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思春期の体調不良:イマドキに増えてるワケと対策は
思春期に体調不良になりやすい時期です。
特定の病気までいかなくても、頭痛やだるさなどを感じることがよくあります。
身体・心・頭が、それぞれ大きく変化する時期なので、バランスを崩しやすくなるからです。
でもイマドキは、思春期に体調不良になる子が増えてきています。
それはどうしてなんでしょう?
どうしたらいいんでしょう?
スッキリ目覚められないようで、かなりぼ〜っとしています。
それに小さい頃より頭痛や腹痛がある子もいるようで・・
なにか理由があるんでしょうか?
はい、思春期は大人になるために、身体・心・頭がそれぞれ大きく変化する時期です。
それでバランスを崩しやすいので、体調不良にもなりやすいんです。
そしてお母さん・お父さんの思春期の頃よりも、イマドキでは体調不良になる子供も増えています。
それで「自分の時にはこんなことなかったのに?」と思われる親御さんも多いです。
それでつい「甘え」「なまけ」だと扱ってしまい、お子さんの体調が放置されたり、親子の信頼関係が壊れてしまうこともあるんです。
もっと詳しく知りたいです
はい、ではイマドキの思春期の体調不良とそのワケを見ていきましょう!
目次
思春期と体調不良
思春期は10歳頃に性ホルモンが活発になることから始まります。
身体が大人の男性・女性になるための準備を始めます。
この時のホルモンバランスの乱れから、体調不良になることもあります。
数年かけて行われる、小さい頃とは違う体毛が生えてきたり、背が伸びたり、声変わりがあったり、夢精や生理が始まったり・・これらはかなりの大変化です!
例えばこの時期は1年で15cmも身長が伸びることもありますが、これだけでもすごいことですよね〜 😯
子どもたちは周りも似たような状態なので、あまりその大変さを自覚しないで過ごしてますが、もし今大人が1年で15cmも伸びたら・・?
う〜ん、身体の中身も感覚も、見える世界もまるで変わってしまいそうです 😯
はい、安定するまでにはそれなりにストレスですよね。
そしてさらに、このとても大きな変化に対して、その子の筋肉や血管、内臓、神経などが追いついていけないこともあります。
そんな時には体調不良になりやすいんです。
はい、さらにまた思春期には、心の面から体調不良になることもあります。
思春期には感情がとても敏感になります。
性ホルモンが脳の「扁桃体」という、感情を司る部分で活発に活動するようになるからです。
(参考:脳科学で納得!イマドキの思春期には子育てにコツが必要なワケ)
なので、思春期には良いことがあれば喜びもたくさん感じるんですが、自分の期待通りでないことにはかなり強く失望を感じます。
そしてこの時期にはテストや受験・部活・友達関係などで評価されることも多く、ストレスになることが多いです。
そのストレスから体調不良になることもあります。
結構ストレスフルなんです
また、心が過敏になる一方で
・自分やできごとを客観的にとらえる
・少し先の未来への影響を考える
・他の人の立場に立つ
などを司る脳の「前頭葉」という部分はゆっくりと発達します。
(参考:脳科学で納得!イマドキの思春期には子育てにコツが必要なワケ)
思春期には友達と自分を比較して、「自分は何者なんだろう」と考えることも多いのですが、ここで感情的にダメージを受けている時には客観的に考えることが難しくなってしまいます 🙁
頭が心に引っ張られてしまうんです。
そうなると、広い視野で物事が見れなくなります 🙁
簡単に「自分はダメな人間だ」「もうどうしようもない」などと、自分をさらに追い込むような「思い込み」を作ってしまうことも少なくありません。
このストレスから体調不良になることもあります。
「自分はダメ」「もうどうしようもない」と思ったら、元気もでてきませんよね。
はい、一方で大人よりもしなやかに対応する力もありますから、たいていのことは自分なりにくぐり抜けていきます。
でも、時には自分だけでは吸収できないこともあるんです。
そんな時には、体調不良で、身体や心・頭を休めることが必要な状態になります。
では次に、思春期によく見られる体調不良とその対策を見てみましょう!
