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ほっといてほしいと親が言われた時チェックする5つのこと
「ほっといてほしい!」と子どもから言われたら、親としてはショックですね
親として関わろうとしているのに
「今コミュニケーションしたくない」
と拒まれるのは辛いです:-(
うちの子も最近「ほっといてほしい!」ってよく言うんです。
思春期で反抗だからと思ったり、やっぱり私が子どもに関わり過ぎなのかと思うこともあるんですが・・・具体的に何をどうしたら良いのかわかりません。
こんな時には親が言いたいことも我慢して、反抗期をやり過ごすしかないんでしょうか
う~ん、「本当は言いたいことが山ほどある」のに、全部をまるっと我慢しようとしても、どんどん思いが溜まってしまいます。
そうなると何かの拍子にそれが爆発して、普段の倍以上言いたいことを言ってしまう・・なんてことも起きがちです 😯
ただ「まるっと我慢する」のではなく、お子さんがそう言うワケがわかると、お互いが心地よくいられるようになるコミュニケーションへのヒントも見つかります。
子どもの言ってる言葉だけに注意を払うのではなく、そのワケに注目してみるのがポイントです。
ではご一緒に、子どもが「ほっといてほしい」と親に言う時の5つのパターンとそのワケをみていきましょう!
きっとヒントが見つかります 🙂
目次
子どもが親に『ほっておいてほしい』と言う時の5つのパターン
子どもが親に『ほっておいて』と言う時には、5つのパターンがあります。
当てはまるものがあるか、チェックしてみてくださいね。
『ほっておいてほしい』と言われる親の5つのパターン
(1)子どもの行動への指示が多い
親は子どもに「もっと良くなってほしい」「学校から要求されることにちゃんと答えてほしい」と思います。
それは子どもへの愛情からなんですが、その思いが行き過ぎると、子どもへの指示が多すぎになってしまいます。
子どもは親から指摘されて「やってみよう」と思っても、自分の行動を変えるのはそれなりに大変です。
私達大人でも、自分の行動パターンを人使えるだけでも、何度か繰り返してやってみることが必要ですよね。
子どももあれこれ多く言われると、「やろう」と思っていても「うまくやれない」ことが増えてしまい、「もう嫌だ!」となってしまいます。
そんな時には子どもも自分でも「自分はだめだな」と薄っすらでも思うものなのに、そこに更に言われ続けたら・・・
そうなんです。
もう少し自分のペースでやらせてほしい、自分なりにやらせてほしいというのがその時の気持ちです。
どうしても変えてほしい行動があるのなら、まずは一つに絞って、それを子どもがうまくやれるようになるのを待つのがオススメです。
私は準備をきちんとしないと落ち着かないタイプなんです。
なので子どもにも「持ち物は確認した?」「宿題は終わった?」と声をかけてしまいます。
小さい頃はそうやって声をかけると「あ、まだ」ということが多かったので、今では「もうちゃんとやってるから!」と言われても、気になってどうしても声をかけずにはいられないんです
子どもの「長期的に考える力」は成長とともに育ちます。
赤ちゃんの頃は「今この瞬間」だけですが、幼稚園になると「明日」「昨日」が分かるようになり、徐々に1ヶ月後や半年、1年後がしっかりとイメージできるようになっていきます。
なので、小さい頃には「今やっていること」に夢中になってしまって、数時間後や明日への準備まで気が回らないのも自然です。
そして成長とともに「少し先をイメージさせる」「長期的に考えさせる」機会を増やすことで、脳は刺激を受けて回路が育っていくんです。
つまり、小さい頃にはできなくても、練習することでできるようになっていくんです。
特に思春期は脳のこの部分が一番育つ時期だと言われています。
ところが「できないと大変!」と親が先回りして声がけや準備をしてしまうと、「子どもに自分で先を考えさせる機会を与えない」ことになってしまうので、その力も育ちにくくなってしまうんです。
また、成長とともにそれなりにやれる力が育ってきても「自分でやらなくても親が合図してくれるから」とその力を使わなくなってしまいます。
さらに、これが一番まずいことなんですが、「自分でやれたという経験が少ないので、いくら力があっても自信がない」という状態にもなってしまうんです 😐
だから余計に心配になって、私がアレコレ言ってしまってたんですが、それは逆効果だったんですね!
