思春期男子の育て方:中学生の「何を考えてるか分からない」が変わる関わり方

思春期男子も中学生になると
声変わり・背が伸びるなどで
母親としては
「あら、自分とは違う存在なんだ」と
思うことも増えてきます。
いつの間にか口数も減って
「何考えているのか分からない」と
感じることも出てきます。
うちの子も
小学生の頃はあんなにおしゃべりだったのに
中学に入ったら口をきかなくなりました。
家に帰ると部屋に直行で
あとはスマホとゲームばかり💦
話しかけても
『別に』『うざい』しか返ってこないんです
かわいかった息子が急によそよそしくなると
寂しいような、心配なような
複雑な気持ちになりますね 😉
うちだけでしょうか?
いいえ、多くの方がそうなんです。
そして実は、男子には男子の理由があります。
では、ご一緒に
中学生男子の身体と心で何が起きているのか、
そしてお母さんができる関わり方を見てみましょう!
ずっと気になっているので知りたいです!
目次
中学生男子の心と体で起きていること
思春期男子は、身体と脳の急成長期です。
この時期は、感情のアクセルは全開で
ブレーキは工事中というイメージです。
はい、思春期になると男子の身体の中でも
ホルモンの分泌が一気に増えます。
それによって、身体も心も大改造が始まります。
脳の中では
感情を生み出す部分(扁桃体)が先に活発になりますが
それをコントロールする部分(前頭前野)は
まだまた発達の途中。
なんと25~30歳にようやく完成するというスピードです。
感情は「行動するためのエネルギー」なので
それが豊富にあるのに
うまくコントロールできない状態になるのです。
参考:思春期の情緒不安定:親ができる対処法。状況見極めチェックつき
ブレーキは工事中なんですね!
はい、思春期男子がイライラしたり
急に不機嫌になったりするのは
本人にもどうにもならない部分もあるんです。
そして、身体が急成長する分
必要な睡眠時間も増えます。
「いくら寝ても眠そう」なのは
怠けではなく成長の証でもあるんです。
そして同じ思春期でも
女子と比べて
男子には特に目立つ特徴が3つあります。
1つ目は、気持ちを言葉にするのが苦手なこと。
モヤモヤした気持ちはあっても
それを言葉で説明するのが
女子よりも苦手な傾向があります。
「なんで怒ってるの?」と聞かれても
本人にも説明できないことが多いんです。
これは男女で左右の脳の発達の仕方が
異なることが要因だと推測されています。
2つ目は、プライドが急に育つこと。
「子ども扱いされたくない」
「一人前と認められたい」という気持ちが
女子よりも強くなります。
お母さんの何気ない一言が
気づかないうちに
思春期男子のプライドを傷つけてしまうことも起こるんです。
3つ目は、仲間内の序列に敏感なこと。
女子は「仲間であること」「一緒であること」を
とても気にする傾向ですが
男子は
友達グループの中での「位置」を
とても気にします。
勉強、部活、運動能力
容姿、身長、モテや人気度合いなど。。
学校での人間関係のストレスを
家では言わずに抱えていることも多くなります。
そしてこれらは
お母さんに「わからない」のは当然なんです 😉
お母さんは、当然ながら
男子の思春期を経験したことがありませんね
ご自身の思春期の感覚で
息子さんを理解しようとしても
ピンとこないのは当たり前なんです。
そう考えるとわからなくて当たり前でもありますね。
少しホッとしました。
そうなんです。
「わからない」ことを責める必要はまったくありません。
「わからないから知っていこう」でいいんです 🙂
こちらもどうぞ:
中学生男子の子育てで役立つ!5つの違いと大事なポイント
よかれと思って逆効果:男子にやりがちなNG対応
息子さんを心配するからこそ、
お母さんがつい、
やってしまいがちな関わり方があります。
実はそれが男子には逆効果になることがあるんです
「学校どうだった?」
「誰と遊んだの?」
「宿題は?」
心配だからこそ聞きたくなりますよね。
ただ、言葉にするのが苦手な男子に
色々質問を重ねると
「うるさいな」と心を閉じてしまいます 😐
また、子どもが何か話してくれた時に
「それはあなたも悪いんじゃない?」などと
正論で返すのも要注意です。
まずは本人の気持ちや言い分を受け止めるのが大事です。
いきなり正しいことを言われてしまうと
女子のように
「分かってくれない」などと言うこともなく
「もう話さない」となりやすいのが思春期男子です。
「○○くんは塾に行ってるんだって」
「お兄ちゃんはこの時期もっと勉強してたよ」
などの比較は
思春期のプライドを直撃します。
お母さんとしては
発破をかけたいだけだとしても
思春期男子には
「自分はダメだと言われた」としか受け取れないことが多いんです。
先回りの世話は百害あって一利なし。
頼まれてもないのに忘れ物を届ける
時間割を確認してあげる…。
失敗しないようにとの
愛情からの行動ですが、
「一人前と認められたい」思春期男子には
「子ども扱いされている」
「信用されていない」というメッセージになってしまうことがあります。
え、ではそういう時には
何もせずにに放っておけばいいんでしょうか?
