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人の目が気になる中学生: 3つの段階と抜け出す方法
人の目が気になる中学生からのご相談が増えてます。
思春期になると人の目が気になるのは自然なことなんですが、今はそこから不自由で辛くなる子が増えています。
髪型を整えるのに必死になったり、友達からのSNSで大きく落ち込んだり上がったり・・
そんなに人の目ばかり気にしなくても・・と思うのですが、何度言っても変わりません 🙄
ママ友のお子さんは不登校気味で、やはり人の目がとても気になるそうです。
学校に行く時も他の子達が居ない時間に行きたがるそうです
中学生になると人の目を気にする子は増えてきます。
それはある意味自然な成長の1ステップなのですが、それが行き過ぎて自分らしさを見失ってしまったり、不登校などの行動の不自由さにつながっているのではお困りですね。
実は、中学生が人の目を気にする状態には3つの段階があります。
それぞれは緩やかにつながっているのですが、大きく分けると3つです。
そしてそれぞれの段階で親のサポートの方法も異なります。
さまざまな「人の目が気になる」についてのアドバイスや情報がありますが、今の段階がわかっていると今必要なことが分かるので、混乱することもなくなります
(^^)
それは詳しく知りたいです
目次
中学生が人の目を気にする時の3つの段階
中学生が人の目を気にする時は3つの段階があります
(1)思春期ゆえの人の目が気になる状態
(2)自信がないまま人の目が気になり続ける状態
(3)不登校や人が怖いなどの状態
これらの3つは(1)のみで過ぎるのが一番望ましいです。
(1)は中学生になれば誰でも多少はあるものです。
日本には特に人の目を気にする文化がありますが、他の国々でも中学生頃にはそうなることが報告されています。
そのワケとこじらせずに抜けていくためのコツは次に詳しく見ていきましょう
(2)は、(1)を少しこじらせてしまった状態です。
中学生頃に「自分には自信がない」と作ってしまったセルフイメージは、その後も長く引きずってしまうことも多いです。
なるべく早くにこじらせを整えてしまいたいものです。
(3)はお困り状態なので、できるだけ早く必要なサポートを具体的に始めるのがおすすめです。
(1)ではメインの”見守る”を、この状態でひたすら続けるのは得策ではありません。
中学生は1年毎に「その先の段階にみんなで一斉に進むこと」を今の学校制度では求められるからです。
たとえその流れに乗れない時があったとしても、今はいつからでも色んな選択肢があります。
それでも消極的な選択(~~しかないから)ではなく、積極的な選択(~~したいから)で前に進めるチャンスはいつからでも掴めます。
それぞれの状態はいきなり切り替わるのではなくて、緩やかにつながっています。
(1)がちょっとしたきっかけから(2)になったり、そして(2)が(3)で顕在化することもあります。
全体としてこじらせない基本のコツがありますが、(2)(3)ではそれぞれ優先することや緊急度が違ってきます。
次はそれぞれを詳しく見ていきましょう
(1)思春期ゆえの人の目が気になる状態
中学生になると思春期まっさかりです。
思春期は身体の中の性ホルモンが活発化することから始まります。
今は徐々に早くなっているので、10才ころから「思春期」になる子が多いです。
思春期の身体の変化から人の目が気になる
思春期は身体・心・頭のどれもが一人の個人として自立するための準備として、うんと変化成長する時期です。
それぞれの変化でもバランスを崩すこともありますし、3つの成長スピードもそれぞれ違うので、3つのつながりやバランスが乱れやすい時期でもあります。
(参:脳科学で納得!イマドキの思春期には子育てにコツが必要なワケ)
「人の目が気になる」は身体の変化成長に対する気恥ずかしさや、個体差からも来ています。
自分はなぜ身長が伸びるのが遅いのだろう、胸が大きくなるのが早いんだろう。。。人と比べながら、自分が人から見られているのかもとても気になります。
思春期の心や頭の成長から人の目が気になる
思春期の心・頭の変化・成長としては、このような特徴があります。
どれも思春期に人の目が気になることに繋がりやすいです。
