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回復力を高める:3つの要因を整えて落ち込みから復活する
回復力はとても大事な「生きる力」です。
生きていく上では、どうしても思うようにならないことに色々出会います。
そんな時に落ち込むのは自然なことので、大事なのはそこから回復する力なんです。
失敗したり、自分が予想してなかった事が起きたら、しばらくそれにこだわってしまいます。
誰でも嫌なことに直面すると、落ち込んだり、くよくよ考え続けてしまうこともありますね
ただ、やがてそんな状態から抜け出して、また行動できるようになる力が「回復力」です。
回復力はレジリエンスとも呼ばれます。
回復力は高い人もいれば、そうでない人もいて、個人差のあるところです。
なので、いつまでもぐるぐる考えてばかりの子どもを見ているともどかしいんです 🙄
回復力は今からでも育ちますか?
はい、落ち込みから回復する力は誰にでもあります。
そしていつからでもどんな状態からでも、高めることができるんです!
では、ご一緒に回復力についてみてみましょう
目次
回復力とは?「生きる力」に直結する
回復力とは復元力とかレジリエンスと呼ばれることもある、逆境やトラブル、驚異、強いストレスなどに直面したあとにダメージを受けても回復する力のことです。
逆境や強いストレスに直面すれば、誰でも多少ともなり落ち込むのは自然です。
落ち込みは「期待と違った現実に落胆し、それを受けとめようとするための感情エネルギー」だからです。
ところがその落ち込み状態から、「なかなか現実を受け入れられずに、ずっと落ち込み状態のままになってしまう」のが回復力が弱いという状態です。
回復力が弱いと
・ストレスに合うたびに落ち込み続ける
(ちょっとしたことで落ち込む)
・環境変化に対応するのに時間がかかる
ということが起きます。
また、回復するのに時間がかかり、辛い思いをするのが嫌なので、失敗を恐れるようにもなってしまいます。
そうなると、色んなことにチャレンジできなくなるので、「本当はこうしたい、こうなりたい」という自分の思いも実現できなくなってしまうんです
(T_T)
なんとか、うちの子も回復力を高めたいです。
はい、大丈夫です!
回復力は誰にでもあります。
上手に高めれば
・ストレスに強くなる
・環境変化に柔軟に対応できるようになる
・自分の思いを実現しやすくなる
と、人生を楽しく自分らしく生きれるようになっていきます!
自己肯定感も上がりますね 🙂
ストレスや落ち込みは誰でにでもあることです。
大事なのはその後に、いかに回復するかです。
回復力の3種類の要因
ちょっとしたことで落ち込んだり、落ち込んだらなかなか戻ってこられない場合に、回復力が弱いと言います。
回復力の弱さは「元々の性格」と捉えられたり、本人がなんとかしようと思えばすぐにくよくよをやめられると捉えられてしまうことがありますが、実は回復力は3つの要因から作られています。
それぞれの要因と、そこからの抜け出し方について見てきましょう!
(1)回復力に影響する本人の身体的要因
回復力に影響する身体的要因としては、神経系の発達の抜けが挙げられます。
神経系の発達の抜けがあると、「危険への過敏性」=「怖がり」という傾向がでます。
怖がりへの対応は、不意の出来事やストレスに直面すると「固まる、何もしない」となるパターンと「反撃する」というパターンがあります。
「固まる、何もしない」は、なかなかチャレンジせずに様子を長く見てから行動するなどの様子になるので、他の人から見ても「怖いのかな」とわかりやすいです。
もう一つの不意の出来事やストレスに直面すると「反撃する」というのは、ろくに話も聞かずに「嫌だ」と突っぱねたり「〇〇のせいだ」というような態度です。
他の人から見ると自分のしっかり自分の主張をしているようですが、実はその言動の後ろには不意の出来事やストレスにびっくりして怖がっているだけ。。ということもあったりします。
わかりにくいですね
このパターンだと”素直じゃない”と誤解されて、人間関係も損ねてしまいやすいのでご注意です
また、神経系の発達の抜けがあると、感覚が過敏になります。
匂いや音、光、肌触り、味、雰囲気などに過敏になるので、ちょっとしたことがストレスになりやすくなります。
それらが常に重なっていると、常にストレスにさらされている状態なので、心身ともに疲れやすくなり、回復力も高くキープするのが難しくなります。
発達の抜けがあるかもしれません!
