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仲良しグループがしんどい!思春期の友達関係と親のできること
思春期になると、仲良しグループでの活動が子供にとって、とても大事になってきます。
それは自然な成長の一段階なのですが、イマドキではその仲良しグループを「しんどい」と感じる子も増えているようです。
聞いてみたら、仲良しグループで何かうまくいかないことがあるようです
お子さんは、とても悩んでいるようですか
思春期の子供にとって、友達関係はとても大事ですもんね
私達の頃よりも、ずっと密着してる感じですね~
あまり詳しくは聞かないようにしているんですが、時々どうなっているのかと気になります。
イマドキでは思春期の子供の友達関係も、ちょっと変わってきています。
では、思春期の友達関係の成長と、イマドキの特徴、そして親の関わり方のコツをご紹介しますね。
知っていれば、お子さんを余裕を持って見守れたり、必要な時にはサクッと関われます☆
ぜひ知りたいです!
目次
子供の成長と仲良しグループ
仲良しの友達がいると、心落ち着きますね。
友達と気持ちをやり取りしたり、一緒に行動したり、情報交換したり、相談したり・・・私達はそうしながら自然にストレス発散をしたり、「自分は一人じゃないんだ」と感じて、お互いに安心することもできます 🙂
友達を求める強さは人によって違いますが、誰にでも人と繋がりたい欲求はあります。
そもそも人間が一人では生き残れない種族なので、「本能的に他の人とのつながりを求める」ところもあるからです。
子供は3,4歳くらいから、なんとなく自分に合う子や合わない子を見分けるようになっていきます。
でも、この頃はまだ特に「リーダー役」などのはっきりした立場の違いもなく、集まって遊んでいるという感じです。
次に5歳以上になってくると、はっきりと主張する子もでてきて、子供同士の間でちょっとした力関係も生まれてきます。
リーダー役ができたりして、共同で遊ぶようになります。
その先に成長していくと、小学校三年生ころには3,4名の仲良しグループを作るようになります。
同じ行動をする仲間で集まることで、一体感をお互いに感じます。
はい、この時期はギャングエイジとも言われますね 😉
子供にとっては、グループの仲間に認められることが、だんだん家庭での承認より重要になってきます。
それで時には大人がやっていけないと言うことを仲間と一緒にやるようにもなります 😉
このグループでの大事な要素は「一緒に同じ行動をすること」です。
各メンバーの性格や考えていることが一致しているかなどはあまり関係なく仲間になります。
そして思春期が始まる10歳ころからは、チャムグループというものに仲良しグループが移っていきます。
ここで大事なのは「お互いの好みや考えていることが一致していること」です。
お互いの好みや考え、価値観が一致していることを言葉で確かめあうことで、一体感を持とうとします。
そして次の仲良しグループの発達段階としては、ピアグループになります。
この段階では、お互いの好みや考えの一致もありますが、同時にお互いの違いについても認めあい、尊重しあえるようになります。
お互いの違いを認めることで、自分のことを深く見つめたり、自分の世界を広げていくようになります。
素敵な仲間って感じです。
そうですね 🙂
ただ、イマドキでは、このピアグループへの移行が、なかなか進まないと言われています。
チャムグループ時代が長くなっている傾向が見られます。
そこに今時の子供達の、「仲良しグループがしんどい」と感じる理由があるんです。
では、それを詳しく見てきましょう。
子供の仲良しグループは、ギャンググループから始まります。
イマドキのギャンググループ、チャムグループ、ピアグループの順にご説明しますね。
イマドキのギャンググループ
ギャンググループは思春期の始まる前の小学3年生位によく見られます。
一緒に同じ遊びをすることでつながる仲良しグループで、同性で同じ年の子供同士でつながります。
一緒にする遊びはいつも同じことも、時々で違うこともあります。
とにかく「一緒に同じ行動をする」のが大事な仲間です。
グループ内の力関係も微妙にあるので、リーダー役やサポート役などの役割もあります。
また、グループを作るということは「メンバーじゃない子とは分かれる」ということでもありますから、排他的だったり、閉鎖的な面もあります。
でもギャンググループでは、考えや価値観の違いは問われずに、同じ行動をするかどうかでメンバーが決まります。
この時期から、ある程度固定したメンバーでグループになります。
同じメンバーでいつも一緒に行動することで、子供たちは自己主張の仕方やグループ内のルールを守ることなどを体得していきます。
「友だちがいないと困る」
「友だちがいないと助け合ったり相談できない」
「友だちがいないと寂しい」
そんな思いも、この頃から男女ともぐっと増えます。
ギャングしながら、仲間とうまくやるために必要なことを覚えていくんですね
そうなんです。
この時期に行動レベルで「仲間とグループで遊ぶためのルール」を覚えていきます。
この学びがあることで、次の「より内面のつながりを強調するチャムグループ」になっても、グループに参加する時の振る舞い方の基礎を身に着けていきます。
社会性の基盤ですね。
ところがイマドキでは、このギャンググループをうまく体験してこない子どもたちが増えています。
はい、その年代の子供達が集団で遊ぶ場所や時間が取れなくなっているんです。
放課後に習い事や塾に行く子どもたちが増えて、ギャンググループとして日々活動するメンバーがいない、というのがイマドキの子どもたちです。
私達の頃は、ほとんど毎日学校から帰ったら玄関にランドセルを置いて、すぐに遊びに行っちゃってましたけど
はい、そんな子供たちの環境の変化から、イマドキは仲良しグループの基礎ルール(自己主張の仕方やグループ内での振る舞い方の基礎)を十分に身につけないままに、思春期になってチャムグループに突入してしまう子供たちが増えています。
はい、では次に、イマドキのチャムグループを見てみましょう!
