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最幸の親子関係を作るお手伝い
「怒られるのが怖い」
『そりゃあ誰でもそうだよね』と、ついつい言いがちなんですが・・・
実はそれこそが、解決すべき重大な課題なこともあるんです。
一度チェックしてみてくださいね 😉
部活で先輩に注意されたりしたら、ず~っと落ち込んでしまうんです。
そんなんでこの先大丈夫なのかと心配で・・ 🙁
それは小さい頃からですか?
でも、この最近、思春期になってからの方が気になります。
『怒られるのが怖い』という強烈な思いを持っていると、実はそこから色々な好ましくない行動につながってることもよくあるんです。
ではまず、それについてご一緒に見てきましょう
目次
ちょっと不思議なようですが「怒られるのが怖い」が、こんなお困り現象の元になっていることがあるんです。
引っ込み思案・チャレンジをしない
何度も同じ失敗を繰り返す
感情を出さない
自分の意見を言わない
すぐに黙り込む、不機嫌になる
感情的に反応する
頼まれたら断れない
友達づきあいが苦手
疲れやすい、よく眠れない
弟や妹をいじめる、高圧的になる
人の悪口、批判が多くなる
外見を気にしすぎる
嘘をつく
ゲーム依存、スマホ依存
落ち込みから脱出しにくい
不登校・引きこもる
自己肯定感、自尊心が低い、劣等感が強い
根っこのところが気づかれないままに、それが「本人の性格」の話になってしまうことも多いんです 🙁
では、そのつながりを見てみましょう
誰でも「怒られる」のは嫌だし怖いですよね。
でも、そこに強烈な怖さを持っていると、とにかく今怒られることを避けようと、反射的に自分でも望まない行動をとってしまうことがあります。
怒られるのが強烈に怖い子のパターン
(1)とにかく失敗しないことを最優先にする
(2)とにかくこの場で怒られないことを最優先にする
(3)リラックスできない
(4)自己肯定感が低く、劣等感が強い
(5)他の人の感情の責任を負ってしまう
怒られるのが怖いと全部このパターンを持っているのではなく、その子によって出てしまうパターンと強さが違います。
でも、どれも望ましくないものなので、さっさと手放させてあげたいですね!
怒られることが強烈に怖いと、とにかく失敗を避けることを最優先にしちゃいます。
そうなると、「必ずやれるとはわからない」ことには手を出さないようになってしまい、チャレンジを避けて極力何もしないように、目立たないようにしたがります。
本当は思春期ってチャレンジ精神が高まる時期なので、ここでチャレンジできないと可能性が広がらなくなるのでもったいないですね。
これが進んでしまうと、何もしないで「引きこもる」ようになってしまうのです。
また更に残念なのは、いつも頭の中で「失敗して怒られている自分の姿」ばかり想像しているので、いつも嫌な気持ちを味わってしまうことです。
何かの行動をした先の楽しい未来よりも、それで失敗したら怒られるだろうという苦しい未来だけを全力で想像しちゃうんです。
また、人にあれこれ言われないように自分の意見を言わないようにしたり、本当は断りたいことも波風を立てないように「NO」が言えなかったりします。
そうなると本音を言えないので友達関係も深まらないので、残念ですね。
また、何か言われないようにしようと自分の外見を過剰に気にすることもあります。
怒られることが強烈に怖い状態になっていると、とにかく「今この場で怒られないこと」を最優先にしちゃいます。
嘘をついたり、逆ギレする、人の悪口・批判をする・・
逆ギレや他人の批判は、自分が怒られる立場にならないようにするためです 🙄
落ち着いて考えれば、そんなことをしたら必ずあとで、もっと怒られるとわかるような場合でも、「とにかくこの場で怒られなければいい」と反射的にやってしまうのです。
またあまり知られていませんが、「何度怒られても同じ失敗を繰り返す」ようなお子さんのなかには、この「怒られることが強烈に怖い」タイプも少なくないものです。
そのような子は、怒られた時にはあまりに怖いので、俗に言う「頭が真っ白になる」状態になります。
そうなると、怒られている内容がさっぱり頭の中に入っていかないんです 😯
別に人の話を無視しようとしたり、悪気があってその失敗をしようとしているのではなく(むしろ失敗は避けたいと思っているのに)、記憶から怒られたことごと消しているので、また同じことを繰り返してしまうのです。
それですれ違っちゃって、悪化していることがよくあるんです。
これも残念過ぎる状態なので、大元からこのパターンを変えちゃいましょう!