ご安心ください、発達の抜けはいつからでも埋められます
(^^)
栄養などの身体へのアプローチで、「怖がり」や「感覚への過敏性」を軽減していくと、回復力も高められます。
ピンときた方は、ご家庭で日常のなかでできることをたっぷりお伝えする、思春期最幸家族講座もご活用ください。
家で改善できるのは嬉しいです
はい、臆病とか慎重すぎる場合に、子どもを励ますだけでは改善が難しいこともあります。
その場合には身体へのアプローチが必要なのですが、それを知らずに更に励ましてしまうと、子どもはかえって落ち込んでしまいますので、気をつけたいポイントです。
また、栄養不足があると、十分にセロトニンやアドレナリンなどのホルモンが身体の中に作れなくなることがあります。
その場合も安心したり、やる気になるのが難しい身体になります。
そうなんです。
ホルモンバランスは気分や行動に大きく影響します。
また、身体に十分なエネルギーがないと疲れやすいので、やはり落ち込んだから回復しづらくなります。
励ましや勇気づけなど、声掛けだけでは改善できない場合には、身体からのアプローチが必要な場合もあります。
「いくら言っても響かない」「勇気づけているのに」という場合には、「性格のせい」にせずに身体にも目を向けてみるのがオススメです
(^_-)
ぜひやってみたいです
(2)回復力に影響する後天的習得要因
人が後天的に習得した要因が、回復力にも影響します。
私達は体験から様々なことを覚えて学びます。
赤ちゃんは失敗も落ち込みもしないので、「失敗」やこれから起きる「リスク」への姿勢もその後の体験から学んだものなんです。
これまでに「失敗したら強く怒られた、バカにされた」などの体験があると、子どもは「失敗」をとても怖くて悪いものだと思い込みます。
そうなると、失敗したりうまく行かないことがあると「大変なこと」としてしまうので、なかなか抜け出せないようになってしまうんです 😐
また、周りに心配性の人が居て、善意からでも度々「大丈夫?」「失敗したらどうするの」などと声をかけられることが多いと、やはり失敗に過敏になります。
そうなると、ちょっとした失敗や困難なことも「大変なこと」と捉えて、回復が難しくなってしまいます。
落ち込みから抜け出すための行動も「また失敗したらどうしよう」と嫌な想像が先走るので、できなくなってしまいます。
また、周りがいつも先回りしてお膳立てしてくれたり、何かやっても後始末をしてくれてばかりだと、「自分でものごとをしようとする力や意欲」も「段取りや計画を建てる力」「自分の行動の責任を取る力」も育たなくなってしまいます。
小さい頃はそれでもなんとか回っていたとしても、成長とともに周りの大人がカバーしきれない課題(複雑な勉強計画を建てる、部活で厳しい課題に取り組むなど)に出会うようになってくると、そのパターンが通用しなくなってしまうんです (T_T)
そうなった時に子どもは今まで自分ではやったことがないので、なんとかやろうとしてもうまく行かないことも多く、失敗にも慣れてないのでその結果落ち込みます。
そして、具体的な抜け出し方がわからないままでモヤモヤとしながら回復できない。。。ということも起こります。
成長するうちに、どこかで失敗を悪いものだと捉えるようになるので、落ち込んだら回復しづらくなるんですね。
うちの子はもともと発達の抜けがあって怖がりだったので、何かで叱った時に怖すぎたのかもと思います。
小さい頃に父親に叱られたのはかなり怖かったみたいで、今も部活の先生に叱られるのが苦手です。
叱られたら、その後しばらく落ち込んでしまいます
はい、実はそういう事例は少なくないんです。
そのような場合には、身体へのアプローチとともに、思い込みへも働きかけていけば大丈夫です!
