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家族コミュニケーションを、思春期にバージョンアップしてますか?
家族コミュニケーションを、子どもが思春期になったらバージョンアップしていますか?
思春期の前まではうまく行ってたようなコミュニケーションスタイルも、子どもが思春期になったら、とたんに通じなくなることがあります。
親としては「子どもが変わったからだ!」とまでは気づいても、さてそこからどうしたらいいのか???と迷うこともあるものです。
今回はそんな時に知っているとやくだつ、大事なポイントについてです!
こちらの言ってることがちゃんと通じないというか・・・
これが反抗期なのかしら、とも思うのですが、もっと気持ちよくコミュニケーションしたいです。
「思春期になったら、家族コミュニケーションがむずかしくなった」という声は、あちこちでたくさん言われてますね。
そして最近は「自分が思春期だった頃よりも難しくなってる気がする」という方も多いです。
私も親に反発はしたけれど、もっと素直な反応だった気がします
はい、実はそのような状況にもワケがあります。
そのワケを紐解いていけば、イマドキの思春期の親子コミュニケーションを上手にバージョンアップさせるコツもわかります 🙂
目次
思春期には親子コミュニケーションのバージョンアップが必要!
思春期は子どもとしての成長期のなかでも、とても大きな変化が起きる時期です。
ただその変化が、身体・心・頭のそれぞれでバラバラのスピードで起きることと、特にイマドキでは思春期には環境の変化がたくさんあり、常に成長を求められるという点が、思春期以前とはとても大きく違うところです。
まず身体の変化です。
背もぐんと伸びますし、声変わりや生理の始まりなど、性的な成長も始まります。
それは本人にとっても「自分の意志に関係なく起こる変化」なので、とまどいや嬉しさ・怖さなど様々な気持ちを呼び起こします。
心への影響もあるのです。
また、この急激な成長期には、新陳代謝も活発になりますし、中学以上になれば運動量や勉強に使う頭脳エネルギーの必要量も増えます。
身体のエネルギーを十分に作れる状態になっていることが必要なのですが、食べるものが多くても、身体のエネルギーになるものを十分に摂れていないと、「やる気が出ない」「イライラする」「朝起きられない」「疲れやすい」などが起こります。
はい、残念ながら、まだ教育や医療の現場でも広くは知られてないのです 😐
ただ、このような思春期についての情報を知っていると、親も子も、「そういう状態なんだ」という前提でコミュニケーションができますし、必要なサポートもできるので、親子コミュニケーションや親子関係がこじれることはなくなります。
心の方も、家族よりも広く外に出て当年代と繋がりたい欲求が、本能的に出て来ます。
それが過激になると、親を否定して友達やYoutuberの言うことを盲信したりするようにもなることがあります。
親としては、同じようにまだ未熟な友達の言うことを、なんでそんなに真に受けるの?と言いたくなることもあります
そうですよね、私もそう思ったことがあります 😉
ただ、これも一つの社会の一員として自立したいという本能から来ているんです。
頭の方でも自立に向けて、「言われたままに行動するのではなく、自分で考えて、納得してから自分でやりたい」などの欲求も強くなります。
屁理屈多くなりました
そうなんです 🙂
そして特に思春期の始めの、中学生くらいだと「自分で考えたい」が「人に相談したら負け」みたいになってしまうことがあります。
その結果、一人でいつまでもグルグル考えてしまって、そこから心身のエネルギーを落としてしまうこともあるんです。
はい、そうなんです!
