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思春期のコミュニケーションの特徴とは?親子の会話で大事なこと
思春期のコミュニケーションには特徴があります。
大人は毎日が同じように続いているので、子どもが思春期になってもつい、これまでと変わらないコミュニケーションをしがちです。
そうなると、変化成長する子どもといつの間にかすれ違ってしまうこともありますね
そんな時にはコミュニケーションの仕方にちょっと気をつけてみると、うんと関係性も良くなります 🙂
反抗期だからとは思うのですが、話しかけても『別に』『とくに』ばっかりで、何を考えてるのかちっともわからなくて、私もムッとしちゃいます 🙄
なるべく余計な口を出さないようにはしてますが、親として何も言わなくていいわけでもないので、コミュニケーションのとり方に悩みます
思春期になると反抗期も始まるので、子どものコミュニケーションの仕方が変わってきますね
小さい頃は自分から素直に話をしてくれてても、思春期になればこちらから尋ねても答えないこともよくあります。
親としては『前はあんなにママ、ママだったのに』と寂しくなっちゃいますね 😐
ただ、子どものそんな変化は、思春期になって自立に向けて親との距離を不器用ながら模索している証でもあります。
子どもの自立しようとする本能をうまく育てるには、距離のとり方でもがいている子どもを余裕を持って見守ることも大事ですね。
しかし一方では、子どもの不安定な身体・心・頭を整えたり、将来につながる大事な選択を何度かする必要がある思春期には、親子でコミュニケーションをしっかりとらなくちゃならない場面も、まだまだたくさんあります。
子どもが会話したがらないからと、大事な話をしないままにしておくわけにも行きませんね。
子どもの機嫌に合わせてばかりではいられないっていうのも、実際の子育てでは色々あります。
上手くコミュニケーションを進めるコツってありますか?
はい、思春期のコミュニケーションには大きな特徴が3つあります。
それを押さえて、お互いが心地良いコミュニケーションになるといいですよね 🙂
では、ご一緒に思春期のコミュニケーションの特徴と対応のコツを見てみましょう!
親は知っておきたい!思春期のコミュニケーションの3つの特徴
それぞれを詳しく見ていきましょう❣
思春期になると「個人として自立したい」という本能が子どもに出てきます。
小さい頃には「家のなか」が世界の全てや中心だった状態から、急激に外の、特に「同世代とのつながり」が重要な事になっていきます。
「家での当たり前」が「仲間の中でも通用するか」で葛藤しながらも、世の中にはたくさんの価値観や考え方、振る舞い方があることを知っていき、やがて自分なりのものを手に入れていくのが思春期です。
特に思春期の始めの中学生頃には、親と自分を切り離そう、距離をとろうと強くもがき始めます。
実際にやれることが急に増えるわけではないのに、欲求としては今までよりもずっと「自立した個」として自分を扱って欲しいと強く思うようにもなります。
しかし、人間は親の方に子離れの本能がないので、つい小さい頃からと同じイメージでその子とコミュニケーションをとろうとしてしまいます。
今まで通りの近しい距離感だったり、一方的に「正解」を言うパターンや「あなたのことはよくわかっている」という態度がそのままだと、子どもは強い反発を感じます。
まだまだ自分に関心は持ってほしいけれど、自分の内側(気持ちや考え)を尊重せずに行動の指示をされたり、自分の許可無く入り込まれることには猛烈に反発します。
その行動が実際に自分に必要かどうかよりも、自分の内側に配慮されない方に先に強く反発するのが、思春期の始めの頃です
ただ、子どもが自分のその様な状態を客観的に言葉で把握することは難しいものです。
男の子は暴力的になったり話さなくなったり、女子は批判的になったりすることがよくあります。
どちらも「イライラする」とか「親は自分をわかろうとしない」などと感じるのですが、「こうして欲しい」とちゃんと言葉で伝えられるようになるのは、順調に行けばもう少し後の15歳以上になってからが多いのです。
親もストレートに表現されないと、何をどうすれば良いのかわからないですし、嫌な態度に気分も乱れちゃいますね 🙄