もし、お子さんに「失敗は悪いもの」という思い込みが強くあると気づいたら、ぜひ「失敗はただの経験の一つ。そこから何を学ぶかが大事」ということを分かるように話してみるのがおすすめです。
お子さんが話を聞ける状態のタイミングで、わかりやすく、何度か話してみるのが効果的です。
一回で分からせよう、なんとかしようとすると圧がかかって怖くなり、逆に伝わりづらくなるのでご注意です 😉
思春期で親とは距離が近すぎて改めて話しづらい時には、勇気づけのプロコーチの力も借りてくださいね (^^)/
もともと言葉数の少ない子や、周りの言葉数が多すぎて圧倒されて育った子は、自分の気持ちや感覚を言葉にして整理したり客観的に捉えることが苦手なことがよくあります。
そのようなタイプの子が落ち込むと、「自分は何を気にしているのか」がもやもやしたままになってしまい、「なぜこんな事が起きるのだろう」とぐるぐる考え続けることが起きがちです。
「なぜこんな事になったのだろう」とつぶやくと、他人にされたことや自分のダメだったことばかり、頭の中にあれこれ浮かんできてしまいます。
そうなるとずっと嫌な気持ちのまま、落ち込みから回復するのが難しくなってしまうんです
(T_T)
また、人に自分の気持ちや感覚を表現することに慣れていないと、自分の状況を説明し手助けてもらうことが苦手にもなります。
周りが心配して「何かあったの?いつでも話して」と声をかけても、本人が「ちゃんと言えない」と思い込んでしまい、口を閉ざしたままになることもよくあります。
そしていつも先回り・後始末されてきた子も、同じように自分から人にお願いしたり説明する経験が不足します。
日常会話はよく喋っても、状況や気持ちの説明がまるでできない子も多いです。
このパターンだと、家族のように自分を察してくれない、自分を第一にしてくれない環境だと(先生の目が届かなくなる中学以上の友達関係や、部活での人間関係など)になると、すぐにうまく行かなくなって落ち込んでしまうだけでなく、人から助けてもらえるように働きかけることも難しくなってしまいます 😐
どちらの場合も、これまで自分の気持ちや感覚を言葉で伝える経験が不足しているので、それを変えていくには焦らないのが大事なポイントです。
無口なこの場合には、無理に詳しく説明させようとせずに、時には日常のその子の好きな趣味やゲームなどの話などから「話して聞いてもらう」という体験を増やしていくのがおすすめです。
聞く時には短時間でもいいので、興味を持って、その子の気持ちを尋ねて言葉にするのを増やしてみるのが効果的です。
数回で大きく変わることはなくても、徐々に重ねていくうちに、子どもの答えも変わってきます。
先回り・後始末が多かった場合には、徐々に本人に課題を返していきましょう。
時には手を出さずに子どもに失敗を経験させて、そこからのリカバリーを自分でやらせることも必要になります。
親が失敗をこわがり続けて手を出してしまうと、子どもはいつまでも失敗から自分で回復しようとしなくなってしまいます。
子どもの成長とともに、進路選択や友達関係もより複雑になってしまいますので、できるだけ早く、先回り・後始末をやめるという親の勇気も大事なポイントです。
それでも、もし、今子どもがそのような状態ならば、今が一番早く簡単に回復力を高められるチャンスです!
