「うつ」の1モデル

思春期のうつについてのお話し2日目です。
1日目はこちらです

 

そもそも「うつ」ってなんでしょうね?

よく聞く言葉になりましたけれど
案外定義はばらばらのようです。

 

私はお医者さんではないので
医学的な言葉の定義ではありませんが
自分なりには
「エネルギーの流れ先がみつからず
 固着してしまっている状態」
なんじゃないかな、と捉えています。

よく「うつ」というと
「心身のエネルギーが
 枯れ果ててしまっている状態」
と言われます。

そういう表現もありだと思うのですが
ほんの少しのニュアンスの違いが
あるとすれば
「本来誰でも心身のエネルギーは
 充分に湧くし、尽きることないもので
 流れている」
という前提が私には強くあるのかもしれません。

 

人は何か好ましくない状況に出会うと
自分なりにその状況を変えようと
何かをしてみるものだと思います。

だけどそれでも望む方向に
状況を変えることができない時に
「嫌だ」「辛い」という気持ちだけ
心身に溜まり続けていって
それが長く続くと
だんだん凝固し固着してしまい
新しいエネルギーが
湧き出すこともできないような状態に
なってしまう、というイメージです。

 

私は「感情はエネルギー」だと思っています。

心配、不安は
安全かどうかを確かめるための行動を
私たちに促すエネルギー。

悲しみ/落胆は
期待していなかった
受け入れたくない状況があることを
教えてくれるもの。
その現状を受け入れるしかないのか
何か変えるために行動できるのかを
見極めるためのエネルギー。

そして怒り/苦しさは
不安や悲しみなどの次に湧く
その状況を変えるための行動を
促すエネルギー。

 

なので、何か不安をいだいた時でも
安全が確保できたと思えれば
不安は消えていきますし
悲しみも、怒りもそれぞれ
その目的が果たせれば
流れて消えてしまいます。

ところが自分なりに一生懸命
行動をしてみても
安全が確保されたり
状況を望む方向に変えられたりが
果たせないことが続くと
どんどん「なんとかしよう」と
不安・怒りの感情エネルギーは湧くのに

すっきりせずに溜まり続けていく。。。
ということが起きているというイメージです。

 

このモデルの良いところは
「では、この状態からどうやっていけば
もとのエネルギーがうまく流れる状態に
持っていけるのか」
ということがわかりやすくなるところです。

 

まず本人が固まってしまっているので
心身どちらからのアプローチでもいいので
それをほぐすところから始めます。

そしてそれが十分出来たら、本人が
「本当は何がどうなったらいい」と
思っているのか、を明確にします。

そして、その方向にむけて、
本人が今できることを
どんなに小さくてもいいので見つけます。
エネルギーの流し先を見つける
ということですね。

その行動をしてみることで
現状が変わっていく、ということを
一緒に体験していきます。
そうしてエネルギーを外に流していくのです。

 

ご本人の状態や気質によって
具体的なサポートの仕方は
様々になってきますが
このモデルは有効だと実感しています。

 

”「思春期うつ」はわかりにくい”に続きます。

 

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追伸:
昨晩は久しぶりに息子と
二人でお酒を夕食を食べてきました。

お互いの仕事の話をしながらの
面白い時間でした。

息子が大学に通うために
一人暮らしを始めてから11年です。

一緒に住んでいたのが18年間だから
あっという間に
同じくらいになっちゃうんだなーと
感じた夜でした。

 

今週のテーマのブログです
『思春期うつ」をご存知ですか?

③ 「思春期うつ」はわかりにくい
早めの相談!
「思春期うつ」は状態です
知っていてもいいこと・知っているといいこと

 

 

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