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『自分が嫌い』と中学生に言われたら:親の接し方のコツ
『自分が嫌い』な中学生は、残念なことに少なくはありません。
せっかくの思春期を、そんな思いで過ごすのは辛いですね 😐
もし『自分が嫌い』と子どもから言われたら、あなたはどのように接しますか?
体調もいまいち出し、顔色も冴えません。
それで声をかけてみたところ、『自分が嫌い』って言うんです。
あまりのことに手を握るくらいしかできなかったんですが、辛そうで・・・
親として何かできることはないでしょうか
それはお子さんもお母さんもお辛いですね。
中学生は思春期まっさかりでもあり、自己肯定感も低くなりがちす。
そこから『自分が嫌い』と思い詰めることも少なくはありません 🙁
なんとか笑顔を取り戻してもらいたいです
はい、その子によってそう思いつめてしまうワケは様々ですが、その子のワケが見えてくれば、効果的な接し方のアイデアも見つかります!
ではご一緒に『自分が嫌い』な中学生によく見られるワケと接し方のコツをみてみましょう
目次
日本の中学生には『自分が嫌い』が多い
もともとどの国でも思春期には、一度自己肯定感が下がる傾向があります。
それは思春期になると個人としての自我が芽生えてきて、「自分はどんな存在なのか」がとても気になり始めるからです。
そこで自分と周りの子とを比べて凹むこともよくあります。
また、思春期には高い理想を持つ傾向もあります。
大人になれば「そんなもんだ」と現状の方に引っ張られがちですが、思春期にはそれよりも「こうならいいのに」という理想への意欲が高いんです 🙂
この思春期の理想を追求したがる本能は社会にとっても大事です。
思春期にそんな気持ちが持てるからこそ、社会の変革が促されるからです。
数多くの発明やイノベーションも、思春期の理想を追求する思いから生みだされてきました
(^_-)
ふふ、そういうこともありますよね。
高い理想があれば、今そうでない現実に凹むこともあるでしょう。
でも、そこから「どうやって現実を理想に近づけていくか」を考えて行動することで自分も世界も変わります。
ところが、この「理想への思い」が「今を変えるための考えや行動」に結びつかないと、「今すぐこうじゃなくては嫌だ」になってしまうことがあります。
そうなると「理想」と「現実」の間をつなぐものがなくなってしまうので、「理想通りじゃない現実」にイライラしたり、落ち込み続けてしまうことになるんです 😐
小さい頃から、「欲しい」と言うだけで簡単に何でも手に入ったり、周りの大人が欲しい物や必要なものを先回りして与えたり、失敗をさせないようにしたり、失敗したら親が庇ってばかりだと、子どもには「自分で行動して手に入れる」という癖が育たなくなってしまいます。
そうなんです。
親とすれば子どものためにと思っての過干渉・過保護でも、結局子どもが自分を嫌いになってしまったら、残念すぎますね
(T_T)
これらの「他人と比べる」「高すぎる理想」は世界共通に思春期に自己肯定感が下がるという現象の元になっています。
内閣府子供・若者白書H26年版「特集 今を生きる若者の意識~国際比較から見えてくるもの」より
でも、日本は10代の始めから低いし、20代前半になっても上がってないですね
そうなんですよ。
内閣府の令和2年版の子供・若者白書でも、「今の自分が好きだ」には過半数以上が否定的な回答をしています。
これには4つの要素が絡んでいると当カレッジでは捉えています。
①他者を過剰に気にする文化
ただでさえ、思春期には「自分を知るため」に他者が気になるものですが、中学生になると「成績」「部活」「容姿」などで学校や友達同士で評価することが多くなります。
日本では特にクラスも部活も塾も同じメンバーなことも多いので、その小さな集団メンバーのなかでの評価が「自分という存在の評価」だと勘違いしてしまうことも起きやすいんです 😐
また、もともと日本には「他人にどう思われるか」「他人に迷惑をかけない」などと、他人を意識する傾向が強いです。
でも「自分がこうしたい」「自分はこれが好き」という ” 自分軸 ” より ” 他人軸 ” が強いと息苦しいものです。
”他人の考えや好み” は自分でコントロールできませんから・・