思春期によく見られる体調不良
思春期によく見られる体調不良
(1)朝起きられない
(2)頭痛、腹痛、過敏性胃腸症候群、他痛み
(3)月経前症候群
(4)だるさ
思春期の体調不良は、今とてもご相談が多いです。
そして「朝起きられない」「頭痛」などの言葉が同じでも、その状態は本当にお一人お一人違います。
なので実際には、まず他の病気が隠れていないかを病院などで調べます。
そしてそこで特に病気が見つからない場合には、その子の状況を丁寧にお聞きしてから必要なサポートを一緒に見つけていきます。
以下の情報は、そんな時のヒントとしてお役立てください。
(1)朝起きられない
これはご相談の中でもとても多いです。
朝起きられない場合には、大きく2つの状態があります。
①思春期の睡眠パターン
②起立性調節障害
①思春期の睡眠パターン
思春期になると、睡眠パターンが自然に変化します。
大人よりも2時間も、眠くなる時間が遅くなり、朝自然に目が覚める時間も遅くなります。
朝はどうしても登校のために、決まった時間に起きることになりますから、本当は意識して、少し早めに寝る習慣をつけることが大事です。
でも実際には夜になかなか眠くならないことで、こっそり夜更かしをしがちになり、そのために朝起きるのが辛くなるというパターンになる子が小学校高学年くらいから増えてきます。
思春期の身体の大変化期には、十分な睡眠による成長ホルモンの分泌が必要です。
日々のストレスの消化や、学習した内容の定着、大事な前頭葉の発達なども睡眠中に行われます。
思春期にはしっかり寝ることが大事なんです。
ぜひ、お子さん自身に睡眠の重要性を伝えるところから始めてみてください。
今までも睡眠不足から、他の体調不良や学力の低下、ストレスに弱くなる・・・などになっていた事例も少なくありません。
思春期には意識して、早めに寝るような生活リズムを作ることが必要です。
ブルーライトはますます眠気を遠ざけてしまいますので、意識して使い方を決めていきましょう。
また、朝起きる時間が遅くなりがちな長期の休みには、睡眠サイクルがずれやすくなります。
就眠時間・起床時間を、学期中と大幅にはずらさないのがおすすめです 😉
そして塾や部活で睡眠が不足しがちな時には、なるべく睡眠の質を上げるように工夫してみてください。
お風呂に入る時間や寝る前のストレッチなども効果的です!
(参考:朝起きられない子どもにはご注意!思春期の睡眠不足には危険がいっぱい!)
②起立性調節障害
ただの「朝起きづらい」を越えて、以下のような症状が見られたら、それは「起立性調節障害」という状態かもしれません。
*朝起きようとすると立ちくらみがする、起きれない
*起きようとすると、頭痛や吐き気、ドキドキ、だるさ、イライラなどに襲われる
*朝何かを考えようとしてもできなくなる。ぼ〜つとしてしまう
*夕方頃から体調が復活する。そのために夜元気になって夜更かしをしてしまう
*夜早く寝るようにしても、朝に上記のような状態になる
夕方からは元気になるので、家族からは「怠け」「根性が足りないだけ」と思われることもありますが、「起立性調節障害」は、自律神経の乱れが原因です。
これは自分の頑張りだけでは改善できない状態です。
まずは他の病気が隠れていないかを調べてから、必要なサポートできるだけ早めめにするのがオススメです!
実はイマドキではとても多くのお子さんが「起立性調節障害」と呼ばれる状態になっています。
特に春から夏に始まることが多く、年間3700人、中学では10%の子が経験しています。
そうなんです。
朝の体調不良から学校に行けなくなって、不登校になることも少なくありません。
そしてそんな不登校をこじらせるのは、「怠け」「根性なし」だと、家族や子ども自身が自分を責めてしまうことです。
「起立性調節障害」は、お母さん・お父さんが思春期の頃には、あまり知られてなかったものなので、「朝起きられないのはただの怠けだ」とお子さんを責めてしまう方もまだまだいらっしゃるのが現状です 🙁
この状態になってしまったら「気持ち」「根性」だけでは回復できないので、責めるよりも手当が必要です。
そしてまた、他のお子さんから「ズル休み」と言われることも、思春期の子供にとっては大きなダメージになります。
ますます学校に行きづらくなりますね。
ぜひ学校や他のご家庭でも、広く「起立性調節障害」についての情報を共有しましょう!
