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自己管理ができない子:今からでもできる親の接し方のコツ
自己管理が苦手で、なかなかできない子がいます。
そうなると生活が乱れてしまうので、本人もあれこれお困りだらけになりますし、一緒に暮らしている家族も大変です。
それでついつい、親が代わりに手を出してしまいがいちですが、そうなると子どもには、ますます自己管理する力が育たないままになってしまうんです 🙄
うちの子は中学生でも自己管理ができなくて遅刻や物をなくすなどしょっちゅうです。
でも、いくら言っても変わらなくて困ってます。
小さい頃からかなりマイペースだったので、待ちきれずに親が色々と手を出しすぎて来ちゃったからかもしれない・・と、今更ながら私も変わらなくちゃと思ってます。
今からでも自己管理する力を伸ばすことってできますか?
自己管理する力は、これから自立していく子どもにはとても大事ですね。
自己管理ができないままで社会に出でしまったら、自分の本当に欲しい物も手に入らないし、他人ともうまく行かない事になりがちです 😯
でも、ご安心くださいね。
自己管理する力は徐々に育てていくものなので、いつからでもその力を伸ばすことはできます。
ただ、今日明日でいきなりOKになるわけではないので、気がついた時からすぐに取り掛かるのがオススメです 😉
ではご一緒に、思春期の自己管理の大事な3つの要素と自己管理力を育てるコツを見ていきましょう!
目次
自己管理ができないってどういうこと?
自己管理とは「自分のことを管理する」ことですね
(^_-)
より詳しくは「自分の意欲(やる気)をキープしながら、そのための行動ができる」ことです。
「本当にやりたいことや、やるべきことに対して自分で取組める」ように自分を整えられるなら、自己管理ができていると言えるでしょう。
誰でもやりたいことややるべきことがあっても、途中で嫌になったり、他の欲望(ダラダラしたい)などにぶつかることってありますよね。
そんな時に、安易に「嫌だからやらない」とか「他のラクなことに逃げる」ことが多ければ、それは「自己管理ができない」状態です。
そうなんです。
本当に自分のやりたいことをやるために、自分を整えていくのが自己管理です。
誰しも「嫌なことはやりたくない」ですし「ラクがいい」のはアタリマエです。
私もしょっちゅう思います (^^)
ただ、そういう気持ちがあっても、「もっと楽しくやれないかな」とか「ラクにやれるにはどうしたいいのかな」と工夫するなら、それは自己管理ができない状態とはいいません。
「自分でやろう」という前提もありますし、そのためになにかの行動を起こしているならOKです!
でも結局「自分でやらない」ばかりなら、それは自己管理ができない状態です。
そうなると、自分が本当にやりたいことも達成できませんし、やるべきことからも逃げるので、あとから自分が困るのはもちろん、それに関わる人にも迷惑をかけます。
やるべきことをやらない人がいると、結局他の人がフォローをすることになってしまいます。
そんなことが多ければ、周りの人からの信用も好意も失くしてしまいますね。
やっぱりなんとかしなくちゃ!
自己管理ができない子をサポートするために
自己管理ができないというのは、自分の「やろう」「やらなくちゃ」という意欲を整えて、そこから実際に行動できるようになるという2つのステップのうちの一つか両方ができない状態です。
今のその子がこの2つのステップのどこで躓いているのかをチェックしてみてくださいね
(1) 本人の「自分でやろう」という意欲をわかせる
今子どもが自己管理ができない状態で、「自分でやろう」という意欲が持ててない時には、本人に「自己管理ができないままじゃまずい!自分からやらなくちゃ」と気がつかせるところから始めましょう!
そのためには「子どもが自己管理できてなくても困らない、なんとかなっている状態」を変えていきます。
このままでは子どもがうまくやれなそうだから、親が「できなかったらかわいそう」とか「失敗させたくない」と代わりにやってしまったり、管理してしまう、先回りしてうるさく言う・・・というパターンがあれば、それは手放してしまいましょう!
