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体調不良で学校に行きづらい:怠けなのかと扱いに迷う時
体調不良で学校に行きづらくなっている子がとても増えています。
当カレッジでは2010年から多くの思春期の子どもたちをサポートしていきましたが、体調不良についてのご相談が年々とても多くなってます。
「学校に行きづらい」というご相談でも、そこに体調不良が絡んでいることが増えてます。
体調不良だと辛いもの。
でもなかなか改善しなかったり、休みの日には元気そうだと、『これは怠けなのかな?』とお母さん・お父さんとしては心配になることもありますね。
その様子を見ているとかわいそうなので、学校を休ませます。
でも夕方や休みの日の朝は元気なんです!
医療機関で調べても特に大きな病気ではないし・・
どう扱ったらいいのかわからなくなってます 🙄
見てると朝は本当に辛そうなのに、夕方になったら元気になる。
でもまた次の日の朝は体調不良。。。
それに休みの日は朝から元気???
そしていつまでも治らない・・・
そんな子どもを見ていると「本当に体調不良なのかしら?学校に行きたくないだけじゃない??」と不安になることもありますよね。
もちろん、子ども一人ひとりで起きていることは違うんですが、体調不良は実際に起きているのがほぼほぼです。
そしてその状況は「体調なのか気持ちの問題なのか」いう二者択一な話ではなく、子どもの身体・心・頭のどれもが影響しあって作り出されていることが多いんです。
なので、この状況を改善していくには、3つの視点から「その子の全体」を見ていくのがオススメです
(^^)
それは詳しく知りたいです!
目次
思春期の体調不良:5つのワケ
人はいつでも、身体・心・頭がお互いに影響しあって生きています。
誰でも体調が悪ければ心も沈みますし、考えも後ろ向きになりがちです。
心が沈んでいる時には、姿勢もうつむきがちですし、いいアイデアも浮かびません。
頭で考えすぎている時には、身体もガチガチになりますし、気持ちもそれについていくこともできません。
またその反対に、何かが元気でピカピカしていれば、他の2つもイキイキする方に引っ張られます 🙂
そして思春期は、身体も心も頭も、ぐんぐんと成長して変わる時期です。
成長期には本来、成長する勢いと柔軟性があるのですが、一方ではまだ固まって安定していない状態です。
なので、身体・心・頭のそれぞれが一定以上のストレスに弱いという側面も持っています。
子どもの体調不良には、身体が単純に不調だからだけでなく、心や頭の不調が関係していることも多いんです。
さらにイマドキでは、環境の変化もそれに大きく関わっています。
そうなんです。
ではここからは、思春期の体調不良によく見られる5つのワケとサポートのコツをご一緒に見てみましょう。
一人の子どもの体調不良には、この5つのワケが複雑に絡み合っていることも増えてます。
イマドキの思春期の体調不良5つのワケ
(1) ホルモンバランスの変化
思春期になるとホルモンバランスが変わります。
一番の変化は性ホルモンが活発になることです。
その刺激によって脳の扁桃体という部分が過敏になるのですが、その扁桃体は「感情」を司るところです。
(詳しくは:脳科学で納得!イマドキの思春期には子育てにコツが必要なワケ)
なので、思春期には「感情」が過敏になります。
ちょっとした刺激で喜んだり悲しんだり、イライラしたり・・・自分でもそのワケがわからないことも多いです。
良い感情ばかりが過敏になるのならいいのですが、思春期には思春期なりに勉強や部活や友達関係など、色んなストレスもあるものです。
そこで大人ならちょっとしたことでも、とても「辛い」「嫌だ」と感じることもあり、さらにそれについてあれこれ考えてしまうことから、どんどん落ち込んでしまうことも起きがちです。
本当は悩みが軽いうちに信頼できる大人に相談してくれればよいのですが、思春期にもなると子どもは「自分でやりたい」という気持ちも強くなりますし、親に自分の気持ちを言うのが恥ずかしい、親に心配をかけたくないなどと複雑になってきます。
それで1人でぐるぐる思考にハマってしまったり、友達に相談してよりマイナスな思考にハマってしまうことも起きがちです。
思春期は本来ストレスにも柔軟なものですが、不思議なことに一定以上のストレスには極端に弱くなるという特徴もあります。
大人にはストレスに強くなるはずの抗ストレスホルモンが、なぜか思春期の子どもにはストレスを強く感じさせるように働くという研究結果もあります。
