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「学校は疲れる」5月6月は子どものサインを見逃さない
「学校は疲れる~~」
この5月6月は、思春期の子どもはよくそう言います。
何気ない言葉のようですが、時にはそこに大事なサインが隠れていることもありますので、見逃さないようにご注意くださいね 😉
たしかに見ていると、ちょっとお疲れの様子もあるので心配です 🙄
この5月6月は子どもも疲れがたまる頃なので、この時期の過ごし方は大事なんです。
子どもの不登校も、始まりは夏休み明けからが一番多いんですが、実はこの時期からそのサインが出ていることもよくあります。
もうちょっと詳しく教えてください
目次
なぜこの時期に子どもが『学校は疲れる』と言いたくなるのか
この時期に子どもが『学校は疲れる』と言いたくなるのにもわけがあります。
子どもが『学校は疲れる』と5月6月に言いたくなるわけ
(1)新学期と連休の流れがきつい
(2)テストや行事、部活でいっぱいいっぱいになる
(3)人間関係が定まってくる
(1)新学期と連休の流れがきつくて疲れる
4月からは新学期や新しい学校になり、4月いっぱいは子どもも興奮したり緊張して過ごす時期ですね。
心のテンションもいつもより高く過ごします。
新しいメンバーと泊まるというのは、子どもにとっては嬉しかったり不安だったりで、より緊張は高くなります
そして日本ではその後すぐに、ゴールデンウィークの連休が続きます。
ここで高かった緊張が一気に緩む子も多いです。
テンションというのは一度上がったら、必ず下がるものです。
ずっと張り詰めているばかりだと、いつか切れてしまうので、この下がりは必要です。
ただ、4月に高まったテンションを、ここで上手に緩められるといいんですが、緩みすぎると5月からの登校が辛くなるということもあります。
生活リズムが乱れると、また身体のリズムを整えるのが大変になります
また一方で、連休中も部活がみっちりあった子は、十分に休めないままになります。
特に新1年生はまだ気力・体力が充分でないので、十分に疲れがとれない状態でまた学校生活が始まってしまうことも多いんです 🙁
この「緩みすぎ」と「緊張しっぱなし」の2つの状態の子が、新学期からの疲れがうまくとれずに5月6月に疲れが出でしまうことが多いんです。
(2)テストや行事で、部活でいっぱいいっぱいで疲れる
そして連休明けからまた学校生活となるんですが、なぜかここから怒涛のごとく行事の連続となる学校も少なくありません。
体育祭があってすぐに中間テストのパターンや、ここで旅行や学園祭があってから中間テストというパターンもあります。
体躯祭や学園祭には、朝練や授業前の係の打ち合わせがあるので、子どもにはかなり厳しいスケジュールが続くことになります。
また中間テストに向けては、気力・体力以外に「計画を立てる力=段取り力」が必要になりますが、これが苦手な子も多いです。
(参考:定期テストは勉強方法と計画の立て方にコツがある!中学編)
新しい日々のスケジュールに追われているうちに定期テストが来てしまって、予想外の結果になる子も多いです。
そんな場合には、がっかりしすぎて勉強へのモチベーションが下がらないように気をつけたいですね。
また5月6月は季節も良い頃なので、中間テストの後などに部活の大会も多く組まれていたりします。
日本の新学期は結構スケジュールがきついんです 🙁
このように5月6月がずっと忙しい子は、自分で意識してうまく休むことが必要です。
うちの子はゆっくりやりたい人なので、この4月5月の生活はきつかったと思います。
疲れるのも無理ないわ~
(3)人間関係が定まってくるので疲れる
4月から新しいクラスや部活のメンバーになったところも、5月6月でなんとなく落ち着いてきます。
そうなるとクラスや部活の人間関係でのポジションどりがどことなく決まったり、キャラを勝手に設定されたりすることもあります。