イマドキのチャムグループ
(1)チャムグループの特徴と意味
思春期になってくると、子供の仲良しグループは「同じ行動をする」というだけでなく、「同じような好みや考え方、価値観を持っている」ことを重視するようになっていきます。
ことあるごとに「あなたもこれが好きなのね、私達って似てるね」「同じだね」と言葉でお互いの共通性を確認し合うようになるんです。
持ち物を一緒にしたり、トイレに行くのも一緒というのが一気に増えます。
もちろん男子でもそんなお互いの共通項を見つけようとする傾向は強くなります。
子供たちは「行動」という表面的なものだけでなく、「好みや考え・価値観」というような内面的なものでも一体感を持とうとするようになるんです。
なぜそうなるのでしょう?
それは思春期になって、子供は自然と親からの自立をしようともがき出すからです。
そうなると家族とは違う場に、自分の居場所を作ることがとても大事になってきます。
それが仲良しグループなんです。
はい、チャムグループで「私達は内面的にも同一である」と言葉で確認し合うことで、子供たちは親離れの不安をお互いに和らげています。
自分たちだけに通じる言葉を作ってみたり、授業中にこっそりメモを回したり・・
「自分たちだけのヒミツ」を共有することで、お互いの一体感、仲良しグループであることを確かめ合うのがこの時期の思春期の子供たちです。
私達は仲良しグループで交換日記なんて書いてました 😀
懐かしいです、私もやってました
(^^)
この時期は、このように自分たちの内面に密着して触れ合うことで、やがて「同じように見えた友達にも自分とは違うことがある」ということを学んでいきます。
「何でもかんでも一緒」ということは現実的にはありえないので、いつかどこかで「お互いの違いに気づく」時が来るんです。
そこで子供たちは時には喧嘩をしたりしながら、相手にも別の感情があることや、別の好みや考え方・価値観があることを経験していきます。
お互いに喧嘩やすれ違いによる寂しさ、辛さを経験することで、自分と友達の違いを受け入れて、やがて他人の人格や感情を想像する力を育てていく時期になります。
ぴったりくっつくことで、逆にお互いの違いが見えてくるんですね。
はい、そうなんです。
なので、この時期の密着性と子供たちどうしのすれ違いは、ある意味子供たちが成長していくために必要なことなんです。
思春期の子供は友達関係で悩みやすいんですが、その悩みが「自分とは」「他人とは」という価値観を育てていきます。
うちの子もしょっちゅう、友達関係で悩んでいるようですが、ある意味それは自然で必要なことなんですね 🙂
ちょっと、ホッとしました
はい、特に思春期の前半は、仲良しグループのことで悩むことが男女ともに増えてきます。
子供からそんな相談をされた時には、大人は慌てずにその悩みが子供の成長につながるようにサポートしてあげたいですね。
しかし、残念なことにイマドキでは、このチャムグループから次の「お互いの価値観を認め合う」ピアグループへの移行がなかなか進まないとも言われています。
いつまでもピッタリくっつきあっているんですか
それじゃあしんどくないのかしら
そうですよね。
違いがあるのに認めないままだと、お互い辛くなることもでてきます。
そんなピアグループへの移行が遅くなっている理由の一つは、先程でてきましたギャンググループをしっかり体験する子供たちが少なくなってきていることです。
グループのなかでも自分らしくいることや、メンバーとして振る舞うときのルールを十分に身に着けずに、いきなりチャムグループという密着した関係性になる子供たちが増えているんです。
そうなんですよ~
(2)イマドキのチャムグループのしんどさ
本来はギャンググループを体験することで、ある程度のグループ行動での基礎的なルールを身に着けた子供たちが、お互いの内面にも目がいくようになるのがチャムグループでした。
そしてガッツリお互いの内面を見ることで、同じところも違うところもあると気づいていきます。
そのためには、お互いの気持や好みを深いところまで、見せ合うようになることが必要です。
ところがイマドキの子供たちは、グループ行動に十分に慣れてきていないので、どちらかというと「表面的なつきあいしかしない」「グループ内でもめないようにする」ことを優先する傾向が強くなっています。