さらにイマドキでは、勉強や受験の技術も上がっているので、20年前よりはずっと要求される平均値が上がってきています。
そのような環境では、常に成績に順番を付けられたり、受験結果で評価される面でも、以前よりはハードルが上がっています。
つまり、思春期の環境からのストレスの種類も変わり、総和は増えているのです。
楽しいこともいっぱいあるんでしょうが、受けるストレスも増えてるんですね
はい、社会環境が変わったので、受けているストレスが違っていることも親御さんが知っておくと、家族コミュニケーションがこじれることはうんと減ります。
知らないと、その子のせいだと思ってしまうので、なんとなく子どもを責める方向で話をしちゃいます
なぜか思春期についての身体・心・頭とイマドキの環境についての情報は、まだまだ広く知られていないので
「反抗的になる時期。そのうち終わる」
「自主性を大事にしましょう」
などと、ぼんやりした言葉でまとめられてしまいがちですが、思春期は社会に出る前の総仕上げの時期なんです。
この時期についてよく知らないために、良かれと思っての家族コミュニケーションが、逆効果になってしまったら、とてももったいないですね。
逆に、この時期のポイントを抑えた家族コミュニケーションができれば、子どもが持っている可能性が大きく実現できます。
はい。
思春期には活動範囲が広くなって、勉強や部活、人間関係などのさまざまなチャレンジを一人でする機会が増えます。
そこで疲れたり、傷ついた時に、それを癒す場所はやはり家庭になります。
家族コミュニケーションが、子どもがリラックスしたり、心身のエネルギーをまた回復できるようなものであれば、子どもはまた社会に向いたチャレンジができるようになります。
家族コミュニケーションが順調だと、子どものちょっとした対応の変化から、子どもの変化にも気づけます。
思春期になると子どもも、自分の悩みや弱音を、すぐには言い出してこなくなります。
子どもの思い込み「自分はだめだ」「学校は危険」などの偏った思い込みがある場合にも、コミュニケーションの中から早くに気づくこともできますね。
そんな場合でも、もし子どもの変化がマイナスな方向に行ったまま一週間以上続くような場合には、親の方からサポートを始めることもできます。
状況がひどく悪化してから慌ててサポートしようとするよりも、早くに状況が軽いうちの方が、楽に進めるのは言うまでもありません。
そして、人は起きている時間の80%でコミュニケーションをしていると言われています。
自分とのコミュニケーション、他人とのコミュニケーションのどちらもありますが、そのコミュニケーションの基盤は、やはり最も継続的で影響力のある家族コミュニケーションになります。
思春期のよくある親子コミュニケーションの課題
このように、親子コミュニケーションは思春期の子育てでとても重要なのですが、それをうまく進めるためには、子どもと親のそれぞれに課題になりやすいポイントがあります。
次はそれを見ていきましょう!
まずは子どもの課題からです
思春期になると性ホルモンが活性化するために、感情のアップダウンが激しくなります。
そしてまだ自分や状況を客観的に見る能力を司る脳の前頭葉の発達が途中です。
(参考:前頭葉の働きと発達:思春期に親のできること)
なので、カッとなると、それが本心の多くを占めている思いでもないことを口走ってしまうことも度々あります。
親の方はそれを聞いて「そんなつもりだったなんて!」と感情的になってしまうと、さらに子どもはそれに刺激されて、どんどん感情が盛り上がって、余計なことばかり言ってしまい、あとから自分の言葉に縛られて苦しむ・・・
ということも起きがちです。
でも、我が子に言われたら、いつもそう思ってるんだ!と腹が立つんですよね
はい、とても良くわかります!
親だって腹が立つこともありますよね 😉
そんな時には一度タイムを取って、その場を離れるのも役立ちます。
思春期の子どもはこちらが感情的になればなるほど、感情的になることを、思い出せるといいですね。
後からお互いに落ち着いたタイミングで、必要ならばその話をするようにしてみると、そのままの展開とは全く違う、建設的なコミュニケーションになります。
感情の揺れが一時的ではなく、怖がりが強い、落ち込みやイライラ、やる気の無さが続いている・・ような場合には、身体から整える必要がある状態であるケースもあります。
そのような場合には、個別にご相談ください。
自立に向けての本能的な欲求が出てくると、親との距離を置きたがるので、自分の考えや気持ちを素直に表現しなくなります。
親としては
「昔はなんでも話してくれたのに」
「聞いてもちゃんと返事をしないので頭にくる」
「自分の話したいときだけ調子良く話しかけてくる」
などと思うこともあったりします 🙄
思春期の子どもへの接し方の基本形は「来たらヨシヨシ。来なければこちらから詰めすぎない」です。
親との距離を広げたい気持ちと、やっぱり安心感をもらいたい気持ちがゆらゆらと現れるのが思春期です。
子どもの成長のために、試行錯誤の自主性を尊重しながら、少し離れたところからその子の様子を観察したり、日々の挨拶などのコミュニケーションから、変化の兆しを見ていきましょう。
ただし、子どもに100%任せるのは「放任」であり、「自主性の尊重」とは違います。
親として必要な時には、子どもが嫌がる話でもする必要がある場合もありますね。
そのような時に子どもが親を受け入れられるかどうかは、日頃からの親子コミュニケーションで信頼関係を築いておくことがあれば大丈夫です!
