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子供の自立に大切なことは?イマドキの思春期の子育てと進路選択
子育ての最終目標は「子供の自立」だとよく聞きます。
確かにそうだ!と思うのですが、はて、改めて考えてみると「自立させる」ってどうしたらいいんでしょう?
今週はそんなテーマでお届けします
(^^)/
でも、そのために何をしたら良いのかがよくわからないんです。
子供のことはできるだけ子供に任せて見守るのが大事、というのはなんとなくイメージができるんですが、そんな感じでいいんでしょうか
たしかに、「自立する力」ってなんとなくわかっている感じですが、少し誤解されていることや、イマドキでは時代が大きく変わっているので、昔の自立のイメージ”は違うこともあるようです。
イマドキの自立する力について、あらためて見てみましょうか
目次
子供の自立ってどうなること?
「自立」という言葉を大辞林という辞書で引いてみると
他の助けや支配なしに自分一人の力だけで物事を行うこと。ひとりだち。独立。
精選版 日本国語大辞典では
① 他への従属から離れてひとりだちすること。一本立ち。
② 他の力をかりることなく、また他に従属することなしに存続すること。
親はまだ一人ではうまくやれない子供を助けながら、だんだん独り立ちできるように力をつけさせるのが子育てだとも言えますね。
そして自立した子が、やがて次世代を育てる側にまわることで、私達の命がつながっていきます。
ただここで誤解されることが多いのが「他の助け(や支配)なしに自分一人の力だけで」「他の力をかりることなく」という言葉です。
そうなんです。
ここが大きく誤解されやすいところなんです
(^^)b
確かに言葉の上で「依存に対しての自立」という捉え方だと、他の人の力に頼らないというところを強調したくなりますね。
ただ、広辞苑に
他の援助や支配を受けず、自分の力で判断したり身を立てたりすること。ひとりだち
とある方が、「子供の自立」を考えるには適切ではないでしょうか。
私は
他の人の支配を受けずに、自分の力で判断したり行動して望む結果を出せるようになるのが自立
と捉えてます
はい、むしろイマドキでは「人の力を上手に借りられること」が自立には必要だと捉えています。
イマドキでは人の力を借りられることが大事
では、なぜイマドキでは「人の力を上手jに借りられることが自立には必要なんでしょうか
イマドキでは人の力を借りることが自立に必要なわけ
(1)社会の変化が早くなっているから
(2)情報が多すぎて自分だけでは整理できないから
(1)社会の変化が早くなっているから
以前は社会の変化が、もっとゆっくりでした。
なので、自分の属するコミュニティの中で引き継がれていた「うまくいくやり方」を、そのまま次の世代が真似てもうまくいくことが多かったんです。
子供は社会に出る前に学校や家庭で「目上の人の言うことをしっかり学ぶこと」を目指していれば、社会に出て新しいコミュニティに入っても、そこでも目上の人のやっていることを引き継げるようになるので、大抵はうまく回っていました。
そんな時期の自立は「うまくいくやり方を身に着けて、それに基づいて自分で判断して身を立てること」でした。
みんなが共有している正解=うまくいくやり方があったので、それさえ分かればその他には人の手を借りることもあまり必要がなかったとも言えます。
何をするにも自分なりの工夫は必要だったでしょうが、自分だけでは間に合わない・・ことが、今よりもずっと少なかったんです。
ところが今は社会がどんどん変わってしまいます。
仕事にまつわるルールの改定も社会の変化とともに頻繁になっていますし、身近なツールもどんどん新しくなっています。
自分だけでは気づかない情報も多いですし、知らないことは人に尋ねないと、間に合わないことも増えています。
あまりにも新しいことが多いので、全てを自分でイチから調べるよりも、詳しい人に尋ねたり、やってもらうことが必要になってます。
例えば今はスマホも年単位でどんどんバージョンアップしてしまいますね。
一度機種変更をしたりすれば、前のように使いこなせるようにまでにアレコレ悩んでしまいます 🙁
そんな時には自分でマニュアルを調べるのもいいんですが、ある程度調べてもわからないような時には、詳しい人やメーカーのサポートに直接聞くほうがずっと早く、簡単に解決します。
あれ、便利なので私もよく使ってます 🙂
イマドキでは、いろんな物やことがかなり複雑な作りになってます。