なので、ある一定までは1人で頑張っていて、ある日から突然身体や心のエネルギーが極端に枯渇して、体調不良や心が不安定になることもあるんです。
ストレスが身体に出るタイプ、心に出るタイプ、両方に突然出るタイプ等色々なタイプがいます。
そしてまた、そんなストレスが自分の心身に出たことにショックを受けて、それ自体がストレスになる・・・ということもよくあります。
なので、どのタイプだとしても、子どもの様子がいつもと違うと気づいたら、早めに心身のエネルギーを溜め直すようにサポートするのがオススメです。
エネルギー切れになったことを「弱いから」などと責めても回復には繋がりません。
それは高熱が出た時に「身体が弱い」と責めるよりも、しっかり休んで回復するのが一番の早道なのと同じです 🙂
再発防止は、ある程度回復してからでOKです。
思春期にはホルモンの関係上、一定上のストレスには心身が弱くなることがある、と大人も子どもも知っておくと役立ちます。
無駄に子どもを責めたり子どもが罪悪感を持つことで、さらに状態や関係性が悪化するという事態になるのを防げます
(^_-)
また、もう一つホルモンといえば、思春期になると「眠い」と感じるメラトニンというホルモンが放出されるのが、大人よりも2時間も遅くなると言われています。
それで子どもは「まだ眠くない」ので、大人が眠ってからもこっそり起きていることが多いんです。
かつては中学生になったらラジオの深夜番組を聞き出す子が多かったものです。
ところがイマドキではスマホやゲームなどのブルーライトをいつまでも見続けてしまう子が増えています。
ブルーライトはより覚醒を引き起こしますから、就眠時間がどんどん遅くなってしまいます。
思春期の子どもは「今やっていることをやめる」のが、小さい頃よりも難しくなるという傾向があります。
その気がなくてもスマホやゲームを長時間続けてしまいやすいんです。
そんなことから睡眠時間が短くなってしまって朝起きにくくなってしまったり、学校から帰って夕方に爆睡するので、夜また眠れなくなる・・という循環にハマる子もいます。
それで朝登校に間に合わなくなって学校に行きずらくなったり、体調不良になってしまう子も増えています。
睡眠不足からの体調不良って怖いですね。
うちの子も夜中にスマホを見ていないかチェックしてみます!
身体が思い通りに動けないと、いくら学校に行く気があってもどうしようもありません。
朝起きにくい、朝体調不良の時には、まず睡眠の質と量をチェックしてみてくださいね。
長時間寝ているはずなのに、眠りが浅い場合もありますから、まずは実際にどれくらい眠っているかをはっきりさせましょう。
そしてもし夜中に電子機器を使っているような場合には、「朝ちゃんと起きなさい」というだけでなく、具体的に電子機器の使い方のルールを決め直すのもオススメです。
自分だけでない、自分のせいではないと分かれば、子どもの気持ちも楽になって取り組みやすくなります 😉
(2) 身体の変化の受け入れが難しい
思春期に他の人から見ても、子ども自身にもわかりやすいのは身体の変化です。
今は小学校の5年生くらいから、性的な特徴がはっきりし始めたり、背が急に伸びたりするようになってきます。
それは1人の自立した人間として活動するために「大人の身体」になる準備です。
ところがその変化についてあれこれ悩んでしまったり、体調不良などのお悩みが出てくることも多いんです 😐
自分の身体が急に変化するというのは、子どもにとっては驚きです。
「自分の身体はよく知ってる自分のもの」のはずなのに、今までなかったところに毛が生えてきたり、「生理」や「夢精」などで、今までにはなかったことが始まるのは、子どもにとってはそれなりにショックなことです。
もちろん、「それは大人になる準備」で「誰にでも起きること」と説明をされたら、嬉しい気持ちもありますが、お腹が痛くなったり気持ち悪くなったりすれば、シンプルに喜ぶ気持ちだけ持てるとも限りません。
自分の身体の変化から、「自分という存在がわからなくなった感覚」になることもあるんです。
自分の身体の変化に抵抗を持つことから、気持ちや頭の整理が追いつかずに混乱して体調不良になる子もいます。
もう乗り越えてしまった大人には「みんな通る道」で「怖がることはない」と思えますが、イマドキでは「変化に不安を感じる子」が増えているので、大人が思っている以上に自分の身体の変化に不安な気持ちや嫌悪感などを持つ子が増えています。
また思春期には、友達や雑誌のモデルと自分を比較して、頭でぐるぐる考えてしまうことで、さらに不安定になることも珍しくはありません。