部活の先輩などに自分が望まないキャラを勝手に押し付けられてしんどいという話もよく聞きます。
また、思春期の人間関係は「似た者同士であることが大事」→「違いを認め合う仲間」という形で成長していきます。
その流れの中で、中学生の頃はまだ「似たもの同士であること」で結びつこうとする傾向が強いです。
特に女子は「自分たちは同じ」ということを過剰に意識するので、グループの中で声の大きい子が何か言ったときにそれに違う意見を言えずに、「合わせる」ことが暗黙の了解になってしまうことがあります。
どんなに仲が良くても、「いつも合わせることはできない」のはアタリマエなんですが、まだ未熟な友達関係ではそれをうまく主張できずに、おとなしくて優しい子ほど、友達関係でストレスを溜めることも多いです。
そして「似た者同士で結びつく」ということは、「違う者を排除する」ことにも流れやすくなります。
自分たちと違う者に「違う」ということで、自分たちの結束を強くしようという、どこかの国のようなことは男子も女子もやりがちです 😡
例えからかいのつもりでも、受ける方からはとても不快に感じるものですね。
ものすごく幼稚なことなんですが、狭いコミュニティでそれを押し付けられるとしんどいです。
成長の早い子はバカバカしいと思いながらも、疲れます 🙁
また、4月からの新学期に友達関係などで「心機一転で何かが変わるんじゃないか」と大きく期待をしていた子は、5月6月に環境が落ち着いてくると、それほどすごい変化がなかったことにがっかりすることもあります。
がっかりするとやる気も下がって、「学校は疲れる」と言いたくもなります 🙁
(参考:「新学期になってもやっぱり変わらない」と思った時にやってみるといいこと)
またクラスの雰囲気も定まってくる頃ですが、クラスが騒がしかったり乱暴な雰囲気になった場合に、それが苦手な子は疲れを感じます。
子どもによっては、それで疲れやすくなることもあります。
子どもが「学校は疲れる」と言うようになった時の接し方
子どもが5月6月に「学校は疲れる」と繰り返すようならば、身体や心、頭が疲れているというサインかも知れません。
「疲れている」という言葉を軽く見て「若いんだからそのうちに治る」と思い込まずに、その子の状況に合うサポートをしていきましょう。
思春期の子は柔軟なんですが、一方でストレスが一定量を超えるとガクッと落ち込むという特徴もあります。
疲れを早めに元からとっておくことで、学校生活が楽に送れるようになります。
①まずは子どもの話を聞く
子どもが『疲れた』と言ったタイミングで、今どんな身体の調子なのか、気持ちなのかを聞いてみましょう。
②身体・心の疲れの場合には休ませたり、積極的に回復させる
話を聞いて、子どもが自覚している身体や心の疲れがあれば、とにかくしっかり休息、特に質の良い睡眠をとることをサポートしてあげてください。
それでも、思春期の子どもには疲れの自覚がないこともありますし、親にあまり話してくれないこともありますね。
そんな時には
□立ちくらみや朝起きにくいことはないか
□食欲の変化
□睡眠状態 朝起きる時の状態
□顔色、表情
がチェックポイントになります。
気をつけたいのは思春期に多い「起立性調節障害」です。
起立性調節障害は、朝起きられなくなるのが症状です。
始めは「朝起きづらい状態」ですが、だんだん「起きられない状態」になっていきます。
午後からは回復することが多く、お医者さんに行くと起床時低血圧と言われることもありますが、内科的には特に何も発見されないことも多いです。
それで始めは「ただのサボり」だと疑われることもありますが、これは自律神経の乱れから起こるもので、子どもが頑張ってもどうしようもない状態です。
朝起きられないことから不登校になることも珍しくないんですが、このような自律神経の乱れは身体・心・頭のどれか一つの疲れでも、色々重なっても起こります。
その子の状況を見定めて、しっかり疲れをとっていきましょう。
(参考:朝起きられない子どもにはご注意!思春期の睡眠不足には危険がいっぱい!)
