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子供の自立が健やかに進む親がしている4つのこと:思春期編
子育てのゴールは子供の自立です。
ただ、その「自立」ってどんな状態なのでしょうか
また、そのために親はどんな具体的なことに気をつけたり、やっていけばよいのでしょう?
でも、子どもには自分で自分の身の回りのことをやれるように、生活の中でアレコレ注意することはありますが、自立ってそれだけでいいのかな?とも思うんです。
はい、日々の生活習慣がきちんとできることも、一人で生活するには大切ですが、「子供の自立」ってそれだけではないですね。
日々の生活を親の言われたように過ごせてても、ただ言われたように行動しているだけだったら、「自立している」とは言えないです。
それに生活習慣がこなせても、自分らしい仕事や趣味をしたり、家族や友達を作ったりするなど、一人の人間として人生を充実させる力は別のことです。
また、社会の変化とともに、そこで幸せに生きるために必要な力も以前とは変わってきています。
ではご一緒に「これからの時代を自立して生きる力」についてと、それを健やかに育てるための親の接し方のコツを見てみましょう!
目次
これからの時代を幸せに生きる子供の自立
以前と違って、今は社会の変化がとても早くなっています。
以前はひと世代前やその前の世代と同じようにやっていればうまく行っていたことでも、そのままやっててはうまく行かないこともたくさんあります。
例えば以前は「偏差値の高い学校に入れば、良い会社に入れて一生安泰」「周りと同じようにしていれば安全」「手に職をつければ困ることはない」などが、幸せに生きるためには有効だと言われてきました。
ところが今では最高峰の大学に入っても、就活に苦労するのも珍しくはないんです。
当カレッジでも就活支援をしていますが、超有名大学でもエントリーシートが通りやすいという有利さはありますが、だからといってエントリーシートを読んでもらうだけで落とされることもアタリマエにありますし、その後の面接で問われるものは「学歴」以外の要素になります。
「周りと同じようにする」の「周り」もそのメンバーによって大きく特徴が異なりますので、どの人たちを参考にするのかで結果は大きく違ってきます。
「手に職」もITの発達で、求められ続けるものもあれえば、他のものに変わられてしまうものもあり、残るものでも5年後の状態は予測が難しいものが多いです。
このような時代を幸せに自分らしく生きていくには、「変化に対応する力」がとても重要になります。
つまり、どんな状況になっても「自分でやりたい!という意欲を持って、自分で考えて行動して、その結果の責任を自分で取れるようになること」が大事なんです。
『どうでもいいや』『人の言うことを聞いていればいい』では、周りに流され続けて漂流状態になってしまいます。
そしてうまく行かない時に「他人のせい」「社会のせい」にしていては、結果に向き合わなくなりますから、改良点も分からずにいつまで立っても同じことの繰り返しになってしまいます 😐
はい、せっかく子どもには幸せになってほしいという思いがあるのに、その幸せイメージが「安全」「不変」「みんなと同じ」のままでは、実際に子どもたちが生きる社会とはずれちゃいますものね。
またもう一つ、今も、そしてこれからますます必要になるのは「人とつながる力」です。
これからは何をするにも専門性が高くなるので、その専門性を活かすためには他の人とつながることが必要になります。
各部門の専門家が協力しあって一つのことを成し遂げるイメージです。
また、自分が知らない新しくて便利なものを提案してもらうこともよくあります。
そしてわからないことがあれば、自分なりに調べたり試行錯誤はしてみますが、それでもうまく行かなければ、サクッと専門家に相談したほうがずっと早くて良い解決策が得られます。
やりたいことも進みますし、安定した気持ちで、自分の人生の時間を楽しいことに使えます♡
はい、私も以前はそうでした。
もちろん自分で意欲を持って考えて、やってみることはとても大事です。
ただそれを一定期間やってみても状況が好転しなければ、他の人の手を借りることが大事なんです。
新しい情報を入れずにひたすら同じことを繰り返して望まない結果ばかりだと、自分の意欲も自己肯定感も下がるだけになってしまいます。
頑張り屋さんほど、その見極めが大事ですし、それがうまくできるようになると、どんどん自分でやれることが進みます。
自立と孤立を混同せずに行きましょう!