特にイマドキでは、”他人”の考えや好みがかなり多様化していますから、”他人” に合わせようとしても、Aさんには良くてもBさんには完全否定されることもあります。
“他人軸” で生きようとすると、とても難しくて混乱してしまうでしょう。
何気に『周りからどう思われるか考えなさい』と子どもに言ってましたけど、他人の目を意識させすぎないようにするのも大事ですね
はい、真面目な良い子ほど、ご注意です 😉
②改善の文化
日本人の特徴の一つに「改善する」があります。
日本だけにいると「改善する」のはアタリマエのように思えますが、他の国ではもっと保守的で変化を嫌うこともよくあります。
真面目で勤勉なので「もっと良くしよう」という思いも強いからの行動で、この「改善する意欲」が日本がビジネスやスポーツなど様々な分野で素晴らしい業績を作った一つの要因でもあります。
ところがこの「欠点を見つけて改善する」が行き過ぎてしまうと、自分にも家族にも「良かれ」という思いから「欠点の指摘」が多くなりすぎることにもつながってしまいます。
もちろんお困りをなくしたり、欠点をなくすことは大事なんですが、それだけが強調されてしまうと、人の「やる気」は削がれてしまうんです。
相手が機会やルールなど、相手の「気持ち」が関わらないものならば、「欠点を直して改善する」だけでうまくいくこともあるでしょう。
でも人の場合には「気持ち」がありますので、大事な「やる気」や「自己肯定感」が損なわれてしまったら、その人全体のエネルギーが下がってしまうんです。
人は自己肯定感や「できる」「やりたい」という意欲があって、初めてイキイキとする生き物です。
人は感情で動くんです。
そしてどんなに外から見たらマズイと思われる行為にも、その人なりのワケがあります。
そんな「一人の人としての思いやワケ」を無視されて、ただ欠点を指摘されてばかりだと、それが「良い結果」につながる指摘だとしても、その人は自己肯定感も信頼関係も落ちてしまいます。
そんな状態ではどんなに正しいことを言われても、その話を聞く気もなくなってしまうんです 😯
子どもの言い分を聞かずにガミガミ言ってしまったら、子どもはしぶしぶ言われたことをしたとしても、相手は自分を1人の人間として認めてくれていないと感じます。
そうなると相手との信頼関係も薄れますし、自己肯定感も下がるんです。
特に思春期には「1人の人間になろう」という意欲が強い時期ですから、頭ごなしの「改善のための指摘」は受け入れづらくなります。
参考:自己肯定感の低い思春期の子どものために親のできる8つのことは?
子どもを「叱る」と「怒る」の違いとは?選べるコツを知っておこう!
さらに、人からいつも言われている言葉は、無意識でその子の心の深いところに入ってしまいます。
いつもダメ出しばかりされていると、自分でも自分にダメ出しばかりしてしまうようになるんです。
そしてそれだけでも凹むのに、自分にダメ出しばかりの人は、他人にもダメ出しすることが多くなってしまいます。
いつも「なにかダメなところはないか」と気にするようになるからです。
③へりくだる文化
日本では自分で自分の長所や良い結果について話すのは恥ずかしい・嗜みがないと捉える文化があります。
人から言われても『大したこと無い』『まだまだです』なんて返します。
また、他者を自分より上位に思っていることを表現するために、自分のことを「まぐれです」「未熟です」と言う文化もあります。
カタチだけで言ってるつもりでも、実は言葉はかなり人の考えや心にも影響を与えます。
へりくだるのが染み付くと、誰も居なくても自分のことを「価値がない」「まだまだ」とばかり思うようになってしまうんです 😯
望ましいのは自分の良いところもまだまだなところも、ニュートラルに受け入れられる状態です。
良いところは喜んでもっと伸ばせばいいですし、まだまだのところは改善する必要があると思えば改善すれば良いんです。
特にこれからは「まだまだをなくして全部平均的にできる人」よりも、「多少まだまだがあっても何か特徴がある人」の方が生きやすいし、求められる社会です。
自分の良いところ、ユニークな特徴を伸ばすことがますます重要になってきます。
そして、自分の良いところに目を向けられる人は、他人の良いところや特徴にも目を向けて受け入れられるようになります。
他人との関係性も良くなりますね。
でも、褒めるのとそれで気が緩むのは別のことですね。
