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「失敗したくない子ども」と「失敗が必要な時代」
イマドキでは、失敗をしたくない子どもが増えています。
はて、それはなぜでしょう?
何かをやろうとしても、すぐに『もし失敗したら・・・』と考えちゃうようです 🙄
う~ん、本來は思春期には好奇心が強くなり、それに突き動かされて、色々なことにチャレンジする時期なんです。
それは大人になる前に色々やってみて、そこから自分のエネルギーが湧き出すものを見つけたり、社会を変える発見や発明をする原動力にもなる大事なものです (^^)
でも残念ながらイマドキでは、失敗したくないという思いから、「やらない」「あきらめる」子どもが増えてます
(・o・)
もっとやる気というか、自分から色々やってみるようになって欲しいです。
そうですね。
特にこれからの時代は何につけても選択肢がますます多くなります。
だから自分でどんどん色んなことをやってみて、そこから自分に合うものを、自分で見つけることが必要になります。
そうなると、途中でハズレや失敗もたくさん経験することになるでしょう。
でも失敗したくない気持ちが強すぎたら、そんな行動ができなくなっちゃいますね。
それで可能性が開かないままになっちゃうのは、その子にとっても、社会にとっても残念すぎます 😯
では、イマドキに「失敗したくない」が増えているワケと、そこから自由になるためにやってみること良いことをご紹介しますね。
目次
失敗したくない子どもが増えている
誰だって、失敗をあえてはしたくないですね。
失敗をしたくない気持ちがあるのは自然です 🙂
もともとの性格が負けず嫌いならなおさらです。
でも、「失敗したくない」気持ちが強すぎると、成功する喜びや途中の工夫の面白さなどに、気持ちが向かなくなってしまいます。
そうなると喜び・面白さなどの、プラスの感情がわいてこないので、そこに向かって動けなくなります。
失敗への不安や恐怖というマイナスの感情が強いので、そこから逃げる・避ける動きになってしまうんです
(T_T)
思春期には本來好奇心が強くなるはずなので、「好き」「楽しい」などのプラスの感情で動きやすくなる時期です。
なぜイマドキでは「失敗したくない」気持ちが強い子どもが増えているんでしょう?
イマドキの子どもの失敗したくない気持ちが強くなるワケ
①小さい頃から、正解・不正解という体験が多い
イマドキでは、かなり小さいうちから習い事やゲームなどをする子が増えています。
それらは悪いものではないんですが、そこでの体験を、小さい子がどう受け止めるのかで影響が変わってきます。
小さい子は習い事でもゲームでも、うまくやれたら「正解」、そうじゃないと「不正解=失敗」と単純に受け止めてしまうことがあります。
絵本の世界やリアルな人とのやりとりでは、そういう体験も、もっとゆっくりのペースで起こります。
でも習い事やゲームの世界ではずっと早いスピードで、そんなことが何度も繰り返されるので、小さい子は「正解か失敗か」という2つの選択肢しかないように感じてしまうことも起こります。
小さい子にとっては、その2つの結果(正解か失敗か)で感じる気持ちの差はとても大きいですから、どうしても「失敗したくない」気持ちが強くなってしまいます。
基本的に脳は不快なことを避ける傾向が強いので(生存のための本能です)、成功の喜びがとても大きいか、高い確率で成功することがないと、「成功したい」よりも「失敗したくない」が強く記憶されてしまうことがあるんです。
習い事でもゲームでも、その子にとって難しすぎるチャレンジは、かえってやる気を削いでしまうんです。
リアルの日常では、正解も無数にありますし、失敗にも程度も種類もいっぱいあります。
でもそんなことを知る前に、小さい頃に体験としてシンプルにそう学習してしまうと、その学習をどこかでバージョンアップしないと、「正解か失敗か」「良いか悪いか」という二者択一思考をずっと持ち続けることになってしまいます 🙁
深刻にならずに、楽しさがいっぱいあるといいですね♡