「理想」に満たない「今の自分」を嫌いだと思いやすい時期でもありますので、家族でも、うっかり他人と子どもを比べないことはとても大事です。
大人はちょっとした冗談のつもりでも、子どもの心にその言葉が突き刺さることもありますので、特に比較には気をつけたいところです。
また、思春期には「性」が一つのテーマになります。
子どもの体調不良の影に、「性」へのお悩みが隠れていることもあるんです。
「性」にまつわることは、まだまだ具体的に細かくオープンに話せないという雰囲気もありますから、生理や夢精だけでなく、性欲も含めての詳しい情報が子どもに渡されないことが多いです。
そうなると子どもは不安な気持ちと好奇心から、イマドキではネットや子供同士の情報交換で、より混乱してしまうこともよくあります。
素直で「正解を求める気持ち」が強い子ほど、自分が得た情報を正解だと思いこんでしまい、「自分はなんだかそれとはズレている」とより不安になることもあります。
かつては限りある数のエロ本?とか友達情報くらいが子どもの情報源でした。
ところがイマドキでは、ネットから様々な情報を子どもでも簡単に入手できるようになっているだけに、子どもが怪しい情報に振り回されることも増えてます 😯
『お母さんも初めての時からいい感じだったの⁉』と娘さんに聞かれてのけぞったというママ友もいました
ネットからの情報収集の怖いところは、間違った情報を探そうとすると、いくらでも芋づる式に出てくることです。
そしてそれらの間違った情報を大量に見ているうちに、「それが正しいんだ」「みんなそうなんだ」と思うようになってしまうところです 🙄
今からでも下記のようなサイトのURLを伝えておくのもオススメです
また、最近は「性同一障害」というテーマも徐々に知られるようになってきました。
小さい頃から自分を身体の性別で扱われることに抵抗があった子は、思春期に入ってその自分の身体の性別がはっきりしていくことに、強い不安と嫌悪を感じることもあります。
そのような子には、周りの大人が早くに気がついて、孤立させないように必要なサポートをすることが大事です。
ただ、「性同一障害」の認知度が上がってきただけに、それとは違う「自分が性的に成長するのが嫌・怖い」という気持ちが強い子や「自分と同じ性の親への反発から、自分の性を受け入れたくない」という気持ちが強い子が、自分でネットなどから情報収集をして「自分は性同一性障害なんだ」と思い込んでしまうこともあるのでご注意です。
このような子たちに必要なサポートは、性同一障害の子どもへのサポートと同じではありません。
もし子どもが『自分は性同一障害かも知れない』と思っているようならば、慌てずに、その子の話をじっくりと聞いて、子どもの状態を知るところから始めましょう。
このような子どもが、自分の思いを否定したり馬鹿にされたことから、1人でお金をためて、とんでもない医者にかかってしまった・・・という話もあります。
親が安心して悩みを話せる存在になることがとても大事です。
親世代とは得られる情報の質と量が違うことを覚えておくのも大事です。
子どもの身体の変化や性についての接し方のコツ
・身体の成長や性的な変化についてのきちんとした情報を渡す
・大人が明るくオープンに扱う
・からかわない
・わからないことはごまかさずに一緒に調べる、サポートする、専門家につながる
覚えておきます
(3) 特定のお悩みと考えすぎ
思春期になると子どもの生活もとても複雑になってきます。
イマドキでは、勉強や受験の技術レベルや要求される量も上がってます。
志望校選びも複雑になってます。
また、いろんな価値観の人が混在しているので、たまたまであった友達や部活での考え方が自分とは大きく違っていることも珍しくはありません。
当カレッジでも10年前よりも、はっきりと子どもたちの生活が複雑になっているのを感じます。
思春期の子どもたちがお悩みを抱える場面も増えてます。
特にイマドキでは、SNSがアタリマエになってきているために、人間関係の密着度がとても高くなっています。
24時間いつでも連絡が取れるので、「少し休む」のが難しくなっているんです。
また、友達の間でも学校の先生や部活の指導者や先輩たちとの間でも、考えや価値観の違いの幅がとても大きくなっています。
丁寧に個人の気持ちを尊重してくれる人から、一方的に自分のやり方を「正解」として押し付ける人。
子どもも大人も色んなタイプの人が居ます。
色んな考えや価値観に触れることはとても大事なんですが、一方的に押し付けられてばかりになって、苦しさを感じてる子も増えてます。
(参考:中学生の友人関係:子どもが悩んでいる時に親はどう接する?