(3)回復力に影響する環境要因
環境の要因も回復力に影響を与えます。
人間は誰でも「人とつながっていたい」という欲求があります。
一人では非力で弱い動物なので、もともと複数で協力して生き残ろうとする本能もあります。
なので、「自分が安心して所属できる場所がある=安全基地がある」かどうかは、心の安定にとても大事なことになります。
子どもの頃に
「自分は良いこと・正しいこと・褒められることをしてもしなくても認められている」
「自分に興味を持ってもらえている」
この感覚が持てていると、自己肯定感の基盤になります。
それがあると、何かうまく行かないことや失敗があって落ち込んでも、「自分は認めてもらえる、居場所があるから大丈夫」と回復できる力が育ちます。
子どもはこの感覚を頼りに、失敗や落ち込みを経験しながら回復することを何度も経験していくことで、回復力が育ちます。
投げられても大丈夫、なんとかなると思えたら、安心して取り組みができるようになります。
失敗しても受け止めてもらえる居場所があると思えることで、安心して回復とチャレンジができるので、回復力が育つんです。
回復力に大事なのは、安全基地があるので失敗や落ち込みから回復する実際の経験を重ねられることです。
いつまでも安全基地にいるばかりでは、回復力は育ちません
思春期になると、子どもの「繋がりたい」対象が家族から外の世界の友だちや仲間に広がっていきます。
それでも思春期の特に初めの頃には、お互いにまだ違う価値観を持った相手との仲間づくりの仕方が不器用ですし、共感性もまだ発達途中なので、色々とぶつかったり、擦れあって傷つくこともあったりします。
そんな時に子どもが戻っていくのは家族です。
そこでしっかりと受け止めてもらうことで、子どもは安心して回復してまた社会に戻れるようになります。
そして子どもが落ち込んだ時には「マイナス感情を認める」ことも大事です。
善意や愛情からでも「落ち込まないで」「前向きに」「頑張れ」というだけでは、子どもは受け止めてもらったという感覚は持てません。
マイナス感情は感じていることをただ認めることが、そこからぬけだせる第一歩になります。
(酸:怒りと悲しみを感じたら。大事なチャンスに変えるコツ)
落ち込むなんて可愛そう~とするのは甘やかしになりがちです。
子どものエネルギー状態に合わせて、ちょっと頑張ればやれることにチャレンジさせるのもお忘れなく!
存在を全肯定するのと、社会性を養わせるのは両立します。
徐々にタフに社会で生きる力を育てることで、いつまでも家から出ない・・・なんてことはなくなります。
回復力が育つことによって、子どもに自分で安全基地を作れる力が育ちます。
子どもは思春期になると、勉強や部活、人気や容姿などのさまざまな要素でがっつりと評価されたりし合うようになります。
他者と自分を比べて自分のことを知っていくのも思春期です。
ところがいつも「今の評価」「今の結果」ばかりに意識が行ってしまうと、未来の可能性や努力や工夫などがおきざりになってしまうことがあります。
また、学校や友達の間だけでの価値基準が世界の全てだと思いこんでしまって、「優しさ」「独創性」「楽しませる力」など、実際の社会では十分に大切にされるものの価値に気づかずに、自分はダメだと落ち込み続けてしまうこともあります。
もったいないですね
(><)
学校ではどうしても一定の価値基準でばかり評価されますし、同年代の子ばかりと接していると、視野も狭くなりがちです。
家庭でその子の良いところやちょっとした工夫や頑張りにも、どんどん光を当てていきましょう!
お母さん・お父さんはもちろん気づいているのですが、つい忙しい毎日では、言葉にして本人に伝えることを忘れてしまうことも多いもの。
ちょっと意識して「ここはすごいと思う」とか「~~してくれて嬉しい」とか「あなたを大事に思っている」などを短い言葉でサラッと伝えていくのがおすすめです。
自分には落ち込むこともあるけれど、他にもちゃんと良いところやうまくやれること、頑張ってることがあるし、それをちゃんと見てもらえている。
そう思えれば、落ち込むことがあっても希望に目を向けて回復しやすくなります。
甘やかさずにしっかり認めれば、子どもは自分にもそう接することができるようになります。
コミュニケーションには2つのやり取りがあります。
情報のやり取りと感情のやり取りです
(参:家族でコミュニケーションしてますか?思春期だから難しい?)
