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不登校の親の気持ち:どうつきあえばいいのかわからない
不登校の親の気持ちは複雑です。
子どもをサポートしなくちゃと思いながらも、一人ではどうしたらいいのかわからないことだらけだからです。
子どもが登校したがらない時には、無理に行かせないほうがいいと聞いたので、しばし見守っているんですが・・・
時々私がどうしようもなく不安になったり、イライラしたりしちゃうんです。
でもそんな気持ちの持って行き先がなくて、私もぐるぐるしちゃってます 😐
はい、私もそんな気持ちになったことがあります。
子どもが不登校になった時には、もちろんその子が心身にショックを受けてるんですが、やっぱり親だってショックですよね。
でもそんな状態でも今目の前の子どもをサポートしなくちゃならないし、一方では「子どもの不登校は親の愛情不足」などの言葉をかけられて追い詰められた気持ちにもなっちゃいます。
(T_T)
「不登校は親のせい」なんて単純なものではありません。
ただ、子どもが家で回復するには、家族の、そして一番影響力のあるお母さんがで〜んとしていることもとても大事です。
そうですよね。
どうやって、で〜んとした存在でいられるのかだって知りたいですよね。
いろんな抽象的なことはわかってて、具体的にそれを「今の自分がどうしたらいいのか」まで落とし込めるかがとても大事です。
私もそこで迷走した時期がとても長かったです 🙁
では、そんな「わからないこと」だらけの不登校の親の気持ちが少しでもラクになるためのコツをご一緒に見ていきましょう!
不登校には2つの局面がある
「不登校」について混乱しやすいのは、「不登校になる」ことと「不登校から回復する」ことをごちゃまぜにしていることが多いからです。
その2つは別の局面なので、親としてのサポートの仕方も、気持ちの持ち方も異なります。
それぞれを見分けることで「今何をしたらいいのか」も見えてきますから、そうなれば大変な親御さんの気持ちも落ち着ける方向に向かいます
(^^)
まず「不登校になる」のは、子どもの心身のエネルギーの枯渇が一番の原因です。
身体または心が何らかのストレスからエネルギー不足になったために、これ以上活動せずに安全な場所で休むことで、エネルギーを溜めなおそうとする状態が不登校です。
そうですよね。
まずは親が気持ちに余裕を持てることが大事です。
余裕がないままでは、子どもを上手にサポートできませんものね。
そして「不登校になる」のが心身のエネルギー不足からだとわかれば、不登校から回復するためには、安全な場所で休みながらエネルギーを溜め直せればいいとわかりませす。
それは不登校期間がすでに数年あったり、こじれていても同じです。
子どもが楽しく再登校を継続的にできるようになるには
・エネルギーを溜める
・エネルギー漏れをふせぐ
(不登校について責める、急がせるなど)
・再登校先の環境整備
(またエネルギーを損なうようないじめや忙しすぎる部活などの課題がある場合にはそれも解決したり、勉強の遅れへのサポートなど)
があればいいんです。
そして長期的な視点では、その子が心身のエネルギーを常に高くキープできる方法を手に入れることができればベストです。
心身のエネルギーが高ければ、多少のストレスを乗り越えられる余裕もでてきます 😉
そうなんです。
動物は傷ついたリ疲れた時には、ひたすら安全な場所でじっとしていることでエネルギーを溜め直して回復します。
その時には休んでる自分を責めることもありませんし、周りの仲間から責められることもありません。
そして一度回復したら、以前と同じ危険に出会う場所には行かないようにするなどの工夫はしますが、傷ついて休んだことを「恥ずかしい過去」としては扱いません。
堂々と胸を張って自分の命を楽しんでいます。
ところが人間は登校しないことを「悪いこと」「恥ずかしいこと」だとみなすので、周りの大人も慌てたり責めたり、とにかく登校させようとしたり、原因を探そうとしたりとしがちです。
また、子ども自身も「みんなと同じ」に登校できない自分を責めたり、罪悪感をもったり、「なんで行けないんだろう」「どこがダメなんだろう」とぐるぐる考えてしまうことで、家にいても本当の意味で休むことができなくて、エネルギーを漏らし続けてしまうこともあるんです。
そうなんです。
もしそんな不十分なエネルギー状態のままで「学校には行かなくちゃ」と頑張って再登校したとしても、またすぐにエネルギー不足になってしまいます。
それが「不登校は繰り返しやすい」と言われるところです。
また、学校に行けずに家にいるのは休むためなのに、そこで子どもがぐるぐると自分責めをしたり、周りから責められたり、今の自分には過度な期待を押し付けられたりすることで、うまく回復のステップに進めずに、不登校をこじらせてしまうこともよくあります。
