キレやすい子供への対応は? 思春期は反抗期だからと見落とさない

 

キレやすい子供が増えてます。

些細なことでキレて文句を言ってくる

ちょっと注意すると逆ギレする・・・

親としては対応に困りますね 🙁 

 

お母さん
子供がキレやすいっていう話はよく聞きます。

ママ友でも、お子さんが不登校で家の中でキレるので、対応に悩んでる人も居ます。

うちの子も、朝は不機嫌でキレやすくなります 🙄 

思春期ってキレやすいんでしょうか

 

そうですね〜

思春期は身体・心・頭がバラバラに急成長する時期です。

その不安定さから自分の感情とうまく付き合えなくて、キレやすくなることも確かにあります。

 

また、自立のために親と距離を置こうとする時期=反抗期でもありますので、それが過激になると親にキレてくることもあったりします 😐 

 

多少のキレやすさには、お目こぼしも必要かもしれません。

子供にもそんな思春期の特徴を伝えておくと、自分でも気をつけるようにもなります。

 

ただ、子供がキレやすいのを、なんでも思春期・反抗期のせいだと流してしまうと、時に大事な課題を見逃してしまうこともあるので、ご注意です!

 

幸子さん
同じように「キレる」と呼ばれる行動をしていても、その裏にあるその子なりのワケは様々です。

その中には、「広い心で見守る」では間に合わないものや、早めの対応が必要なものもあります。

見極めが大事ですね。

しっかりその子をみて、その子のワケに合う対応をすれば、子供も「キレる」をすんなり手放せるようになります。

 

お母さん
まあ、そうなったら嬉しいです。

毎朝のムダなストレスが無くなります!

 

では、ご一緒に「キレやすい子供のワケと対応」をみていきましょう!

 

お母さん
はい❣

 

キレやすい子供へのNG対応

「キレる」というのは、「怒りの感情」とうまくつきあえずに、乱暴な言動をしてしまうことですね。

怒りに任せて大声を出す、物を壊す、暴れる、暴力をふるうなどの状態になることです 🙁 

 

確かに思春期は、脳の扁桃体と言う「感情を司る部分」が過敏になる時期なので、「怒りの感情」も強く感じやすくなります。
(参考:脳科学で納得!イマドキの思春期には子育てにコツが必要なワケ

 

でも、怒りに任せて乱暴な態度をとられたのでは、家族だって困りますよね。

本人だって、後から後悔することもあるでしょう。

 

まずはなんとか、子供の怒りを鎮めたいところですが・・・

ここで一番まずいのは、お母さん・お父さんも「荒ぶっている子供に聞こえるように、負けじと声を荒げてしまうこと」なんです。

 

「怒り」は興奮作用が強いんです。

お互いがお互いの興奮に刺激されやすく、大声ではどちらもヒートアップしやすくなります。

そうなると、子供のキレは収まらなくなってしまうんです 👿 

 

さらに、人は「とても感情的になっている時」には、同時に論理的・理性的に考えることができなくなります。😯 

 

せっかくお母さん・お父さんが論理的に子供を落ち着かせようとして良いことを言っても、その声が大声だったり荒い調子だったりすると、キレて興奮している子供には言葉の内容が全く入っていきません。

声の調子から「ただ自分を攻撃されてる」としか受け止められないんです 🙁 

そんな状態の子供に、一所懸命に大声を出して何かを伝えようとしても、お母さん・お父さんが疲れてしまうだけですし、お互いに嫌な気持ちしか残りません。

 

ではどうしたら?

 

子供がキレてきた時には、まずはお母さん・お父さんはそれに引きずられずに、「今落ち着いたトーンで対応できるかな?」とご自分の状態をチェックしてみて下さい。

 

「できそう!」な時には、極力落ち着いた声やトーンで子供に声をかけてみましょう。

落ち着いた表情で、しばらくわざと黙っているのが効果的な場合もあります。

 

でも、「どうも今は自分で落ち着いて対応できそうにない」と思った時には、まずはいったん、その場を離れるようにしてみましょう。

 

『後で話しましょう。

今は私も落ち着いて話せそうにないから』

と、子供に伝えておくのもオススメです。

 

幸子さん
まず最初に大事なのは、お母さん・お父さんが今落ち着いて対応できるかどうかを見極めることです。

 

そして次は、その時も後からでも、「子供の怒りの気持ちは否定しない」ことです。

怒りも大切な感情です。

ただ、その表現が「キレる」のままでは困る、ということを、子供に伝えていくことが大事です。

 

お母さん
あ、そうか!