「怒られることが極端に怖い」と、いつも周りの人の様子が気になってしまいます。
そうなるとなかなかゆったりとリラックスできないので、身体も心も頭も疲れやすくなってしまうんです。
学校や人の中だけでなく、夜自分の家で寝ようとしても、緊張がとれてないこともあるので、そうなるとどんどん心身のエネルギーが下がってしまいます。
それに本人としてはいつもその状態なので、自分が固まっているとは感じていないことが多いです。
でも実際は身体・心・頭の緊張が抜けにくくなっているので、とてもしんどい状態です。
これも元から変えたいですね!
「怒られることが極端に怖い」状態になっていると、怒られることを、一方的に自分の落ち度を責められる恐ろしいことだと思っています。
対等に「気持ち」や「言い分」を聞いてもらえないと感じているので、とても自己肯定感や自尊心が低く、劣等感が強くなっています。
そうなると自分に自信もないですから、ちょっとした人の評価や言葉・振る舞いでずっしりと落ち込みます。
そしてなかなかそこから意識が離れないので、回復するまでに時間もかかるようになります。
また、そんな自分にイライラもするので、家の中では逆に威張ったり、暴力的になることもあります。
弟や妹など、自分より立場が下だと思う人には攻撃的になることもあります。
あれこれと、他の人の悪口や批判をいうこともあります。
本当は自己肯定感が低いので、「ものすごくだめな自分」を見なくてすむように、他人にばかり目を向けようと必死なのです。
他には自分が捉えている「現実」を見たくないので、この瞬間を忘れさせてくれるゲームやSNS、ネットに没頭することもよくあります。
これはちょっと意外かもしれませんが、「怒られることが怖い」を極端に強く持っていると、他の人が怒っているというだけで、ものすごく落ち着かなくてワタワタしてしまうというパターンもあります。
自分が全く関係のないことでも、また難癖をつけられた場合でも(関係なくても『あなたのせい』とか言われると)、とにかく相手の機嫌を自分が直さなくちゃと思ってしまうというパターンになることがあるんです。
本当は怒りに触れるのがものすごく怖いのに、かえってたくさんの「怒り」を背負ってしまう事になり、辛いばっかりですね (T_T)
「怒られるのが極端に怖い」ということって、ずいぶんいろんな行動パターンに影響しているんですね!
こんなにたくさんのお困りパターンに結びつくことがあるなんて知りませんでした!
私達はついつい、子どものやっていることだけに目が向いてしまうものです。
なかなかその行動の元まで意識することはないですもんね。
でもそれで、子どものためになんとかしようと親御さんがお子さんを叱り、でもそれが引き金になってしまって、お子さんがさらにどんどん望まない方向に行ってしまうということが起きるんです。
ものすごく残念すぎる、すれ違いですね 🙁
では、なぜそんなに「怒られることが怖い」が強烈になって、自分でも望まない行動を知らないうちにとってしまうのでしょうか?
それはその子の今までのどこかで、「怒られてものすごく怖かった」という体験があるからです。
その強烈な体験記憶が「叱られる」と「恐怖」をガッチリと結びつけているのです。
多くのケースでは、小さい頃に大人からものすごい勢いで怒られて、強烈な怖さを味わったことがあるようです。
小さい子どもから見ると大人が思っている以上に、怒っている大人は巨大で怖いものとして感じられるのです。
また、そんな物理的な大きさや勢いの違いだけでなく、小さくて保護してもらわないと生きていけない子どもにとっては、大人・特に親御さんから怒られるということは、群れから追い出されることにも繋がり、本能的に命の危機を感じるくらいのレベルの怖さになることもあるんです。
かなり強烈な「恐怖を感じる体験」ですね (><)
また、他には学校に先生や習い事の指導者から猛烈に怒られたのが元になっているというケースも有りました。
このような強烈な怖さは、理性や自分の意志ではすぐにどうこうできない心の奥深い所、無意識の深いところに記憶されます。
そうなると頭では大丈夫とわかっていても、怒られるとただちに、本能的にその怖さを避けようと身体が勝手に動くという状態になります。
自分でもどうようもなく、合理的でない行動を取り続けてしまうことがあるんです。
これがよく言われる「トラウマ行動」というものです。
小さい頃に犬に噛まれたことのある人は、それが強烈な怖い体験になっていると、もう自分が大きな大人でものすごくマッチョでも、小さい子犬にも怯えてしまうことがあります。
客観的・理性的に考えれば、ずっと自分のほうが強いとわかっていても、その場から怖くて逃げ出したくなるんです。
このように生命反射になっているような場合には、「根性」や「慣れ」ではなく、ちゃんとそれをリリースするためのアプローチが必要です。
「トラウマになるほど怖く怒られたから」と書くと、ただ「そんなに怒るなんてひどい!」という話になりがちですが、実はポイントは「自分の言い分を聞いてもらえずに、一方的に恐ろしく怒られた」とその子が感じているというところです。
もしかしたら他の人から見ても、それほど怖く怒っていないような場合でも、その子がどう感じたのか、がポイントになるんです。
