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”子どもの気持ちに寄り添う”への、よくある誤解と5つのNG対応
「子どもの気持ちに寄り添うことが大事」
「もっと子どもの気持ちに寄り添ってあげてください」
そんな言葉を受け取ったら、そうしてあげたいとは思っても、「では、どうしたらいいの?」と迷うことはありませんか?
そんな時に誤解しがちなことと、よくあるNG対応についてのお話です
これまでも私なりにやってたつもりなんですが、「うまくやれてなかったんだ!」と、ちょっとショックでした 😐
それでもそれが子どものために必要ならば、やってみたいと思うんですが、実際に何をどうしたらいいのかわからないんです
「子どもの気持ちに寄り添う」って、抽象的な言葉ですもんね。
なんとなくのイメージはわかっても、具体的にどうしたらいいのかはよくわからないこともありますね。
実際、その意味を誤解してしまったり、良かれとNG対応をしてしまっているケースはとても多いんです。
子どものために、と思ってやっていたことが、逆方向への影響になっていた!・・なんていうのが一番ショックですね。
かつての私にも、そんな経験があります
(T_T)
自分では、オウム返しとかあいづちとか、少しは勉強してやっていたつもりだったんです。
でもいい反応が返ってくることはあまりなくて。。
そういう時はがっかりしちゃいますね
では、工夫されている結果が実るように、ご一緒に「子どもの気持ちに寄り添う」について、詳しく見てみましょう!
目次
子育てでの「子どもの気持ちに寄り添う」の大切さとは
まず、なぜ子育てで「子どもの気持ちに寄り添う」ことが大切だと言われるのかから、見ていきましょう。
人間は成長しても、一人で丸腰だととて弱い動物なので、本能的に他者と繋がることを求めますし、必要とします。
そして特に人間の子どもは、かなりの未熟状態で生まれてくるので、自立するまでに長い時間を要します。
人間は脳や身体の使い方・感情・思考が複雑なので、自立できるまでにそれだけ長い時間が必要なのです。
なので、子どもは小さい頃は特に、自分を保護してくれる家族が必要になります。
自分を受け入れてくれて、大切にしてくれる人や場所(安全基地)があることが、生きていくためにとても大事なことになります。
そして同時に、人にも自立に向けての本能があるので、少しずつ「自分で決めて、自分で動く」ことも始めます。
ただ、何をするにも始めはチャレンジなので、うまく行かないことが多いのですが、失敗してもまた再チャレンジを繰り返していくうちに、だんだんそれが当たり前にできるようになっていきます。
そうなんです 🙂
そうやって、色々失敗しながらもチャレンジを続けることで、自分のできることを増やしていきます。
そのチャレンジを続けるためにとても大事なのが「自分には安全基地がある」という感覚です。
傷ついたり疲れたり凹んだ時に、そこに戻れば自分を安心して安全に癒やすことができる場所があることで、またチャレンジを続けることができます。
はい、それも安心感の一つにはなります。
他にも、実際に体が触れ合う暖かさも安心感を得られます。
そしてそれらにおいて、とても大事なのが「気持のやりとりができている」という感覚です。
そうなんです。
人同士のコミュニケーションでは、情報のやり取りと気持のやり取りの2つが行われます。
自分の気持ちが受け止められた、相手の気持ちが伝わった・・そんな時に、人はつながりを感じます。
私はわりと淡々と行動しちゃう方だから、あまり気持に意識が向いたことがなかったかもしれません
人にはそれぞれ個性がありますので、どれくらい気持のつながりを必要とするかは、親子でも兄弟でも違うことがあります。
もしその人に発達の抜けがある程度あれば、「怖い」を感じる程度が強いので、たくさん安心感が必要になることもあります。
子どもの間の心感の土台は家庭になるので、親子コミュニケーションでその子にとって必要なつながり感・安心感が得られれば、その子は様々なチャレンジをすることができるようになります。
そうなんです。
思春期になると子どもの世界は更に広がりますし、チャレンジする課題も増えます。
そこで時に失敗したり、怒ったり、悲しんだり、凹んだりすることもありますが、それを安全基地で癒やすことで、また外の世界にでてチャレンジすることができるようになります。
だから子どもの気持ちに寄り添うのが大事っていうのはわかった氣がします!
