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「やめられない」のは思春期の脳の発達から⁉:親の関わり5つのコツ
「今やっていることをやめられない」と、時間に間に合わなくなることが多くなります。
遅刻が多いと信用をなくしますし、時間がズルズルになれば生活リズムも崩れて、日常にも支障が出ます。
そんなお困りが出やすい思春期には、小さい頃よりもそうなってしまうワケが実は脳の発達にあるのです。
出かける時間がわかっているのに、髪をいじっているとそれに夢中になってやめられないので遅刻することもよくあります。
ゲームも「もうちょっとだけ!」と約束の時間になってもやめられないことがしょっちゅうです。
小さい頃のほうが、「時間だよ」と言うとやめられたと思うんです。
どうしてこうなっちゃったのか、毎回見ているとイライラしちゃって私も疲れます 😐
そうですよね、思春期あるあるですね。
私もお恥ずかしながら大昔に、髪型が決まらなくて待ち合わせに遅刻したことがあったりします 😳
そう言えば、ママ友のところはゲームをやめられなくて、寝る時間が遅くなって、学校に間に合わないこともあるそうです。
うちはまだ?そこまでではないですが、このままで、ちゃんとやるべきことをやれるようになれるか心配です。
「時間をみて切り上げなさい」と声をかけると「わかってる」とは言うんですが、やめられないんです。
意志が弱いのは、変えられないですか?
大丈夫です!ご安心くださいね 🙂
「やめられない」から抜け出す方法はちゃんとあります。
個体差はありますが、実は思春期に「やめられない」になりがちなのは、脳の発達の仕方が大きく影響しています。
それを踏まえた関わりをすると、子どもは上手にそこから抜け出せます。
ではこれからご一緒に、思春期の脳と「やめられない」の関係について見てみましょう!
目次
「やめられない」が多くなると出てくるお困りは
思春期には脳の発達の影響で「今やっていることがやめられない」が多くなりがちです。
そうなると、次の時間に間に合わなくなって遅刻する(登校、部活、塾、待ち合わせなど)こともふえますね。
それだと始めから参加できなくなりますし、他の人からの信用も失って、本人の自己肯定感も下がります。
また、どうしても生活リズムが乱れます(就眠時間が遅くなり、睡眠時間が減る)
それが多くなると、朝起きられなくなる、夕方に昼寝したら起きられなくなる、心身のエネルギー低下などにつながります
睡眠不足による集中力の低下により、気づかないうちに学力や部活・塾でのパフォーマンスが低下します
睡眠不足はイライラの元なので、友達や先生とうまく行かなくなったり、ぐるぐる思考にも陥りがちです。
また、デジタル依存にもなりやすくなりますので注意が必要ですね。
はい、特に子どもは自分ではあまり気づかないのですが、「やめられない」の影響は大きくなることもあるので、気をつけたいですね。
ただ、「ちゃんと時間でやめなさい!」と注意するだけでは、なかなか改善できないことも多いのです。
それは子どもの「性格」ではなく、思春期の脳の発達過程からの影響があるからです。
次はその脳の発達について見てみましょう!
思春期の脳の発達から「面白くてやめられない」になりやすい
人間は他の動物よりもとても複雑なので、「大人」と比べるとかなり未熟な状態で生まれてきます。
そうなんです。
人間も胎児の頃から成長し続けているのですが、一番最後に発達するのが「脳」なんです。
「人間の脳」として完成するのは大体何歳だと言われているか、ご存知ですか?
