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気づかずに我が子を「察してちゃん」 にしないコツ:思春期の子育て
「察してちゃん」がうざい!という声をネットなどで度々見つけます。
人に時間や配慮を勝手に要求してくる「察してちゃん」はたしかに扱いづらいです
ただ、「察してちゃん」には気づかないうちになってしまうものなので、本人や周りが意識することで、抜け出すこともできるんです 🙂
自分の言葉で要求を伝えずに、相手に察して動いてもらおうとする人のことですよね
そう、うちの子は物事をはっきり言わないことが多いんです
何かして欲しいことがあるような場合でも、グズグズしてるだけなので、私もイライラしてしまいます
このまま「察してちゃん」になってしまうと、他の人ともうまくいかないんじゃないかと心配です
いくら親子や親しい友だちでも、自分の思いは言葉で伝えないと、ちゃんとわかってもらえないのはアタリマエですね
「自分の思いや期待をうまく表現できない」場合にも、その人なりのワケはあるのですが、「察してちゃん」を続けてしまうと、人と感情も情報も共有しづらくなってしまいます
思った通りに表現できないと自分も辛くなりますし、相手に「察してもらわないと話が進まない」のでは、相手の負担が増えるばかりなので、相手を不快にさせることも多くなってしまいます 😯
最近は何度も「ちゃんと言葉で言って」!って話してるんですが、変わらなくて・・
「察してちゃん」から抜け出すことってできますか?
はい、大丈夫です!
察してちゃんになるのにもワケがあります。
そのワケを紐解いていけば、もっといいコミュニケーションパターンを手に入れることもできます 🙂
ではご一緒に、察してちゃんについて見てみましょう
目次
「1」めんどくさいと言われる「察してちゃん」とは?
「察してちゃん」は自分の望みをはっきりと言葉で相手に言わずに、言い回しや態度や行動から、相手の自分の望みを察してもらおうとする人のことです。
「察してちゃん」にも
①自分では気づいてなくても、結局相手に察してもらうことになっているタイプ
②相手に察してもらうのが当然だと思っているタイプ
など、いくつかタイプがあります。
①自分では気づいてなくても、結局相手に察してもらうことになっているタイプは
「自分はうまく話せない」ことで頭が一杯で、相手の手間や気遣いについて想像することができない状態です
「自分ってダメだな」
「またちゃんと言えなかった」などと一人でぐるぐるして
さらに落ち込むことはあっても
相手の立場に立つまでの余裕はありません。
本当は相手に伝わるような言い方を自分で工夫できれば良いのですが、自分でも何が起きていてどうしたら良いのかわからないことも多いので、結局そのまま状況は変わらずに続いてしまうことになります。
②相手が察するのが当然だと思っているタイプは
自分の思い通りに察してもらえないと、相手が悪いと捉えます
自分がちゃんと言えないから相手に伝わらないと考えられれば、自分の伝え方を工夫することもできるのですが、残念ながらそういう考えにはなりません 😯
自分を変えようと思わない上に
「察してもらえない自分は被害者」だと思っているので
不思議な強気の態度をとります。
(相手を責める、脅すなど)
②はある程度以上の期間で「察してちゃん」の不思議な強気行動が家の中では通用することから起こります。
②のままでは、一歩外に出れば他の人とうまく関係性が作れなくなってしまうので、本人にも不満がたまり、結果ますます家の中では暴れる度合いが強くなるというまずい循環にも陥りやすくなります。
本人が「察してちゃんをやめよう」と思えれば話が早いのですが、②のパターンではあまりそういうことは期待できません。
抜け出すには、家の人が起きていることに気づいて、「察っしてちゃん」を続けられる環境を変えていくのがオススメです。
そうなんです。
「悪気」からスタートしているというよりは、「自分の言葉にできない感情や感覚だけで手一杯な状態」から始まっていると言えるでしょう。
自分の感情や感覚を言葉にして自分自身で把握する力や、他人に伝えたりするコミュニケーション力や、自分を客観的に捉える力、相手の立ち場にたつ力などを司っているのは、脳の前頭葉という部分です
脳は
感覚 ⇒ 感情 ⇒ 言葉・客観性・相手の立ち場に立つ
の順番で発達していきます
発達を促すのは「素材=食べたもの」と「使う練習」によってです。
