たった1年で、ずっと求めら続けるコーチになる!「思春期コーチ™養成講座」も募集中です!
嘘をつく子供への対応は?:中学生にもなると嘘の理由も複雑です
「子供には嘘をついてほしくない」
お母さん・お父さんならそう思うのも当然ですよね。
でも実際は、子供も大人も嘘をつくことはよくあります 😉
そしてそこには、その人なりの嘘のワケがあります。
そして中学生にもなると、子供なりの「嘘の理由」も色々です。
子供たちだけでカラオケに行くのはダメだと言ったら、『わかった』との返事だったのに、実際には行ってたんです。
嘘がバレたので追求したら、『みんな行ってるのに❣』と逆ギレするんですよ〜 👿
も〜、怒り心頭です!
はい、こういう時って、ダメだと言ってたカラオケに行ってたこともそうですが、「子供に嘘をつかれたこと」が余計にショックだったりしますよね 🙄
小さい頃から『嘘はだめ』って言ってたのに・・
ものすごくがっかりです!!
はい、親としての気持ちはとってもよくわかります
(T_T)
寂しいやら怒りやら、色々感じちゃいますよね。
そして一方では、中学生の子供が嘘をついた時こそ、親の対応の仕方が大事です。
中学生にもなると、子供が嘘をつく時にはさまざまな理由や状況があります。
そこを見極めて対応するかどうかで、子供が今後同じような嘘をつかなくなるかどうかも変わってきます。
子供の嘘の理由が妥当かどうかは別にして、子供なりの言い分を全く考慮せずに、頭ごなしに『嘘をつくなんて許せない』と叱ったり、『あなたは嘘つきだ!』と人格攻撃をしてしまっては、子供との大事な信頼関係が切れてしまいます。
そうなってしまったら、子供はますます自分の都合が悪い時には上手に嘘をつくようになってしまうんです。
はい、かつての私も、何度もまずい対応をしちゃったこともありました
(^^)>
でも、それだと子供の嘘が減らないことにも気づいたんです。
ではご一緒に、中学生の子供が嘘をつく時のワケと、効果的な対応をみてみましょう!
中学生の子供が嘘をつく時のワケと対応は
中学生が嘘をつく時
(1)怒られたくない
(2)自分をよく見せたい
(3)隠し事
(4)めんどくさい
(5)うまく説明できない
(1)怒られたくない
誰にでも人に怒られるのは、怖いし嫌ですもんね。
「自分はまずいことをしてしまった!」とわかっていても、本能的に怒られるのは避けたいです。
特にイマドキでは「怒られるのが怖い」という気持ちをとても強く持ってる子も多いです。
(参考:「怒られるのが怖い」を絶対にそのままにしてはいけないワケと抜け出し方)
「怒られたくない」という気持ちが強い子は、自分の拙いことを正直に言うことがどうしてもできません。
どんなに自分に非があると頭では分かっていても、「とにかくこの場をなんとかしのごう」とすることだけで頭がいっぱいになってしまいます。
後先を考えずに、嘘の上に嘘を重ねてしまうことも起こります。
そうなると親がせっかく「嘘はあなたのためにならない」という大事なメッセージを伝えようとしても、子供にはまったく届かなくなってしまうんです 🙁
子供が嘘をついた時に親が感情的に怒るのでは、子供の「怒られたくない」をますます強くしてしまう可能性が高くなります 🙁
子供はとにかく「怒られたくない」ので、嘘をやめて正直に言うのではなく、上手に嘘をつくようになってしまいます。
そして子供の「怒られなくない」がさらに高じていくと、少しでも失敗する可能性があることには、子供がそもそも手を出さないようになることもあるんです。
はい (T_T)
人は、相手が話している言葉の内容よりも、その言い方や表情などを10倍位のインパクトを持って受け止めます。
これをメラビアンの法則と言います。
あなたの周りにも、言ってることは結構ひどいのに、笑顔で言うから憎めない人っていたりしませんか?
