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一人で抱え込む癖は変えられる⁉知っておきたいリスクと可能性
人に上手に頼れない
悩みがあっても相談できない
断るのが苦手・・・
そんな一人で抱え込む癖は、思春期から始まることが多いんです。
小さい頃から、時間がかかっても一人でなんでもやろうとしてました。
ただこのところ、何か大きな悩みがあるようで・・
辛そうなので声をかけてるんですが、なかなか話をしてくれません。
『何でも相談してね』と言っても、黙ってうなずくだけなんです。
”自分でやってみる”という長所が、一人で抱え込むというマイナスに出ちゃってる感じです 🙁
思春期になると「いろんなことを自分でやりたい」という欲求が誰でも強くなってきます。
それは「家族の中の私」から「個人としての私」として自立していくために必要な、本能的な成長の流れです。
それで親や大人に気軽に相談したり、頼み事をしてこなくなることも多いんです。
ただ、いくら自分ひとりで考え続けても埒が明かないこともありますから、そんな時には人の力も借りることが必要です。
でも、もともと「自分でやりたい」「人の手を借りたくない」という思いが強い子は、どこでどうやって自分の気持ちを切り替えたらいいのかわからずに、一人で抱え続けてしまうこともあるんです。
もっと人に心を開けるようになって欲しいんですが・・
何か周りができることってありますか?
はい、一人で抱え込む癖には、リスクもあるのでご心配ですね。
でも、そこにはその人の可能性も隠れているんです。
本人がそれをうまく使えるように気づいたり、周りも関われるといいですね!
目次
一人で抱え込む癖のリスクとは?
なんでも「自分でやってみよう」という意欲は、とても大事です。
いつも「誰かにやってもらう」ばかりだと、その時は楽ちんなようですが、「どうやってやるのか」「どこから手を付けたらいいのか」がわからないままになります。
代わりにやってくれる誰かが居なければ、たちまち困ってしまいます。
宿題も料理もそうですね。
そしてそれだけでなく、「どうやったらいいのか」と自分なりに工夫する力も育ちません。
ちょっとした難しさを感じると、すぐに諦めたくなっちゃいますから、自分のやりたいことも叶いません。
そうなると欲求不満になりますし、「やりとげられない自分」に自己肯定感も下がります。
そうなんです。
もともと人、特に思春期には好奇心がいっぱいで、「自分でやりたい」という本能を持ってます。
自分でやってみれば、工夫する力も結果の責任をとる力も身につきます。
すぐに”答え”をもらおうとしなければ、時にはうんと悩んだり失敗したり、時間がかかることもあるでしょう。
でもそれでも失敗からも学んでやり続ければ、「自分はやれる!」という、とても大事な希望と自信=自己肯定感が得られます。
思春期はそれを体得していく時期なんです。
ところがその「自分でやりたい」という意欲が何らかのできごとから、「人の手を借りたくない」「人の手を借りてはいけない」という思い込みになってしまうことがあります。
はい、そうなると、人に何かを頼んだり、相談するのがとても難しくなってしまうんです。
でも、一人で抱え込み続けたら、どこかで限界や行き詰まりが起こります。
何かを工夫したり、考える時には、情報やアイデアが十分にあることが必要です。
一人で抱え込んでばかりだと、自分で思いつくものは限られますし、いくらネットを活用しても手に入らない情報もあります。
ネットの情報は不特定多数の人向けのものなので、その人の個別な状況にピッタリ合うものが見つかるとは限らないからです。
なかなか一人では難しいな~と思った時には、そのテーマについての解決事例をたくさん持っている専門家に、個別に相談するのが一番の早道です 😉
また、一人で抱え込んでると、自分の頭の中だけでアレコレ悩んでいる時間がとても多くなります。