その子が求める安心感やつながり感よりも、かなり少ない量しか得られていない場合には、子どもは親との関係性を諦めてしまうか(なんでも自分でやって相談しない)、執拗に親に甘えたり、または親に攻撃を仕掛けて負の注目でも得ようとすることがあります。
親の方ではそんな子どもの行動が、「気持のやり取りへの欠乏感から来ている」とは気づきにくいので、
子どもとの距離がある場合にはそのまま放置してしまう。。。、
甘え過ぎや負の関わりをされる場合にはその子のことを持て余して、より関係性が悪くなる・・・
そんなことが起きやすくなります。
特に発達課題や不登校等のお困り状態では、そんな状態になっていることは意外に多いのです。
お互いを大切に思っているのに、コミュニケーションのすれ違いでこじれてしまうのは、とても残念ですね 😐
でも、ご安心くださいね
そんな状態から回復して、親子関係もすっかり良くなった事例はたくさんあります!
ピンときた方は、思春期幸家族講座やコーチングセッションをご活用いただけます。
要注意!「気持ちに寄り添う」の意味とありがちな誤解
「子どもの気持ちに寄り添う」の意味は、コミュニケーションの気持のやり取りの中で、「子どもの気持ちに関心を持って、感じてみようとする」こと、「子どもの気持ちに自分の気持ちを寄せること」になります。
それは子どもの状況を頭で理解するというよりも、「もし、自分が同じ年齢で同じ性別で、同じ環境で同じ体験をしたらこう感じるだろう」と相手の体験からの気持ちを体験しようとすることでできます。
(今の大人の私として感じるのではないのがポイントです!)
そのようにして、親が自分の気持に関心を寄せてくれたことで、子どもは安心して自分の感情を受け入れられるようにもなりますし、関心を寄せてくれた親にも気持ちが繋がって安心感・信頼感が持てるようになります。
安心・信頼感の土台があれば、その後の親子コミュニケーションはスムーズに進みます。
マイナスなことを言っても大丈夫だと思えれば、本音で悩みを話したり、うまく行ってないことも打ち明けられるようになりますね
(^^)
そして次は、よくある誤解についても抑えておきましょう
「子どもの気持ちに寄り添う」のは、子どもに安心感を与え、信頼関係を強くすることがゴールになります。
それに対して、「子どもの気持ちに寄り添えば、子どもが自分の行動を変えて、今の問題が解決するだろう」と期待するのは誤解です。
そうやって安全基地の確認ができたことで、子どもが自分で元気になって、自分の行動を変えて、問題が解決することも、もちろんあります。
ただ、気持ちに寄り添ってもらっても、それだけでは子どもがどうしたらいいのかわからないので動けないこともありますし、他に動けない理由がある場合もあります。(身体のエネルギー不足などの、思うように動けない要因が取り除けないなど)
こことはとても大事なポイントです!
例えば私もかつて、子育てで悩んだ時に、行ける場所には相談に行きました。
どの場所でも、親身になって話を聞いて気持ちをわかろうとしてくださったので、それはそれでありがたかったのですが、その時の私は「何が起きているのか」「どうすれば抜け出せるのか」への答えが得られなかったので、結局悩みはずっと解決できないままだったのです。
んとかしたい!という意欲はあっても、何をどうしたらいいのかが分からなかったからです。
「気持ちに寄り添う」のと「問題を解決する」のは同じではないのです。
もしその時に、私の知りたかったことを教えてくれる人に出会えていて、その人が私の気持ちと状況に関心を寄せてくれて、さらに私が動けるようなサポートがあれば、私は安心して問題解決のために行動できたでしょう。
そしてまた、もし探していた答えを知っていそうな人に私が話しかけても、その人が私の気持ちや状況に関心を持ってくれなければ、そもそもコミュニケーションが続かないので、やはり私は問題解決のために行動することはできなかったのです。
「気持ちに寄り添う」はコミュニケーションを円滑に進めるために欠かせないことです。
そして「気持ちに寄り添っていれば、いつか子どもが動くはず」と期待するのはよくある誤解だと知っておくこと、イライラして子どもが行動を変えるのを待つという状況にはハマらずにいられます
(^^)
私、ちょっとそういう気持ちがあったかもしれません!