『怒っちゃダメ』じゃなくて、ちゃんと言いたいことを穏やかに伝えられるように子供がなればいいんですね。

 

はい、そこがとても大事なポイントです。

『怒り』という気持ちと「キレる」という行為を分けて捉えましょう❣

 

子供が怒るには、子供なりのワケがあります。

それを無視して『怒ってはいけない』と教えようとすると、子供は「怒り」という自分の感情との付き合い方がわからなくなります。

そうなるとかえって、「怒りを感じたらキレる」「怒りを溜め込んではキレる」というパターンになりやすくなってしまうんです。

 

怒ってはいけないのではなく、むしろ自分の「怒り」がわかるようになり、必要な時にはキレないで怒りを表現できるようになれば良いんです。

 

お母さん
なるほどね〜

すっかりその2つをごっちゃにしていました!

 

はい、私もそれでいっぱい痛い目にありました 😉

 

子供が自分の怒りのワケに気づいて、それを穏やかに表現できるようになってもらえばいいですね。

そのためには子供のキレ調子に、大人が乗らないことも大事です。

 

そしてもし、大人がそうやって対応しても子供がキレやすい場合には、そこにも何らかのワケがありそうです。

そのワケを見極めて必要な対応をしていきましょう 😉 

 

ではここからは、思春期の子供がキレやすい時のワケと対応を、詳しくみていきましょう!

 

思春期の子供がキレやすいワケと対応

 

(1)思春期という身体と環境

(2)反抗期という時期

(3)マイナス感情との付き合い方が苦手

(4)身体のコンディション

(5)自尊心が低い ストレス、過干渉、放ったらかし

(6)言葉にするのが苦手

(7)発達の抜け

 

気になるところからお読みください 😉 

 

(1)思春期という身体と環境

先程も触れましたが、思春期には感情が敏感になります。

思春期になって性ホルモンが活発になると、子供の脳の扁桃体=「感情を司る部分」が刺激されて過敏になります。
(参考:脳科学で納得!イマドキの思春期には子育てにコツが必要なワケ

 

お母さん
そういえば昔から『箸が転んでもおかしい年頃』って言いますね

 

そうなんです。

怒りだけでなく、喜びやワクワクなども感じやすくなります。

 

ただ、思春期は身体と心と頭がバラバラに急成長する時期でもあるので、そのバランスの悪さからイライラすることも多くなるんです。

 

また、自分なりの「理想」も高く持つようになるので、その反面「今理想通りでない自分や周り」に対してイライラすることもよくあります。

 

そして中学からは勉強や部活で評価されることも多く、人間関係も複雑化しているイマドキでは、思春期の子供が受けるストレスも増大しています。

ネットで仕入れた情報と学校社会の差にイライラする子も増えてます。

 

このようにイライラしやすいイマドキの思春期の子供達ですが、残念なことに、そんな思春期の特徴についてや、自分の感情との付き合い方をちゃんと習う場がありません。

それでそのイライラを「家族にキレる」という形で放出してしまうことも増えてます。

そして「家族にあたったこと」を後から後悔して、自己肯定感を下げてしまうこともあるんです。

 

お母さん
そういえば私も昔、わけもなくイライラして親にあたったこともありました。

そんなに頻繁じゃなかったと思いますが・・

 

はい、私も思春期には同じような苦い思い出があります 🙄 

キレてた時って、その後に本当にスッキリすることはほとんど無いですよね。

自分を責めるか、相手のことを悪く思おうとするか(キレたことの正当化)になりますが、どちらにしても嫌な気持ちです。

 

このようなケースへの対応は、まず思春期のイライラしやすさを親子で知っておくことです。

子供も「自分は今イライラしやすい時期なんだ」とわかるだけでも、イライラがずいぶん軽減します。

イライラしやすい自分に、ムダに自己肯定感を下げることもなくなります。

 

大人も「そういう時期なんだ」とわかっていると「あの可愛かった子供が変わってしまった!なんとかしなくちゃ」と思わなくてもすみますね。

 

もちろん、過剰なキレや不適切な怒りは改めることが必要です。

でも、この時期の子供をあまり細かく追い詰めないことも大事です。

 

それから感情との付き合い方を子供にも教えておきましょう!