はい、親として、子どもに失敗させたくない、うまくできなくて辛い目に合わせたくない・・という気持ちはわかります。
ただ、始めから何もかもできる人っていませんよね 😉
私達も「できない」から練習してやれるようになったはずですし、その途中ではうまくやれなくて悔しかったことも、自分でやれて嬉しかったこともあったはずです。
その体験で感じた気持ちが、「もっと自分でやってみよう」という意欲のベースにもなるんです。
やれたとしても、嬉しさも半減します。
目の前の失敗を避けさせようとした結果として、子どもの自信がなくなったり、自分で工夫して乗り切る力が育たなくなってしまうのでは、親として本当に願う未来ではなくなってしまいますね。
つい目の前の失敗が気になることもあると思いますが、「子どもの失敗から学ぶ力」を信じて、ぜひ子どものうちに沢山失敗とそこから学ぶという体験をたくさんさせるのがオススメです!
お子さんが失敗しながらも、やがて自分でやれることが増えていけば、お母さんもハラハラしなくて安心できることが増えます
(^^)
口を出したくなったら、子どもはやがてできるようになるっていうことを思い出すようにしてみます!
それはいいですね!
最近は社会の変化が早いので、何かをするのにも様々な方法がありますし、次々新しいものも出てきています。
親がいつも行動の指示をしていると、子どもがより最適な方法を見つけたり、試すチャンスと意欲が失われてしまいます。
意外なものを組み合わせたりするのが得意な子もいるので、子どもにやらせてみるのは可能性を開くのにもオススメです!
つい、「今ちゃんとやらせなくちゃ、子どもが後で苦労する」と思って、細かく言い過ぎてました。
でも今自分で考える力と意欲を育てておかないと、あとでもっと苦労しちゃいますね。
ただ、子どもに任せるだけでは、なかなかうまく行かない時もあると思うんです。
そんな時にはどうしたらいいんでしょう?
はい、子どもに任せて見守っているだけでは、うまく行かないこともありますよね。
そんな時にはすぐに「こうすればいい」と行動を教えるのではなく、先ずは子どもに「なんとかしたい」という意欲があるかどうかを見極めるところからがおすすめです。
そして子どもに意欲があれば、「ゴールがどうなっていれば良いのか」をはっきりとイメージさせます。
そうすれば「そのために何をすれば良いのか」も見えてきます。
子どもだけでは良い方法を見つけられない場合には、まくやっている友達をチェックしてみたり、一緒に調べてみるのもおすすめです。
大事なのは、子どもが自分で「こうなりたい」から「どうすればよいか」と、考えて実行できるようになることです。
親はそれがうまくいくように、勇気づけたり、ワンステップアイデアを与えるくらいでバッチリです
(^^)
また、子どもに意欲がない場合には、それをする必要性を感じていない場合もあれば、自分にはできないと諦めている場合もあります。
必要性はわかるように伝えていけばいいですね。
できないと思いこんでいる場合には、自己肯定感が低いので、勇気づけから始めていきましょう。
子どもの自己肯定感と勇気づけについてはこちらもご参照下さい。
自己肯定感の低い思春期の子どものために親のできる8つのことは?