ここを誤解してしまうと、「~~させよう」「いつになったら動くの」がどんどん募ってしまうので、結局親子コミュニケーションも、親子関係もこじれてしまうんです。
気をつけたい大事なポイントです 🙂
そしてその上でのコミュニケーションですね
はい、子どもと信頼関係のある良いコミュニケーションができれば、子どもが自分で行動を変えるためのサポートもしやすくなります。
陥りがちな、気持ちに寄り添おうとしての5つのNG対応
次は、陥りがちな「気持ちに寄り添おうとしてのNG対応」を、具体的に見ていきましょう!
子どもが不安や悲しみ、怒りなどを感じている時に、親がその話を聞いて、自分も不安や悲しみ・怒りなどに乗っ取られてしまうのが同調です。
「気持ちに寄り添う」は子どもの気持ちを、子どもがその体験で感じたことを自分も感じてみようとすることですが、あくまでそれは「子どもの気持ち」に関心が向いています。
しかし、「同調」は自分が不安・悲しみ・怒りに乗っ取られるので、「自分の気持ち」でいっぱいいっぱいになってしまう状態です。
感情に乗っ取られると、頭も引っ張られて「あの人が悪い」「あれさえなければ」とぐるぐるし始めます。
建設的な思考もできなくなってしまいます。
そして本人はそれを「気持に寄り添っている」と誤解していることが多いのです。
そうなると、子どもの気持ちを思いやったり、子どもにとって長期的にもプラスになるようなアイデアやサポートを思いつく余裕もなくなってしまいます。
自分が不安定だと、不安定な人を助けるのは難しくなるのです。
不安な時に隣の人も不安定だと、お互いの不安定さが伝わって、どんどんその不安定さが増大してしまいます。
(怒りも悲しみも同じです)
ちろん、親も子どもの話を聞いて不安・悲しみ・怒りを感じることがあるのはアタリマエです。
ただ、自分の感情に気づいて、それと子どもの気持ちや状況を分けられる状態でいることがとても大事です。
お母さん・お父さんの不安など、一人では解消できない時にはご相談ください。
これは、「マイナス感情は悪いもの」だと思いすぎていると陥りがちです。
子どもが不安・怒り・悲しみを表現しようとすると
・「もっと前向きに考えなさいよ」とポジティブシンキングを押し付けたり
・「そんなの大した話じゃない」と受け流そうとしたり
・「それはあなたも悪いんじゃない」と良い・悪いの話に持っていこうとしてしまう対応がこれに含まれます。
マイナス感情でも、それは表現されたほうが良いのです。
その表現は、暴れるとか暴力ではなく、「こういう気持ちがある」ことを認めるだけで十分です。
感情はただ表現されたり感じられれば、10秒もすれば流れて終わります。
それについて、何度も意識を向け続けなければ、新たに作り続けられることはないのです。
親が子どものマイナス感情があることを認めないと、子どもも「マイナス感情は悪いもの」と捉えてしまいます。
そうなると表現されずに、感じられずに抑圧された感情はエネルギーとなって心身にたまります。
「病は気から」という言葉もあるように、抑圧されたエネルギーは心身の不調となってしまうこともあるのでご用心です。
健全に認めて表現されれば、マイナス感情を自分の外のものとして、客観的に捉えることもできるようになります。
自分は何について、怒っているの?
それが本当はどうあって欲しいの?