表情や声のトーンって大事ですね 😉
なので、子供に「嘘はだめ」というメッセージを伝えたい時には、いきなり「怒る」よりも、お母さんが少し落ち着くようにしてみましょう。
それから穏やかな感じで、「子供なりの行為の理由を聞く」「嘘をついた理由を聞く」「叱る」のが効果的です。
(参考:思春期の子どもの上手な叱り方のコツ)
この前は、つい『嘘をつかれた!』という怒りのままに、子どもを怒っちゃいました。
「ダメだと言ってたカラオケに行ったこと」と「嘘をついたこと」への怒りがダブルで来てました。
はい、私もしょっちゅうありました~
(^^)>
そんな私が結果的に学んだのは、子供に話す時には、その2つは分けて扱った方がお互いに良いということです。
まずはお母さんのお怒りモードを落ち着かせみてください。
自分リセットについては、こちらもご参照ください
自分の機嫌をとる方法:自分リセットの3つのやり方
自分リセットができたら、「ダメだと言ってたカラオケに行ったこと」の子供なりのワケと、今どう思っているのかを聞いてみましょう。
それから「次に同じようなことがあったらどうしたらいいのか」などの話が一緒にできたらいいですね。
その最初の課題についてお互いがしっかり話せたら、子供には『怒られなかった』『本当の自分の気持ちを言えた』という体験ができるので、次に嘘をつく必要がなくなくなっていきます。
そして「嘘」については、「嘘をつかれたのはとても悲しかった」という気持ちを伝えるところから話してみるのがオススメです。
そして
『嘘をつかれると、自分は騙されたというとても嫌な気持ちになる。
そして、次からあなたの言うことを信じていいのかわからなくなる。
嘘で人の信頼を失うのは一瞬だけど、そこからまた信頼を築くのには時間がかかるんだよ。
そういうこともしっかり覚えておいてね』
と伝えてみてください。
その時には子供が反発した態度になっても、穏やかに伝えることで、言葉の内容は子供に届くようになります。
そして子供にも、自分でその言葉を噛みしめる時間が必要です。
「その場でどうしても納得させようとしない」ことも、中学生以上の子供への接し方では必要な場合があります。
(2)自分をよく見せたい
次に多いのが「自分をよく見せたいための嘘」です。
ついその場の勢いで話を大きくしてしまう=盛ってしまうことは、相手の興味を引きたい思春期にはよくあります。
「自分がどう見られているのか」をとても気にする時期ですから 😉
多少の「盛り」は、大目に見てあげましょう。
ただ、ちょっとした「話を盛る」位なら場を盛り上げることにもなりますが、これが行き過ぎて、子供の話がどんどん大きくなり過ぎてしまうのでは困りますね。
その場かぎりのちょっとした盛りならいいのですが、どこかで話の辻褄が合わなくなるようになってくると、周りの人から『この人の言ってることって信頼出来ない』と思われてしまいます。
本人に悪気がなくても、人の信頼を失ってしまうのでは大きなダメージです。
そうですよね。
ここでも
『人はどこかでつながっているので、『あの人、こう言ってたよ』と、別の場所で話されることもあるよ。
人との信頼はとても大事。
信頼は失うのは一瞬だけど、築くのには時間がかかる』
ということを、穏やかに子供に伝えておきましょう。
また、「自分をよく見せたい」場合には、「期待に応えたい」という気持ちからのこともあります。
いつも良い子だったり、色々できると言われている子ほど、そうじゃない時の自分をそのまま表現できなくなることもあるんです。
ありのままの自分、できない自分を隠そうとして嘘をつくこともあります。
はい、しんどいですよね。
もし、どうも「人の興味を引きたい」「良い子、できる子だと思われたい」という気持ちが子供に強そうだな~と思ったら、「嘘を責める」よりも、日頃からその子の存在を認めてることを言葉で伝えておくのがオススメです。
その子がやってることや、当たり前にできてる小さなことにも日頃から注目して、言葉で伝えておくといいですね。
いつもより5分早く起きた、ちょっと手伝ってくれた時などがチャンスです 😉
「あなたのことをちゃんと見てる」というメッセージになります。
そして「あなたが居てくれて嬉しい」「あなたが大好き」という言葉も、サラッと伝えてみてください。
日本人にはあまりそんな習慣がありませんが、言ってみれば簡単ですし、言われたらやっぱり嬉しいものです❤
特に、子供が急に話を大きくしたり、自分の強さやできてることを主張して来るような時には、その裏に「自信のなさ」が隠れていることもあります。