同じものを体験しても、その感じ方は本当に人それぞれです。
時代の違い、お互いの環境の違い、それまでの経験の違い、意味付けの違いなど、色々な違いがあるので、感じ方というのは本当にひとりひとり違います。
そして誰も気づいていない「発達の抜け」がお子さんの感性の過敏さを作っていることもあります。
そんなわけで、怒った人の意図と実際の語気の荒さにはかかわらず、それがその子にとって「ものすごく怖かった」「自分の無力感を味わった」体験ならば、そういうトラウマ記憶になることがあるんです。
もう既に「怒られるのが非常に怖い」状態になっているなら、誰が悪いと原因探しをするよりも、もっとその子が自由になれるようにみんなでサポートしていきましょう。
子どもが小さい頃には、身体の大きさや力でも生活上の力でも、大人の方が圧倒的に強くて巨大です。
だからちょっとその力をちらつかせると、子どもを黙らせたり、指示に従わせることも可能です。
ところがそのように「恐怖」で人をコントロールしようとするのは、百害あって一利なしだということが、色々な分野から科学的にも証明されてきています。
恐怖という感覚は強烈なので、人を動かしやすいのですが、その代わりにその子が「自分で考える力」をフリーズさせてしまうのです。
だから子どものためになる理由があって怒っても、子どもが恐怖でフリーズしてしまっていると、その理由を理解することができない状態になるんです。
『〇〇しないと☓☓(恐ろしいこと)になっちゃうよ』
もう子どもには「〇〇をした明るい未来」よりも、☓☓の恐ろしさしか印象に残りません。
実は私も小さい頃に、ものすごく親に怒られて、家の門から出されたことがあります。
多分小学生にはなっていたと思うのですが、『どうしよう』という恐怖の感覚は覚えていますが、その時に親に怒られた原因や、どうやってそこから助け出されたのかは、全く記憶に無いんです。
嫌だった、怖かったという感覚と、「ひどいことをされた」という怒りだけを強烈に覚えているという、親からすれば全く的外れは記憶になっています (T_T)
また、子どもに暴力を振るうと脳に傷がつくと言われていますが、最近の研究では、言葉の暴力や脅しのほうが暴力よりもずっと脳に深刻なダメージになることも報告されているくらいです。
(参考:体罰や言葉での虐待が脳の発達に与える影響)
子どもの行動を根本的に変えるには、やっぱり子ども本人が、『行動を変えよう!変えると自分にもいいことがある、楽しい』思えるようにする方がずっと近道で良さそうです。
特に思春期の子どもは「自分の納得感」が大事です。
大人からすれば筋が通って無くても、子どもに自分なりの言い分や違和感がある時には、それについても取り上げて、本人が納得するまで話をすることがとても重要になります。
ちょっと手間がかかるようですが、そうやって本人が納得できると、もうその件については自分で責任を負えるようにもなります。
また、すぐに納得できなくても、とりあえず自分の言い分に耳を傾けてもらえたということは、子どもにとってもコミュニケーションの練習にもなりますし、自己肯定感を育てることにも繋がります。
この5つの方法をやってみてくださいね。
「怒られるのが怖い」から抜け出すための5つの方法
「1」過去の体験を癒やす
「2」怒られること・失敗についての意味付けを変える
「3」自分の意見を言えるように、断れるようになる
「4」根本的な、「怖さ」への過敏性を改善する
「5」嘘や引きこもりなどの癖を手放していく
強烈な「怒られて怖かった」体験を癒やします。
自分でも記憶があって、それを思い出しても大丈夫な場合には、自分で癒やすこともできます。
過去の自分を今の大きく・強くなった自分が助けてあげる場面などをありありと想像できて、その記憶を完了させられれば、トラウマ体験も終了させることもできます。
でも、はっきりと思い出せない場合や、思い出そうとするとそれだけで怖くなるような場合でも大丈夫です 😉
信頼できる専門家の手を借りれば、色々な方法でその恐怖体験を終了させてくれます。
今は言葉で話さなくても、全く思い出さなくても、完全にトラウマを終了させる方法もたくさんあります。
ちょっと勇気を出して相談してみてくださいね。
「やってみたら拍子抜けするくらい簡単に手放せた」という事例もたくさんあります。
また、『発達の抜け』があるために、怖さに過敏になっているために、トラウマを作りやすいということもあります。
「怖さに過敏」については、ここの「4」根本的な、「怖さ」への過敏性を改善するもご参照ください。
ピンときた方は、一緒に取り組むと、これまでの怖がりが嘘のように改善することも起こります。
「怒られることが極端に怖い」場合には、怒られることと、失敗についての意味付けが、苦しいものになっていることがほとんどです。
そこから変えていきましょう❣
「怒られることが怖すぎる」場合には、「怒られること」が自分の無能さを責められることで、自分の気持ちや言い分は無視されて一方的にコントロールしようとされる怖いことだと思っています。
このままじゃあ、過去のトラウマ記憶がリリースされても、怒られるのはものすごく嫌だし、怖いままですね。
では、怒られるのってどんな意味があるのでしょう?
