思春期の子どもが陥りやすい「思い込みのワナ」にご用心!
思春期の子どものことがわからない
そう感じる時には
お子さんとゆっくり話して
「不都合な思い込み」があるかどうか
チェックしてみるのがオススメです。
「思い込み」というのは
「自分はこういう人間だ」
「他人ってこういうもの」
「世の中はこんなところ」
この3つに関する
自分なりの「レッテル」のことです。
この3種類のレッテルは
誰もが自分なりに
作って持っています。
そして私達はみな
この自分なりのレッテルに基づいて
自分の行動を決めています。
例えば「世の中は楽しい」
という体験をした人は
「世の中っていいな」という
レッテルを持つようになり
自分から積極的に世の中と関わろうとするでしょう
でも何かで
「世の中は危険がいっぱい。
いつも自分で身を守らねば」
というレッテルを作ってしまった人は
とても不安で用心深くなりますね。
思春期は、自立の前に
この「自分なりのレッテル」を
とてもたくさん作る時期です。
それまでは
おおむね親のレッテルを
参照していたところから
一人で色々な体験と試行錯誤をして
「自分のレッテル」を作る時期になるんです。
思春期が始まると
「自分ってどんな人間なんだろう?」
と猛烈に考え始めますし
「他人との違い」にも
とても敏感になります。
そして自分なりに作った
「自分とは」「他人とは」をベースに
「世の中とは」というレッテルも作ります。
ただ、残念なことに
思春期のはじめには
ものごとを客観的に見たり
自分の気持を一度脇においてから
他の人の立場に立つような力が
まだまだ未熟なんですね。
どうしてもその時の自分の感情に
引っ張られやすくなるんです。
なので例えば学校で
先生にすごく怒られたりすると
「私は先生に嫌われている」
→「なぜなら私はカワイクナイから」
→「私は世の中から受け入れられない」
などという、
自分の感情的な理解で
思い込みのレッテルを作ってしまうことが
よくあります (T_T)
さらに困ったことには
激しく感情が動いた時ほど
物ごとを客観的に考えるのが
難しくなるんです。
大人だって
ものすごく怒っている時には
客観的に状況を判断するのは
難しいですもんね 🙁
なので、強く感情が動いた時ほど
思い込みレッテルは
自分と世界にとって
フェアじゃなくなりがちですし
頑固で強力なものになりやすいんです 🙁
思春期の子は感情が過敏です。
大人が思っている以上に
ズレている頑固なレッテルを
自分や世界に貼ってしまうことがあるんです。
そしてそんなレッテルを元に
自分でも辛いふるまいを
繰り返してしまうことがあるんです
(T_T)
思春期の子どもの行動や
言ってることが
なんだかよくわからない時には
その裏に子どもの頑固なレッテルが
あるのかも知れません。
例えば友達関係で
とても辛い体験をした子は
「学校は嫌な所」
「友達はいつ敵になるかもわからない」
そんなレッテルを持っているかも知れません。
もしそうなら、そのままで
再び学校に行くのは
かなりしんどいですよね。
まずそのレッテルを
「学校は楽しいことも嫌なこともある場所。
自分でどう過ごしたいのか
工夫することも出来る」
「友達は敵になることもあるけど
分かりあえって助け合える人もいる。
どんな人と、どうつきあいたいのか
考えてみよう」
というようにリフォームできるといいですね。
思春期の子どものことがわからない
そう思った時は
子どもの行動や表面的な言葉だけでなく
その奥にあるレッテルまで
たどり着けるような
コミュニケーションができるといいですね
専門家に聞けば
そんなコミュニケーションのコツも
サクッ分かります (^^)/
今回は思春期の
心と頭という視点からのお話でした。
明日の「コツがわかれば面白い」に続きます。
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② 思春期の子どもとのコミュニケーションがラクになるコツをご存知ですか?
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