一番伝えたかった時に愛を伝えられなかった・・というお話
一番伝えたかった時に
愛を伝えられなかった・・というお話です。
突然愛する娘から
友達とうまくいかない
辛くてたまらない、と
泣きながら打ち明けられた時
私は体中に
娘への愛おしさと
この状況への怒りと
我慢させてしまった自分への怒りが
瞬間的に湧き上がりました。
どんなにか辛かったか!
ひどい!
それでも一人で頑張ってたんだ
気づかなくってごめん!
大丈夫、私が守るから!
でも許せない!
周りも気づかなかったんだろうか
でも、一番見てるはずの
私が何もしなかった
変だと思った時に
どうしてすぐに聞かなかったのか!!!
様々な思いが一気に
私の身体中に湧き上がりました。
あまりに色んな思いが
混れて強く湧き上がったので
私は混乱し
巻き込まれそうになりました。
そして瞬間的に私は
自分がそれに巻き込まれて
我を忘れそうになることを
怖い!と思ったんです。
あ、ダメだ!
とにかく私がなんとかしなくっちゃイケナイ!!!
冷静になって娘を助けなきゃ!
感情的になっちゃダメだ!
かなりグラグラしながらも
なんとか冷静にならなくちゃと
自分の気持ちを全力で抑えにかかりました。
どうしたらいいのか見つけナクチャ
しっかり考えナクチャ
だから怒っちゃイケナイ
感情的になっちゃダメ
呪文のように
頭の中でつぶやきながら
全力を上げて
自分の気持ちを抑えこみました。
・・・・・
・・・・・
ここでとっても残念なのは
私が気持ちを
「抑えにかかって」しまったことです
(T_T)
混乱したら
ひとまず落ち着くのって大事ですよね
でも、後からでも
自分のなかにある気持を
ゆっくり見ればよかったなあと思います。
どれも大事な自分の気持なんですから・・・
でも、小さい頃からずっと
予想外のことが起きると
すぐに自分の感情を見ないようにして
「今すべきこと」や
「解決すること」を
優先させてきた癖が
ここで発動しました 🙁
感情的になったって
自分にも周りにも
いいことなんか何も起きない
小さい頃に握りしめた
そんな思い込みのレッテルがありました。
残念なことに
感情を抑え込もうとすると
マイナスなものだけを抑える
ということができません。
全ての感情を抑え込んでしまいます 😯
この時の私は
悲しんでいる娘のことを
助けたいと思ったからこそ
解決したいと思いました。
でもそのために
「思考」で頑張ろうとし過ぎて
気持をムリに抑え込んでしまい
本当は一番大きかった
娘が悲しいことへの私の悲しみも
素直に表せなくなってしまいました 😥
その時はとにかく
「なんとか助けたい!
すぐ解決できるような
アドバイスはできないかな」と
必死に頭を巡らせました。
でも、結局良いアイデアは
何も浮かんできませんでした。
ただ娘の手を握って
「ウンウン、辛かったね」
「なにか思い違いがあるのかもしれないね」
くらいのことしか言えませんでした 🙁
この時にどんなことが
娘に伝わったのかはわかりません。
でも、そこから娘が
元気になったわけでもありませんでした。
本当は全身で抱きしめて
一緒に泣きたかった
根拠もなく大丈夫って言って
娘を安心させたかった
とにかく愛してるって伝えたかったんだ!
その時に
自分がそんな気持ちだったことに
私がようやく気づいたのは
それから何ヶ月も後でした。
そして
なぜ、あの時に思いのままに
それができなかったんだろう
もしかしたら
あの時思いのままに
抱きしめることができてたら
娘は心から落ち着けたのかもしれない
きっと私だったら
そう感じるだろう
そして、その時の私も
娘を抱きしめることで
安心できて落ち着けたのかもしれない。
でも、できなかった・・・
そう思った私は途端に
ものすごく大きな罪悪感に襲われました。
この罪悪感に急き立てられて
「私がなんとかしなくっちゃ」は
さらに強くなっていきました。
「心をつなぐ」に続きます
追伸:
その頃の私は
「親だから子どもの前では
強くありたい」と思っていました。
どんな時でも強くて理性的で
子どもを守れることが
何より大事だと思っていました。
そして娘のことは
本当になんとかしたかったので
自分が「できなかった」ことを見つけては
自分を強く責めていました。
今週のテーマのブログです
① 思春期コーチの誕生ストーリーその8:神様からの鐘がなる
② 出口の見えない暗い迷路に迷い込んでしまった時のお話
④ 怒りの感情も、時には心をつなぐもになる・・というお話
⑤ 光がさしたはずなのに、出口が見い出せない・・というお話
⑥ 「どうやったら学校に行けるのか」を悩んでいた頃のお話