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「良い子」では幸せにならない時代の子育ては?良い子症候群にご注意!
「良い子」では幸せになれない時代に、いつの間にかなっています。
子どもの頃に「良い子なら幸せになれる」と思っていた大人は、子育てでドキッとすることも多いです。
うちでは特に「良い子」にしようと子育てをしてきたつもりはないんです。
それでもうちの子は「良い子」と言われるタイプなので、ちょっと心配です 😐
最近は ”良い子症候群” という言葉もあちこちで聞かれます。
「良い子で居ようとする子ども」がいくつかのお困りを抱える可能性も指摘されてます。
「良い子で居なさい」と言われて育ってきた親世代は、そんな話題にドキッとする方も多いです。
もしそうだったら、もう中学生なんですが、今からでも “良い子”を卒業できますか?
はい、もちろん大丈夫です!
ではご一緒に、良い子だと幸せにならないと言われるワケや、子育てでの気をつけポイント、そこから卒業するためのコツ等を見てきましょう!
目次
なぜ良い子では幸せになれないの?
まず、「良い子」とは、どんな子のことなんでしょう?
なんだか清く正しい子のようですが、実は大人が「良い子だ」と思うのは
・大人の言うことを素直に聞く
・マイナス感情をださない
・勉強ができる
・人に迷惑をかけない
・大人が予想していたより喜ばしいことをする
など、大人にとっての「期待通り(かそれ以上)に行動する子ども」です。
大人の言うことを素直に聞いて、怒ったり反発したりせずに、一人で勉強をしていい成績を取り、迷惑をかけることをしなければ、とても手間がかからない「良い子」です。
大人はそんな「大人にとって都合の良い子」のことを良い子と言いますが、もう一つ、子どもが「人の言うことを素直に聞く」「マイナス感情をださない」「勉強ができる」「人に迷惑をかけない」を子どもが幸せになるために大事なことだと思う気持ちから、それらができる子を「良い子」と呼ぶこともあります。
それは、少し前までの日本では「目上の人の言うことを素直に聞く」ことで大きな間違いもなく安全に過ごせましたし、「マイナス感情を出さない」ことや我慢が美徳だったからです。
「勉強ができる」なら良い学校や良い就職ができたので、安全な良いコミュニティに入れて幸せになると思われていましたし、「人に迷惑をかけない」や「人が予想していたより喜ばしいことをする」のはその子がコミュニティ(学校や会社、ご近所、親戚など)のメンバーとして可愛がられて、ずっとうまくやっていくためには大事なことでした。
なので大人はそんな「安全で幸せになるための基準」を満たす子を、「良い子」と呼んで、よりそんな行動をするように励ましていたんです。
大人が子どもに良い子と言って、子どもがそんな行動をするように願ったのには、自分に都合が良いからもありましたが、子どもの幸せを願う愛情からでもあったんです。
ところがイマドキでは、とても速いスピードで社会が変化しています。
その変化がとても早いので、みんなが間違いなくずっと使える情報や、いつまでもメンバーを安全に守ってくれるコミュニティもなくなってしまいました。
情報もコミュニティも、常にバージョンアップしながら変化していく時代になったんです。
そんな社会で幸せになるためには、「良い子でコミュニティで愛されることを目指す」よりも、一人ひとりがその時と場に応じて、自分が「幸せだと感じる」あり方を選び続ける力を持つことが重要になってます。
なので、かつては「安全に幸せになれる」と思われていた「良い子の条件」を満たしても、社会では幸せになれるとは言えない時代になっているんです。
そうなんです。
先程の「大人の言うことを素直に聞く」「マイナス感情をださない」「勉強ができる」「人に迷惑をかけない」「大人が予想していたより喜ばしいことをする」をすれば、まだ学校の中や部活や習い事では「良い子」だと奨励されることも多いです。
そんなメンバーばかりなら、「教えられることをその通りに集団で学ぶ」場はその効率がとても良くなるからです。
もちろん、「良い子の条件」の反対の「人の言うことを聞かない」「自分の感情のままに発散する」「勉強しない」「人に迷惑をかけっぱなし」「他人の期待を全く考慮しない」では、学校でも社会でもうまくいやっていけません。
これからのリアルな社会で求められるのは、「良い子の条件」の逆ではなくて
・自分なりの考える力を持つ
・感情とうまく付き合える
・学業以外のことも”学ぶ”力を持っている
・人と助け合える
・自分が幸せだと思うことをやれる
という、「良い子の条件」をもっと主体的で能動的な力へとバージョンアップしたものです。
そうですね 🙂
なので大人も子どもも昔ながらの「良い子だと幸せになれる」という思いはバージョンアップさせる事が必要です。
まずは大人から意識を変えて行きましょう!