「自分という存在を個人として意識し始める」のが思春期です。
それまでは「家族の一員」として自分だったのが、より意識が外に向くようになり、家族という枠を超えて「自分個人」を意識するようになります。
そして人は「自分」を知るためには、誰かとの違いに気づく必要があります。
世の中に自分一人しか居なければ、「自分はどんな人間なんだろう?」を考える手がかりすら無くなります。
人は「比較」と「違い」から、その個体の持つ特徴に気づくんです。
親や兄弟姉妹と自分の違いにも「立場の違い」だけでなく、「個人としての違い」に意識が向くようになりますが、中学生になると、年齢や性別が同じ同年代の仲間と自分を比べることがうんと多くなります。
同年代の子達の言動がとても気になる時期なんです。
その時にどうしても
友達Aの良いところと自分の足りないところ
友達Bの良いところと自分の足りないところ
友達Cの良いところと自分の足りないところ
・・・という比較に陥りがちです。
もともと脳は「足りないところ」に危機感を持ちやすくて敏感なので、中学生は自分の凹ばかり気にしがちです。
それで思春期には世界的に自己肯定感が一度下がることが多いです。
中学生はお互いにそうやって自信のなさや不安感を持ちながら、自分も他者からどう見られているのかをとても気にしています。
まだ自分を知る手がかりが少なすぎるので、「ありのままの自分」がわからずに自信も持てない状態です。
何をどう比べれば自分を知れるのかもまだあやふやです。
どうしても人の目が気になり、それに影響されやすい時期なんです。
中学生になると意識が「家族」よりも外の世界、特に同年代の仲間に向くようになります。
家族以外の「仲間」を作りたいという所属欲求が出てくるのは自立に向けての自然なものです。
中学生は友達と強く繋がりたいと思うようになるんです。
中学生ではまだチャムグループと呼ばれる、「自分たちはこんなに同じだね!」と確認し合うことで友達関係を強くしようとします。
(参考:仲良しグループがしんどい!思春期の友達関係と親のできること)
なので、親世代とではなく、同年代の仲間でいたい!という欲求から、同年代の”常識”にとらわれてしまうこともままあります。
友達の目=人の目を強く意識しています。
SNSの過激な発言にひっぱられたり、時々ハラハラしちゃいます
そうなんです。
中学生は同年代の仲間にどう見られるか=人の目が気になることが多いんです。
中学生の心には「仲間と同じで居たい」という欲求と、「自分は自分として他と違う存在でありたい」という欲求の両方が強くあります。
なので、「仲間と同じだと見られたいけれど、そのなかでどう自分らしさを表現していくか」が中学生にとってはとても大事なテーマです。
やがて自分らしさをある程度掴めたり、違いがあっても認め合うという段階に進めると楽になります
中学生になると、とたんに成績や部活・受験や進級という色んな場面で、同年代の子達の中での自分を評価付けられることが増えます。
勉強についても、テストや成績・受験も常に同級生たちの中での立ち位置で評価されます。
部活も自分の楽しみのために始めたはずでも、いつの間にか全体の中でのポジションや順位などが大問題になってきます。
中学生は常に「自分はどう評価されるか」の中にいるので、先生や部活の指導者、クラスや部活のメンバーや親などの人の目が気になり続けます。
社会に出ても評価されることはありますが、中学生ほど「同年代の狭い人間関係の枠内で、毎学期毎年評価され続ける」ことはないものです。
どうしても全体の中での位置づけで評価され続けるので、せめて家ではその子の成長に目を向けるように心がけて、光を当ててあげたいですね。
思春期ゆえの「人の目が気になる」を健やかに抜けるために親のできること
そうなんです。
なので、「気にしない」とか「誰もあなたのことなんて気にしてない」「自意識過剰じゃない」とか言わずに、その気持を自然なこととして受け止めるのから始めるのがおすすめです。
私はもう何度も 言っちゃってました~ 😐
中学生はどうしても周りの子と自分を比べたり比べられたりで、自分の凹なところに目が多く行きがちです。
友達Aはこんな素晴らしいところがあるし、自分はそこはこれからだけど別の〇〇は得意!