もちろん、子どもも周りの大人も、わざとこじらせようとしていることなんてありません。
不登校や思春期についての情報が不足していたりして、「良かれと思って」または「気が付かないうちに」やっていることが、結果的に逆方向に作用してしまっているだけなんです。
なので、思春期や不登校についてまず知って、その上でその子に今必要なこと(心身のエネルギーの溜め直し)をしていけば、子どもは元気になっていきます。
そうなれば、誰でも勇気(自分の課題に向きあおうとする力。アドラー心理学の言葉)が発動できる状態になります。
不登校の始まりの頃の親の気持ち
子どもが不登校になったという局面で、親が感じる気持ちは実に様々なものがあります。
言われてみれば、私もどれも感じてました。
不登校ということ、子どもの気持ちばかりに光が当てられがちですが、お母さんの気持ちだって複雑でとても大変なんです。
子どもが不登校になったことは、親にとってもショックです。
“好ましくないこと”が起きたわけですから、不登校がエネルギー切れだとわかっていたとしてもショックです。
風邪が病気で回復するとわかってても、親も多少ともなりのショックを受けるのと同じです 😉
ショックを受けた時に一番大事なのは「自分はショックを受けている」と受け止めることです。
そんな自分の気持を無視して『不登校なんて受け入れたくない!すぐに学校に活かせなくちゃ』と焦ったり、『大したことない』と自分の気持ちにフタをするのではなく、今自分がショックを受けたことに気づいて受け止めるのが一番始めです。
ショックを受けた自分をただ受け止めるというのは、それに浸かってしまうことではなく、ショックを受けた自分をいたわりの気持ちで扱えるようになることです。
そうすれば少し活動のペースを落としたり、自分に優しくすることもできるようになります。
そうなれば焦って「良かれ」と逆効果のことをしてしまうことも減りますし、子どもも同じようにショックを受けているんだと思えるようにもなります。
子どもが学校に行けないというのは非常事態ですから、親としてはとても心配になります。
「何が起きたのだろう」「どうしたらいいんだろう」と子どもを心配します。
ここで不登校はエネルギー切れだということや、思春期の関係についての情報を親が持っていれば、「まずは子どもの話を聞いてみよう」と思ったり、子どもがあまり話してくれない場合には「あれこれ子どもに聞くよりも、今はひとまず休ませて様子を見よう」という選択が自然にできるようになります。
軽いエネルギー切れの場合には、子どもも一日か数日休んだら、そのあとはケロッとして登校し続けることもあります。
安心して休めたことで、身体にエネルギーが溜まったり、心にも「受け入れられる場所がある。わかってもらえた」と思えたことでエネルギーが回復することもあるからです。
せっかく軽いエネルギー切れだったのに、無理に登校させ続けたり、家に居ても心が休まらなかったために、そこからエネルギーを落としてしまって、長期化してしまうケースも残念ながらあるんです
(T_T)
日本ではまだまだ「子どものことは親、特に母親の責任」という風潮があります。
それで子どもが不登校になったのも「自分の育て方のせいじゃなか」だから「自分がどうにかしなくちゃ」とすぐに思ってしまうことがあるんです。
そうなると罪悪感や不安など、様々な気持ちが湧いてしまいます。
また、「自分のせいだから自分がなんとかしなくちゃ!」と変に力が入ってしまうことも起こります
↑
これはかつての私です。
母をなくしていたこともあり、とにかく一人で頑張らなくちゃと思ってました 🙁
その力みは全くいい結果には結びつきませんでした
また、「自分で撒いた種は自分で刈り取らなくちゃと思ってたので、長い間相談できませんでした」という声も聞いたことがあります
(T_T)(T_T)(T_T)
ただでさえショック状態なのに、そんな気持ちを持ちながら、よくわからない「不登校」に立ち向かうのはとても厳しすぎる状態です。
でも誰かが何か”事件”を起こしたらすぐに親が追求されることがテレビでも繰り返されてたり、子育て相談やお医者さんに行っても「不登校はあなたの育て方のせい」と言われることさえあるのは本当にひどいです
👿
子どもが身体の病気になったらそれは全部「親の育て方のせい」ってことはありませんよね。
子ども自身の生まれつきの部分と、これまでに経験したすべてのことと、それをどう学習したかの積み重ねからその子の「今」ができています。
お母さんがその全部をコントロールしてきたなんてことはありえません。
そして回復のためには、子どものエネルギー不足に結びつくところを整えていけば良いだけです。
そんなお母さんを周りが支えられるような環境作りとして、思春期や不登校について広くいろんな方に知っていただく活動も、当カレッジのミッションです
