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学校が怖い不登校:理由と親のできること
「学校が怖い」と不登校になる子は一定数以上います。
「怖い」にはとても強い力があるので、人の言動に大きく影響します。
「怖さゆえの辛さ」は他の人には分かりづらいので、ついNG対応をしてしまいがちなので気をつけたいところです。
それでもその子の理由を踏まえて身体・心・頭と環境を整えれば、しっかりとリリースできますので、ご安心くださいね。
前よりももっと自由な笑顔を取り戻せます 🙂
何が怖いのかと聞くと色々言うのですが、イマイチはっきりしません。
それに朝はお腹が痛いのに夕方になると元気になるので「甘えなんじゃないか?」とも思ってしまいます。
それはお母さんとしてはご心配ですね。
「その子の怖さ」はなかなか他の人に分かりづらいですし、対象が漠然としていると、親も何をしてあげたら良いのか分からなくて困ってしまいます。
ただ、子どもに「学校が怖い」と言われた時には、その対処の仕方がとても重要です。
適切でない対処をしてしまうと、こじれて長い不登校になってしまったり、ずっと『怖い怖い」と言い続けることになる可能性もあるんです。
しかし、適切な対処をすれば、以前よりもずっと明るく前向きになる可能性もあります 😉
適切な対処ができれば大丈夫です!
ではご一緒に「学校が怖い」理由と対処法について見てみましょう
ガッツリ濃い内容になっていますので、お急ぎの方は目次でピンときたところやまとめを御覧ください
目次
知っておきたい!「学校が怖い」と言われた時の親の対応
まずは、知らずにNG対応をしてしまって、こじらせることがないように、先にNG対応を見ておきましょう
既にやってる 😯 という場合には、今から効果的な対応に切り替えていきましょう!
「学校が怖い」へのNG対応
「学校が怖い」への親のNG対応
客観的に怖いことがあるかどうかとは別に、今目の前の子が「怖い」と言っていることは、事実として受け止めるのがオススメです。
そして子どもが「怖い」と言うには、なにか理由がかならずあるはずなので、まずはその子の話をしっかり聞いてみましょう。
「怖い」と言っているのに、それを否定したり「気のせい」「甘え」と決めつけてしまうと、子どもは怖いという気持ちの吐き出し先がなくなるので、どんどん強くなってしまいます。
親も、特に忙しい朝などに「学校が怖い」と言われれば驚いてしまいますが、まずはその理由や言い分をしっかり聞いてみるのがオススメです 🙂
不登校が増えている昨今、親ならば「うちの子が不登校になったら大変!」で頭がいっぱいになってしまうことも起きがちです。
ただ、「今学校に行かせれば不登校にならないか」といえば、それを強いることが逆に子どもの不安や怖さを増大させてしまい、不登校に進めてしまうこともあるので、気をつけたいところです。
「学校に行く・行かない」よりも子どもなりの「学校が怖い理由(ワケ)」に意識を向けるのがおすすめです。
子どもは「学校が怖い」と言っているので、まずはそのワケを聞いてから、「どうしたいか」と子どもに尋ねるのがオススメです。
子どもの状態によっては、気持ちをしっかり受け入れてもらったら、「それでも学校に行く」となることもありますので 😉
親としてはせっかく子どもを思ってのことでも、理由や「どうしたいか」をしっかり聞くよりも先に「怖いなら休んでいい」「休みなさい」と行動の指示をしてしまうと、子どもは「分かってもらった」という感覚が持てないので、安心して落ち着けなくなります。
それでは、もったいないですね
(T_T)
子どもを安全な環境で落ち着かせることは必要ですが、その先「行こうと思えば行ける状態になる」ためにどう関わったら良いのかわからないのも専門家でないお母さん・お父さんには当然です。
しかし、「わからないからその先は本人が行く気になるまで待つしかない」と放置したり、生活リズムや食事・睡眠・ゲームやPCがの使用を子ども任せにしてしまうのには、大きなリスクがあるので気をつけたいのです。
どんな理由だとしてもずっと家で好きにして生活リズムや食事・睡眠が乱れてしまうと、通常の生活に戻ろうと思っても身体がついてこれなくなりますし、「学校が怖い」はサポートがないとずっと変わらない・むしろ悪化することもあるからです。
わからないことは「複数の実際に回復した事例」から情報を得るのが一番です。
それを持っている専門家なら、その子にあう方法も具体的に提案してくれます 😉
子どもが「怖い」と言ったとしても、過剰に「怖い」にフォーカスしすぎてしまうと、結果的に「怖い」を煽ることになるのでご注意です。
「怖い」というのはとても強い感覚なので、どんどん避ける対象を広げていく傾向があります。
避ける対象を広げることで、少しの危険も避けようとするからです。
例えば
「隣の犬にたまたま昨日大声で吠えられて怖かった」