どうしても忙しいと情報のやり取り=伝達事項や依頼ばかりになりがちで、それも一方通行になりがちです。
毎回コミュニケーションで感情の遣り取りをする必要はないですが、一日数回はお互いの感情を感じながらの会話をしてみるのがおすすめです。
人は自分の気持ちに注意を払ってもらった、認めてもらったと感じると、つながりや安心感、自己肯定感を感じられます。
落ち込むことがあっても、戻る場所があるし自分は大丈夫と思えるので、安心して回復しやすくなります。
そして何度か遣り取りをするコミュニケーションができると、お互いの考えや気持ちの理解も深まります。
そういう体験があると、人間関係で落ち込むことがあっても、「もっと上手に説明したら伝わるんじゃないか」「また説明してみよう」と思うこともできるので、回復力もアップします
(^^)
やり取りで理解し合うというコミュニケーションの体験が少ないと、一度誤解されたり、うまく会話できないともう終わりだ・・と深刻になってしまいます 😯
回復力も「ちから」です。
力は繰り返し適切な練習をすれば必ず育ちます
(^^)b
人は「具体的に知っているもの」を真似するのが上達の一番の早道です。
なので、周りに落ち込みからの回復力が高い人や、ユーモアセンスのある人がいると、自然にそれをお手本にするので回復力も高まります。
やたらポジティブな人ばかりだと、落ち込んでいる状態からの回復過程がわからないので、かえって子どもには参考にならないこともあります。
失敗やストレスから落ち込むこともあったとしても、そこからどうやって回復するのかをそばで見れるのが一番子どもには効果があるようです。
なので、お母さん・お父さんも、無理していつもポジティブで頑張ろうとするよりも、本当に落ち込んだり悲しい時やショックな時には、ただそれを味わって、そこから回復するという過程を子どもにも見せても良いのではないでしょうか
また、ユーモアセンスのある人は余裕があって、どんな時にも「楽しもう」とする姿勢があります。
ユーモアを発揮するには、いろんな視点から物事を見る力も必要です。
そんなモデルがそばにいると、子どもも自然に物事を「深刻」に捉えすぎずに居られるようになります。
真剣と深刻の違いを、子どもが体験できるといいですね
気をつけたい!回復を妨げてしまうこと
ここで、ついやってしまいがちな、回復を妨げてしまうことをまとめておきましょう
気づければやめることができます。
*失敗や自分が落ち込んだことをいつまでも認めない(本人)
*失敗や現実に向き合わない(ゲームなどに現実逃避。何もせずに、いつかなんとかなると思おうとし続ける。)
*失敗をいつまでも責める(本人、親などの他者)
*失敗や落ち込みの原因探しをいつまでもする
*「いつまでもくよくよしないように」「もっと前向きに考えなさい」と抽象的なことだけ言う
(3つの要点を具体的にチェックしましょう!)
失敗や落ち込みは誰にでもあることなので、いつまでもそこにこだわるよりも、そこからどうより良く回復するかに注目すればOKです✿
回復力を高める落ち込みから復活する方法
回復力を高めるには、3つの要因を整えたら、あとは実際に落ち込んで上手に回復するという経験を積んでいきましょう。
必ず回復力が育ちます!
落ち込みから上手に回復するステップ
意外なことに、自分が落ち込んでいることに気づかないままで、あれこれぐるぐる思考を続けていることがあります。
ぐるぐる思考は「どうしよう。これをやったらこうなるし・・・」と何度もぐるぐる同じような言葉を頭の中で回している状態です。
でも本人は「考えている」と取り違えてしまうんです。
考えているのはゴールを具体的に探すか、そのゴールに向かっての進み方を具体的に探している状態のことです。
出口無くさまよっているのはぐるぐる思考で、混乱している状態で、ちゃんと自分の感情に気が付いていないことが多いんです。
自分の気持ちにきづければ、次のステップに進めます
②気分が高揚している時には落ち着いてから、その落ち込みと向き合う
ショック状態や怒りや落ち込み、悲しみが強い場合には、まず少し落ち着くことを優先するのがおすすめです。
人は誰でも、感情が揺れ動いている時には、客観的になることが難しいものです。
ちょっと落ち着いたら、落ち込んだり悲しんだり、怒っていることにあれこれ評価せずに、ただその感情に素直にむきあいます。
そうすると、より気持ちが落ち着いてきますし、自分が「何を気にしているのか」がわかる状態になります。