そんな風に捉え直せると、マイナス感情も、望む未来への案内役として働いてくれます
(^^)
「気持ちに寄り添う」を「要求を聞くこと」「子どものやりたいようにさせること」と混同してしまうと、親が子どもに必要なことも教えられなくなってしまいます。
幼児が店頭で「お菓子を買って」「おもちゃを買って」と騒ぐたびになんでも買ってあげていたら、その時の子どもの機嫌は良くなっても、子どもは「騒げば何でも親が要求を聞いてくれる」と学習します。
そうなると、家庭や社会のルールの中で自分の要求を建設的に実らせるための作戦も考える練習ができないですし、そもそも自分で自分の要求を満たす練習も、自分の機嫌を自分で取る練習もできません。
長期的にみれば、その子の生きる力が育たないのです。。。
最も大事なのは、子どもの気持ちに寄り添うことと、子どもの要求を聞くことは別だと親が分けられることです。
例えば「おもちゃ買って」ならば、まず「おもちゃを買って欲しいんだね。」と一度そのまま気持ちを受け止めます。
そして必要な時には「買ってあげることもあるけれど、いつでもなんでも買ってあげることはできないんだよ。お金の配分もあるからね。どうしても欲しい物を1つ決めたら、それをどうやったら買ってあげられるかを一緒に考えてみようか」と伝えるのでOKなのです。
「ゲームをもっとしたい!」のであれば、
「ゲームが楽しいからもっとやりたいんだね、それは分かるよ。そしてずっと楽しくゲームをするには、ちゃんと寝て食べて元気でいてこそだね。だから寝る時間や食事も大切にしましょう」と伝えます。
これまでにそのように伝えて来てなかったら、始めは子どもは反発するでしょうが、親が一貫したメッセージを伝えてその通りに行動し続ければ、子どもはそれに影響されていきます。
ある意味、どちらが一貫しているかなのです。
そのようなことはどんな方でもアタリマエに分かっていますよね。
ただ、なぜか子どもが不登校やお悩み状態になると、「子どもの気持ちに寄り添うことは、子どもの要求を何でも聞こうとするだ」というNG対応になってしまうことがあるのです 😯
「不登校」そのものは決して喜ばしいことではないですが、その子は本来「可哀想な子」「無力な子」ではありません。
自分の課題にチャレンジしながら成長していく子なのです。
そして、もし今が無力だとすれば、より力をつけることが必要なのです。
子どもの心身の調子が悪い時には、本来自分でやるべきことを一時的に休んだり、手伝ってもらうのは、回復のために必要なこともあります。
しかし、それはあくまで本人が「回復のために、自分が今できることをする」という義務があってこその権利です。
しっかり睡眠や必要な栄養をとったり、今できる範囲でのチャレンジをするなどしているのであれば、それ以外のことは一次的にお休みなのは、回復のために病気や怪我で入院している時と同じです。
好きな時に好きなものだけを食べて、好きな時に寝て、好きな時に起きる。
お手伝いも勉強もせずにゲームやり放題、
または遊びにお金を使い放題・・
をいつまでも続けていると、その子にとってそれが【アタリマエの生活】になり、「こうやって過ごすのは自分の当たり前の権利」だと勘違いしてしているケースも最近は増えています。
子どもも心底「このままでいい」とは思っていなくても、今の快適な日々から抜けるのが怖いし、億劫なことになってしまうのです 😯
特に【制限されるのが嫌な子】【ルールが苦手な子】【発達の抜けがある子】【怖がりの子】はそんな傾向があるのでご注意です。
不登校になる前の生活があまりにストレスフルだった場合には、2週間ほど気が抜けて、何もできない状態になることがあります。
その場合には、心身を回復させるために休むのが最優先ですね。
そんなにエネルギーがない状態なのに、一日6時間以上もデジタルをし続けるのはちょっとおかしな話です。
(デジタルを0にしなければならないわけではありません。大事なのは、優先順位を踏まえた適度な使用です)
もし、思い切り好きなように過ごして、そのうち飽きたら自分から行動を変えてスムーズに回復できるようなケースならば、好きなように過ごさせて2週間もあれば、誰にでも分かるような変化が始まります。
(その変化を掴むコツは個別に詳しくご相談ください)
通常は、かなりぐったりした状態になっていても、2週間まるまるしっかりと休むと、本人ができることが僅かでも増えてきます。
その時には、それに合わせて焦らずに、生活リズムを整えるところから取り掛かります。
そのような対応ではなく、ただいつまでも同じようにずっと「気持ちに寄り添うためには、何でも言うことを聞いてあげなくちゃ」と親が混同してしまうと、