自分なりにやってみてもうまくいかない時には、詳しい情報を持っている専門家を上手に活用するのも大事です
(2)情報が多すぎて自分だけでは整理できないから
また、今はとにかく情報がとても多くなっています。
個人が誰でも無料で文章や動画も、いくらでも世界中に発信できる時代になったからです。
情報の中には、本当に信用できるものも、そうでないものも混ざっています。
グーグルやヤフーで調べても、検索の上位に表示されるものが本当に適切な情報なのかもわからないこともあります。
あまりに情報が多すぎるので、何かを調べようとしても、何を参考にしたらいいのか、どうやって情報をまとめればいいのかわからないくらいになってます 😯
何かを買おうとした時も、レビューも参考になるものも、ならないものありますね 🙄
はい、そうなんです。
何かを選ぶ時に、それにまつわる沢山の情報を整理するだけでも、結構複雑になっています。
それについて、特に思春期の子供の自立に関係があるのは、進路選択についてです。
5年ほど前までは、進路選択(受験校、学部、就活など)で、子供に任せててもなんとかなりました。
文系・理系と偏差値、ちょっとした学校の特徴くらいで選ぶことができたんです。
ところが今では文系・理系の枠を超えた学部が山のように増えましたし、それぞれが独自の特徴を打ち出すようになっています。
学校の雰囲気や履修の仕方なども、同じ名前の学部でも大きな違いがあることが多くなっています。
進路選択の場面では、子供だけでは多くの情報を得られない、整理しきれないという事例が増えてるのを実感しています。
「どこに行きたいの?」「どこでも好きなところでいいよ」と言われるだけでは、子供が心細くなることも多いんです。
そんな時には大人が情報の集め方や整理の仕方をちょっと手伝ってあげることで、その子が自分の可能性を開けるようなところを選べるようになります。
進路選択はとても大事ですもんね
(^^)/
先日掃除機を買ったんですが、あまりに種類がたくさんあったので、お店で見ていてもどれがどう違うのかわかりませんでした。
それで店員さんに、まず今どんな機能があって、どう違うのかをまず説明してもらってから、ようやくうちに合うものを選ぶところまでたどり着けました。
物や情報の数がとにかく多くなってるんですね~ 😯
進路は大事な選択だから、ここは気をつけたいですね
人の力を借りても依存ではなく、自立であるために大事なこと
このように、イマドキでは人の手を借りることの必要が高まっています。
*自分の課題に役立つ情報を人からもらう
*得た情報の整理を手伝ってもらう
*自分の課題の解決するのに人の力を借りる
(実際に何かをしてもらうなど)
自分で頑張ってもうまくいかない場合には、この3つの場面で人の力を上手に借りられるといいですね。
どの場面でも最終的には自分が決めて、その結果の責任を負うのであれば、それは自立的な行為です。
はい、これからはますますそうなっていくでしょう。
ところが、思春期は「自分で色々なことをやりたい」という気持ちが強くなる時期です。
何につけても、なるべく親や大人の手を借りないで自分でやりたいと思うようになりますが、これも自立に向けての自然な成長段階です。
ただそれが行き過ぎて、親の手を借りたり相談することを「子供っぽい」「恥ずかしい」と思ってしまうことがあるんです 🙁
また、優しい子は心配をかけたくないからと、親に相談しないということもあります。
それでせいぜい同じ年代の友達に相談するか、自分でぐるぐる考えることが多いのです。
それで解決すればいいんですが、そこからの突破口が見つからない場合には、「もう方法はないんではないか」と突き詰めて思い込むという事態も起こりがちなんです 🙁
親からすれば、そんなに悩んでいるなら、相談してくれればいいのに・・・というところですよね 🙁
真面目な頑張り屋さんほど一人で思いつめることがあるので、ぜひ思春期の子供には「自立すること」「大人になること」は上手に人の手を借りられるようになることだと伝えておきたいですね。
実際には社会に出たら、何をするにも誰かの手を借りることがより必要になります。
自分のやりたいことをしたり、課題を解決するためには、上手に人の力を借りられると、可能性がぐんと広がります。
自分ひとりで頑張り続けることが自立だと思い込まずに、上手に人の手を借りることも自分で選べばいいんです。
でも「人の手を借りる」というと、「人に頼る」「依存」っていう言葉が気になります。
人の手を借りても『自立」になるには、何が違うんでしょう
お、良い質問をありがとうございます!