それは「怒り」という感情について知ると見えてきます 😛
「怒り」とは、「現状が自分の期待通りでなかった、こんなの嫌だ!」と思った時に、それを変えようと行動するために湧き上がるエネルギーです。
だから怒りの裏には「期待」が必ず隠れているんです。
つまり「怒られる」というのは、まず何かを相手が期待していて、次にその期待と違うことが起きたので、「もっと期待通りにやってほしい」と言われていることなんですね。
その怒り方が上手か下手かはありますが、怒られるということは、何かの期待をされているということでもあるんです。
それは親からの愛情ベースの期待もありますし、バイトなどでの役割ベースの期待もあるでしょう。
でも何らかの「期待」がないと「怒り」というものは湧いてこない感情です。
怒っている方の期待が、そもそも妥当なのかというポイントはありますが、「怒られる」のは本来はあなたを傷つけることが目的ではなく、期待がその裏にある、ということを知るのはとても大事です。
ただその時の怒り方が、伝わりやすいかどうかという上手下手はあります。
そして怒りのパワーは強力なので、相手は怒っているうちに、本来の『期待に答えて欲しい』と言うメッセージから離れて、「何でもいいから壊したい」という混乱状態に陥ることもあります。
怒りというのはかなり強力なエネルギーなんです 🙄
怒りについてはまだまだ深い話もありますが、ここで大事なのは「怒られている裏には、何かを期待されている」と知ることです。
怒られることの意味付けを、より前向きに捉えてみるのもおすすめです。
→ こちらのBlogもご参照ください
思春期の子どもの上手な叱り方のコツ 具体的な叱り方をご紹介しています
「叱って伸ばす子育て」はいかがでしょう?思春期に生きる力を育てよう 子どもの叱られる力の育て方のご紹介です
怒られることが怖いと、「失敗も絶対にあってはならない」と強烈に思っているのがほとんどです。
でも失敗は望まなくても、どんなに頑張っても、必ずどこかで起きちゃうことですね。
その時に「失敗は絶対にダメ」だと思っていると、それだけでもパニックになってしまいます。
でもリアルな所、失敗というのは「期待通りに成功しなかった」と言うだけのことです。
そもそも成功か失敗かで言えば50%の確率で起きるんですから、よりフェアな意味付けに変えてしまいましょう!
そして失敗した時にはそのリカバリーの仕方を知っておけば、バッチリです
→ 参:思春期の子どもの上手な叱り方のコツ
怒られるのが怖い場合には、自分の気持や意見を聞いてもらえずに、一方的に責められて怖かったと感じています。
そんな強烈の圧倒された体験があると、「どうせ何を言っても無駄」だと思ってしまい、自分の思いを人に伝えることを諦めてしまっているケースが多いものです。
そうなると、人に上手に自分の思いを伝えたり、人からの頼みをうまく断る練習が足りなくなります。
人にNOが言えなくなっていたりします。
この「主張する」と「断る」力はとても重要です。
この2つができないと、自分の限界まで我慢して、限界が来たらキレる・閉じこもるというコミュニケーションパターンばかりになってしまいます。
日本人はもともと「言わずに察する」が得意なのですが、多様な価値観の人と混じり合うこれからの社会では、察するだけでは到底間に合いません。
これからは、上手に主張しあい、上手にNOも言える力がどうしても必要です。
でもご心配は無用です!