では次はこのこれからの時代を幸せに生きる自立のために必要な力とそれを育てる親の接し方のコツを見てみましょう。
子供の自立のために4つの力と親の接し方のコツ
これからの社会を幸せに生きるための子供の自立する力は4つありました。
「意欲を持つ」「自分で考えて行動する」「結果の責任を取る」「人とつながる」です。
赤ちゃんにはこの4つの力はありません。
そして子どもも18歳や20歳になったからこの力が身につく・・というのものでもないですね。
どんな「力」も練習によって育って身につきます。
そしてその子の幸せな自立を本気でずっと長い間望んでサポートし続けていられるのは、はやりお母さん・お父さんです。
また、家族には根本的に愛し合っていて、心を他者へよりも開こうとするところがありますし、何度も接するチャンスもあります。
日頃はあまりお互いに意識していなくても、実はお互いに大きく影響をしあっています。
なので、日々の親の接し方を意識的に変えてみるだけで、その子にとても大きな影響を与えることができるんです。
コーチはプロとして、短時間での少ない回数で大きな影響を与えることができます。
でもそれとは別に、家族はお互いに大きな影響を与え合うことができるんです。
そして思春期には子どもは身体・心・頭が大きく変わります。
この思春期にどんな刺激を受けて、そこから何をどう学習するかが、今後の人生での基盤になることが多い、とても大事な時期です。
ぜひ、意識的に子どものこれからの社会を幸せに自立して生きる力を育てていきましょう!
(1)意欲を持つ
意欲を持つというのは、「自分からやりたい、やってみよう」という思いを持つことです。
「やる気」ともいいますね。
本来思春期にはこの「自分でやりたい」という気持ちが高まって、好奇心も強くなる時期です。
ところが「やらなくてはならないこと」が多すぎたり、「やりたいこと」ができなかったり、「自分でやらなくても良い」とか「やってみてダメだった」という学習が繰り返されてしまうと、その大事な「意欲」が失われてしまうことがあるんです 😯
実はこの「意欲を持つ」というのが、自分らしく自立して幸せに生きるためには、いちばん大事なことになります。
なぜなら「何を幸せと感じるか」はその人にしか分からないことだからです。
自分が幸せ・面白い・楽しい・満足etc. と感じることで初めて、私達は幸せになります。
その人が「好き」「楽しい」などと自分の気持ちを感じて、そこに「やってみたい」と意欲を持つことで、人は幸せになります。
そうなんです。
意欲があって人は動きます。
人は心で動くんです。
ところが大人は子供の「頭」に働きかけようとしがちです。
「やりたいこと」より「やるべきこと」についてばかり話したり、「子供なりのやり方」よりも「親が安全で効率がいいと思う方法」をおすすめしたりしがちです。
もちろん、それらも子供にもっと良くなってほしい・・・という親心からなんですが、子供に関わる時には「子供の意欲」という大事なものを育てる意識を常に思い出しておくことを本当にオススメです。
そしてぜひ子どもが自分の興味や、やるべき課題に意欲を持てるように「心」に働きかけてみてください。
子供の意欲を育てるために親のできること
①自立したい思いを大事にする
思春期になると必ず子どもには「自分でやりたい」「自分らしくありたい」という意欲が出てきます。
でもそれがまだ行動としては未熟なので、親はつい「それよりもこっちが良いよ」とか「おかしい」と否定するようなことをしてしまう場合があります。
大人としては軽い気持ちでも、そこで傷ついたという声を子どもたちから聞くことは本当に多いんです。
まだ子どもが未熟なうちには、生意気に見えても、その「意欲」だけは忘れずに認めるのがオススメです!