そしてDVDや本やリアルな人とのやりとりなどで、複雑な世界や色んな感情があることを無意識で体験する機会が多いと、子どもの中でバランスが取れていきます。
②早くやることに捉われる
イマドキでは、「早くやることが良い」という傾向が、大人も子どもも強いです。
IT技術などの発達で、やれることが短時間ですむようになったはずなのに、余った時間でゆっくりすごすというよりも、かえって同じ時間内で多くのことをやる傾向が強くなってます 🙄
でも本來は、子どもの世界は大人よりも時間がゆっくり流れるものです。
子どもは頭よりも感覚や感性を使うので、一つの体験に時間が大目に必要なんです。
それはまだ思春期の子どもも同じです。
いつも「早く」ばかりを意識していしまうと、頭でっかちになって、自分の気持ちや感性と繋がれなくなってしまうことも起こります 😯
また、特に子どものうちは「決まった目的を持って何かをする」だけよりも、まだ色々体験してそこから感じたり学ぶということも必要です。
様々な体験をたくさんしてこそ、「自分が進みたい!」と思う方向性を見つけられるようになります。
勉強でも、始めは色んな分野に触れてみて、そこから自分の心が動くものを見つけて追求していくと、やがてそれが自分の専門性のタネにもなっていきます。
まだ自分の「好き」が見つかっていない子どもほど、もっと色々なことをしてみて、アタリやハズレを体験することが大事です。
(上手にアタリを見つけるコツは講座や個人セッションでもお伝えしています。ピンときた方はご活用ください)
でも基本的にイマドキの大人はみんな忙しいので、どうしても子どものペースに大人が合わせるよりも、大人の早いペースに子どもを合わせようとすることが多くなります。
それで「早く、早く」と子どもを促してしまいます。
はい、私もしょっちゅうやってました
(*^^*)>
子どもは感覚や感性を使って色んな世界を体験することで、リアルな世界の複雑さや非合理さをわかっていきます。
でも、そんな時間が十分にないと、やっぱり早くて合理的な二者択一の世界に入りやすくなってしまうんです。
自分のペースで体験ができないので、「成功だった」「失敗だった」と結果だけで学んでしまいます。
もうひとつ、イマドキではネットでも、無料で手に入る「正解」の情報がたくさんあります。
ゲームでも攻略方法が、文章でも動画でも、無料でもいっぱい紹介されてます。
そうなると自分で試行錯誤するよりも、そこから「正解」知識を持ってくるほうが、サクサクと早く進みます。
早さや簡単さには「爽快感」「進んでいる感」がありますから、そんなことを繰り返しているうちに、より「正解がほしい」「失敗したくない」気持ちが強くなっていきます。
そうなると「正解か失敗か」の二者択一思考が強まり、「正解」をどこかからもらおうとする癖もついちゃいます。
また、ネットには「口コミ」や「評価」もたくさん載っています。
ところがそれらの情報が本当に中立なのかと言うと、疑わしいものもたくさんあります。
「良い」評価が何かに興味を持ってもらうためのものだったり、「悪い」評価がただの憂さ晴らしということもありえます。
誰でも自由に情報が発信できる時代だからこそ、情報を見極める力も大事です。
時には情報外のことも、自分で試してみるといいですね。
寄り道から素敵な発見が生まれることはよくあります 😉
③失敗を怒られる
子どもからすると、大人が怒るのはとても怖いことです。
体格も権力も全く違うので、特に小さい頃は「生死に関わるくらいの恐怖」として記憶されてしまいます。
また、思春期の自己肯定感が低くなりやすい時期には、怒られた時に「自分」という存在そのものを否定されたように受け止めやすいものです。
どちらも子どもの心の奥深いところをゆさぶってしまうので、残念なことに、怒った人が本当に伝えたかった内容はほとんど伝わらなくて、ただ「失敗したら怒られた。怖かった。嫌だった」という記憶としてしか子どもには残りません 🙁
そうなると、子どもは「とにかく失敗だけは避けよう」とするようになります。
「失敗したくない」が最優先になって、さまざまなお困り行動を作り出してしまうことがあります。