これはコミュニケーションの技術なので、技術は練習すれば上達するものですから 🙂
(ラクラクコミュニケーションは講座でたっぷりお伝えしていますが、その一部をこちらのブログでもご紹介しています)
小さい頃から音に敏感だったり、慎重で用心深いところが強かったり、怖がりの様子が見られる場合には、根本的な「怖さへの過敏性」があることがほとんどです。
根本的な「怖さへの過敏性」は、胎児からの赤ちゃん時代の発達過程での「ぬけ」がもととなっています。
「発達のぬけ」というと、知能かと心配される方もいらっしゃいますが、胎児から始まる神経系の発達についての話です。
学校での学習能力がとても高くても、発達の抜けがそのままになっているために、怖がりでチャレンジを避ける傾向があったり、自己肯定感が低い子も多数います。
ある種の発達の抜けがあると、「身体の神経システムとして怖さに過敏に反応してしまう」ので、その人がいくら自分の意思で『平気だから頑張らなくちゃ❢』と思っても、その反応を抑えるのは難しい状態になります。
そして怖さが強く感じられる身体(神経系)の状態では、怒られた体験がとても恐ろしいものとして、強く記憶に残りやすくなるんです 😯
この『発達の抜け』は、赤ちゃんの頃に神経系が発達する段階で、ある発達過程を十分にやりきらないままで、次の発達段階に進んでしまうことで生じるものです。
もちろん、それはその子が悪かったからでも、育て方が悪かったからでもありません!
それが起きる要因は複数指摘されていますが(講座ではご説明しています)、そもそも大事なのは「どうしてそうなったのか」よりも、今その不便さを取り除くことです。
そして、ご安心くださいね。
「発達のぬけ」は、家庭でできることで何歳からでも埋めていけます。
(大人でも!)
実際に、当カレッジでも数十名の「怒らえるのが怖い」「学校が怖い」「友達が怖い」だったお子さんたちが、そこから抜け出して、すっかり自由に自分らしく動けるようになっています 🙂
「根本的な怖さへの過敏性」を手放したい方は、ぜひ個別に講座や個人セッションでお問い合わせください。
その子に今必要なサポート方法を詳しくお伝えいたします
(^^)
怒られることへ恐怖が手放せても、「嘘で逃げる」や「チャレンジしないように引きこもる」などの今までの行動パターンの癖が残っていることあります。
そちらも手放していきましょう!
根本的な恐怖が消えて、それらの行動パターンを手放そうと心に決めれば、その古いパターンを手放すことは、実際にはそんなに難しくありません。
古い習慣を捨てて新しいものに置き換える時には、なんでも始めは大変なように感じますね。
でもある一定の期間を過ぎると、今度は新しい方が「自分のパターン」になっていくんです!
練習の始めだけ、古いパターンをやっているかどうかを意識して、置き換えていくことを続けていけばいいだけです (^_-)
いかがでしたでしょうか
今回は、「怒られるのが怖い」は案外大きな影響があるものなので、もし「あるかも!」と思ったら、そのままにせずに抜け出しましょうということと、その抜け出し方についてでした。
どれも行動ばかり見ているとわからないですね 😯
早速子どもと、抜け出し方にチャレンジします!
実はこの「怒られるのが怖い」は、男の子が強く持っていることがよくあります。
お父さんが息子さんには「もっと良くなってもらいたい」との期待から、がっつり怒ってしまうことが多いようなんです。
女の子相手だと手加減しても、ご自分と同性の男の子にはビシッと怒ってしまうことがあるようです。
ただ、小さい子供にとっては大人の男の人から怒られるというのはかなり怖いです。
それで気づかないうちにトラウマ体験になってることが多いんです。
また、子どもが思春期になったから対等な大人として扱おうとして、この時期から男の子をガッツリ怒るお父さんもいらっしゃるようです。
しかし最近の子どもたちは「感情が豊か」「感情的に敏感」なので、「怖い」と言う気持ちもかなり強く感じる傾向もあります。
普段から親子の対等なコミュニケーションが多い場合には、怖さばかりが立つことはないようです。
でもお互いに口数が少ないタイプだったりすると、大事な「期待」の部分が言葉になって伝わらないので、子どもは怖さばかり感じたりします。
→ 事例:子どもにきつく当たってしまう
またこの「怒られるのが怖い」は子どもだけでなく、大人でも気づかずに残っていて、ご自分の子育てパターンやお仕事に影響していたという事例もあります。
行動をみているだけでは、「怒られるのが怖い」が影響しているなんて見つけにくいと思いますが、「お困り行動」でピンときたら、チェックしてみてくださいね。
お子さんも大人も、これを外すとぐっと自由になることが多いです \(^o^)/
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