そんな時には子供の嘘や態度を怒るよりも、まずは子供にたっぷり勇気づけをしてみてください。
それから「いつでもあなたの味方」「なんでも相談して」というメッセージを伝えておきましょう。
人は「話しても大丈夫」と安心できるまで、本当に悩んでいる時こそ、人には相談できないものですよね。
ここでただ感情的に嘘を責めてしまうと、子供はさらに追い詰められてしまいます。
先に安心と信頼を渡しておくことで、子供も嘘を手放せます。
それも当然の人情ですが、まずはぜひ一呼吸置いてみてください❤
それからその裏にある子供の嘘の理由にも思いを向けてみると、親の捉え方も変わります。
(3)隠し事
中学生で思春期になると、子供は自立に向けて親と距離を置こうとするようになってきます。
何につけても親の手を借りることを潔しとしなくなり、できるだけ「自分でなんとかしよう」という思いが育ってきます。
そこで自分なりに試行錯誤するのは子供の成長にはとても大事です。
ただ、思春期の始めの中学生ころには、なんでも過剰になる傾向があります。
「自分だけでできないことがあってはかっこ悪い」という思いが強くなり、自分が頑張ってもうまく行かないことやまずい結果はなるべく親の目から隠そうとします。
それで『大丈夫?』『あれ、どうなった?』と親から言われた時に、とっさに『大丈夫!』『うまくやってる』と答えてしまいます。
結局勉強などは、あとから結果が出るので、バレバレの嘘になってしまうのですが。。
そうですよね。
ただ「自分だけではなんともならない」と感じていても、親には素直に「うまく行ってない」「助けて」と言えないのも、中学生の特徴でもあります。
中学生にとっては、「自分なりに頑張って失敗する体験」というのも、失敗から学んで成長するための大事な体験になります。
「このままでは失敗するな~」と大人の目から見えることでも、多少はあえて失敗させることも必要です。
はい、「失敗から学ぶ」のを見守ります。
木の上に立って、遠くの未来を信じながら見守るのが「親」という字だって、よく言われますね 😀
ただ、いつまでも失敗から学ばずに、ずっと失敗ばかりではまずいですよね。
子供が「自分は頑張ってもダメなんだ」と変な学習をしてしまうのでは、実になりません。
そんな時には子供の「やれると言ったのにやれなかった」という嘘を追求するよりも、「自分なりにやったけどこの結果だったので、次どうしたらいいのか」という流れで、子供に考えさせることが大事です。
そしてここからどうするのかや、次回の計画を具体的に立てられるようにサポートするのがオススメです。
その上で「自分なりに頑張って分からないとき、違和感を感じた時には早めに人から情報をもらうことも大事」だと伝えておきましょう。
これからは特に「人の力を上手に借りられること」は、大事な生きるチカラになります
(^_-)
具体的に親からのサポートを受けるのがどうしてもできない子には、コーチや塾の先生など、家族以外の人の方がうまくいくことも、中学・高校生にはよくあります。
また、優しい子は「親に心配をかけたくない」ので、うまく行ってないことを親に言えないので、それが隠し事としての「嘘」になることもあります。
日頃から『どんな話でも味方になるよ』というメッセージを出しておきましょう。
そして実際に子供が話してきた時にはなんでも、責めたり、騒がずに聞いてあげてくださいね❤
それでも子供が躊躇するような時には、コーチなどの他の関係性の人に関わってもらうのもおすすめです。
さらに、中学生になると友達がとても大事になります。
そうなると、友達が絡んでいる話は、たとえ自分が不利になるようなことでも、自分や友達を知っている親や大人に言わないことも増えてきます。
この場合にも、その子と友達には全く関わりのない第三者に相談する機会があると、子供には助かります。
私も中学生や高校生から「全く関係のない人だから何でも話せた。話せて考えがまとまったのでとても良かった」という感想をいただくことがよくあります。
(4)めんどくさい
人は誰でも、人との衝突をさけようと、微妙に話をずらしたり、嘘をつくことってありますよね。
何でも正直に向き合ってばかりだと、人間関係に角が立つこともありますもんね。
そういう技術も多少は生きるためには必要なので、子供にも「絶対に嘘はいけない」と細かく言い過ぎないことも大事ですね。
例えば「絶対にピンクの象を思い浮かべたらダメ!」と何度も耳元で繰り返されたら、ピンクの象が頭から離れなくなってしまいませんか?