イマドキでは残念ながら、社会に出る前の学校生活で「良い子の条件」が身につき過ぎてしまった子が、就活や実際の社会に出てからとても苦労する事例も増えてます。
小1の壁や中1の壁という言葉もありますが、一番大きいのは「学生」から「社会人」になる間の壁でしょう。
親世代の頃よりも、今はその壁がかなり大きくなっています。
子どもが多くの時間を過ごす学生時代のコミュニティ(学校・部活・習い事など)は、子どもにとってとても大きな影響力がありますが、人生の中では、ある意味とても特別な場です。
そして、その子の人生を通しての幸せを見つめられるのは家族です。
様々な壁が大きくなっているイマドキでは、子どもが長い人生を幸せに生きることを視野に入れるのが、子育てではとても大事です。
良い子でいようとするとハマるお困りとは
子どもが親から言われたり、なんらかの理由から「良い子でいよう」「良い子でいなくちゃ」と思っていると、次のようなお困りにハマりやすくなります。
これらが良い子が過剰になっている「良い子症候群」と呼ばれている状態です。
良い子症候群のお困り
①自分で考えて動けない
②自分の気持ちが分からない
③勉強さえしていればOKだと思いこむ
④失敗を強く恐れる
⑤自他の区別がつかない
⑥自他を傷つけるようなストレス発散をする
①自分で考えて動けない
「大人の言うことを素直に聞く」が行き過ぎると、子どもが自分で考える力が育たなくなってしまいます。
そうなるといつも誰かに指示してもらわないと不安になったり、何をするにも「手順」や「完成形」がはっきり分かっていないと動けなくなります。
『好きなようにやっていいよ』『適当にやってくれればOK』と言われて動けなくなるようならば、このお困りにハマっているのかも知れません。
また、自分で考えて行動する場合には、その結果を自分で負うことになります。
自分で考えて行動すれば、うまく行けば自信になりますし、失敗したら凹みますが、そこから立ち直ったり改善したり、迷惑をかけた人には謝ることも経験します。
自信をつけたり、失敗との付き合い方を学べるんです 🙂
ところが自分で考えて行動する経験が少ないと、それらの学びのチャンスも少なくなります。
そうなると自信もつかないし、失敗との付き合い方やわからないままなので、失敗を怖がりますし、謝るのが苦手になることも多いです。
子どもが大人に言われたことに納得がいかない場合には、自分の思いを言葉にして伝えられるようになるといいですね。
そこからお互いのコミュニケーションが始まれば、子どもの考えも成長したり、お互いについての理解も深まります。
親も忙しいと、つい子どもの言葉をしっかり聞かずに『とにかく言われた通りにやればいいじゃない 👿 』と、言いたくなることもありますね。
ただ、良い子は今は手がかからなくても、成長するチャンスが少ないために、のちのち手がかかる可能性も高いんです。
何かの課題に出会った時に、自分で乗り越える力がないからです。
また、良い子が何かのきっかけで傷ついた時に、自分の思いを言葉にする力が育ってないと、そのストレスを反抗したり暴力で表すしかできなくて、コミュニケーションがより難しくなる・・ということも起きがちです。
できるだけ、子どもが自分なりの考えを表現するチャンスを与えるのがオススメです
(^_-)
②自分の気持ちが分からない
怒りや悲しみなどのマイナス感情を表さないのが良い子だと思っていると、自分の気持ちを抑え込んでしまうので、結局自分が何を感じているのかわからなくなってしまいます。
良い子が過ぎると自分の「好き」「嫌い」を表に出すのはワガママだと捉えてしまうので、そんな自分の気持を感じないように抑え込んでしまいます。
そして「大人に喜んでもらえそうなこと」や「正しいこと」を判断基準にするようになるんです。
しかしイマドキでは進路選択や就活でも、偏差値だけではうまく選べなくなってます。
似たような場所でも、その中身がそれぞれとても違うからです。
そこで「自分の好きなことがやれる」「自分らしく居られそう」という軸で選ぼうとしても、良い子過ぎる子はどうしたらいいのかがわからなくなるんです。
冗談でもなく、就活や進路選択で相談に来る子の中には、『自分の好きなことがわかりません』『自分らしくがわかりません』と言う子も多いです。
(もちろん、そんな子も自分の心とつながり直すところからサポートしていくのでご安心ください 😉 )
「嫌」「苦手」「怒り」などのマイナス感情だけを抑えようとしても、同時に「好き」「楽しい」などのプラスの感情も感じなくなってしまうのが人間です。
良い子だと褒めらた経験が多くても、「好き」「楽しい」「ワクワク」「幸せ」などを薄~くしか感じられないのでは、とてもつまらないですね。
それに感情は、行動するためのエネルギーです。
それを抑えてしまったら、自発的な「やる気」も起きません。
そうなるとおとなしくて良い子になるばかりなので、大人としては扱いやすいために、それがお困りにつながるとは気が付かれにくいんです。
そのうちに子どもに「やる気」が出てこないことから鬱っぽくなり、それが深刻になってからようやく「うちの子の様子が・・」と気が付かれることも少なくはないんです
(T_T)
小さい頃に子どもが泣いてたら、慰めるつもりで『泣かないで』って言ってました!