そういう意味でも、親の方が思春期の特徴を踏まえてコミュニケーションがうまくいくと、無駄な親子関係のすれ違いもなくなります
(^^)
親に対するイライラもありますし、中1の壁で環境ストレスも増えたり、自分が成長期でエネルギー不足になったりと、中学生はけっこうしんどい時期でもあります。
本当はその気持ちや言葉で外に出すことでガス抜きができたり、サポートも得やすくなるんです。
でもそれが上手くいかなくて、中学生から不登校になるケースが一番多いんです。
逆に言えば、そんな時期でも親子のコミュニケーションがうまくいくと、子どものストレスも軽減しますし、自分の悩みや不調も相談しやすくなります。
黙ってギリギリまで一人で溜め込んだあげくに爆発するリスクも減らせます 🙂
今のように不機嫌に黙られてるばかりだと、私への不満なのか、学校で嫌なことがあるのかもさっぱりわからないです。
私も心配でもあるし、モヤモヤします
コミュニケーションが改善していくと、そのあたりも分かりやすくなってきます 🙂
家が安全基地にもなるので、子どもの気持ちも落ち着けます。
・・ということで、「親と距離を取りたがる」へ気をつけるポイントのまとめです。
1⃣こちらかはら距離を詰めすぎない
「距離を詰めすぎない」というのは、なるべく話しかけないようにするのではなく
距離が近すぎる(気を遣わなさすぎる)ご自宅用コミュニケーションには気をつけるという感じです
(^^)
家族だし我が子だからと、感情をむき出しにしたり、子どもの状態にかかわらずに親が話したい時に話したいようにコミュニケーションをとるのではなく、ちょっとだけ、外での会話のように丁寧に会話をすると、思春期の子どもの反応はうんと違ってきます。
ついついうんと小さい頃から見てるから・・と「自分もこの子のことをよくわかっているし、子どもも親の事はわかってるはず」と思いこまないのが大事です。
そう思って話しかければコミュニケーションがうまくいかないですし、そう思いながら大事なことも話しかけなければ、親の頭の中の子どものイメージが勝手に膨らむばかりになります。
ポイントは子どもは日々成長変化するのが思春期なので、「これまでや昨日とは違うかも」「よく知っている気はするけど自分とは別の人」だと捉えることです!
子どもに必要な情報を伝える時にも、子どもの思いや考えも聞きながら、交互に話して理解と納得を得ようとする態度を見せるのが大事です。
子どもに声をかけてもちゃんとした返事が返ってこないと、つい親も「どうせ聞いても何も言わない」と、「尋ねる」のを諦めてしまいがちです。
ただ、それでも親が「聞こう」としてさらっとでも声をかけ続けていれば、「聞かない」のは親の課題ですが、「答えない」のは子どもの課題になります。
子どもの親への不満を一つ無くすことができます。
始めから上手く言葉を引き出せなくても、親のちゃんと聞こうとしている態度が伝わるのがポイントです
たまに、親が「~~しよう」と話を始めて、最後に「わかった?」と聞いたら子どもが「うん」と言った・・というパターンを、”話し合った”と捉えてしまうことがありますが
子どもの思いや考えを丁寧に聞くことがないと、
子どもの方は「自分の気持ちにはお構いなし。一方的に言われた。」と受け取ってしまうのでご注意です。
最も望ましい親子コミュニケーションでは、話している時間が子ども7:親3くらいです。
一気にそこまで持って行こうとしなくても、そのイメージを持っていると上手く進めやすいです
(^^)
2⃣子どもの内側に安易に踏み込まない
内側とは、思いや考えという見えないものも、自室や子どもの持ち物という物理的なものも含みます。
「思いや考えに安易に踏み込む」というのは、親がかってに「喜ぶはず」「分かるはず」「賛成するはず」と決めつけてしまうことです。
思春期になれば親子でも「個人の領域」がありますので、「親にも言いたくないこと」や「親だからいいたくないこと」もあるのが当たり前です。
「基本的に思春期は、自分が言いたいことは言うけれど、親が知りたいことは簡単には言わない」と心得ておくのがおすすめです
だからこそ、「親に言っても大丈夫」というコミュニケーションを日頃からしておくのが大事です。
私も思春期には「自分だけの領域」がぐんと拡大したのを思い出しました!