⇒「隣の犬がいつも怖い」
⇒「犬は全部怖い」
⇒「動物はみんな怖い」
⇒「人も怖い」
⇒「人がいるところが怖い」「学校が怖い」
怖がりではない人にはピンとこないかもしれませんが、怖がりの人にはこのステップが早く進んでしまいます 😯
「怖いなんて可愛そう」「怖いのね」などと
必要以上に「怖い」を繰り返さない、そこにフォーカスし過ぎないように気をつけるのがおすすめです
「学校が怖い」と言われた時の効果的な対応
まずは子どもの気持ちや言い分をじっくり落ち着いて聞くところから始めましょう。
「学校が怖い」と我が子に言われれば、焦ってしまうのも当然なので、まずはお母さん・お父さんが一息つく、水を飲むなどして落ち着いてから、子どもの話を聞くのがオススメです。
「学校が怖い」時には、子どもが怖い対象をわかっている場合も、分かっていない場合もありますので、理由を聞いても「分からない」「はっきりしない」場合もイライラしたり、責めなくてOKです。
とにかく子どもを受け入れる(詳しく理解しなくてOK.今そういう状態なのね、で)気持ちで対応できればハナマル💮です
(^^)v
「怖いから休みたい」と言った場合には、ひとまず休ませて様子を見ます。
「学校が怖い」には様々な怖さのレベルや状態がありますが、それほど深刻でない場合には、しっかり聞いてもらったり、怖い自分を受け入れてもらっただけで、安心して「やっぱり行ってみる」と途中からや次の日からスッと行くこともあります。
感情は自分ひとりで抱え込んでしまうと、ぐるぐると出口のない考えに取り憑かれてしまうので、理解できなくてもいいので、ただ聞ききってあげるだけでも、とても役立ちます。
また、その子の状態に合わせて効果的なサポート方法も各種ありますので、とにかく慌てたり焦ったり、感情的にならずにいれれば、悪化させなくてすむのでOKです。
急がば回れですね
「学校が怖い」にはできるだけ早い支援を!大したことないと放って置かない
「怖い」というのは他の「怖くない人」にはなかなか分かってもらえない辛さです。
でも、「学校が怖い」というのは医学的な診断がつく状態でもあるんです。
状態によっては「不安障害」「対人障害」の一つ2分類されて診断名がつけられます。
「学校が怖い」には色んなレベや状態がありますが、例えば「学校恐怖症」という診断名がつく場合もあります。
そのまんまですね
全ての「学校が怖い」が「学校恐怖症」ではありません。
ただ、参考までに「学校恐怖症」をご紹介しておきます
「学校恐怖症」は1941年に米国のA・M・ジョンソン氏が命名した症状で、「行きたい気持ちがあるけど怖くて行けない」状態を指します。
朝や登校しようとすると恐怖感や身体症状(腹痛、頭痛、吐き気など)が起こるが、昼過ぎから徐々に和らいで夕方には治っていることもよくあります。
また、夜には「明日は登校する!」と本気で言うこともあるのですが、また翌朝は行けなくなります。
「学校恐怖症」には3つの段階があると言われています。
心気症的時期:登校時に体調不良で夕方から収まるような、さきほど述べたような状態。
医療機関を受信しても「異常なし」と言われる。
攻撃的時期:医療で「異常なし」と言われたこともあり、親がイライラし始めたり不安を増大させて、そのプレッシャーが子どもに響く。
子どもの恐怖感が拡大してパニックになることもある。
また、子どもが親に対して対抗的になり「お母さんが〇〇したから」と学校に行かないのを親のせいにすることもある。
他にも、ゲームやスマホをさせれば、高価なものを買ってくれれば、整形をさせればなどと、登校への条件を親に出したり、暴力を振るうこともある。
この時期に親が子どもの要件を飲んでも、状態も関係性も改善せずに要求がエスカレートするだけとなる。
一見おかしなようだが、この時期も子どもには「出来るなら登校したい」という気持ちもある
自閉的時期:攻撃的時期を経て親が登校を口にしなくなってくると、表面的には安定的になる。
子どもは自室にこもったりパソコン・ゲームにハマる。
親が登校について口を出すと切れてあばれることもある。
友人関係はごく気の合う少数とのみつながる
幼児のようになったり、部屋をウロウロ歩き回ることもある。
放置しておくとこの状態は数ヶ月から数年単位で一進一退を繰り返す。
それにしても、私が生まれるずっと前からあったのには驚きました
そうなんです。
繰り返しますが、全ての「学校が怖い」がこの「学校恐怖症」ではありません。
しかし、「これ以上親が何を言っても聞かないから」と放おっておくと、悪化して長引くことには要注意なんです。
「学校が怖い」と言われたら何としても登校させようとしたり放置せずに、できるだけ早くに適切なサポートを受けることをおすすめします。
適切なサポートがあれば、いつからでもどのような状態からでも回復しますので
(^^)
どんなことが回復には有効なんですか?