親が「子どもが大変だから、忙しいから」とか親自身が忙しいために、”さっさと出来事を前に進める” ために、本来子どもが自分でやるべきことを代わりにやってしまうことがあります。
最後の一歩だけ残してその事前準備を親が代わりにやってしまうのも同じです。
これは子どもに任せるよりも親がやってしまうほうが「早くて合理的」だという思いからで、仕事がよくできたり、テキパキされているお母さんやお父さんに多いです。
確かに親がやればその場は早く合理的に片付くのですが、別の角度から見れば、子どもは準備も含めて「自分でやってできて嬉しかった」「自分でやって失敗したから悔しかった」という体験の機会を失っていることになります。
そういう「嬉しかった」「悔しかった」という気持ちが、次にもやってみようというエネルギー=意欲・やる気になります。
でも親が代わりにやってしまっては、その場は「早くて便利」だけど子どもの意欲は育たなくなってしまうんです。
意欲=やる気は気持ちなので、実際に「やれて嬉しい」「うまくやれなかったから悔し。次は頑張ろう」という気持ちを子ども自身が体験することからうまれます。
私はせっかちなので、とにかく早くなんでもやってほしくて・・・
でも子どもはかなりマイペースだったので、結局私が待ちきれずにどんどんやってしまってました 😐
親御さんも忙しいとついやりがちですよね
もちろん、いつでも子どもを待つのは現実的には難しいこともありますが、こんなことが多ければ、子どもは「早くてラク」ばかりが当たり前になってしまい、やる気も自尊心も育たなくなってしまいます。
自分では間に合わないんだ・・という学習もしてしまうからです
もったいないですね 😐
このパターンから抜けるには、時間の余裕をなるべく持てるようにして、あえて手を出さずに子どもが自分から動き出すのを待つ機会を作ってみるのがおすすめです。
そして、もたつきながらでも。子どもが自分からやろうとする時には待ってみるのがオススメです。
今までずっと手を出していたのに、急に全く関わらなくなるのは子どもも不安になることもありますので、目は話さずに見守っていてください。
そして遅くなっても不十分でも、できた時にはサクッと「やったね!」と声をかければバッチリです 😉
今まであまりにも親がやるのが当然になってしまっている場合には、手を出さずに見守ろうとして、子どもが自分から動こうとしなかったり、「なんでやってくれないの」と逆ギレしてくることもあるかもしれません。
でも、その「やるべきこと」が子ども自身に必要なことならば、それは子ども自身が取り組むべき「子どもの課題」です。
「今まではお母さんがやっていたけれど、もうあなた自身でやれると思う。
これからは一人で行動することも増えるから、自分でやれることは自分でやって力をつけましょう。
あなたならきっとできるよ」
と、笑顔でさらっと伝えて、あとは揺るぎなく手を出さないのがオススメです。
日本の家族の中では「課題の分離」がなされずに、ごちゃごちゃになってることが多いんです。
でも「これは子どもの課題」と、改めて課題を分離していけば、やがて子どもも自分の課題には自分で取り組むことを学んでいきます。
始めに親の方から「課題の分離」をすることが大事です。
(参考:「課題の分離」が 思春期子育てでは「大事だけど難しい」と言われるワケ)
同じように、子どもの代わりに親がやらなくても、親が細かく子どもの行動を管理してしまうのも子どもが自己管理できなくなることにつながります。
たしかに親が管理すればするほど、その時には子どもの失敗は少なくなるように見えます。
でも親の言われた通りに失敗なくやれているでも、それでは自己管理ができているとは言えませんね。
親が居ない場面では逆に失敗ばかりになってしまうので、子どもも混乱して自信も無くしまいます。
よく見れば子どものためになっていないんです。
親とすれば自分が管理することで「こうすればいいんだ」と教えているつもりでも、子ども自身がその「管理」そのものに参加していなければ
「言われたからやる」
「言われたことをやればいい」
が癖になってしまいます。
「私が管理しなければいつまでも何もやろうとしない」とおっしゃるお父さんにも今まで何名かお会いしたことがありますが、子ども自身が「自分でやらなければこんなに困る」という体験がなければ「自分でやろう」という気持ちにはならないことも多いんです。
そういう場合にはあえて子どもにやらせてみて、失敗したり困ることから「なんとかしなくちゃ」という意欲を引き出すことも必要になります。
もし、うまく行かなくても「自分でなんとかしなくちゃ」と子どもがなかなか思えない場合には、何度か経験させつつも、一方で勇気づけも必要です。
かなり自己管理への意欲が落ちている場合には、すでに自己肯定感もかなり下がっています。
小さなことでもやれてることを見つけたり、その子が今まで自分なりに工夫してやれてたことを思い出させてあげるのもオススメです!