ギャンググループ時代に仲間とやり取りをして折り合いをつけるという体験を十分にしていないので、どこまで自己主張をしたり、相手にNOといっても安全なのか、という感覚をつかめていないんです。
そうなんです。
以前は「一緒のグループ」のなかで、時に行動が違うことがあったり考えが違うことがあっても、ギャンググループでの体験をベースに、やり取りをしながらお互いの違いをだんだん認められるようになっていきました。
「私達一緒じゃなかったの?」
「ゴメンね、私は〇〇するのは好きじゃないのよ」
「今日は△△する時間がないの」
そんな会話が普通にあったんです。
ところがイマドキの子供達はそういう基礎的なやりとりができないので、ちょっとした行動や考えの違いがとても重大な「ルール違反」のように感じてしまいます。
そしてお互いに違和感を感じても、あえてそれについて触れずに、表面的にはあわせる、という振る舞いをする子が増えています。
もやもやしていても気持ちを伝え合わないと、ストレスはさらに溜まるばっかりですね 😯
そうなんです。
なので、相手を傷つけずに自分の気持を伝える練習が必要な子供たちが増えてます。
表面的にはお互いの共通点や類似性を強調しあうけれど、お互いの違いは隠し合う
お互いに違和感や閉塞感を感じながらも、そんな仲良しグループを続けている子供たちが増えています。
はい、それでイマドキでは、「外に敵を作ることで仲間意識を強める」という行動が生まれやすくなってるんですよ❣
こんな、どこかの国の大統領みたいな方法で、グループメンバーの仲間意識を強めるやりかたが、「いじめ」「ぼっち騒ぎ」「一軍二軍話」にもつながってます。
もともとチャムグループでは「私達は一緒」ということが、行動でも考え方でも求められますので、「私達とは一緒じゃない子」に対しての排他性がどうしてもありました。
でも以前はそれがそれほど攻撃的ではなかったんです。
ゆるやかな仲良しグループ同士がいくつもあって、やがて自然にチャムグループに移行していきました。
イマドキでは、さらにそんなまずい流れを加速させているのが、子供たちの間でのSNSです。
お互いの顔を見ずに行われる即レスのコミュニケーションでは、感情のすれ違いがたくさん起こります 🙁
顔を見て、相手の反応を見ながららのコミュニケーションでは、目の前の人の反応や感情を大切にすることができます。
何か言うときにも、丁寧な言葉を選びやすくなります。
ところが目の前にリアルな相手がいないままで、短い文章でその時の気分だけでやりとりをするのでは、相手への配慮が欠けてしまいます:-(
軽い気持ちからでも「いじり」が「いじめ」にエスカレートしやすくなるんです。
そうなんですよ。
不要なこじれが起きやすくなってるんです。
さらにイマドキでは、小さい頃からゲームやテレビやビデオ、動画に使う時間が過剰で、リアルな相手とのやり取りの経験がもともと少ない子も増えています。
そうなると「リアルな人の表情や声のトーンから相手の思いを読み取って、自分の反応を調整する」というコミュニケーションの経験が圧倒的に不足しちゃうんです。
もともとの他人の気持ちを読む、想像するためのベースの体験が作られていないんですね。
実は就活になってから、それで苦労する子もでてきています。
それに思春期の頃は「共感する力」「人の立場を思いやる力」が育っている途中なので、もともとそこに個人差がとても出やすい時期です。
共感力が高い子が、低い子の配慮のない言動に深く傷ついてしまうこともよくあります 🙁
そんな「いじめ」「仲間はずれ」が起きやすい環境では、子供たちはグループから排除されないためのプレッシャーを感じています。
仲良しグループが続くと、お互いに緊張して過ごすことも増えてます。
そうですよね~ 🙁
そうなると、ますます「自分の意見」「ホンネ」を言わなくなってしまい、表面的には「違いはないふり」をしながら過ごすことになります。
お互いの違いですれ違う体験が起きないので、なかなか「同じグループでも考え方の違いを認めあう」ピアグループへの移行がなかなか進まなくなるんです。
以前は高校生くらいでピアグループになると言われていました。
たしかに、高校の頃にはお互いの夢や価値観を語り合って応援し合って受験を乗り切った・・・なんていう体験を、今の50代以上の方からは聞くことがあります。