起立性調節障害になる理由は、様々なものがあります。
身体のバランスの乱れや、ストレスなどの心因的なものからの、自立神経の乱れが直接の原因だと言われています。
①の生活リズムの乱れによる寝不足からなることもあります。
自律神経を整えていくためには、以下のことが役に立ちます。
①しっかり休む
その子の状その時の態に合う睡眠と休息を取る
②口から入れるものを整える
低血糖、貧血、タンパク質不足、ミネラル・ビタミン不足をチェックしてみてください。
どれも血液検査で客観的に数値で把握できます。
「起立性調節障害」では鉄剤が処方されることがあります。
もし、それを飲んでも回復しない場合には、キレートヘム鉄(より吸収率の良いもの。外国製で安価で、個人でも簡単に取り寄せられるものがたくさんあります)に変えてみるのもオススメです。
詳しくは個別にご相談ください。
③腸を整える
ホルモンは腸で作られます。
腸を整えるのは自律神経を整える早道です。
腸壁や腸内フローラを整えるのも効果的です。
④発達の抜けがあれば埋めていく
発達の抜けがあると、感覚過敏などで日頃感じるストレスが多くなります。
アレルギーも出やすくなります。
でも、発達の抜けは必要な運動と栄養素で、何歳からでも回復しますのでご安心くださいね 😉
⑤安心感を与える
怠けではなく、治療が必要な状態であることを子供にも伝えて、子供が安心できると早く回復します。
まずは家族は味方だと、しっかり言葉や態度で伝えましょう。
⑥ストレス因子を減らす
いじめや勉強などの特定のストレスがあれば具体的に解決し、対応の仕方を身に着けましょう。
また、クラスでも「遅刻や欠席はズルではなく起立性調節障害」と情報共有してもらうのも有効です。
どれがその子に効果的なのかは、個別にじっくりみていきます。
さっそく生活リズムを整えるところから始めます!!
(2)頭痛、腹痛、過敏性胃腸症候群、他痛み
この場合にも、身体のバランスの乱れやストレス・悩みからなど、様々な要因が考えられます。
まずは他の病気が隠れていないかを調べてみましょう。
そこで特に原因が見つからない場合には、やはり「本人の気の持ちようだと責めないこと」が大事です。
ストレスや悩みから来るものでも、本人がその原因を意識できていない場合もありますし、わかっていても家族には言いたくないこともあったりします。
ご家庭では、先程の起立性調節障害の場合と同じように、以下のことが効果的です。
①良質の休息をとる
睡眠時間だけでなく、深く眠れているかもチェックしてみてください。
今はスマホのアプリでもちぇっくでるものがいくつもあります。
②口から入れるものを整える
低血糖、貧血、タンパク質不足、ミネラル・ビタミン不足をチェックして、必要なものを補いましょう。
神経系も内臓もタンパク質+ミネラル・ビタミンでできています。
各パーツは1日〜1年で作り変えられますので、いい材料を投入して丈夫にしていきましょう。
③腸を整える
腸内環境を整える。
良い菌を取ることも大事ですが、腸自体もタンパク質+ビタミン・ミネラルでできているので、それらをとることも忘れずに。
④発達の抜けがあれば埋めていく
感覚過敏や自己肯定感の低下などの改善につながります。
必要な埋め方については個別にご相談ください。
⑤安心感を与える
怠けではなく、自律神経の乱れだと本人にも伝え、整える意欲をもってもらいましょう。
まずは家族は味方だと、しっかり言葉で伝えてください。
⑥ストレス因子を減らす
本人がわかっているストレス源(友達関係、勉強など)があれば、取り除きましょう。
もし本人が家族には言いずらい場合には、外部のコーチなどに任せるのもおすすめです。
大事なのは現状の課題解決と、この先に似たような出来事が起きた時に、うまく対応できるすべを身につけることです。
その子には何が効果的なのかを見つけましょう❣
(3)月経前症候群・生理痛
ホルモンバランスの整っていない思春期には、月経前症候群や生理痛になることも珍しくないものです。
やはり、痛みがある時に無理をするのは避けたいですね。
何かの病気が隠れていないかを調べてから、以下のことも試してみてください。
①口から入れるものを整える
低血糖、貧血、タンパク質不足、ミネラル・ビタミン不足をチェック
成長期には大人よりも1.5~2倍の蛋白質と鉄分などのミネラル・ビタミンが必要です。
さらに生理では多くの蛋白質と鉄分などが使われます。
ところが子どもはお腹が空いた時に「エネルギー不足」と勘違いして、大量の糖質=ご飯や甘いもの、スナックなどばかりとってしまうことがあります。
糖質は手軽に食べられるので、どうしてもすぐに手が伸びます。
でも高エネルギーだけのものは、すぐにお腹が空くんです。
それでまた高エネルギーのものを食べてしまう。。という循環になりやすくなります 🙁
このようなことから栄養バランスを崩して、低血糖になっているお子さんもかなりいらっしゃいます。
「私はたくさん食べている」と安心してしまいやすいので、ここは注意が必要なところです。
大事なのは「量が足りているか」ではなく「その子に今必要な栄養素が摂れているか」です。
②腸を整える
腸自体を丈夫にしたり、腸内環境を整えて、大事なホルモンバランスを整えていきましょう。
③安心感を与える
栄養バランスや腸内環境を整えることで改善するものだと、本人にも伝えて安心させて一緒に改善をしていきましょう。
生理痛はかなり「食べたもの」に影響されます。
身体に入れるものを変えただけで、数年来の生理痛がなくなった子もたくさんいます。
女子にとってはかなり大事なことなので、とても喜んでくれてます
(^^)
(4)だるさ
なぜか日本の思春期の子は「だるい」と言うことが多いようです。
それには体調不良からのこともありますが、宿題や部活などで「やるべきこと」が多すぎる状態だったり、「自分のやりたいことを見つけられてない、やれてない」こともあるようです。
身体・心・頭の3つの視点から見ていくと、根本的にサクッと解決していきます!