という比較ができればいいのですが、なかなかそうならずに自分の凹情報ばかり拾います。
海外の子どもたちの自己肯定感は中学生ころに一度下がりますが、やがて順調に上がっていきます。
それは
自分はこんな凸も凹もある存在だ
それを受け入れて、そこから始めよう!
とどこかで思えるチャンスが多いからです。
残念ながら日本では、思春期に一度下がった自己肯定感はなかなか上がらないという数字になってます 😐
健やかに思春期の人の目が気になる状態から抜けるには、自分の凸にも気がついて、凸も凹もある自分をより客観的に見れるようになることが必要なんです。
凹があってはならないとするのもやめたいですね。
まだまだ日本では「謙遜」が美徳とされたり、凹を直して画一的にすることが、凸を伸ばすよりも優先されがちです。
子どもも自分の凹には簡単に目が行きますが、凸に気づいていることは少ないものです。
人は自分のいいところは「当たり前」「フツウ」「みんなできる」と思うものです
(^^)
子どもが凸凹だらけの自分を受け入れるために親ができることとしては
子どもが思春期の葛藤をしているのを大きな目で見守りながら
チャンスを見つけて
・凸凹があろうとなかろうと大切に思っていること
・凸を強調して伝える
・必要な時にはその後で凹について話す
・その子の成長や努力を言葉にして勇気づける
のがオススメです 😉
この段階では、時には「思春期にはみんな人の目が気になるんだよ」という言葉をかけたら「な~んだ。自分だけじゃないんだ」とすっと抜ける場合もあります 🙂
よかった❤
まだまだ「子どもを褒めると調子に乗る」と考える大人も多いですし、子どもが自分で自分のいいところを言ってたりすると、良かれと思って「でも〇〇も忘れないで」とすぐに凹の方に話を持っていきたがる大人も居ます。
本来子どもは(大人さえ!)褒めたり嬉しさで、やる気が出て伸びるものです。
子どもが調子に乗るのなら、一度そのまま乗らせてみて、もしそれで失敗したらそこで学ばせるほうが、その子のやる気と自信が育ちます。
私も中学を出てすぐにパリのリセに入った時に「あなたってこういうところが素敵ね!」と友達や先生から、クラスで自然に声をかけてもらってとても驚いたという経験があります。
それまでに、そんなおおっぴらに大声で言われたことはなかったんです 😯
フランス語がたどたどしくて色々ご迷惑かけてばかりだったのに、それとは無関係にあっさりと凸を認めてもらえました。
それは周りのパリジェンヌと比べて、平面顔で全くおしゃれでもない私にとても勇気をくれました
私は私で良いんだと瞬間でした
(^^)❤
(2)自信がないまま人の目が気になり続ける状態
中学生ころは思春期の初期なので、どうしても人の目が気になって、自分の凹ばかりが目に付きやすいものです。
その後自分の凸にも気づいたり、「そのままでOK」と受け止めてもらうという体験があれば、子どもは凸凹のある自分に自信を持てるようになります。
そうなると過剰に人の目を気にすることはなくなっていきます。
人の目が気になる度合いが強い場合
ところがなかなかそのような体験が得られなかったり、いつまでも凹ばかりに意識を向け続けてしまうと、自分の自信が持てずに人の目が気になるだけでなく、色んな不自由な思い込みを作り出してしまいます。
・人から良い評価をもらわなければならない
・自分の凹を見つけられてはならない
・人の期待には応えなくてはならない
・結果を出さなければならない=努力だけではダメ
・失敗してはならない
etc….