人はそれを「考えている」と勘違いしちゃうことがよくありますが、それは「悩んでいる」「ぐるぐる思考」という状態です。
「考えている」というのは、知っていることと知らないことを整理したり、想像と現実の出来事を区別したり、新しい情報を自分の状況に当てはめるシミュレーションをしてみるなどの、「ゴールに向かっている行動」です。
でも、どこかでその整理が進まなくなってしまったのにずっと一人で抱え込んでいると、ゴールに進めないだけでなく、『どうしよう』『このままじゃ嫌だ』などの不安に意識が飛んでしまいます。
そうなると、迷走状態になりますし、結論が出ないまま時間ばかりが過ぎてしまうので、状況も心身の状態も悪くなっていくんです。
そして、不安な時ほど自分を客観的に見れなくなるので、グルグル思考にハマっていることに気が付けずに、「自分はこんなに考えているんだから、いつか答えが出るはず」だと、勘違いがさらに進んでしまうんです。
そうなると、「考えてればいつかいいことを思いつくはず」という考えから、抜け出すのが難しくなってしまいます。
また、解決しない悩みをずっと一人で抱え続けていると、いつも不安定で交感神経優位な状態になります。
私達の脳は答えが出ないことを嫌うので、ず~っと無意識下でも、「どうしたらいいんだろう」と自問自答し続けてしまうからです 😯
そんな状態では休もうとしても十分にリラックスできないですね。
なので、だんだん頭も身体も疲れてきて、集中力も落ちていきますし、理性的に考えられなくなっていきます。
眠りも浅くなり、心身のエネルギーも低下します。
そうなると他のことを楽しんだり、やる気を出すことも難しくなってしまうんです。
自分の悩みが解決しないだけでなく、一人で抱え込むことで、さらに自分の心身の状態を悪くしてエネルギーが低下していくというまずいループにハマります
(><)
人に相談するというのは、人とつながることでもあります。
どんな人にも多少とも本能的に「人とつながりたい」という欲求がありますから、それも満たせなくなるので、かなりつらい状況になるんです。
でも、『なんでも相談してね』と言っても反応がないし・・
どうしたらいいでしょう?
はい、ご安心くださいね 🙂
どんなに変だな、と思える行動でも、そこにはその人なりのワケがあります。
それを解決したり、別の行動で満たせれば、もっとラクになもなれますし、そのワケを作ってるその人の特徴を、長所に伸ばすこともできるんです。
ホッとしました 😳
では、一人で抱え込む癖のワケについて、より詳しく見ていきましょう
(^^)/
一人で抱え込む癖のワケと手放し方
赤ちゃんや幼児は、「自分でやりたい」という本能にただ素直に従って動きます。
自分だけではうまく行かなければ泣いたりして、悔しさを表しながらも、人の助けを借りることもありますね。
そしてそこからまた自分でやろう!と挑戦していきます。
「自分でやれなかったことは悔しい」けれど、「一人で抱え込まなくちゃ」とは思ってるわけではないですね 😉
ところが成長するに従って、私達はどこかで何かの体験をしたことから、学習=新しい思い込み=「人に頼っていけない」を作ります。
それは「もうこんな嫌な思いはしたくない」という何らかの辛かった体験があったことからが多いです
辛さから自分を守ろうとする気持ちが、そんな思い込みのベースになってます。
また、小さい頃から何度も聞かされていた言葉を、子どもが自分なりに解釈して「人に頼ってはいけない」と理解して思い込んでいる場合もあります。
ただ、子供の頃に作った思い込みは、ずっと先まで見通して深く考え抜かれたわけではないですから、不完全なことも多いんです。
自分を守るはずの思い込みが、長い目で見れば自分にとって良い働きをしないことも珍しくはないんです。
もし、そんな思い込みがあることに気づいたら、その思い込みが守りたかったものを大切にしながらも、その思い込みを終了させてしまいましょう!
