「厳しく育てる」ってどういうこと?思春期子育ての厳しさとは

 

「厳しく育てる」というと、ちょっと封建的なようですが

実は今あちこちで「子供は厳しく育てることも大事」だと、あらためて言われることも増えてます。

 

どうやらルールを守れない子が増えてたり、叱られ慣れていないために、ちょっとしたことで傷づく子が増えているのがその理由のようです。

たしかにそれでは、子供も生きづらくなってしまいますね。

 

でもルールや叱ることを増やすのが「厳しく育てる」というわけではないはずです。

そこを間違えると子供も大人も幸せになりません。

今回は知っておきたい、思春期子育てでの「厳しく育てる」についてです❣

 

お母さん
先日学校から全保護者に「もっと家庭で厳しく育ててください」というメッセージが出されました。

うちは今でも子供から”厳しすぎる”って言われてるんですが・・

でも厳しくするって、改めて考えたら、どうすることなんでしょう?

 

幸子さん
そうですよね~

甘やかしの反対」ということはわかっても、実際にどうしたらいいのかってわかりにくいですよね

 

お母さん
ただでさえ反抗期なので、なにか言えばすぐに反発してきます。

何をどう伝えるのが必要な厳しさなんでしょう?

 

はい、実はこのご相談はとても頻繁に頂いてます。

 

「見守る」

「甘えさせる」

「厳しく育てる」

 

この3つのバランスが思春期の子育てでは大事です。

思春期の子育てでは、必ずどれも必要な場面があるんです。

 

でも何となくそう思っていても、「見守るが大事」「叱ってはいけない」「甘やかしはダメ」などなどの言葉を耳にすると、『一体今子供にど接したらいいの?』と思うこともありますよね。

リアルな日常では具体的にいつどれをしたらいいのかで迷ってしまいそうです。

 

特に「厳しく育てる」はどうしても子供から反発されるので、親御さんだってやりにくいですしね 🙄 

 

今回はその”厳しく育てる”を軸に見ていきましょう!

 

思春期子育てでは「厳しく育てる」も必要なの?

思春期の子育てでは、「見守る」「甘えさせる」「厳しく育てる」の3つのバランスが大事です。

そしてどんな子でも、3つとも必要な場面があるんです。

 

まずはそれぞれを見てみましょう!

①見守る

思春期の子育てでは「親はなるべく口を出さずに、子供を見守る」というのが大原則ですね。

そうやって親に少し離れて見守ってもらうことで、子供は自分なりに試行錯誤しながら成長していきます。

そういう自分なりの試行錯誤をするために、自然は人間の子供に親から離れようとする「反抗期」というものを作っているとも言えます。

 

小さい頃には全面的に親の真似をしたり従うことで、子供はまず小さな「家族」という集団の中での振る舞い方を覚えていきます。

そして思春期が来ると始まるのが、より大きな「社会」という集団のなかでの振る舞いかたを身につけるために、一度極端なくらい親との距離を離したくなる反抗期なんです。

 

親よりも友達と言う「他人との関わり」を大事にしようとすることで、子供はだんだん多様な価値観の中でも自分らしく振る舞えるようになっていきます。
(参考:仲良しグループがしんどい!思春期の友達関係と親のできること

 

それでも特に思春期の始まりの頃の子供は、なんでも極端で不器用なので、親は見ているとハラハラすることが多いです。

つい『そうじゃなくて・・・』と言いたくなりますよね。

 

ここで必要なのは「親の見守る力」です。

多少の失敗は「経験から学ばせるため」と、あえて子供に体験させることも必要になります。

 

お母さん
なるべく口を出さないことも大事なんですね

 

②甘えさせる

また一方でこの時期の子供は、時々親に甘えてきます

その甘えは自分から勝手に話しかけてきたり、イライラをぶつけてきたり・・という様々な形で表現されます。

どんな形にせよこの思春期に子供が求めているのは「自分をまるごと受け入れてもらっていることの確認」です。

 