親御さんの方は「なんでも言うことを聞いてあげていれば、そのうち自分から動き出すはず」と期待して多大な我慢をしているのに、
子どもはどんどん復帰が難しい状態になる、というすれ違いになってしまうのです
(><)
時間が経てば立つほど、そのすれ違いの幅は大きくなってしまうのでご注意です。
子どもがどんな状態でも、子どもの要求については、叶えてあげられるものとあげられないもの、そして代わりに叶えてあげない方が良いものがあります。
親が無理してでも子どもの要求をかなえてばかりだと、親が叶えてあげられない「学校の規則」や「子どもの人間関係」「社会のルール」など、親がどうしようもないことも親が自分のためになんとかしてくれるはずだと期待してしまったり、自分で叶えるすべが分からずに凍りついてしまったりします。
自分の要求が妥当華道家の見極めや、通すために自分で工夫する練習が不足しているからなのです。
子どもの要求を一度怒って拒否しようとしても、子どもが反発したり、時に脅しや暴力を使ってきたり、または泣き落とし『それしか楽しみがない』などで、最終的には子どもの要求を通しているのであれば、結果としては同じことになります。
子どもは「何を言われたって、結局自分が嫌だと言えば親はそれを許す」と学習するので、どんどんしつこく反発したり、暴言・暴力、または取引「==してほしければ、✕☓させてよ」となってしまいます。
そしてそれが通らない方の親や大人を避けたがり、要求を聞いてくれる親だけと関わろうとするようになります。
「子どもの気持ちに寄り添う」は「子どもの言い分を受け入れること」だと誤解してしまうと、その場の子どもの機嫌は直っても、最終的には親にとっても子どもにとっても良いことは起きないのです。。。 😐 😐
子どもが叶えてあげないほうが良い要求をしてきた時には
*あなたのことはとても大切に思っている。
*そしてその要求に答えることは、私には難しい、またはあなたのためにならない
その二つを、簡単な理由とともに、淡々とブレずに伝えるところからです。
その時に親が感情的になってしまうと、子どもも感情的になってこじれます。
淡々と言っても、子どもが感情的になって暴言・暴力・取引を持ちかかけてくるケースもありますが、それでも同じことを一貫して伝え続けるのが大事です。
子どもは何か気に入らないことがあると、とにかく黙り込んでしまうのです。
そして黙って自分がやりたいようにやるんです。
私も、話しかけても会話が続かないので、話しかけることもだんだん億劫になっていて・・、
結局、子どもの好きなように過ごさせてしまってます
黙り込まれてしまうと、どう対応したらいいか困ってしまいますよね
でも大丈夫です!
そんな場合には、それでも適切な声をかけ続けることから始めます。
そしてやがて、子どもの気持ちに寄りそうことを増やしていき、コミュニケーションを少しずつ多くしていきます。
そのような黙り込みパターンも、暴言暴力取引のパターンも、親子コミュニケーションと親子関係の改善から、子どもの状態が大きく変わった事例が当カレッジにはたくさんありますので、ご安心くださいね。
やれることがあるのです。
詳しくは個別にお問い合わせください。
(思春期幸家族講座、コーチングセッション)
このパターンは、3)と似ていますが、子どもが要求を言わなくても、子どもが自分の状況や気持ちについて話したら、すぐに親の方が「なにかしてあげなくちゃ」と解決に動いてしまうパターンです。
「困っている人がいれば、何かしてあげたい」気持ちがある優しい人・行動力のある人は、特にそれが自分の子どもならば、「私がやってあげられることは何だろう?」と反射的に探してやってしまうことがあります。
その優しさや行動力は大切なのですが、まず問題解決よりも先に、しっかりとその子の気持ちに寄り添う=気持ちを感じようとすることが優先です。
しっかりとその子は今どんな気持なんだろう。。。と寄り添うと、子どもも安心して更に詳しい状況や、それに対して「どうなりたいか」などの本音を引き出すことができます。
先に『こうしてあげようか』と言われてしまうと、『それは嫌だ』と言える子もいますが、中には親の気持ちをくんでしまって、本意でなくても「うん」と言ってしまう子もいるのです。
優しくて、相手の善意が分かるだけに、断れないタイプです。
でも、だんだん自分の本音とズレていくので、本人の中にはモヤモヤが溜まってしまいます。
「その子がどうなりたいのか、何を望んでいるのか」がとても大事です。
例えば友達関係で辛い思いをしていても、その子が相手の子とどうなりたいのか、そしてそれをどうやって手に入れたいのか、によって、必要なサポートが違ってきます。