もっと自分が楽になれるように、リフォームするのもいいですね
(^^)
はい、そうなんです。
そして「人に頼ってはいけない」という思い込みを作っている、元になる体験と思い込みというのがあります。
それは自分では気づいていないこともよくありますが、いくつかの種類があります。
人によって、一つが強烈に働いていることもありますし、いくつかが複合している場合もあります。
それぞれをよく見ていけば、「人に頼ってはいけない」を手放すのに役立ちます。
ピンときたところから御覧ください。
一人で抱え込む癖を作っている思い込み
①自分のダメなところを人に知られたくない
②人は自分にちゃんと向き合ってくれない
③人に迷惑をかけてはいけない
④人にコントロールされたくない
⑤うまく話せない。わかってもらえない
①自分のダメなところを人に知られたくない
人の手を借りるのは、「自分だけではやれないと人に知られること」だから、恥ずかしくて、惨めなことだと思いこんでいると、人に気軽に頼れなくなってしまいます。
誰だって、恥ずかしくて惨めなことは嫌ですもの 🙁
そんな思い込みは、これまでに何度も「できてないことの指摘を受けてきた」からかもしれません。
子どもは大人からすれば経験不足ですし、前頭葉の発達が未熟ですから、どうしても見通しが甘かったり動作が不十分なことはよくあります。
(参考:脳科学で納得!イマドキの思春期には子育てにコツが必要なワケ)
そうなると、大人はつい自分の目線で「ここを直せば」「ここがダメ」と、その「できてないこと」が目についてしまいます。
そして「大人から見てアタリマエにできてること」には言葉をかけないで、「できてないこと」にたくさん言葉をかけてしまうんです。
人から「自分のできてないところ」を言われるのは、だれだって恥ずかしくて嫌なものです。
どんなに未熟な人だって、始めは自分なりにちゃんとやろう、やりたいと思ってるからです。
本当は大人の指摘は「ここを直せばもっと良くなる」という子どもへの愛情からですね。
でも残念ながら、何度も「できてないこと」ばかりを言われたら、子どもは恥ずかしいしがっかりだし、『自分の意欲や良いところは見てくれないんだ。ダメなところがあったら終わりなんだ』と思います。
自己肯定感も下がりますし、他に一人では分からないことがあったとしても「自分のダメさ」を言い出す気持ちにもなれません。
人に自分のできないことは極力知られないように、人に相談したり、頼れなくなってしまうんです 😯
そしてまた、思春期は理想を高く持つ時期なので、「自分の理想=なんでも自分でデキる人」じゃない自分を恥ずかしい、惨めだと思うこともよくあります。
日頃から色んな友達のそれぞれの良いところと自分を比べては、落ち込むことの多い思春期では、自分の理想通りでないところを人に知られたり、指摘されるのは特にとてもツライことなんです。
つい、自分の子どもだと、自分が気づいた時に、言いたいことをそのままズバッと言ってしまうことが多いです。
もともとちょっとアドバイスをすれば、それだけで一人で工夫してやり遂げる子だったので、何気なく『こうすれば?』って気軽に言ってました。
そんなつもりがなくても、子どもからすればダメ出しが多いと感じてたかも!
・・それにずっと前ですが、子どもが勉強の仕方を聞いてきた時に、父親が『そんなこともわからないのか~』と言いながら教えてたこともありました。
軽い気持ちだったと思いますが、言われたら嫌ですよね 😐
わ~、今からでも取り戻すことってできますか?
はい、親子ならいつからでも、与える影響を変えることができます。
それは、自分を親にわかってほしいという気持ちを、子どもは必ず持っている、求めているからです。
お母さん・お父さんだって、もともと子どもを大切に思っているんですから、それが伝わるようなコミュニケーションにすればいいだけです
(^_-)
もともと「ダメなところを見せたくない」と思う子は、がんばり屋さんで「ちゃんとやりたい」という意欲が高いです。
そんな子には、「素晴らしいこと・出来てるところが既にいっぱいあること」や「頑張っていること」「工夫していること」も言葉にして伝えると、その子らしさを伸ばす勇気づけになります。
それは「やっているからエライ」と言うのではなく、『あなたの結果やまずいところだけでなく、あなた自身をいつも見てる、気にかけているよ』というサインです。
お母さん・お父さんがしっかり自分を見てくれてると思えると、子どもは「親から見て変えて欲しいところ」を言われても受け入れやすくなります。
*日頃から、その子のいいな!・素敵だなと思うところを感じた時に言葉で伝える
*他の子と比較しない。その子自身の成長に目を向ける
*変えて欲しいところを伝える前には、まずOKなところを言ってから、「更に良くするには」という思いで伝える。
伝わるコミュニケーションは、最幸家族講座でたっぷりお届けしています 😉
家でのコミュニケーションの仕方は、子どもの無意識に染み込んでいきます。
やがて子どもも自然に、自分や他人に使えるようになっていきます 🙂
また日頃から、お母さん・お父さんの失敗や工夫した話、人の手を借りた、貸した話などを、サラッとしておくのもいいですね。
子どももそんな態度をアタリマエだと思うようになっていきます 🙂
②人は自分にちゃんと向き合ってくれない
思春期の「自分でやりたい」子どもにとって、人に相談する・頼むのは勇気がいることです。
それでも、勇気を出してやってみた時に、それを軽くあしらわれたり、バカにされたり、早とちりで方向違いのアドバイスをされたりしたら、『もう嫌だ』と思ってしまうでしょう。
以前、張り切って入学した高校で、1学期の中間テストで難しい科目があったので、その教科の先生に勉強の仕方を尋ねた子がいました。
ところがその先生は『勉強なんて自分で工夫してやるもんだ~』と、笑いながらその話を打ち切ってしまったんです 😯
先生からすれば軽い気持ちでも、その子はがっかりと同時に、「自分なりに工夫してわからなかったから聞いたのに。やっぱり人に聞くのはダメなんだ」と学習してしまいました。
それからその子は辛いことがあっても口に出さずに一人で抱え込むようになり、結局夏休みから拒食症を発症してしまいました 🙁
もちろん、そのことだけが原因ではないのですが、それがかなりインパクトのある引き金になってました。
『自分は人に助けてもらう価値がない』と思ったと、その子はのちのち話してくれました。
(もちろん、その子は今はとても元気いっぱいになってます!)
