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引っ込み思案な子供:克服が必要なケースとそのコツとは?
引っ込み思案な子っていますね。
あまり自分から自分の思いを表現したり、行動で表さないタイプです。
見てると「もうちょっと自分を出せばいいのに!」と思うこともよくあります。
例えば部活の試合でも、「ここは自分で行けばいいのに!」という場面でも、周りの子に目立つ役を譲ってしまうんです。
特別に目立ってほしいわけじゃないんですけど、もっと思い切って行けばいいのにってモヤモヤしちゃいます 🙄
もうちょっと積極的になるにはどうしたらいいんでしょう
イマドキでは「自分の思いを表現するのが得意な子」と「あまり表現しない子」にはっきり分かれる傾向があります。
それはどちらが良いとか優れているとか言う話ではないのですが、もし子供さん自身が「本当は自分らしくしたいのにできない」と辛さを感じているのなら、「引っ込み思案」を克服することも必要かもしれませんね。
目次
引っ込み思案で困ってる?
たしかに、イマドキでは「自分の考えを表現すること」が求められる場面が多くなってますね。
受験や就活でも、書類や面接では「あなたの考え」を何度も聞かれます。
新しい大学入学共通テストでも、「暗記したこと」を問われるだけでなく、「テーマについてのあなたの考え」を記述する部分も増えていきます。
「自分の考え」を表現する力は大事ですね。
そしてこれからは、どんどんモノや情報が複雑になって専門化していきます。
そうなると自分がよく知っていること以外については、どうしても「それをよく知っている人から情報をもらう」ことも必要になります。
そんな時には、自分の知りたいことを質問したり、交渉できる力が大切ですね。
でもそういうことが、ある程度困らない程度にできるのであれば、「それで十分」ということもあります。
中学生くらいまではユーチューバーや芸人さんの影響もあって、面白いことをバンバン言う子が人気者になりやすいですしね。
でも、自分が何も表現せずに「人から察してもらう」のを期待しているのでは困りますが、思ったことをなんでも直ぐに表現しなくてもいいんです。
自分の言いたいことを必要な時にしっかり伝えられれば十分です。
大事なのは「目立つこと」ではなく「自分が心地よく表現できているか」です。
人には個性があるので、思ったことをすぐに表現する人もいれば、じっくり見極めてから表現したい人も居ます。
どちらが良い・悪いではなく、それは個性です。
思いつきでや適当に表現をすることが嫌だと感じる子も多いものです。
昔から作文も、何度も手直しするタイプです。
言葉に慎重なタイプなんですね 😉
自分の気持ちや周りの様子に繊細でいれるのは、一つの長所にもなります。
どうしても学校生活では『ハキハキと元気に』を皆が目指すべきかのように言われることもありますが、『じっくりと穏やかに』だって良いわけです。
大事なのは、子供自身が
(1)自分なりに自分を表現できているか
(2)もっと積極的になりたいと思っているか
です。
もし子供自身が今のままで困っていないのであれば、「引っ込み思案だとダメだから変えなくちゃ」という態度で接しないほうがいいでしょう。
そうなると「その子らしさの否定」になってしまうので、言われた方は困ってなくても「このままじゃダメなんだろうか」と気になってしまいます。
親としては「もっとやれるよ!」という思いからでも、子供からすれば「今のままではダメ」と言われるのでは辛いですね。
自分のペースでいられなくなってしまいますし、そこから自己肯定感が下がってしまうのではもったいないですね。
そんな残念なすれ違いで、親子の信頼関係が揺らぐのは避けたいです。
もし親御さんが見ていて、もっと表現したほうが良いと思うことがあれば「こうすればもっと伝わるよ」という態度で接してみてください。
「さらに良くする」という感覚なら、子供も受け取りやすくなります。
うちの子はどうかしら~
引っ込み思案を克服したい場合
引っ込み思案を変えたい
本当はもっと自分の思いのままに話したり動したいけど、なかなかそれがうまくできない
子供がそう思っている時には、引っ込み思案を克服していきましょう
(^^)/
こういう時にありがちなのが『もっと積極的になったら』とか『もっと頑張って』『他の人はやってるじゃない』などと声をかけてしまうことです。
それで「よしやるぞ!」と子供がなれるのならばいいんですが、多くの場合には『自分でももっと積極的になろうと思っているけどできない』から困っているはずです。
抽象的な励ましよりも、具体的に子供が引っ込み思案を克服できるようにサポートしていきましょう!