子どもが伸びる褒め方は?思春期の子育てで知っておきたい勇気づけ
(2)プライバシーを尊重しない
思春期になると子どもは「個人」としての意識を強く持ち始めます。
小さい頃には「家族の一員」として自分を捉えていたところから、より大きな枠組みで社会の中の個人としての意識を持つようになるんです。
もちろん、意識が変わっても、行動がまだまだ伴わないのも思春期です。
なので大人からすれば「いつまでも子ども」「変わらない」と扱ってしまいがちなのですが・・・
この「個人として扱われない」という意欲は、自立するためにとても大事なものなので、大切にしたいものなんです。
そのためには子どもを一人の個人として、ある程度のプライバシー=個人が管理する領域を持たせることも大事です。
そこを自分で扱うことで、自由と責任がセットであることも学びます。
人間の子どもはとても未熟な状態で生まれてくるので、周りの人から何でもしてもらわないと命をつなげないところから始まります。
親は子どものニーズを察して、それを満たすという日々を繰り返しながら子どもを育ててきたんです。
子どもは親に自分の領域に入ってきてもらわないと生きていけない存在でしたね。
ただ、その「ニーズを察して満たす」という作業を、やがて子ども自身が自分で行うようになっていく必要があります。
自分のニーズに自分で気づいて、自分でそれを満たしたり、一人では難しい時には人に言葉で頼む・・という練習が必要です。
でも、それを徐々に子どもにやらせるいうのが、なかなか複雑で難しいものなんです。
まず、そもそも人間には「子離れ」の本能がありません。
子どもの方が思春期に親離れをしようとするので、親は寂しくてもそれを認めて、意識的に子どもを一人の個人として扱うようにしていくことが必要になります。
しかし思春期になると子どもは「自分は一丁前だ」と思いながらも、中学生になれば勉強や部活、生活面で環境=学校から要求されることの難易度が急にうんと上がります。
そしてそのなかでも、その子によって「一人でやれること」と「助けが必要なこと」がバラバラに出てきます。
思春期になれば「自分でやりたい」とか「できないと人に言うのは恥ずかしい」などの思いもでてきますから、これを周りの大人が見極めるのにも難易度が上がるんです。
なので思春期になると親は、「この子は大丈夫」とか「この子は助けないと」と大雑把に決めてしまうのではなく、少し細かく子どもを見ていく必要が出てきます。
はい、「できる子」「よい子」は期待される値が高くなりがちなので、本当はサポートが必要な部分を見逃されてしまうことがあります。
もちろん、子どもが「助けて」と言えれば良いのですが、「できる子」「よい子」はそういう体験が小さい頃から不足していると、なかなか言い出せないこともあるんです。
そして「期待に答えられない自分」に罪悪感を持っていたり、できないところを「失望した」と扱われて傷ついてしまうこともあります。
そうですね。
どうしても「ずっと小さい頃から知っている」ので、今の子どもをありのままに見るのには難しさもありますね。
親は少し意識することが必要です。
少し話がそれてしまいましたが、思春期になると子どもをひとりひとり、個人として扱うことが大事です。
すべて親が知ろうとしたり、子どもの物や情報を全部管理しようとせずに、子どものプライバシーの領域を決めて、子どもに管理を任せましょう。
例えば、個人の部屋を与えたら、その掃除は子どもがするものです。
勝手に入ってゴミを捨てたりされるのは、子どもは大人以上に嫌がるものです。
善意からだとわかっていても、「ほっといてほしい」と言いたくなります。
もし、反対にそれを喜んたりアテにしているのなら、子どもは「自分の課題」を放棄していることになります。
あまりに散らかって、本人の手に負えないような時にも、黙って掃除をしたりせずに、まずは「掃除が必要だと思うよ」とか「手伝うよ」と声をかけてみるのがオススメです。
(3)子どもの言い分や気持ちは聞かない
「こうしたらいいのに」「ああしたらいいのに」との思いが先立つと、つい親の言いたいことばかり話していることがあります。
コミュニケーションはやりとりです。
情報と気持ちの両方を心地よくやり取りすることで、コミュニケーションが楽しいと思います。
コミュニケーションは「同じ考え」や「同じ気持ち」であることだけで、心地よいと思うわけではありません。
たとえ違う意見や別の気持ちがあったとしても、双方がお互いの考えや気持ちを表現して、それが相手に受け取られた・・・ということで、「やり取りが出来た」「通じ合った」と感じられるので、心地よいと感じるのです。
”受け取る”というのは、認めるということです。
あなたは(私と違うけど or 同じに)そう考えるのね、そう感じるのね
と、相手にも考えや気持ちがあることを認めることです。
一度受け取ってから、またそのボールを投げ返すのなら、子どもも「分かってもらった」「受け取ってもらった」という感触が持てます。
この感覚が大事なんです。
コミュニケーションはよくキャッチボールに例えられますが、自分が投げたボールを相手がちゃんと受け取ってくれて、それを投げ返してくれれば楽しく続きますね。
キャッチボールもコミュニケーションも楽しければ、「もっとやりたい」と思います。
でも、自分が投げたボールを無視されたり、他に投げられて、相手ばかりボールをいっぱい投げてくるようならば、とても楽しいキャッチボールにはならないです。
そんなことが繰り返されれば、コミュニケーションも楽しくないですから「もうキャッチボールはしたくない」「もうコミュニケーションしない」=「ほっといてほしい」になってしまいます 😐
もちろん、ちゃんと相手が受け取れるようにボールを投げることは大事なんですが(投げる人の配慮)、受け取る方がちゃんと受け取ろうとすることも大事です。
「どうしてやらないの?」と言いながら、子どもの返事は聞いてませんでした。
子どもがモゴモゴ言ってたら「言い訳でしょ!」と言っちゃってました!
