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他人に関心がない⁉:マイペース過ぎる子への5つの接し方のコツ
マイペースで、他人に関心がないように見える子もいます。
マイペースも一つの気質のタイプなので、それでうまくやれているならいいですね。
でも「関心を持たれてない」と思われれば、友達関係が深まらないこともあったりします。
そんな時には、その気質を我慢や努力で変えるのではなく、その子らしく友達関係を築ければいいですね 😉
小さい頃から友達の好き嫌いもないし、誘われれば遊ぶんですが、あまり自分から誘うことはないんです。
人当たりはいいので、そんなに気になってなかったんですが、最近友達や出来事について、あまり覚えてないことに気づきました。
このままで良いのか、ちょっと心配です 😐
思春期になると、子どもの個性もはっきりしてきます。
小さい頃は近所に友だちがいるという環境からや、親同士が仲良いことからその子どもと遊ぶことなども多いのですが、思春期になると、自分のペースで友達とコンタクトをとって遊ぶように変わっていきます。
とても活発に友達と遊んだり、一人の時間が多くなったりと、その子らしさが見えてきます。
そんな時は私もムッとしちゃうので、友達にも似たようなことをしてるんじゃないかと心配です 🙁
たしかに、他人に関心がないように見えるタイプの子は居ます。
それでも本人は「自分は他人に関心がない」とまでは思っていないことがほぼほぼです。
でも自分では気が付かないうちに、他の人からムッとされるのでは残念ですね 😐
今回はそんなタイプの特徴と、そのタイプによくあるお困りから抜け出すコツをご一緒に見てみましょう!
目次
他人に関心がないように見える子とは
人の気質には様々ありますが、大きく分けると「自分の外にあるもの(他人やできごと)に関心が強く向くタイプ」と「自分の内側(自分のペースや好きなこと)に関心が強く向くタイプ」があります。
どちらへも関心が全くない・・ということはほとんどないですし、両方に同じように関心を持つ人もいるのですが、片方に強く偏っている人もいます。
どちらが良い・悪いということではなくて、関心の向きやすさと強さのバランスが人によって異なるんです。
人は関心を持つ方に積極的になりますから、それぞれのタイプで行動も違ってきます。
外に関心が向くタイプは、おおむねアクティブで他人や出来事についての記憶も多く持ちます。
反対に内に関心が向くタイプは、大人し目のことが多いのですが、自分が興味のあることには集中力を発揮します。
そしてそんな体験の積み重ねから、さらにその人らしさが創られていきます。
あまり好き嫌いはないんですが、自分の趣味にはとても熱中してます
特徴として良い・悪いはないのですが、その特徴が偏りすぎてしまうと、どのタイプでも時にお困りを感じることもあります。
次は「他人に関心がないように見える子」の特徴と、よくあるお困りを見てみましょう。
他人に関心がないように見える子の特徴とお困り
他人に関しがないように見える子の特徴とお困り
自分のペースで物事をする力が強いタイプです。
本人が「やる」と決めたことは、本人に任せておけば、自分のペースでものごとをやり遂げる力があります。
そのやり方が効率的かどうかは別問題ですが、自分のペースが守れれば、コツコツを苦にせずにやれるタイプです。
抱えやすいお困りとしては、他人や周りのできごとよりも、自分のペースや興味に関心が向きがちなので、「人に合わせる」「状況に合わせる」に気を配ることを忘れたり、苦手なことが挙げられます。
本人にとっては自分のペースや関心のあることに意識が強く向くのがアタリマエなので、もちろん悪気もないですし、他の人が「当然気を配るだろう」「察するよね」と思ってることにも気がつきません 😯
人の言葉も言われたことをそのまま受け取ります。