いつもアタリマエのように良いことは良いとしっかり伝えていれば、それで気が緩むこともないはずです 😉
④身体の栄養不足
私達の身体は食べたものからできています。
ミネラルやビタミンはタンパク質を身体の材料にする時に必要です。
ところが近年は世界的に農薬や肥料の影響などで、土から食物が吸収できるミネラルやビタミンが減ってきてます。
そこで諸外国では1940年代から、小麦などにミネラルやビタミンを添加するようになりました。
そして実際に様々な病気の罹患率が下がったので、その方法を取り入れている国が増えてます。
ところが日本では未だにそういう施策がありませんし、その情報も広く知られてないんです。
どうしても身体の材料であるタンパク質・ミネラル・ビタミンが不足しがちになってます。
思春期、特に中学生の頃は急激に身体が成長します。
なので、大人の2倍の身体を作るための材料が必要だと言われています。
この思春期の成長期に、必要な身体の材料が十分に得られないために、身体で「セロトニン」「ドーパミン」といった気持ちに関わるホルモンも十分に作られないという困った事態も増えています。
セロトニンが不足すれば、イライラしたり落ち込みやすくなります。
ドーパミンがなければやる気も出ません。
楽しいはずや嬉しいはずのことがあっても、身体の中に必要なホルモンが十分になければそれを感じられないんです。
その他にも身体に必要な栄養不足の影響はさまざまなところに出ています。
それによって落ち込みからの改善も、かなり早くなってます。
ピンときた方は講座やセッションをご活用ください
身体から改善する方法もあるんですね
これら4つの理由から、日本の中学生には「自分が嫌い」と言う子がとても多いんです。
中学生になる前からも多いですし、その後もなかなか回復しないのも残念な特徴で、10代の自殺率も高すぎです
(T_T)(T_T)
「自分が嫌い」だと、自己肯定感が低くなり、「自分が自分でいること」がつらくなってしまいます。
本来は、好奇心と興味溢れているはずに思春期にそんな気持ちでいるのはとても残念です。
先程の「内閣府子供・若者白書H26年版「特集 今を生きる若者の意識~国際比較から見えてくるもの」からも、「自分が嫌い」は「意欲の低さ」「やる気のなさ」にもつながってますし、「悲しい、憂鬱だと感じる」子も多いのがわかります。
「社会現象が変えられるかも知れない」と思う気持ちも低くて、「将来への希望」を持つ子の少なさや、「40歳になった時の幸せになっているイメージ持ててない」子が多いのはかなり残念です。
そうなんです (><)
どうしても、「周りと同じ」だと「フツウ」だと思ってしまいがちですが、日本の思春期の子どもたちが『だるい』『うざい』が多いのを『アタリマエでフツウ」だと捉えてしまっては大変です!
本来中学生は思春期でも勢いのある時期で、自分の好きなことや興味で色々やりすぎるくらいがアタリマエなんです。
そうやって色んなことをやってみて、失敗したり成功したりを体験することで、自分らしく興味が持てることを見つけていく大事な時期なんです。
もう随分前ですが、自分が思春期の頃にパリで同級生たちが、それぞれ個性的にイキイキしているのにびっくりした覚えもあります。
どんなに自分が嫌いでも、急に他の人にはなれませんから、それでは嫌な思いで日々を過ごすことになってしまいます。
そしてそれだけも辛いのに、「自分が嫌い」だと、他の人のことも好きになれなくなるんです。
自分と他の人を比べて「他の人のほうが優れている、自分は劣っている」と思えば、「劣っている自分も嫌い」になりますし、相手のことも羨ましがりつつ、「そんなことを感じさせる存在」として嫌い・疎ましいと感じるようになるんです 😯
これが「憧れ」というプラスの気持ちならば、相手のことを「好き」だと感じることもあります。
でも「嫉妬」だと、相手のことを素直に好きだとは思えなくなるんです 😐
そうなんです 😐
そして「自分が嫌い」だと自己肯定感も下がりますから、ちょっとしたことでも傷つきやすく、物事をマイナスに受け取りがちにもなります。
自分なりに「できたこと」「やれたこと」にもダメ出しをするようになりますし、「他の人からも自分はダメだと見られているだろう」と思う気持ちも強くなります。
他者とのつながりを感じられななってしまい、自分だけ切り離されたように思い、引きこもるようになってしまうんです。
これは放っておけません!