子どもからすれば、そんなキャッチボールは楽しくないですね
つい、子どもに伝えよう、分からせようという思いが強くなりすぎると、子どもの話や気持ちを受け取るのを忘れがちになってしまいます。
私もしょっちゅうそうでした!
ある日「私は受け取ってない」と気づいて愕然としてものです
(^^)>
また、思春期になると子どもは考えや感情も複雑になります。
それを上手に表現できるほど、言葉の力が育っていないこともあります。
子どもの言葉の力は(特に男子の場合には)、中学生の頃に一時期落ちたように思えることがあるんです。
そうなると暴言になったり「ほっといてほしい!」という言葉になることもあります。
また、「ちゃんと伝えよう」と思う真面目な子は、「ちゃんと言えない」と思うと黙り込んでしまうこともあります。
それを「ふてくされている」と勘違いされることもありますので、子どもの考えや気持ちを待っているだけでなく、時には上手に引き出すのがオススメです。
私は思ったことは言葉にしちゃうタイプだから、そんな事があるとは気づきませんでした!
はい、親子でも個性は様々です。
個性が違うとわからないこともあるものです。
それでもご安心くださいね。
今言葉にするのが苦手でも、上手に練習していけば、やがてとても得意になることも珍しくはないものです。
子どもの考えや気持ちを引き出してみると、子どものやっていることにも親が思っているのとは違うワケがあることも多いです。
「考えてない」「気づいていない」と決めつけずに、まずは子どもの話を聞いてみるのがオススメです!
(4)ぼ~っとする時間を認めない
子どもが家でボ~っとしていると、親はすぐに何かを言いつけたり、やらせようとしてしまうことがあります。
親は忙しいので、パキパキ物事を進めることが大事だとわかっていますが、子どもは「今休みたい」状態かもしれません。
学校や部活や塾や、SNSもある複雑な人間関係で忙しいイマドキの子どもたちには、時々ぼ~っとする時間が必要なことも増えているようです。
もちろん、早く必要なことを済ませて、早く眠ればいいという考え方も間違いではないのですが、その子その子でこまめに休みが必要な場合もあります。
自分なりに休息をとっているところに親からあれこれ言われてしまうと「もう、ほっておいてほしい!」となってしまいます 😯
しばらく見守っていて、本人が自分からまた動き出せているのなら、本人に任せておいて大丈夫です。
日々の生活にトータルでお困りが出ていないのならばOKです。
もし、あまりにぼ~っとする時間と回数が多いようならば、子どもの身体や心のエネルギーが不足しているサインかも知れません。
どこかでしっかり休息をとることが必要です。
そして、やることを減らしたり、睡眠を増やしてもぼ~っとする状態が続くのであれば、専門家に相談して、身体や心のエネルギーを溜めなおすのがオススメです。
以前自分では集中しようと思っていても頭がぼ~っとしてしまうことがあった子が、食生活を変えたことで、全くそういうことがなくなったという事例もあります 🙂
私からみたら遅くても、必要なことがやれていればOKだと思うようにしてみます!