実は、「人間の脳」としての発達が完了するのは25~30歳と言われているんです。
はい、私も初めに聞いた時にはびっくりしました 🙂
脳の中でも最後に発達する部分が、脳の前にある「前頭葉」と言う部分です。
ここは思春期が始まる10歳過ぎくらいから、急速に発達しはじめて、先程の25~30歳までの時間をかけて発達が進むのです。
そうなんです。
なので「思春期、10代は脳がまだ未完成で、あちこち配線が完全に繋がってないが、成長し続ている状態」なのです。
そして最もこの時期に成長する=つまり未完成なのは前頭葉で、その役割が「本能や感情からの情報を客観的に判断して、自分の行動の指令を出す」なのです。
それに必要な
「感情に飲み込まれずに状況を把握する」
「自分のことを客観的に捉える」
「遠い未来までを現在から具体的にイメージする」=長期的な計画を立てる
「危険やリスクを評価する」
「他の人に共感したり立場を思いやる」
などは、前頭葉が司っています。
脳についても発達は「栄養」と「適切な刺激によって使う」ことで進みます。
思春期には「栄養」と「使う練習」がとても大事なことがわかりますね。
つまり、思春期にはこれらの練習が大事なのですが、裏返せば、「発達途中なので、まだそれらが十分に発達していない状態」だとも言えるのです。
アメリカ国立精神衛生研究所の大規模研究の結果でも、10代での脳の完成度は80%で、残りの20%は他の領域とのつながりが弱い状態だったと発表されています。
その後さらに5年・10年かけて、前頭葉が発達するのが人間なのです。
思春期になると身体も大きくなりますし、本人も「大人扱い」を望むようになるので、つい「もう大人のように考えたり行動できるはず」と思ってしまいがちなのですが、実は前頭葉は「まだまだこれから!」という状態なのです。
さらにもう一つ、思春期が始まると性ホルモンが脳の扁桃体あたりで活発になります。
そうなると「感情」や「欲求」などが活性化します。
大人になると、感情や欲求を感じながらも、前頭葉で自分の将来や周りへの影響やリスクを踏まえて、自分の行動を選択できるようになります。
つまり扁桃体近辺からの情報を前頭葉がさばくことができるようになるのです。
しかし、思春期のうちには感情や欲求は強くなるのに、その影響を踏まえる前頭葉がまだ未熟なので、目先の感情や欲求に引っ張られやすいという状態になりやすいという状態なのです。
そこから「今やっていることが面白いとやめられない」という状態になりやすいのです。
もちろん個体差はかなりあります。
それは胎児期からの栄養状態やそこまでどのような環境刺激を受けてどんな行動練習をしてきたかで違ってきます。
そしてこのような「思春期」があるのは人間だけなのですが、人間にこのような思春期があることで、好奇心を働かせて新しく社会を切り開けるので、地球で広くで生き残れるようになったとも言われています。
でもうちの子については、やっぱりこのままだと、本人がこの先困るんじゃないかと心配です。
うまく発達させられることはできますか?
はい、もちろん大丈夫です!
次にもう少し詳しく思春期の脳と「やめられない」についてみてから、それを踏まえての関わりのコツもご紹介しますね
前頭葉の未熟が「やめられない」とどう繋がるの?
前頭葉は「司令塔」なので、それがまだ未熟だと様々なことが起こります。
ある意味思春期は、その未熟さゆえに、失敗もしながら、「こういう時にはこのようにするといいんだ」ということを学習していく時期とも言えます。
その学習こそが脳を繋いで、発達を促していくのです。
そうなんです。
「自然の結末から学ぶ」チャンスや「論理的結末を考える練習」を子どもにさせることは、子どもの脳を発達させますので、と手も大事なことなんです。
(参考:過干渉な親をやめたい!と思った時に大事な3つのコツ:チェックリスト付き)
ではここで「やめられない」に関わる前頭葉の働きと影響を見てみましょう
「やめられない」に関わる前頭葉の働きと影響
「将来するべきことを覚えておく」というのは、例えば、「今日帰ったら親にプリントを見せる」とか「今日こそ社会の勉強をしなくちゃ」などを覚えておく力です。
この力は、6歳から10歳までは順調に成長しますが、なぜかその後の10歳から14歳までにはほとんと成長しないと言われています。
本人は、それを言われたときには「分かった、やろう」と思っていても、なにか別のことをし始めると10才児と同じくらいのレベルで思い出してやり遂げられないというわけです。
親が「やっておいてね」と言ったこともすっとばされてしまうと、親としては「なんで?」と怒りたくもなりますが、責めても改善しにくいので、この時期にはとにかく何度も伝えることと、「手帳を持たせてメモを取る習慣」をつけさせるチャンスにするのがおすすめです。
なので、何かお気に入りの手帳かノートを見つけてもらって、覚えておくべきことは全部そこにメモするようにおすすめします。
始めはめんどくさい、という態度の子でも、その後大学生になってから「あの時メモすることを覚えられてとても良かったです」といってくれる子も多いです 🙂
心身のエネルギーがとても低下しているときには別ですが、本来の思春期の子はただじっとしているのは難しいものです。