また、同じように放おって置くとなかなか自分から行動しない子には、親も待ちきれずに口うるさく注意してしまうこともありますね。
でも、そんな時もなるべく先回りして声をかけずにまずは子どもに失敗をさせつつも、勇気づけていきましょう。
なかなか待っていても「やらない」ばかりの時には、正面から改めて「これは自分でやるべきことだけれど、どう考えているの?」と話し合うことも必要な場合もあります。
この時も「なんでやらないの?」と「やらない前提」「だめな子前提」では関わらずに、まずは子どもなりの言い分を聞いて見るところから始めるのが大事なポイントです。
その時の声をかける一つのコツは「いつやる予定にしてた?」「今どこまで進んでる?」などの子どもにはやる気があるという前提のある言葉を選ぶことです。
人は「どうせやらないんでしょ」「あなたはだめね」という態度でこられると、「やってない」ことが事実でも、その攻撃性・否定性に反発します。
そうなるとどんなに的確な意見をその後に言ったとしても、子どもの頭には入っていかないことになります。
もったいないですね 😐 。
また、子どもなりに「後でやろうと思っていた」「やる気はあるけどやり方がわからない」ということもあります。
そんな時にも「どうせやらないんでしょ」「あなたはだめね」という態度でこられたら、せっかくのやる気もなくなる・・というのはよくある話です 🙄
その時は私もカッとして、「いつもやらないから言ってるんじゃない!」と自分の「正しさ」を主張したくなってしまいます。
でも本当は、どちらが正しいかよりも、子どもが自分からやる気になってくれる方が私にとって大事なんです
子どもが屁理屈を言い出すと、親だってカチンときてしまうこともありますね。
でもそれにノッてしまって、喧嘩で終わりになるだけではもったいない!
子どもに屁理屈が多い場合にはこちらもご参照ください
屁理屈を言ってやらない子:どう対処したらいいのかわからない
本来は思春期になれば、子どもには「自分でやる」という意欲がぐんと強くなるものです。
それは親元から自立するための本能として誰しもが持っているものです。
でも、小さい頃から「いつも誰かが代わりにやってくれる」「準備してくれる」「管理してくれる」「口うるさく言われる」だと、子ども本来の意欲=やる気の芽が育たないままになってしまうことがあるんです。
ただ、その芽は子どもには必ずありますから、小さくても頼りなくても、そこに光をあてて、大事に育ててみてください。
必ずたくましく生命力を吹き返します!
(2) 具体的に行動をさせる
子どもが自己管理しなくちゃと思うようになっても、「自分でやれるかわからない」と思っていたり、「やり方がわからない」と行動できないこともあります。
「自分でやりなさい」と見守っているだけでは子どもが動かない時には、こちらもチェックしてみてください。
「自分でやれるかわからない」と腰が引けているような場合には、それでも子どもに任せて、たっぷりと勇気づけをしながら待ってみるのがオススメです。
そして子どもなりにやれた時には、うまくやれてもやれなくても結果に関わらず、チャレンジしたことをうんと勇気づけてみてください。
自信がない子は失敗が怖い子です。
でも失敗を恐れて行動しなければ、いつまでも「失敗が怖い」儘になってしまいます。
失敗が怖い時には、「失敗しても大丈夫だった」という経験がそこから抜け出す一番の方法です。
こちらも参考にしてみてくださいね♡
「失敗したくない子ども」と「失敗が必要な時代」
もうひとつ、「やらなくちゃ」と思っていても「やり方がわからない」と動けないままになります。
そうなると外から見ていると「やる気がない」「自己管理ができない」と思われます。
本当は子どもが自分から「やり方がわからない」と言ってくれればいいのですが、なかなかそういう言葉が出てこないことって多いです。
思春期のカッコつけや「助けて」と言うのが苦手なこともあるようです 🙄
そんな時にはハナから「やる気がない」「自己管理ができてない」と決めつけずに「いつからやろうと思ってた?」「どうやろうと思ってた?」などと声をかけてみるのがオススメです。
そして「やり方がわからない」のだとわかったら、すぐに具体的なやり方を教えるのではなく、子どもが考えるヒントを与えたり、いくつかの方法から選ばせたりするのが、自己管理力を高めるのには効果的です。
「自分で思いついた」「自分で考えて選んだ」という体験になるのがポイントです!