「部活やめたい」と子どもが言う時:理由を聞くだけでない接し方のコツ)
いつでも人の悩みは人間関係からとも言われますが、学校という他の選択肢が選べない狭い環境の中で、一方的に価値観を押し付けられるのはとてもしんどいです。
真面目でがんばり屋さんな子ほど、「なんとか周りに合わせよう」と自分の気持ちを我慢してしまうことも多いもの。
もちろん、「与えられた場でうまくやる」よう努力することも大事です。
でも自分の身体や心の限界まで頑張るのは、「幸せになる」という人生の目的にそぐわないですね。
自分一人では難しい時には、周りの人の手を借りるのもオススメです。
ところが勉強にしろ、人間関係にしろ、思春期の子どもは「人に相談する」のが苦手なことが多いんです。
それは「自分でなんとかしたい」という意欲からもこともありますし、人に迷惑をかけたくないという気持ちや、人にうまく説明できないからわかってもらえないだろうとか、話してもちゃんと聞いてもらえないという諦めの気持ちからのこともあります。
そこでギ身体や心のエネルギー切れになって動けなくなってしまうまで、1人でぐるぐる思考にハマってしまう子も多いです。
一人でいつまでもぐるぐる考えていても、新しい結論がでてくる確率は下がるばかりです。
新しい情報を入れて視野を広げない限り、かえって視野が狭くなるだけで、「もう解決できない」と思い込むことにもなりがちです。
その思い込みが体調不良と心の不調を招きます。
1人で抱えがちな子には、「いつでも、絶対的な味方になって話を聞く」と伝えておくのがおすすめです。
その時に、芳しい反応がなくても大丈夫。
何度か伝えておけば、大事な時には思い出します。
また、お母さんやお父さんには遠慮があって相談できないこともありますから、その子が安心して相談できる人につなげるのも思春期にはとても効果的です。
他者に相談できたということは、その子の自信にも繋がります。
学校という狭い環境が全てではなく、社会に出たら認められることは「優しさ」とか「アイデア」とか、数字で測れないことも含めていっぱいあると、思春期のうちに知っておくのはとても大事です。
子どもの素晴らしいところをいっぱい言葉にして伝えて、無駄に自己肯定感が下げられがちな環境から守りましょう。
(4) 知らぬ間の栄養不足
この飽食の時代に栄養不足???と思われる方も多いんですが、食べる量が多くても、子どもの急激な身体の成長のために必要な栄養素が不足している子が増えてます。
そしてその必要な栄養素の不足の影響はあなどれないものなんです 😯
思春期の身体の急激な成長のためには、大人よりも2倍の ”身体を作る材料” が必要です。
その身体を作る材料とは、タンパク質とそれを身体の材料に変換するためのミネラルとビタミンです。
思春期の子どもには、この3つがたっぷり必要です。
ところが残念なことに、私達が日常食べている食物は「炭水化物」や「甘いもの」が多すぎることがほとんどです。
炭水化物や甘いものは短期的な身体を動かすエネルギーになりますが、身体の材料になるものとは違います。
でも、家での食事は私の思春期の頃と同じようなはずなんですけど?