身体については一度病気が隠れていないかを調べてから、以下のこともやってみてください。
①良質で十分な睡眠
勉強なども含めた時間の使い方や、学習方法を見直して、勉強を効率的にするのもおすすめです!
勉強の質を上げて時間を短縮できたら、睡眠に回しましょう。
海外では思春期の子どもには8〜9時間睡眠が推奨されています。
②口から入れるものを整える
成長期というだけでも、大人よりも大量の蛋白質と鉄分などのミネラル・ビタミンが必要な状態です。
本人にもその情報を伝えて、本人が外で食べるものを選ぶ時にも、少しずつでも意識できるといいですね。
③腸を整える
腸は元気・やる気の源です。
腸自体を丈夫にしてから、発酵食品や良質の菌を取り入れてみましょう。
④発達の抜けをうめる
発達の抜けがあると、自分の思い通りに自分の身体を動かせないなどのストレスから、やる気を失ってしまうこともあります。
不器用や勉強のしずらさなどの発達の抜けからの影響を「自分がダメだから」と勘違いして、自己肯定感を下げてしまうのは一番避けたいです。
⑤ストレス因子を減らす、エネルギーのわくことを見つける
悩みやスッキリしないことがあれば、コーチなどに相談すると短期間で解消するでしょう。
ストレスの具体的な解決と、今後の対応の仕方を身に着けましょう!
また、自分が望む進路ややりたいことを見つけると、根本的なやる気がでます 😀
(参考:受験勉強にやる気が出ない⁉身体・心・頭で整えよう!)
原因が見つからないのにだるさが続く場合には、「思春期うつ」になっていることもありますので、早めにケアしてあげてください。
(参考:「 思春期うつ」を知っておこう!「反抗期だから」と見落とさないために)
そうなんです。
なので、一人ひとりを丁寧に見ていくことが大切です。
でも、思春期の子どもは、自分から積極的に体調不良を親に伝えたり、治そうとすることが少ないんです。
それは思春期になると自分の気持ちや体調を人に伝えることを避けたがるからです。
自分の痛みや「朝起きられないこと」にも、なるべく目を向けないようにしがちです。
また、自分で体調不良を感じても、それをうまく表現するだけの言葉の力がないために、伝えるのをあきらめてしまう子も居ます。
なので、もし子供の体調不良を見つけたり、本人からの訴えがあった時には、軽く扱わずに、味方になって対応してあげてください。
なんでも、早めに対応すると短期間で回復します!