(参:思春期のコミュニケーションの特徴とは?親子の会話で大事なこと)
思春期になると子どもは「自分はどのような人間なんだろう」「他人とはどんな存在だろう」「社会ってどんな場所なんだろう」などと考えるようになります。
自分を知るために他人と自分を比べたり、高い理想を描いて今の自分に落ちんだりもしますね。
特にまだ思春期の始めの中学生くらいまでの、子どもの体験できる世界はとても狭いです。
その狭いなかでの比較や情報から、
「自分はだめだ」
「他人は危ない」
「社会は敵だ」
のような偏った思い込みを作ってしまうことはよくあります。
健全な発達においては、それでもたくさんの体験や出会いを経ることで、
「自分には完璧じゃないけれど、こんな良いところもある」
「他人も信用できる人もいる」
「社会には様々な人や物が出来事がある」
という方向へ、自分の思い込みをリフォームしていきます。
しかし、とてもショックな体験があったり、何度も繰り返された経験などから、思い込みをどんどん歪んたものにしてしまうことも、残念ならがあります 😐
そのような歪んだ思い込み
「自分は誰からも認められてない」
「親は兄姉や弟妹の方が大事だ」
「自分はコミュ障だからうまく話せない」
などから、コミュニケーションが反抗的になったり、投げやりになることもあります。
「もしかして、このようなケースかな」、と思ったら、穏やかに「どういうところからそう思うの?」などとそのワケに注目していくのがおすすめです。
思い込みは日頃表に出てこずに、ひょっこり表に出てきた言葉の根っこにあります。
その思い込みに本人が気づいたり、それを優しくリフォームすることができれば、子どもの偏った思い込みはほどけていきます。
頑固な偏りがある場合には、個別にご相談ください。
トラウマや発達の抜けがある場合もあります。
それでも、解くための様々な方法がありますので、ご安心くださいね 🙂
思春期には、同年代の友人関係がとても重要なものになりますので、友達や同年代から言われた言葉をとても重く受け止めます。
同じ年代だと、まだまだ考え方や情報の質や量や、実際の体験やそこからの学びなどが充実していないので、それが”真実”かはあやふやなのですが、とにかく友達や同学年に言われたことにとても影響を受ける傾向があります。
また、近年は動画やSNSなどのネット上には、実に多種多彩な情報が溢れています。
善意からのものもあれば、何かの意図に基づいている情報もあります。
情報リテラシーは年々重要度がましています。
しかし、特に思春期のはじめ頃には、情報リテラシーも十分ではありません。
「有名だから」「みんな知ってるから」「テレビで言ってたから」「フォロワーがたくさんいるから」などの理由で、単純に信奉してしまうこともあるものです。
そしてネット上には、一つの考えをより固めるための情報をいくらでも見つけることもできます。
裏付けのない意見ほど、気軽にたくさん誰でもかけますので。。。
実は反対意見もいくらでも見つけられるのですが、それらを全部平等に検証することは、そもそも子どもはあまりやりませんし、本気でやろうとするとけっこう大変です。
大人でもあるかも
はい、そのような場合には、頭からただ否定するのではなく、「どう言うところからそれを良いとおもったの?」と聞いていくのがオススメです。
「信じる」「良いと思う」の根拠について眼が向くようになると、徐々に情報リテラシー力も育ちます。
デジタルにはゲームやPC、スマホなど、色々ありますね。
イマドキではデジタルの使用を0にすることはできませんし、将来に向けても0にする必要もないものです。
ただ、「受け身のデジタル使用」=ゲームやネット検索、SNSなどに長時間使っていると、成長期の脳にはダメージが生じます。
デジタル使用中は体を動かさないですし、五感も使わないので(目と耳と多少の指くらい)、成長に必要な刺激が脳に入りません。