中学生が自分を嫌いになる5つのパターンと接し方のコツ
では次に、そんな状態から抜け出すために役立つ、中学生が自分を嫌いになる5つのパターンと、お母さん・お父さんのできすサポートのコツをみてみましょう。
これらは一つではなく、いくつか絡んでいることがよくあります。
それでも一つずつ紐解いていけば、ちゃんと笑顔が戻ってきます。
ピンときたところからお読みください。
(1) 考えすぎて思うように行動できない
中学生になると「他人から自分はどう見えるんだろう」ということがとても気になります。
「変だと思われたくない」「みんなと違うと思われたくない」と気にします。
そして一方では自分なりの「こうしたい」も強くなります。
「自分らしく自由にやりたい」と「変だと思われたくない」という2つの気持ちがぶつかって葛藤して苦しくなることは、中学生頃にはとても多くなります。
やがて成長とともに「自分は自分」「自分が何をしても相手がどう感じるのかをコントロールできない」ということに気づいていけば、相手への心遣いもしながら自分らしく振る舞えるようになっていきます。
でも、「他人にどう思われるか」がとても気になっている状態では、もともと「正解」が得られないことなので、どんどん袋小路に入ってしまううことになり、振る舞いもぎこちなくなってしまうんです。
そうしてそんなぎこちない自分を嫌いだと思うようになるんです
(T_T)
徐々に色んな姿を見せても大丈夫って思えるようになって、今では開き直っているのかも 🙂
はい、誰でも多少は経験することかもしれませんね。
この「他人から見た自分が気になって動けない自分が嫌い」が強い場合には、その子が安心して振る舞えて大丈夫だったという体験を持つことが一番オススメです。
多くの場合には友達とのやり取りの中でその体験をしていきますが、家でもそれを育てたい場合には、その子が「好きなこと」で行動できるチャンスを増やしてみるのも効果的です。
好きなことについては、アレコレ考えるよりも先に行動できることが多いもの。
できたら好きなことが同じ仲間のいる場などで、話が盛り上がればより自分のままに行動しやすくなるのでオススメです。
また、もうひとつ「考えすぎ」のパターンとしては、自分の思いや考えを「完璧にわかってもらいたい」気持ちが強すぎて、言葉にできないので黙り込んでしまうというのもあります。
本来、自分の思いや考えは、自分の内側にある時には、その全体像が自分でも見えないものです。
それを言葉にしたり書いたりして、自分の外に出すことで、自分でもその全体像がわかるようになります。
でも「完璧主義」「誤解されたくない」が強いと、まず自分の頭の中で「完璧な表現」を探そうとします。
それはかなり高度なことなので、それでうまく行かずに結局黙り続けてしまう・・という子は中学生には意外と多いです。
そうなると人にわかってもらえないですし、自分もぐるぐる思考にハマるばかりです 😐
このタイプの子はそういう思いから、これまで話をしてきた機会が少ないので、話下手なことが多いです。
それでますます人と話しをしなくなる傾向があります。
またどこかで「ちゃんと話せなくて誤解された」「最後まで話を聞いてもらえなかった」という体験があったのかもしれません。
なので、この「ちゃんと話せないから自分が嫌い」という場合には、「話す機会を増やす」ところから始めるのがオススメです。
そのためには、その子の好きなことや興味を持っていることについて話してもらうところから始めるのが効果的です。
誰でも自分が好きだったり興味のあることについては話しやすいですし、あれこれ考えすぎずにすみます。
そしてその時には途中であまり話を遮らずに、興味を持ってしっかり耳を傾けてみてください。
話の内容が全部わからなくても良いんです。
しっかり「聞く」ことだけできればOKです。
5分でもしっかり話を聞いてもらえると、人はかなり「話せた」という満足感を感じますし、聞いてもらった人に安心と信頼も感じます。
そんな体験が増えてくると、徐々に話下手な子どもでも、徐々に会話が増えていきます。
会話がなめらかでなくても、少し余裕を持ってニコニコ待ってみるのもオススメです。
家でそんな会話ができた、楽しかったという体験が増えれば、家の外でもやってみようという意欲も出てきます。
実際当カレッジでも、「とても無口」と言われてた子が、実はおしゃべりだったと驚かれる事例もいっぱいあります。
誰でも本当は「表現したいこと」ってありますから、「考えすぎなくても大丈夫」だと思えれば、会話への意欲は自然に出てきます
(^^)
これからは気をつけて、ゆっくり話を聞いてみます!