 

*強いマイナス感情を感じても、それに流されるのが「自分らしい」のではないこと

*感情には目的があること

「本当は〇〇したいから怒ってる」を見つけましょう!

*穏やかに自分を表現するコミュニケーションの仕方があること

 

などを伝えておくのがおすすめです。

 

また、キレモードから自分の機嫌を直す方法も教えておくと役立ちます。

(参考:自分の機嫌をとる方法

 

幸子さん
これらは講座や個人セッションでもお伝えすると、子供にもとても喜ばれます。

子供も自分の感情とどう付き合って良いのかわからずに、困っていることも多いんです。

 

(2)反抗期という時期

思春期になると自立をしようという本能が強くなります。

そこで親や大人の言うことを一旦脇に置き、自分で色々な考え方や振る舞い方を試してみたくなります。

 

しかし何でも過剰になりやすい思春期の始め(中学生頃まで)は、その気持ちが行き過ぎて、親の言う事・することを、とにかく否定したくなることも起こります 🙄

親が「今までどおり」に接しようとするだけで「もっと大人扱いしてほしい」と反発する場合もあります。

これが反抗期です。

 

このような態度がみられたら、まずは子供を「子供扱いしない」ことが大事です。

多少のことは自分でやらせてみて、その結果を自分で引き受けさせることを繰り返していくことで、子供は自分なりに学習をして成長をしていきます。

何より大事なのは子供の「自分でやろう」という意欲です。

 

幸子さん
失敗させまいと先回りして口や手を出してしまうと、子供はそれに反発するか、または「自分でやらなくてもなんとかなる」という学習をしてしまいます。

後者のほうが、自立ができなくなり、後からリカバリーするのが大変です。
(参考:思春期には親の過干渉が一番のダメージに⁈過保護よりも怖いわけ

 

子供の「自分でやりたい」という気持ちを尊重しつつ、子供が「手や口を出さないで」というメッセージを穏やかに表現できるように導いていきましょう。

そのためには子供から「自分でやりたい」と言われたら、ある程度任せる覚悟も必要です。

 

お母さん
親からすれば、失敗するのに・・って思う時に、そのままやらせるのって勇気がいりますね。

 

幸子さん
そうですね。

その気持は親として、とってもよくわかります!

失敗して自信をなくしたままになったらどうしよう・・と思うこともありますね。

 

ようは、子供が失敗から学べるになってもらえば良いんです。

子供に「失敗したときの対応」を教えておくと、子供が失敗から学べるようになります。

詳しくはこちらも参照にしてください♡

子どもが「失敗するのが怖い」時:効果的な親の5つの関わり方

 

子供がキレることなく、自分なりに試行錯誤して成長できたらいいですね。

 

「自然の結末」と「論理的結末」も使い分けてみて下さい。

(参考:子どもがいつまでも同じ失敗を繰り返している時の関わり方)

 

こじらせなければ、反抗期は15歳位から収束していきます。

子供が「自分でやる」という思いと「人の力を借りる」のバランスを採れるようになっていけば完了です。

 

(3)マイナス感情との付き合い方が苦手

感情との付き合い方って、日本ではほとんど学ぶ機会がないですね。

日本には、戦争時代と企業戦士時代に「自分の感情は表に出さず、周りに合わせることが美徳」という考えも長くありました。

学校でも「自分の感情は自分でコントロールして、規則に従い学習に専念する」ということが求められます。

 

小さい頃から「良い子にしなさい」「泣かない」「わがまま言わない」「怒らない」「我慢しなさい」と言われてきたら、マイナス感情は悪いものだ思ってしまうかも知れません。

 

そんな学習をした子供が一番陥りやすいのは「自分の感情は我慢する」です。

特にマイナス感情は感じないように、出さないように頑張ろうとします。

 