また、血流が脳の後ろだけに集中するので、一番発達して欲しい前頭葉に血流が回らなくなります。
これが、最も前頭葉を発達させるべき思春期にとっての大きなダメージになります。
大人になってからの使用との大きな違いです。
困るのは、長時間脳の後ろに血流が回りすぎると、また通常に脳全体に血流を回せるようになるまでに、しばらく時間がかかることです。
なので、長時間受動的なデジタルをやりすぎると「考える力」が衰えて行くのです 😯
イライラ・暴力的・投げやりになって現実逃避も加速しますので、気をつけたいところです。
短時間の使用はリラックスやリクリエーションになるのでプラスの効果がありますので、あくまでツールなので「使い方」次第と言ったところです。
(参:ゲームが与える影響には要注意!思春期に成長する脳・身体・心へ)
もし、デジタルをさわれないとイライラするような場合には、「依存状態」が始まっている可能性があります。
早めの対応が望ましいです。
ピンときた方は個別にご相談ください
そうなんです。
次は親の方の課題を見てみましょう
はい、親の方はよくある誤解が元になっています
思春期によくある大人の5つの誤解
思春期の子どもは、たしかに親との距離を起きたいので、何でも話すようなことはなくなります。
イライラした気持ちを親に甘えとともにぶつけることも、もちろんあります。
ただ、何でも「子どもが反抗期だから」だと捉えてしまうと、現実とは違ってしまうこともありますね。
大事なのは、本当に家族コミュニケーションが必要な時に、しっかり話ができるかどうかです。
子どもが自分では扱いきれない悩みや思いを抱えている時に、その話を切り出せるような関係や環境は、日頃から意識しておくのがおすすめです。
子どもは自分の内側を見せるときにはとても用心深いので、始めは関係のない話をして様子を見てくることもあります。
無駄話をずっとしていたかと思ったら、寝るギリギリになって「実は」と切り出すこともあります。
それは、無駄話をしながら「この話をしても、ちゃんと聞いてもらえるかな」とちょっとお試しをしているようなところもあります。
その時にNGなのは、話を十分に聞かずにすぐにアドバイスをすることです。
良かれと思ってのことですが、まずは子どもが話しかけてきた時には、最後まで言いたいことをしっかり聞くのがおすすめです。
車での運転席と助手席のような、並行して座るのも、話しやすくなります。
親としては子どもに、「失敗なく課題を抜けて欲しい」と思うので、つい「自分がやってよかったこと」をストレートにアドバイスしてしまいがちです。
はい、私もよくやってました
(^^)>
ただ、正解は一つではないですし、答えだけポンともらっても、「なぜそれが自分のケースに良いのか」がわかりません。
また、子どもの個性は親とは違うことも多々ありますね。
例えば勉強での暗記の方法でも、親には楽で一番良い方法でも、子どもにはそのやり方だと辛い場合もあったりします。
ベストな対応としては
「どうなりたいのか」から言葉にさせて
「其のためには何があるといいのか」
を子どもが複数答えさせられるといいですね。
その中の一つとして、「こういうのもあるよ」と親の成功事例を情報として伝えると、子どもも受け取りやすくなります。
それがあまりに徹底していたので、お子さんはやる気もでなくなり、反抗する力もそがれて、鬱っぽくなってしまっていました。
お父さんとしては良かれとのことだったのですが、セッションの結果、お子さんの「自分で考えて選びたい」という本能を大切にできるようになったら、お子さんも元気になりました。
3)ルールで守らないとならない、または自主性に任せれば何でもうまくいく
子どもが自主的に、試行錯誤して、自分なりの自律性を身に着けてくれればベストですね!