その二つから整えていくと、「察してちゃん」からも早く抜け出せます
(^^)
察してちゃんから抜け出す方法はあるんですね
「2」「察してちゃん」によく見られる行動7つ
次は、「察してちゃん」ならではの行動を見てみましょう
いくつかあれば「察してちゃん」と言えるかもしれません
「察してちゃん」によく見られる7つの行動
(1) 自分の欲求を言葉で分かるように伝えず、相手に察っさせて動かそうとする
(2) 「なんでもいい」と言ったのに、こちらの選択が気に入らないと文句を言ったり不機嫌になる
(1) 自分の欲求を言葉で分かるように伝えず、相手に察させて動かそうとする
自分の感覚や感情を言葉ではっきとさせずにモヤモヤのままにして、相手に自分の感覚や感情を察して、代わりに動いてもらおうとします。
「説明しなくてもわかってほしい」
「説明しなくてもわかるでしょ」
本人がそれに気づいていてもいなくても、そんな思い込みを持っています。
人は赤ちゃんの時には言葉を持たないので、親のお仕事は赤ちゃんの表情や動作などから、欲求を察して代わりに満たしてあげることになります。
しかし、徐々に成長していくに連れて人には「自分で自分の思うようにやりたい」という本能的な欲求が芽生えてきます。
身近な人のやっていることを真似ながら、自分で自分の欲求を満たそうと動き始めます。
自立への第一歩ですね 😉
親のお仕事は「察して代わりにやってあげる」から徐々に「子どもが自分の欲求を満たすために必要な行動ができる身体・心・頭を整えるのをサポートする」に変わっていきます。
そのサポートの始めには、幼児は周りの人達から
自分の表情や動作などから察してもらった、自分の感情や欲求を言葉にすることを学びます。
自分を見てくれている周りから
「あ、これが欲しかったんだね」とか「それは嬉しいね」「怖かったね」などと
言葉をかけてもらうことで
自分の感覚や感情を自分でも言葉で掴めるようになっていくんです。
自分の感覚や感情を言葉で掴むことができると、それにただ押し流されるだけでなく、ちょっと客観的にもなれるので、それとどう向き合うか・・などもできるようになっていきます。
そしてさらに発達していくと、子どもは多くの言葉や表現に出会うので、より繊細に自分の感覚や感情を言葉にする力も育っていきます。
そんな発達のステップを踏んで、子どもは自分の感覚や感情を他の人にも言葉で説明できるようになっていきます。
(^^)
ところがいくつかの体験から、その成長過程がうまく進まなくなることもあります 😐
そうなると、自分の感覚・感情を人に言葉で伝えることが苦手になったり、避けようとしたりするので、その力が健やかに育たないことも起きてきます。
「察してちゃん」を作りがちな2つの要因
①親や兄姉などがいつまでも察して先回り、行動の指示、代わりに行動をし続けてしまう
年長者が「正しい答え」「こうすればいいのに」「アドバイス」「行動の指示」を言い続けるもこれに含まれます。
もちろん、「思いやり」や「アドバイス」が必要な時もあるのですが、そのタイミングは子どもの状態に依ります。
年長者が自分のペースでこれらを多くやってしまうと、子どもが自分のペースで自分の欲求に自分で気づいたり、他人に伝えるチャンスを失ってしまいます。
年長者も愛情からの行為なのに、結果として残念ですね 😐
このようなことが長く続くと、やがて子どもには「そもそも自分は何も言わなくても、相手が察して動いてくれるのがアタリマエ」という思い込みも、いつの間にか作られてしまいます 😯
周りがいつまでも察して先回りを続けてしまうのは、その子が将来自立するためには自分でやる練習が必要ということが頭では分かっても、ついつい「今大変そうだから」「今忙しいから」「今こうするほうが早いから」の方に引っ張られてしまうからです。。
小さいろからずっと、上の子のスケジュールもあるし、末っ子のペースをなかなか待ちきれないんですよね
そしてその後気づいてから回収するのに、それなりの手間がかかりました (^^;)>
②自分の思いを素直に表現して、怒られた・否定された・バカにされたなどの体験
小さい子にとって、大人に感情をぶつけられたり、自分の思いを否定されたり、馬鹿にされるのはとてもショックな出来事です。
大人はその出来事をすっかり忘れてしまっていても、子どもはそういう体験をかなり強烈に記憶しています。
お子さんたちとセッションをしていると、幼児期にそんな体験から「自分を表現していけない」「感情は悪いもの」と思い込んて、自分の欲求や気持ちを話さない子にもよく出会います。