「今は辛いけれど、自分でなんとかやってみる!」と思っている場合もありますし、「他の友だちに協力してもらおうかな・・」と思っている場合もあります。
じっくり話しているうちに、自分の中で思いがまとまっていくことがよくあります。
その話をじっくり引き出さずに、親が良かれとすぐに学校に話を持っていったために、子どもが返って登校しづらくなってしまっていたというケースも、男女に関わらず当カレッジでは何件もありました。
そして、親がすぐに助けてあげようとアドバイスをして問題解決しようとするのも、このパターンに入ります。
やはり、子どもがまだ混乱して意見がまとまっていない場合や、親への遠慮が強い場合には、親のアドバイスを不本意ながらも受け入れてしまうこともあるのです。
どちらの場合でも、親が自分を助けようとしてくれているのは子どももちゃんと分かっているのですが、なんだか気持がしっかり通じ合ってない、本当の自分を見てくれてない感じが残る。。と話してくれる子が結構います。
そして、長期的に見れば、子どもが自分の気持ちをよく分かって、自分がどうしたいのか・そのためにどうしたらいいのか、と考える練習はとても大事です。
子どもでも、自分の課題は自分が主体になって解決しようとしている感覚を持つことがとても重要になります。
自分の課題を誰かに変わって解決してもらうことが多いと、その時はホッとしても、同じくらいの課題に自分で向き合う練習が不足してしまいます。
生きる力が育つチャンスを失うのです。
そして「自分でできた」という体験が得られないので、結局自己肯定感が上がらないのはとてももったいないですね。
そうなると「自分は親がいないと何もできない」と、最悪引きこもってしまうことも起こります
(><)
子どもが自分だけでは解決できないことは、思春期にはたくさんあります。
そのような場合には、大人ができるのは「サポートをする」ことで、子どもの課題は子どもが主体になって考えて決めて行動るのが基本です。
その中で子どもだけではうまく行かない部分を、親が察して決めるのではなく、親子でコミュニケーションしながら、親が子どもの気持ちや状況をよくわかろうとするところからがスタートになります。
子どもの生きる力を伸ばすサポートをするためには、子どもが本音で語りつくせるコミュニケーションが必要で、そのための土台が「子どもの気持ちに寄り添う」になります
(^^)
子どもの気持ちに寄り添うことを、「子どもの気持ちや考えを理解する」と混同してしまうと、自己流に解釈してしまったり、逆にいつまでも「なんでそんな風に思ったり、やったりするのかわからない」と言い続けることになってしまいます。
「頭で理解しようとする」のは、子どもの言動について、自分が納得できる理由を探そうとすることです。
子どもの気持ちに自分の関心を寄せるのではなく、その理由「なぜそんなことをするのか」「なぜ悲しいと言うのか」などについて、自分が納得行くものがないと「わからない」となってしまいます。
「子どもの気持ちに寄り添う」は「子どもの気持ちに関心を持って、自分が同じ状況だったらどう思うかな」と感じようとするので十分なのです。
厳密には、通常の想像では子どもの立場にしっかりとは立ちにくいので、親子でも別の人格である以上、本当に同じ気持ちになれるとは限りません。(当カレッジのコーチングではより相手の立場に立てる方法があります)
ただ、「気持ちに寄り添う」で大事なのは「子どもの気持ちが本当に分かるかどうか」よりも「関心を持ってわかろうとする」こと、つまり「寄り添うとする姿勢」です。
子どもがそれによって得るものは「自分は一人ではない」「安心、信頼できる安全基地がある」という感覚だからです。
そこを誤解して「考えても、どうしてあの子がそう考えるのか、そうするのかわからない」「全く理解できない」と言ったり考え続けたり、『なんでそうするの』とこどもを何度も問い詰めてしまうのは、”大人の自分”というところから動かずに、その子を外から眺めて、自分の解釈で判断している状態です。
それが良い悪いではなく、それは『子供の気持ちに寄り添う」とは違うことだと、混同せずにわかっているかが大事になります。
もちろん、どの「子どもの気持ちに寄り添う」を別のものと混同してしまう場合でも、親御さんが「寄り添えるのにやらない」のではなく、その大人にとってはそれしかできない・どうやってその子の気持ちに寄り添うのかわからないからです。
次は、そんな「気持ちに寄り添うがわからない」ワケについて見てみましょう
子どもの気持ちに寄り添うとしても、うまく行かない親のワケとは?