生活の仕方やデジタルの使用などでも、親が始めから「決めないとできないから」と一方的に細かいルールを設定しすぎてしまうと、その子はいつまでたっても自律の練習ができなくなります。
また、自分で自律的にできない子に、丸投げして「いつか気づくはず」と待っていても、
最も貴重な思春期の時間の無駄になったり、
「好きなようにやるのがアタリマエ」と子どもに教えていることにもなります。
年齢などを考慮して、まだ自分だけでは自律が難しいと思われる場合には、大事なポイントを子どものわかるように説明して、紙にも書いたりした上で、お試し期間を設けるのがおすすめです。
お試し期間がおわったら、一緒に結果を振り返ります。
大事なポイントが抑えられていれば、そのまま任せるし、それができていなければ、再度子どもにどうすればそのポイントが抑えられるかを考えさせます。
次のお試し期間終了後にも、まだポイントを抑えられないのであれば、それができるように少しルールを細かくします。
このようにしながら、その子が自律的に大事なポイントを抑えられる練習をしていきます。
社会に出れば必ず、好き放題にできずに、守るべきルールがあります。
ルールは自律性で守れます。
わが子のことは、ず~っと見てきたから、ちゃんとわかってる
はい、私もそう思っていましたし、実は今でもそう思いたい気持ちもあります 😳
(だって私のお腹の中に居た時から知ってるんだもん)
でも、どうやら親子でも、「本当に違う人間」のようなので、「この子のことはわからない」と思っている方が現実にあっているのかも~~と、私も実感しながら過ごしています。
「別の人間だ」と思うと、「どんな人なんだろう」と眺められるので、少し距離をおいて客観的に接することもできます。
また、勝手に「こうだろう」と決めつけずに、「どんなワケがあるのかな」と尋ねることもできます。
親としてはどうしても「幸せになって欲しい」という思いから、色々言いたいことも浮かんでくるぶですが、子どもに、自分で考えて決させて、その結果を長い目で見るチャンスを大切にしていきましょう。
ただ、子どもがその判断をうまくやれるように、子どもが「知っておいたほういいこと」は、情報として与えることは継続します。
子どもがやればいいことに手を付けようとしない時には、「やる気がないんだ」と思い込んでしまうことがあります。
それで、「なんでやらないの」と問い詰めたり、「それをやることがどれほど大事か」をわからせようと話し始めたりしてしまいます。
しかし、やる気がでない時には、「やりたくないから」や「大切さがわかっていないから」の理由以外に、「身体のエネルギーが不足しているから」という場合もあります。
思春期の子どもは、あまり自分の体の状態を敏感に掴んで、うまく言葉にすることが得意ではありません。
「だるい」「後で」「ほっといて」などの言葉しかでないこともあるのです。
「やりたい気持ちはあるけど、なんだかできない」とまで言える子も、とても少ないです。
身体のエネルギー切れになる原因は、生活リズムの乱れや睡眠不足(長く寝ていても)以外にも、エネルギーを作るための材料が不足している(食べ物)や邪魔なものを摂りすぎている場合もあります。
その場合には、本人に理由を聞いても、言葉で説明できるくらいわかっていることはほぼ無いので、親子の信頼関係が損なわれるだけになってしまいます。
不登校や発達の抜けがあるお子さんの場合に多いです。
まずは「身体のエネルギー不足から起きることもある」と知っておくと、親子関係を無駄に悪化させることはなくなります。
不登校がそこからこじれているケースも多いので、気をつけたいポイントです。
そしてピンときた場合には、ぜひ個別にご相談ください。
個別の状況に合わせて、必要なサポートをご提案します。
自分としてはアタリマエだと思っていたことが、家族コミュニケーションの壁になってようです。
やっぱり、「知る」って大事ですね
はい、抑えるべきポイントを知って、それを活かせるコミュニケーションができれば、バッチリです!