思春期は「自分」が立ち上がってくる時期ですものね 😉
また、つい遠慮なく子どもの好きなものや考え方にダメ出しをしたくなるのにもご注意です
特に思春期の始めには
★親より友達が大事
★将来よりも今でいっぱいいっぱい(前頭葉がまだ発達途中なので)
★自分が周りにどう見られるか気になる
★自分や人の感情に向き合うのが苦手(恥ずかしい)
となることがあります。
大人はそんな子どもに
「家のほうが大事でしょ」
「もっと将来について考えないと」
「人目なんて気にしてもしょうがない」
「人の気持ちも考えなさい」などと
抽象的にダメ出しをしてしまうことがありますが、思春期はそんな傾向があるものだと踏まえて、「変なの」と思っても、ちょっと丁寧に話を進めるのがおすすめです。
1⃣のように「よく知っているけど別の人間」だと捉えればOKです。
日頃から子どもの領域を尊重してくれていると伝わっていれば、子どもが相談したい時には自分の領域の話を自分からしてこれます。
3⃣子どもを勇気づける
実は親が子どもとある程度距離をとれてこそ、ちゃんと子どもの良いところを褒めることもできるんです。
子どもとの距離が近すぎて子どもの実体を観察できないと、「理想」「期待」ばかりが先立つので、子どもにダメ出しばかりしたくなるものです。
小さな成長を「これくらい当たり前」とスルーして、「理想」「期待」に足りないところばかりどんどん見つけます。
近寄るとすぐにダメだしをされたり、一つクリアするとすぐに次のダメ出しをされるのだと、子どもだってもっと距離を離そうとしたくなります。
親は子どもに「良くなってもらいたい」と思ってのことですから、それだともったいないですね。
「うちの子には褒めるところなんてない」と思ったら、距離が近すぎていると気づくチャンスです!
親がちょっと子どもとの距離を離してみれば、他人の子どもだったとしたら(お世辞でも)褒められることが色々見つかります 😉
自分を客観的に見てくれている、応援してくれていると子どもに伝われば、信頼関係も生まれますから、スムーズなコミュニケーションも進みます。
まずは自分がやれることをやってみます
我が子でも、他人に行動を変えてもらうには、コミュニケーションが必要です。
黙って相手が変わるのを待つのなら、いつまでも、何が起きても待つ覚悟も必要です。
子どもを変えることばかりに気を取られるよりも、こちらのコミュニケーションの仕方をちょっと変えれば、相手に伝わることや関係性が変わるので、結局子どもの行動も変わるので早道です
(^^)
思春期になると「自分らしさ」を意識するので、子どもの個性がはっきりしてきます。
親子でも、同じところがあっても、かなり違うところもあるのが自然です。
例えば、もともと淡々としているタイプの子もいれば、自分の気持ちは自分にしかわからないと思っているタイプもいますし、思春期には自分や人の感情と付き合うのが苦手になる子も結構います。
しかし、親がそれの違いに気づかないままで感情たっぷりに「共感しよう」とすると、コミュニケーションにすれ違いが起きてしまいます。
『わかる、わかる』と言われると
「自分に寄り添ってくれる♡」と嬉しく思う子も、もちろん居るのですが
「なんでそんなに簡単にわかるっていうの?信用ならない」と感じる子もいるんです 😯
コミュニケーションは感情と情報のキャッチボールなので
相手の反応にあれ?と思ったら
相手に「あなたのことを分かりたい」という気持ちがうまく伝わるように
「うなずきだけにしてみる」とか「目を合わせる」などで十分かな~、と試してみるのがおすすめです。
また、言葉の「重さ」にもかなり個性が出てきます。
言葉が重いというのは、なかなか簡単には納得しないけれど、自分が言葉にしたことはちゃんと守ったり、人の言ったこともしっかり覚えているタイプです。
自分の言葉も重いので、あまり人に気軽に相談もしないので、誰かの言葉で傷つけられたと思ったら、その解釈に他の見方もあるとなかなか気づきにくく、結構長く一人で悶々としていることもあります。
