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過干渉な親をやめたい!と思った時に大事な3つのコツ:チェックリスト付き
過干渉な親をやめたい!と思うことはありますか?
そんな時には、せっかくその思いがあっても、「過干渉を止める」という否定形で考えているだけだと、結局何をしたら良いのかがよくわからないままになってしまいます。
そうなると、とっさの場合にうまくやれずに凹んでしまうこともありますので、「過干渉をやめる」とはどうすることなのかを具体的にイメージできるようにしておくといいですね 😉
過干渉な親は子どもにも良くないって聞くので、やめたい!とは思うのですが、そうなると『~~するのは過干渉になるのかしら?』とわからないことがあれこれでてきます。
どうしたらいいでしょう
ご自分のことを過干渉かも、と思うご両親はNHKの調査によると55%もいらっしゃるそうです。
そうですね 🙂
過干渉になるのには、子どもにもっと良くなってもらいたい、こうすればいいのに、ああすればいいにという思いからのことが多いですね。
さらに、特に日本では『子どものことは母親の責任』のように言われる風潮がまだまだ根強いので、「子どもがちゃんとしてないと親がちゃんとしてないようにとられる」というプレッシャーも影響しています。
その瞬間は「ちゃんとして欲しい」と思ってあれこれ言ってしまうのですが、あとから『過干渉だったかも』とモンモンとするんです
はい、『過干渉は良くない』とわかっていても
・なぜ良くないと言われるのか
・何が過干渉になるのか
・ではどうしたらいいのか
がわかってないと、望む未来につなげるのが難しいですね
では、ご一緒に「親の過干渉」について詳しくみていきましょう!
目次
過干渉とは?過保護との違いも知っておこう
子育てでの過干渉は「過度に子どもに干渉すること」です。
そうですね。
それと似たような言葉の「過保護」も、子育てではよく出てきます。
どう違うのかしら?
過保護は、子どもが望むことを親が代わりに満たし過ぎることです。
子どもが好き・やりたい・喜ぶだろうことを、親が子どもからちゃんと頼まれなくても準備したり場を与えます。
また、子どもが嫌・やりたくない・機嫌が悪くなることを避けるのも、同じ様に過保護になります。
実際の子育てではどうしても、子どもの機嫌が悪くなることって言いづらいものですね
特に思春期になると親の言うことを素直には聞かなくなってすぐに不機嫌になったりします 👿
ただ、子どもが嫌がるから・不機嫌になるからと、本当は親が教えなくてはならない重要なことも言わずに飲み込んでいたら、結局あとから親も子も困ることがあるものです。
「過保護」を続けてしまうと
・自分の好き嫌いは通るのがアタリマエ
・人にお願いすることができない
(察してやってくれないのは意地悪)
・自分からチャレンジしなくなる
・家から外に出ようとしなくなる
などのお困りが出てきやすくなります。
家以外の学校や友達関係では「過保護の特別扱いはされない」ので、「嫌な場所だ」「居づらい」などと子どもが感じしてしまい、家にばかりいるようになることもあるので、気をつけたいところです。
対して「過干渉」の方は、親の欲求を子どもに押し付けることです。
親の「こうしてほしい」「ああすればいいのに」「~~すべき」「~~が当然」を、子どもの気持ちや納得感に注意を払わずに押し付けるのが「過干渉」です。
そうなんです。
現実では常に親子の思いや納得感のベストバランスでいることは難しいですが、あまりに「どちらかに過ぎている」が多いと、それはお困りに繋がってしまいます。
今違いがわかってスッキリしました 🙂
良かったです♡
では、次は「過干渉によるダメージ」を見てみましょう
親の過干渉による子どもへの9つのダメージ
過干渉は、本来子どもが自分で考えて行動すべきところを親が指示命令したり、親が代わりにやってしまうことです。
それが続くと、子どもはどのような状態になっていくでしょうか
気になるところをチェックしてみてください
親の過干渉による子どもへのダメージ
子どもの気持ちや納得感に注意を払わずに「~~すべき」「~~しなさい」とばかり言われていると、子どもは「自分で考えて決める」という練習ができなくなります。
思春期になって、それに反発できる子は大反抗期になって、『とにかく親の言うことは聞かない」になることがあります。
こちらは反抗をしているようでも、結局親の言うことを自分の行動をの基準にしてしまっている状態です 😥
また逆に「お母さんはどうしてほしいの?」「どうしたら良いの?」という言葉がよく出てくる子ならば、より大きなダメージになっている可能性があります。
自分の考えや気持ちで物事を決められずに、周りに流されたり、人の顔色を読もうとしたりするようになるのです。
「みんなと同じ」「多数派」であることで安心しがりますが、今はすでに「どこでも通用するみんな」はないので、結局本人が軸なしで路頭に迷います。