そう、そこが今思春期に体調不良が増えているポイントなんです!
文部科学省の「日本食品標準成分表」で発表されているように、今私達の食べ物の中に含まれているミネラルとビタミンの量がものすごく減ってきているんです。
例えば同量のほうれん草に含まれているビタミンCは、1950年には150mgあったものが、1963年には100mg、2000年には2015年には35mgと、どんどん減っています。
そしてほうれん草と言えば鉄が豊富な野菜として有名ですが、それも同じく80%も減っているんです。
じゃあ私の親世代と同じビタミンCや鉄を取るためには、5倍の量を食べないとならないんですね!!
そうなんですよ~
これは世界的な現象です 😐
化学肥料や農薬の影響で、土壌そのものに含まれるミネラルやビタミンが激減しているんです。
そして諸外国では小麦などにミネラルやビタミンを添加する国策による顕著な改善が報告されていますが、日本ではそのような施策は見られません。
なので、「今までと同じフツウの食事」をしていても、どんどん栄養が不足しているんです。
さらに好き嫌いや偏食があって、タンパク質・ミネラル・ビタミンが必要量取れていなければ、より栄養不足は深刻になります。
実際、5年くらい前までは貧血は女子がほとんどでした。
女子には生理がありますから、どうしても貧血になりやすいんです。
ところが今では女子の貧血も深刻化してますし、男子の貧血もかなり増えているんです。
子どもが朝起きられない、朝に不調が見られる場合には、貧血が隠れていることがよくあります。
食べるものを変えるだけで、子どもの身体のなかのドーパミンやセロトニンなどの分泌されるホルモンの量も質も変わるので、「やる気」がでたり「イライラ」が改善された事例も多いです(^^)
まさかの栄養不足だなんて!!
うちの子の朝の体調不良が身体から来ているとも考えられるんですね
はい、その可能性もあります。
そして子どもも、自分でも本当に身体の調子が悪くて不快なのに、それがなぜだからわからない状態です。
そして子どもも学校に行きづらくなっていることにもイライラしたり罪悪感を持っているのがほぼほぼです。
本当は身体に必要な栄養をとれば改善しただけの話だったのに、その理由がわからないために、子どもが「周りと同じようにできない自分」を責めて落ち込んでしまったり、周りの人に「なんで行けないの?」「ずるじゃないの?」と言われることで、孤独と疎外感を抱えてしまい、家族や先生・友達との関係を悪化させてしまっている状況は、実は珍しくないんです。
もちろん身体の不調も改善すべきなんですが、そこから子どもが孤立化孤独化してしまい、希望と自信をなくしてしまうという2次的な影響も見逃せません。
そこから子どもが本格的にやる気を失ってしまい、不登校がこじれる事例も見られます。
学校に行かなくていい時間や日は、子ども自身の罪悪感も薄れます。
心は身体とつながっていますから、平日は罪悪感がストレスになって、さらに体調に出ます。
そうなると周りから「自分の都合で動いてる」「やる気の問題じゃない」と言われてしまうので、さらに関係性が悪くなって孤立する・・・という悪循環になるんです。
まずはしっかり身体に必要な栄養を入れてみて、その変化から紐解いていくのがおすすめです。
他にも不安感が強くなったり、ウツ状態や、イライラ、過敏性胃腸症候群、食べな過ぎ・食べすぎのような「お困り行動」の裏にも栄養不足が隠れていることもあります。
実際に改善事例もありますので、ピンときた方は講座などで個別にご相談ください。
(5) 気づかれにくい発達の抜けの顕在化
発達・・と言うと「大変なこと」のように思われがちですが、これは神経系の発達についてで、知能の発達とは別のものです。
自分の身体を思い通りにしっかり動かせるようになるのが、神経系の発達です。
ところがそもそもこの神経系の発達は複雑で多種多彩なので、どんな人にも多少の「抜け」があるものなんです。
でもそれがお困りにつながっていないならば、大きな問題にはなりません。
ところがイマドキでは、この発達の抜けがそれなりのお困りにつながってしまう子どもが急速に増えています。
その理由は、子どもの運動不足と栄養不足です。
今は子どもがじっとしていて楽しめるもの(Youtubeやゲーム、DVDなど)ばかり、うんと小さい頃からやっている子どもが増えています。
何しろそれらは「面白くてずっと見ているように作られている」ので、楽しいことが好きな子どもは簡単にハマります。
そして見ている時間がながければ長いほど、自分で身体全体を動かす時間は少なくなるので、身体を動かす神経系への刺激は少なくなり、発達が促さられなくなって、抜けが生じる確率も上がります。
また、先程見てきたように、世界的に食品の栄養が減少していることで、神経系が育つための材料が不足しがちになってます。
イマドキは材料不足からも神経系の発達に抜けが生じてしまうことが多いんです。
小さい頃から運動が苦手とか、体調が不安定というのが目立っていれば、それなりに早めにを打てることもあるでしょう。
でも、ギリギリそれほどのお困りがない状態で思春期まで来た子は、思春期になって身体がたくさんの栄養を要求するようになってくると、そこで神経系に回せる栄養がうんと足りなくなってしまうので、もともと持っていた発達の抜けが顕在化することがあるんです。
そうなると、どんな事が起きるんですか?