その選択を人任せにせずに、最終的には自分で決めてその結果の責任を負えるようになることが「自立」です。
自分で主導権をとらずに、人に頼みっぱなしにしたり、丸投げするのは依存になります。
言われた方も、嫌な気持ちになってしまいます。
次からその人に何かを言うのもためらっちゃいますね
また、他の人の力を上手に借りられる人は、頼まれれば自分も気楽に人に手を貸せるようにもなります。
そうなると、誰とでも気持ちの良い関係が結べますね 😀
また、「自信がなくて自分では決められない」と思っている子がいるかも知れません。
そんな子には、「情報を与えたり整理するのは手伝うけど、最終的には子供に決めさせる」という接し方をたくさんしてみてください。
そんなタイプの子は特に、「情報を得たり整理すること」と「決めること」の2つを自分でするのは荷が重いものです。
「情報を得たり整理する」方はちょっと手伝って、決めるところを促してみると、だんだん自分で選んでの成功体験も増えてきます。
そうなると「決める力」と自信が育ちます。
日本人は「上手に人の手を借りる」のが苦手かもしれまえん。
「人の意見を聞いたあとで断ったら悪い」とか、「自分の家庭のことは家庭でなんとかするものだ」と思う傾向があります。
でも、今では病気になった時でもセカンドオピニオンをとって情報を比べるというのも一般的になりましたし、介護でもオープンに様々なサービスを受けることも普通になってきています。
「決める」前に人の力を得ることも含めたさまざまな情報を得ることと、それを基に自分で選ぶという2つを分けて捉えましょう!
そして、ここで大事な「自分で選ぶ時」について、とても大事なことがあります。
それが「自分がどうなりたいのか」という自分の基準を持つことです。
イマドキの子供の自立に大事なもう一つのこと=自分の基準を持つ
何かを選ぶ時には自分の基準が必要になります。
「今お腹がすいてるからがっつり定食にしよう」
→ 満腹になりたい
「今ダイエット中だからカロリーオフにしよう」
→ キレイになりたい
私達は自然にそんな自分の思いで何かを選んでいます。
また、一人の人の中にもいろいろな基準=「大切なこと、どうなりたいか」があって、時々「食べたいけど痩せたい」なんて葛藤することもありますね
(^_-)
そんな時には自分なりに折り合いをつけて、私達は何かを選んでいます。
思春期の子供に自立のために伝えたいのは、この選ぶ時の自分の基準に気づくことです。
はい、ちょっとわかりにくいですよね 😉
ここで思春期の子供が何かを選ぶ時に、ハマりやすいことについて見てみましょう。
思春期の子供がハマりやすい、何かを選ぶ時の基準
(1)その時の好奇心や快楽にひっぱられる
(2)一般的な基準に引っ張られる
(3)周りに合わせようとしてしまう
(1)その時の好奇心や快楽にひっぱられる
思春期にはホルモンの関係で自分の好奇心や快楽に敏感になるので、それに引っ張られて色々な行動するようになります。
それは「若者が前例にとらわれない行動をすることで、社会に今までにないことをもたらす」・・という、大きな目では人類?に必要な自然の仕組みでもあります。
(参考:脳科学で納得!)
ただ個人的にはそれが行き過ぎて、その場その場の快楽を得ることが自分の基準になってしまい、後から後悔することも起きがちです。
次は自分なりに気をつけてくれればいいんですけど 🙄
多少の痛い目?は、そこから学べば個人の成長にもつながります
それでも進路などの重要な選択の時には、長期的にも考えてしっかり決めてもらいたいですね。
制服がかっこいいだけの基準だと、大人としてはちょっと不安に思いませんか?
でも、そんなことは案外起きがちです。
それは長期的に考える力を司る脳の前頭葉は、思春期ではまだ成長途中だからなんです。
(参考:脳科学で納得!)
なので、長期的な自分の幸せという基準で子供が選択ができるように、重要な選択場面では大人が見守ったり時に手伝うことも必要になります。
(2)今一般的に言われている基準に引っ張られる
一昔前までは、「いい成績をとって、いい学校に入って、いい会社に入れば安泰」という一般的な基準がありました。
でも、今では誰でにも通用する一般的な基準というものが見えなくなってきてます。
いい学校に入っても就活がすんなり行くとは限りませんし、いい会社だと思っても統合されて無くなることもあります。
そもそも一生一つの会社に居る人の割合もずっと減ってきています。
その傾向はこれからも強くなっていくでしょう。
多くの人が支持している基準を知っておくことや、「今」や「昔」の一般的な基準を参考するのも大事です。
そしてその上で「自分の幸せには何が大切なのか」と考えたり、「これからの時代の流れを読むこと」も必要です。
ポイントは、もし子供が”夢見たいなこと”を言ってきた時にも、すぐにそれを否定しないことです。
子供なりの理由を聞いてみると、そこから子供が本当に望むものが見えてきます。
『サッカー選手になりたい!』と子供が言うような場合でも、すぐに「そんなの一握りの人しかなれないんだよ」と否定しちゃったら、もったいないんです!