(2) 努力しても報われない
勉強や部活など、本人が頑張って努力しても、結果として報われない時というのもありますね 😐
とても頑張ったのに、受験がうまく行かなかった。
毎日練習したのに、サボってばかりの子に負けた。
・・そんな体験がショックで、「頑張ってもだめな自分が嫌い」となってしまうこともあります。
頑張っているから、努力しているからこそ、望む結果を得たいのはとても自然でアタリマエですね。
でも残念なことに、結果というのは誰にもコントロールできないものなんです。
結果には自分の頑張りだけでなく、他人の状態や天気など、数多くの要因が関わります。
だからどんなに頑張ったとしても、望む結果にならないこともあるし、逆のことも起こります。
(あまり頑張らなかったのに素晴らしいけっかになることも・・)
気持ちとしてはとても悔しいところですが、そのことを思春期のうちに知っておくのも、幸せに生きるためには大事です。
そんな現実を踏まえた上で、自分がコントロールできる部分で最大の努力と工夫をする事が私達のできることです。
そして「頑張る」時も「努力する」時にも、それが結果に結びつくかを考えることも大事です。
真面目な子ほど「頑張る」「努力する」ことに夢中になってしまって、そのやり方が効果的かを考えないまま進んでしまうこともあります。
何をするにも途中で必ず「今やっていることは効果を生んでいるのか」と振り返ることも必要です。
一流のスポーツマンほど負けた時に『今日は自分より相手が良かった』という表現をします。
そんな言葉を言えるように、「自分はできる限りのことをする」ことまでが私達のできることです。
そしてだからこそ、結果と自分の評価は全く別のものなんです。
もし子どもが「頑張ったのにできなかった自分が嫌い」と思っているならば、十分に頑張ったことを勇気付けた上で、思春期のうちに子どもがそれに気がつくように言葉をかけてみてください。
そしてつい子どもの結果にだけ言葉をかけることが多くなりがちですが、少し気をつけてその子の工夫や意欲にも声をかけてみてください。
子どもの生きるチカラが育ちます。
(3) イライラが抑えられない
思春期になると性ホルモンが活発化するために、感情のアップダウンが激しくなります。
それは脳の扁桃体(感情を司る部分)が性ホルモンの刺激を受けるからです。
また、親との距離を御講する本能から親にワケもなくイライラする事もありますし、勉強や部活などで評価されることも増えて、友達関係でストレスを感じることも多くなります。
加えてイマドキの食物の栄養不足から、身体がイライラしやすくなっていることも多いです。
イライラはその時の感情なので、あとから落ち着けば気持ちも変わります。
落ち着いて振り返ればそんな態度や言い方をするんじゃなかったと思うこともあるものです。
そうやって振り返ったときにまた落ち込んだりイライラするので、そんな自分が嫌い・・・という中学生も多いです。
親にイライラをぶつけて、後でそんな自分に凹んでました。
はい、私にも色々あります
(^^)>
イライラしても、あとから自分が凹むくらいならば良いんですが、それで「自分が嫌い」が強くなってしまうのはもったいないですね。
イライラから自分を傷つける行為をする場合もあるのでご注意です。
もし子どもがそんな状態になっていたら、まず思春期にはイライラしやすいことを伝えておくのも効果的です。
そしてその上でイライラした時に役立つ「自分の機嫌のとり方」や「感情との付き合い方」を教えてあげるのもオススメです。
参考:気持ちの切り替え方がわからない3つのステップで大丈夫!
自分の気持との付き合い方をちゃんと習うことって、なかなかないものです。
自分の気持とは、一生付き合っていくものですから、その方法を知っていれば、一生役立つ財産になります 😉
特に女子は生理前にイライラや落ち込みがひどくなる場合もありますが、当カレッジでは必要な栄養をたっぷり取って改善した事例もたくさんあるのでオススメです
(4) やる気が出ない
勉強に部屋の整理整頓に・・・やらなくちゃと思うことは色々あるのに、やる気が出なくてやれなくて、自分が嫌いになっている中学生からのご相談も多いです。
大人からすれば「やればいいだけなのに」「怠けだ」と思うことでも、子どもにはそれに取りかかれるだけのエネルギーが不足していることや、そのやれない自分が嫌いだと思っていることは意外と多いんです。
そんな時には「やる気がないだけ」「ダラダラしてばかり」と責めてしまうと、「理解しようとしてくれない」と信頼関係も悪化してしまうので気をつけたいところです。
子どもの状態を見極めて、必要なサポートで回復させていきましょう。
やる気が出なくなっている場合には、身体か心のエネルギーが不足している状態です。
そしてそのどちらから始まっても、もう一方のエネルギー不足にも繋がります。
何かぐるぐる悩んでいるようで、それがうまく言えずに1人で抱えているんです。
そこから体調も冴えなくなっているようです。
お子さんがそんな状態だと心配ですね。
でも、ちゃんと必要なサポートをすれば回復するのでご安心くださいね。
心のエネルギー不足は「好き」「楽しい」「嬉しい」などの不足です。
それらが少なくて「嫌」「辛い」「苦しい」が多すぎて、エネルギー漏れを起こしているのかも知れません。
もしエネルギー漏れを起こしているワケがあるのならそれを取り除いて、勇気付けや愛情を伝えること、好き・楽しい・嬉しい他気持ちを増やしていくことで回復します。
お家では、気づかずに子どものエネルギー漏れを起こしてしまう、8つの接し方のはご注意です。
参考:「やる気のない子供」を作ってる?8つの接し方には要注意!!