(5)いつまでも心配かけて!と言う、思っている
子ども達に話を聞いてみると、一番「ほっておいてほしい」と思うのは「いつまで心配かけるの」とか「あなたが心配だから」と言われたり、そう思われているのを感じる時というのがダントツです。
子どもからすれば「心配してる」のは親なのに、それを全部自分のせいにされても困る・・・と思いながらも、「自分のことを心配してくれているのに、そんな気持ちを持ってはいけないのかな」と罪悪感も持つという、とっても複雑で情けない気持ちになってしまうんです 😐
「親はいつまでも心配するもの」
「子どもを心配するのが親の仕事」
という言葉を聞くこともありますが、それは
「親はいつまでも子どもの幸せを願っている」というのが変形してしまったのでしょう。
日本では「相手を気遣っている、気にかけている」ことを「心配している」と表現してしまうことがあります。
でも本当は「心配している」のは「相手が心配させている」のではなく、「相手がうまくやれなかったらどうしよう」と自分が思っているだけのことなんです。
私達も「大丈夫?」「間違ってない?」「あなたが心配」と誰かに言われ続けたらどうでしょう?
せっかく楽しくやろうとしていたり、自分でチャレンジしようと思っていたとしても気が削がれてしまいそうですよね。
「あなたが心配」というのは相手にとっての勇気づけにはなりません。
人は心配されるのは嫌なんです。
「うまくやれない可能性」に意識が向くので、「うまくやれる可能性」は霞んでしまいます。
可能性は半分半分。
「こうなったらどうしよう、どうするの?」ではなく、「最幸未来を手に入れるにはどうしたらいいか」という視点で関わってみるのがオススメです。
「あなたには最幸未来を手にするチャンスがある!」と言われたほうがずっとやる気も自信も湧いてきそうです
(^^)
心配させられていると思ってました!
はい、リスク管理も大事ですが、良い可能性にもしっかり目を向けるのも忘れないようしたいですね 🙂
リスクは「心配」という感情でくるむのではなく、「こんな可能性もあるから気をつけて」と情報として伝えるのがオススメです!
心配・恐怖心についてはこちらもどうぞ:
ほっといてほしいと言われない親になる
(T_T)
ショックだけど、それだけ改善できるってことだと思ってやってみます
はい、せっかくの「子どもにはもっと良くなってほしい」という思いが上手に伝わるように、そして子どもとのコミュニケーションを楽しいものにしたいですね。
そのために大事なことは3つです。
1つ目は「コミュニケーションの結果に意識を向ける」
言いたいこと、伝えたいことにいっぱいいっぱいになると、あれこれ多く言いすぎたり、自分が話すばかりになってしまうことも起きやすくなります。
そんな時にオススメなのが「このコミュニケーションではどんな結果になるか」と、途中でもいいのでイメージしてみることです。
今この調子で子どもとの会話を続けたら、子どもはこのコミュニケーションで「楽しい」「聞いてもらった」という結果になるか?
「あなたが心配かけるから」という態度でコミュニケーションしてたら、子どもは「もっと会話したい」と思うようになるか?
人は楽しい・嬉しいことは「もっとしたい」と思いますし、「嫌だ」「辛い」ことは避けようとします。
何度も嫌で辛いコミュニケーションを繰り返してしまうと、話しかけられるだけでそのモードになってしまうので、子どもの頭は「どうやって避けようか」「逃げようか」でいっぱいになります。
そうなると、内容的には大事なことでも、子どもの頭にも心にも届かなくなってしまうんです。
もったいないですね。
時には「これは絶対に伝えないと」ということもありますが、その大事な話がしっかりできるようになるためにも、日頃からコミュニケーションにまずい感情をくっつけてしまわないことも大事です。
一つのことを伝えるのも、言葉の選び方や声のトーンで相手への影響は大きく変わります。
子どもにとっても耳が痛い事でも、叱る時でも、伝わるコツは山程あります。
参考:子どもを「叱る」と「怒る」の違いとは?選べるコツを知っておこう!