(参考:「怒られるのが怖い」を絶対にそのままにしてはいけないワケと抜け出し方)
子どもは言葉よりも、感情や雰囲気にまず反応します。
だから「怒る」と、子どもには大人の感情的な怒りの方が先に伝わってしまうんです。
それが怖いと、子どもの頭も心もフリーズしてしまいます。
そしてイマドキでは、子どもの気持ちに寄り添って接する大人と、そうでない大人が混在していて、その接し方の差がとても大きいです。
イマドキでは子どもも自分なりの言い分を持ってますから、頭ごなしに怒られることに強いショックや反発や混乱する子どもは多いです。
先生や部活の指導者に高圧的に怒られたことから始まる不登校も少なくはありません。
それが子どもにうまく伝わることが何より大事です。
なので、「怒る」のではなく「上手に叱る」技術や、その前に信頼関係をしっかり築いておくのが大切です。
(参考:思春期の子どもの上手な叱り方のコツ)
④大人の過干渉
「失敗したくない」を持っている大人は愛情から、子どもにも「失敗をさせたくない」と強く思ってしまいます。
そうなると、子どもが失敗する前に先回りしてあれこれ準備したり、失敗しそうなことを禁止してしまうことがあります。
これを「子どもから失敗を取り上げる」と言います。
子どもが失敗から学ぶには
1)自分が失敗した経験から、次はどうしたら同じ失敗をしないかを学ぶ
=自然の結末から学ぶ
2)実際に失敗する前に、このままだとどうなるかと想像して失敗を避ける工夫をする
=論理的結末から学ぶ
の2つのパターンがあります。
1)の実際に失敗を体験するほうが、痛みやリアルに起きることがわかるので、学習効果は高いです。
でも、受験や体調をひどく崩すような、結果のダメージが大きすぎる場合には、2)の論理的結末から学ぶことも必要です。
1)の体験が豊かにある子ほど、結末を創造する力もつくので、2)も上手にできるようになっていきます。
ところら大人が子どもから失敗を取り上げてしまうと、子どもは1)からも2)からも学べず、ただその時は安全な環境にいるだけになってしまいます。
そうなると、子どもは失敗経験が少ないので、そのリカバリー方法もわかりませんし、なにより失敗をレアな恐ろしいことと思ってしまい、「失敗したくない」が強くなってしまうんです。
(参考:思春期には親の過干渉が一番のダメージに⁈過保護よりも怖いわけ)
その時の失敗にだけでなく、子どもの将来も視野に入れてみれば、大人にも子どもに失敗させる勇気も湧いてきます 🙂
⑤怖がり、エネルギー不足の子どもが増えている
イマドキでは①~④のように環境も変わってきていますが、子どものありかたにも変化が起きています。
昔より、失敗や怒られることを「怖い」「嫌だ」と感じる子どもたちや、「納得がいかない」と感じる子どもが増えてます。
イマドキでは感覚や感情が鋭かったり、こだわりが強い子どもが増えているんです。
そして子どもの体力・気力などの心身のエネルギーが不足している子も多いです。
エネルギーが不足している状態だと、「自分はストレスに耐えられない」と感じるので、身を守るためにストレスに敏感になり、それを避けるようになります。
特に日本の思春期の子は、諸外国より「だるい」が多いですし、鬱や自殺率も高いんです
(T_T)
残念ながら、その理由はまだ全部が解明されてはいないんです。
子どもの運動不足や栄養素のバランスの乱れ、環境ホルモンや電磁波の影響なども挙げられてますが、複数の理由が関係していると言われてます。
でも、ご安心くださいね。
当カレッジでは原因探しをするよりも、その子の身体・心・頭と環境を見て、大きな変化を起こせるところから取り組みます。
複数の視点から必要な刺激を与えていくと、必ず変化が起きてきます。
「怖がり」「好き嫌いが強い」「こだわりが強い」「頑固」などを、ただの性格の問題として捉えずに、もっと複数の視点から見ていくと、その子に必要な関わりも見えてきます。
こうやってみると、イマドキの子どもたちが「失敗したくない」ってなるワケって色々あるんですね 😯
そうなんです。