3歳位の第一次反抗期にも、一人で勝手に遊んでいたのに、ふと親の姿を猛烈に探し出すことってありましたよね。

そんな感じで、第二次反抗期の思春期にも子供は、親に反発しながらも親を求めることも繰り返していきます。

そこで「自分には安全な基地がある」と確認できると安心して、子供はまたより遠くに自分で活動する範囲を広げていきます。

ここで必要なのは「親の甘えさせる力」です。

 

反抗してくるカワイクナイ子供には、「自分勝手で調子がいいな~」「何よ、さっきの態度を忘れたの?」と親だって言いたくなることもありますよね。

でも、どうかここは二回りくらい大きな気持で受け止めてあげてみてください 😉 

 

お母さん
なるほど、「甘えさせる」のも必要・・

 

そうなると気になるのは「甘えさせる」のと「甘やかす」の違いです。

どう見分けたらいいんでしょう?

 

はい、「甘えさせる」と「甘やかす」の違いは、子供の「甘えたい気持ち」に意識を向けるのか、子供の言っている言葉に反応するのかの違いです。

子供の言葉の内容よりも、「今甘えたいのね」と、大きく受け止めるのがオススメです。

そうすると子供のわがままにも、従ったり強く反発すること無く、おおらかな対応ができるようになります
(^_-)

 

③厳しく育てる

そして最後が「厳しく育てる」です。

思春期には「見守る」「甘えさせる」も大事なんですが、同時に子供が道にそれそうになった時には、ガッツリと叱ったり指導したり・・厳しく育てることもやっぱり同じように必要です。

 

昔の日本では親と子供は縦関係が強くありました。

もともとアジア系の民族では、子供は親の所有物という考えも古くからあり、日本でも親の言うことは絶対だという時期もありました。

しかし、最近では「どんな小さな子にも一人の人間としての尊厳がある」というワールドワイドな考え方になっています。

そこから、古い「親の一方的な押しつけをやめて、子供のやることを受け入れよう」という「見守る子育て」や「甘えさせる」の大切さが強く語られた時期がありました。

 

もちろん「見守る」も「甘えさせる」もとっても大事です。

でも、「親としてダメなものはダメだと言う」こと=厳しく育てるという部分もやはり0ではないのです。

 

思春期に子供の脳では「前頭葉」がぐんぐんと育ちます。

そこは「長期的に考える」「周りへの影響を考える」「人の立場に共感する」などの能力を司るところです。

(参考:脳科学で納得!イマドキの思春期には子育てにコツが必要なワケ

 

でも、まだ思春期の始まりにはその前頭葉の働きが十分ではありません。

なので、つい感情的になってしまったり、スリルや興奮・好奇心に突き動かされて、子供は短絡的に考えたり行動してしまうことも多いものです。

 

もちろん、多少の失敗は子供に体験させて、そこから学ばせることも必要ですね。

これを「自然の結末から学ぶ」と、アドラー心理学では呼びます。

自分で失敗を体験して、それを改善しようと工夫することで、子供の前頭葉が育っていきます。

 

でも、このような「自然の結末から学ぶ」だけではすまないことや、時間がかかりすぎることもあるのが現実です。

受験や進路などの人生でも重大な局面や、自分の身体や命を粗末にしたり、コミュニティのルールを大きく逸脱するようなことなどなど、「体験させてから考えさせる」だけではすまないこともありますね。

 

そのような場合には子供が実際にそれをやる前に、大人が「〇〇すると△△になる可能性が高い。考えて」と情報を与えて指導することも必要になります。

親が子供に、前頭葉の働かせ方を教えるんです。

前頭葉は思春期にどんどん使うことで育ちます。

 

こちらは「論理的結末から学ぶ」と言います。

これも子供任せにするのでないので、「厳しく育てる」の行為です。

 

また、家庭ごとに門限や連絡の仕方、ゲームの使用時間などのルールを決めて守らせることも「厳しく育てる」に入ります。

ルール決めはなるべく子供の意見も聞くのがオススメですが、最終的には親が家族の運営が円滑に行くように、社会的/経済的な要因も考慮して決定権を持ちます。

家庭の運営責任者は親だからです。

 