『~~するな』と言って、守らせるのは難しいんです。
本当に大事なことのみにして、「正直に気持ちを話してね」などの肯定形にするのがオススメです
(^^)
大きく長い目でみて、子供にとって絶対に大事で向き合うべき課題の時には、子供がそれに向き合えるようにサポートすることも必要ですね。
そのような時には、進路選択や生活サイクルの大幅な乱れなど、大事な課題を一つずつ扱っていきましょう。
また、嘘をついてその場のがれが癖になっている場合には、「信頼関係の大切さ」も伝えておきましょう。
中学生の子供は『誰にも迷惑をかけてないならいいじゃないか』とよく言うのですが、「信頼関係の大切さ」まではちゃんとわかっていないことがあよくあります。
そして伝えたら、自分で考える時間も与えてあげてください。
子ども自身が「自分にとってその課題に向き合うことが必要なんだ」と感じられるようにするところがスタートになります。
そんな時にはまずエネルギーをためるところから始めましょう
(参考:不登校からの回復過程:長引かせないための親の接し方のコツ)
(5)うまく説明できない
ちょっと不思議なようですが、中学時代には、特に男子は自分の状況や気持ちを言葉にするのが苦手になることがあります。
脳の成長過程が女子と男子で異なるためではないかと言われています。
まだ、女子でも中学生になるとかなり複雑な気持ちや考えを持つようになります。
○○という気持ちもあるけど、一方で☓☓だとも思ってる。
でも△△っていう気持ちもあるし・・・と複雑です。
そんな状態だと、どれを言っても嘘のようだし、本当だし・・・ということでまごまごしているうちに、言ってることが嘘になってしまうこともあります。
このような時には「なんで嘘をついたの!」と責めても、子供はうまく説明することができません。
なんとか答えを絞り出しても、合理的じゃないことがほとんどなので(そもそもの状態が合理的じゃないので)、大人からはすぐに「嘘だ」と言われてしまいます。
そこで「あなたって嘘つきね」とレッテルを貼られてしまったら、子供は反発の気持ちも持つのですが、自己肯定感も下がってしまいます。
そして「自分を嘘つきだと思っている人」には、正直に何かを言っても無駄・・だと思うようになるのです。
「なぜ嘘をついたのか」という質問で責めたり「嘘つき」だと言うレッテルを貼るのは百害あって一利なし。
親も人間なので子供に嘘をつかれたらカッとしてしまいますが、ここは気をつけておきましょう!
とにかくカッとしたままで、子供にその気持ちをぶつけないことが大事です。
このようなタイプの子には、少し時間をとってゆっくりでもいいので、子供の話を引き出していくのがおすすめです。
子供の話の引き出し方は講座やセッションでお伝えすると、すぐに効果が出ると好評です 😉
そしてそのワケによって必要な親の対応も変わるんですね~
嘘をつく中学生の子どもへの対応:まとめ
中学生の子どもが嘘をついたとわかった時の対応です。
①まず落ち着く
大人でも子供でも、人は嘘を自分なりの理由でつくことがあると思い出しましょう。
②子供のなりのワケを想像してみる
子供と話したほうがいいのかを見極めましょう
③子供なりのワケを聞いてみる
・まずいことへの対応
・嘘をついたこと
この2つは分けて扱ってくださいね。
どちらも子供のワケを聞いてみることは大事です。
親の想像とは違うワケがあることもあります!
④それぞれのワケについて扱っていく
⑤子供に考える時間を与える
嘘を手放していく過程を見守っていきましょう!
この流れが親子では難しい場合には、コーチなどの手も借りてみるのもおすすめです。
親御さんが接し方を相談することも、お子さんが直接相談することもできます。
終わりに
いかがでしたでしょうか
中学生の子供がウソをつく時のワケと対応についてお伝えしました。
これからはカッとしたままで怒らないで済みそうです。
でも、その目的が今は必要ないとか、別の方法で達成できるとわかれば、子供はもうそれで嘘をつかないようになります 😉
それが一番いいですね❤
私も子供に、カラオケにどうしても行きたかったワケを改めて聞いてみます
❤❤あとがき❤❤
子供の嘘のワケは、大人から見たら大したことじゃないこともありますよね。
特に「自分が不利になるのに友達をかばう」などは、親からはよくわからないことがあるかも知れません。
それでも思春期の中学生にとってはとても大事なワケだったりします。
まずは子供の言い分を最後まで聞いてみてくださいね。
そしてそのワケが妥当かどうかも含めて、子供が今どうすればいいのか、今後同じような状況ではどうしたらいいのかと子ども自身が考えられたらベストです
\(^o^)/
子育てのゴールは、子供が自分の課題を解決できる力=生きる力を身に着けて、自分に自信を持って自立してもらうことですね。
子供の嘘も、そのひとつのきっかけにしちゃいましょう♡
合わせて読みたい記事:
なぜ今の思春期の子育てにはコーチング力が必要なのか:見守るだけで大丈夫?
先延ばしの癖がある子:7つのパターンと克服法を知っておこう!
このブログの動画バージョンはこちらです。
音声だけお聞きいただくこともできます。