思春期のリスクや不登校についての情報を持っていないと、「不登校」という言葉だけで不安になることもあります。
・なぜ不登校になったんだろう
・なんでうちの子なんだろう
・この先どうなるんだろう
・何をしたらいいのか
・相談できる人はいるんだろうか
・どうやって回復したらいいのかわからない
などの不安がぐるぐるしてしまうこともあるでしょう。
そしてこれらの言葉が頭の中でぐるぐるし始めると、どんどん「それは〜〜だから」「無理かもしれない」という気持ちにもなってしまいます。
不安でいっぱいになるだけでも辛いのに、さらにそんな状態は、子どもにもまずい影響を与えてしまいます。
不登校になった子どもに必要なのは、安心して休める環境です。
でも親が不安でいっぱいになってしまったら、子どもはそれを敏感に受け取ります。
不登校になった子どもは、親の受け止め方にとても敏感になっているんです。
この時期の子どもはただでさえ、「親にも迷惑をかけてるな」と思っているのに、親が不安になることで、さらに罪悪感を抱いたり自分も不安になります。
また、コミュニケーションのすれ違いから「自分のことよりも親は登校ばかり気にしてる」と思い込まれてしまうこともあります。
こんな状態になると子どもも安心して休めないので、エネルギーも溜まりにくく、不登校が長期化することにもつながってしまうんです 😐
でも、「不登校は身体の病気と同じで、身体や心のエネルギー不足な状態だから、またエネルギーを溜め直していけば必ず子どもは元気を取り戻す」と知っていれば、多少の不安は感じても、それに絡め取られてしまうことはなくなります。
そして一番のおすすめは、親がまず専門家につながることです。
子どもが専門家に会えても会えなくても、まずは親が専門家につながって、あなたのケースでの「今すぐできること」と「しない方がいいこと」についての情報を詳しく手に入れるのがおすすめです。
そうすれば「良かれと思って」または「知らないうちに」不登校をこじらせてしまうことはなくなります。
そして親も「なんとかしなくちゃ!」と一人で背負わなくてすみますから、余裕のある心身でいられるようになります。
専門家(実際に回復まで支援した経験がたくさんある人)じゃない人に相談しても、『私ならこうする』という架空の話か、『私はこうした』という事例で終わってしまいます。
人は不安な時にはついあやふやな話にもひっぱられやすくなるものです。
迷走しないように気をつけたいポイントです。
子どもが不登校になれば、誰だって不安な気持ちになることはあるものです。
「エネルギーを溜め直せば大丈夫」とわかっていても不安になることもあるでしょう。
そんな時には専門家に繋がっていれば、こまめに勇気づけてもらうこともできます。
信頼できる人になら、自分の弱いところも見せられます。
それは自分で自分の弱いところにもOKを出して、いたわることにも繋がります。
一人で頑張ろうとするよりも、ずっと楽にいられます。
子どもが不登校になったら、「こうなったのはどこかで育て方がまちがっていたせいなのかしら」と、気になることもあるかもしれません。
さらに他人(家族、親戚、学校、相談先)から同じように言われうことや、時には荒れた子どもからそんな言葉を浴びせられることもあったりします
(゚Д゚)
これはかなりきついです。
残念なことに誰でも、これまでのことを振り返れば、誰でも「完璧じゃなかった子育て場面」を次々を思い出すことができるからです。
その時には一生懸命やっていたとしても、「今から思えばもっとこうすればよかったのかも」なんてことはいくらでも見つかるものだからです。
そしてその見つかった過去について「あの時なんで私はあんなふうにしちゃったんだろう」と考えてしまうと、過去のできごとは誰にも変えられないものですから、いつまでもその「過去の失敗」に拘り続けてしまうんです。
罪悪感というのが、一番エネルギーを吸い取ります。
自分にもためにならないし、相手にも良い影響は0なんです。
もし、罪悪感に絡め取られてしまいそうになったら、ぜひその時の自分もその時なりに一生懸命だったことと、子どもには生きる力があることを思い出してみてください。
過去に失敗を見つけるのは、今成長している証です。
また、過去のできごとが悲しかったら、思い切り泣いてちゃんと悲しむのもおすすめです。
信頼できる人にただ気持ちを聞いてもらってもいいですね。
お母さんの頭も心も大切にしてください。
そしてその後で、未来は過去の延長線上にあるわけではないことも思い出してみてくださいね。
過去にこんな事があったから、未来が必ずひどいものにになるわけではないのです。
今から「行きたい未来」に舵を切ることが大事です。
そして子どもには未来を向いて歩く力が必ずあります。
ここからエネルギーを溜め直して、その力を蘇らせば大丈夫です!