『ちょっと犬の散歩に行ってきて』と言われたら、本当にちょっとしか行かない・・ということも、本人にとっては自然な行動で、特に犬の散歩が嫌だから・・というわけではないんです。
ところが逆に外(他人や状況)に関心が向きがちな人にとっては、それに合わせたり場の空気を読むことの方がアタリマエなので、そんな子の行動を「こちらの期待を分かっててわざとやってる」「冷たい」「協調性がない」「気が利かない」「自分勝手」と捉えてしまうことも起こります。
まだまだ日本では、男子がマイペースでも大目に見られることが多いのですが、女子でこの特徴が強い子は「気が利かない」と責められることもよくあります。
女子には「周りに気を配って、そっと人をサポートする」ことがまだ求められているのでしょう。
うちは女の子だから、このままでいいのかと気になるんです。
友達関係を悪くしないかと心配です
思春期の始めの頃は、子どもたちはチャムグループという仲良し関係を築きます。
お互いに同じものを『好き』『かわいい』『ムカつく』と言い合うことで、自分たちの同一性や絆を感じ合おうとします。(参考:仲良しグループがしんどい!思春期の友達関係と親のできること)
特に女子はそこで強い密着感を求めることが多いので、そんな雰囲気を読まずにマイペース過ぎた発言を繰り返してしまうと、時に友達とうまくいかなくなることも多々あります。
でも、自分が本当に好きじゃないものを好きだと言えないっていうんです 😐
言葉にまっすぐですからね 😉
そんな時には、自分が関心がないことでも否定しなければ大丈夫です。
無理して自分も同じように盛り上がらなくても、他の人が盛り上がっている時に、ニコニコ聞いていられれば十分です。
相手に対する好意や善意が、大げさにでなくても、何かで表現できればいいんです。
やがて15歳くらいから、子どもたちもお互いの違いを認めながら仲良くする、ビアグループという形態へと成長していきます。
友達関係で大事なのは相手に対する好意や善意が伝わっているかや、一緒にいて心地よいかどうかだということを忘れなければOKです。
友達関係についてはこちらもどうぞ
中学生の友人関係:子どもが悩んでいる時に親はどう接する?
自分のペースを大切にする子は、新しい環境や難しい課題などに取り組む時には、そのペースが乱れますから、それだけでいっぱいいっぱいになってしまうこともあります。
これは、外の変化に敏感で対応できるタイプの人には、あまり理解されないしんどさです。
このような時には、いつもよりもさらに、声をかけても反応がなかったりすることがあるので、『私に興味がないのかしら』『上の空』と思われることもありますが、本人にしたら、自分のペースを整えるのにに精一杯な状態です。
お子さんを見ていて、もしこのような状態だと思った時には、『慌てなくて大丈夫。自分のペースで徐々に慣れていけばいいよ』と声をかけるのがオススメです。
周りになじむのが得意な人や行動派の人から見たら遅すぎるペースなので、『早く友達を作らないと』『頑張って』などと励ましたくなるかもしれませんが、そこはぐっと我慢です 😉
本来マイペースな子が『早くなじまなくちゃ』と焦ってしまい、自分を追い込んでしまうことは避けたいです。
大きく環境が変わった時や大きなチャレンジを始めた時ほど、家での生活のリズムはなるべく崩さずに過ごすのがおすすめです。
徐々に慣れていけば、また自分のペースを新しく作り直せます。
一度自分のペースを掴んだらそこからは安定的にやれる力があるので、変化の時だけは焦らずに過ごすのがオススメです。
また、このタイプは他人から細かく指示されるのを嫌います。
それはあまり細かく言われると、自分のペースでやれなくなってしまうからです。
人から指示されるのが嫌というよりは、自分のペースを乱されると落ち着かなくなるからです。
もし何かを伝えたい時には、内容を大事な「これだけは守って欲しい」ということにしぼって、明確に良い切ることがポイントです。