お母さん
長い目で見て考えるって、子供は難しいこともあるようです。

うちの中学生も「今やりたい」が優先しちゃうこともよくあります 🙄

 

そうですよね。

イマドキの子供は色々な情報をたくさん持っているんですが、それでも「自分の行為の影響」などの全体イメージが持てないこともよくあります。

自分の目先の感情の正当化に、ネットで仕入れた情報を使ってしまうこともあるんです。

 

お母さん
うちの子もネット情報をもとに、変なことを主張してくることもあります。

ネットの情報も、良いものもあるけど、中にはとても信じられないものもありますね~

 

そうなんです。

思春期の子供にはネット情報だけでなく、「体験」や「自分で考えてみる」ということも大事ですね。

それで子供が思春期になったら、家でも色々な役割を持たせて責任をとらせてみたり、論理的結末で考えるよう促したりすることも必要です。

それを導くのが「厳しく育てる力」です。

 

「厳しく育てる」はやりにくい

「見守る」「甘えさせる」「厳しく育てる」のバランスは、その子の個性と環境、家庭によります。

しかし、どの子にもそれぞれが必要です。

 

お母さん
大筋は「見守る」で、時に「甘えさせる」。

そしてここぞ!ということは「厳しく育てる」んですね。

 

はい、そうですね。

この3つはどれもとっても大事です。

でもイマドキでは「叱らない子育て」という言葉が独り歩きし過ぎて、「叱ってはいけない」と誤解されていることもあります。

 

それに「見守る」と「甘えさせる」では親からは子供に働きかけなくてすみますし、子供にも概ね歓迎されるのでやりやすいです。

 

対して「厳しく育てる」ためには親の方から能動的に働きかける必要もありますし、基本的には子供から反発されますね。

そのために「厳しく育てる」ことが必要な場面でも、腰が引けてしまうお父さんも今は多いようです。

 

お母さん
え、お父さんですか?

 

幸子さん
はい、お母さんよりも「厳しく育てる」が苦手なお父さんが今増えてるんです。

特にお仕事などが忙しすぎて、子供とあまり日ごろ接していないお父さんのなかには、「子供に嫌われたくない」「子供ともめたくない」と、この「厳しく育てる」をやりたがらない方も増えてます。

そんなご相談をお母さん達からいただくことも最近はよくあります 😐 

 

お母さん
そうなんですね~

 

「厳しく育てる」を「なんでも一方的に押し付けること」として接している方は論外ですが、「厳しく育てる」が時に必要だとは思っていても、実際にどう子供に関わったらいいのかがわからなくて躊躇される方も多いようです。

ただむやみに叱ったり、ルールで細かく縛ることが有効ではないとは分かっていても、「じゃあどうしたらいいのか?」がわからないと、実際に動けないですよね。

 

ではまず「3つのバランスをとるために必要なこと」を、そしてその次に「厳しく育てるの実践に必要なポイント」を見てみましょう!

 

3つのバランスをとるために必要なことは?

思春期の子育ででは、特に「見守る」「甘えさせる」「厳しく育てる」のバランスが大事ですが、そのバランスはその子の個性と環境やご家庭の考え方で決まってきます。

大事なのは「どのような人として自立して欲しいか」というご家庭なりの子育ての最終イメージです。

 

親御さんなら誰でも「子供にはずっと幸せでいて欲しい」と望んでいらっしゃいますよね。

なので子供の「これからの時代を幸せに生きる力」を育むことが大事です。

 

この時のご注意ポイントは「これからの時代」と「幸せに」というところです。

 

ついつい私達は自分がこれまでやってきてうまく行ったことを、子供にはそのままやって欲しいと思います。

それで自分がこれまでやってきてうまく行った「やり方」や「具体的な行動の仕方」を細かく子供にも推めたくなります。

 

でも、大事なのは「その子」と「今とこれからの時代」です。

 

「自分の子供」だと思うと、ついつい「自分と同じ」だと思ってしまうのも人情ですよね。

特に性別が同じだと(母親と娘、父親と息子)、なかなか違いに目がいかなくなるかも知れません。

 