罪悪感にはハマらないでくださいね。
子どもが不登校になったら、周りの眼も気になります。
自分の親や親戚、ママ友やご近所、仕事の関係者などに、できるなら知られたくないと思います。
もちろん嬉しい出来事ではないですから、わざわざ言うこともないのですが、「恥ずかしい」「悪いこと」だと思い過ぎてると、他人の眼をさらに怖く感じてしまいます。
また、兄弟がいると他の子が「学校を休めてずるい」と言ってきたり、反対にその子が親にこれ以上心配をかけないようにと気を使うようになることもあります。
親としては、不登校の子にいっぱいいっぱいになりながらも、兄弟姉妹への影響も気になりますね 😐
このような場合でも、思春期のリスクと不登校について知っていれば、話題になった時にも『いまエネルギーが切れちゃったから、溜め直してるのよ』と明るくはっきりと言うこともできます。
相手は詳しいことがわからなくても、こちらがどっしりとしていれば、それ以上突っ込んだり、いじったりできなくなります。
また、兄弟姉妹もお母さんの態度に安心するでしょう。
そして話を聞いているうちに、だんだん私でもできそうな気がしてきました
親が思春期や不登校についての情報を持っていないと、子どもへの対応で迷うこともいろいろ出てきます。
例えば『休みたい』と言った時に「休ませたほうがいいのか、無理にでも連れて行ったのほうがいいのか」と悩むこともあるでしょう。
もちろん、子どもの状態によっては優しく登校を促せば、登校できることもあります。
子どもが自分で「ちょっと嫌だけど行ってみよう」と思えるのならばOKです。
ところが不登校についての情報が不足していて、「学校を休ませて癖になったらどうしよう」「不登校なんて絶対に嫌!」と親が思っていれば、子どもの状態にかかわらず、とにかく登校させることに必死になってしまうこともあります。
そんな時にも情報を持っていれば「この状態はエネルギー切れなんだな」とわかりますので、『まずは落ち着いて子どもの話を聞いてみよう』とも思えます。
そして子どもが話してくれない場合でも「とにかく今は休ませるのが優先」と思うこともできます。
そのためには不登校や思春期の特徴などの情報を持ってることと、自分の気持ちに敏感になって大切にすることですね。
はい、おっしゃるとおりです!