思春期の家族コミュニケーションのアップデートの4つのポイント
では、思春期になった時の、家族コミュニケーションのアップデートの4つのポイントです。
子どもが小さい頃は、力関係で親のほうが圧倒的に強いので、親からのコミュニケーションが威圧的だったり一方的でも、子どもはそれに圧倒されるしかなく、ある程度それが通っていたりします。
ところが思春期になってくると、子どもも言い返せるようになったり、力で押してくるようにもなります。
そうなると、それまでのような威圧的・一方的な家族コミュニケーションではうまく行かなくなります。
その場合の流れのパターンとしては
①親が負けじとこれまで通りのコミュニケーションをしようとして、親子関係が悪くなる
②子どもが強く出るようになって、今度は親が引いてしまって、子どもが王様のような状態になる
③親が子どもの思いや欲求にも意識を向けるようになる。親子関係は改善する
があります。
思春期の途中からでも③に切り替えてみたら、そこから親子関係が好転した事例はたくさんあります。
家族の場合には、身近にいる間にバージョンアップすれば、好転しやすいのです。
また、イマドキでは小さい頃から、子どもの気持ちを尊重するという名目で、子どもの言い分を親がそのまま聞いてしまっているパターンもあります。
子どもの要求を始めは「だめに決まってるでしょ」と言っても、子どもがしつこくすると、結局「しょうがないわね」と聞いてしまっているのもこのパターンです。
このケースだと、思春期になったら子どもが外の社会で苦労します。
友達関係で同じようにしても、うまく行かないからです。
そこで自分から学んで行ける場合はまだ良いのですが、家で同じパターンが繰り返されていると、それがなかなか難しくなります。
そして家にこもりがちになり、親にイライラをぶつける。。。という状況になりやすいのです。
でも、ご安心くださいね。
やはり思春期の途中からでも、新しい家族コミュニケーションを親の方が始めれば、やがて子どもも変わってきます。
コミュニケーションも関係性も、片方だけで繰り返すことができないので、一方が変わればもう一方も変わらずを得ないのです。
コミュニケーションをバージョンアップする具体的なポイントは
オープンクエスチョン。
アドバイスをせずに聞き切る。
考えさせる(考えを進められるような言葉がけ)
勇気づける
などなどたくさんあります。
当カレッジのブログや動画にも多数ありますので、ご活用ください!
また、お子さんの個性に合うコミュニケーションのコツについては、個別にお問い合わせください
コミュニケーションには、言葉によるコミュニケーションの他に、言葉以外の(=非言語)コミュニケーションがあります。
実は私たちは、言葉の内容よりも、言葉の抑揚やトーンや早さ、表情、身ぶり手ぶり、ちょっとした動きなどの「非言語」の方から、たくさんの情報を得ています。
そしてその非言語に重点を置く傾向は、若いほど強いのです。
つまり、どんなに「正しい」「愛情からの」言葉を発していても、不機嫌そうにスマホを弄りながらの言葉からだと、子どもはその言葉の内容を受け取れなくなるのです。
「責められている」「処理しようとしている」と受け取るからです。
もったいないですね 😐
でも、非言語コミュニケーションを難しく捉えることはありません。
えば、話し始めにはちょっとでも必ず目を合わせる、挨拶は笑顔でなど、ちょっとしたことを心がけて続けるだけで、びっくりするほど子どもが代わります。
なにか凄いことや特別なことをやってあげることも必要ありません。
要は、あなたに「肯定的な関心を持ってるよ」「気にかけてるよ」が伝わればよいのです。
それだけで
「ママ、最近変わったね。なんか良い」
と子どもから言われたというお母さんも多いです 🙂
そして例えば子どもに、もっとチャレンジして欲しいと思うような時には、親御さんもちょっとしたチャレンジをしている姿を見せたり、話をしてみるのはとても効果があります。
親御さんが講座で学んでいる姿を見て
「今のお母さんなら心から信頼できる」と
息子さんが言ったという事例もあります。
「言ってること」より「やってること」の方が圧倒的に説得力あって伝わる・・・のは本当ですね 😉