ただ、小さい頃は自分から話さなくてもなんとかやっていけてても、思春期になれば「自分の気持ち」が強くなりますので、それを表現しないことは、自分自身を苦しめることにもなってきます。
友達や先生、部活の指導者とうまく行かないというお悩みの後ろには、そのような「話せない」が隠れていることもよくあります。
口数の少ない子ほど自分だけでぐるぐるしがちなので、自分の思い込みを改善するチャンスが少ないですから、頑なな思い込みを持っている傾向は確かにあります
(2) 「なんでもいい」と言ったのに、こちらの選択が気に入らないと文句を言ったり不機嫌になる
うちの子は攻撃的ではないので、こちらの選択が気に入らないと、とたんに暗い顔になるんです
じゃあ、何が良いの?ってまた繰り返しになるので、ホント手間がかかります
「察してちゃん」にイライラするのはそんな時ですね
そういう時には
暗い表情をされても構わないようにするのもおすすめです 🙂
表情から不満を察して気を使ってしまうと
「察してちゃん」のパターンに巻き込まれてしまいます。
始めに「どんなものがいい?」とちゃんとリクエストを尋ねたのならば
「なんでもいい」と言った自分の言葉に責任を取らせるチャンスにできます 😉
(3) 思い込みが激しい
「言葉で言わなくても、分かるのが愛情。
分からろうとしないのは愛情不足」
「親なら分かって当然」
「こんな時には~~するのが当然」
「察してちゃん」にはこのような思い込みが激しいという特徴があります。
人によって捉え方が違うかもしれない・・という発想になりにくく
自分の思い込み通りに動かない人は「考え方がおかしい」「わかってない」と捉えます。
また
「周りは自分を邪魔だと思っている」
「クラスに行っても楽しくない」
「自分には未来がない」
などど一人で考え出すと、ぐるぐる止まらなくなりがちです 🙄
これは、他の人との会話が少ないために、別の視点からの情報を受け取りにくいのと、他の人にも自分の頑な思い込みに気づかれにくいのでそのままキープされ続けてしまうからです。
子どもたちとセッションをして、気持ちをどんどん引き出していくと、予測してなかった「思い込み」がぞろぞろ出てくることはよくあります。
例えば数年間不登校だった子とセッションしたところ、彼のお母さんが気を使って「進路も好きなようにしていいよ」と声をかけてそれ以上触れないようにしていたことについて、ずっと「自分に関心がないからだ」と思いこんでいたという事例もありました 😯
その後お母さんの言葉や実際の行動を詳しく思い出してもらったところ、「えっ、お母さんってそう思ってたの⁉」と驚いた時の彼の顔は忘れられません。。
長い間思いこんでた彼も辛かったでしょうが、そう思われてたお母さんのことも考えてしまいました 😐
(4) 他人のせいにしがち
自分の欲求や悩みは察してもらうのが当然なので、そうしないのは相手が間違っているという理屈になっています。
個人的な思い込みが、「察してちゃん」にとっては「常識」になります。
「自分がここまですれば、相手も気づくのがアタリマエ」
「相手の言葉はこういう意味に決まってる」
=「こう言われれば、自分がこう感じるのはアタリマエ」
=「だから自分がこう行動するのはアタリマエ」
=「自分がこうしたのはあなたのせい」
相手の言葉の本当の意味を相手に確認することもしないので、自分の解釈とそれに伴う自分の行動をどこまでも正当化してしがちです 😐
これは、相手を攻撃するタイプでも、黙っているタイプでも、頭の中では同じです。
もともと他人は自分が期待しているようには動かないものなので、結局「察してちゃん」は「いつもうまくいかない感じ」を持ってます。
でも自分から伝える・説明するという方向には行かないので、この不満感はずっと変わらずに続いてしまいます。
より行動的なタイプだと、そのイライラを家の中で親にぶつけるようになることもあります。
言葉ではなく「暴力」「リスカ」「食べない」「学校に行かない」「お金を要求」「ひたすら黙りこくる。返事をしない。無視する」などの問題行動で、親に影響を与えようとするパターンです。
これらの行動は無意識で「自分をわかってくれない親」を気づかせるためのサインだとも言えるのですが、残念ながらこのやり方では全くうまくいきません 😐
なぜなら親はその問題行動の方に意識が持っていかれてしまいますので、「その行動をやめさせる」ことに感情的一生懸命になりがちですし