それには社会が急激に変わってきていることが大きく影響しています。
それで「失敗したくない」子どもが増えているんですが、反対に、社会でイキイキ生きるには「失敗が必要な時代」にもなっているんです。
失敗が必要な時代
イマドキでは、価値観も目標も本当に多種多様になりました。
昔のように「これを信じていれば大丈夫」「ここに居ればずっと幸せ」というものがなくなってきてます。
当カレッジでは就活サポートもしてますが、良い学歴を持てば一生安泰というのが終わったのも感じてます。
超高学歴でも、まず就活で苦労する子も増えてます。
高学歴だとエントリーはしやすいんですが、その後がうまく行くかは別の力です。
「言われたことをやる力」も大事ですが、「自分でやることを決める力」「やってみる力」「やり続ける力」「コミュニケーション力」が問われるようになってます。
どれも、学校では直接教わらない力なので、日常のなかで育てていくものです。
そして望むところに就職しても、そこにずっと居続けることを、企業も個人も必ずしも求めない時代にもなってきてますね。
企業にも活動内容の変化や合併、人員削減が頻繁に起きますし、個人も他の企業や職種に移ったり、自営業になる人も増えてます。
自分や周りの変化をちゃんと感じて、それに対応する力が一生問われる時代なんです。
自分を大切にしながら、変化する時代の波に乗っていく力です。
昔は「安泰」と「みんなと一緒」が幸せへの近道でしたが、イマドキではすでに「変化」と「自分」に意識的な人が、「自分の幸せ」を手に入れる時代になってます。
私なんて親からずっと、「周りと同じように」「安全が第一」と言われてきましたもん。
だから一度正規のルートから外れたら大変!と思ってましたけど、最近は色んな進み方があるんだな~と思う話もいっぱい聞きます。
そうなんです。
イマドキでは、どんな状態からでも、「自分がどうしたいのか」を指針に進める時代になってきてるとも言えますね
(^_-)
そして「自分がどうしたのか」を見つけるには、情報集めも大事ですが、実際に色んな体験をしてみることが欠かせません。
色んな体験をしてみることで、そのなかから「これは好き」「これは嫌」という自分の軸が見つかります。
そして「そのどこが好きなんだろう」「なぜ嫌なんだろう」と深めていくと、ただの好き嫌い以上の、「自分が大切にしているもの」「自分のエネルギーがどんどん湧き出すもの」が見つかっていきます。
本当の「好き」というエネルギーが湧くものを見つけたら、それがその子の進む道標になってくれます。
そうですね。
やっぱり色んな体験をしてみて、アタリやハズレのなかから、本当に自分の好きなもの、やりたいことが見つかります。
講座でも「好きのタネの見つけ方」などもご紹介してますが、「好き」は体験から見つかります。
頭で考えるだけでは浮かんでこないものなんです。
日頃から自分の心の動きにも敏感になっておいて、ピンときたものはどんどん試してみるといいですね。
「失敗したくない」からは自由になってしまいましょう❣
「失敗したくない」から自由になるための5つのコツ
「失敗したくない」から子どもが自由になるために、お家でできるサポートのコツをご紹介しますね。
(1) 「失敗したくない」のは当然だと受け止める
「失敗したくない」とは、誰だって思いますよね。
そしてその時に「そう思っちゃいけない」と頑張ろうとすると、逆にその気持に囚われてしまうことがあります。
「~~しないように」というのは、必ず「~~してる姿」をイメージしちゃうので、嫌な気持ちになっちゃいます。
アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなものなんです 🙄
もし何かをする前に「失敗したくない」という気持ちが浮かんできたら、まずは「そうだよね~」と優しく受け止めるのがオススメです。
そして、その気持があることは「未来を予測する力がある」とも言えるでしょう。
未来には失敗というマイナスの可能性もありますが、プラスの可能性もあることを思い出してみるのもオススメです。
それがうまく行ったら何が起きる?