多くの場合には、認知行動療法などの心理療法や投薬、親子関係の改善などがメインです。
当カレッジでは、「学校が怖い」というその子の理由を踏まえて、身体・心・頭へのアプローチと環境整備で、根本的な回復を実現しています。
回復力が落ちている、または過敏になりすぎた自律神経や脳、そしてエネルギー不足も関わっていることがわかっているからです。
お母さん・お父さんの対処の仕方も、とても大きな影響のある「環境刺激」になりますので、回復度合いに合わせてそちらもサポートしていきます (^^)/
「学校が怖い」理由と対処法:表の理由と見えない理由
子どもが「学校が怖い」という時には、外から見てわかる理由と見えにくい理由が両方あることがほとんどです。
まずは表の理由から見てきましょう。
ピンときたところからお読みください
学校が怖い:表の7つの理由
思春期には友達を求める欲求が強くなり、時には友達を家族以上に大切に思うこともあります。
しかし一方ではお互いに適切な距離感が掴みきれずに、悩みも多い時期です。
特に思春期の始めの頃は「仲間かそうじゃないか」を区別したがる時期なので、この時期に「友達がいない」ことは、子どもにとって孤立に直結する大問題になりがちです。
子どもは世界が広がるに連れて
・それまではアタリマエだと思っていた行動や考え方を同級生から否定されたり
・自分から言葉にしなくても家族のように「察してくれない」友達に面食らったり
・自分が相手の気持を読もうと思ってもうまくいかずにダメージを受けたり
・他者にマウントすることで自己肯定感を満たそうとする子もいたりで
ショックを受けることも多々あります。
心身にエネルギーが十分あれば、凹んでもそこから学んで成長していくのですが、そうでない場合にはその状況を受け入れることが難しいので「学校が怖い」になることがあります。
このような場合には、子どもの心身のエネルギーを溜め直し、世の中には様々な人がいることや、自分らしく主張や断るコミュニケーションなどを学ぶことで回復します。
ポイントは「あなたも悪い」とか「相手が悪い」という表面的な話にせずに、これから先も様々な人に出会っても成長するチャンスにできるようにサポートすることです。
よく、「いじり」「からかい」と「いじめ」の区別が難しいといいますが、本人がやめて欲しいと思ってもやめないのは「いじめ」です。
他人が「この程度で」と決めることではありません。
人と繋がりたい欲求が強くなる思春期に、いじめを受けるのは本当に辛いことです。
ショックで「学校が怖い」になるのも不自然ではありません。
多くの諸外国ではいじめた側の治療を受けるのですが、なぜか日本ではそうならないのはおかしなことです。
この場合には、まず心の傷を癒やしながら、やはりより多くのストレスやショックを乗り越えられる心身に整えます。
いじめは騒がない子が標的にされやすいので、助けを求める力も育てます。
環境整備としては、再度いじめが起きないように、学校ともうまく連携しながら進めていきます。
この進め方は、専門家と相談しながらがオススメです。
どうしても環境が整わないようであれば、堂々と別の場所に移ることも立派な選択の一つです。
中学生以上になると、勉強の進みと難易度が上がりますので、ゆっくり納得しながら進める子・マイペースな子は工夫が必要になります。
また、「定期テスト」や「受験」では「逆算して計画を立てる力」と「計画を実行する力」の両方が必要です。
勉強の理解力が高くても、この2つが育っていないために、勉強が分からない、成績が伸びなくなる子も最近はかなり増えています。
ゲームやネットの使用時間やお小遣いなどで「ルールを守る」「制限内でやりくりする」という練習が足りない子は、中学で躓くことも多いです。
他にも眼の課題があって、板書が苦手だったり、文章(特に縦書き)を読むのが苦手な子、優先順位をつけるのが苦手な子は、中学から成績が落ちることもよくあります。
勉強がわからないと学校に行くのがそれだけで苦痛になりますし、毎回そこそこ理解できるのにテストで良い点が摂れない場合には、さらにどうしてなのか?と理解できない不安も募ります。