そのためには、引っ込み思案になってしまうポイントを克服していくのが早道です。
引っ込み思案になりがちな子供に起きていること
もっとさっと自分を表現したり行動したいのに、うまくそれができない場合には、子供の中でこんな事が起きています。
引っ込み思案になりがちな子供に起きていること
(1)失敗を意識する
(2)評価されるのが嫌
(3)目立つのが嫌
(4)周りに気を使いすぎる
(5)自分でペースが掴めない
(1)失敗を意識する
引っ込み思案な子は、「自分の心のままに動く」前に何かを別のことを意識してしまうのが癖になっていることがあります。
そのなかでもよくあるのが、何かをする前に「失敗イメージ」がすぐに浮かんでしまう子です。
それで「本当にやっても大丈夫?」と自問自答してしまい、せっかく「やろう」「やりたい」と思っててもブレーキがかかってしまうんです。
そうなんです。
でもご安心くださいね。
この「失敗イメージが湧いてしまう」のも癖なので、それを変えればいいんです!
失敗するのを嫌がります。
子供がその癖を手放すために、家でできることってありますか?
はい、ご紹介しますね。
子供の「失敗が怖い」を手放すための効果的な関わり方
①行動した時の喜びを一緒に味わう
子供がうまくやれたことならちょっとしたことでもいいので、どんどん一緒に喜んでみてください。
行動することと喜びイメージが結びつくようになっていきます 🙂
②失敗した時の対応を教える
失敗が怖い子供は、『失敗したらどうしたらいいのか分からない』と思っていることがあります。
原状回復、再発防止、謝る
この3つができればいいとわかると落ち着けます。
③トラウマや発達の抜けがあればリリースする
失敗で強く責められた経験があると、失敗することが怖くなるものです。
その経験を「学びに変えて終了させる」ことも大事です。
また、発達に抜けがある場合には、失敗や怒られることをとても怖がることもあります。
その場合には個別セッションなどでご相談ください。
④親の失敗が怖いを手放す
親御さんが失敗を恐れていると、ついつい「大丈夫?」というのが口癖になってしまっていることもあります。
それでお子さんにもそれが無意識の癖になっている場合もあります。
親子で無意識にしていた口癖を変えたことで、お子さんの引っ込み思案を克服した事例もあります 🙂
子供が失敗を怖がる気持ちが強い時には、こちらのブログもご参照ください
子どもが「失敗するのが怖い」時:効果的な親の5つの関わり方
(2)評価されるのが嫌
思春期の子供は成績や部活のパフォーマンスなどで、同学年の中であれこれ評価されることが多いものです。
でも、他の人を自分を比べられるのって、誰にとっても結構ストレスですよね。
自分がこれをやってもあの子よりうまくできない
そんな風に、評価を意識してしまうことで、素直に思ったままに行動できずに引っ込み思案になっている子も多いです。
でもこれも無意識の癖ですから、変えることができるんです!
そのためにご家庭でできることはこちらです。
子供の「評価すること」を手放すための効果的な関わり方
①他人と比べない
同学年の子がうまくやってる姿を見ると、つい「あの子ができるんだからあなたにもできるよ!」と励ましたくなることがあるかもしれません。
でもそんな伝え方だと逆効果になってしまうことがほぼほぼです。
競争心が強い子供ならば、時には効果的かもしれませんが、引っ込み思案な子どもは基本的に人との競争を嫌います。
争うくらいなら土俵に登らない方を選ぶことの方が多いんです。
そうなると、せっかく励ましたつもりでも『今のままのあなたじゃダメ』『なんで他の子みたいにできないの?』というメッセージとして受け止められてしまいます 😯
子供の自己肯定感も下がりますし、親子の信頼関係も揺らいでしまいます。
本人はそう言われるとやる気が出るタイプだけど、子供は違うので逆効果なんですね
ほんと、性格って親子でも違いますね。
気をつけたいところです。
②ちょっとした頑張りを褒める
そして、このタイプのお子さんにやってみてほしいのが、『本人の頑張りを褒める・勇気づける』ことなんです。
他の子供と比べるのではなく、本人がそれまでしてなかったことをやってみた時に、すかさず声をかけてみてください。
でも、なんせ引っ込み思案なんで、自分からぐいっと挑戦することってめったにないんです 🙄
はい、大きな変化はなかなか見つけられないかも知れませんね。
ここでのポイントは「結果が出てることじゃなくてもいい」というところです。
先程話してくださった例で、部活で目立つところを他のお子さんに譲ってしまうというのがありましたね。
サッカーなんですけど、できそうな時でも自分でシュートしないで、すぐに他の子にパスを出しちゃうんです。
それがその子にとっての頑張りなんです!