でもイマドキでは、大学や仕事場、ママ友仲間でも、チャムグループがよく見られるという報告もあります。
本来はその次のピアグループに進むための1段階なんです
イマドキのピアグループ
チャムグループを経て、お互いの違いを受け入れられるようになった子供たちは、やがてピアグループに移行していきます。
何かの共通の趣味や気が合うなどで集まったグループでも、お互いの違いを認めた上で、仲良くできるグループです。
お互いの違いについてだんだん深く知ることで、自分の特徴にも気がつけますし、自分の世界を広げられるようにもなっていきます。
はい、子供たちが上手にピアグループに成長できるように、必要な時には大人もサポートしたいですね。
そして嬉しいことに、イマドキでは、実はチャムグループであまり固まらずにピアグループになっていく子供達も一方で増えているんです。
小さい頃から良質の情報にたくさん触れて、世の中にはいろいろな価値観や考え方がたくさんあることを知っている子供たちも増えてきているからです。
イマドキではリアルに色々な考え方の人に触れたり、本やネット・ドキュメンタリー・映画などを通して、世の中には色々な価値観や行動パターンが有ることに気づく子も増えています。
「ネットは悪影響があるから見ちゃだめ」ということでじゃなくて、何を見るかとか、そこからどんな情報を得るかということが大事なんですね。
道具はどう使うか、何のために使うかで価値が変わります
(^_-)
さて、お話をもとに戻しましょう。
小さい頃からいろいろな行動パターンや考えがあると知っている子は、チャムグループの時代に2通りの反応に分かれます。
一つはぎゅうぎゅうと「私達は同じ」と押し付けてくる子供をうまくかわせずに、チャムの中でじっと我慢をするか、チャムに入れずに孤立してしまうパターンです。
こちらはしんどいですね 🙁
もう一つは「同じ」を周りの子に迫られた時でも、上手に相手を傷つけること無く、ある程度の自分のペースを守れるパターンです。
このパターンができる子は、自分の言いたいことを相手を傷つけずに伝えられるようなコミュニケーション力を育てたり、既に持っている子供たちです。
はい、大事なんです、コミュニケーション能力。
でもご安心くださいね。
コミュニケーション能力は技術です。
いつからでも学ぶことができます。
チャムグループで悩んでいる子供たちに、コミュニケーションの仕方をバージョンアップしてもらうと、どんどん笑顔になっていきます。
子供はどちらかを取るためには、片方をあきらめないと。。。と思うことも多いのですが、実は両方とれるということとそのためのコミュニケーションの仕方を、大人は伝えてたいですね。
より詳しくは、講座や個人セッションでもお伝えしています。
ご興味のある方はご活用ください♡
子供が仲良しグループがしんどい時の親の接し方のコツ
・・というわけで、思春期の子供が仲良しグループで悩むことは、ある意味自然な成長の中で起きていることです。
子供は自分なりに、友達との関わりの中で悔しさや悲しさ、寂しさなどを感じながら、どのようにグループの友達と付き合っていくのかを学んでいきます。
子供が仲良しグループのことで悩んでいるとなると、イマドキでは親御さんも「いじめなのかしら」とドキッとしてしまうかも知れません。
もし1週間以上お子さんが落ち込んで回復しない様子なら、親御さんから声を掛けることも必要です。
しかしそうでない場合には、あまり過剰に心配せずに、今お子さんがグループでの付き合い方を学んでいるのだと見守っていきましょう。
子供が仲良しグループで悩んでいるときの親の接し方のコツ
①子供にとって大事な仲良しグループを否定しない
②家には安全な場所があることを伝える
③親が解決するのではなく、子供が動けるようにサポートする
①子供にとって大事な仲良しグループを否定しない
子供が悩んでいる時に、ついその仲良しグループや友達を否定したくなることもあるかもしれません。
「そんなグループはやめたら?」
『そんな子と付き合うのやめたら?」
それでも思春期の子供にとっては、自分の仲良しグループや友達はとても大事なものなんです。
お子さんが悩んでいたり相談をしてきた時には、あれこれジャッジをするのではなく、まずしっかりを受け止めて話を最後まで聞ききってみてください。