予防を心がけていても、突然子どもの身体や心に大きなストレスがかかることもあるものです。
もしお子さんが不登校になったとしても、あわてずにお子さんとご自分に「必要なケア」と「しない方がいいこと」を掴んでおきましょう。
そして早く専門家につながれば、こじらせることなく回復します
(^^)
不登校から回復への時期の親の気持ち
不登校も始まりを過ぎると、回復へのステップの時期になります。
安定的にエネルギーを溜められて、学校環境の準備も整えば、子どもはちゃんと回復していきます。
親も子どもが回復していることを実感できれば、見守りやすくもなりますね。
ところが子どもが家に居たとしても、なかなか回復へのステップが進まないように思えることもあるんです 😐
そうなると親の気持ちも揺れちゃいますよね。
親の気持ちが揺れてしまえば、子どもにも影響しますし、そこから関係性が悪くなることも起きがちです。
回復期に入ってもなかなか回復しないパターンには3つあります。
一番目は、不登校の始まりからうまく子どもへの対応ができなかったパターンです。
不登校というショックから親子で抜け出せていなかったり、心配・責任感・不安・罪悪感・引け目・迷いなどをどちらかまたは両方が大量にもっているままだと、親子ともに落ち着くことができないので、子どもにも大人にもエネルギーがたまらなくなってしまうんです。
そして大人が「良かれ」と思ってやったことが、今のその子には不適切なこともでてきたり、コミュニケーションのすれ違いが起こったり・・・そこから大事な親子の信頼関係まで傷ついてしまうことも、残念ながらあるんです 🙁
そうなると子どもは親のことも信頼できないので、家に居ても「安心安全」だと思えなくなって、心から休むことができなくなってしまいます。
そうなんです。
親が不登校についての情報を持ってたり、自分の気持ちに気づいてうまく付き合えれば、概ねどっしりして居られます。
そうなればまずい方向に行ってしまうことはありません。
よく「子どもを信じて見守る」のが大事だと言われますが、そのためには親が不登校について知っていることと、安定した気持ちで居ることが欠かせません。
必要な時には、ぜひ専門家につながってくださいね。
少し余談になりますが、よく不登校の相談において、親の接し方を変えるように言われることがありますが、これは家の中で子どもが安心してエネルギーを溜められるようにするためには有効です。
ただこれを「不登校の原因が親の接し方だから治しましょう」としてしまうと、混乱を招いたり、親御さんに無用な罪悪感を与えてしまうので、かなり注意がいるところです。
そもそも「〜〜のせい」と単純に考えるのは、物事を混乱させる早道です。
不登校になったのが「親のせい」かどうかよりも、学校に行かれない子どもは家に居ることになりますから、家での過ごし方が子どもの回復の進みに大きな影響を与えるということが大事です。
それは不登校の原因と回復に必要なことの混同です。
ご自分の接し方で、お子さんの生きる力をより引き出せるんだと、胸を張って捉えてくださいね!
もし、不登校の始まりからうまく対応できなかった場合でも、そこからエネルギーを溜め直す方向に舵を切り直せば大丈夫です!
一人では難しかったり、こじれてしまっている場合には、ぜひ専門家に相談してください。
どんな状態からでもいつからでも、回復への道に進めますから、ご安心くださいね。
なかなか不登校から回復しない2番目のパターンは最近増えている「見守っているだけではうまくいかないパターン」です。
子どもの不登校は「問題行動」ではないと文科省が発表してからは、子どもを無理に登校させようとする学校や親御さんも減ってきました。
「休みが必要な状態」「子どもの気持ちを大事にして見守ろう」という言葉もよく聞かれるようになったので、家で子どもを休ませたり、「見守ろう」とする親御さんも増えました。
それで数日など休んでいるうちに、子どもが心身のエネルギーを回復して、自分から再登校していくならばバッチリです♡
ところがイマドキは、「見守っているだけ」ではその回復のステップを上がっていけない子どもたちも増えているんです 😯
はい、それは
①子どもの心身のストレス耐性が低くなっている
→ ・できごとから受けるダメージが大きい
・回復まで時間がかかる
・休んでいる間にもちょっとしたことでダメージになってしまう
②ぐるぐる思考をする子が増えている
→ ・不登校になった理由や「自分の弱さ」について考えすぎてしまうので、エネルギーが溜まりにくい
・ネットで色んな意見をみているうちに、「不登校になったのは親のせい」とか「不登校になる裏には発達障害があってそれは治らない」などと思いこんで、さらにエネルギーが下がってしまう
③ネットやゲームに嵌ってしまう
→ ・それで親との関係性が悪くなる
・昼夜逆転になってしまう。
・さらに昼夜逆転になると、「学校に行こう」と思っても登校時間に活動できなくなってしまう
・また、昼夜逆転すると睡眠や食事のリズムが崩れることから、身体の重大なエネルギー不足を引き起こす
が起きやすくなっているからです。
これらが増えている背景には、社会環境の変化も影響しています。
親が子どもを信じて見守っていれば大丈夫だと思っていても、それだけでは回復しにくい事例が最近は増えて来ています。
これらの課題があるのに「見守る」に固執してしまうと、不登校がこじれたり、長期化することも起こります。
「子どもの回復力を信じて見守る」ことは大事ですが、それだけでは身体の病気の場合でも「いつ治るのかわからない」ことがあるのと同じです。
せっかくの思春期という貴重な時間を楽しく充実して過ごすチャンスを失わないことも大切です。
特にこの3つへの接し方はちょっと複雑なので、専門家に相談するのが一番です。
これらも子どもの身体・心・頭への適切な働きかけで解決していきますので、ご安心ください。
その子のそれぞれの状況を見定めて、必要なケアや介入があれば大丈夫です!