そして考え方や行動や選択が未熟な時には、意欲を認めて、その上でそれがどんな結果につながるかを想像させる質問をしたり、他の選択肢に気づかせたりすると効果的です。
時には④失敗から学ばせるのもいいでしょう。
②個性を尊重する
思春期になると勉強や部活などで子供は評価されることが多くなります。
そうなると「まずいところを直す」ように指摘されることも増えて、本来の「その子の持ち味」や長所などを伸ばすことは忘れられがちです。
ダメ出しばかりだと、それを直せば良くなるとわかっていても、「できてない」「できてない」と言われ続けられれば、だんだん意欲も自尊心も萎えてしまいます。
また、学校生活で話題にされることは「勉強」や「部活」など、特定のことです。
実際の社会に出では「人に可愛がられる力」や「面白い発想をする力」など、もっと様々な力がそれぞれに役立ちます。
せっかくそのような力を持っていても、そこに光を当てられずに、それほどでもないところのダメ出しばかり受けていては、長所が伸びない上に、「自分はダメだ」と思い込んでしまうこともあります。
それではもったいないですね 😐
ぜひ、その子のちょっとしたところも見つけて、見つけたら言葉にして勇気づけるのがオススメです。
子どもが思春期になると、親は「こんな良いところがあるんだ!」と長所を見つけても、なかなか言葉にしないことがあるものです。
ぜひ、言葉にしてさらっと子ども自身に伝えてあげてみて下さい。
子供の自己肯定感が上がります。
それは「自分にも良いところがある」と分かるからだけでなく、「自分に関心を寄せて肯定的に見てくれている」ことが伝わるからです。
思春期には「常に成長すること」が求められますし、友達や高い理想と自分を比べて自信をなくすこともあります。
そんな時に「自分は認めてもらっている」と思えるのは、とても大事なことなんです。
私も子どもたちそれぞれの特徴に気づいても、あまり言葉で伝えては来なかったので、これからは言葉にしようと思います!
どんな子にも個性がありますから、それを輝かせたいですね
③やりたいことを応援する
思春期には「自分」という意識に目覚めるので、自分の好きなことや興味のあることをやってみよう!という意欲も自然に強くなります。
それは自立に向けての一つの本能でもあります。
ところがイマドキの子どもたちは学校や塾などで勉強が忙しかったり、スキマ時間にはゲームばかりなので、他のことをするという時間は、少し意識して取る必要があります。
もちろん勉強も大事なんですが、それ以外のことも調べたりやってみて、本当に好きで自分の情熱が湧くことを見つけられれば、それが進路選択にも大いに役立ちます。
今どもたちと話をすると、「好きなことはゲーム」という答えが返ってくることはとても多いです。
もちろんゲームは面白く作られてますし、お手軽ですし、こちらを責めたりダメだしはしてこないので、子どもの好きなことでしょう。
ただ、本当に色んなことをしてゲームを選んでいるのか?という問いには「ずっとゲームばかりだったから」という答えも多いです。
本当は興味と活動範囲の広がる思春期にこそ、興味のあることをあれこれやってみたり、その中からじっくり取り組むことを見つけられるいいチャンスです。
学校とゲームばかりの生活でなく、それ以外の世界にも目が向けられるといいですね。
今は探すとリアルでもオンラインでも、思春期の子どもが「体験」できることはたくさんあります。
子どもの世界を広げるために、情報を渡すのもおすすめです。
でも、子どもが好きなことならやらせてみることも大事ですね。
そこから「意欲」も「自分で考えて行動する力」も「責任を取る力」も「人とつながる力」も育つチャンスになりますから、子どもの「好きなこと」は応援したいです。
参考:好きなことと得意なことに気づく!思春期にこそ自分を知ろう
子どもの「好き」の種を見つけて育てる方法は最幸家族講座や個人セッションでもお伝えしていますのでご活用下さい。
④自分で考えさせ、時には失敗も体験させる
子どもの意欲を育てるには、自分で考えせ、決めさせることがとても大事です。
思春期にはまだ考え方が未熟なことも多いので、大人はすぐにダメ出しをしたくなりますが、そこはまず、あえて「その中でも良いところ」や「自分で考えたこと」そのものを言葉で認めるのがおすすめです。
誰でも始めから「完璧」「失敗しない」のではなく、未熟なところから徐々に力をつけていきます。
子どもが考えたことをすぐにダメ出ししてしまうのは、「完璧でなくてはならない」「失敗してはいけない」というメッセージになってしまうので、子どもは「失敗を怖いもの」だと思うようになりますし、自由に「練習」ができなくなってしまいます。
「力」が育つには「練習」が必要ですし、その「練習」の一番初めは「失敗から立ち直ること」です。
柔道でも、一番はじめに受け身を習います。
「失敗せずにうまくいった体験ばかり」積み重ねるのは、一見良さそうですが、「失敗した時にどうすればいいのか」がわからないままですから、「失敗が怖い」になってしまいます。
なので、時にはあえて「このままだと失敗するかも」ということでも口を出さずに見守って、子どもに失敗とそこからのリカバリーを体験させるのがおすすめです。