また、子どもが好きなことについて話したり、好きなことをやってみるのは心のエネルギーが最も上がるのでオススメです。
そして、身体のエネルギーが不足している場合には、身体を休めて、しっかりエネルギーを作れるものを口から入れます。
身体のエネルギーが上がってくると、本来中学生はじっとしていられないものです。
「何かをしたい」と必ずなってきます。
なので、両方からエネルギーを挙げていくと回復が早いです 🙂
身体と心のエネルギーが満ちてくると、脳も理性的に働く余裕が出てきます。
身体・心・頭のつながりがよくなって、本来のやる気と実際の行動力が発揮できるようになっていきます
(^^)
(5) 容姿が気になる
中学生の頃は、成長の仕方にも個人差が目立ってきます。
早く背が伸びる子もいれば、なかなか伸びない子もいます。
中学生では好みや考え方だけでなく、身体の個人差も目立つようになってきます。
そしてこの時期は異性を意識し始めることもあり、自分の容姿やスタイル・ファッションなどもとても気になるようになります。
ここでも「理想」と「現実」での葛藤が出てくるのですが、やがて自分なりに「今の自分」を受け入れてより理想に近づけられる工夫をするようになっていけば順調な成長です。
ところが何かで「自分が嫌い」「自分に自信がない」が強くなっていると、自分の容姿や体重・スタイルにとても拘るようになることがあります。
大人が軽い気持ちでも、子どもの容姿やスタイル・ファッションを安易にからかったり批判したりするのはNGです。
そこから「食べない」「食べ過ぎる」という症状が出てしまうこともあり、それは命に関わることもあるからです。
もし子どもが自分の容姿やスタイルなどから「自分が嫌い」と言うようならば、「大丈夫」とか「人並みだよ」とかの言葉をかけるのは良いのですが、それで説得しようとしないのがオススメです。
「きれいかどうか」「痩せているかどうか」は主観的なものなので、それに今拘っている子を理屈で説得しようとしても、その子の気持には響かないですし、かえって「私の気持ちをわかってくれない」と関係性が悪くなってしまうことが多いです。
そんな場合には、その子を説得しようとして孤独にさせるよりも、その子の自己肯定感そのものが上がるように、勇気付けで心のエネルギーを上げたり、愛情を込めたマッサージやハグなどで身体からの安心を感じられるようにするのが効果的です。
ピンときた方は講座などで個別にご相談ください。
『自分が嫌い』と中学生に言われたら:おわりに
また、食べるものも心に随分影響するんですね!
心も身体もリラックスしてくれれば、より詳しい話も聞けそうです
『自分が嫌い』と打ち明けてくれているのは、お母さんへの信頼があるんだと思います。
きっと回復も早いでしょう
やってみます 🙂
♡♡終わりに♡♡
『自分が好き』と言葉にするのには、大人でも抵抗がある人が多いです。
鏡の前で言おうとすると「まだまだ」とか「あんなこともできないし・・」とすぐに浮かんでくる場合には、常に自分に叱咤激励をしているタイプかも知れません。
あれこれ『こうだったらもっと良いのに』と思うことは山程あれど?、今の自分をひとまず受け入れた上で、その理想に向うのを諦めていなければ、『自分が好き』とは言えなくても『そんな自分も悪くない』と言えるのかも。
子どもは親の言っていることよりも、やっていることから影響を大きく受けます。
自分が嫌いになりやすい中学生には、お母さん・お父さんがご自分のことをそう思っている姿で日々過ごしているのを自然に見せるのが、ステキな道標になりそうです。
(^o^)/
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