はい、とてもいい質問ですね 🙂
ここで大事なのは
「放任と見守りは違うこと」です。
関わりを減らすのではなく
関わり方をバージョンアップさせるんです。
次にその具体的な方法を見てみましょう!
中学生男子に効く関わり方4つ
男子には、長い説明やお説教より
短い言葉が届きます。
「ご飯できたよ」
「10時には寝ようね」と
シンプルに結論から伝えるのがコツです。
「どうしていつも○○なの、この前も言ったよね、
お母さんはあなたのためを思って…」
と続くと
男子の頭の中では途中から
シャッターが下りてしまいます 😯
伝えたいことが複数ある時は
一番大事なことを一つだけがポイントです!
物足りなく感じるかもしれませんが
その方がちゃんと届きます。
「ちゃんと話しましょう」と向かい合うと
男子は身構えやすいです。
おすすめは、車の中とか食事中、
他にも一緒に何かをしながらなどの
「横並び」の会話です。
目を合わせなくていい状況だと
男子はポツポツと話し始めることが多いです。
そして、話し始めたら
アドバイスはぐっと我慢して
「そうなんだ」「へえ、それで?」
と、まずは聞き役に徹して
最後まで聞ききってみてくださいね。
「この人はちゃんと最後まで聞いてくれる」
「うまく言えなくても待ってくれる」
という安心感が積み重なると
大事なことも話してくれる関係が育っていきます。
テストの点数や試合の勝ち負けといった結果より
その子が「挑戦したこと」
「続けていること」に注目して
言葉にしてあげてください。
「頑張ってるね」の一言が
男子のエネルギーになります。
「結果」がすべてと思いやすい男子が
結果に注目されすぎて褒められて育つと
「結果が出せない自分には価値がない」
と感じやすくなります。
そうなると、息を止めて頑張る方向に行き過ぎるか
失敗を恐れて挑戦できない子に
なってしまうこともあります。
結果だけでなく
プロセスに注目する声かけは
思春期のこの時期にこそ大事です。
朝起きること、提出物の管理など
少しずつ本人だけに任せる範囲を広げていきましょう。
「失敗したり、先生に怒られたらかわいそう」
そんな気持ちが湧いてきたら
お母さんの手が届かないところでも
自分で失敗しない方法を身に着けさせるのが一番です!
そして失敗も大事な経験です。
失敗から学ぶことも含めて
「あなたならできる」と任されることが
男子の自信を育てます。
実際に
口をきかなくなった中2男子のお母さんが
多すぎた質問をやめて
車での部活送迎中に
ただ隣にいる時間を続けた結果
1ヶ月ほどで息子さんの方から
部活の話をポツリポツリとしてくれるようになった
というケースもありました 🙂
子どもも少しずつ
話しやすいかもしれませんね
学年別ミニガイド:中1・中2・中3の傾向
男子は特に、中学3年間で
うんと成長・変化します。
学年ごとのワンポイント情報をお伝えしますね
中1:環境変化の疲れが出やすい
新しい学校や部活、先輩後輩関係。
本人が楽しそうに見えても
中1は実は疲れを溜めやすい時期です。
特に真面目に頑張るタイプの子や
あまり自分の体調や気持ち変化に気づきにくい子ほど
疲れを表に出さずに溜め込みます。
ゴールデンウィーク明けや
夏休み後半の様子には
少し気を配ってあげるのがおすすめです!