身体に取り入れた栄養をどの順番でどこに配分していくのかは、その子のDNAで決まります。
なので、子ども一人ひとりによって色んな出方があります。
例えば喉が詰まりやすくなったり、頭痛や腹痛、手足の汗がひどい、アトピー、貧血、過敏性胃腸症候群、チックという身体の症状に出ることもあります。
また、光が眩しい、音に過敏、うるさいのが苦手、人がいっぱいるのが苦手、衣類のタグでかぶれる・・・などと五感に影響が出ることもあります。
イライラしがち、不安が強い、物事を悪い方にしか考えられない、すぐに頭が真っ白になる、緊張が強い・・というメンタルに出やすい場合もあります。
そういうのって治りますか?
必要な栄養と動きの刺激を繰り返すことで、発達の抜けが改善されることはよくあります。
どれくらいのサポートの内容と時間が必要なのかは、その子の状態を見ながら進めることで見えてきます。
特に小さい頃から匂いには敏感で、外に出かけても匂いで気持ち悪くなることもあるんです。
もしかしたら発達の抜けや栄養不足がありそうですね
まずは身体へのサポートを始めてみてください。
子どもはターンオーバーも早いので、効果も早く出てきます。
子ども自身が「体調が良くなった」「楽になった」と思えると、より積極的に改善するようになりますから、さらに改善も進みます 🙂
体調不良で学校に行きづらい:終わりに
今日は思春期の体調不良には、子どもの身体・心・頭の3つと、イマドキの環境が大きく関係していることを知ってとても驚きました。
まさか匂いに過敏なのも関係があるなんてびっくりです。
そしてうちの子がダメだからじゃないとわかってホッとしました 🙂
改善への希望が見えたので、ぜひやってみます!
その子の生きるチカラを最大に発揮できるように焦らずサポートしていけば、必ず本来の身体・心・頭と、大事な希望と自信を取り戻していきます。
♡♡終わりに♡♡
少し前までは体調不良や不登校からも、「心のエネルギー」が満たされればすっと回復する子が多かったように思います。
でもこの数年で、身体・心・頭の3つの視点に環境からの影響も含めてその子を見ていくことが、回復のために必要なケースがうんと増えてます。
社会環境の変化が早くて複雑になっている分、子どもの状態も複雑化しているのかも知れません。
昔から有効な情報に加えて新しい情報が次々と出てくる中で、何がその子に有効なのかを見極めていくのは、お母さん・お父さんだけではなかなか大変です 🙄
それでもその子は間違いなく「身体・心・頭」のつながりで、「今までと今の環境からの影響」を受けながら生きています。
身体だけ、心だけ、頭だけでなんとかしようとするよりも、リアルなその子とやり取りをしながら、その子の生きるチカラを立体的に引き出していくことで、その子の力が輝き出します。
どんな状態からでもいつからでも、その子の力を引き出すことはできるんです❣
(^o^)/
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