人の自己肯定感は、「ちょっと難しいかなと思えることでも自分なりに工夫したりチャレンジしたらできた」という体験から生まれます。
指示命令されてやったことは、同じ行動でも自己肯定感には繋がりません。
そうなんです 😐
自分で失敗して、そこからリカバリーした体験がないと、失敗も恐ろしくて大変なことだと捉えてしまいますね。
親が「失敗させないように」口を出しすぎることは「ちょっとでも失敗したらいけない」というメッセージにもなるのです。
親としては子どもが失敗から学ぶのを見守るのは、結構しんどいです。
それでも長い目でみると、子どもに自分で工夫して乗り越える力と自己肯定感が育つのでとてもオトクなんです
(^^)
いつも自分の気持ちや納得感をなおざりにされていると、無意識で自分で自分の気持ちを感じることを避けるようになります。
そもそも親に「あなたの気持ちや納得感は大したものじゃない」と扱われているからです。
子どもも自分の感情や納得感を無視されるたびに、「本当は嫌だ」「本当は別のことがしたい」を自分で抑え続けるのはかなり辛いので、いっそのこと心に蓋をした方が楽だと無意識が判断するのです。
そして、そうやって自分の感情に蓋をしてしまうと、「嫌なこと」だけでなく「楽しいこと」「やりたいこと」にもアクセスできなくなるという、大変困ったことが起きてしまいます。
そうなると頭の「べき」で行動しようとしたり、ただ言われたとおりにやるだけになりますが、どちらも心のエネルギーがわかないいので、人生のどこかで動けなくなったり。反転して大暴れすることが起きてしまいます。
また、本当の「好き」とただの今の目の前の「快楽」の違いがわからないと、「好きなことをやる」という言葉を「ただのその場の欲求を満たすだけ」と混同してしまうこともありがちなのでご注意です。
そうなんです 😐
もちろん親としてはそこまでわかっていてやっているのではないのですが、その影響はあなどれないものになります。
でも、いつからでもどこからでも、別の行動を選ぶと親子の未来は変わっていきますので、ご安心くださいね☆
今知れてよかったです
何事でも、予想とは違ってうまく行かないことは残念ながらありますね。
ただ、それが自分で決めて行動した結果だと、自分なりの改善策も見つけられます。
でも他人から「~~しなさい」とただ指示命令されたのでやったことは、やったのは自分だとしても「言われたからやっただけ」なので失敗は受け入れがたいものになってしまいます。
なぜその行動が必要なのかや、どうしてその行動なのかがわかっていないので、結果だけで「良い悪い」とただ判断するだけで終わりになります。
そして指示されたとおりにやった自分は悪くない、「その失敗は親のせい」と捉えるようになってしまうのです。
またこの癖が続くと困るのは、自分がうまく行かない時には「とにかく自分以外のなにかのせい」だと捉えるようになるところです。
うまく行かない時に「自分がどうすればいいか」という発想にならないのです。
常に被害者ポジションに入る癖がついてしまうと、自分の機嫌まで誰かにとってもらわないとならない状態にもなるので、とてももったいないですね。
自分で自分の行動を考えて選ぶ練習が不足すると、「ダメかもと思ったけど、自分で工夫したらできた!」という体験が自分で作り出せないので、自分に自信が持てなくなります。
そうなると「失敗が怖い」になり、「どうせやってもダメかも」というところで思考が止まってしまいます。
「やってみる」が怖くなり、「やらない方がいい理由」をあれこれ考えて動けなくなる方向にいってしまいます。
また、親から言われたことは強く反抗もせずにやったとしても、思春期になれば自分なりの思いもあるので、「本当はこんなのやりたくない」「やらなきゃよかった」などの気持ちが少しずつ身体にたまっていき、エネルギーを落とします。
さらに、親に対して責める気持ちを持つ自分に罪悪感も感じる部分もあるので、色々な矛盾する感情があることで疲れてエネルギーを失うことは、思春期には結構あるのです。
自分の思いを聞いてもらったり納得できるまで話してもらうという体験がないと、子どもは自分の気持ちを言葉にして自分で把握してたり表現する力が育たないままになります。
赤ちゃんは自分の欲求(感覚・感情)を言葉に出来ないので、身体をバタバタ動かして表現しますが、思春期になっても残念ながら自分の思いを言葉にする練習が不足している子は似たような行動になってしまったり、ひたすら黙り込む子になることもあります。
自分だけで解決できることだけならばいいのですが、成長とともに進路や人間関係など、思春期には自分ひとりでは抜け出し方が分からない課題もあれこれでてくるものです。
そんな時に、そもそも自分は何を求めているのかに自分自身が気づけなかったり、人に情報をもらったり、相談することができないと、ぐるぐる思考にハマってひたすら自分で自分のエネルギーを落とすことになってしまいます。
この状態はかなり苦しいので、もしすでにそのような状態にある場合には「見守っている」だけでは悪化する一方なので、できるだけ早くに専門家に具体的な関わり方を相談するのがおすすめです!