また、自分が以前言った言葉に自分で縛られていることもわりとあります。
反対に「言葉が軽い」というのは、その場の流れで言葉は出てくるけれど、言った本人は自分の言ったことにとらわれない、忘れてしまう、流してしまうという感じです。
その場のノリが良いのですが、調子が悪いと暴言も多くなり、気づかずに相手を傷つけてしまうこともあります。
親子でも兄弟でも言葉の軽さが全く違うことはよくあります。
子どもが重くて親が軽いと、子どもの方が親の言葉を深読みして悩んでいることもありますし、親に言われた言葉をずっと引きずっていることもあります。
気をつけたいのは、それがわかった時に、親が『いつまでそんな前のこと気にしてるの?』などと軽い言葉を更にかけて、子どもをさらに否定してしまうことです。
個性の違いは尊重しつつ、『そういうふうに伝わってたんだね。実は・・』と少し丁寧に対応するのがおすすめです。
反対に、子どもが軽くて親が重いと、親が子どもに振り回されてしまっていることもよくあります。
「あれやりたい」「あれは好きじゃない」などの、その場の感覚的な子どもの言葉を前提に、親がせっせと動いて振り回されてしまうと、親にばかり縛りが増えてしまいます。
子どもの言葉は耳に入れつつも、親の子育ての軸=優先順位から簡単にはブレずに、しっかりコミュニケーションをとるのがおすすめです。
言われてみれば、私は言葉数が多いけど、子どもは慎重で重いかもしれません。
なるべく子どもの言葉を引き出すように気をつけなくちゃ、ですね!
意外と気質的な個性が、コミュニケーションに影響を与えていることは多いものです。
他にも、言葉で聞くよりも、図や絵を使うとうんと伝わるタイプもいれば、その人の似たような体験を例に出すことですっと伝わるタイプもいます。
気質の特徴は、それほど目立たない子もいれば、かなり偏りがある子もいます。
どうしても人は「皆自分と同じ」だと思ってしまうので、親が一生懸命に伝わりやすくコミュニケーションを取ろうとしてても、違いに気づかないと相手には届き辛くなってることもあります。
そんな時には気質の違いを知っていると役立ちます
(^^)
(3)子どもの世界と社会でのコミュニケーションには違いがある
思春期は、「感情が豊かではあるが、それをうまく使いこなすための思考力がゆっくり育つ時期」という発達上の特徴があります。
人間は、赤ちゃんの時期はとても「感覚的」(寒い、暑い、お腹が空いたなど)ですが、徐々に感情(好き嫌いなど)が育ってきます。
そして最後にゆっくりと思考力が育っていきます。
これらの発達は、栄養や経験(外からの刺激や体験の質と回数と、それをどう「意味づけたか」)で促されていきます。
思考力には、論理的に考える力や、ずっと先の未来や遠い過去の事を現実味をもって扱えるようになる力や、自分を客観的に捉えられる力や他人の立場に立てる力などが含まれます。
思春期にはこの思考力が本格的に育つ時期で、適切な栄養と経験によって25~30歳までかけてうんと成長します。
(逆に言えば、発達に必要な栄養が得られている量と経験の量や偏りによって、思考力は同じ年齢でも大きく違ってきます)
ただ平均的には、特に思春期の始めの中学生くらいまでは、強い感情に対して思考力が充分でないことがよくあります。
つまり、思春期の子どもは、身体は大きくなっていたとしても、大人よりもずっと感覚的で感情的なのです。
☆子どもは言葉の内容よりも先に、親の非言語(表情や口調など)に反応する
実際に思春期の子育て現場では、親や先生方がこの思春期の特徴を知らないために、せっかく重要なことを伝えようとしているのに、残念ながら子どもと上手くコミュニケーションが進まなくなることがとても多いのです 😐
その一つの理由は、今の大人世代子ども時代に、ダメ出しをされたり、怒られたり、「~~しないと☓☓になるよ」という恐怖で動かされた経験がとても多いということが挙げられます。