そして1回だけ言っておしまいにするよりも、紙に書いておくなどして、時々見直せるようにしておくのがベストです。
本人が自分のペースでそれをやれるようになるまでに、何度か確認するのが必要な場合が多いからです 😉
外からの刺激に細かく影響されないので、感情表現がたんたんとしていることがよくあります。
基本的には自分が「やる」と決めたことを、自分のペースでたんたんとこなしていくのが心地よいだけなので、気分のムラがなくて落ち着いていることが多いのは長所でもあります。
他人を感情的に振り回すことも少ないでしょう。
ただ、本人としてはそれなりに反応しているつもりでも、他の人から比べると「感情をあわらさない」と取られやすいので、「冷たい」「何を考えているのか分からない」と思われてしまうこともあります。
人は感情がわからないとその人を理解しづらいので「とっつきにくい」と思われて、誤解されたり、なかなか深く心を開いてのつながりを作りにくいというお困りにつながることもあります 😐
もしお子さんにそんなお困りが見られた時には、会話の中で「気持ち」を尋ねることを意識してみたり、お母さん・お父さんの気持ちを言葉で表現する機会を少し増やしてみるのがオススメです。
このタイプは、もちろん何も感じていないわけではないのですが、「感情のやり取り」に意識が向きにくいだけなんです。
会話には「情報のやり取り」と「感情のやり取り」という二つの側面があるんですが、「情報のやり取り」の方に意識が向きやすいタイプなんです。
(参照:【必読!】子供のコミュニケーション能力は家庭でこそ上げられる)
『~~したらいい』『==すべき』という言葉よりも、『~~したら嬉しい』『==したらスッキリするかも』などと、ちょっとだけ工夫してみて下さい。
家族の強みは、自然に何度でも繰り返しができるところです。
コーチはプロとして、1回のセッションで大きなインパクを作れることが強みですが、お母さん・お父さんの強みは何回も自然に繰り返しながら影響を与えられるところです。
数回では効果がないように思えても、繰り返す内に、必ず子どもの無意識にちゃんと届かせることができます 😉
それは今までの講座やセッションでサポートさせていただいたご家族の笑顔が示してくださる真実です。
けして自分だけを大事にして、他人を軽んじているわけではないのですが、自分の内側に意識が向きやすい人は、人当たりがよくても、人の話をずっと聞き続けることが苦手なこともあります。
油断すると?人の話を聞きながらでも、そこで気になったことを一人で考え始めてしまうことがあるからです。
そうなると人の話は聞いてないことになるので、時々『聞いてる?』と言われて、ハッとすることもあったりします。
テレビなど、相手が自分にリアクションを返すのを期待してこないものをぼ~っと見ているのは得意です。
自分が何を考えていようと、どこに意識を持っていこうと怒られることがないからです。
でも見ている時間の割に、テレビ番組の内容を覚えていないのは同じです 🙄
ちゃんと向き合ってない、いい加減だな~と思います。
それを友だちにもやってないかと心配です。
そうですね。
一番は、本人にそういう傾向があることに気づかせて、『大事な話の時には集中しよう!』と意識させることです。
自分の特徴は自分では気づきにくいものですし、相手の反応に気が付きにくいこともあります。
その傾向が見えた時に、責めるのではなく、こちらが感じたことを伝えてあげるといいですね。
そしてこのタイプの子に、しっかり伝えたいことがある時には、1回に伝える情報量を少なくします。
文章を短くして、そこで伝えたいことは1つに絞ります。
そして時々相手に言葉にさせて、内容が伝わったのかを確認するのも効果的です。
また、『これを言えばあとは察するだろう』という期待はしないのも大事です。
気をつけてほしいことは全部言葉にして伝えるか、箇条書きなどにして書いて渡すのが一番です。
だから途中から聞いてないようになるんですね。
気をつけてみます!