こちらもご参照ください
アドバイスはいらない:思春期の子どもの「相談」6つのパターン
今日から気をつけます
自己管理ができない子どもをサポートする時に大事なこと:まとめ
*子どもの課題を切り分ける
*勇気づける
*具体的な行動を考えさせる
では、次は「自己管理ができない」くてお困りが出やすい3つのパターンについて具体的に見てみましょう
思春期の自己管理ができない3つのパターン
[1] 時間・物・お金の管理ができない
思春期の子どもは時間・物・お金の自己管理ができないケースが珍しくはありません。
思春期の子どもは脳の前頭葉という部分がまだまだ発達途中です。
この前頭葉は「客観的に考える」「長期的視野に立つ」「他人への影響なども考慮する」という能力を司っています。
つまり、これらの能力が絶賛発達中なので、まだ未発達なことが多いんです。
ところが反対に、思春期になると性ホルモンが脳の扁桃体という部分で活発に動くようになるために、子どもは「感情的」になり「刺激を好む」ようにもなります。
そうなると「好きなことには一生懸命」「嫌なことは避ける」が強くなり、「今やっていることをやめられない」「先のことを考えて動けない」という状態になりがちです。
そのため、「未来のありたい目標から逆算して今の行動を管理する」ことが苦手で、「今の欲望に引きずられる」ことが起きやすくなります。
そこで、時間や物・お金の管理がうまくできなくなることが多いんです。
はい、特に時間管理は苦手な子が多くて、シンプルな何時に何をする。。というのまではやれても、「定期テストなどの逆算して計画を建てる」という発想が持てない子は多いんです。
単純に直線的に前に進むのはわかっても、逆算ができないんです。
大人もちょっと気づきにくいですね。
実際の地頭は良くても、逆算して計画的に勉強することができないために、中学生になったら急に成績がふるわなくなる子も居ます。
今は勉強の量もスピードも、かつてよりかなり大量で早くなっています。
また、計画のたて方を教えてもらっている子もいれば、教えてもらっていない子も居ます。
実際の学力だけでなく、計画力で成績に差がついていることも多いんです
でも、本人もそのワケには気づきにくいので、頑張っても思ったより成績が伸びなくて「自分は頭が悪い」と思いこんでしまう子も結構居ますので、ここは親御さんからぜひチェックしてあげてほしいポイントです。
もしこういう状態なら、どうやって変えていったらいいんでしょう?
時間・物・お金の管理でも、先程の「子どもの課題を切り分ける」「勇気づける」「具体的な行動を考えさせる」のステップを使ってみてください。
まず本人の課題にして、やれる、やりたいと思えるように勇気づけながら、具体的な管理方法を見つけられるようにサポートしていきます。
この時のサポートのコツは、一つの課題に絞ることです。
「できないこと」を変えていくにはそれなりにエネルギーと集中力が必要なので、あれもこれもいっぺんにやろうとしたら、子どもも混乱してしまいます。
そして定期テストなら定期テストの勉強計画を建てること、物の管理なら「授業のファイルの整理の仕方」などの具体的な一つのことに絞って取り組むのがおすすめです。
漠然と「時間管理をちゃんとしなさい」では何も変わらないことがほとんどでしょう。
始めはやり方を見つけて、その次にはそれを一定期間やってみて、「うまく行っているかどうか」を一緒に振り返るのがポイントです。
そして「うまく行っていることはそのまま続けて、改良点は変えていく」ということを繰り返していきます。
そうやって一つのことにしっかり取り組めれば、その課題が解決するだけでなく、「自分で管理する」とはどういうことなのかということもわかります。