昔は「子どもは大人の言うことを聞くもの」や「正しい答えは一つに決まっている」という思い込みが一般的でしたし、子どもも周りの親や先生以外の考え方に広く触れるチャンスもあまりなかったので、それでもどうにか子どもを「教育」して動かせていました。
ですから親世代は、どうしても自分がされたように子どもにもダメ出し、怒る、「~~しないと☓☓になるよ」で子どもを動かそうとする傾向が出がちです。
しかし一方では、月日は流れて今の子どもたちは小さい頃からずっと、ネットで様々な意見や考え方や態度を動画や写真、文章でいくらでもみることができます。
しかも「自分が気に入ったもの」ばかりを繰り返しみることもできます。
そしてその楽しくて自由な動画からだけでは、その裏にある義務や努力を子どもがちゃんと読み取るには社会経験が不足しています。
また「好きなことをやりなさい」「嫌なことはやらなくていい」という考え方も、様々な意味で使われますが、子どもにはまだその見分けも難しいです。
・・・というわけで、イマドキの子どもには、親世代の思春期の頃よりも、さらにずっと感覚的で感情的であるという特徴があるんです。
この話は深掘りするとかなりの話になるのですが、まずはコミュニケーションに絞って話を進めますね 😉
経済産業省の平成21年の「大学生の社会人観の把握と、社会人基礎力の認知度向上実証に関する調査」によると、学生も企業も「コミュニケーション力は重要」だと捉えていることがわかります。
しかしそこには、学生は「自分たちにはコミュニケーション力がある」と捉えているけれど、企業は「学生のコミュニケーション力は足りてない」と捉えているという、大きな違いがあるのです!
この違いはどうして起きているのでしょう?
実は「コミュニケーション力」の捉え方が違うんです 😯
とてもシンプルにまとめると、学生の言うコミュニケーション力は「人(仲間)とおしゃべりする力」のことですが、企業が求めているコミュニケーション力は業務を円滑にするための「他人と情報共有やチームとして働く力」なんです。
ポイントは、コミュニケーションには情報と感情のやり取りの両方が同時にあるところです。
まず、学生の「人」は、かなり限定的な仲間に限られます。
ある程度共通の感性や話題があって、気の合う仲間とおしゃべりする力は、感覚や感情的なやりとりの方がメインです。
しかし、企業が求めているコミュニケーション力は、気の合わない人や突然関わることになった人とも一緒に仕事が進められるような、論理的な情報のやりとりがしっかりできる力です。
どちらがいい悪いではなく、このように、社会人と思春期の子どもでは、コミュニケーションで優位になるものが異なるのです。
年齢がまだ低いほど、子どもは感覚的・感情的ですし、特に思春期の始めの反抗期の頃は感情が過敏になる時期でもあります。
話を親子コミュニケーションに戻していきましょう!
つまり、大人がその違いを踏まえないと、子どもを理詰めで追い詰めて、説得しようと頑張ってしまいます。
「正しいことを言ってるのはこちらだから、子どもは言うことを聞くはず」
しかし、子どもは言葉の内容以前に、親や先生が自分を尊重しているかとか、言葉の調子や表情などの方に先に強く反応するので、せっかく大人が「正しいこと」を言ってても、言葉の内容が子どもには伝わらない・・・という事が起きるんです
もったいないですね
(・o・)!
そして子どもでも大人でも、感情的になっていたり、恐怖を感じている時には、思考力をちゃんと働かせることは難しくなります。
親が(思いを込めすぎて)感情的に子どもに何かを言えば言うほど、子どもは感情的に反応して、どんどん言葉の内容を聴けなくなってしまうのです 😯
子どもを怒らせないように、親が機嫌を取る必要は全くないですが、
つい思い余って感情的に子どもに言葉をかけても、効果がない・・
どころか、逆効果になることを知っておくのは、思春期の子どものコミュニケーションではとても役立ちます
(^^)
それだと、逆に聞かなくなっちゃうんですね!