常に自分の気持ちや納得感を認められずに自分の課題に干渉され続けると、子どもは「自分軸」も「自分の領域」もわからなくなってしまいます。
そうなると行動の優先順位もつけられなくなり、人任せ・その時の気分任せに行動するので、どうしてもお手軽で楽しいゲーム・スマホなどに依存する傾向が強くなります。
また、ゲーム・スマホは使う人が主体的に使うのであればとても便利なツールなのですが、使う方に主体性がないとゲーム・スマホに簡単に依存させられてしまいます。
子どもでも個体によって、ゲーム・スマホの依存度はかなり違います。
「上の子が大丈夫だったから」とか「友達の〇〇君はもっとやっているから」と考えるのはご注意です
自分で決められなくて人の顔色を読んで動くのに、うまく行かないと不満を持ったり、自分はダメだと凹むという反応ばかりだと、人間関係がうまくいくのは難しいですね 🙁
なによりコミュニケーションの練習(思いを出し合ってお互いが良い案を見つける)が不足しているのが、人間関係には大きく響きます。
「誰=相手か自分が悪い」といくら唱えても現実は変わらないので、しんどくなるばかりです。
ちょっとそういうコミュニケーションが苦手だな・・と思ったら、コミュニケーション力をバージョンアップするチャンスにするのがおすすめです!
自分の思いや納得感を満たせずに、人の言うなりに動くことが多い・・・
それに不満を感じても言葉で伝えて解決することができない・・・
人ともうまくやれる自信がない・・
そんな状態が続くと、心身のエネルギーが無駄に使われる一方なので疲れて引きこもりたくなるのも、ある意味自然ですね 😐
実は不登校でも、直接的な要因は思春期の身体のエネルギー不足でも、その裏にはそのような状況が隠れていることも、実は少なからずあります。
そんな時には子どもの身体のエネルギーを溜めることとともに、親子コミュニケーションもバージョンアップしていくことで、その後も自信を持って自立できるようになります
(^^)
どうしても家庭での親子コミュニケーションが、その子の「自分とのコミュニケーション」と「他人とのコミュニケーション」の両方の土台になります。
土台が傾いていると上に建てようとしてもグラグラしてしまい、ある程度のストレスがかかると全体が乱れてしまいます。
でも、そんな時には焦らずに、落ち着いて土台からしっかり整えればいいのです 🙂
過干渉の親になっている⁉チェック
簡単な「過干渉チェック」を上げておきますね
(1)よく使う言葉(脳内の言葉も含みます)
✔ あなたのために言ってるのよ
✔ だって心配だから
✔ どうして親の言うことが聞けないの
✔ こんなにしてあげているのに
✔ 一日に数回は「~~しなさい」と言う
(2)やっていること
✔ 「好きにしなさい」と言いながら、好きにしようとすると否定する
✔ 子どもにわかるように理由を話さずに「ダメ」だけ言う
✔ その時の親の気分でものを言う
✔ すぐに感情的になる
✔ 自分の知りたいことだけ聞こうとして、子どもが話したいことには興味を持たない
✔ 頼まれてないのに子どもの課題を解決しようとする
✔ すぐにアドバイスしてしまう
✔ 子どもの部屋に勝手に入る。勝手に掃除する
✔ 進路について一方的に親の希望だけを宣言する
✔ 詳しく聞かずに友達関係に口を出す
✔ 子どもの気持ちよりも世間体を優先する
過干渉な親になってしまう5つのワケ
過干渉は親が子どもを「心配」することや、「親であることへのプレッシャー」などのいくつかの要因で起こります。
より詳しくそのワケを見てみましょう
一つだけでなく、複数のワケが影響しあっているのが最もよくあるパターンです。
子どもは生まれた時には一人で何もできないので、親に自分の要求を察してもらって、代わりに要求を満たしてもらうことで命をつなぎます。
他の動物はずっと短時間で自立していきますが、人間はそのような時期が長い、珍しい生き物なのです
出産前と出産直後が「親子一心同体」の時期となります。
なので、「親としての仕事」は一番始めは「察して代わりにやってあげる」となります。
しかし、すぐに「子どもに自立のために必要なことを教えて身に付けさせる」ということも親のお仕事として始まります。
ここから徐々に「子どもの課題」と「親の課題」を分けていくことがとても重要なのです。
そして特に思春期になると子どもは「自立したい」と「子」から「個」へと意識が変わっていきます。
しかし人間は親の方には子離れの本能がないので、それに気づかずにいつまでも子どもの課題に親が介入するということが起こりやすいのです。
そうなんです。
ある時から「急に大人」になるわけではなく徐々に距離を開けていくというのが、人間の子育てが高度になる理由の一つです。
まずは子どもは我が子でも、「〇〇年後には自立して離れていく存在だ」という目でみる癖を持っておくといいですね。
そして実際の子育てでは、一人の子どももの中に「できること」「まだ身についてないこと」がず~つと混在しています。
年齢によるガイドラインはあっても、特に思春期以降では兄弟姉妹でもその年令で「できること」「まだ身についてないこと」が全く違うことはよくあります。
〇〇についてはとても優秀だけど、実は△△については全くわかってなかった!!