最終的には本人が、「自分の欲求や悩みに自分で気づいて、自分または他の人と一緒にできることをやってみる」とならないと、根本的には解決しないままになるからです。
ただ、そんな問題行動をする子でも、意識的に悪意を持ってやっているわけではないのがほとんどです。
自分でも気づかない自分の中のモヤモヤを自分で掴めないことから始まっている、一つの親への甘え行動でもあります。
でも、子どもも親もかなりしんどい状況です・・
それでも、もしこのような状況にすでになっている場合でも、丁寧に状況を紐解いていけば、子どもが自分ができることに気づいて変わっていくことができます。
問題行動よりも、その子がそれをすることで何を得ようとしているのか、実際に何がその後に起きているのかに意識を向けてみるのがおすすめです。
(5) ある日突然爆発する
「察してちゃん」はいつも「察してもらうのを待っている」ので、「私はいつも我慢している」と思っています。
でも自分の要求を諦めないのが「察してちゃん」です。
「待ってばかり」「我慢ばかり」はつらいので、いつか限界がやってきて、突然キレることもよくあります。
キレ方は、他人やものを攻撃するパターンもあれば、一人こもって動かなくなるパターンもあります。
本人からすれば「ずっと我慢してきた結果」なのですが、周りからすれば「何が原因なのかさっぱりわからない」ということもあります。
「どうしたの?」と聞いても答えないことも多いです。
本人も自分の感覚や感情がはっきりわかってないので、「ママのせい」などと言うこともありますが、そこに正面から向かわずに、本人の本当の気持ちを引き出していくと徐々に改善していきます 🙂
(6) 相手に直接言わずに、関係のない人やSNSなどに本心を匂わせる
とにかく相手にはっきり言うことや、自分の言葉で表現するのが嫌なので、関係のない人やSNSなどに自分の欲求を匂わせるようなことをする場合もあります。
「相手に気づいてもらいたい」
「気にかけてほしい」
が自己目的化してしまっているパターンです
(T_T)
基本的には直接言われたことを優先していくのがオススメです。
(7) 自分からお願いしますと言わない。自分の状況説明や欲求のみ表現する
人にやってほしいことがある場合でも
「私は○○が欲しい」
「私はどうしようかと考えてます」
などと、自分のしたいことや状況を伝えるだけで
「これを食べていい?」とか
「どうしたらいいでしょうか」とか「相談に乗って」と頼めないのも「察してちゃん」の特徴の一つです。
自分から直接頼まないので、相手の対応が気に入らなければ「相手が勝手にやった」こととして、「察してちゃん」には処理されてしまいます
「勝手に忖度したのはそっちでしょ」と8-O
もちろん、時には「遠回しに言う」ことで人間関係が円滑に行くこともありますが、いつもこのやり方だと最終的には人間関係も行き詰まることにもなりがちです。
基本的に「自分のことばかり」なので、相手の時間や気配りに対しての配慮や感謝がないのが残念です
「3」「察してちゃん」から抜け出そう!
「察してちゃん」は、本人にそうだという自覚もないですが、多くの辛さを抱えてしまいます。
A) 自分の過度な期待どおりには現実は動かないので、落胆や落ち込み、イライラを常に感じることになる
⇒ そのストレスと他のこと(他人や物、自分などを傷つける)で発散しようとしても、根本的には解決しない
B) 周りから距離を置かれる
周りに気遣いや時間や手間を使わせるので、めんどくさい・扱いづらい・自分勝手だと思われてしまいます。
子どものうちは、外でいい子にして発散は家の中ですませたり、親に察してもらってなんとかやれているようでも、思春期以降はそれではおさまらなくなってしまいます。
自分の交友関係が広くなるだけに、親しくなれば他人に「察してもらう」を無意識で要求してしまうので、本当に親しい人ができにくくなる傾向があります。
思春期には家族以外の友達を本能的に欲しますので、そのような状態は自分にとっても辛いです。
C)これからの社会で生きづらくなる
これからどんどん社会は考え方や価値観が多様化していきますので、自分の欲求や思いを満たすには、自分で表現することが必要になってきます。
生活のスピードも早くなっているので、皆自分が関わるべきものかどうかをパッと短い時間で判断していきます。
自分の方から何も言わないのに、じっくり付き合ってくれる人は稀になります。
なんとか抜け出せるようにしなくちゃ!
自分の感覚や感情は、上手にちゃんと説明できなくちゃダメだと思わなくても大丈夫です!