それは全く気づかなかったです
親だって、感情的になることもありますよね 🙄
そういう自分に気づいたら、ひとまずタイムを取って、ご自分が落ち着いてから仕切り直すのがおすすめです。
また、もし感情的にぐわっと言ってしまったら、あとからでも「感情的になってごめん。本当に言いたかったのは・・」と伝えてみるのをおすすめします。
自分の失敗をなかったことにするよりも、必要なコミュニケーションは続けることが大事です。
そうすれば、子どもにも「ちゃんと個人として扱ってくれようとしている」のが伝わります
(^^)
また、子どもは感覚・感情が先に立つので、「解決」よりも「自分の話をしっかり聞いてくれた」という感覚を先に欲しがります。
大人はつい、「課題があれば解決してしまえばいいんじゃないの?」と捉えがちなので、その感覚を与えるのを抜かしがちです。
このすれ違いも結構頻繁に起こります。
子どもが困っている話をした時に、「こうすれば」と言ったんですが、子どもからは「ちゃんと話聞いてよ」と言われました。
ちゃんと話を聞いているからアドバイスしてるのに・・とムっとしてたのですが、そういうすれ違いだったんですね
思春期の子どもの言葉はルビ語(言葉通りではなく、それで表現したがっている意味を読み取る必要がある言葉)だったりするので、分かりにくいですものね
(^^;)
思春期の親子コミュニケーションの5つのコツ
では、思春期の子どものコミュニケーションの特徴を踏まえて、最後に思春期の親子コミュニケーションのコツをまとめてみましょう
1)子どもを「自分とは違う個人」と捉えて、不十分でも意見や考えにもしっかり耳を傾けて、それを踏まえて話を進める
2)個性や年代、感情優先という違いを踏まえて、伝わりやすくコミュニケーションする
3)子どもの機嫌を取ったり、嫌がることは言わないのではなく、親の子育ての軸から必要なことは、親から距離を詰めて伝わりやすく話をする
(日頃から1)2)をやっておけばOK)
また、最後にあと二つ、イマドキの思春期の親子コミュニケーションでのポイントも足しておきますね
4)お母さんが家族中のコミュニケーションの中継地点になってしまうことがあります。
それではお母さんも疲れますし、子育ての責任を一人でかぶることにもなります。
家族が直接お互いにコミュニケーションができるように、サポートしたり促したりするのがおすすめです。
5)思春期は子どもの身体が不安定になりやすい時期です。
特にイマドキは思春期に身体から心や頭が崩れる子が増えています。
上記のことをやってみても、子どもとのコミュニケーションがなかなか上手くいかない時には、身体へのアプローチで別の子のように変わることもあります。
ピンときた場合には、ご相談ください 🙂
思春期のコミュニケーションの特徴とは?:おわりに
黙っているかと思えば屁理屈を言うのでムッとしてましたが、それにダメ出しをする前に、ちゃんと言えたことを一言褒めるなどするのが大事なんですね
ただ、そんな時でも気づいたらタイムをとったり、後から仕切り直したりしているうちに、少しずつ無駄なやり取りもなくなっていきました。
そしてコミュニケーションはお互いで作るものなので、片方が変われば必ずもう一方も変わららないわけには行かなくなります
子どもが変わらないとイライラしてるだけよりも、ずっと早くて確実そうですだから、まずできることからやってみます!
♡♡あとがき♡♡
小さい頃からずっと心も手もかけてきた我が子が、思春期になったらどんどん自分の知らない、わからない人になるのは、親としてはとても寂しくて怖いところもありますね
ただ、今までは気づかなかった、もしかしたら自分とは全く違う、その子の才能や可能性が見えてくるのも思春期です。
どうしても子育てのゴールが子どもの幸せな自立だとすれば、「その子の幸せ」は親には決められないので、子どもが自分の幸せをいう感覚を頼りに、行動できる力を育てることが大事になります。
やがて来る、たくましいと感じられる子どもの未来を信じて、子育てをあと少し、一緒に進めていきましょう!
(^^)/
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