「失敗してもなんとかなる」と思えると、子どもは安心して行動できるようになります。
「失敗」が頭にないので、「失敗する確率」もぐんと下がっていきます。
大人は焦らずに、子どもにその階段を登らせる勇気を持ちたいですね
⑤意欲の出る身体にする
意欲が身体と関係がある・・のには、驚かれる方もおおいのですが、実はその2つには影響しあっています。
意欲的だと身体も動きやすくなりますし、反対に身体のエネルギーが低下していると、身体は無理をしないように意欲を感じなくさせるんです。
なので、しっかりとエネルギーのある身体にすることはとても大事です。
そのためには「食べるもの」「睡眠」などを整えるのが一番で、それは家庭でこそできることなんです。
すでに多くの方が驚きながらもお子さんたちの変化を喜んでくださっています。
ピンときた方はご活用下さい
(2)自分で考えて行動する力
子どもに意欲があれば、次は自分で考えて行動することを応援します。
そのために心がけたいのは3つです。
①子どもの考えを否定しない
(1)意欲を育てるでも出てきましたが、その子なりに考えさせることはとても大事です。
自分で考えての成功だと、「何が良かったのか」が学べます。
自分で考えての失敗からも「何を変えればよいのか」と学ぶことができます。
自分で考えずに、他の人から行動だけ指示されても、それらのことはできなくなります。
そうなると「自分で考える力」はいつまでたっても育ちません。
他人が「~~だからだよ」と教えてくれても、自分で考えないとあまり学びにはならないものです。
大人でも他人から説明されて納得できるのは、自分の記憶になる似たような経験を参照するからです。
まだ思春期の子どもには圧倒的に多様な経験が不足しています。
「人から言われて分かる」「理論的に理解できる」ようになるためにも、「自分で考えてやってみる」ことからの体験がいっぱい必要です。
子どもの考えのままでは大きなダメージが起きそうな場合には、「こうすればいい」と行動をえ教えるのではなく、「こんな時には、どのポイントを考えれば良いのか」と考え方を体験させていくのがおすすめです。
「それだと〇〇についてはどんな結果になる?」
「その△への影響は?」
などと、にこやかに質問して、考えるのは子どもにいたしましょう。
②自由選択を与える
何かをするにはいくつかの方法があるものです。
でも大人は「自分の体験から一番合理的だと思われる選択肢」を子どもに与えたくなります。
それは子どもにつまずかずに先に進んでほしい・・という親心からなのですが、時にはそれが子どもの「意欲」や「考えて行動する力」をそいでしまうこともあるので気をつけたいところです。
自分で考えて選んだものには愛着がありますから、子どもはそれに情熱を持って取り組みます。
「子どものやり方では到底やり遂げられない」場合以外には、少し遠回りでも一度やらせてみるのがおすすめです。
やらせてみてから、「よかったこと」「改良するともっと良くなること」を尋ねてみれば、それは子どもの考える力が育つ「体験」になります。
また、イマドキでは様々な「やり方」があるので、子どもが考えたお母さん・お父さんの知らないやり方が、やってみたらとても良い結果を出す場合もあります。
さらに、お母さん・お父さんには良かったけれど、その子には合わないやり方もあります。
以前お父さんがご自分の勉強方法を息子さんに厳しく指導して、息子さんがやる気と自己肯定感をなくしていた事例がありました。
お父さんはもちろん愛情からなのですが、残念なことにその勉強方法は息子さんには合っていなかったんです。
そこで息子さんに合う勉強方法に変えたところ、息子さんにはやる気と自己肯定感と成績アップが戻ってきました。
人は「自分の成功体験」をつい、子どもにもおすすめしたくなるものですが、一つの選択肢として与えてみて、子どもが選べばよいですし、もしそれでいい結果が出なければ別のものを試すのがオススメです。
そのような時には選択肢は2つ以上にして、ひとつはその例で、もう一つには必ず「その他」という選択肢を入れるのがおすすめです!
③失敗から学ばせる
子どもの考える力を育てるには、失敗も体験させる事が必要なのは(1)意欲を育てるでも触れたとおりです。
そしてそこから子どもの意欲や考える力が育つ方向に進むには、「失敗をさせて放置」ではなく、子どもがそこから何かを学べるにように導くことが必要な場合もあります。
まずできるだけ早くに「失敗したらすること」を教えておきます。
*相手がいれば謝る
*リカバリー(失敗での損失を回復させる)
*そこから次にどうしたら良いのかを考えさせる。
詳しくはこちらもどうぞ:「失敗したくない子ども」と「失敗が必要な時代」
真面目な子や責任感が強い子や「失敗した!」というだけで、頭が真っ白になったり、自分を責めるだけになることもありますので、失敗した時の対応を教えておけば安心できます
(^^)
もちろん、親が失敗に過敏にならないことも大事ですね。
今はどんどん「どんな状態からでも望む方向に舵をきれる」時代です。
失敗をチャンスに変える方法を子どもに教えておくのがオススメです!
