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屁理屈を言ってやらない子:どう対処したらいいのかわからない
屁理屈ばかり言って行動しない子には、どう対処したらいいんでしょう?
今週はそんなお悩みをいただきました。
結局後ろ向きなので、聞いてるとイライラしてしまいます 🙄
屁理屈ばかりをやめて欲しいです。
はい、私もそう思った時期がありました ^^;
思春期が始まると子どもも「自分なりの理由や納得感」にこだわるようになってきます。
色んなことに「自分なりの理屈」を持とうとするので、理屈っぽくなることもよくあります。
それが大人からすれば、その理屈の筋が通ってなかったり、自分を正当化するための屁理屈に思えることもありますね 😉
ただ子どもが理屈を言い出すのは、子どもが外からの情報を、単に「他の人に言われたから」ではなく、自分なりに消化して、取り入れるものと取り入れないものを選ぶ力を育てるための、自立に向けての必要な成長の1ステップでもあります。
特にこれからはいつまでも「人の言うことを素直に言うことを聞く」だけでは、幸せになりにくい時代です。
自分で自分の幸せを選ぶ力が必要です。
親としては「素直な子」の方がラクに思えることもありますが、子どもが自分なりに考える力も育てたいですね 😉
ただ、うちの子の場合には、その理屈が「やらないこと」を正当化するための、屁理屈にしか思えないのが多いんです。
勉強したくない、学校に行きたくない・・イヤイヤをへんな理屈でごまかそうとしてるようで腹も立つし、そんな態度が心配です 😐
でも、屁理屈を注意してもケンカになるばっかりで、結局子どもの「やらない」は変わりません。
どう対処したら良いのかわからなくて困ってます。
それはお母さんも辛いですね 😐
実は子どもが「屁理屈ばかりで動かない」時には4つの状態とそれぞれへの対処法があるんです。
それらをご一緒に見ていきましょう❣
今の子どもの状態を見極めれば、効果的な対処法のコツもわかります。
目次
屁理屈ばかりでやらない子に、ついやりがちなNG対処とは?
まずは、子どもが動かずに屁理屈ばかり言う時に、やりがちな親のNG対処について知っておきましょう。
知っていればそれにハマることもなくなります 😉
子どもの「やらない屁理屈」にイラっとしたり心配になる時には、お母さんには
*子どもの理屈にちゃんと答えるのは時間も手間もかかるのが嫌
*さらに手間をかけて答えたり、「それならこうしたら」と言っても、結局子どもは耳を貸さないのが嫌
*やりたくないことから逃げるための正当化をしてるのが情けない
*そんな癖がついてしまって、「やらない」ばかりになるのが心配
*否定的でネガティブな発言ばかりが心配
などの気持ちが混じり合っていませんか?
それでこちらもイラッとしたまま話すので、結局ケンカになって子どもはふてくされてやらなくなる・・という繰り返しになっちゃうんです。
私の気持ちも晴れないし、何の成果もでないままなので、なんとかしたいと思うんですが、どうしたら良いのかがわからないんです 🙁
はい、私にもそんな経験が何度もありました
(*^^*)>
忙しい時には気持ちに余裕も持てませんし、イライラや心配などで自分の気持ちが混乱していると、つい
☆感情的になる
☆頭ごなしに子どもの言うことを全否定する
というNG対処になりやすいです。
そして感情的になってしまうと、どうしても子どもを「なんでそんな屁理屈ばかりなの⁉」と責めたり、「あれこれ言わずに一度やってみなさい」と命令したり、「結局やらない言い訳じゃない」と嫌味を言いがちです。
そうなると子どもじゃなくても、そんな相手の言うようにやってみようとは思わなくなってしまいます。
始めは子どもに「やりたくないけどやらなくちゃ」という思いが少しはあったとしても、そんなことを言われたら、そのやる気もしぼんでしまいますし、もし、もともと子どもが「やりたくない」だけの場合なら、「お母さんが嫌なことを言ったからやらない」という口実を渡すことにもなっちゃいます 🙄
また、子どもの言うことが屁理屈で、つじつまが合わないことが多かったとしても、それを全否定してしまうのは、それも良い結果には繋がりません。
『何バカなことを言ってるの!』
『そんなことどうでもいいでしょ』
(はい、私はケンカになると、これらのマズイ言葉を投げておりました )
子どもの言うことが、大人から見たら例えおかしな屁理屈でも、一応それは子どもは子どもなりに考えた結果です。
それを頭から全否定してしまったら、子どもは「結局自分は何を言っても聞いてもらえない」「話にならない」と思うので、やがて自分なりに考えたことを親には言わないようになってしまいます。
親には黙って自分の考えたようにやることが増えていきます。
そうなると思春期の子どもの知識だけでは乗り越えるのが難しい課題にであっても、親や大人に相談しなくなります。
そしてひとりでグルグル考えているうちに、自分のエネルギーを落としてしまうんです。
参考:ぐるぐる思考の対処法:思春期にこそ7つのステップを知っておこう!