例えば「今勉強したくない」という気持ちがあっても、それには蓋をして無理やり勉強しようとします。

それで勉強できる位ならば良いんですが、「勉強したくない」気持ちがとても強い時には、ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるような状態になってしまいます。

それをずっと続けていくとやがて車が壊れるように、子供もある日爆発してキレてしまうか、身体か心に不調がでてくることもあるんです 😯 

 

”お母さん”えっ、それは大変ですね![/speech_bubble

 

はい、感情はエネルギーなので、うまく流さないと溜まるんです。

子供には、自分の感情とうまくつきあう方法をなるべく早くに学んでほしいものですね。

 

この場合には「勉強をしたくない」気持ちの本当の目的を見つけて、それと折り合いをつけていくことが必要です。

 

また、反対にネガティブな気持ちを感じたら、それをただぶつけるだけが「表現だ」と思っている子供も居ます。

それだとなぜ自分がこの気持ちを感じているのかがわからないままですし、人間関係も悪くするだけになりますね 🙁 

 

どんなネガティブな気持ちも、感じることは自然です。

大事なのは感じた気持ちの本当の目的を見つけて大切にすることです。

表現の仕方が「キレる」でなく、相手もちゃんと受け止められるようなものになれば良いだけです。

 

大人も子供のネガティブな気持ちを抑えようとするのではなく、サラッと「一つの感情」として扱ってあげられるといいですね。

ネガティブ思考が強い子供への対応はこちらも参考にしてみてくださいね。

子どものネガティブをなんとかしたい!と思った時には

 

(4)身体のコンディション  

思春期には身体・心・頭の不安定さから、イライラしやすくなることがあると、(1)でご紹介しましたが、単純に身体の状態が悪くても子供はキレやすくなることがあります。

特に栄養不足、睡眠不足、脳の興奮にはご注意です 😉 

 

①栄養不足

穏やかな気持でいれる、前向きになれる、人と仲良くしたくなるなどの気持ちは、身体の中で作られるホルモン(ギャバやドーパミン、セロトニンなど)で決まります。

これらのホルモンは身体に採り入れたものを材料にして作られます。

たくさん食べていても栄養バランスが悪いとホルモンも偏り、子供はキレやすくなるんです。

 

残念なことに、イマドキでは昔と同じ食事をしていても、野菜自体のビタミン・ミネラルが不足しているので、気が付かないうちに栄養不足になっていることもあるんです。

ちょっと気をつけたいところです。

(参考:思春期の体調不良:イマドキに増えてるワケと対策は

 

[speech_bubble type="In-flat"subtype="L1" icon="profile.jpg" name="幸子さん"]思春期になると子供の外食も増えてきます。

どうもうちの子はキレやすいと思ったら、子供が採ってるものをチェックしてみるのもオススメです。

 

②睡眠不足

大成長期の思春期にとって、睡眠はとても大事です。

学習を定着させるにも、身体や心のストレスをとるためにも、良質の睡眠がかかせません。
(参考:朝起きられない子どもにはご注意!思春期の睡眠不足には危険がいっぱい!

 

でも、思春期にはホルモンの関係で、眠たくなる時間が遅くなりやすいという傾向があります。

「まだ眠たくない」という気持ちから、個室でこっそりスマホをいつまでもいじってしまい、慢性的な寝不足になっている子も多いです。

 

朝不機嫌になるタイプは、睡眠不足が隠れているかもしれません。

 

お母さん
わ、うちはこのタイプかも!

「おやすみなさい」は言ってても、子供が実際に眠っている時間はノーチェックでした 😯 

それで朝キレてくるのかしら〜

 

幸子さん
眠りの時間とともに、眠りの質も大事です。

今はスマホアプリで、睡眠の深さを無料でチェックできるものがいくつもあります。

長く寝ているようでも、ぐっすり眠れてない子もいますので、試してみるのもオススメです 😉 

 

③脳の過興奮

睡眠不足もキレやすさの元になりますが、起きている時に脳を過剰に興奮させ続けないことも大事です。

 

ゲームやスマホなどを長時間やり続けると、脳の一部だけがずっと興奮していることになります。

それはゲームやスマホが悪いから・・ではなく、簡単に長時間やり続けやすいものだからです。

 

自律神経はオンとオフがしっかり切り替わることが大事です。

ずっと一定以上の興奮が続いている状態というのは、成長期の脳にとっても負担なんです。

 

また、ゲームばかりでなく身体を十分に使う遊びや運動は、脳の前頭葉という部分の成長を促します

前頭葉はものごとを理性的に捉えたり、長期的な視点から見ることができる部分です。

キレやすい状態になっても『待て待て』と、自分で適度にブレーキを掛けられるのは前頭葉の仕事です。

 

お母さん
前頭葉って大事なんですね!