思春期の子どもから話をしてきた時は、子どもなりの用事がある時です。
せっかく相手をしていても、なかなか本題を話さずに、他愛もない話が暫く続くこともあるかもしれません。
でも、それも興味を持って聞いていると、やがて「本当に話したかったこと」を話し出すこともよくあります 😉
そんな時にはまず、その子の話にしっかり耳を傾けてみてください。
忙しい毎日では、始めの5分だけでもOKです!
スマホや家事の手を止めて、その子だけに集中してみるのがおすすめです。
思春期になれば、親が忙しいのもわかります。
でも、始めにちゃんと向き合おうとする姿勢を見せてくれれば、話したいことをどうやって話したら良いのかと自分で考えることもできるんです 😉
子どもが悩んでいるのを見てるのが嫌だったので、とにかく”解決しよう”としてました 😆
でも、子どもが求めているのは、答えよりもちゃんと話を聞いてくれることだと、ずいぶん長い時間をかけてしまったあとで分かりました。
子どもは親にしっかり向き合ってもらうことだけで、自分で自分の課題を乗り越えていくこともあるんだという、大事な学びになりました。
ちゃんと向き合ってくれないことで傷つく子は、今自分が持っている課題をなんとかしたいという意欲を持っています。
どうでもいいと思っていれば、わざわざ勇気を出して大人を頼ることなんて無いものです。
なので、その子が必要な分だけ大人の情報と知恵を与えることで、その子はなんとかできる力を持っていることが多いんです。
余計なアドバイスをするよりも、ちゃんと話を聞くことで、子ども自身が頭を整理したり、必要な情報さえ渡せば、それを使いこなせるようになることもよくあります。
学習意欲も高いので、始めだけ少し手がかかっても、やがて自分一人でできることも増えて行きます。
子どもの意欲と力を信じて、少しだけ時間と手間をかけてみるのがおすすめです!
そして既に「人はちゃんと向き合ってくれない」という、強い思い込みを持っている子には、日々のなかでその子だけに向きあう時間を持つのがおすすめです。
他愛のない話でも、マッサージでもOKです。
やがて「ちゃんとあなたに関心がある、向き合いたい」いうメッセージが伝われば、だんだん子どもから話しかけてくることも増えてきます。
その時にしっかり話を聞くことで、やがて子どもも「ちょっと助けて欲しい」というサインを出して来ます。
穏やかにそれをリリースする方法もありますので、ご安心くださいね。
③人に迷惑をかけてはいけない
真面目で優しい子は、人に迷惑をかけないようにと、気を遣うことがよくあります。
今ではだいぶ減ってきましたが、それでも家族の誰かから『人様に迷惑をかけないように』と言われ続けてきた子は、そんな気を遣い過ぎることもまだあります。
もちろん、周りへの影響にお構いなしでは困るんですが、いつも自分よりも周りを大事にしてしまうのでは、やがていつかは自分が耐えきれなくなってしまいます。
そうなると結局、周りを気遣うこともできなくなってしまうんです。
自分をちゃんと大事にすることが、結局周りを大事にすることにもつながります。
そして「自分さえ我慢すれば」というのは一見美徳のようですが、こんな思い込みを持っていると、やがてそれをアタリマエのこととして、他の人が自分の思いを優先するのを許せなくなることもあるんです。
自分は我慢しているのに、なんであなたは自分を優先するの?という怒りが、気づかなくても大事なところで出てきます。
人間関係がうまくいかなくなってしまいますね 🙁
もし「他人は自分を優先してもいいけれど、私はダメ」と思ってる場合には、自己肯定感がかなり傷ついているという大きな課題もありそうです。
傷を癒やしていきましょう 🙂
また、責任感が強すぎて、自分の役目や仕事が手に余っても、人に頼めない人もいます。
自分の仕事は自分だけでやるべきだから、人に迷惑をかけたくないと思うんです。
もちろん、任されたことを自分なりに工夫するのは大事なんですが、時には人の手を借りる方が、そのコミュニティ全体としてはうまくいくことも良くあります。
一人で抱え込むことで、仕事の質が落ちたり、期日に間に合わないのなら、それは全体にとっては好ましいことではないからです。
人に迷惑をかけてはいけないと思ったり、責任感が強いのは、周りに配慮ができる力が強いんです。
そして自分も人の役に立ちたいという気持ちも強いです。