当カレッジでは「勉強ができない」場合でも、その子の身体・心・頭と環境からみて、必要なサポートを進めるので改善します。
すでに分からないところが溜まっている場合には、リカバリーも丁寧に進めていきましょう
幼児期~中学生くらいまでは、運動が苦手なことは子どもにとってはかなりの負担です。
運動の苦手さがはっきり分かる場面は、学校生活では結構ありますので、からかわれたり「もっと頑張らなくちゃダメだ」と言われたことから「学校が怖い」になることもあります。
そうなると「体操教室に行かせる」「水泳などを習わせる」などで改善を図ることもよくあります。
もちろんそれも有効なのですが、実はその裏に運動神経系の発達の抜けが隠れている場合もあります。
身体から整えて、今までの体験からのトラウマや自己肯定感の低下があればそれも整えていきます。
そのようなサポートで、ずっと両足を揃えて飛べなかった子やボール運動が苦手な子が自由にサッカーやバスケを楽しめるようになった事例も複数あります。
学校の先生や部活の顧問も様々な考え方や価値観を持っています。
「学校が怖い」子どもに、心から寄り添ってサポートしてくださる方もたくさんいます。
しかし、中には未だに「教師だから」「指導者だから」生徒には何をしてもいい、成績や結果が出ることだけを目指す・・という方も、残念ながらいらっしゃいます。
残念なことに、まだまだ、月に数件も全国ニュースで問題として取り上げられているくらいです。
学校や部活の場では、生徒と先生や指導者には圧倒的な力関係の差がありますし、時には内申や推薦への影響力も圧になります。
外部の目が常にあるわけではないという特殊な環境もそのような状況を生む一つの原因になっています。
子どもにとっては大人から怒られる・嫌がらせをされる、大声を出されるなどはかなり怖いことなので、「学校が怖い」になるのも頷けます。
また、理不尽な先輩ルールも案外まだまだ多いです。
「学校では先輩が見つけるよりも先に後輩が先輩の傍に行って聞こえるように挨拶する」なんてルールがあれば、気軽に登校も下校もできないし、トイレにも行けませんね
それができないと一年生全員が校舎の裏に呼び出されて先輩に怒られる・・というご相談もも当カレッジでもありました
(・o・)!
先輩ルールは誰も監視している人がいない場合が多いので、かなり理不尽なこともあるんです。
子どもがその部活を継続したい場合には、専門家に相談しながら上手に作戦を立てていくのがおすすめです。
いじめと同じように、「それくらい我慢しなさい」「先生の言うことには従うべき」と他の人が決めるのはおかしなことなので、「パワハラ」かどうかをすぐに調査するのがおすすめです。
大人や組織が相手の場合には、親が交渉者にならないと対等な話し合いにも進めないので、しっかり親がリードしていきましょう。
子どもの回復へのサポートは、やはり心身のエネルギーの回復とトラウマのリリース、主張やNOの伝え方、かわし方などが必要です。
どうしても環境的な改善が難しい場合には、他の場所に堂々と移るのも立派な選択肢の一つです。
クラスや学校の雰囲気が自分とあわないこともあるものです。
一度入ってしまえば、自由に変えられないのが辛いところですね 😐
特に小中学生は授業がほぼクラス単位なので、ずっと同じ「辛い」環境に居続ければ『学校が怖い』にもなりがちです。
クラスや学校の雰囲気は
真面目すぎる、勉強ばかり、
うるさい、落ち着かない、人の悪口が多い
ノリが合わない、大人しすぎる・・などなどあります。
同じように感じていて自分と合う友達ができると、嫌さは和らいでいきますが、そういう子は目立たないことが多いので、自分から探すことも必要になります。
コミュニケーション力や多様性と対応の仕方を身につけることで回復します。
同時に心身のエネルギーを高めれば、よりストレスに柔軟に対応できる力が育ちます。
他にも「匂いがダメ」「大声がだめ」「人がたくさんいるのがダメ」というパターンもあります。
感覚的なものは「我慢」がしずらく、他の人の理解も得られないので、積み重なるとかなりのストレスになります。
こちらは「考え方(認知や思い込み)」への働きかけだけで「大丈夫」と思わせようとしても改善が難しいのですが、身体への働きかけがあれば改善が進みます。
