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思春期と起立性調節障害
こんばんは。
昨日は「思春期コミュニケーション
体験セミナー」を開催して
今日はある学校のPTAの集まりでも
セミナーをしてきました。
ポロポロ涙を流すお母さん
目を真っ赤にするお父さんが沢山いらっしゃいました。
さて、思春期と睡眠についてのお話しです。
思春期になると
「起立性調節障害」という診断がつく
症状が出ることがあります。
朝起きれない
起きても動き出すまでに
とても沢山の時間がかかってしまう
頑張って学校に行こうとすると
気持ち悪くなる、頭痛がする
お腹を下す・・・などの
症状がある時にこの診断名が付きます。
そしてこの症状は朝とてもひどいのに
夕方以降はけろっとして
元気になる、ということも少なくありません。
起立性調節障害については
自律神経の不調が原因で
その元は精神的ストレスだ、と
一般的には言われています。
しかし、このような症状が出た時の
”理由”は
実は100人いれば100通りのものがあるのです。
確かに一番多い”理由”は
「心理的なストレス」です。
学校で嫌な体験があったりして
学校に居ることが強いストレスに
なっている場合があります。
「いじめ」や「合わない先生」などはその典型ですね。
または学校以外のことで
強くストレスを感じている場合もあります。
例えば家の中のことで
強くストレスを抱えてしまい
自律神経がバランスを崩し
その問題に自分のエネルギーが吸い取られて
「学校に行く」というエネルギーが
足りなくなることもあります。
このような場合には
「学校に行く」ことのブレーキになっている
「課題」を解決する必要がありますね。
そのままムリに学校に行っても
また傷つくか
エネルギー不足になってしまいます。
そしてそのような「これかな?」と
思い当たるストレスがなくても
同じような症状がでることもあります。
この場合には
その子にとってのストレス総量が
その子のキャパを超えている状態です。
実は私も小学生のころから
1学期に1日くらいの頻度で朝に
「あ、今日は寝ている日だ」とわかる、
ということがありました。
まったく「学校に行きたくない」理由は
自分で思い当たらないのですが
とにかく「休まなければ」と
身体が要求していた感じです。
そのような時には母に
テキトーな理由を告げて
とにかく午後まで爆睡していました。
私の場合には
朝気持ち悪いなどは全く無く
午後からはしゃきっと起きて
夜もいつもの通り眠っていました。
そして翌朝からは通常営業です。
今から思えば
自分でもわからない様々なストレスが
日々の睡眠では消化しきれずに
自分のキャパいっぱいまで溜まると
爆睡でそれを消化する、ということを
やっていたのだと思います。
これはお嫁に行って
朝自分の都合で寝ていることが
できなくなるまで
間隔はあいてきていましたが
続いていたと思います。
子育て中は時間を見つけては
昼寝をして代わりにしていたようです。
私の場合には、そのような行動が
たまたま大きな問題にならずに
こまめに起きていただけですが
これがもっと辛抱強い子だと
ストレスが溜まりに溜まり過ぎて
一気に眠ることが必要になります。
このようなケースでは
一日位では足りずに
朝起きれない状態が数日以上続くこともあります。
その時に、朝起きれないのに無理をして
なんとか行き続けてしまうと
エネルギーがどんどん不足して
悪化してしまい
「起立性調節障害」という状態に
なってしまうケースもあるのです。
このような場合=
特別に学校に行くのが嫌ではない
だれど身体だけが行けない
の時には、
数日または数週間学校を休みきって
回復するのを待つことが
一番の近道になる場合もあります。
ところがこれを
『とにかく学校に行かないと!
不登校になっては大変!!』と
引きずってでも登校させたり
「なまけ」「わがまま」として
学校にいけないことを責めてしまうと
家にいても「しっかり休む」ことが
できなくなります。
子どもだって自分が自分で
どうしてそういう状態になっているのか
わからなくて不安な上に
朝身体は本当に辛いし
どうしたらいいかわからないし
罪悪感まで背負い込むことになります。
誰でも心配事があると
眠りが浅くなったりしますよね。
安心して深い眠りに落ちる時に
成長ホルモンは出てきます。
ところがビクビクしながら寝ても
長時間寝ているようでも
成長ホルモンがでてこないので
回復がかなり遅くなってしまうのです。
このようなケースでは
特定のブレーキを解除するより
エネルギーの枯渇ですから
エネルギーを回復させる必要がありますね。
起立性調節障害については
「子どもの内側で起きていること」に続きます。
追伸:
セミナーでは
「思春期の特長とその関わり方」
「いつでもどんな状態からでも回復する」
というお話をしてきました。
まだまだその情報が必要な方々に
届いていないことを実感した二日間でした。
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