子どもとの会話がないままだと、子どもの考えてることや考える道筋もわからなくなります。
親の考えやその理由も子どもに伝わらなくなりますから、お互いに分かり合うチャンスも失われてしいます 😯
コミュニケーションがなくなれば、お互い相手を「こうだろう」と勝手に決めつけたり、勝手に感情を対立させる・・ということも起こります。
大事な親子の信頼関係もぐらぐらです
(T_T)
屁理屈ばかりでやらない我が子を目の前にすれば、親ならばイラっとするのも人情ですね。
そんな時には、まずは「感情的にならない」ことを目指てみてください。
どんな気持ちを感じても、それに巻き込まれなければいいだけです!
イラッとした自分に気づいたら、深呼吸したり、タイムを取ったり、ひとまずその場を離れるのもオススメです。
そしてその後で、とりあえず『あなたはそう考えてるのね』と、子どもの理屈の良い悪いは抜きにして、「子どもがそう考えているという事実を一度受け止める言葉」がかけられればOKです。
子どもも一度穏やかに受け止めてもらえれば、相手の言葉を聞く余裕も持てるようになります。
その状態になってから子どもの言葉の内容について話す方が、子どもも耳を傾けられます。
少し手間がかかるようですが、この方がずっと「急がば回れ」で、無駄な時間もなくなりますし、子どもとうまくコミュニケーションができる近道になります。
まずはイラッとした気持ちのままで子どもに対処しないようにしてみます!
はい (^^)
次は、子どもが後ろ向きな屁理屈ばかり言う時のパターンと効果的な対処のコツを見てみましょう!
子どもが後ろ向きな屁理屈ばかり言う時の4パターン
それぞれは単独の場合もありますし、複数が重なっていることもあります。
当てはまりそうなところからチェックしてみてください 🙂
(1)やるべき理由に納得してない
勉強や掃除やゲーム時間を守る事など、子ども自身がそれをやるべき理由が自分にあると納得していない場合には、子どもは自分なりの理屈を持ち出してくることがあります。
そのような場合には、「それをやるのが自分にとって必要なんだ」と子ども自身が納得感を持てるようになることが大事です。
イマドキでは、大人からすれば「そんなのやるのがアタリマエだし、みんな普通にやっていることだから、やるのが当然」と思ってることでも、その理屈では子どもには響かないことも増えてます 😯
親世代は「みんなやってるから。アタリマエだから」と言うことで、子どもの言葉や行動を変えようとすることがあります。
お母さんやお父さん自身が大人からそう言われてやってきた経験があるからです。
お母さんやお父さんが思春期の頃は「みんなと同じなのが一番安全。普通であるべし」という考えが、まだ広く通用していた部分がありました。
住んでる地域や偏差値ごとのコミュニティで、みんなと仲良くして同じように振る舞っていればそのコミュニティ(学校や会社など)で安全に保護されて、それが幸せだと、特にその頃の親世代には強く信じられていました。
なので「みんなやっている。それがアタリマエ」というのは大事なことだという共通認識があったんです。
それでも思春期は「大人の言うことを疑う時期」なので、その気持ちが強い子は人とは違う格好や行動をしてましたが、そういう子達は今よりはずっと少数派でした。
ところがイマドキの子どもたちは、小さい頃からひと世代前とは比べ物にならないくらい、大量の情報に触れて育ってきています。
そのために、「世の中には色んな考えややり方がある」ということを既に感じています。
そして「これはAさんには大事かもしれないけど、自分には関係ない」ことがあるという感覚も持っています。
つまり、何かの情報に触れた時に「それは自分にとって意味があるのか」「自分に関係があることなのか」という視点でそれを選り分ける癖がついているんです。
なので、特に「なぜそれが必要なのか」と理屈まで納得したがるイマドキの思春期の子どもには、頭ごなしの「みんなやってるから、普通だから、やるのがアタリマエ」は響きにくくなっています。
でも今はそういうのも伝わらなくなってるんですね。
はい、「自分にとって意味があるのか」を納得したい子どもに「アタリマエ押し」を続けても、話がすれ違うばかりです。
話の前提が異なっていますから。
子どもは基本的には「やりたくない」と思ってるので、「あなたのため」くらいだと変わらないです
そうですね 😉
講座やセッションではお母さんが「本当に伝えたい理由」を言葉にする方法もお伝えしていますが、今その表現が難しい場合には、子ども自身の理屈に沿って話していくのがオススメです。
穏やかに「なぜ自分はやらなくていいと考えるのか」を尋ねてみるところから始めましょう。