まだ100点の「自分でシュートする」でなくても、30点から40点になった時、その増えた10点に注目してみてくださいね。
子供も『小さな頑張りも見ててくれる』と思うと、自分を肯定されたと感じますから、「ちょっとでいいからやってみよう」と思えます
引っ込み思案な子は一気に新しい大きなことをするのは苦手なことが多いです。
でも自分が安心できる範囲でOKなので、少しずつでも挑戦できるとそれが自信になっていきます。
それくらい大したことじゃないって思わずに、小さな変化を重ねていくんですね
はい、引っ込み思案でも少しずつ自信をつけていったことで、だんだん『挑戦する楽しさ』がわかるようになっていきます。
嬉しいことに、それで引っ込み思案を克服した子もいっぱい居ますよ〜 😉
(3)目立つのが嫌
自分が思ったままに話したり行動したりできない時には、『目立つのが嫌』という思いが子供にあるのかもしれません。
思春期になると「自分は友達からどう見られているのか」がとても気になってきます。
そして「友達と一緒」であることも重要になるので、自分だけ目立ってしまって「自分たちとは違う」と言われることも嫌がります。
(参考:仲良しグループがしんどい!思春期の友達関係と親のできること)
そうですよね。
でも引っ込み思案な子供は『いやいや私なんて』と言うのが美徳だという価値観を持ってることも多いです。
この場合も、ちょっとずつでも子供が頑張ったこと・できたことに、当たり前のようにサラッと声をかけ続けていくことで変わっていきます(^^)
大げさにくどくど褒めたりすると、逆に引っ込んでしまいます 😉
(4)周りに気を使いすぎる
とても周りに気を使うタイプの子供もいます。
その場合には自分の「やりたい」「こうしたい」という気持ちがあっても、すぐに「他の人はどうなんだろう」と思ってしまうので、すぐに行動ができなくなってしまうんです。
人の気持ちを大事にできるのも一つの才能ですが、いつも他人を優先して自分を後回しにするでは、順番が違いますね。
一番大事なのは自分です。
まず自分が「どうしたいのか」が軸になり、それを周りと調整していくことが大事です。
いつも自分を表現するエネルギーを抑えつけてると、身体にたまるか心に溜まるかになってしまいます。
それが病気ややる気の無さにつながってしまうこともあるんです。
思春期にこそ、周りとやり取りをして調整する力も育てたいですね。
そういうタイプの子供は、まず自分の気持ちに気がつけるようになることからです。
色々な場面で、「何が好き?」「どう思う?」などと、子供の気持ちを尋ねてみてください。
始めは戸惑っていても、だんだん少しづつ話すようになっていきます。
また、「人を傷つけずに主張する言い方」も教えてあげるといいでしょう。
今まで私が会ってきた子供たちの多くが、「自分の意見をただ主張する」か「我慢する」の2択だと思っていた・・ということもありました。
そんな子供たちも具体的な言い方がわかると、かなり積極的になっていきます。
役立つコミュニケーション方法は講座やセッションでも詳しくお伝えしていますので、ご活用くださいね。
(5)自分でペースが掴めない
自分が思ったままに行動できない引っ込み思案の子供の周りには、もしかしたらすぐに行動したり主張するタイプの家族や友達がいるのかもしれません。
自分なりのペースで何かを言おう・しようとするより先に、いつも他の人にされてしまうことが繰り返されると、「何かを言いたい、したい」と思っても諦める癖がついてしまいますし、自分を表現しようとしてもペースが掴めなくなってしまうことがあります。
ペースがつかめなくなってしまうと、学校などで表現する順番が回ってきても、どうしたらいいのかわからなくなってしまい、ますます自分を表現することに苦手意識を持つようになることもあるんです 🙁
うちは口の達者な姉がいるので、小さい頃からいつも言い負かされてばかりです。
はい、よく見られるのが「思ったことをズバズバ言う姉+言い負かされている弟」です。