それでも個性は様々なので、特に個性がはっきりしてくる思春期以降は、「眼の前のその子」をしっかり見てあげることが大事です。

特に「学習の仕方」や「好きなこと」は人によってびっくりするほど違うので、お母さん・お父さんがうまくやれた方法や好きなことは、「絶対の正解」としてではなく、一つの情報として示してあげるのがオススメです。

常に子供が「別の案を試す余地」も残してあげましょう。

 

また今は、驚くほどのスピードで、時代も社会も変わっています。

特に子供を取り巻く環境の変化は激しいので、「自分たちの思春期の頃」を絶対の基準にして捉えないこともオススメです。

思春期についての科学知識も、どんどん更新されてます。

特に進学や就職についての情報はアップデートしながら、今思春期のお子さんを見ていきましょう!

 

残念ながら自分たちがうまく行ったことを「絶対の正解」として押し付けることを「厳しく育てる」だと捉えている学校や部活・習い事の指導者もいらっしゃるのも現状です。

しかし、そのように子供に「絶対の正解だから、とにかくこれをやれ」と押し付けてしまうと、子供は反発するか、それを受け入れてしまうようになります。

 

今は「正解はたくさんある」ということを既に知っている子供もたくさんいます。

そんな子供が大人から「絶対の正解」を押し付けられて、反発しながらも圧倒的な立場の違いに苦しんで、そこから不登校になってしまう・・というケースも増えてます。

そうなると、子供が傷ついてそこから人を信じられない、頼れないということも起きてしまうんです 🙁 

ものすごく残念でなりません。

 

また、一方的な押しつけをそのまま受け入れてしまうタイプの子は、その時は「良い子」ですんでも、社会に出てから困ります。

仕事をしても上司の指示待ちになりますし、親や上司以上の存在にはなれなくなります。

自分の意見が言えなくなる、人の顔色をを伺う、自分を出せない、決断力がない・・・そんなことになったら「幸せに生きる」のは遠のいてしまいますね 🙁 

 

これからの時代は、ますます多様な価値観の人の中で、変化する環境でも楽しく生きる力が必要になります。

そのためには自分で考えて選ぶ力と、人とつながる力が大事です。
(参考:子供の自立に大切なことは?イマドキの思春期の子育てと進路選択
 思春期には親の過干渉が一番のダメージに⁈過保護よりも怖いわけ

 

ご家庭ではぜひ、お子さんの個性とこれからの時代を踏まえて「幸せに生きる力を育てる」という目標のために、しっかりと3つのバランスをとっていきましょう!

ご家庭でそれがブレなければ、時に外でダメージを受けても、お子さんはしっかりと「生きる力」を取り戻していきます。

 

「厳しく育てる」のは「ただ厳しくする」のとは違います。

「生きる力を育てる」ための行為です。

 

「厳しく育てる」を実践するために必要なこと!

「厳しく育てる」が必要なのは、基本は子供にだけ任せていてもうまくいかない部分についてです。

なので子供から反発されることも前提になります。

 

誰でも自分が反発したくなることを受け入れるのは嫌ですよね。

なので、「子供が反発したくなること」「子どもの耳が痛いこと」を伝えるためには、その前に子供との信頼関係がしっかり作られていることが大事です。

この人の言う事ならしっかり聞こうと、どこかで子供が思えるような関係であることが大事です。

 

お母さん
えっ、親子なのに改めて信頼関係を築くのが必要なんですか?

 

そうなんです。

親は子供が思春期になっても変わらず「どんな接し方でも愛情は伝わっているはず」と思っているものですが、思春期になると子供は親との関係を問い直すようになります。

小さい頃とは違って、子供には「対等の関係での信頼関係を築きたい」という欲求が出てきます。

 

思春期が始まると子供の方は早くから「対等の関係」になりたがります。

でも親からすればまだまだ未熟なところもたくさんあるので、完全に子どものやることを信頼して任せきることが100%はしにくいものです。

だから目を離さずに「見守ること」も大事ですし、そこで何かの逸脱があれば「厳しく育てる」ことも必要になります。

本当の意味での「対等の関係」にはすぐにはなれないものですよね。

 