「やる必要がないから」「面白くないから」などの答えが返ってきたら、さらに「なぜそう考えるのか」を穏やかに尋ねていくと、子どもなりに考えた理屈にたどり着いた道筋もわかります。
そうやって子どもの考えを引き出していくと、子どもが気になっていること(ぼ~っとする時間を持ちたい、決めたルールが守りにくいなど)も見えてきます。
そうなるとどうだったらやれるのか、という話に進めることもできるようになっていきます。
もし「結局自分が嫌なだけ」ということになれば、「嫌」というのは個人的な気持ちの話なので、子どもがその気持と向き合うことになります。
理屈と気持ちを分けて扱えるようになるのはとても大事です。
より詳しくお知りになりたい方は、講座やセッションもご活用ください✿
むしろ屁理屈をしっかり言わせて、そこにある子どもの考え方を表に出すことで、お互いがわかるようになるんですね
目からウロコでびっくりしました
これはぜひ、やってみます!
(2)優位に立ちたい
子どもが話している相手よりも優位に立とうとする気持ちがあると、屁理屈ばかりになることがあります。
そしてその場合には
①相手そのものを「負かせたい」と思っている場合
②自分の自己肯定感が低くなっているので、なにかで「優位に立ちたい」と思っている場合
の2通りあります。
①は、何らかの理由で親に対して「自分を認めてもらっていない」「話を聞いてくれない」「気持ちを無視される」などと感じていて、敵対する気持ちになっているような場合です。
自分なりの屁理屈を言うことで、親を負かせたいのがその目的になってます。
子どもは決めたルールを守っていたつもりなのに、親が急にそれ以上のことを要求したり、親から見たらルールを守っていないように見えても子どもなりの理由があったのに、それを聞かずに頭から責めるようなことがあると、この状態になることがあります。
この場合には、子どもの言っていることがどんなに屁理屈だとしても、それを頭から全否定したり、別の”正しい理屈”をぶつけるのでは、ますますこじれるばかりです。
話の内容もそうですが、「子どもを一人の人間として尊重している」のが伝わるかどうかが、このこじれた関係性を治すためのポイントです。
(1)の場合のように、穏やかに子どもの屁理屈のワケを尋ねていくのもオススメです。
子どもの言葉を受け止めるのと、その内容に賛成するのは異なります。
子どもの言葉を受け止めながら、その道筋を尋ねてみてください。
そしてこの時は「子どもの理屈の間違いを正そう」というのではなく、「子どもなりの考え方を知りたいと思う。興味を持つ」というところがポイントです。
子どものペースに巻き込まれずに、「興味を持って聞く」という態度なら、子どももそちらに引っ張られて落ち着きやすくなりますし、信頼関係も回復しやすいです 🙂
人の脳は、「嫌だ」という気持ちが暴れている時には、論理的に考える力がとても微弱になってしまいます。
子どもとの信頼関係が整えば、子どもももっと落ち着いて、筋道を立てて考えられるようにもなりますので、そちらから取り組むのが早道です
(^_-)
②の場合には、子どもはストレスをお母さんにぶつけることで、それをなんとかしようとしている状態です。
この場合には、一番甘えられる人に屁理屈を言って絡んできます。
友達関係のストレス、成績のストレス、週明けに登校しなくちゃというストレス・・・
このような場合には、ストレスを甘えてぶつけることで、気持ちが少し軽くなって、子どもがまた動き出せるようになることもあります。
また、本人は気づいていなくても、お母さんに怒りを抱くことで、そのエネルギーで行動しようとしていることもあります。
出掛けにお母さんに屁理屈をふっかけて、『お母さんのバカ!』と言いながら登校する子はこのタイプです。
もちろん、ただストレスをぶつけてるだけのこともあります。
いずれにしても、多少の甘えは受け止めることも大事なんですが、ストレスをお母さんにぶつけることで解消しようとするのがアタリマエになっては困ります。
それでは根本的なストレスのワケに自分で向き合う力が育たなくなってしまうからです。
甘えが増えてきたり、内容がひどくなったり、甘える対象が広がっていく(弟妹やお父さんなどにも)ような場合には、子どもに「お母さんに何か伝えたいことがあるんじゃない?」「何か気になっていることがあるようだけど。。」と聞いてみるのもオススメです。
屁理屈や「やりたくない」という気持ちだけにではなく、イライラしている部分に穏やかに光を当てるのがポイントです。
その場ですぐに子どもが答えなくても、「何かお母さんが役に立つことがあれば教えてね。いつでも力になりたいと思ってるよ」などと伝えて、子どもから話しやすくしておくのもオススメです。