(3)自分の行動の結果の責任を取る力
意欲があって、自分で考えて行動しても、その結果の責任を取る方法を知らなければ、それは学びにはならなくてもったいないですね。
①勇気づける
良い結果でも、よくなかった結果でも、子どもの意欲や頑張りや工夫したことなどは言葉にして勇気づけるのがオススメです。
それによって子どもは徐々に自分でも自分に同じことができるようになります。
そして子どもは失敗で凹んでも、そこから逃げずに失敗という結果と向き合えるようになります。
次の②ができるようになります。
②結果を振り返らせる
「良い結果」でも「よくない結果」でも、そこには必ず「よかったこと」と「改善できること」があります。
そしてどんな結果でも、自分で変えられることと、自分では改善できないこともあります。
すべてが「自分でなんとかできること」でもないし、「自分は何もできない」わけでもないので、そんなところに気づけるかどうかで、その体験から成長できるかが決まります。
そんなことに気づかないままだと、まるごと全部他人のせいにしたり、自分のせいにして自分を責め続けたりすることも起こります。
もったいないですね。
子どもが時々勘違いしているのは、「自分を責める」のは「他人のせいにするよりマシ」「責任感があるから」だと捉えることです。
「責める」のは「ダメじゃないか」と言うことなので、他人に対しても自分に対しても、そこから何かは生まれません。
誰が悪いか・・と言っているだけで、その先がないんです。
自分のまずかったことを悔やむならしっかり悔やんで、そこから「次はどうしよう」と考えられるようになってこそ、本当の責任感があると言えるでしょう。
良い結果でも良くなかった結果でも、子どもにそれらに気づかせるように、言葉をかけてみるのがおすすめです。
子どもは○か☓かという単純な評価で終わってしまうことがあるので、ちょっと気をつけて意識を向けさせてみると、子どもはうんと成長します。
自分が負うべき責任と、自分ではどうしようもないことが分けられれば、子どもは自分の責任もちゃんと取れるようになります。
③失敗からのリカバリー方法を教える
先程の(2)自分で考えて行動する力を育てるところでも出てきましたが、失敗した時にすべきことを教えておけば、「失敗しても大丈夫」と思えるようになります。
*相手がいれば謝る
*可能なら失敗の前の状態に戻す
*次に同じことをする時にどうすればいいかと考える
これをすればいいとわかっていれば、「失敗」にもしっかり向き合えるようになります。
そして具体的に何をすれば「責任を取る」ことになるのかも分かります。
また、もし過剰に責任を押し付けられるようなことがあっても、それに巻き込まれずに対応することもできます。
(4)人とつながる力
人とつながる力を育てることは、これからの時代にはとても大事です。
「何でも一人でできるように」なることを目指すのではなく、自分らしく居て、他の人と対等な人として繋がれる力を育てましょう!