より詳しく知りたい時には、最幸家族講座や個人セッションも活用してみてくださいね。
そして2つ目は「私が頑張らなくちゃ」と思いすぎないことです。
子育てをしているお母さんは、大きな責任を負わされているように感じることもあります。
赤ちゃんの頃は会話もなく子どものニーズを察して満たしてあげて、子どもを守っていかなくてはなりません。
それをいつ切り替えれば良いのか、悩むこともありますよね。
そしてまだまだ日本では、いくつになっても子どものことは親=特に母親の責任・・という考え方も残っています。
病気やメンタルまで全部親のせい・・という流派?も無いわけではありません。
でも、実際は親だって、その子の親になるのは初めての経験です。
自分と違う人格だからこそ、わからないことだらけです。
更にイマドキは親が思春期の頃と、子どもの環境も大きく違っています。
一人で、変化していく子どもをパーフェクトに扱うなんて神業です。
「子どもと一緒に、ともに幸せになる方向を探しながら進む」というイメージにシフトしちゃいましょう!
特に子どもも思春期になれば、まだまだなところがあったとしても、自分のことは自分で意見を持つ練習も必要です。
未熟なことも多いけれど、子どもの考えやアイデアにも、キラリと光るものは多いはず。
そして今のうちに、失敗も親子で体験しておきましょう。
成功からも失敗からも私達はたくさんのことを学べます。
また、親子でわからないことは、どんどん他の人の力も借りてみましょう。
誰に何を相談するのかや、どの情報を信頼するのかは大事ですが、これも「選ぶ練習」の一つです。
そして3番目は「自分が幸せになる」ことを一番にすることです。
自分よりも子どもを先に・・・なんて思ってばかりだと、どこかで「あなたのために」という思いが出てきてしまいます。
そうなると子どもに「頼んでない」と言いたい思いと、それを思ってはいけないという罪悪感の二重の辛さを与えてしまいます。
また、「自分を一番大事にしてはいけない」または「自分はいつでも一番優先されるべきだ」という、間違ったメッセージなってしまうこともあります。
まずは親が一人の人間として、自分の好きなこと・やってみたいことを楽しんで、自分を幸せにするために時間を使いましょう。
子どもはそんな姿を見て、「自分も安心して幸せになっていい」と思います。
ほっといてほしいと親が言われた時チェックする5つのこと:おわりに
そしてそれをどう変えたらいいのかもわかったので、安心もできました。
私は「こうだ」と思ったら全力で張ってしまうけど、子どもは子どもなりのペースもあるし、成長していくんですよね。
でも本当に大事なのは、子どもが自分の人生をより楽しく充実させたいと思う意欲を持ち続けて、行動するようになることです。
コミュニケーションも楽しいと思えばもっとしたいと思うようになります。
今まで多くのご家族からそんな嬉しい変化を見せてくださいました
今からでも遅くないんですね。
いつからでも、今日が未来に続く一番始めの日です。
番外編:不登校の子が親にほっといてほしいという時
不登校の子に親が優しく話しかけても「ほっといてほしい」と言われることも珍しくはないものです。
そんな場合には、まだ子どもが回復期で「自分が不登校になったこと」や「辛い出来事」からのショックから立ち直っていない状態だからということもあります。
参考:登校刺激で失敗しないコツ:タイミングと方法を知っておこう
不登校やショックを受けた後の子どもの状態は、変化していき、段階があります。
4つの段階で、それぞれ必要な接し方とNGな接し方も異なります。
それが合わないと「ほっといてほしい」となることも多いです。
子どもの状態をよく見極めて必要な接し方をしていくと、うんと回復が早まりますが、必要なサポートが足りなくて先に進めなくなってしまったり、良かれと思ったことが子どもの状況に合わないと逆効果になることも起こります。
子どもが凹んでいる時こそ、「ほっといてほしい」という言葉だけに惑わされて、「ただ見守る」「ただ待つ」になってしまわずに、今の子どもの状況とワケを丁寧に見極めていきましょう。
そこから必ず、先に進むヒントが見つかります
(^^)/
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