その後ででも、子どもが一人で自分の気持ちに向き合えるようになることが大事です。
ちゃんと自分の気持ちに向き合えれば、お母さんにも八つ当たりではなく「相談」をそれとなくしてくることも多いです 🙂
言われてみれば、週末になると屁理屈を言って機嫌が悪くなるのには、登校ストレスからのような気がします。
不安とかイライラをそのまま言えるような状態や関係を作るのが大切なんですね。
子どもの「やりたくない屁理屈」にイライラばかりしてたのは、逆方向でした 😳
(3)「やれてない自分」にこだわっている
子どもが「自分はやれてない」にこだわっている時は、「やれない理由・やらない理由」についての屁理屈ばかり言うことがあります。
(2)のストレス状態よりも、より強く「やれてない」にこだわっている状態が(3)になります。
勉強や宿題がやれてない
みんなと同じように学校に行けてない
そんな時に「本当は勉強や宿題をしなくちゃ」「学校にちゃんと行かなくちゃ」という思いがあると、「やるべきことをやれてない自分」を認めることが難しくなります。
「やれない」のを「とても情けない・ダメだ」と捉えてると、かえってその事実を受け入れて向き合うのが難しくなります。
そんな状態だと「やれてないこと」を屁理屈で正当化したがります。
『今はやる気が出ないからやらないだけ。時期が来たらちゃんとやる』
『あの友達のせいで学校に行きたくない』
そんな風に
「自分ができないからじゃなくて、〇〇だからやらないだけ」
ということを伝えたいんです。
でもその後ろには「本当はやらなくちゃならないことだけど」と、「でも自分はまだやれないのが苦しい」という思いが隠れてます。
そうなんです。
本当に「どうでもいい」と思っていたら、屁理屈で「やれてないこと」を正当化しようとはせずに、ただやらないでいるだけです。
そしてもし、「やるべき理由に納得できない」場合には、そのワケも尋ねてきます。
そしてその場合には、こちらがその理由をちゃんと説明しようとすれば、子どもも耳を傾けます。
でもこのケースでは、「〇〇のせいでやれない」と伝えたいだけなので、こちらの言うことを聞く耳は持たなくなります。
親が『それって~~は理屈としておかしくない?』と理屈を正したり、『じゃあ、その友達が居ない場所ならいいんじゃない』などの「やれるようになるためのアドバイス」をしても、子どもは受け取らないないでしょう。
なぜなら、話が進んで「やれない理由がなくなったから、やってみよう」になると困るからです。
まだこの状態だと、子どもは「やれないから、なんとかしたい」という気持ちが十分に高まってはいないんですね 😯
そうなんです 🙂
「嫌だ」「恥ずかしい」が強くて、「やれない自分」へこだわっている状態です。
なので屁理屈で「やれないこと」を正当化しようとするんです。
ここから「やれない自分がどうしたらやれるようになるかと考える=解決しようする」段階に進むには、その前に「やれない自分を受け止める」というステップが必要です。
(参考:不登校からの回復過程:長引かせないための親の接し方のコツ
↑ 不登校ではない場合でも回復過程の流れは概ね同じです)
ところが親は「解決しようとする」段階に居ます。
その段階では「やれない理由ばかり言うんじゃなくて、どうしたらやれるのか考えればいいでしょ」と考えるので、子どもの屁理屈を正したり、やれるようなアドバイスをすぐにしがちです。
そうなるとお互いの状態とコミュニケーションがずれたままなので、話がかみ合わなくなります。
そしてもうひとつ、子どもがやれない屁理屈を言う時には、お母さん・お父さんに「できないのは〇〇のせいだから」と主張したいのもありますが、お母さん・お父さんに「だからできない自分を責めないで欲しい」という気持ちも潜んでます。
そんな気持ちがあるところに親から『やれない理由ばかりいってないでやってみたら』とか『このやり方ならできるんじゃない』と言われると、子どもは「やれてないのを責められてる」と受け止めてしまいます。
そうなると子どもはますます「やれてない自分」にこだわるようになっていきます 😐
まずは、子どもは「やれてない自分」に意識が向いていて、親は「どうやったらやれるのか」に意識が向いているというすれ違いに気付くことが第一歩です。
そうじゃないままで言葉をかわしていても、結局子どもも親もお互いの思いが届かないので不完全燃焼になりますし、どちらのエネルギーも下がることになりがちです。
気をつけたい、とても大事なポイントです
(^^)b
でも、このすれ違いに気づいても、子どものやれない屁理屈を認めてたら、結局やらないだけになりませんか?