ねばならないで動くのは、自分の内側から湧く「やりたい」という心のエネルギーではなく、人の目を気にして自信を得ようとする無理矢理のエネルギーを使うだけなので、頑張っているうちにエネルギーが枯渇しやすくなります。
そもそも楽しくないですしね 😐
中学生になる前に、既に小さい頃からの体験でそんな思い込みを持っている場合もあります。
良かれと周りから凹を指摘されることが多かったり、兄弟姉妹と比較されたり、失敗を怒られた体験からそうなることはよくあります。
人の言動が気になる思春期に誰かから言われた言葉からそう信じることもありますし(部活など多いです)、自分でぐるぐる考えてそんな思い込みを作り出すこともあります。
また、もともと人の気持ちに敏感な子や優しい子は「人の期待に応えたい」となりがちです。
親が体調不良や忙しいのや感情的になっているのを見ていると、親の役に立つことを何よりも優先するようになることもあります。
そのために親の目=顔色、言動をとても気にすることもあったりします。
とても献身的なのに、残念ながら自分を他者に合わせようとするのでは自分の自信は育ちません 😐
そうなんです。
もともと発達の抜けがあったり「怖がり」の場合でも、なかなか自信が持てないこともよくありますし、いくつかが影響しあってなることもあるんです。
だからこそ、ここでとても大事なのは、自信がなくて人の目を気にする「原因探し」をするのではなく、もしこのような状態であれば、そこからどうなりたいかとどう抜け出すかです。
うちの子は友達からの言葉で色々考え込むこともあるようです。
でもあまり喋らないので、どんな思い込みを持っているのかわからないです
そうですね。
思い込みは簡単には言葉にしないので、外からは分かりにくいですよね。
ポイントは、お子さんが自分の自信を他の人の目から得ようとするのから卒業して、自分らしくイキイキできればいいんです。
人の目を気にとても気にする子が自分らしくなるために親のできること
基本は(1)と同じです。
無条件で大切に思っていることが子どもに伝わるのが一番の基本です。
そしてその子の凸を見つけたら、工夫でもやる気でも、何かを楽しめるところでもOK。
結果が直接出せて無くてもそれを見ていること・認めていることを言葉で伝えましょう。
人が自分で自分を認められるようになるには、まず他者に認めてもらったという体験があることが重要です。
そして凹についても、必要な時にはちゃんと話題にすることも大事です。
子どもの存在と凸についてどちらも認めていることが伝わっていれば、凹について話しても「自分の存在が否定されてるわけではない」とわかります。
凸についてだけ話して凹には触れないままでは、子どもは凹は「触れるべきことではない」と捉えます。
凸についてだけ話しても、子どもは自分のありのままを受け止めてもらっているとは思わないんです。
むしろ必要な時には自然に凹を話題にすることで、親が自分のありのままを受け入れてくれているとわかります。
存在そのものはいつでもOK
そしてあなたにはこんな凸も凹もあるよね
そんな親の接し方から、子どもは自分自身とどう接するかを学びます。
忘れられがちな凸は強調して伝えつつ、必要な時には凹についてもちゃんと話をするのが自然です
凹があることを責めるのではなく、それをどうしたら良いかと考えさせられればバッチリです!
そして自信がないまま人の目が気になる度合いが強い子には特に
のがオススメです。
中学生になれば、子どもは自分なりの意見や思いがあります。
まずそれがあることをちゃんと認めて、それに耳を傾けることがとても大事です。
そしてその上で、親も自分の意見を伝えて、一緒に「どうしたら双方がうまくいくか」を考えます。
子どもが自分に自信を持つためには、自分の思いや意見をしっかり受け取ってもらったという感覚が必要です。
たとえそれがものすご~く未熟でも、しっかり最後まで聞いてもらえれば「自分は尊重された」と思えます。
聞いてもらえることと100%通ることは別の話なので、あとは「やり取り」をしながら一緒に落とし所を見つけていきます。
そのような対等の関係(アドラー心理学では横の関係といいます)で扱われれることが、子どもにはとても自信になります。
自分は自分なりの意見や思いを持っていて良いのだと伝わります。
どうしても親は忙しいですので、小さい頃のように「~~したら」と言ってみたり自分の意見を一方的に「正しいから」「効果的だから」と受け取らせようとしてしまうことがあります。