そんな子は、より大きな視野で周りの人との関係を見れるようになるとぐんと成長します。
そして自分を大切にすることが、結局周りにとっても良い結果につながるということがわかると安心します。
人に迷惑をかけるのを気にする子には、人の関係性は1回ずつの完結したものではなく、長い時間や範囲を広げて見ていくと良いよと、視野を広げてあげるのがオススメです。
人と人との関係を、1回づつの完結したものだと捉えていると、少しでも迷惑をかけるのは重大なことですし、引け目を感じてしまいますね 😉
人に助けてもらったら、すぐに何倍ものお返しをしないと心が落ち着かないかもしれません。
でも、もっと長い時間軸で考えれば、人はお互いに助けあって過ごしています。
ある場面で助けてもらった人が、他の場面ではその相手の助けになることもあるでしょうし、その人に助けてもらったからこそ、別の人のお役に立てることもあるものです。
*その子が今までに居てくれて嬉しかったことを話したり
*この先に自分の好きで得意なことで人に役に立てるようになったら良いよと声をかけるのもオススメです。
そして自分のことだけでなく、他の人についてその子がそう感じた場面を思い出してもらうのも効果的です 😉
そして責任感が強すぎて自分の仕事を一人で抱え込んじゃう子には、そのコミュニティの全体への影響をわかるように伝えてみるのがおすすめです。
お互いにヘルプを出すことが、結局周りにとっても最善になるということと、いつか自分も助ける側に回ればいいんだとわかれば、もっと気軽に人に聞けるようにもなっていきます。
人に助けてもらう経験があってこそ、上手に人を助けられるようにもなります。
周りに配慮ができる力がある人ほど、視野が広がれば広がるほど、行動する範囲も広がります 😀
その子がより動きやすくなります❤
④人にコントロールされたくない
一人で抱えこむ癖のある子は、人からアドバイスを貰うことを「人にコントロールされる」と思ってることもあります。
誰でも他人にコントロールされるのは嫌ですね。
なので、そんな思い込みを持ってたら、人の意見を聞きたくなくなっちゃいますし、相談なんてもってのほかです 🙄
そんな思い込みは、「アドバイスされ過ぎてきた経験」から来ていることが多いです。
周りの大人や年長の兄姉がサクサク課題を解決していくタイプだと、年下の子はどうしても『こうしたら』『ああしたら』というアドバイスをうける機会が多くなります。
そして小さい頃には、そのアドバイスを聞けばうまくいくことも多かったでしょうし、年齢の違いから「断る」のが難しかったのかもしれません。
ただ、小さい頃はそれを素直に受け入れてても、やはり思春期になってくると「自分でやりたい」「自分でやらねば」という気持ちも強くなってきます。
それでも周りの年長者よりも、自分で考えたり試行錯誤するのにまだ時間がかかるので、どうしても周りの人がまた『もっとこうすればいいのに』と口を出してしまうこともよくあります。
もちろん、これも『早く解決したほうが良いでしょう』という、良かれと言う思いからなんですが・・
その子にとってみれば「自分らしくやれない。コントロールしようとされてる」と感じてしまうんです 🙄
そしてそんな子が自分を守るためによくやってしまうのは、「人の言うことを聞かない」という全否定です。
人からのアドバイスは全部受付けないことにして、「自分をコントロールされないように」自分を守ろうとするんです。
上の子も頼まなくても下の子に色々と教えたがります。
性別が異なるのもありますが、そう言えば下の子が思春期になってからは、自分からあまり上の子には寄っていかないです。
子どもが求めているのは”解決”じゃなくて、”自分でやらせて欲しい”なんですね
はい、良かれと言う気持ちからでも、コミュニケーションがすれ違うこともありますね。
でも、ご安心ください。
「コントロールされたくない」と思う気持ちが強い子は、「自分でやりたい」という気持ちも強いんですが、「人の言葉をしっかり聞く力」も強いんです。
人の言葉をいい加減に流せないので、それを取り入れなくちゃと思いすぎてしまうんです。
そんな子には、もともとの「人の言葉をしっかり聞く力」を取り戻して、次にはその言葉に対しての、自分の意見を上手に伝えられる(断るのも含みます)ようになってもらえればバッチリです!