はい、ただ子どもを「見守る」「子どもの力を信じる」だけで、子どもが屁理屈を言うばかりでなかなか動けないままになり、結局子どもがどんどん自信をなくしてしまっていた・・というパターンも残念ながら時々お見かけします。
もちろん、そんな状態からの回復も可能です。
でも、そうなる前に子どもの状態に合わせながら、回復過程を進めていくようなサポートができるといいですね 🙂
このようなパターンでの屁理屈には、子どもの話しの流れに合わせながら、まずは子どもが自分の「本当はやりたい」という気持ちに繋がれるようにサポートするのから始めるのがオススメです。
子どもが自分の「本当はやりたい」「こうだったらいいな」という気持ちに繋がれれば、「どうしたらいのか」と意識する流れに乗りやすくなります。
「やれてない自分」だけにこだわって動けなくなっている状態から、未来への可能性と今できることに意識を向けられるようになるのがポイントです。
具体的には、後ろの向きの屁理屈を言われた時には、どんな対処が効果的ですか?
はい、子どもが『本当はやれるけど〇〇のせいでやれない』と言っている時には、『そうなのね』とまずは話を受け止めてみてください。
そしてその後で『やれるようになったらいいのにね』とか『本当はどうだったらいいのかしらね~』などど、半ば独り言のように言葉を投げてみるのがオススメです。
穏やかな表情などで、「味方だよ」というメッセージも伝われば、バッチリです!
すぐに子どもから答えを引き出そうとするのではなく、子どもに「自分は本当はこうなりたいんだよね」と意識させるのがポイントです。
親が穏やかにそんな対処をすることで、子どもは「(本当はやらなくちゃならないことを)やれてない自分を責められなかった」と受け止めるので、自分がやれてないことにこだわって自分を責めるのも手放せるようになっていきます。
そして「やっぱりやりたいよね」という自分の気持ちに向き合える余裕もできてきます。
それができたらやがて、「どうしたらやれるようになるんだろう」と考えるようにもなっていきます。
こうやって見てみると、今までうちでは、「やりなさい」vs「〇〇のせいでやれない」の繰り返しばかりで、無理に変えようとしてました。
だから子どもは意固地になって「やれない」ことを主張してたようです。
(^^)>
でも、子どもの状態に注目すれば、子どもの気持ちや状態のわかるので、親の対処の仕方も変わります。
無駄なコミュニケーションのすれ違いもなくなります 🙂
お子さんの状態によって、お子さんが自分から次の段階に行くためには、何度かこのような対応が必要な場合もありますし、1回でサクッと進んでしまう場合もあります。
お子さんが今どれくらい「やれない自分」と「やりたい自分」を感じているのかで異なります。
今までの講座やセッションの参加者さん達も、色んな状態のお子さんがいらっしゃいましたが、最終的にはお子さんたちは動き出してくれました♡
焦らずにやってみてください。
もっと詳しく知りたい方は、講座やセッションもご活用くださいませ
(^^)
(4)やるのが怖い
友達と会う、部活に出る、学校に行くなどがとても怖い時には、子どもはとにかく屁理屈でも何でも言って、それを避けようとすることもあります。
例えば『学校に行くとクラスの皆の迷惑になるから自分は行かないほうがいい』などと言う要な場合です。
そんな時には
『久しぶりにクラスに行けば、わからないこともあるので誰かに聞く事が必要になることもあるかもしれないね。
でも、聞かれた友達も特に邪魔だとは思わないよ』
と言っても頑なに『自分は嫌がられている』と主張するような場合です。
こんな場面では可能性について正当な理屈を伝えても、子どもの耳には入っていきません。
『そうなんだ』と受け入れてしまえば、クラスに行かなくてはならなくなるからです。
このような状態になるには、子どもにとても「怖い」「嫌だ」と感じた体験がそれまでにあったのでしょう。