どんな気持ちになる?
周りの人は?
そちらにも意識を向けてみると、気持ちも身体も変わってきます。
(2) 失敗についての扱いを変える
まずは「失敗」を、「どうしても避けるべきもの」と扱わないことが大事です。
失敗はアタリマエなことなんです。
考えてみたら、野球だって、3割打てば大打者です。
日本のプロ野球には80年以上の歴史があるそうです。
これまですごい選手も数多くいましたけど、生涯打率3割を超えるのは、なんと24人しか居ないそうです
(・o・)
記録に残る大打者でも7割は「失敗」だし、多くのプロ選手はそれ以上の「失敗」をしている上で、皆を感動させる活躍をしているんですね 😯
「成功」か「失敗」かは二者択一ではなく、「失敗」の部分の方が圧倒的に多いのがアタリマエだと知っているといいですね。
そして、どんな代打者にも得意も不得意がありますね。
だから子どもにだって、不得意なことがあるのもアタリマエです 😉
私達はつい「悪いところや苦手を直せばいい」と、そこにまっしぐらにフォーカスしがちです。
苦手があると、どうしても同じところでつまずくので、見ている人は歯がゆい気持ちにもなっちゃいます。
でも、人の才能を伸ばすには、まず「良いところや得意なところ」に、しっかりと光を当てることが大事です。
そこに光を当てることで、子どもは自分に自信と希望を持ち、エネルギーも湧いてきます。
そのエネルギーで、苦手なところをどう減らしていくのかにもトライしていきましょう!
どんな子にも得意と不得意があるように、ひとつの失敗の中にも「成功のタネ」が必ずあります。
100%が失敗ということは殆どないので、その出来事の中にも何かしら「うまく行ってること」があるはずです。
全体としては「失敗」でも、10%でも5%でも、その中にある「成功のタネ」にも気づくことは大事です。
「少しいい気分でやれた時がある」
「この部分は良かった」
「失敗したくないけどやってみた」
そういうことを見つけたら、そこにいっぱい光を当てます。
そして更に良くするために、「変えたほうがいいところ」をどう変えたら良いかと探っていきます。
何か違うことをすれば、必ず違う結果が生まれます。
そうやって、少しづつ改良していけば、やがて「成功」の部分が大きくなっていきます。
苦手がやがて、得意になることも少なくはありません。
そして特に効果的なのが「勇気づけ」です。
勇気づけは、相手も自分も元気が湧くようになる言葉や笑顔などの動作のことです。
子どもはどうしても「成功か失敗か」という結果だけに意識を向けがちなので、大人がぜひ途中の工夫や頑張りにも言葉をかけてあげてください。
「仕事」だと、どうしても「結果を出す」ことが求められます。
もちろんそれは仕事として引き受けた以上はアタリマエですが、その「結果フォーカス」の態度を子どもの日常にも求めてしまうと、子どもが結果主義・二者択一主義になってしまい、「失敗したくない」につながってしまいます。
だから成功か失敗かにもこだわります。
もちろん、結果の責任を子ども自身が負うことは大事です。
でも本当は、私達にできるのは、結果が出るまでにベストをつくすことだけです。
そうなんです。
だからこそ、子どもには自分が完全にコントロールできない結果にこだわるよりも、「結果までに自分ができること」に意識を向けてほしいものです。
その体験の中にある「良いところ」「頑張り」などの「成功のタネ」に光を当てて、育てる見本を見せるのは親としての大事なお仕事です。
大人が子どもの体験の中の「成功のタネ」を見つけて示していくうちに、やがて子どもも自分一人でもできるようになっていきます。
そうなると、自分で自分の勇気づけもできますし、さらに「他人の失敗」からも自分に役立つ成功のタネを見つけられるようにもなるでしょう。