それでもお子さんが話を聞いてないことがある時には、『それではダメ』『失礼だ』という否定ではなく、『あなたに聞いて欲しいから、しっかり聞いてくれないとがっかりする』などの気持ち言葉で伝えてみて下さい。
その時のコツはサラッと言うことです。
強く感情を押し付けてしまうと、逆効果になるのでご注意です。
外にあまり関心が向かないので、他人についての情報やできごとを覚えていないこともよくあります。
関心がないのでそもそも意識が向かないし、あまりそこに感情が動かないので記憶にも残らないだけなんです。
『〇〇さんがあの時ああ言ってたね』なんて話しても、『そうだっけ?』なんて返事をしたりします。
それでも自分の関心がある趣味などについては、とても熱心に集中するので、『自分のことばかり』と思われてしまうこともありますが、興味を持つ対象の幅が狭いのがこのタイプの特徴です。
注意を向けてほしいことがあれば、やはりダイレクトに伝えておくのがおすすめです。
何かを一緒に体験したあとで、忘れないうちにあまり時間を置かずに話題にして、思い出してみるのも効果的です。
あまり多くのことに関心を持たないので、『何が良い?』と聞くと『なんでもいい』ということがよくあります。
あれこれバリエーションや可能性を考えるのを楽しいと感じにくいタイプなので、その作業を避けるためにそう言うこともよくあります。
一見扱いやすいのですが、食べたいものを聞いて『なんでもいい』といったので、こちらで考えて出したものを見た時に、あまり好ましくないと、ちょっと嫌そうな顔をすることもあったりします。
そうなると作った方としては『何でもいいって言ったじゃない』と文句もいいたくなってしまいますね。
そんなことが多い場合には、『さっぱりとこってりとどちらがいい?』などと、選択をしやすいように聞いていくと答えやすくなります。
また、『何でもいいなら〇〇でもいいのね』というと『嫌だ』と返ってきたりします。
そんな時には『なんでもいいだと、〇〇だっていいってことよ』と言っておくのも大事です。
うちの子もいっぱい当てはまるので、ちょっと笑ってしまいました。
それにうちの夫もこのタイプです。
これはやっぱり遺伝ですか?
「他人に関心がない」になるワケは
このような『他人に関心がない」ようになるのには、もともとの気質に加えて、これまでの環境から受けた刺激とそこで学習したことの積み重ねが影響しています。
人のライフスタイル(ふるまい方や考え方など)は、気質+環境刺激+そこで学習したことから創られるんです。
以下のような環境だと、他人に関心がないと思われるようなふるまいが多くなると言われてます。
小さい頃から『泣かないで』『うるさくしないで』と、感情を表すのを抑えられることが多いと、外に意識を向けないようになることがあります。
外のものを見てしまうと、感情が生まれてしまうからです。
ちょっと前までは男の子には『男のくせに泣くんじゃない』と言われることが多かったので、この傾向を持つ子も男の子に断然多く見られました。
また、家族に大きな課題(介護など)がある場合に、親に心配をかけないようにと子どもが自分の感情を表すのを控えることもあります。
また、幼い頃に大きな悲しみや恐怖を体験した場合には、それがつらすぎるので、感じないように、感情全般に蓋をしてしまうこともあります。
どの場合も他人や出来事に関心を向けることを避けようとして、内側に意識を向けるのが癖になってしまうことからです。
周りに人が大勢居てそれぞれが主張的な環境だったり、周りの大人がとても忙しい中で育つと、大切に思われていたとしても、細かく小さな子の気持ちや主張に耳を傾けてもらえないこともあります。
また反対に小さい頃から一人の時間が多いと、人とやり取りをする時間も少ないので、一人で遊んだり一人で何かをイメージする癖もつきやすくなります。
そうなると外とやり取りする経験が少ないので、だんだん自分の内側に意識が向くようになることもあります。
反対に過干渉で、アレコレ細かく指示されたり、先回りして準備されたりが多いすぎると、自分が本当に欲しいのかと感じるチャンスも、「どうやったら手に入るのか」と考えるチャンスも失われてしまいます。