やが子供が自立して本当に「対等の関係」になるまでのステップでは、「人としては対等」で「愛している、大切に思っている」けれど、時には子供に反発されつつも、親としてびしっと厳しく育てる部分も必要になります。

そしてその「厳しく育てる」を子供が受け入れやすくするためにも、「人としては対等だと思っていること」「愛していること」が伝わっていることが大事なんです。

 

子供との信頼関係を築くコツ

(1)親の愛情が伝わっている

(2)理由も伝える

(3)子供が成長していくことを信じている

(4)親の言ってることとやってることが一致している

 

(1)親の愛情をわかりやすく子供に伝えよう

まず何よりもこれが大事です。

人は誰でも「自分のことを本当に大切に思ってくれている」と感じていれば、多少の乱暴な言い回しや接し方でも、耳を傾けるようになります。

強く叱られても受け入れます。

 

でも、親の方は「小さい頃からずっと世話してきてるじゃない」という思いも強いので、子供を大切に思っているのはアタリマエだと思い、それを表現するのを忘れてしまってることが多いんです。

特に日本人は家族に愛情を表現するのが得意じゃないですもんね~

 

私も全くそんなことの必要性には気づかずに子育てをしてました。

「子供を大切にしてるなんてわかっているはず」と思って、「子どものダメなところ」「改善してほしいこと」「して欲しいこと」ばかりを言葉にしてたんです 🙄 

他人だと、ちゃんと「すみませんが」などを話しかける時につけるのに、家庭ではそんな気遣い言葉もンバン省略してしまってました。

ご自宅用コミュニケーションですね 🙄 

 

幸子さん
ある日、自分が家族に話している言葉を文字に書き出してみたんです。

あまりのぶっきらぼうさに自分でも笑ってしまい、そこから変えて行きました
(*^^*)>

 

そうなると、子供との関係もみるみる変わっていきました。

 

とはいえ、突然外国のホームドラマみたいに「愛してる」を連発するのは難しいですよね。

さりげなく「大切に思っているよ」という言葉をかけたり、「ありがとう」や「嬉しい」などの勇気づけの言葉を、日頃から意識して増やしてみるのからでバッチリです 😀 

 

また、お子さんの個性に合わせて、子供を大切に思っていることやお子さんのやる気を引き出しやすい、簡単なコツもたくさんあります。

講座や個人セッションでもお伝えしていますので、より具体的に知りたい方はご活用くださいね☆

 

(2)理由も伝えよう

子供が反発しそうな何かを伝える時には、その理由も話せることが大事です。

思春期になると子供は感情的にもなりますが、同時に頭でも理解したい、納得したいと思うようになるからです。

それは「対等の関係」の第一歩になります。

 

でも理由と言っても、そんなに難しく考えなくても大丈夫です。

科学的な根拠を教えることも大事ですが、親御さんの大事にしている価値観を伝えればOKという場面もあります。

 

例えば、なぜゲームの使用ルールを決めるのが必要なのかという時などには、過剰にゲームをやりすぎた場合の脳への影響を伝えることも大事ですが、

「うちでは時間を管理することを覚えて欲しいから」

「他の体験をすることも大事だと考えているから」

も伝えてみてください。

 

その時に子供が納得すればいいのですが、よくあるのが「だって他の家では違う」という子供の反論ですね 🙁 

そんな時には「うちではこうするのが大事だから」でOKです。

家の価値観」だからだとブレずに伝えてみてください。

 

ゲームをやりたい、自分の欲求を満たしたい子供がすぐにそこで納得しなくてもいいんです。

それには家なりの理由があることを、はっきり言えれば十分です。

子供は納得しなくて、何度も言ってくる場合もあるでしょうが、そのたびに親がブレなければOKです。

 

幸子さん
そして必要な時には、それを親が変更したくなるような交渉する機会を子供にも与えてあげると最幸です!