はい、私もそんな経験があります 🙂
大人も、気持ちを表現するのと、感情をぶつけるのとは違うことを忘れずにいたいですね。
どんな気持ちにも、その裏には「望んでいること」があります。
マイナスな気持ちも認めて素直に感じたり表現すれば、自分が本当に望んでいることもわかります。
自分らしく居るには、自分の気持ちを抑えるのではなく、ちゃんと感じて向き合う力が必要です 🙂
子どもがマイナス感情を表した時に、大人がその気持ちをただ受け止めるという姿から、子どもは感情との付き合い方を学びます。
私達は感情との付き合い方は、家庭でのパターンを自分のものとしていくからです。
(参照:怒りと悲しみを感じたら。大事なチャンスに変えるコツ)
③勉強さえしていればOKだと思いこむ
勉強ができれば「良い子」だと思っていると、「勉強」が特別なことのように思えてくることがあります。
それゆえに「勉強ができれば偉い」とか「勉強ができないからダメなやつ」と自分や人を判断する子もいます 😐
勉強はもちろん、とても大事です。
学習能力が高い子ども時代にこそ、「必要な基礎知識」を学んだり、「論理思考力」や「計画を建てる力」「努力する力」などを勉強を通して育てられます。
ただ、社会に出たら、測定できる学力の他にも「人との協調性」や「創造力」「芸術」「運動」、時には「スピリチュアル能力」など、勉強以外の「測れない」さまざまな力を発揮することで、自分が幸せを感じたり、人にも貢献できることもいっぱいあります。
学校の勉強の結果だけで「自分や人の価値や可能性」を測れると思い込んではもったいないですね。
成績の良し悪しに関わらず、子どもが自分の「好きで得意」なことで自信を持てるように関わっていきましょう。
子どもが自分の自信を手に入れれば、他人のことも様々な視点から理解できるようになります。
それに、成績は「勉強の仕方」や「計画の立て方」、そして「発達の抜け」に着目することで、ぐんと上がることはよくあります。
当カレッジでも、その子にあった勉強方法に変えたり、学力というよりも勉強計画の立て方を身につけたことで、成績がかなりアップしたセッション事例もたくさんあります 😉
また、発達の抜けがあることで、実は知的能力や本来の学習能力は高いのに、それが結果として現れていない子も多いんです。
発達の抜けがある子が、それを埋めたことでIQさえ上がったという事例も珍しくありません。
その子の可能性が見つかります!