子どもの気持ちによりそう事が大事と聞いて、大事ならやりたい!と思っていても、うまくできない。。。というご相談は、消して珍しくはありません。
そういう場合にもその人なりのワケがありますし、恥ずかしいことでもありません 😉
次は、そのワケの大きな3つをご紹介します。
<1>人のために何かをしてあげることが、その人の役に立つと思う気持が強すぎる
先程の5つのNG対応のうちの 3),4)にハマりやすいケースです。
親御さんに行動力がある場合には、すぐに子どもの要求を受け入れたり、アドバイスや代わりに考えて決めてやってしまうことが、自然にできてしまうので、さっと動いてしまいやすいのです。
また、その裏には「マイナス感情に向き合うのが苦手」だったり、「気持ちのやり取りがよくわからない」が隠れている場合もあります。
それらの理由で、子どもの感情を感じようとするよりも、先にぱっと行動してしまうのが癖になっていることがあるのです。
大事なのは、本当にそれを代わりにやってあげることが、長期的にその子の成長につながるかどうかと考える時間を自分に与えられるかどうかです。
デンマークには「カーリングママ」「カーリングペアレント」という言葉あります。
子どもが失敗しないように、少しでも辛い思いをさせないようにと、子どもの行く道を先回りして、とにかく子どもに何の苦労もなく進ませることを命!とする親御さんのことだそうです。
子どもは常にピカピカ整備された道しか歩いてこなければ、少しの段差や凸凹にも不満を持ったり、そこで立ち止まってしまうかもしれません。
人生は山あり谷ありなので、それでは結局子どもが困ってしまいますね。
もしそんな話を聞いても、「そんなことよりも、目の前の解決が先でしょ」と思ってしまうような場合には、次の<2><3>も当てはまるかもしれません。
<2>寄り添われたと感じた経験がない、または思い出せない
このパターンは案外多いです。
ご自分の周りの大人がさっぱりしていたり、忙しかったりで、子どもの頃に自分の気持ちに関心を寄せられたと感じた経験が少ないと、「気持ちに寄り添う」がどういうことなのかが分からなくても不思議ではありません。
それは、周りの大人が愛情を持っていなかった。。ということではなく、周りの大人それぞれが気持ちに意識が向けられなかったり、その人の愛情の表現方法が「何かをやってあげる」「お金を上げる」「物をあげる」となっていた可能性があります。
日本人は戦争時代から、個人としての自分の気持ちに意識を向けることがあまり得意ではありません。
何をどうやるか、を周りに合わせて行う習慣がまだ残っていますし、周りとは違う自分の感情を素直に出すと「良くない」と判断されてしまうことも、まだあります。
そのような環境だと、周りの大人も子どもの気持ちに関心を寄せて寄り添うことがうまくできないことがあるのです。
子どもは自分がやってもらっていないことは、感覚的にわからないのはしょうがないのです。
そしてそのような場合には、次の<3>も持っています。
<3>自分の気持ちがわからない
子どもの頃に親や兄弟に遠慮したり、自分の気持を素直に表現して嘲笑されたり怒られた強烈な経験があると、自分の感情を押し殺してしまう癖がつくことがあります。
自分の感情よりも周りに自分の行動を合わせることを優先し続けてしまうと、気づかないうちに、自分の感情に蓋をして、感じないふりをしたりして、抑圧する癖がつくのです。
そんなことが続くと、自分の気持ちに自分で気づくことさえ難しくなってしまいます。。。 😐
そして自分の気持ちがわからないと、他の人のやってることや結果には意識が向いても、その人の気持に関心を寄せることが、どういうことなのかわからなくってしまうのです。
さらに、あるタイプの発達の抜けがある場合には、意識が自分の外に外にと向かうので、外に向けての「やりたい」とか「嫌だ」という主張は強くても、自分の気持ちのより細かい部分や自分の身体の感覚に気づきにくいこともあります。
この場合には、自分の気持ちや感覚に気付ける練習からスタートします。
また、心身のエネルギー不足が深刻になると、思考だけでなく感情も混乱してしまいます。
そうなると本能的な「危険」「怖い」には過敏になってそれだけに集中してしまうので、自分の気持ちも他の人の気持ちにも関心を寄せられなくなることもあります。
この場合も、心身のエネルギーをため直すことから始めると、ちゃんと人との感情的なつながりも取り戻せますので、ご安心くださいね 😉
下に病弱な弟がいたので、親が常に忙しそうで、自分は迷惑をかけないようにと無意識で、何でも自分でやらなくちゃ、と思ってました。
それなりに困ることはなかったのですが、親に甘えるとか、甘えさせると言われてもピンとこないんですよね
子どもの気持ちを自分が感じるっていうことは、まったく想像できませんでした!
困っているならなにかしてあげなくちゃ、と「やること」で子どもに寄り添っているつもりでした
まず、それに気付けるのは素晴らしいです!