そうなると「失敗」がどうしても避けるべき嫌なものっていう感じじゃなくなりますね 😀
そうですね (^^)
そして「失敗」と「自分の価値」を混同しないことも、親として教えておきたい大事なことです。
『あなたはいつも同じ失敗をする』
『どうしてちゃんとできないの?』
どちらもうっかり言ってしまいそうですが、”その失敗”についてよりも、子どもそのものを責めてる言葉です。
そんな言葉を繰り返されると、子どもは自分でも、失敗した時に自分に同じ言葉をかけるようになってしまいます。
「失敗する自分には価値がない」
そんな大げさなことになってしまったら、子どもは「失敗したくない」と強く思ってしまいます。
子どもの失敗にイラッとすると、私もつい言っちゃってます。
でも、言葉の選び方で伝わることって変わるんですね 😯
でも、置き換える言葉を見つけておけば、やがてそれが自然に出てくるようになります。
講座でも、みなさんバッチリやれてます!
(3)失敗した時の対応を教える
失敗するのは誰でも嫌なものですが、失敗した時の対応の仕方を知っていれば、その嫌さもぐっと減ります。
失敗した!と思ったら、自分でもショックです。
「大変だ!」「どうしよう!」「失敗と認めたくない!!」
そんな気持ちが浮かんだままだと、その場で必要な対応を落ち着いてすることができないこともあるでしょう。
だから、もし「失敗した❣」と思ったら、まずは落ち着くことが大事です。
大きく深呼吸をしたり、手や顔を冷たい水で洗ったり、「大丈夫」という言葉をつぶやいたり、落ち着けるように工夫してみましょう。
「嫌だ」「大変だ」という気持ちなども無視せずに、「そうだよね」と言って受け止めるほうが落ち着きます。
こちらもご参考にしてください。
そして落ち着いた後に、自分の失敗だったと思うことがあれば、次のステップを踏んでいきます。
①謝る・・・影響のある人がいる場合
②原状回復 ・・・失敗する前の状態まで戻します
③再発防止・・・次同じことがあるとしたら、どう工夫すればいいかと考えます
でも、その前に子どもを落ち着かせたり、言い分を聞いたりすることも大事なんですね
私もいつもつい勢いのままに怒ってました
でも「子どもが自分で自分の失敗を受け入れる」というステップが抜けちゃうと、納得感がないままに、失敗を押し付けられたことになってしまいます。
特に納得感が大事な思春期の子どもは、謝ったり失敗から学んだりという次のステップに行けなくなってしまいます。
失敗すると責められるという体験にしかならないので、「失敗したくない」が強くなるばかりです。
もったいないですね。
(4)行動する喜びを呼び覚ます
失敗したくない子どもは、行動することを避けようとします。
「何もしなければ失敗しない」と思っているんです。
でも本当は、「行動しないこと」は「見えない失敗」を生み出していることが多いんです。
何もしなければ、大失敗はないかも知れませんが、より良くなることもありません。
そして特に「本当は変えたいな~」ということは、時間とともにこじれてしまうことが多いんです。
身体の怪我や病気や気持ちの落ち込み、不登校などのお困りごとは、自然に回復する場合もありますが、その回復する力にちょっとプラスの刺激を与えるほうが、ずっと早くスムーズに進みます。
自然の回復力頼みだと、長い時間がかかることもありますし、途中で気力や体力が失われてしまうこともあるんです 🙁
もちろん、効果的な刺激を選ぶことは大事ですが、「何もしない」でいいのかを問い直してみるのも大事です。
そして、「やってみた失敗」は、何が起きたのかを見直すことができます。
そこから良かったことや改善点も見つかるので、「より良くすることができる」んです。
ところが「何もしない」からは、何も起きないので、何が良いのかや改善点も見つかりません。
「見えない失敗」が静かに溜まっていくことになります。