まずは自分から、何かしらの「相手にわかる合図」を出すことができれば、それを受け止めてくれる人は必ずいます。
「自分がこれで十分だと考える合図」から「相手にわかる合図」に意識が向けば、変わり始めます
(^^)
「4」子どもが「察してちゃん」になってしまうワケと抜け出すために親のできること
「察してちゃん」は基本的に自分の感覚・感情が自分で掴めないので、それでいっぱいいっぱいになっている状態です。
なので、自分の言動を一度外から客観的に見れるといいですね
また、自分の感覚・感情に意識を向けられるようになれば、相手の感覚や感情にも意識を向けられるようになります
(^^)
より詳しくみてみましょう
「察してちゃん」になってしまうワケと抜け出すための親のサポートのコツ
①自分の感覚や感情を言葉にする練習の不足
一番の根っこはここから始まっているので、何歳からでも、この練習がその子のペースでできれば、根本解決に繋がります 🙂
練習の不足のワケとして挙げられることがあれば、取り除いていきましょう
ⅰ子どもののペースが待てずに周りが察したり、指示したり、行動したり先回りする
ⅱ子どもの感覚や感情を否定したり、怒ったり、バカにしたりする
ⅲちょっとしたことで大人が感情的になる
抜けだすためのサポートのコツ
できる範囲で子どもの言葉を引き出すように心がけたり、最後まで話しを聞くようにしてみるのがオススメです。
子どもの話がもたもたしていても
途中で話を要約したり、代わりに当てに行くことや
話の内容が幼稚だからとすぐにアドバイスをするなどは
できる限り控えてみるのも効果的です。
世話好き、行動派の兄や姉がいる場合には、対応のコツを共有するのもいいですね
また、ただ親も忙しいので、いつも子どもに好きなように話させるだけだと大変です。
しっかり話を聞く時間は「今日は5分だけだけど」など区切ってもOKです。
そして子どもの気持ちを整理するのを手伝う時などは
「本当はどうなったらいいのかな」
「じゃあ、そのために何があればいいのかしら」
「何から始める?」
などと、子どもの意識を向ける方向が、具体的にわかるような言葉を使ってみるのもオススメです
(^_-)-☆
「ちゃんと話して」
「そんなじゃわからない」
などと、抽象的な表現や否定語は、気づいたら使わないのもポイントです 😉
②感情を出すのは悪いことだという思い込み
小さい頃から大人に感情的に接せられたことから、「人は感情的になると怖い」「周りを不快にさせる」と学習してしまうことがあります。
時々見られるパターンは、お父さんが感情的に強く怒りがちで、子どもがお母さんに「察してちゃん」の問題行動を繰り返す。。というパターんです。
大人の男性から「お前はクズだ」とか怒鳴られると、子どもにはかなり怖いです
その時の「怖い」「嫌だ」「私は本当にクズなの?」という気持ちを、子どもは無意識でお母さんに「察してもらおう」と問題行動を繰り返すパターンはそれなりに見られるので気をつけたいところです。
親は子どもへの思いが強いので、ついつい子どもの言動に感情的になることもありますね。
そんな時は一度タイムをとって、気持ちに余裕ができてから子どもに関わるのがオススメです 🙂
また、子どもが自分の感覚・感情を言葉にする練習ができるように、日常の中でもお母さん自身の気持ちを言葉で表現したり「嬉しい♡」、子どもに『どんな気持ち?』と声をかけてみるのも役立ちます
つい、子どもが悲しそうにしていたり落ち込んでいると「泣かないで」「笑って」などと声をかけたくなりますが、泣くのも落ち込むのも自然な心の動きなので、逆にしっかり本人がその気持に向き合えれば、自分からそれに振り回されることはなくなっていきます。
そんな風に、「感情』について教えてあげるのもいいですね
③失敗が怖い、責任を取るのが怖い
「察してちゃん」には「失敗を恐れる」や「責任を取るのが怖い」という気持ちがあります。
失敗をとても悪いものだと捉えてしまうのは、失敗を責められたことや、心配性過ぎる人からの影響があったのかもしれません。
「責任を取るのが怖い」は「察してちゃん」にはとても強く見られます。
自分がはっきりしたことを言うことで、「前そう言ってたじゃない」「あなたがそう言ってたから」と他の人に言われることをかなり嫌います。
なので、時には「どれがいい?」「あなたの考えは?」と聞かれるだけで少し怒ったような態度をとる場合もあります
そのような場合の対処法は、「それでも本人の課題についてはどんどん本人に決めさせる」です。
嫌な顔をするからとやめてしまうのは「察してちゃん」の思い通りになってしまいます。
もし「察してちゃん」から言葉を引き出して、その後言葉通りにはことが進まないこともありますね
そんな時には
「○○だって言ってたのに」という言葉ではなく
「あの時はそう思ってたんだよね。何が違ってきたんだろうね」などとフォローしてあげると
自分の言葉にとらわれずに安心しやすくなります
(^^)
④遣り取りをする会話の練習不足
「察してちゃん」は他の人と会話を続けることで、やり取りをしながら一緒に理解や共感を深めていく・・という体験が少ないです。
なので、「言葉にするなら一度で完璧にちゃんと伝えなくては」と思いこんでいることもよくあります。
でも、誰でも自分の感覚や感情を始めからちゃんときれいに言葉で掴めていることは少ないものです。
誰かと話をしていくなかで、「あれ、自分ってこう思ってたんだ」とか「これ以外の気持ちもあるな」などと気づいていくことはよくあります
(^^)
なので、「話すのが苦手」でも「始めは何でも良いので自分からのサインを出せればいいんだ!」という経験をさせてあげるのがオススメです!