でも中学生になれば、すでに子どもは「自立」の第一歩を踏み出そうとしている状態なので、自分なりの思いや考えがあることを無視しないことはとても大事です。
そしてお互いの意見を同じテーブルの上に対等に出してから、「では、ここからどうすりあわせるか」という話をするのがやり取りです。
それがなくいつまでも親の「正しい意見」ばかりを理解させようとしても、その前に「尊重されていないこと」への感情的な反発が起きますので、大事な言葉の内容が子どもには伝わらなくなってしまいます。
急げば周れ!で、この手間を掛けることで、結局子どもに親の言いたいことも伝わりますし、子どもが自分で考える力やそれを言葉にする力、そして人とコミュニケーションをする力も育ちます。
お得です (^^)
まず子どもの思いを聞くところからですね 😉
でも、うちの子はあまり喋らないんです
そういうお子さんも居ますね。
そのような場合には、親の聞きたいことからではなく、子どもの話したいことを聞くところから始めるのがおすすめです
Youtubeでもジャニーズでもゲームでも、子どもが興味のあることから始めましょう。
話を聞いてもらえるという体験から、徐々に「安心して話せる」「会話が楽しい」になっていきます。
そうやって話ができるようになってくると、子どもの行動や言動から「~~しなければならない」がちらちら見えてきます。
そのような時には正面から否定せずに、他の方法があるとしたら・・・という形で話をすすめるのがおすすめです。
色んな接し方のコツもありますし、直接話ができれば早いです 🙂
他にも色んなドキュメンタリーを見せたり、様々な場を体験させるのもおすすめです。
「ねばらならない」がなくても大丈夫な広い世界があることを知ることは役立ちます
(^^)
そしてこの段階では、「人に気を配れること」は長所にもなると伝えるのも効果的です。
自分を一番にすることが大事だと伝えた上で、他の人にも気を配れる力もうまく使えるとわかれば、それもその子の自信になります 🙂
この段階では「他の子も人の目が気になるんだよ」というのは響かなくなっていることが多いです。
既に自分は他者よりも劣っていると思っていたり、自分は他者のようにうまくできないとか他者と自分は別の存在だと言う思いが強くなっているからです。
本人の体験から「自信を持っていいこと」をたくさん見つけたり、「成長していること」を具体的に伝えたり、思い込みが通じない具体例を話すのがオススメです。
これは(1)の状態でも有効です
(^^)
(3)不登校や人が怖いなどの状態
強いお困り状態
不登校や人が怖いなどの状態は、人の目が気になることで行動や言動が不自由になっている強いお困り状態です。
本人も「気にしたくない」のに強く気になって行動が制限されるくらいですからとても辛いです。
そばにいる親も辛いです。
早急に具体的なサポートが望まれます。
中学生が人の目が気になるから学校に行きたくなかったり、人が怖いと言う状態になることは、実は今はそれほど珍しくありません。
それまで人見知りだった子だけでなく、社交的に見えてた子がいつのまにか人の目を気にするようになることもよくあります。
不登校になってなくても、何となく「人が怖い」と感じるようになったら、エネルギーが既に不足している状態です。
早急に専門家とつながって、心身のエネルギーを溜め直すのがおすすめです。
「気にしない」とか「思春期にはみんなそう」はNGです。
なんの助けにもならないだけでなく、本人の「分かってもらえない」という孤立感を高めてしまいます。
また、さらに心身のエネルギーが不足すると不登校という状態になります。
不登校になってから人が怖いとなる場合もありますし、先に人の目が怖いが始まる場合もあります。
どちらの場合でも、不登校というエネルギー不足状態を改善していくことで人の目が怖いも改善していきます。
強い思い込みがある場合には、そのリフォームも進めましょう。
ただし、それは心身のエネルギーがある程度溜まってからがおすすめです。
心身のエネルギー不足の時には、思考もうまく働きづらいんです。
先に心身のエネルギーをある程度溜めてから、子どもの頭に働きかけるのがおすすめです
不登校や人が怖いという状態になる場合には、その前から徐々にエネルギーが枯渇するような期間があって、何かのきっかけでそれが顕在化するというパターンが一番多いです。
ベースとして過密スケジュールによる体力や気力の消耗や、発達の抜けや思春期の栄養不足などの身体のエネルギー不足があることが多いですし、今は身体からの影響の度合いが強い子が増えています。