病院で検査しても特定の原因が見つからなかった場合にこそ、「怠け」「気のせい」と子供を責めてしまうのはNGです。
そこで子供の自己肯定感が下がりますし、親子の信頼関係にもヒビが入ってしまいます。
その2つはとても重要なのに、あとから取り戻そうとするには、時間がかかるものなんです 🙁
今までも、睡眠や食べ物などを整えたり、悩みの解決をしたことなどで、ぐんぐん回復していったお子さんたちはいっぱい居ます。
身体・心・頭の3つの方向からのアプローチで回復はとても早まります
(^_-)-☆
なぜイマドキの思春期には体調不良が多いのか
このように、思春期は体調不良になりやすい時期です。
ところが特にイマドキでは、思春期に体調不良になる子がとても増えてます。
それにはこのようなワケがあります。
イマドキに体調不良になる子が増えているワケ
(A)睡眠不足になりやすい環境
(B)栄養バランスを崩しやすい環境
(C)友人関係が難しくなっている
(D)大量の情報を簡単に手に入れられる時代
(E)発達の抜けがある子が増えている
(A)睡眠不足になりやすい環境
受験の高度化や学校の指導方針によって、イマドキの中高生に出される日々の宿題の量はとても増えてます。
また、塾や習い事をしている子も増えていて、特に平日の睡眠時間は少なくなる傾向があります。
周りが同じようだと、なかなか自分が睡眠不足だと気づきにくいですね。
さらに、手軽なスマホやネット・ゲームで息抜きをしようとして、そこからついつい時間を使ってしまう子も多いです。
睡眠は子どもが思っているよりもずっと大事なものです。
眠っている間にでる成長ホルモンが、身体を整えたり、心を安定されたり、覚えた勉強内容を固定させたりするんです。
「無理が効く時期だから」と無理ばかりしていると、ある日突然起立性調節障害になってしまう子も多いので、注意が必要です。
(B)栄養バランスを崩しやすい環境
思春期には大量のタンパク質とミネラル・ビタミンが必要なのですが、どうしてもお腹が空くと、簡単にエネルギーを手に入れようとして、炭水化物や甘いものばかりを食べてしまいがちです。
楽しみに食べる分にはいいですが、偏りすぎから低血糖になり、体調不良になっている子はとても多いです。
注意が必要なのは、文部科学省の「日本食品標準成分表」で発表されているように、近年の野菜に含まれるミネラル・ビタミンが大幅に減少し続けていることです。
例えば1950年の数値に対して、2010年時点で、なんと同じ量の野菜に含まれるビタミンAが、ニンジンは5分の1、ホウレン草は7分の1、ブロッコリーは13分の1、ピーマンはなんと18分の1だと言うんです
(*_*)!
つまり、同じ量の野菜を食べていても、子どもたちが取り入れられるミネラルやビタミンがものすごく少なくなっているということなんです!
かつては普通の食事をしていればミネラル・ビタミンは必要量だけ取れたので、「必須栄養素」として摂ることを特別に奨励されていませんでした。
でも最近は国でも、「必須5代栄養素」として意識して取り入れるように指導しています。
ヨーロッパやアメリカでもそれはずっと以前から問題とされていて、なんと1940年代から、普通に売られている小麦粉などにも鉄やビタミンを始めから添加しています。
それによって大幅に減った病気も多いというデータも出ています。
残念ながら日本では、そういう意識が国全体においてはまだまだ低いので、気がついた個人から手を打つ必要があります。
タンパク質だけを大量にとっても、それを内臓や骨、神経系などの組織に変換するためには、ミネラルやビタミンが必要です。
そしてタンパク質・ビタミン・ミネラルは一度に大量にとっても、一定の時間で流れてしまうものです。
イマドキでは、タンパク質・ミネラル・ビタミンは個人で意識して、こまめに十分取り入れることが必要です。
そうなんですよ〜 🙁
「ちゃんと普通に食べてるのに」と言いたくなりますが、この飽食の時代に栄養は不足しがちなんです。
びっくりですよね
(・o・)!!