更に
「みんなから見られている感じがする」
「悪口を言われているような気がする」
「笑われているような気がする」
場合には、かなりつらい状態です。
このような場合には、考え方(認知や思い込み)への働きかけも必要ですが、意外なようですが、その前に身体への働きかけがあればより早くに回復しますのでご安心ください。
決まり事が多くて、画一的な行動や他者に合わせるように要求されることが多い学校という場が苦手な子は増えています。
マイペースだったり、制約のある中でうまくやることが苦手な子が増えているんです。
そのような子は「予定が急に変わったり、今すぐなにかの行動をするように指示されるのが怖い」こともあります。
また、「納得感」がないと動けない子も増えていますので
「勝手に決められることが多すぎる」
「なぜこれをやる必要があるのか質問しても、納得できるような答えがもらえない」ことに
フラストレーションを強く感じる子もいます。
何でも人に臨機応変に合わせたり、人に言われたことを鵜呑みにばかりするのも困りますが
複数の人と協働する時には
それが時間をずらしてでも(後から納得できる理由を聞くことにするなど)
ある程度はできるようになる方が本人にとっても役立ちます。
自分のやりたいことをするには、誰かと協働することが欠かせない時代に、どんどんなっていきますので。
「~~なければならない」の幅が狭すぎる場合には、考え方(認知・思い込み)に働きかけることも必要ですが、その前に、やはり身体へのアプローチがあってそれが改善に繋がります。
それにしても、考え方とか、気の持ちよう、心を強く!などいくら言っても、改善しないのがよくわかりました。
うちの子にはしょっちゅう「心を強く持たなくちゃ」って言ってたので、反省です 🙁
また、身体へのアプローチが必要だというのは始めて聞きました!
そんな事があるんですね
そうなんです。
身体のエネルギーがある程度十分にある場合には、上記の表の理由への対処ができると、それだけで回復します。
しかし今は残念ながら、社会環境の変化の影響から、身体のエネルギーがもともと少ない子や発達の抜けがある程度ある子が増えています。
そうなると身体が弱いので、危険を早く見つけるために、どうしても「怖い」に敏感になるんです。
特に子どもの場合には、「理屈」よりも「怖い」の方が大人よりもずっと強力です。
それでも身体へのアプローチを始めれば、やがてエネルギーも十分に作れるようにもなりますし、発達の抜けも埋まりやすくなりますので、ご安心ください
(^^)
学校が怖い:外からは見えにくい3つの理由
「学校が怖い」場合には、他にも外からは見えない、子どもも気付いていない理由が隠れている場合もあります。
最も多い3つの理由をご紹介します
社会変化の影響から、発達に抜けがあったり、身体のエネルギー不足の子が増えています。
小さい頃からお困りが出る子もいれば、
思春期の成長期でエネルギーを大量に使うことからエネルギー不足になる子もいます。
発達の抜けやエネルギー不足があると、身体が弱い状態になるので、少しの危険も避けようとして、「怖い」に過敏になります。
さらに、全体のエネルギーが少ないと、乗り越えられるストレス量も少量です。
ストレスに立ち向かってなんとかしようとするよりも、「怖い」と避けて身を守ろうとするんです。
そうなんです。
思春期には勉強や受験、部活や容姿・恋愛などなど、周りと自分を比べたり評価されることが一気に増えますし、常に成長を求められます。
特に中学生になって増えたストレスが、自分のキャパを超えてしまうと「学校が怖い」になりやすくなるんです。
はっきとした理由が子どもにもわからなくても、ストレス量>耐えられる量になれば、「学校が怖い」になることがあります。
「学校が怖い」は小学生後半~中学生が最も多く、そこから徐々に始まって高校生で始まる子もいます。
それでも全ての場合で、身体へのアプローチをできるだけ早くに始めれば回復に舵を切れます。
既に長引いている場合には、心や頭(考え方など)へのアプローチも行います。