自分で考えて選ぶ練習が不足するので『なんでもいい』と決定権を人に委ねる癖もつきやすくなります。
また、多すぎる情報から自分を守るために、人の話をしっかり聞かない癖を身に着けてしまうこともあります。
発達の抜けがあることから、何かの動作をするために、他の人よりもエネルギーを集中させることが必要な場合もあります。
たとえば目の見え方に発達の抜けがあると、見えた像を脳内で整えるのに、人一倍のエネルギーを使います。
また、発達の抜けから足を床につけておくのが苦手な子は、そんな姿勢を取ることだけでエネルギーを使います。
そうなるとその他のことにエネルギーを回す余地が少なくなるので、いっぱいいっぱいな状態になりやすいんです。
私もたくさんありましたし、まだあります。
多少あっても、他のことでうまくカバーしているのが通常ですが、時にはそれが気が付かれないままでお困りの元になっていることもあるんです。
でもご安心くださいね。
発達の抜けはチェックする方法と、それを埋めていく方法があります。
発達の抜けを埋めたことで、急に興味の幅や行動範囲が広がった子も居ます。
気になる方は講座やセッションもご活用下さい
食べ物からとれる栄養が偏っていたり、少なかったりすると、心身のエネルギーと成長のための栄養素不足になり、そこから自分以外のものに関心を回せない状態になることもあります。
これは食事内容だけでなく、全世界的に栄養が食べ物から十分に採れなくなっている状況や、本人の身体的な消化吸収力も関係していますので、『お母さん・お父さんのせい』ということではありません。
特に思春期は身体・心・頭が急激に成長する時期なので、大量のエネルギーと栄養(大人の2倍!)を必要とします。
その必要な分だけエネルギーを取れていないために、「周りにまで関心を向けられない」という状態になったり、「朝起きられない」「イライラしやすい」「落ち込みやすい」という状態になっている子も実は少なくはないんです。
食物のカロリーや量と、子どもに必要なエネルギーと栄養は別のものです。
お腹いっぱい食べているようでも、実は必要なエネルギーと栄養が不足している子は今とても増えています。
そしてそれが意外なお困りにつながっていることも多いんです。
講座や個人セッションで個人の状況とサポートをお伝えして、ぐんぐん元気になった方がたくさんいらっしゃいます
『何が悪いんだろう』と考えてしまうと、子どもの気質も子育ても、全てが悪いように思われてくることもあります。
どんな気質にも長所に使える部分も短所になる部分もあります。
「他人に関心がない」がお困りにつながっている場合に、そこから抜け出すために上記のチェックポイントをお役立て下さい。
他人に関心がない子への接し方5つのコツ
他人に関心がないように見える子には次のような長所も挙げられます。
*気持ちが安定している
*たんたんと自分のペースで物事を進められる
*基本的に他人のことはおおらかなので、一緒に居て安心していられる
そんなことを踏まえた上で、何かの困りが出ている場合には、以下のことを心がけてみて下さい。
(1) 子どもに具体的なお困りを感じているところと、気をつけるポイントを伝える
まずは本人が、他の人がこんな時にお困りを感じることがあると知っておくのも大事です。
他の人の気持ちに気づきにくいので、知らずにやってことがほぼほぼです。
本人の良いところを先に十分伝えてから、具体的なお困りを感じた場面と「~~すればよい」というのを伝えてみて下さい。
「冷たい」「気が利かない」などの否定的なざっくりした言葉を使わずに、こうすればもっと感じが良い、助かるなどの表現にすると、うんと受け止めやすくなります。
感情が表に出にくいタイプなので、それで損をしたり誤解されることが多いようならば、日常の中で子どもが自分の感情を言葉にできるようにちょっと気をつけてみるのがオススメです。
ワケやできごとだけでなく、『その時どんな気持ちだったの?』などと、気持ちを表す言葉を引き出してみて下さい。
お母さん・お父さんの言葉の中にも「驚いた」「嬉しかった」などの気持ちを言葉を入れてみるのもオススメです!