そして、そのような状態は珍しくはないんです。
親としては一生懸命「その子のために」と思っているのですが、その子の気持ちを「自分なりに解釈して必要なことをする」にすぐ進んでしまうので、子どもからすると「気持ちをわかってもらってない感じになる」のです。
そして「気持ちをわかって欲しい」「気持ちのつながりが欲しい」という欲求の強さは、その子・その人によって大きく違います。
同じ親が忙しすぎた場合でも、子どもがあっさりと「自分のことは自分でしよう」とするタイプもあれば、とても粘り強く親の愛情を自分の思う形で欲しがる子もいます。
思春期になってから、親の気持ちを確認しようともがく場合もあります。
また、その欲しがる形も、「わかりやすい甘え」になることも「親の嫌がること、こまることをして負の注目をさせる」になることもあります。
どのケースでも、それぞれにワケがあるので、どれが良い・悪いではありません。
それぞれの人がその環境の中で生きるために身に着けた、自分との、そして他人とのコミュニケーションの仕方の違いなんです。
そして、どのパターンを持ってても、「ちょっとしんどい」「もっとスムーズになれるはず」と思った時がチャンスです!
その時から、自分とのコミュニケーションと他人とのコミュニケーションをバージョンアップすることができるのです。
はい、もちろん大丈夫です!
その人にあったステップを踏めば、必ず自分の気持ちを大切にしながら、他の人の気持地にも関心を寄せられるようになります!
(^^)
子どもの気持ちに寄り添うために役立つこと
子どもの気持ちに寄り添うために、役立つ3つのコツを見てみましょう!
(1)子どもの気持ちに関心を向ける
子どもの話の内容や、話している子どもについての、「良い悪い」が浮かんできたら、一度脇に置くことを繰り返します。
アドバイスも一度脇に置いて、とにかく子どもが話し切ることが大事です。
聞きながら、「もし、自分がその年令で同じ性別で、同じ環境で同じ立場だったら、どう感じるかな~」と、その子の気持ちを感じようとしてみます。
(2)子どもの話だけでは、よく状況がわからない場合には、まず起きた事実のみ尋ねる
わからないことを、自分の想像で埋めてしまわずに、子どもの話の霧が良いところで聞いてみます。
この「想像で埋めない」が、慣れてないと意外と難しいかもしれません。
でも慣れてくると、「今まで随分多くを想像で埋めていた」と気が付きます。
自分の想像と事実を分けられるようになると、本当に無駄な遠回りやすれ違いがなくなって、スッキリ楽になるのでおすすめです!
(3)状況がわかったら、そのときの子どもの気持を聞いて、それを元に感じて、言葉にしてみます。
長々とオウム返しをしたり、「私は分かっているよ~」というアピールをすると逆効果になるのでご注意です!
「そうなんだね」という、シンプルな受け取りましたサインで十分です 🙂
おわりに
思っていたよりも、ずっとずっとシンプルなことでした。
気持ちに寄り添うことで、お互いの信頼関係の土台が強くなります。
そうなると、さらに豊かなコミュニケーションができるようになります。
想像で埋めずに分からなければ尋ねるようにすると、子どもの状況や気持ち・考え方もがよくわかりますし、親の言いたいことも子どもに伝わりやすくなりますよ~
これまでは気づかずに、つい気持ちに寄り添うことを抜かしちゃって、自分では良かれと思ってやったことが実は逆効果になってたことも多かったです。
急がば回れですね、やってみます!
またその後を教えてください
♡♡あとがき♡♡
子ども、特に赤ちゃん時代には、親が要求を察してそれを代わりに満たしてあげることが必須です。
要求を満たしてあげた時の赤ちゃんの笑顔は可愛くて、親の大きな喜びと励みになります♡♡
しかし子どもの成長とともに、徐々に子どもが自分で自分の要求を表現できるように練習させる勇気や、自分の課題に向き合って乗り越える練習をさせる勇気も親には必要になります。
子どもが失敗したり凹んでいる様子を見るのは、親として辛いこともありますが。。 🙄
子どもを自分と同じ、とか、似ているはず、分かっているはずと思いたいのは、本当に私も同じです。
もうとっくに社会人の我が子に対してさえ、そんな気持ちがあることに気づくことが私には未だにあります。
そんな時には『別人格~☆』と呟いて、「知らない人」だと思い直して子どもを眺めようとしてみます。
*私とは違う人間だから、よくよく聞いてみないと気持ちはわからない。
*子どもの課題は私の課題とは違う。
そんな風に思い直すことが今でも度々あります。
子離れは、親にとって大きなチャレンジなのかもです
(*^^*)
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