親の不安が強く、過保護だったり細かい指示を多く出すタイプだと、子どもの「怖い」も過敏になることがあります。
過保護だと、自分でストレスに対処する練習が不足します。
成長とともに親が手や口を出せる範囲外のことが増えて、自分で取り組むべき課題も増えてきます。
それまでに「自分の課題は自分で取り組む練習」が不足すれば、「自分でやれる」という自己肯定感も低いので、課題に取り組むより「怖いと言って逃げる」方に行きがちです。
小さい頃からできるだけ、自分ができることは自分でやってみるように促すのがおすすめです。
また、親の不安が強いと、「こうじゃないとダメ」と細かく子どもの言動に指示を出し続けることもあります。
「こうじゃないとダメ」は「こうじゃないと不安」から来ているんです。
常に細かく指示をされていると、だんだん「失敗してはいけない」「違うことをしてはいけない」と子どもの危険サーチシステムが過敏になってしまうんです。
このタイプは、子どもが「学校が怖い」と言いだすと「とにかく学校に行かせないと。みんなと同じにしないと」と焦りやすくなります。
子どもの「怖い」に更に不安を掻き立てられますし、親の不安が子どもの「怖い」を増加させてしまいます。
身体へのアプローチを始めてもすぐに「まだ良くならない」と落ち込んだり、「来月には登校してなくちゃ」と子どもの状態にかかわらず自分の希望的スケジュールの実現を求めることも起きがちです。
その通り行かないと子どもにイライラと圧をかけるので、残念ながら子どもの回復が遅れてしまいます 🙁
どちらも親の不安の強さからなので、この場合には親御さんにも早々に身体へのアプローチをするのが最も有効です。
身体にエネルギーが溜まると心身に余裕が出きますので、不安も徐々に和らぎます。
「ま、いいか♡」と自然に思えるようになってきます 🙂
子どももその影響でリラックスしやすくなりますので、「怖い」からの回復が進みます。
「学校が怖い」と言いながら、「家を離れるのが怖い」のがその本当の理由になっていることもあります。
もちろん子どももはっきり分かっているわけではありません。
でもまだ「自分は親と離れてもやっていける」という感覚が持てない場合や、大好きな親が家で幸せそうじゃないので離れるのが不安になる場合もあります。
その子の身体・心・頭と環境をよく見て、それぞれへ必要なアプローチを行えば、このケースも改善しますので、ご安心ください。
おまけ:先述の「学校恐怖症」を提唱したA・M・ジョンソン氏は、その理由として「母子共依存」を挙げています。
そういうケースもあるんですが、実際はもっと様々な理由があるというのが、多くの実例を見てきての実感です。
簡単に「理由」を決めつけないで、身体・心・頭と環境のどれもチェックすることが、回復への早道だとわかりました。
「怖い」に過敏なままだと、今回の「学校が怖い」がなんとかなっても、やがて別の「〇〇が怖いからやらない」が生じてはもったいないですもんね
「学校が怖い」を長い不登校にしないために必要なこと:まとめ
「学校が怖い」と言いながらも登校している状態から、「怖い」が拡大して不登校になることも珍しくはありません。
長引かせないためには、「学校が怖い」の表面的な理由だけでなく、身体・心・頭・環境の全てを整えなおすことができればOKです!
そして子どもの回復に合わせて、徐々に学校復帰への作戦も立てましょう
(戻るだけでなく、別の学校などに行くのもアリ)
「学校が怖い」の仕組み
「怖い」は脳の扁桃体という最も原始的な部分が過敏になっていて、「理性」や「本当の楽しさを感じる」などができなくなっている状態です。
また、そうなるには「もうダメだ」と追い詰められた体験がその前に必ずあります。
それは圧倒的に怖かった体験や、色々なストレスが積み重なってのキャパオーバーから起こります。
そして圧倒やキャパオーバーは、心身のエネルギー不足で起きやすくなるんです。
なので、逆に言えば
心身のエネルギーを十分に増やしていけば、ショックからも回復しやすくなりますし、徐々に「怖いけどやってみよう」と思えるようになるんです。
実際にこれまで当カレッジでも100名以上のお子さんたちが、そのステップで「学校が怖い」から回復しています!