④失敗を強く恐れる
良い子でいようとしすぎると、失敗を強く恐れるようになっていきます。
そうなると、少しでもリスクがあることや、新しいことには手が出なくなってしまいます。
そうなると①で出てきたように、自信を持ったり失敗から学ぶことも難しくなります。
それが、さらに「しない」という態度を強化させてしまいます 😐
何かを決める時に意見を聞くとムッとする人が大人でもたまに居ますが、そのような人は失敗を強く怖がっているので、決断の結果の責任をとるのを避けたい「良い子」の癖を残しているのかも知れません。
このような人は他者の失敗には寛容でちゃんと慰めてくれますが、それは優しさももちろんあるんですが、「自分のせいじゃない」ので余裕があるからです。
また、失敗を恐れる気持ちが強すぎると、ちょっとした間違いを指摘されてもそれに向き合えずに、キレたり、極端に不安になってしまうというパターンもあります。
キレやすい子は『ワガママ』『プライドが高い』と言われがちですが、実は自信がなくて怖がりなことも多いです。
そうなりやすいのは
*子どもが親兄弟から「失敗」を責められたり、バカにされることが多かった場合もありますが
*子どもの勉強や習い事などで、結果だけにフォーカスして『良かった』『すごい』と褒めたことから、子どもが「良い結果を出さないと次も褒めてもらえない」「喜ばれる良い結果を出さなくちゃ」と学習することからの場合もあります。
成績やスポーツの結果などは、わかりやすいですし、親も良い結果は嬉しいので、ついそこにだけフォーカスしてしまいがちです。
ちょっと気をつけて、結果以外の子どもの頑張りや工夫、そしてその子どもが姿を見て親が嬉しいとか、自分も頑張ろう❣と思ったことなども言葉にして伝えられるといいですね。
子育てでよく聞きます!
はい、そうです (^^)
子どもの行動の結果だけにフォーカスするのではなく、子どもが自分なりに工夫したりやる気を見せたことに光をあてるのが勇気づけです。
勇気づけをたっぷり受けた子は、結果を気にして動けない・・ということはなく、自分が興味を持ったことや自分がやるべきことに工夫ややる気を持って向かえるようになります 🙂
⑤自他の区別がつかない
いつも「人に迷惑をかけないように」「喜ばれるように」と良い子でいようとすると、常に他人の気持ちばかり想像するようになってしまいます。
そうなると自分の気持ちを見失うばかりでなく、他者の気持ちと自分の気持の区別がつかなくなってしまうんです 😯
例えば小さい頃から「医者になって欲しい」と常々聞かされてきた子は、それが相手の気持ちなのに、いつのまにか「自分は医者になりたいんだ」と思い込むようになるんです。
もちろん、きっかけが他者からのオススメでも、自分が医者という仕事に興味を持ったり、楽しさを見いだせればバッチリです❣
お困りが起きやすいのは、自分の気持と他者の気持ちの区別がつかないまま、つき進んで行く場合です。
「なりたい」というのは自分の感情なので、やる気や楽しさも湧きますし、エネルギーも高いです。
ところが、「なってほしい」という他者の感情を受けての「その人を満足させるためにやらなくちゃ」では、かなり弱いエネルギーになってしまいます。
そうなると、いつかどこかで何かの課題にぶつかると、それを乗り越えるだけのエネルギーも足りません。
そうなってから初めて「自分は本当にこれがやりたかったことなのか」と悩みだす「良い子」も少なくはないんです。
このタイプは「自分の好きなこと」「とことんやってみたいこと」を尋ねても、なかなか返事が返ってきません。
もしやうちの子もそうかも・・と思ったら、ぜひ日常の中でその子に選ばせる機会をうんと増やすところから始めてみてください。
まずは自分の気持ちにしっかり繋がってこそ、他人の気持ちも本当の意味で尊重できるようにもなれます。
⑥自分や他人を傷つけるようなストレス発散をする
他者に気に入られるような良い子でいようとして、本当の自分の気持ちや言いたいことを抑えてばかりだと、どうしてもストレスが溜まります。
時にはワガママを言ったり甘えたりしてストレスを発散してこないと、その溜まったストレスはやがて他者か自分かに向かうようになってしまいます。
自分の身体や心を傷つける
大人が見ていないところで弱者を言葉や暴力で傷つける
そんなストレス発散では悲しすぎますね
(T_T)
さらに、良い子でいようとする子はおとなしいし、告げ口を嫌うので、別の「大人が見ていないところで弱者を言葉や暴力で傷つける」子の標的にもなりやすいんです。
また、主体的な子たちからは仲良くしようと声をかけられても良くも悪くも「自分らしさ」を出さないので、「壁がある」と思われて、今ひとつ繋がれない感じが残ります。
うちは良い子過ぎるお困りの①③があるようです。
でも「良い子」にしようと思ってなかったんですけど、どうしてそうなちゃったのかしら?