 

はい、そうなんです。

そんな人間らしさを司る前頭葉は、なぜか30歳位までかけて、ゆっくりと成長します。

思春期はどうしても感情を司る扁桃体が優勢になりがちですが、15歳位からは前頭葉も使えてくるようになる子が多いです。

 

でも、イマドキはそれまでに身体を十分に使う体験が少ない子が増えているので、前頭葉の成長が遅くなっているという報告もあります。

 

幸子さん
ゲームやスマホが悪いものだからではなく、脳を休ませたり、身体を十分に使う時間も持ちたいですね。

 

身体のコンディションは外から判断しにくいですし、誰もが「自分はこれで普通だ」と思うものなので、ズレがあっても子供が自分からは気づきにくいです。

子供がキレやすい時には、食べ物、睡眠、ゲーム時間なども一度チェックしてみて下さい。

 

(5)自尊心が低い 

子供がキレやすくなっている裏には、「自尊心が低くなっている」ことが隠れている場合があります。

 

・ストレスにうまく対応できなくて自信をなくしている

・不登校になっている自分が嫌

・親からの過干渉で「自分で何かができる」という感覚が育っていない

・逆に親に目をかけてもらっている感覚がないので、キレてでも注目を引きたい

 

このような場合には、早めの対応が必要です。

自尊心が低いままだと、何をやっても「自分はだめだ」という学習しかできなくなり、どんどん落ち込むことがあるからです。

 

その子の心身の状態をしっかり見極めて、その子に今必要な対応をしてきましょう。

お母さん・お父さんだけでわからない時には、ぜひ専門家にもご相談下さい。

その子に必要な対応を取り、子供が本来の自分を取り戻せば、「キレやすさ」もすっと手放せます。

 

幸子さん
子供がキレてくる時には、ついキレやすさばかりに目が奪われてしまいますが、「この子のキレるワケは何だろう?』と、目を向けてみることが大事です。

 

(6)言葉にするのが苦手

思春期になると子供の気持ちも考えも複雑になってきます。

 

自分らしくしたいけど、友達に「あなたは私と違う」と言われたくない

正しいことも大事だけど、友達も裏切りたくない

 

そんな複雑な気持ちや考えを十分に表現できるだけに、言葉の力が育ってないと、子供は混乱してキレてしまうことがあります。

 

特に口の達者な親や兄姉がいて、小さい頃から言い負かされてきている子

『なんで〜〜したの』と問い詰められることが多い子

は、うまく言葉で表現できない時に、キレるしかできなくなることもあるんです 🙁 

 

お母さん
うわっ、心当たりがあります

 

特に男子は発達の順番から、一度中学時代に「言葉にする力」が落ちるようにみえる時期があります。

けれど15歳位からは、男女差が実際にはなくなってきます。

ただそれまでに「自分は口下手だ」「どうせ言ってもわかってもらえない」と本人が体験から思いこんでしまうと、それ以降も言葉で伝えることを諦めてしまうことがあります。

ここは気をつけたいところです。

 

言葉の力が高いお母さん・お父さんには、なかなか気づかれないポイントです。

でも、このワケを持っているお子さんは案外多いんです。

 

幸子さん
言葉が苦手でキレやすくなっている子には、丁寧に話を引き出してみてくださいね。

「話ができた」「わかってもらえた」という体験が、子供のキレやすさを手放させます。

 

(7)発達の抜け

子供のキレやすさの裏には、発達の抜けが隠れていることもよくあります。

発達・・というと、「通常発達」と「発達障害」の2つにスッパリと分かれるものだと思われることもありますが、実はどんな人にも「発達の抜け」は多少はあるものです。

 