実は私もその「ズバズバ姉」だったので、今思うと弟には多大な迷惑をかけちゃってました
(><)
男子は思春期には、ただでさえスラスラと言葉で表現する力が育つのが、女子より平均で2年遅いと言われています。
兄弟だと遠慮がなくなるので、弟くんには厳しい環境かもしれません。
親御さんがちょっと気をつけてあげるといいでしょう。
引っ込み時間の子供は、実際に言葉にしたり行動するまでに時間が必要です。
時にはその子のペースに合わせて、じっくりと待ってあげるといいですね。
大勢の中で話すことが苦手でも、1対1の落ち着いた場なら、安心して話せる子も多いです。
ご家庭でも、その子だけと向き合う時間が少しでもとれるといいですね。
これまであまり意識してなかったですけど、これからはちょっと工夫してみます!
引っ込み思案の子供が克服しやすくなるには?
子ども自身が引っ込み思案を克服したいと思っている時には、「引っ込み思案を直そう」と「できない時に意識を向ける」と、親子ともしんどくなってしまいます。
子供が自然に自分を表現できる機会をたくさん作ってあげるのがオススメです。
中でもオススメなのは、その子の好きなことをどんどん応援してあげることです。
単純な「快楽」ではなく、その子の心も身体も動くような「本当に好きなこと」です。
昆虫の研究・プログラミング・料理など、勉強に直巻していないことでも気にせずに!
好きなことをする時には、引っ込み思案な子供に、こんなステキなことが起こります。
①好きなことなので、自分から積極的に動きやすくなる
②やってみて成功することが増えるし、好きなことで成功すると嬉しい
③好きなことで失敗しても、改善の方に意識が向きやすくなる
「好き」なことに向けては「やりたい!」というエネルギーが強く出るので、誰もが自然に行動しやすくなります。
先程の「引っ込み思案になり安いポイント」があっても、好きなことならちょっとしサポートで克服しやすくなります。
思春期のうちには色々な体験をして、「これはやりたい!」と思えるものを見つけられると強いです
(参考:「好きなことがわからない」時に知っておくといいこと)
「本当の好き」を見つける方法は、講座やセッションでも詳しくお伝えしています
(^^)/
本当に好きなことができると、自分に自信が持てるようになるのは不思議ですね。
そして子供が行動して、工夫や失敗を乗り越えた時には、すかさずサラッと言葉や笑顔で認めてあげてくださいね。
子供はますます自分から行動できるようになって行きます!
引っ込み思案な子供:克服が必要なケースとそのコツのおわりに
いかがでしたでしょうか
今回は、子供が引っ込み思案を克服したいと思っている時の接し方のコツについてお伝えしました。
そしてその上で、ちょっとずつ子供が自信を持って、自分らしく行動してくれるように、接し方を工夫してみます!
大事なのは「その子なりに行動できること」と、その子が「これでいいんだと思えること」です。
その2つがあると、思ったことをすぐにバリバリ表現できなくても、子供は自分らしく自然に自分を表現できるようになっていきます。
一番避けたいのは「できないとダメという態度で子供を追い込んでしまうこと」です。
親子とも、笑顔で楽しくやっていきましょう
\(^o^)/
❤❤あとがき❤❤
大人は子供が大切なので、つい100点満点を思い浮かべて、それを手に入れたら幸せになるだろうとハッパをかけたくなるものですね。
でも、子供には個性と自分のペースがあります。
特に引っ込み思案の子供には、「いきなりドカンと変わること」を期待するよりも、少しづつでも頑張りを積み重ねることをサポートするのが効果的です。
思春期にはある程度自信がつくと、ある日パッと行動が変わることも珍しくありません。
子供の笑顔が増えるのを楽しみに、大事に育てていきましょう!
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