身体・心・頭・環境へのアプローチ
身体:命を営むために使うてのエネルギーは、自分の身体で作ります。
そのシステムを整えれば、子どものエネルギーは本来とても大量です。
身体のシステムを整えるには、生活リズム・栄養・睡眠・運動です。
心:自分は居るだけで価値があると思えて、本当に喜べることをしていけば、心のエネルギーは溜まります。
そのために役立つのは、勇気づけと自己肯定感です。
親が自分をまるごと受け入れてくれている感覚と自分が本当に得たいものを自分で工夫して手に入れたという体験と達成感を重ねることで心のエネルギーは溜まります。
そして、やがて自分で自分を勇気づけられるようになれば最幸です
(^^)
頭:思春期になると「自分はこんな人」「他人はこんな存在」「社会はこんなところ」という考え(認知・思いこみ)を自分で作り上げます。
ただ、それが自分や他人にとってフェアにならずに偏っていると生きづらさに繋がります。
「自分はダメ人間だ」
「他人はほとんど信用できない」
「社会は競争だ」
だと、かなりしんどいですね 😥
もしそれを歪めるようなトラウマや思い込みがあれば、リリースして、考えもバージョンアップするのがおすすめです
環境:何と言っても子どもに最も大きな影響力を持つのはお母さん・お父さんです。
お母さん・お父さんが心身にエネルギーが十分にあれば、余裕を持って思春期の子どもにも関われます。
そしてお困りが生じた時には、早め早めに専門家に最新の情報をもらうことで、子どもと家族の笑顔の時間を最も早く取り戻せる時代に既になっています 😉
「学校が怖い」からの回復過程
子どもの身体・心・頭と環境が整ってくれば、子どもの考える力や自分の「本当に楽しこと」につながる力も蘇ります。
そうなってきたら、子どもから「本当はこうしたい」を引き出します。
短期的な望みと長期的な望みの両方が引き出せればベストです。
それらにつながるのが前の学校に戻ることなのか、別の環境に行くことなのかは、一度0ベースから考えて決めます。
(高校以上は学校以外も選択肢になります)
目標が決まったら、次はそれを実現するための行動計画です 🙂
子どもの「学校が怖い」からの脱出は、実際に「学校に行ってみる」ことで完了します。
多くの場合には、徐々に登校時間と日数を増やして「安全」「怖くない」を実感しながら進めていきます。
始めこそかなりハードルを低くして、増やすのもかなりのゆっくりペースにする方が、結果的に早く全快します。
また、その計画がうまく進むためには、お母さん・お父さんが学校と密に連携することが大事です。
・登校しやすい場所の確保
(中学まではその日のうちに先生に会えれば出席になります)
・勉強の遅れへのフォロー
・クラスや部活で話しやすい子につなげてもあるなどのサポート
学校や先生によって進め方は様々ですので、ここも専門家と相談するのがおすすめです。
学校が怖い不登校:理由と親のできること:おわりに
でも今日はそれにも理由があるし、それを子ども自身も気づけない身体までチェックすることが大事だとよくわかりました。
どうしたら良いかわからなかったので、このまま見守っていこうかと思うこともあったんです。
でもそれだと悪化する可能性もあるとわかったので、すぐに子どもの話をじっくり聞き直すところから始めます!
「怖い」と言われると「どうしよう」と親も不安になりますが、ちゃんと回復への道があるのでご安心くださいね
♡♡あとがき♡♡
「怖い」は「危険」だからなので、命を守る本能として、かなり強力な感覚です。
脳で言えば最も原始的な部分が敏感になりますが、そこがあまりにも過敏になると、それよりあとに発達する他の感情や理性などを司る部分は力を発揮できなくなります。
「火事だ!」と危険に大慌てしたら、お財布や権利書よりも枕を掴んで逃げ出したりしちゃいます 🙄
なので「学校が怖い」と怯えている子に「そんな弱くてどうするの」と説得しようとしたり、責めるのは百害あって一利なしです。
まずは「怖がっている」ことを受け入れて、安心させるのがおすすめです
(^^)
「言葉や文章を理解する」脳の前頭葉は、もともと思春期の子はまだ発達途中です。
大人はついつい「今すぐこの場で説得しよう」と思いがちですが、そんな思春期の脳についても知っておくと役立ちます☆
身体へのアプローチはすべての生命活動の土台を整えるのでとても有効です。
脳だけでなく、神経系や発達の仕組みについての情報や、
家庭でできる効果的な方法のすべてを
ブログで誤解が生じないように書ききるのは難しいので
思春期最高家族講座でじっくりお伝えしています。
ピンときた方はご活用ください
(^^)/
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「不登校からの復帰後にまた休む」を繰り返さないために親のできること
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