そうなれば「しっかり聞けて、人にも伝えられる」良いコミュニケーションができますから、これからの時代に重要な、人とつながる力がぐんと育ちます 😉
そんな子の良さを伸ばすには、まず「その子に選ばせる機会」を増やすのがオススメです。
献立でもスケジュールでも、少し時間がかかっても、その子の意見を尊重している姿勢を示してみてください。
自分の意見も尊重されていると思えたら、他人の意見も落ち着いて耳をかせるようになります。
そして同時に、「断れる経験」「自分の意見を受け止められる経験」も増やしてみてください。
何かを提案する時には、『〇〇もあるよ。でも、他のアイデアでも良いよ』と、必ず「他のアイデアでも良い」というメッセージを付け加えてみてください。
時々『あなたのアイデアは?』と聞いてみるのもいいでしょう。
子どもの意見に少しでも良いなと思うことがあれば、ちょっとしたことでもぜひ言葉にして伝えてみてください。
自分の意見を言葉にして、受け入れられた体験が増えれば、自分も対等に意見を言えるし、断れることも実感します。
そうなれば、人の言葉を耳に入れてもコントロールされるわけではないとわかります。
でも必ず楽になっていきますから、ピンときた方は個別にお問い合わせください。
⑤うまく話せない。わかってもらえない
自分の思いを伝えたい気持ちは持ってても、『うまく話せない。だからわかってもらえない』と思っていると、人に伝えるのを諦めてしまうことがあります。
そうなると「人にうまくわかってもらえないんだから、自分でやるしか無い」と、色々一人で抱え込むことになっちゃいます。
そんな思い込みを持つ子には、もともと口数の少ない子に多いいです。
口数の少ない子は、言葉で伝える練習がどうしても足りていないので、自分の思いを言葉にするのに時間がかかります。
そうなると周りの人が『こういうこと?』と先に言葉にしがちなってしまい、ますます自分で思いを言葉にする力が育たなくなってしまうことも多いんです 😐
そして思春期には左脳と右脳の発達の仕組みから、自分の思いを言葉にする力が、一時的に落ちたように感じる時期があります。
小学校の後半から、15歳位までの間です。
この表れは一般的には女子よりも男子に多いと言われてますが、女子でも少なからずありますし、程度もかなり個人差があります。
残念なのは、この一時的な状態に陥っている間に、すらすら話せる友達と自分を比べたり、うまく話せないことをからかわれたりするうちに、「自分はちゃんと話せない」という思い込みを作ってしまうことなんです 🙁
また、完璧主義の子もこの『うまく話せないからわかってもらえない』という思い込みにとらわれがちです。
小さい頃は自分の気持ちや考えが比較的単純だったので、言葉にするのがそんなに難しくなかった子でも、思春期になると、自分の気持ちや考えが複雑になったり、人間関係や状況も複雑になって来ます。
そうなると、それを言葉で全部表現しようとすると、とても大変な作業になってしまうんです。
本当は、それでもめげずに、時間をかけてでも自分の言葉で話していくうちに、相手とのやり取りの中から、「何を伝えれば良いのか、何を省略しても大丈夫なのか」がわかるようになってきます。
でも完璧主義の子は、今すぐぴったりくる言葉で全部を伝えなくちゃという思いが強いので、相手に伝えようとする時には、かなり言葉を選んだり、時間がかかったりしてしまいます。
そうなると、相手が待ちきれなくて、話を打ち切られたり、勝手に要約されたりが起きがちです。
そうされると完璧主義の子は、雑な扱いに『わかってもらえない』と思い、心を閉ざしてしまうんです。
完璧主義で言葉の重い子は、自分の言った言葉も相手が言った言葉も、とても良く覚えてます。
だからこそ、一つひとつの言葉をとても大事にするんです。