やがて次の課題に取り組む時には、その成功パターンを応用できるようにもなっていきます
(^_-)
前頭葉は使えば使うほど、鍛えられて成長していきます。
[2] 感情の管理ができない
はい、まだ日本では自分の感情との付き合い方への意識があまり高くないので、感情との付き合い方は「我慢する」か「他のことで発散する」か「キレる」のどれかになることが多いです。
以前は「我慢する」が圧倒的に多かったのですが、イマドキでは子どもたちも小さい頃から「好き」「嫌い」をうんと刺激されて育って来ているので「キレる」とか「好き嫌いだけで動く」が増えてきています。
コマーシャルやゲームで多くの心理学の手法が用いられていて、小さい頃から「好き嫌い」で動くようにかなり刺激されてきているからです。
なのでイマドキの子どもたちは、自分の「好き」「嫌い」に敏感になっている上に、思春期になると更に感情が強くなるので、大事なことでも「長期的に・客観的に考える」よりも「好き嫌い」で判断しようとする子が増えています。
そしてそれが通らないと「キレる」か「引きこもる」になるんです。
もちろん「好き」「嫌い」はとても大事な感情です。
それでも時には「嫌でもやらなくてはならないこと」もありますし、「好きなことのなかにも嫌な作業も含まれている」こともあります。
「つまらない」「やる気が出ない」「どうでもいい」「嫌だ」という気持ちを整えて、自分から行動できるように自分を持っていくのも「感情の管理」です。
また、何か面白くないことがあった時に、関係ない人にまでプリプリするのも感情の管理ができないことになりますね。
自分の機嫌は自分で取るものです。
子どもが感情の管理ができるようになるために、親ができることってありますか?
先程の「子どもの課題を切り分ける」「勇気づける」「具体的な行動を考えさせる」が基本のパターンです。
子どもが機嫌悪くてもそのご機嫌取りをしないことや、「嫌だ」と言っても子どもの課題は子どもに任せることが「子どもの課題を切り分ける」です。
そして特に感情の管理では、「具体的な行動を考えさせる」には「親が家庭内で日頃からやってみせる」のが一番効果的です。
もしお子さんが感情の管理がイマイチだな~と思う時には、始めにお母さん・お父さんが感情だけで動いていることがないか、チェックしてみるところからがおすすめです。
親は子どもを大切に思うあまりに「かわいそう」「かわいい」「情けない」「心配」「不安」という気持ちを持ちやすいものですが、それがあまりにも先立ってしまうと、長い目でみたら子どもの成長のためにならない過保護・過干渉になってしまうこともあるものです。
感情とともに客観的・長期的な考えともすりあわせることが大事です。
子どもはびっくりするくらい、親のやり方を自然に真似てしまいます。
愛情豊かな方ほど気をつけたいポイントです。
また、どうしても私達は他の人の前では自分の感情を管理できるのに、家族にはご自宅用コミュニケーションで感情のままに会話してしまうこともよくあります。
感情はとても大事なんですが、それに乗っ取られてしまうと、お互いに本当に言いたいことが表現できない・伝わらないコミュニケーションになってしまうので、注意したいところです 😐
残念なことに感情との付き合い方については、ちゃんと習う場が殆どないために、結局自分の親がやっていた以外のパターンを知らないことがほぼほぼです。
よそ行きの場合にはある程度管理できてても、家の中で繰り返される感情との付き合い方は、ストレスが掛かったり、とっさの場合にはそのまま出てしまいます 😯
逆に考えれば、家で感情の管理がうまく行っていれば、子どもも自然にうまくなります。
今上手じゃなくても大丈夫!