身体のエネルギーを芯から回復させるのが一番効果的ですし、再発も起きません。
不登校の場合には、ショック期→安静期→回復期→再活動期という回復のステップをしっかり踏んで心身のエネルギーをしっかり回復させることが大事です。
参考:不登校からの回復過程:長引かせないための親の接し方のコツ
今はショック期から抜け出せずに長引いているケースも増えていますし、次に多いのが回復期で半端にこじらせてしまうケースです。
ただ見守っているだけでは長期化するケースが増えているので、このあたりは気をつけたいところです。
ただ見守っているだけだと、ある程度動けるまでにはなりますが、連続して登校し続けるのが難しいので、いつまでもダラダラ少しずつの登校かいつの間にか行かないくなる・・ということも起きがちです。
「なんとか学校に行くようになったけれど人の目が怖いは残っている」のでは、不登校からもしっかり回復できていない状態です 😐
不登校を長引かせない事が大事なのは、「みんな一緒に1年毎に進んでいく」学校制度では「置いていかれた」「もうだめだ」と子どもが捉えがちだからです。
不要な思い込みは作らないのがオススメです。
また、不登校で動けなくても、人は頭でぐるぐる考えます。
長期化すればするほどぐるぐる思考で、不適切な思い込みを大量に作り出します。
頑固な思い込みをほどくのには時間と技術が必要です。
また、生活の癖もついているので、社会のスピードに戻るのにも練習が必要になります。
基本的に病気と同じで、初期のうちに適切なサポートがあれば、一番早く楽に回復します。
不登校の兆しが見えたら、すぐに専門家と親がつながるのがおすすめです。
特に身体のエネルギーの溜め直しについては、その方法をしっかり身につけることが大事です。
それができればその子の一生が変わります。
不登校や人が怖いなどの状態から抜け出すために親のできること
人が怖いや不登校の兆しが見えたら、すぐに専門家に繋がって、必要なサポートを開始するのがオススメです。
身体への働きかけや子どもに安全な環境を提供する、子どもの変化に応じてサポートを変えていくなどは、親だからこそできることです。
専門家につながれば、それらの具体的な方法や段階に応じた進め方などの役立つ情報もたくさんもらえます。
今何をすれば良いのかがはっきりすれば、親も安心していられます。
人の目が気になる中学生:親のできることのまとめ
では最後に、人の目が気になる中学生が健やかに成長するために親のできることをまとめましょう
*思春期に人の目が気になるのは、成長の1ステップだと認めて、バカにしたり否定したり責めることはしない
*3つの段階のどこに居るのかを子どもを見守りながら把握する
(2)に傾向が見られたら、早めにサポート!
*(1)ならば子どもが試行錯誤しながら成長できるように
子どもを大切に思っていることを言葉で伝える
凸を強調して伝える、勇気づける
必要な時にはその後で凹についても話す
結果だけでなく工夫や楽しんでいることにも見てるよサインを出す
*(2)の兆しが見えたら
子どもの思いを聞いてやり取りをする
視野を広げる
を少し意識して多めに加えます
*(3)の兆しが見えたら
専門家につながって、その子の今の状態に合わせて必要なサポートを進めていく
特に身体のエネルギーの溜め直しが効果的
(1)は自分もあまりやってもらったという記憶がなかったので、これまでやってこなかったのですが、そんなに難しくはなさそうなので、これからはやってみます 🙂
(2)は(1)の場合でもやれたら、子どもの成長にもより良さそうですね
子どもが「自分は自分でいい」という感覚を持てれば、それは一生を変える大きな宝物になります
(^^)
❤❤あとがき❤❤
人は自分を知るためには、比べられる他者が必要です。
ただ、自分の考えや気持ちや行動の軸が「みんな」という漠然としてものになってしまうと、そこに苦しさが生まれます。
「みんな」はいつも同じようには存在しないのに、頭の中で作り上げてしまうとムクムクと育って一人歩きを始めます。
そしてぐるぐる思考にハマると、人は簡単にその見えない「みんな」にあれこれ命令されるようになってしまいます。
どんな時にも「自分がどうなりたいのか」から始めましょう。
あなたの幸せは「みんな」が決めるものではなく、あなたが幸せだと感じることから生まれます。
あなたの最幸未来から始めましょう
(^^)/
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