お子さんも話しきってしまうだけで気持ちがスッキリしたり、「どうしたいのか」ということに気がついていくこともあります。
②家には安全な場所があることを伝える
悩んでいる時には、自分のことをダメだなあと思いがちになります。
そんな時こそさりげなく、お子さんのことを大事に思っているということを、言葉や態度で伝えてみてください。
家の外で頑張れるのは、「家」という絶対的に自分を受け入れてくれる場所があることを感じられるからこそです。
ちょっと照れくさいかも知れませんが、サラッとでいいので「あなたのことを大切に思ってるよ」と言葉をかけてあげると、子供は「愛されている自分」としての自信と自己肯定感を思い出します。
対等な個人としてふるまう勇気も蘇ります。
③親が解決するのではなく、子供が動けるようにサポートする
「子供が仲間はずれにされたらどうしよう」と気になってしまい、ついつい親が具体的に「こうしたら?」などどアドバイスをしたくなることもあるかも知れません。
しかし、大事なのは子供が自分でグループの中でうまくやっていく方法を見つけるという体験をすることです。
うじうじ悩み続ける子供をみていると歯がゆかったり
もっと友達に気を使わなくていいのにと思ったり・・・
色々言いたくなることもあるかも知れません 😉
それでも子供なりに悩んで工夫するという体験が大事です。
親が子供の課題を解決するのではなく、悩んでいるという子供の気持ちを受け止めていきましょう。
「そんな辛い中でも、よく頑張ってるね」
などと声をかけてみるのもオススメです。
そして時には
『相手を傷つけずに、自分の云いたいことを伝えるためにはどうしたらいいのかな?』と話の流れを整理してあげるのもいいですね。
引き出すコミュニケーションは講座やコーチングセッションでも詳しくお伝えしています。
また、チャムというグループの形態だけでなく、世の中にはピアグループという自立した個人の集まりもあることを、子どもに教えてあげるのも役立ちます。
そして学校以外の場に子供が参加できるようなチャンスを作ったり、親自身が属しているピアグループの話を教えてあげるのもオススメです。
子供の知っている世界は案外狭いものです。
どこに行ってもチャムばかりだと思っていると辛いのですが、広い世の中にはピアグループもたくさんあることがわかると、それだけでも希望を持てるようになります。
いつも同じ仲間だけでいると、それが自分の世界の全てみたいに思っちゃいますね。
仲良しグループがしんどい!思春期の友達関係と親のできること、終わりに
いかがでしたでしょうか
今回は思春期の仲良しグループの種類と意味、そして親のできることについてご紹介しました。
いじめや仲間はずれも気になりますけど、まずは子どもが自分で解決できるように見守ったり、子供が安心できるように心がけてみます!
万が一、1週間以上お子さんがすごく悩んでいて、どんどん元気がなくなっていくようでしたら、ぜひ親御さんからも声をかけてみてくださいね。
思春期の子供にとって、仲良しグループはとっても大事だからこそ、思いつめてしまうこともあるんです。
思春期の子供のメンタルは急変することもありますので、目だけは離さずに、変化を見逃さないでいてください❀
子供の力を信じながら、まだまだそばで見守ります♡
♡♡あとがき♡♡
思春期の子供の最大の関心事は「友達」です。
心理学者のアドラーが「人間の悩みは、全てが対人関係の悩みである」という言葉を残しています。
まさに思春期にはその対人関係についてのふるまい方の基礎を作る時期でもあります。
イマドキでは、対人関係が苦手な子と、得意な子にはっきりと分かれる傾向が強くなってきています。
苦手な子は人を極端に避けたがり、得意な子はバンバン広い世界に飛び出していきます。
それでも、対人関係のとりかたも技術なので、いつからでも練習することで身につけることができます。
そんなことをまず第一に、「自分はコミュ障だから」という子供たちにも伝えたいものです。
人との心地いい距離のとり方は人それぞれですが、「自分にとって心地よいと思う距離感で人と付きあえるんだ」ということを、子供たちにもぜひ体験してもらいたいです。
それが人とつながることを諦めない力に育ちます
\(^o^)/
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