それは講座やセッションで多くの方から実感していただいている事実です
(^_-)
感情は行動するエネルギーなので、とても大事でパワフルです。
振り回されるのではなく、上手に付き合っていけば、人生をとても幸せに送れます。
なんといっても「幸せ」は自分が感じる感情です。
幸せは感情との付き合い方で決まります。
感情との付き合い方についてはこちらもどうぞ
[3] 体調管理ができない
春期は子どもの身体がぐんぐんと変化成長する時期です。
その途中では多少バランスを崩すことや、あちこち痛いこともよくあります。
そのような変化に過敏になっていたら大変なので、子どもは自分の体調の変化に鈍いことも多いんです。
基本的に元気ならば、子どもの体調は多少のことなら、ちゃんと食べて眠れば回復していきます。
ただ、最近は食べ物に偏りがあったり、食べすぎや食べなさすぎの子も多くなっています。
また部活や塾、またはゲームやスマホでしっかりした睡眠が取れていない子も多くなっています。
そういうことから残念なことに、思春期に体調不良になる子がとても増えているんです 😐
そして体調の不調は「やる気」「元気」「穏やかな気持」などのメンタルにも大きく関係します。
心も身体は、私達が思っている以上につながっています。
また、イマドキでは朝起きられない起立性調節調節障害や貧血、エネルギー切れなどに、ある日突然なる子がとても多くなっています。
思春期うつさえも、体調不良から来ていることもあるんです。
当カレッジでは不登校のサポートも2010年からずっとしてきてますが、最近は身体のエネルギー不足の割合がとても大きくなっているのも感じています。
あちこち相談に行っても改善しなかった子達が早く元気に回復していくのは、当カレッジの講座や個人セッションでは身体からのサポートもお伝えしているからだと実感しています。
子どもが家にいるうちには、体調管理はお母さん・お父さんが毎日の子どもの様子からある程度できることもあります。
「何かいつもと違う」と感じたら、早めに子どもに体調を尋ねるようにしながら、食と睡眠の大切さには触れておくのがおすすめです。
そして子どもの年齢が上がるにつれて、外で買い食いをしたり友だちと食べてくる機会も増えてきます。
徐々に食についての注意ポイントも教えておくといいですね。
子どもが成長して親元から離れていく場合には、それまでに自分で体調管理をする意識をしっかりと育てておくのがオススメです。
新しい生活でストレスがかかると食べられなくなる子や、忙しくて食べないですます子、お手軽な糖質や淡水化物ばかりとってしまう子も多いんです。
それによって、はっきりとした身体の病気だけでなく、今大学生でうつになって休学する子もとても増えています。
せっかくのチャンスがあまりにももったいない・・・
(T_T)
フツウに食べてれば大丈夫だと思ってました
今は ”食べ物” や”買い物の仕方” が変わってきていて、すぐに食べられるものがあれこれ豊富で人気です。
ひとり暮らしではついそれらに頼ってしまうこともあるでしょう。
もちろんそれらは便利で美味しいんですが、よく見てみれば、手軽に買えるものには保存が効く炭水化物やスイーツなどが多いです。
野菜やお肉は、それらの食品に含まれる割合がとても少ないです。
手軽にフツウに買えるものだけでは、人の身体に必要なものを十分にとれないことも多いんです。
ちょっと自分で意識して、工夫して食べることが必要です。
身体は食べた物からできてます。
食べたものしか材料になれません。
ぜひ、思春期のうちから、徐々に体調管理ができるように導いてあげてください。
「バランスよく食べる」のではなく「必要なものをたっぷり取る」のがポイントです。
自己管理ができない子:おわりに
「早く」と「良かれ」で、子どもを待ってあげられてなかったです。
これからは子どもに課題を返します 😉
やり直せるのは家族だからこその強みです 😉
たしかに身体がちゃんと動かなければ何もできないし、気持ちが整わなければやれませんね。
今日は面白かったです!
こうやったら子どもはこう反応するんだ~と楽しみながらやってみてください 🙂
♡♡あとがき♡♡
自己管理する力を上げる!というと難しいようですが、「自分の課題に取り組めるように自分を整えてやってみる」ことができればいいんです。
そのための効果的な練習の一つに「お手伝い」があります。
できれば家族のみんなに役立つことで、やったかどうかすぐ誰にでもわかること。
そんなことを子どもに任せてみると、自己管理力が育ちます 🙂
これは不登校の場合にもオススメです!
安静期の後期や回復期に入ったら、ぜひ家でのお手伝いを任せてみましょう。
それは自己管理力を育てるだけでなく、子どもの自己肯定感も育てます。
自己管理ができているという感覚は自分の自信にもなるからです。
子どもがお手伝いをした時には、さりげなく、でも必ず言葉で勇気づけてみてくださいね~
子どもの心のエネルギーもたまります
(^^)/
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