その「抜け」は人によって凸凹していて、気が付かないうちに自分の身体や感覚の「なんとなくの不自由さ」につながっていることもよくあります。

実は私も数年前に「発達の抜け」について知った時に、自分にも結構あることに気づいてびっくりしたことがあります。

 

でも、ご安心下さい♡

「発達の抜け」は何歳からでも埋めていくことができるんです。

私も自分をずっと「手が不器用」だと思っていましたが、抜けを埋める方法をやってみたら、この年でも改善されました 😉 

 

身体の動きや見え方・聞こえ方などの感覚は、人との違いもわかりにくく人に説明するのも難しいものです。

でも、そこからイライラしやすくなっている子も多いんです。

 

感覚が過敏、動きに癖がある・・・そんな場合には、発達の抜けのチェックをしてみるのもオススメです。

抜けの種類は数限りなくありますが、その子が不便を感じているところを見つけて、埋めていきましょう。

丁寧にその子を見ていくことが大事なので、詳しくは講座や個別セッションにてお伝えしています。

 

お母さん
発達の抜けは知りませんでした。

子供のキレやすさには、色んなワケがあるんですね 😯

 

はい、同じ言葉の「キレる」でも、その子のワケによって、必要な対応が違います。

その子をよく見て、見極めていきましょう!

 

子供がキレた時の対応:まとめ

キレるというのはパワーが強いので、ついついこちらも防御か、同じような攻撃に気が行ってしまいがちになりますね。

 

でも、それではパワーゲームになってしまいます
(><)

子供がキレてきた時には、こんな対応を心がけてみて下さい。

だんだん子供がキレることを手放せるようになっていきます。

 

①今自分が落ち着いて対応できるかどうかをチェックする

・対応できそうな時・・落ち着いたトーンで対応する

・対応できなさそうな時・・後で話そうと伝えて、その場を離れる

 

②子供のキレるという行動と怒っているという感情を分けて捉える

・怒りには子供なりの理由があるのだろうと、まずは子供に怒りの理由を尋ねてみる

子供が話しやすいようなコミュニケーションをしてみましょう。

 

③怒りをキレるのではなく、穏やかに表すように導く

子供がキレたことを責めるのではなく、子供にも気をつけたり、改善できることがあるとわかるように伝えてみてください。

子供も安心できます。

 

「私メッセージ」を活用しましょう。

「あなたは〇〇だから」と言われると、誰でも反発したくなります。

「私は△△がいいと思う」という言い方だと、子供もも受け取りやすくなります。

 

また日頃から、「落ち着いて話せば聞いてもらえる」という体験を子供に増やしていくことが大事です。

子供がちょっとした不満を口にした時にも耳は傾けておきましょう。

 

また、子供のキレやすさのワケ(1)〜(6)は子供も気づいていないことがほとんどなので、お母さん・お父さん主導で話してみて下さい。

 

キレやすい子供への対応:終わりに

いかがでしたでしょうか

キレやすい子供のワケと対応についてご紹介しました。

 

お母さん
子供のキレやすさの裏には、色んなワケがあるんですね。

今まではキレてる時にどう対応したら良いのかばかり気にしてました。

 

幸子さん
そうですね。

子供も思春期になるとキレてくるとパワーがあるので、ついそちらに気が行きがちですよね。

 

お母さん
そうなんです。

でも、キレやすいのにはワケがあるんだな〜という目で見ると、違うことが見えてきますね。

うちの場合は睡眠不足をチェックしてみます!

 

もし睡眠不足なら、それが改善すると日常の他の場面にも良い影響が出ると思います 😀 

 

お母さん
そうですね。

心の状態だけでなく、体調も良くなるし、もしかしたら勉強の効率も上がるかも?

期待してやってみます♡

 

♡♡あとがき♡♡

キレるというのはかなり派手な行動なので、どうしてそれへの対応に気が向きますね。

「キレるのをやめさせるにはどうしたら良いのか」という発想になりがちです。

 

でもここで大事なのは、キレるという行為と怒りの感情を、子供自身がやがて分けられるようになることです。

そのためにはまず、お母さん・お父さんから分けて捉えてみてくださいね。

 

気持ちを表現する方法は自分で選べると子供がわかるようになればバッチリです!

一生役立つ、生きる力になります。
\(^o^)/

 

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