自分が本当に気になっていることがわかったら、それがどうなったら良いのかを「自分は」という言葉で表現します。
「相手が変わればいい」というのでは、自分でコントロールできません。
「相手にこうなってもらうために、自分が何かできればいい」というのなら自分がコントロールできることです。
ぼんやりしたイメージではなく、しっかりと言葉で表現するのがポイントです。
③で見つけた未来に向かっての、自分ができる行動の第一歩目を見つけます。
今自分が③はわかるけれど、どうしたらいいのかわからない場合には、「調べる」「相談する」「うまくやっている人を真似てみる」などから始めてもOKです。
じっと動かないで「どうしよう」「嫌だ」ばかり考えているのが一番エネルギーを落とします。
ちょっとした行動でもやってみると、現実が変わります。
一つやってみてだめなら別の方法もいくらでもあります。
どんな場合でも、コーチはそれを見つけるプロなので、ピンときた場合にはご相談ください
(^^)
なにか新しいことをやってみると、現実は必ず変わります。
望ましい変化が出ない場合には、別の方法を試せばいいだけです。
じっと動かないでいるのでは、「何もしないので安全」なようで、実は一番大事な時間を無駄に使っていることになります。
特に日本の思春期では、自分が止まろうと思っても、時間でみんな同じ階段を登るようなシステムになっています。
自分がじっとして登らなければ、周りから置いていかれたり、今度登ろうとする時にその分を埋めるのが大変になってしまいます。
リカバリーが必要な時期はできるだけ少ないほうがいいので、落ち込みから心身のエネルギーの回復するスピードに合わせて、できるだけ早めに動ければそれに越したことはない・・・というのが、これまで数多くの回復実例をサポートしてきての実感です。
行動したあとの変化を振り返ってみて、好ましいものは繰り返し、好ましくない場合には別のことをやってみます。
それを繰り返していくうちに、必ず望む未来に進む道が見つかります。
この①~⑤を実際に繰り返して体験することで、どんどん回復力が高まります。
落ち込んでもしなやかに回復し、前よりも強い状態になるでしょう。
落ち込んでも戻ってこれると分かれば、リスクのあることにもチャレンジができるようになります。
自分の本当ににやりたいことをできる自分になっていきます
(^^)
回復力を高めるのおわりに
でも、なかなか変化がなかったんですが、回復力はいろんな要因があるとわかって驚きました。
つい自己責任、性格と捉えられがちですが、実は私達の思考や感情や行動のパターンは、いろんな要因から成っています。
本人が自分なりに頑張っても変わらないことでも、どれかを整えるとすっと変わることもあるんです
身体や思い込みへのアプローチ、安心感やコミュニケーションの仕方など、家で工夫できることがいっぱいあるとわかったのが嬉しいです。
さっそくできることからやってみます!
♡♡あとがき♡♡
しなやかな心の回復力はとても大事です。
私達はどうしても、自分の期待通りじゃないことに出会うので、落ち込むことも多々あります。
親は子どもに落ち込ませたくないので、つい先回りしたり・あと始末を勝手にしてしまいがちです。
私もせっかちなので、自分が気づいたことは良かれとさっさと処理していたことがたくさんあったな~と、子育ての途中で気がついて慌てました(^^:)
子育てで大事なのは、いつまでも子どもを守り続けることではなく、子どもの回復力=レジリエンスを高めることです。
そのために親のできることは3つの要因を整えるサポートと、子どもに落ち込みも体験して回復する経験を積ませることですね。
アドラー心理学ではそれを「自然の結末から学ぶ」といいますが、自然の結末からの学びが豊かな子は、論理的結末からも学べるようになります。
論理的結末から学ぶとは、実際に失敗や落ち込みを経験する前に、「こうなればこうなる」と論理的に考えてリスクを回避するように準備ができるようになることです。
そして論理的結末は、自然の結末からの学びをある程度経験していないとできないんです。
子どものうちにしっかり回復力をつけておけば、だんだん痛い目に合う前に、自分で上手にリスクを回避しながら、自分のやりたいことがやれるようになります。
そうなってくれたら、親は一番安心できますね
(^^)♡
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