特に夏休みは
普段との生活との違いを作りすぎないことも重要です。
平日の帰宅後や
休みの日に家でゴロゴロしているのは
どんどんそれがひどくなっていかない限りは
外で頑張っている分の充電時間だと考えて大丈夫です。
もし、だんだん不機嫌や鬱っぽさも出てきたような場合には
早めにご相談くださいね。
中2:反抗と序列意識のピーク
反抗期が最も強く出やすくて
友達関係の悩みも深くなる時期です。
受験もちらほら話題になってきます。
家で多少イライラをぶつけてくるのは
外で頑張っている裏返しでもあります。
「反抗できる相手がいる」のは
良いことでもありますが
ただなんでも、「いいよいいよ」はNGです。
時に行き過ぎている態度には
「いつもと違うけど、どうしたの?」
と声をかけることも必要でもあります。
子どもの言葉を真正面から受け止めすぎずに
少し距離をとって見守って
イライラが強くなっているかどうかを見極めましょう。
もしイライラや落ち込みが長引くようであれば
お母さんやお父さん、親戚の話しやすい人が
声をかけてみるのがおすすめです。
もちろん当カレッジにも早めにご相談ください!
お子さんと直接お話しすることも
お母さんとお話しすることもできます。
中3:受験プレッシャーと将来不安
進路という初めての大きな選択を前に
不安を抱えやすい時期です。
「勉強しなさい」より
「あなたはどうしたいの?」と
本人の気持ちを聞くことが
子どもにも支えになります。
進路選択は年々複雑になっています。
「親の頃はこうだった・・」を
参考にしすぎないことも重要です。
参照:後悔しない中学生の進路の決め方:「将来の夢がまだない子」の親の必要な対応とNG対応
「学校に行きたくない」が始まりそうな時:男子に出やすいサイン
ここからは
「もしかして不登校になりそう?」と
心配なお母さんに向けて
知っておいてほしいサインと初期対応のご紹介です。
実際に不登校になる前には
必ずサインは出ているので
それを見逃さなずに、早めの対応がおすすめです。
見逃したくない5つのサイン
① 朝、起きられなくなる(声をかけても起きない日が増える)
② 腹痛や頭痛など体の不調(病院では異常なしと言われることも)
③ 口数がさらに減る(いつもの無口とは質が違う沈黙)
④ ゲーム・スマホの時間が急に増える(現実のしんどさからの避難)
⑤ 「学校だるい」「行きたくない」という言葉の頻度が増える
ポイントは、一つひとつは
「よくあること」に見えるサインですが
複数が重なって続く時は要注意なのです。
これまでの7,000回を超えるセッションの中でも
「理由もなく行けなくなった子」
「朝どうしても起きられなくなった子」
「学校や同年代の子が怖くなった子」
「ゲームの世界に籠るようになった子」など
色々いました。
そしてその子たちの始まり方は
本当にさまざまでしたが
共通していたのは
その前に小さなサインが出ていたことなんです。
親御さんも忙しい毎日のなかで
「もう中学生だし、男子だし
あまりいろいろ言いすぎないようにしよう」
と思うこともあって
男子のサインは
女子のサインよりも見落とされがちです。
そんな時に、上記の5つのチェックポイントで
毎日さらっとチェックしてみてくださいね。
サインが出た時の初期対応と気を付けたいNG対応
サインに気づいたら、まず最初に
「この子は今、エネルギー切れを起こしかけている」
と理解してあげてください。
これはとても大事です!