 

(3)子供は成長していくことを忘れずに

子供に何かを注意したり、行動を変えさせるなど「厳しく育てる」場合にも、「この子は成長していく」という視点を持っていることはとても大事です。

 

つい「今できない」ことにばかり気を取られてしまうと、くどくどと子供が分かっていることまで言いたくなります。

子供のできているところや成長する力があることを忘れてしまい、親が細かくコントロールしないとだめな子だと思いこんでしまうことも起こります。

そんな風に接せられたら、誰でも反発したくなりますよね。

 

子供の「できないこと」や「失敗」を責めるのではなく、できていることもしっかり伝えて、今できていないこともできるようになると期待していることを伝えましょう。

そしてできたらちゃんと見ていること・嬉しいことを言葉でも伝えていきましょう。

それが子供の自尊心を育てます。

 

自尊心が育つと、自分で自分を律することもできるようになります。

「自分のために、大切に思ってくれている人のために、自分の未来を大切にしよう」と思えるからです。

 

そうやって子供のできることが増えていくので、その時にはどんどん「厳しく育てる」部分を手放していきましょう。

親も子も楽になり、いい循環が生まれます。

 

ここで大事なのは、思春期の子供は勉強でも部活でも、毎日「できるようになるべきこと」にたくさん向き合っていることを思い出しておくことです。

そんな風に日々頑張っているのに、家でもあれもこれも細かく言われたら、それだけ嫌になってしまいますね。

こちらの伝えたい内容よりも、子供には「いっぱいいっぱいなのに」という気持ちが先立ちそうです。

「厳しく育てる」ポイントはしぼって伝えることも大事です。

 

(4)親の言ってることとやってることが一致するよう心がけよう

実は私も含めて、これが一番難しいかも知れません。

私も今だに子供を見ていると「もっとこうすればいいのに」と言いたくなることは色々ありますが、実際に自分がそれをいつもできているか・・・となると、自信のないことも多いものです。

それでもなるべく、子供に言ったことは自分でも頑張ろうと思ってます
(^^)>

 

子供はいつでも「言われたこと」よりも「親のやっていること」を無意識で真似ると言われてます。

例えばお母さん・お父さんが何かを学ぼうとしている姿が、子供にも勉強するのはアタリマエだと思わせます。

 

「子供にはこうなって欲しい」は心嬉しいことのはずですから、ついでに自分も頑張ろうと心がけてみるのもいいですね。

そうやってみると、自分や子供が100%できない時にも、お互いにおおらかになったり、刺激を受け合ったりができそうです。

 

「厳しく育てる」ってどういうこと?思春期子育ての厳しさのまとめ

いかがでしたでしょうか

今必要だと言われている「思春期の子供を厳しく育てる」についてでした。

 

お母さん
厳しく育てるのは、ただ厳しくするのじゃなくて、

子供の前頭葉を育てることでもあるんですね。

今までは子供に反発されるのはめんどくさいし、言えば喧嘩腰になるしか無いと思ってました 😀 

 

でも、それなら子供がこれからの時代を生きるのに必要だから、自信を持ってやろうと改めて思いました。

そしてここぞ❣という要点を絞るもコツですね。

反発されてもブレずに伝えるための方法もわかったので、私にもできそうです!

 

幸子さん
はい、ここぞという必要な時には笑顔でやってみてくださいね。

 

今の子供たちは友達関係でも、お互いにぶつかりあうことを避けて、本音で話さないことも増えてます。

 

親が必要な時には、子供に反発されてもブレずに子供に接することで、子供も本当に必要な時には、他の人にきちんと主張ができるようになります。

表面だけの人付き合いでない、本当の人間関係の雛形を子供が学ぶチャンスにもなります
\(^o^)/

 

♡♡あとがき♡♡

子供の「対等でありたい」という欲求を満たしつつも、時には反発されても伝えるべきことを伝えていくのは、骨が折れることもありますね。

でも親が大事なことにはブレずに子供に向き合う姿勢が、子供の生きる力を育てます。

 

そしてこれからの未来は、ますます展開が分からない時代になっていきそうです。

思春期のうちに子供の生きる力の基礎を作ったら、あとはその子を信じるしかありません。

 

「子供の生きる力を育てること」にフォーカスしていきましょう
(^^)

 

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