でもたいてい周りはもっと言葉を軽く扱うので、そこにすれ違いが起きやすくなります。
ちの子は姉弟でも、言葉の重さが違います 😯
そんな言葉を選ぶのに時間が必要な子は、『ちゃんと表現したい』という欲求を持っています。
ただ、その練習が不足しているだけなので、そこに少し時間をかければいいだけです
(^_-)
当カレッジでは、始めは『自分は話ができないから、コーチングは無理だと思います』と言ってたお子さんが、いっぱい話して笑顔で巣立っていった事例がたくさんあります。
それは引き出すコミュニケーションのプロであるコーチが、その子のペースに合わせて「表現したい思い」が叶うように、会話を進めていくからです。
そしてそのコツさえわかれば、お母さん・お父さんが子どもの話す力をぐんと引き出すことも難しくありません。
今までの講座や個人セッションでも『子どもとうんと話せるようになりました』『子どもがコミュニケーションに自信がついて、積極的になりました』などの喜びの声もたくさん頂いています 🙂
はい、まず始めに大事なのは、子どものペースに合わせることです。
子どもが何かを伝えたいんだと感じたら、何も言わずに待つところから始めましょう。
つい毎日が忙しいと、サクサクと話を勧めたくもなりますが、ちょっとだけ黙って、ニコニコ待ってみてください。
それは子どもに、「ゆっくりでも話してみて」というだけでなく、「あなたの言いたいことに関心がある」という、大事なメッセージにもなります。
そして子どもが不十分だったりイライラしながらでも、言葉で何かを言ってきたら、それはそのまま受け止めてみてください。
時には、子どもが伝えたいことが何なのか、よく分からないこともあるかもしれません。
そんな時には、『分からない』『もっとちゃんと言って』などとは言わずに、『〇〇って?』『もう少し聞かせて』などの言葉がオススメです。
『あなたの話をもっと聞きたい』というメッセージが伝わることが大事です
(^^)
ちょっとした言葉の選び方で、子どもに伝わるものが全く変わります。
子どもが「自分の話をちゃんと聞こうとしてくれている」と感じられたなら、子どもから話しかけてくる言葉が増えていきます。
コツと練習さえできれば、必ずどんな人でも上達します❤
一人で抱え込む癖は変えられる⁉のおわりに
いかがでしたでしょうか
一人で抱え込む癖のリスクと、そこにある可能性を開くコツをお伝えしました。
一人で抱え込むのはツライだけなのに・・と思ってました。
でも、そこにはその子なりのワケがあって、その裏には長所として伸ばせる可能性もあるとがわかったので、とても安心できました。
うちの子が変じゃないし、伸びられるんだと思えたのが嬉しいです 😀
気持ちが軽くなって、私がラクになりました。
ポイントは、どんなに「よくわからないな~」と思える行動をしていても、そこにはその子なりのワケがあると信じることです。
そんな思いで見てみると、子どもの可能性も見えてきます!
一人だけでは見つけにくい時には、コーチにも相談してみてくださいね。
きっと嬉しい発見がありますよ 😀
❤❤あとがき❤❤
子どもの「自分でやりたい」という気持ちは大切にしたいです。
そこからその子の可能性も、社会の可能性も生まれるからです。
特にこれからは、自分のやりたいことを大きく描ける時代です。
より大きなことをやるためには、人とつながることも大事なんだと、視野を広げられるといいですね。
イマドキでは、地域やお金に縛られずにやれることや、人とつながれるチャンスも年々増えてます。
アフリカには「早く行くなら一人で行け。遠くに行くならみんなで行け」ということわざがあります。
その知恵を子どもたちにもぜひ伝えていきましょう!
あなたはもっと大きな夢を描けます。
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