子どもが良い子になろうとするワケ
子どもが良い子でいよう、ならなくちゃと思うのには、いくつかのワケがあります。
どちらが悪い・・という話ではなく、例えば親が「良い子にしよう」と思わなくても、子どもがそう思い込むこともありますし、いくつかのワケが混じっていることもあります。
良い子でいようと思うワケ
(1) 親の期待
(2) 親が感情的過ぎる
(3) 家庭環境が厳しい
(4) 言葉の影響
(5) 子どもの敏感さ
(1) 親の期待
「良い子」は親にとって扱いがラクで都合も良いという側面もありますし、「良い子で居れば幸せになる」という思いを持っている親は、「良い子になってほしい」というメッセージを、意識的にも無意識的にも子どもに渡していることがあります。
「良い子であれば幸せになれる」信仰は、今だに大人には根深くあることも多いです。
そうなると、子どもが良い子の条件
・大人の言うことを素直に聞く
・マイナス感情をださない、我慢する
・勉強ができる
・人に迷惑をかけない
・大人が予想していたより喜ばしいことをする
を満たした時に、うんと褒めたり喜んだりしちゃいます。
子どもはどうしても親のことが好きなので、喜んでもらえば自分も嬉しいと思います。
それでこの行動が強化されていくんです。
親としては、「そうじゃないとダメ」とまでは言ってないつもりでも、子どもがそう解釈してしまうこともありますね。
特に子どもが小さい頃はその傾向が強いです。
もし子どもが良い子過ぎると思ったら、逆の「自分の意見を言えた」「嫌だ、悲しいと言えた」「勉強以外でも夢中になれることや楽しめることがある」「人にちゃんとお願いできた」「自分で工夫できた」などの時にも、意識して声をかけるのがオススメです。
親が「イマドキの幸せになる力」をちょっとだけ意識して言葉を選ぶようにしただけで、子どもや親子関係がみるみる変わった・・という事例もいっぱいあります 😉
やってみます!
(2) 親が感情的過ぎる
親が感情的すぎて、怒ったり泣いたり笑ったり喜んだりが激しいと、子どもは親の機嫌を読むようになってしまい「良い子でいよう」とすることもあります。
ちょっとしたことですぐに親の機嫌が変わる場合も同じです。
自分の感情を表現するのはステキですが、それをいつでも激しいまま人にぶつけてしまうのでは、それも「感情に飲み込まれている」状態です。
自分では自分の気持ちに向き合っていないので「本当は~~したい」という自分の思いにも気がつけませんし、その感情のまま誰かに受け止めて処理してもらうことを期待していることになります。
子どもは親の感情を理解したり、うまく処理できるほど大人?ではないので、ただその感情のエネルギーに圧倒されるだけになってしまいます。
うまく親の感情をなだめられない自分を無力だと思いながら、子どもは親が感情的にならないように「良い子でいよう」とするんです
(T_T)
もし「なかなか怒りが抑えられない」「気持ちのアップダウンが激しいかも」と思われたら、まずは「自分の機嫌を整える」ところから始めてみてください。
それらはただの反応の癖なので、ちょっとずつでも繰り返していくうちに、必ず変わっていきます 🙂
(3) 家庭環境が厳しい
家族が介護やDVなどの課題を抱えていたり、家族間での口論が多いなどの厳しい家庭環境では、子どもは「ありのままの自分で居たのでは不十分」と思うので、「良い子でいよう」と思うことがあります。
家族の誰か(多くの場合は母親)を守りたいか、これ以上家庭環境が厳しくならないようにしたいんです。
厳しい家庭環境の子どもは
・ダメな子を演じることで、他の家族をまとまらせようとする
・親代わりになって自分が他の家族を励ましたり、慰めたりしようとする
・一瞬でも笑ってほしくて、おちゃらけたりおどける
などをすることがありますが、「良い子になろうとする」のもその一つです。
誰が悪い・・という話ではなく、子どもなりに「なんとかしたい」という思いからの無意識の行動です。
もしこのような傾向がありそうな場合なら、もう思春期の子どもになら、家族の平等な一員としてその課題について話してみるのがオススメです。
それは解決を子どもに求めるのではなく、客観的な状況を説明して、「ただ心配させている」「一人でなんとかしようとしている」という状況からは抜け出せるようにするためです 😉
そして家族の課題の解決は、それぞれの専門家に相談するのが一番の早道です。