その子の『サッカー選手』という言葉から、「仲間と連携すること」や「身体を動かすこと」などのいくつかのその子なりの大事にしている基準が見つかります。
そんなその子の基準をもとに探してみると、サッカー選手以外でその子が好きな「仲間と連携すること」も見つかります。
将来の選択肢の幅を広げることができるんです!
子供の好奇心と好きだという思いから、その子の幸せになる基準を見つけていきましょう!
ちなみに、コーチはそんな基準探しもお手伝いします
(^^)/
(3)周りに合わせようとしてしまう
素直な子、優しい子、おっとりした子などは、周りの人の言う基準に自分を合わせてしまうことがあります。
人の話に耳を傾けるのは大事なんですが、最終的には「自分が幸せになるか」「やる気が湧くか」という基準で選ぶことが大事です。
(一時的な快楽じゃないところもポイントです♡)
進路選択でも「周りの人から進められたから」「友達が行くから」という基準で選んでしまうと、後々うまくいかないことも出やすくなります。
それは何かをやり遂げるためには自分の内側から湧く、強いエネルギーが必要になるからです。
もし自分の「好き」「やりたい」という気持ちがあるならば、多少の難しい事が起きた時でも、自分なりに工夫したりしぶとく対処しようとします。
でも「~~した方がいい」とか「~~しないと」くらいの消極的なエネルギーでは、乗り越えられないことも出てきます。
周りに合わせて選んでうまくいかなかった時には、人情として周りを責めたくもなりますが、他の人にはその人の人生の責任はとれないものです。
そうなると、そうしてしまった自分を責めて自己肯定感が下がるというループにはまってしまいます。
それではあまりにももったいないですね 🙁
その子の好きなことについての話を興味を持って聞いてみてください。
詳しく理解しなくても、5分でもしっかり聞くだけでOKです。
時々しっかり話を聞いてもらうことで、子供は自分の好きなことを安心して大事にできるようになります。
そこからやがて、「その好きなことのどこが好きなのか」という流れにしていくことで、先程のサッカーの事例のように自分の基準を見つけることにも繋げられます。
それは進路選択の時にも役立ちます 😀
(参考:「好きなことがわからない」時に知っておくといいこと)
よかったらご活用ください 😀
子供の自立に大切なことは?イマドキの思春期の子育てと進路選択:まとめ
イマドキの子供の自立のために育てたい力
1。自分の基準で選ぶ力
2。情報集めと整理、課題の解決ができる力
3.そのために必要な時には人の力を借りられる力
子供の自立をめざす思春期子育てのポイント
*子供の好きの種を育てる
*子供が自分で選ぶことを応援する
(失敗も受け止める)
*重要な選択の時には様子を見て具体的なサポートをする
*人の手を3つの場面で借りることも大事だと伝える
いかがでしたでしょうか
イマドキの自立に向けて、思春期のうちに子供に育てておきたいことをご紹介しました。
それだといいアイデアもでてきそうで、私自身も気楽に思えます。
ちょっと緊張もしますが、人に相談に乗ってもらってもフラフラしなくなる気もします。
自分の人生の主人公は自分です。
楽しんでいきましょう!
♡♡編集後記♡♡
”選ぶ”というと重大なことのようですが、今はどんな状態からでもいつからでも、方向転換もできる時代です。
「失敗したらどうしよう (><)」とか「唯一の正解じゃなくちゃ」と頑張り過ぎるよりも、自分の幸せ方向を仮決めして、まずは選んでやってみるので大丈夫です❣
本当にやりたいことをやってみましょう
(^^)
これからもどんどん新しいことが生まれ続けて、社会は変わり続けます。
一度何かを決めても、その先に予測してなかったことが起きることもあるでしょう。
そうなったら、そこでまた選び直したり、人の力も借りてみればいいんです。
世の中には、あなたのために力を貸してくれる人もたくさんいます❣
みんなで力を借りあって、時代の波を楽しんでいきましょう。
大人がそういう姿を見せることで、子供も希望と自信を持って、これからの時代を進みます
\(^^)/
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