①自己肯定感を育てる
人と安心してつながるには、「自分は自分でいい」という感覚を持っていることがとても重要です。
「自分はこのままではダメなんだ」という思いが強すぎると、自分を卑下したり、相手の言いなりになってしまうこともあるからです。
技術や情報量の違いはあっても、対等の人間同士として人と繋がれるには、「自分は自分でいい」という自己肯定感があることが大事です。
そのためには子どもの存在や発想やちょっとした行動など、少しでも「良いな」「素敵」「好き」と思ったことは言葉で伝えるのがオススメです。
思春期にもなると子どもは「変なこと言ってうざい」なんて言うかもしれませんが、ただ本心を伝えられるのならば嬉しいものです。
こうすれば子どもが喜ぶだろう・・などと、~~させようと思って言葉をかけてしまうと、すぐに子どもは見抜きますので、ホンキで良いと思ったことを伝えるだけにするのがオススメです
(^^)
逆にNGなのは他人と比べることです。
「あの子ができるならあなたもできるはず」と発破をかけようとしての気持ちからでも、思春期には逆効果になります。
思春期にはただでさえ、同級生や周りと比べられて評価されることがたくさんあります。
自分でも友達のいいところや自分の持っている理想と自分を比べては凹みやすい時期なんです。
他人と比べて分きさせようとするよりも、その子のちょっとした良いところを見つけて言葉にするほうが、何十倍も自己肯定感が上がります。
②コミュニケーション力を上げる
言葉にすると難しいようですが、子どもが「人とのコミュニケーションは楽しい」と思う体験を増やすように、親がちょっと意識をしてみればOKです。
口数を多くする必要もないですし、子どもが自分の伝えたいことを伝えたい時にきちんと言えて、断りたい時に穏やかに断れるようになれば十分です。
よかったらこちらのブログも参照して、日常の会話の中で楽しくやってみて下さい。
【必読!】子供のコミュニケーション能力は家庭でこそ上げられる
・子どもの好きなことの話を興味を持って聞いてみる
・子どもの意見や気持ちを始めに聞く
・ご自宅用コミュニケーションにしすぎない(感情のまま、思いつた時にをしない、私メッセージを使うなど)
・一方通行ではなく、やりとりにする(情報と感情)
などなど、ちょっとしたことで子どものコミュニケーション力はぐんと育ちます。
『うちは会話できないんです』とおっしゃっていたご家族も、うんと変わります。
具体的なコミュニケーションのコツを、中学生以上ならば教えるのも効果的です。
特に中学生ころには「相手も自分も傷つけずに主張したり、断る方法」を知っておくととても役立ちます。
それでも一番効果があるのは、お母さん・お父さんが実際にそんなコミュニケーションを日々の中でやってみることです。
ちゃんとできなくても大丈夫!
やろうとしている・・ということが伝われば、子どもはちゃんと学んでいきます。
むしろ「完璧じゃなくても良いんだ」と落ち着いて取り組めるようになるでしょう。
また、お母さん・お父さんが家族の以外の人とコミュニケーションをしている場面を見せたり、その時の話を子どもにするのも効果的です。
今は一人ひとりがスマホでメッセージで遣り取りをする時代です。
誰がどのようなコミュニケーションをしているのか、相手と場面に応じてどう使い分けているのかを、そばにいても聞いて覚えることができないんです。
以前は電話で家族が他の人と話しているのを、詳しい内容はともかく、口調やトーンを聞くことができました。
でも今はそうやって覚えることができないので、社会に出てから電話対応ができない・苦手な子が増えているそうです。
今はリアルのお客様が来ることも減っているので、その対応も「見て聞いて覚える」チャンスが減っています。
そうなんです。
そんな子どもたちを取り巻く環境の変化と影響も知っておくのも役立ちます。
子供の自立が健やかに進む親がしている4つのこと:終わりに
4つの力を育てるのが大事だと忘れないようにしたいです。
ただ、すべての「力」は練習して育つものなので、「今すぐやらせないと」と焦ってもうまく行かないんです。
子どもの意欲を大切に、失敗も含めて体験をさせて、そこから学ぶというサイクルを、子どもがやがて自分で回せるようになるのを手伝う・・という思いでいるのが、結局一番の早道のようです。
♡♡あとがき♡♡
4つの力を育てるには、「勇気づけ」や「子どもの個性や考えを尊重する」、「失敗もやらせてみる」などが有効です。
でも、これらはもしかしたら、お母さん・お父さん世代にはあまり体験してこなかったことかもしれません。
ご自分が思春期の頃には「ダメ出し」されたのが多かったり、『~~しないと☓☓になるよ』や『とにかく言われたとおりにしていれば間違いない』などと言われてきたり、「とく失敗しないようにするにはどうしたらいいか」とう発想で関わられてきたとしたら、4つの力を育てるコツは「新しいこと」かもしれません。
それでも今は本当に早く社会が変化し続けています。
「自分がされてきたように子育てをする」のでは間に合わないことも増えてます。
子供の自立のイメージも、そのための子育てイメージと技術もバージョンアップが必要になっています。
でもご安心くださいね。
今まで私を含め、多くのお母さん・お父さんも、始めは「自分にできるかな」と不安を持ちながらも、ちゃんとバージョンアップしちゃってます。
どなたでもご自分のペースで、必要なところのバージョンアップができるんです。
そして嬉しいことには、ご自分が練習を経てバージョンアップをした方は、子どもが育つのも焦らずに楽しめるようになります
(^^)/
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