親子の信頼関係なんて、これまでずっと世話してきたんだから、ちゃんとできてるっとわかっているはず。。。。と
大人は思うのですが
思春期の子どもは、思春期に再度親との信頼関係を確かめようとします。
親からすれば「大切に思ってるからあれこれやってるし、言っている」のが当然なのですが、思春期には自己肯定感が一度下がるので、根源的な安全基地を確認したくなるのです。
再度親から愛されていることや信頼されていることを確認したくなります。
「それなら、自分から反抗的な態度を取らなきゃいいのに」
。。。と思うのも当然なのですが、ここは「成長途中」だと思い出して見るのがおすすめです 😉
「大切に思ってるよ」と言うことももちろんですが、ちょっとしたその子のやったことや工夫などに「いいね」「ありがとう」というのもとても効果があります。
存在を認めていることや、関心を持っていることが伝わることでいいのです。
始めは照れくさいかも知れませんが、ちょっとずつ続けていくと、子どもも必ず変わるので、そこから俄然やる気になるお母さん・お父さんも多いです 🙂
こちらもご参照ください
自己肯定感が低い子どもの特徴: 親ができる高め方とは
一人っ子だったり、末っ子だったりすると、ついいつまでも「愛らしい存在」「助けて上げる必要がある存在」として家族でその子を扱ってしまうことがあります。
それはそれで特別感はありますが、思春期にもなるとやはり「一人の人間」になりたいという本能的な欲求が出て来ます。
なので、いつまでも「愛らしい存在」として扱われていると、わがまままいっぱいだとしても、どこか自信のない子になる可能性がとても高いのです。
家族の一員として扱うには
★黙って何かをしてもらう
★黙ってても察してなにかやってもらうのを期待する
そんな関係性があれば、卒業してしまいましょう。
外では通用しないので、結局その子の自己肯定感が下がります。
また、
☆家事の分担をする
☆お手伝いをする
☆できたら「ありがとう」と伝える
☆つい上の子に頼む用事を、下の子にも頼んでやらせる
や
☆地味なようですが、朝や寝る前の挨拶も毎回する
(始めは挨拶を返してこなくても続けるのがコツ!)
なども、効果があります。
思春期には家族コミュニケーションをバージョンアップしよう!おわりに
でも、それは子どもが反抗期じゃなくて、思春期になったからだったり、私のほうが小さい頃のままのコミュニケーションをしてたからだったと気づきました。
ちょっと驚きましたが、できることもあると分かったのでやってみます!
あまり難しく考えずに、できることからやってみてくださいね
良い変化を見つけたら、より簡単に続けられます
♡♡あとがき♡♡
この10年、5年で、社会環境がとても大きく早く変わっています。
特に動画が普及してからは、低年齢からでも「様々な意見」にふれるチャンスが増えました。
そうなると、親だから、大人だからというだけで「自分にとっての正解を知ってるわけじゃない」と子どもは思うようにもなりますね。
それが思春期の「自分で納得しないと受け入れない」と相まって、イマドキの思春期の子達には、一方的な指示は受け入れられにくくなっています。
「いいからやりなさい」
「とにかくやりなさい」
は、反発の種になるばかりです 😯
日本では、どうしても年長者やグループのリーダーの言うことを黙って聞くのが美徳のような文化があったので、今の親世代の方でもそのような育てられ方だった方も少なくはありません。
人は無意識だと、自分がされてきたように自分もやってしまいます。
でもイマドキではさらに時代も変わっていきますので、新しいコミュニケーションパターンをちょっと意識してみるのがおすすめです。
コミュニケーションで大事なのは、どれだけ長く一緒にいたかよりも、「どのようなコミュニケーションだったか」です。
例えば思春期に先生から言われた一言が、その後の自分をずっと勇気づけてくれたということもありますね
もちろん、誰よりもお母さん・お父さんからのコミュニケーションの影響はとても大きいです。
そして「だから頑張らなくちゃ」でなくて大丈夫です!
「子どもにこんな影響を与えたい」「それができる存在なんだ」と捉えていただけると嬉しいです
(^^)
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