どの課題についても専門家なら、多くの事例とアイデアを持ってます。
二人以上の信頼できそうな方に話を聞いてみるだけでも、まず試す価値はあります。
(4) 言葉の影響
「良い子でいようとするとハマるお困りの④失敗を強く恐れる」や「子どもが良い子になろうとするワケ」でふれてきたように、親の何気ない言葉が、子どもに大きな影響を与えることがあります。
・「結果」ばかりに言葉をかけてしまう
・「良い子の条件」にひきづられてしまう
ことで、子どもに「良い子になることが求められている」と伝わってしまいます。
そんなすれ違いを防ぐには、親も無意識にある「良い子で居れば幸せになる」というかつての思いをバージョンアップさせて、新しい「生きる力」をイメージしておくことが大事です。
コミュニケーションでは、言葉以外の表情などから伝わる情報が圧倒的に多いと言われます。
有名なメラビアンの法則では、言葉から受け取る情報はたったの7%だとされています。
それでも言葉、特に親子のコミュニケーションにおいての親の言葉は子どもの心の奥深くに届く、とても大事な要素です。
それは子どもは親に無意識で心をひらいていることと、1回の大きなインパクトを受けた言葉だけでなく、良くも悪くも何度もアタリマエのように繰り返される言葉が、一緒に過ごす家族の間ではあるからです。
何度も繰り返される言葉は、心の奥深くの無意識に届きます。
言葉に神経質になる必要は全くありませんが、ちょっとだけコツを踏まえて言葉を選べば、子どもや親子関係にとても大きな変化を作ります。
そしてそのコツはどなたでも学べます♡
(5) 子どもの敏感さ
子どもが「良い子でいよう」と思うには、子ども側の敏感さが大きく影響していることがあります。
優しい子、人の気持ちに敏感な子、場の空気に反応しやすい子、怖がりな子、不安が強い子は、ちょっとしたことで親の潜在的な「良い子で居て欲しい」というニーズを読み取って、それを満たそうとすることがあるんです。
そうなんです。
「良い子でいよう」はその子なりの精一杯の反応ですが、それを続けても幸せになれないのでは、本人も苦しいし、子どもの幸せを願う親の思いともかけ離れてしまいます 😐
今からでもなんとかなりますか?
はい、ご安心くださいね。
優しすぎる子、人の気持ちに敏感な子、場の空気に反応しやすい子、怖がりな子、不安が強い子には、発達の抜けやそれゆえのトラウマ(強い感情を伴った記憶体験)があることが多いです。
でもそんなお子さんでも、トラウマがあれば取り除いて、根本的な発達の抜けを埋めていけば、もっと楽に、笑顔で過ごせるようになります
(^^)
どちらの方法もたくさんありますから、お子さんに合うものもきっと見つかります。
「良い子」では幸せにならない時代の子育ては?:おわりに
そこからつい使ってた言葉の影響や、子どもの敏感さからの受け取られ方まで、考えたことがなかったです。
でも、今回は色々分かったし、自分にもできそうなことがあったので、モヤモヤが晴れました!
私達は気が付かないうちに、社会や時代に影響された「幸せになる方法」をアタリマエだと思っています。
それで不都合がなければいいんですが、何かがうまく行かないな?と思ったら、その裏にある「アタリマエだと思っている期待」を探ってみるのもおすすめです。
思いがけずに、バージョンアップし忘れたアタリマエが見つかることは私にも今でもよくあります 😉
気がついた時にバージョンアップすればOkです。
子育てはそのバージョンアップに気が付かせてくれる、一つのチャンスかも知れませんね
(^^)
♡♡あとがき♡♡
社会の変化が本当に早くなってます。
私がプロコーチになった2010年から、お会いする思春期の子どもたちのお悩みや様子も随分変わってきました。
今は「学校・親・社会の価値観の違い=さまざまな価値観があること」にとまどう子が多いです。
また10年もすればさらに世代も代わるので、また違う思春期の子どもたちになるでしょう。
これからはその変化の単位は10年よりも短いかもしれません。
その世代の親御さんたちは、お子さんが小さい頃から子育てを習うことに熱心です。
そして今の思春期のお子さんたちは、やがて社会でその世代とも、その下の世代とも一緒になります。
そんな見通しも取り入れて、今の子育てに役立てられたらステキです
(^^)/
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