「暇」に耐えきれずに、自分でなにかしようと動き出します。
つまり、「しない」のは苦手で「する」方が得意なのです。
ある文字が見えたらボタンを押し、別の文字が見えたら「押さない」というシンプルなテストを幼児から若者にテストしたところ、結局押したか押さなかったかには、それほど大きな差がありませんでした。
ところが「押さない」という行動を決定するまでにかかる時間が、8歳から20歳までの間では大幅に増えたのです。
つまりそこに「押したいけど押さないようにしよう」という葛藤があったということです。
8歳以下の子のほうが、シンプルに「押さない」と決められると思うと、ちょっと面白いですね
思春期の子は「面白いこと・楽しいこと・興味のあることが目に入ったら、それをしないで済ますのが難しい」傾向が本能的にあるのです。
「続きが気になったらやめられない」のもそうですね。
「行動の切り替え」は前頭葉のすぐ隣りにある「頭頂葉」が司っています。
ここも発達がゆっくり進む部分です。
「ながら」は同時にいくつかのことをやっているような錯覚になりますが、実は人間の脳は集中は1つのことにしかできないのです。
自転車の運転をしながら携帯で話していたり、考え事をしている時には、人は何度も脳の集中先を切り替えながら行っています。
なので、携帯で「え、ホント?」などと集中をそちらに向けてしまうと、自転車を壁にぶつけてしまったりするのです。
思春期には側頭葉も未完成なので、大人よりもさらに切り替えが苦手です。
ながら勉強をしている時、おしゃべりしながらの宿題などは、じつはとても効率が悪いのですが、子どもは結構それをやりたがりますね。
図書館などで「それしかできない」環境になると、勉強が捗ったという体験をさせたり、ポモドーロテクニックを体験させるのもオススメです。
(ポモドーロテクニックについてはこちらのブログの「やるべきことができない時の7つの原因と対策とは」の「6.集中できない」に詳しく書いています)
思春期の脳は扁桃体あたりが過敏なので、何かを聞いたり見たりして、「面白そう」「楽しそう」「美味しそう」などと快感=報酬が得られると思ったら、大人よりもすぐに・大量に脳内にドーパミン(快楽ホルモン)が放出されます。
そして思春期には、大人よりもなにか特定のものに対して、それを求める傾向が強くあります。
ハマる、のめり込む、集中しやすいのです。
自分がハマっているもので、途中でやめられなくなるのはこの状態になりやすいからです。
この状態は放おっておけば、繰り返しを求め続けますし、だんだん以前の量や時間では満足できなくなっても行きます。
いわいる「依存」になりやすい傾向が思春期にはあることも、とても重要なので親御さんには心に留めておいていただきたいところです。
自分にとってプラスになる情報を処理する部分は、脳のあちこちに分散していますが、マイナスの情報を処理するのは前頭葉に集中していると言われています。
思春期には前頭葉が未熟で、他の部分とのつながりがぼやけているために、「あ、これはまずい」と思っても、「じゃあ、どうする」と情報を総合的にまとめてリスク評価をすることが難しいのです。
自分にとってのマイナスな情報をうまく処理できないために、リスクがわかっていても「報酬への期待」に負けてしまったり、実際に失敗してもそこから学びにくいこともあります。
報酬への欲求(やりたいことをやる)が強いのに、それにまつわるリスクをぼんやりとしか捉えられないのであれば、今やっている面白いこと・夢中なことを「やめられない」になりやすいですね
リスクについてその前に自分でわかってても、いざとなったらやめられないのはそういうワケだったんですね
そうなんです。
そういうことは、思春期の子には実に多く見られます。
でもご安心くださいね
前頭葉を使って、他の部分と繋がるように栄養と繋がるように考えさせることを重ねれば、ちゃんと発達成長していきます!
詳しくは後で「関わりのコツ」でみてみましょう
ちょっとした刺激で感情や本能が強く反応してしまう思春期は、環境からの刺激に影響を受けやすいです。
良い刺激が入れば良い反応になりますし、逆も同じです。
また、脳も身体も心も頭も発達中なので不安定なために、ストレス過多・不必要なものを体内に入れる・体内に必要なものの不足・環境の変化などの影響も受けやすいのです。
心身ともに健康であれば、多少の環境刺激には柔軟に対応できますが、その子のキャパを超えるととたんにガクッと不調になります。
不登校や思春期うつはそんな状態と言えます。
そのような状態の時には、小さい頃とは違って「なぜこうなったんだろう」「なぜ自分だけ」とぐるぐる思考にもハマりやすいです。
そしてぐるぐる思考をしていると辛いので、現実逃避として、何か自分の木分を変えてくれたり考えなくていい状態にしてくれるものにハマる、依存してしまうことも多々あります。
そのような時には、子どもの「ゲームやりすぎ」とか「好きなことをやらせろ!と暴れる」などの問題行動だけをなんとかしようとするのではなく、その子ど身体・心・頭の全体から健康を取り戻せるようにサポートするのがおすすめです。
以前よりも成長して、ずっと良い状態になるチャンスに変えていきましょう!