そうなんです。
失敗したくないので何もしないのでは、変化のきっかけが生まれないんです。
また、本当はやりたいことをやらないのは、そもそも楽しくありません。
それだけでも人生を損しちゃいますね。
はい、そうです。
なので、失敗したくない子どもには、行動してもらうことが第一歩です。
そのために一番簡単なのが、子どもの好きなことを足がかりにすることです。
好きなことなら、あれこれ考えずに動きやすいです 🙂
なかなか動づらい子には、趣味でもなんでも、その子の好きなことについての話を引き出して、しっかり聞いてあげるところから始めてみてください。
人は、自分の好きなことについて話しているだけでエネルギーも湧いてきます。
ちゃんと興味を持って聞いてもらえれば、さらに嬉しくなって、何かをやってみよう❣というエネルギーも溜まります(^_-)
私はあんまり興味がないので、適当に聞いていましたが、もう少しちゃんと話を聞いてみようかしら・・
やり方を教えてもらうのもいいですね 🙂
(5)エネルギー不足や怖がりを解消する
子どもの「失敗したくない」が強い場合には、その裏に心身のエネルギー不足や、怖がりが隠れていることがあります。
エネルギーが不足していると、本能的に新しいことやストレスに立ち向かうのを避けようとします。
怖がりも、心の奥深いところにワケがあると、本人がチャレンジしようとしても腰が引けてしまうなど、身体の方がついてこないこともあるんです。
このような場合には、ただ「チャレンジしなさい」という声がけだけでは、子どもも分かっていても動けないことがあります。
そうなると子どもも余計に辛くなってしまいます。
身体のエネルギーを溜めることや、心のエネルギーが湧き出すようにすることが必要です。
案外見落としがちですが、思春期は身体も大成長する時期なので、身体のエネルギーが不足することは珍しくありません。
身体のエネルギーが不足すると、「なぜだか動けない」ということも起こります。
ストレス耐性も低くなります。
身体のエネルギー不足は、発達の抜けを埋めたり、口から食べるものを整えたり、良質の睡眠などで改善していきます。
どこにどのように関わるとその子のエネルギーが回復しやすいのかは、その子によって異なります。
ピンと来た方は、講座や個人セッションでお問い合わせください。
心のエネルギーを溜めるには、自分を責めるなどのエネルギー漏れをストップしたり、エネルギーが湧くことを増やしていきます。
はい、それも効果的です♡
勇気づけや笑顔、安心感、家族の信頼関係もそうですね。
他にも、トラウマなどがあればリリースもしていきます。
発達の抜けやトラウマは、専門家にご相談くださいね
(^_-)
「失敗したくない子ども」と「失敗が必要な時代」:終わりに
いかがでしたでしょうか
「失敗したくない子ども」がイマドキには増えていますが、「失敗が必要な時代」を自由に生きるためにやってみるといい5つのことをご紹介しました。
でも、変わるんだと分かって気が楽になりました!
私も気づかずにまずい接し方もしてたので、それに気づけたのも良かったです 🙂
それは子どもの本能ですから、きっと大丈夫です!
さっそく今日からやってみます❣
♡♡あとがき♡♡
イマドキは絶対的な正解のない時代です。
自分で自分の心が喜ぶ「正解」を見つけましょう!
「間違えても、また何かを変えて挑戦すればいいだけ」だと思えれば、色んなことを試せて、可能性も広がります。
試すことを楽しみましょう!
世界には面白いことがい~っぱいあります。
イマドキでは、マイナーなことやマニアックなことも見つけやすくなってます。
あなたやお子さんの心が喜ぶことを見つけてくださいね
(^^) /
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