そのためには子どもの思いを尋ねた後で
「まとまってなくてもいいよ」「後から変わってもいいよ」と言ってあげるのもいいですし
うまく言えなくても「ちゃんと言って」などの抽象的に指示するのではなく
「その時始めにどう思ったの?」などと
具体的に言葉を引き出してあげるようにするのもとても効果的です。
始めは対立していたようだったのに
話を進めていくうちに
お互いが良いと思う妥協点が見つかった!理解が深まった!
そんな体験ができると、うんと成長します 🙂
⑤気を引きたい
「察してちゃん」は「察してくれる人」を欲しがります。
無視したり、相手にされないのが一番傷つきます。
関係を続けたくない「察してちゃん」への対応として、「無視する」が紹介されていたりしますが、我が子ならばそうも行きませんね
その子の注意を引きたい行動
「思わせぶりな態度」や「問題行動」などには必要以上に注目せずに
本人がその裏にある思いを言葉にできるような関わり方の方に
意識を向け続けていくのがおすすめです
また、日頃から
特別なことをしなくても居てくれるだけで嬉しいとか
ちょっとした言動で助かったなど
小さなことでも伝えておくのも効果的です
(^^)
あなたに関心があると伝わればバッチリです
また「察してちゃん」は兄弟姉妹より自分は劣っている、関心を持たれてないと思いこんでいることもありますので、他者と比べないのもポイントです
本人が「どうせ私は」「姉の方が」などと言ってきた時には
深刻にならずに
「あら、あなたのことが大好きよ」とさらっと言い切ってあげるのがオススメです
くどくど説明したりすると、その行為が「かまってもらってる」ことになるのでご用心✿
それに気をつけることからやってみます
気づかずに我が子を「察してちゃん」 にしないコツ:おわりに
でも、そうなるのにもワケがあったんですね
一緒にできることからやっていこうという気持ちになれたので良かったです
ただ、「相手の立場も考えなさい」などと言われるだけと、本人もどうしたら良いのか混乱します
「相手の立場に立つ」ことができるには、その前に「もっと自分の感覚や本当の気持ちを自分でわかる」ことが必要なんです
そこをサポートしてあげると、始めは少しずつでも、必ず「察してちゃん」からは抜け出せます 🙂
♡♡あとがき♡♡
「察してちゃん」は「性格だから」と思われがちですが、自分勝手や甘えは結果としての行動で、それらから始まっているのとは違います。
また、小さい頃はそれほどでもなかったのに、思春期に身体・心・頭で自分の思い通りにいかないストレスが蓄積すると、まだ未発達な前頭葉が乱れて、「自分のことでいっぱいいっぱいの察してちゃん」になってしまうこともあります。
例えば不登校等になった場合などには、そのストレスを言葉にして自分で把握できないと、家でひたすら「察してちゃん」として自分を爆発してしまうこともあります。
そのような時には「察してちゃんの行動」を責めても改善には結びつかないです。
身体・心・頭を整え直して、その子の言葉を丁寧に引き出していけば、少しずつでも「察してちゃん」を手放す方向に進めます。
「察してちゃん」に向き合うのは、時には手間や忍耐がかなり必要なこともあります。
それでも「察してちゃんから抜け出せた子どもたち」は、自分の課題から逃げずに取り組める強さを手に入れます。
子どもの可能性は無限大です
(^^)♡
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