そうなんです。
脳というハードの影響もありますので、本人の意志だけでは改善が難しいところも多いんです。
その子が本来の発達成長ができるようにサポートができると、これまでもたくさんのお子さんとご家族が笑顔になっていきましたので、そこはご安心下さい
「やめられない」が発動した時の、脳を成長させる親の関わり5つのコツ
「やめられない」への親の関わり5つのコツ
思春期の子どもとのコミュニケーションで、最も大事なのがこのコツです。
ここまで見てきたように、思春期の子どもはちょっとした刺激で感情や本能が揺れ動きだします。
自分が悪いとわかっていても、動き出した感情や本能的欲求をすぐに抑えるのが、大人よりも難しいのです。
そして感情や本能的欲求が過激になっている時には、大人でも冷静に「考える」ことが難しくなるものです。
特に発達の抜けがある子や、今ストレスフルな子は、ちょっとした興奮した口調や態度で「自分が攻撃されている」としか受け取れなくなります。
そうなるとせっかく子どものために言っている言葉も、内容が全く頭に入らなくなって、途切れとぎれの単語を拾われて反論大会かだんまり大会になってしまうのです。
すでにゲームやスマホで興奮状態に子どもがなっている場合には、まず子どもに話しかける声のトーンは落とし、ゆっくりペースを守ります。
徐々に子どもが落ち着いてから、本題に入るのがおすすめです。
親だって「またやってる!」とか「またやめられない!」となると、カッとしてしまうこともありますよね。
そんな時にはまず深呼吸をしたり、一度別の場所に行ってみるなどしてから、関わるのがおすすめです。
また、「わかっててやれるはずなのにやらない」と思うと腹も立ちますが
今回のように思春期の特徴を知っておくと
「今はわかっててもやれない状態になりやすいんだ。これから身につけていくんだね」と思えるので、腹の立ち具合も少し収まります
(経験者のワタシより)
思春期の子どもを見ていると、あれもこれもと気になることがたくさん見つかることもありますね
そんな時こそ、そのなかから「最も改善してほしいもの」か、「一番改善しやすいもの」を選んで、まずはそれだけについて話すのがおすすめです。
ここまで見てきたように、思春期の子どもはアレコレ気が散りやすく、全体をまとめて順序立てていく力がまだ発達途中です。
キャパオーバーになって「全部できない」になるよりも、一つに絞って取り組んで「やったらできた!」という体験を徐々に増やしていく方が、子どもの発達も早く進みますし、自己肯定感も上がります!
一つのテーマを選んだら
*今の状況についてそれについてどう思っているのか
*どうしたいと本当は思っているのか
*そのために今できることは何か?
と順番に、本人の言葉で話してもらうように関わります。
これを親が一方的に話しても、子どもはその思考の過程がわからないので、自分ごとにはあまりなりません。
「言われたことだけやってればいいや」という指示待ち人間になるのでは残念すぎです 🙁
自分の言葉で話すには、自分で順番に考えることが必要です。
その練習を繰り返していくことで、だんだん脳のつながりも育ちます!
一つの行動に絞って、ちゃんと理由と行動について話し合ったとしても、残念ながら、子どもはそれをすっ飛ばしてしまうことも、消して珍しくはありません。
ここまでに見てきたように
・やるつもりだったけど頭から消えた
・別のことに意識が向いて思い出せなかった
・別のことに夢中になってしまった
などなどなど・・・
大人としては、がっかりですね 🙄
そんな時には、がっかりした自分をヨシヨシしてあげてから、また要点を繰り返し伝えるのがオススメです。
具体的な行動についてのリスクとコストについて、何度でも思い出させてあげてみて下さい。
「もう、何度言ってもだめだから」とやめてしまうと、それで終わりになってしまいます。
ここは本当に繰り返しが大事なんです。
ある意味どっちがしつこいか?でもあるところです。
子どもの脳が繋がったら、その分成長しますので、徐々に繰り返す回数は減っていきます。
そこまで行く間のお母さん・お父さんのイライラは、専門家に話して解消することもできます!