自分なりになんとかしようとして(例:クラスに馴染もうとして)ダメだったという体験もあったかも知れません。
さらに一人でグルグル考えたり想像したりしてしまって、怖さが膨らんでしまった時もこの状態になることがあります 😐
人は「怖い」という気持ちが強すぎると、それに触れるさえ怖いですし、理論的に考えることも難しくなります。
子どもの理屈も筋が通らない屁理屈になるのも当然です。
そして口では理屈をこねててても、その筋が通っているかどうかは、この状態の子どもにはほとんど関心がありません。
「本当は行きたい」とか「行かなくちゃ」も感じられなくて、とにかく「やらないようにする」ことでいっぱいいっぱいな状態です。
この状態では『その理屈おかしいよ』とか『とにかくちゃんとやりなさい』と声をかけても、子どもの耳には全く入りません。
ただ「攻撃されている」としか受け取らないので、ますます防御態勢に入ってしまうばかりです。
これはひとつの「ショック状態」です。
このような時には、まず子どもを安心させることから始めましょう。
親からすればアタリマエのことですが、親は味方で家は安全だと子どもが改めて感じられることが大事です。
詳しい話を聞き出せなくても、とりあえず避けてることを無理にやらさずに休ませることも必要です。
その後で、子どもが十分に落ち着いて動き出せたり、話をするようになればOKです。
なかなか落ち着けないようならば、早めに専門家に相談するのがオススメです。
もともと怖さを強く感じる子もいます。
その場合には発達の抜けが影響していることもよくありませす。
必要なサポートをしたことで、ぐんと回復したという事例も最近は増えてます 😉
ここで必要な対処ができると、こじらせずにすみますし、うんと早く回復します。
屁理屈を言ってやらない子:おわりに
そしてそれぞれで、効果的な対処の仕方もちょっとずつ違いますね。
つい子どもの屁理屈や「やりたくない」に親は反応してしまいがちですが、その奥にあるものまで目を向けてみると、対処のコツも見えてきます。
お互い無駄なケンカにもならなくなります 😉
子どもの状態は(1)から(4)になるにつれて複雑になるので、対処にも少し時間とコツがより必要になることもあります。
また、(3)(4)は両方ある場合もよくありますし、それがうまく表現できなくて親子の信頼関係がこじれてしまったことで、(2)にもなってるのも珍しくありません。
今どの状態なのか見極めるのが難しい場合には、軽い方から試してみてください。
それでうまく行けばOKですし、まだだなと感じたら、次のを試してみるのがオススメです。
(^^)
まず(2)からやってみます 🙂
♡♡あとがき♡♡
子どもが思春期にもなってくると、身体も大きくなりますし、一人でできることもぐんと増えます。
言うことが一人前ぽくもなりますので、つい大人はその言葉だけに反応してしまうこともよくあります。
大人が忙しければなおさらです
(^^)
それでも、赤ちゃんや小さな子に必要なことを読み取るには、言葉以外のところにも注意を向けるのが大事だったように、まだ思春期の子どもにもそういうサポートが必要な部分があります。
そしてその「読み取り」をしながらも、徐々に子どもが自分で自分の本当のニーズに気がついて、必要な時にはそれを言葉にして他の人に頼めるようになることを促すのも、思春期には特に大事です。
全部「読み取ってニーズを満たしてあげる」ばかりでは、子どものそんな生きる力も育たなくなってしまうからです。
思春期の子育てが難しいと言われるのは、そんなところかもしれません。
それでも多くの場合には、子どもは自分で悩みながらもそんな力を育てていきます。
「お困り」を感じた時にこそ、ちょっとお母さん・お父さんがその時のその子に必要なサポートができれば十分です
(^^)/
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