イマドキの思春期の体調不良には、その影響も大きいです。
発達障害のお子さんが増えているのにも、親世代に既に栄養バランスの偏りがある(貧血の方が増えている)ので、それが影響しているという説もあります。
それに同じものを食べても、人によっても、その時の腸の状態によっても消化できる量も内容も違うんです。
これは個人のDNAと、その時の消化能力によって異なります。
家族でもDNAは違うので、同じものを食べていても、ある病気や体調不良になりやすい人が居るんです。
このあたりは気がつきにくいですよね 🙄
体調不良には、良質のサプリなどを取り入れてみるのも一つのアイデアです。
安価で手軽なものもありますので、詳しくは個別にご相談ください。
(C)友人関係が難しくなっている
イマドキの思春期は、友人関係からのストレスも増えてます。
思春期の始め、特に中学生時代には、子供たちは友達とぴったりくっつきあおうとします。
家族以外の「仲間」を作る段階になるからです。
そしてぴったりくっつくことで、返ってお互いの違いに気がつくようになり、やがてその違いを受け入れていくことを学ぶ・・というのが思春期の人間関係の学びのステップになります。
(参考:仲良しグループがしんどい!思春期の友達関係と親のできること)
イマドキのようにSNSが当たり前ではない頃までは、思春期の友達関係も、一度家に変えればオフにできました。
その時間で気持ちを切り替えたり、落ち着いて考えることもできたんです。
友達との関係もゆっくりと作っていくことができました。
ところがイマドキでは、学校が終わって自宅に居ても、SNSで24時間友達と繋がりっぱなしになってしまいます。
「ぴったりくっつきあう」がかなりの密度になり、それなりのストレスにもなります。
それにイマドキでは、お互い顔を見ずにどんどんメッセージだけでもやり取りができるので、ついその場の勢いやノリで発した言葉で、関係がこじれてしまうことも多いものです
(T_T)
(参考:中学生のスマホ!ルール設定を子どもの成長につなげよう)
友達関係のストレスから、体調不良になる子も増えてます。
(D)大量の情報を簡単に手に入れられる時代
イマドキでは、誰でも大量の情報を無料で簡単に手に入れられるようになりました。
それはとても便利な半面、情報リテラシーがないと、それに巻き込まれてしまうこともあります。
イマドキでは情報の発信が誰でも手軽にできるので、その中にはかなり信憑性の低いものも増えてます。
それを見極める力がとても大事です。
まだ思春期の頃だと「興味性」「面白さ」や自分の気持や思い込みに引っ張られてしまいやすいので、出会った情報をまるごと信じ込んでしまうこともあるんです。
そこから考え込んで気持ちが下がったり、体調不良になってしまうことも多いです。
また、この時期は友達の言うことの影響も大きいので、友達が誤情報を元に言ってることを真に受けてしまうこともよくあります。
「情報リテラシー」を早めに身につけるのも大事ですね。
(E)発達の抜けがある子が増えている
「発達の抜け」は誰にでも多少はあるものです。
そこから感じ方の違いや、動きの違いがうまれます。
それでも最近は、それが本人の動きにくさや生き辛さにつながるレベルで残っている子が増えてます。
そのワケとしては、地球規模での環境や食物の変化なども挙げられていて、かなり複合的なもののようです。
「発達の抜け」の影響も「本人の頑張り」だけではどうにもならないものなので、埋めていくために必要な対応をしていきましょう。
便利な新しものが次々と生み出されているんですが、それらの長期的な影響については、まだまだ分かっていないこともたくさんあります。
もともと思春期は体調不良になりやすい時期ですが、より深刻になる子が増えてます。
早めの発見と対応が大事です!
思春期の体調不良:イマドキに増えてるワケと対策は 終わりに
いかがでしたでしょうか
思春期の体調不良と対策、イマドキに増えているワケについてご紹介しました。
自分たちの頃や元気な子を基準にして「おかしい」と決めつけたり、また反対に「今はみんなそうだから」と流してしまわないように気をつけようと思いました!
具体的な病名がつかないと、「やる気のせい」にして本人を責めたり、どうしようもなくてそのまま放置しがちですが、やっぱり本当は「元気」が当たり前なんです。
「その子」の身体と心と頭と環境をしっかり見ていくと、元気のヒントが見つかります!
うちの場合にはまず、子どもの生活と食について聞いてみます!
子供が実際に寝てる時間や外で食べてるものについて、あまり聞いたことがなかったです 😉
そしてどんな状態からでも、適切なサポートがあれば、身体も心も頭もちゃんと回復していきます。
希望をもって、現状をしっかり見るところから始めましょう❢
♡♡あとがき♡♡
良質の睡眠はとても大事なんですが、なかには「眠るのが下手な子」もいます。
長く寝ているようなのにすっきりしない場合はそうかもしれません。
何を隠そう、私もそうでした!
なので、長時間眠るのが必要だったんです。
「病気」ではないので、そのまま過ごしていたんですが、やがて食べ物に少し気をつけたり、発達の抜けを埋めたり、コーチングでちょとした気がかりはサクサク解決するようになってから、気がついたら前より短時間の睡眠でもイケるようになりました。
ピンときたらお試しくださいね〜✿
講座やセッションでも、理論とその子に合う実践方法をお伝えしています。
元気になれば生活の質も上がります。
最近はアントニオ猪木さんばりに『元気があれば何でもできる』を実感しています
\(^o^)/
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