そうなんです。
そして3番目のパターンは、親が子どもの回復のステップを待てない、または待つだけになっているパターンです。
子どもがエネルギー不足から回復していく時には、様々なパターンがあります。
基本はショック期→安静期→回復期→再活動期と進むのですが、特に安静期と回復期が、親の期待よりもゆっくりと進むことも珍しくはありません。
そうなると親は期待通りに回復しない我が子を見て、また不安になってしまうことも起こります。
また、親がそれぞれの期に必要な接し方のコツを知らないために、子どもに必要な刺激やエネルギーを与えられずにただ待ってしまうこともあります。
子どもによっては回復期から再登校期に進む時に、ちょっと背中を押してあげたり、身体のエネルギーが十分に必要なこともあったりします。
そして見守っていても子どもがなかなか回復していかないと、親はさらに複雑な気持ちになってきます。
・このまま見守っていればいいのか不安
・元気そうに見えるのに登校しない。これでいいのか不安
・子どもが何を考えているのかわからないので不安
・いつまで続くのか不安
・将来の選択肢が狭まっていくのじゃないかと不安
・勉強の遅れや友達の輪に入れなくなるんじゃないかと不安
・長引けば戻りにくくなるのではと不安
・ゲームやテレビをみてる子どもにイライラ
・『なんで行けないの』と周りから聞かれることへの困惑
・他の不登校からの回復事例と違う自分の子どもに不安
一人で子どもを信じてただ見守っているだけだと、そんな不安やイライラに見舞われることも出てきます。
そんなときはぜひ専門家につながって、「今の状況とこれからの回復の道筋」や「次の期に行くために必要なこと」について説明を受けたりして、お母さんの気持をまめにリリースさせるのがおすすめです。
一人で不安を抱えるのはそれだけ辛いですし、それが子どもに漏れてしまうことも起こります。
気長に待とうと思っても、つい子どもにイライラをぶつけてしまうことから、子どもと喧嘩になったり、信頼関係が切れてしまうのでは、なかなか前に進まないので残念です。
私は「見守る」か「登校を促す」の2つしかイメージがなかったです。
はい、まだまだ不登校については知られていないので、そういう方も多いです。
「知らない」ことから親の気持ちが不安定になってしまって、回復の道が進まないのではもったいないですね。
不安になるのもお子さんの幸せを願っているからこそです。
その願いは必ず叶えて、親子で笑顔になりましょう!!
不登校の親の気持ち:終わりに
でもそれだと子どもに腫れ物に触るようになってしまいそうで困ってました。
また自分では「子どもに寄り添おう」と思っていても、どうしてもイライラしたり、不安になることもあったんです。
今日はそういう気持ちになるワケや、そこからの抜け出し方もわかったので良かったです!
頭からそれを抑え込むのではなく、むしろ自分の気持ちに気づいてみることで、今何が起きているのかもわかります。
不登校の親御さんに必要なのは、不登校という状態からの回復のために必要なことについての情報と、自分の気持を認めて優しくリリースすることです 🙂
片方だけだと、どちらも行き詰まる感じがします。
情報があれば落ち着けるし、落ち着ければ情報も活かせるし。
我慢して強い親のふりをするのではなく、しなやかな親で居られれば、子どもも安心しそうです。
私も揺れつつもで〜んとして居られそうで、嬉しいです♡
♡♡あとがき♡♡
不登校には「無理に登校させる」と「見守る」の2つしかないと思われていることがあります。
そして最近では「無理に登校させる」がいい結果につながらないとわかってきたので、「見守っていればOK」がよく聞かれるようになりました。
もちろん原則として子どものペースを大事にすることは必要ですが、「見守る」が「親の気持ちは我慢ばかり」になったり、「何もしない」と同じになってしまっては、こちらもいい結果にはつながらないので、気をつけたいところです。
不登校の親の気持ちは複雑なので、実際に経験がない人にはなかなかわからないところもありますが、子どもを大事にする気持ちも、自分を守りたい気持ちもあって当然だと思います。
それらの気持ちに自分で気づいて大切に見ることは、子どもの本当の気持ちにも気づいて理解することにも繋がります。
子どもの気持ちも親の気持ちも、どちらもとても大事です。
家族で幸せになりましょう!
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