感情や思いを言葉にして、お互いに対等にやりとりができるようなコミュニケーションの練習ができればいいですね。
情報のやり取りのコミュニケーションだけでなく、気持ちのやり取りのコミュニケーションが上手く行けば、人とつながりあえる感覚になります。
講座やセッションでお伝えしている「引き出すコミュニケーション」をやってみたら、『子どもとの会話がうんと増えました!』という嬉しい言葉もたくさん頂いています 🙂
(3) 言い分を丁寧に聞き、やり取りのコミュニケーションを増やす
子どものコミュニケーション力を上げるには、子どもの言い分を最後まで聞ききることが一番大事です。
コミュニケーションは技術です。
多少まどろっこしてくても、言いたいことを言葉にするチャンスを増やしていけば、必ずコミュニケーション力は上がります。
そして自分の言い分や気持ちに注意を払ってもらうことで、子どもも他人の言い分や気持ちにも意識が向くようになっていきます。
「聞く」と「話す」のやり取りのコミュニケーションを増やすことで、情報のやりとりだけでなく、気持ちのやりとりも覚えていきます。
多くのことに関心を持たなくても、このタイプは自分の好きなことや自分のペースでやれることには集中力を発揮します。
好きなことを人に応援してもらうのは、その子の自己肯定感をぐんと上げます。
また、日頃は受け身なことが多くても、そのような場面では自分から能動的に動くので、好きなことを軸に色んな場に出かけたり、人に会うチャンスを増やせます。
共通で「好きなこと」があれば話も盛り上がりやすいですし、「好き」という気持ちも共有します。
他者と気持ちを共有する楽しさも感じます。
人や物などの自分の外にあるものと、つながるのに一番なのは感謝することです。
感謝の気持を感じた時にはオキシトシンという、つながり幸福ホルモンも放出されます。
他人に関心がないように見える子でも、本人としては他人に感謝の気持ちを感じても、それを言葉や態度で示すまで行かずに、つい感謝の言葉も忘れがち・・ということもあります。
気持ちは表現しないと伝わらないことも知っておきたいところです。
でもここで『感謝しなさい』と言ったとしても、押し付けるようですね。
『感謝の気持を言葉にすると伝わるよ』と笑顔で言ってみるのもオススメです。
そして何より効果的なのは、お母さん・お父さんが日頃からその子や周りのこと・ものへの感謝の言葉を多くしてみることです。
家族の口癖は、思っている以上にお互いに影響を与えあっています。
それに脳は「主語」にこだわらないので、自分が外に発した感謝の言葉も、「自分が感謝された」のと同じように受け止めます。
オキシトシンは感謝された方にも放出されるので、感謝の言葉を口にするのはダブルで幸福ホルモンを感じられるのでお得です
(^_-)
他人に関心がない⁉マイペース過ぎる子への5つの接し方のコツ:おわりに
でもそのワケもわかって、本人には悪気もないし、いっぱいいっぱいなこともあると知ったので、少しゆったりと子どもを見守れそうです。
基本的に他の人に対して攻撃的だったり口出すことも多くないですし、気持ちの波も激しくないので、一緒にいる人も落ち着けることが多いです。
時マイペースだったり、人の話を聞き逃してしまっても、そういうキャラだと愛されることもあります。
気を利かせなくちゃとか、友達とは活発に遊ぶものだとか思っていましたが、それは私のタイプですね 🙂
そんな時には色んなタイプがあることを知っておくと役立ちます;-)
もし、お子さん自身がもっと友達と積極的に仲良くなりたい!などと思った時には、またいつでもサポートします(^^)
❤❤あとがき❤❤
今はいろんな個性が認められる社会になってきています。
マイペースでも、相手への好意やつながりを大切にしている気持ちが伝われば、その子なりにやっていきます。
誰でも「関心を持たれてない」と感じたら、それ以上近づこうという気持ちがなくなってしまうので、そこが伝わるかどうかがポイントです。
そのためにはやっぱり、ちょっとした「ありがとう」という言葉と笑顔が大事です。
そしてそれを日頃のアタリマエにするには、お母さん・お父さんがやってみせるのが一番です
(^^)/
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