最近は、特に「身体」からの自律神経の乱れが増えています。
でもご安心ください。
その場合には、栄養・睡眠・運動・生活リズムなどで家庭で、誰にでもできる方法で、根本から整えることができます。
詳しくは講座などで個別にご相談ください。
③具体的な悩みを、具体的に解決するサポートをする
子どもの「疲れ」が、人間関係や勉強から来ていることもあります。
『疲れた』という言葉にとらわれていると、忙しさだけに目が行ってしまうので、見逃されがちなところです。
もし人間関係や勉強などで疲れている場合には、具体的に話を聞いて、子どもが解決できるような具体的なサポートが必要です。
例えば子どもが「定期テストの成績が悪かった」ということを気にしている場合には、『次頑張ればいいじゃない』だけでは、子どももどうしたら良いのかわからずに、どんどん落ち込んでしまうことになります。
『親に相談したけれど。。』というのは、このようなコミュニケーションのすれ違いから来ています。
定期テストの勉強の仕方がわからないのか、特定の科目についていけないのか、など、具体的な課題を、その子が自分でもわかるように、引き出していきいましょう。
勉強面での解決方法もたくさんありますので、必ずその子に合うものが見つかります。
難しい時にはご相談ください。
人間関係では、その子ができることを見つけたり、必要な場合には学校にも協力してもらうことも考えましょう。
その場合には、事前にしっかり作戦会議をしておくことも重要です。
難しい場合には、もちろんコーチングも最幸家族講座もご活用くださいね 😉
また、子どもが雰囲気や感覚に敏感な場合には、発達の抜けが関係していることがあります。
発達の抜けはその子に必要なサポートがあれば、何歳からでも埋めることができますので、個別にご相談ください。
「学校が疲れる」という子どものサインを見逃さない
子どもが5月6月に「学校が疲れる」と繰り返すようならば、身体や心、頭が疲れているというサインかもしれません。
この時期に疲れを上手にとっていくと、また安定的に1学期を過ごして夏休み・2学期と進めます。
ところがこの時期の疲れに必要な手当をせずに、むりやり頑張って登校を続けた場合には、「登校=辛いこと」というイメージができあがってしまいます。
そしてその後の夏休みにどっと緩んでしまいます。
そうなるとまた2学期に登校する時に、「あの辛さに戻るのか 😥 」と怖くて登校が嫌になるという現象が起こりやすくなります。
なんでも、早め早めの回復が大事です。
『学校は疲れる』子どもがそういうサインを出したら、見逃さずにサポートしていきましょう!
さっそく子どもによく話を聞いて、疲れをとるようサポートします
徐々に疲れを溜め込んでいつか爆発する・・という事態も未然に防げます♡
また、この後も一日のうちで、自分の疲れをとるような時間を持てるといいですね。
学校から帰ったら15分だけでも思いっきりぼ~っとする、寝る前にお母さんとお喋りをする、マッサージをし合うなど、リラックスタイムを設けるのもオススメです!
(^^)/
♡♡追伸♡♡
学校生活は行事や部活も含めて、自分のペースでやれないことも多いです。
人間関係もスケジュールも、自分で選べる選択肢がかなり狭いです。
その中で自分のペースを守る時間を作ったり、どうしてもの場合には環境を変えることも選択肢にしてください。
そして学校では「頑張ること」「前に進むこと」を奨励されることが多いですが、実はそれをやるために大事なのは「立ち止まることを覚えること」です。
アクセルとフレーキはどちらも大事です。
『疲れた』
『何かおかしい』
そう思った時こそ、ちょっとだけ立ち止まって、今の自分の状況を振り返ってみてください。
また快適に走り続けるために、今チューニングが必要なのかもしれません。
子どもがやがて自分でもそれができるように、大人もちょっと気をつけていきましょう。
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