思春期には目から耳から入って、面白そうなことは、気になってしょうがない状態になりやすいのです。
次に何かをしなくちゃ!と思っていても、つい新しい刺激に引き寄せられてしまいます。
それを抑えるのは、意志だけでは難しいのが思春期なので
「やめられない」を卒業して時間通りに動く練習をしている間は、なるべく今必要ではないものは近くに置かない環境づくりも重要です。
例えば出かける20分前になったらスマホはカバンの中にしまうなどのルール作りも必要なことはよくあります。
ルール作りについてはこちらもご参照下さい
家のルールの作り方と運用のコツ:行動を制約されたくない思春期に
また、特にゲーム・スマホなどでの依存が進んでしまっている場合には、物理的に使える時間を制限したり、一度0にするなどが必要なケースもあります。
デジタル依存の研究では、長時間のデジタルの使用が続くと、ニコチンやアルコール中毒と同じ脳の状態になってしまうことも報告されています。
大人の脳への影響と、発達途中の子どもへの脳への影響は全く違うという研究結果は世界中で発表されています。
「依存」は薬では治療できないのですが、関わり方を含めた環境の改善(身体・心・頭への働きかけ)が有効です。
もちろん、短時間の使用はかえって学習能力を高めるという報告もありますし、これからの社会ではデジタルを使用することは必須です。
目標は、「その子が上手に時間内で使えるようになる」ことです。
参考:ゲームが与える影響には要注意!思春期に成長する脳・身体・心へ
ゲーム依存には回復のための関わりがあります。
ピンときた方は思春期最幸家族講座思春期に最幸家族になる講座や個人セッションをご活用下さい。
ここまで見てきましたように、思春期の脳は報酬(楽しい、嬉しい)に敏感です。
なので、ちょっとしたことでも褒める・勇気づけるは子どもの心に届きます。
タイプによっては正面からホメられるのが苦手な子もいますが、「褒める」がちゃんと「勇気づけ」になっていれば、どの子も必ず受け取ります。
参考:子どもが伸びる褒め方は?思春期の子育てで知っておきたい勇気づけ
思春期にもなれば、ホメられてすぐにわかりやすく喜ばないこともありますが、セッションをしている途中で、ちょっと嬉しそうに「お母さんにこう言われた」と教えてくれる子も多いです 🙂
また、親からすれば「子どもの笑顔を増やしたい、一緒に楽しく過ごしたい」という思いは当たり前過ぎて、今更言わなくてもわかるよね、という感じですが
思えば私も子どもの頃には「親は他の弟妹だけで良かったと思ってるんじゃないかな」などという不安を感じたこともありました。
日本では愛情をマメに表現する習慣がないですが、「あなたのことが大切だよ」などとさらっと一言、偶に伝えてみるのもオススメです 🙂
「やめられない」のは思春期の脳の発達から⁉:おわりに
そういう傾向がでやすい時期だとわかって、ちょっと気が楽になりました 🙂
これまではイライラしたまま話しかけたりしてましたが、5つのコツをやってみます!
ぜひ、楽しみながらやってみてくださいね
❤❤あとがき❤❤
子どもは15歳位になると、論理的に考える力も育ってきます。
でも、結構筋の通ったことも言うので、「わかってるんだ」と思っていたら、それが行動に現れてない❣・・・なんてことが起きるのも思春期です。
前頭葉だけが個別に発達するのではなく、他の脳の部分とも繋がって使えるようになるのかが大事なポイントなのです。
うまく繋がってない時には、子どもが「屁理屈大魔王」になることもあります。
その屁理屈に負けてしまうと、さらに大魔王が大きくなってしまうので、そういう場合にはあとからでも、ちゃんと客観的な情報と突き合わせながら、屁理屈の辻褄を合うように考え直せるチャンスにできるといいですね。
屁理屈を言う子は、事実との突き合わせを繰り返していくと、案外しっかり考えられるようにもなっていきます。
発達のための栄養がちゃんと取れていることが前提になります 😉
思春期には成長途中であるための、あやふやさや危なっかしさもたくさんあります。
それでも必要な環境刺激を得られると、本当に驚くくらい成長していくので、それを見るたびに私も希望と勇気をもらってます
(^^)/❤
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