その上で、避けたいのは次の3つです。
「なんで行きたくないの?」と聞く。
本人にも理由が言葉にできないことが多いからです。
あまり何度も聞くと
その時に思いついたことを言います。
そしてその自分が言った言葉に
その後自分も親御さんも
縛られてしまうことも多いのです。
無理に行かせないこと。
エネルギー切れの状態で無理をさせると
回復がかえって長引きます。
エネルギーの不足が少量のうちほど
必要な手当てで早く回復します。
「行ったら○○買ってあげる」とご褒美で交渉しないこと。
例えその時にご褒美で動いても
根本のエネルギー不足は解決しないままなので
続きませんし
親子の信頼が削られてしまいます。
子どもは
「親はそれほど自分を登校させたがっている」と思い
今度は「〇〇買ってくれないと登校しない」と
言い出すようになることもありますので
要注意です。
それがちょっと心配で・・
そのご心配、よくわかります 🙂
ただ実際には逆で、早い段階で
適切に休息とエネルギー補給ができた子ほど
回復もうんと早いんです。
そしてもう一つ大切なのが
お母さん自身が一人で抱え込まないことです。
お母さんの不安は
言葉にしなくても子どもに伝わります。
むしろ、男の子はエネルギー不足になっている時には
言葉よりも雰囲気に敏感になります。
お母さんが不安でい続けるよりも
信頼できる専門家と話せる場所を持っておくことが
お子さんの回復を支える大事な土台になります。
適切に関われば、思春期の子は必ず動き出します
以前、朝起きられなくなって
学校を休みがちになった中学生の男の子がいました。
最初のうちお母さんは
「起こさなきゃ」
「行かせなきゃ」と毎朝必死でした。
親子ともにヘトヘトになっていました。
そこでお母さんが
無理に登校を促すのをやめて
まず睡眠と栄養、生活リズムを中心に整えることにしました。
その後少しずつ表情が戻って
数ヶ月後には本人のペースで登校を再開しました。
後になって子どもから
「あの時いろいろ言われずに
身体をしっかり休められたから今がある」
と話してくれるまでになりました。
お母さんの関わり方が変わると
子どもの回復は本当に変わります 🙂
男子は言葉が少ない分
変化が見えにくいのですが
エネルギーが溜まれば
必ず自分から動き出します。
本来思春期は、エネルギーさえ十分にあれば
じっとしているのは苦痛な時期なのです。
まずお母さんがお子さんに必要な知識を得て
慌てずに関わることです。
すでにお休みが続いている場合は
こちらの記事も参考になさってくださいね
▼中学生で不登校だと進路はどうなりますか?:あきらめを希望にする方法
思春期男子への関わり方や不登校対応を
その場しのぎではなく体系的に学びたい方には
思春期最幸家族講座がおすすめです!
おわりに:「思春期男子はわからない」から始めましょう
「何を考えているのか分からない」のが不安でした。
でも、子どもも一人の個人になろうと
身体も心も頑張っているところなんですね。
「わが子がわからないのは当たり前」
ということが
とても響きました。
ずっと大事にしてきたので
自分とは別の人間だと思うのは
ちょっと寂しいですが
これからは息子が
尊重できるような大人に
成長してくれるように
関わろうと思います。
今日のポイントは3つです。
1)中学生男子が「わからない」のは当然。
脳と体の大改造中で、男子ならではの特徴もあります
2)質問攻め・正論・比較・先回りは百害あって一利なし!
短い言葉と「横並び」の時間に変えるだけで関係は変わります
3)子どもの「行きたくない」サインは早めにキャッチ
まず「エネルギー切れ」と理解することが回復への近道です。
少し距離をもって
子どもと関わったり
子どもの様子を見れそうです。
次は、うちの子の個性に合う接し方を
また詳しくご相談します。
ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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♡♡あとがき♡♡
母親は子どもを自分の胎内で育ててきました。
また、助けないと
何一つできない赤ちゃんのために
自分の時間や体力・気力・そして思いを
子どものためにたくさん使って
毎日の子育てをしてきました。
なので、自分と別の人格だということを
受け入れるのが
父親より苦手なところもあります。
そして人間には子離れの本能がありません。
子どもの方に親離れの本能があるんです。
その親離れの本能は思春期に目覚めます。
男子の場合には
言葉数も少ない傾向なので
母親の方が「よく分からない」となりがちです。
それで「よく分かろう」と近づきすぎたり
または距離をとりすぎたりも起きやすいところがあります。
逆にお父さんは男子には
「もう一人でできるはず」と
距離をかなりおくタイプと
「自分と同じはず」と
かなり細かく指示や期待をするタイプも見られます。
これまで2500組以上のご家族を見てきたので
色々な細かなタイプについても
沢山分かってきました。
ちょっとしたコツで
親子関係は大きく変わります。
親子関係は心の安定につながります。
思春期の子育ては
まだ未熟な子どもが個人になるためにもがき始める時期です。
親子でその時々で適切な距離感を
見つけることをいつも応援しています!
(^^)/
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