・・なんてこともあるものです。
思春期になるとそれが表に出てきて、お困りになることも割と多いです。
つまり、子どもの成長とともに、「今のこの子は何を身につける段階なのか」とその子をいつも見ていることがとても大事になるのです。
(見つけたから親がどうにかしなくてはならないのではなく、できないことについてはその他の専門家に頼むのでもOKです)
他の動物は自立のために覚えることは(命に直結することばかりですが)それほど複雑で多様ではありません。
でも人間は自立までの期間もとても長く、成長がかなりゆっくりなので、
親が「察して代わりにやってあげる」から
「本人にやらせたり教えて覚えさせる」の割合を徐々に増やしていくという「親業」は
常に今の状態を見ながらの長期的なお仕事になります。
そして今は社会が複雑化しているので
A) 自立のために身につけること
生活習慣や勉強習慣、人間関係、お金との付き合い方など
B) 悪影響を及ぼすものを見分けてどうつきあうかを身につける
ゲーム、動画、スマホ、ネット情報
この2つが、親世代よりも内容も量もずっと増えています。
自分がやってもらってこなかったことを、親としてやるのはハードルが高いですよね。
私も子育てをかなりシンプルに捉えていましたが、結局それじゃダメだなこともある、とわかった経験者です
(^^;)>
そして今は社会全体がスピードアップしていて親御さんご自身もとても忙しくなっていますので、「親業」のコツを押さえて子どもに関わっていくのがおすすめです!
お母さん・お父さんに「怖がり」「心配性」があると、過干渉な親になりやすいです。
「怖がり」が強いと、「子どもが失敗したらどうしよう」とか「私がダメ親だと思われる」とかの思いに突き動かされて、「過干渉な親をやめたい」と思いながらも、結局過干渉になってしまうことがよくあります 🙄
また、「怖がり」「心配性」ほど、「100%のできじゃないと落ち着かない」という傾向もあります。
そうなると、80点をとった子どもに「あと20点どうして取れないの」と過干渉をしがちです 🙄
どのような場合でも、「もしそうなったら何が起きるのか」とじっくり書き出し切っていくワークがおすすめです。
全部思うことを書ききったら
「それは本当に起こるのか」
「もし起きてしまったらどうしたら良いのか」を考えてみると
実はそれほど怖いことではない、と気づくこともあります。
それでも怖い場合には、思春期最幸家族講座などでご相談ください。
あなたが「心配性」「怖がり」から根本的に抜ける方法を見つけることができます 🙂
③ この子は弱いと思いこんでいる
これは子どもが不登校になった時などに、ハマりやすいパターンです。
「子どもが普通に登校できないのは、人よりも弱いから・・・」と思っていると、もともとが心配性や怖がりではないお母さん・お父さんでも「子どもを守ろう!」という気持ちで一杯になってしまいます。
そんな気持ちは、私も経験してハマってしまった親として、と~ってもよくわかります。
ただ、不登校は「弱いからなる」ものでは全く無いのでご安心くださいね 😉
子どもは、自分が不登校になった理由もよく分からずに凹んでいるところに、親に過干渉されてしまうと、どんどん「自分はだめなんだ」という方向に行ってしまいます。
そうなると、何も良いことは子どもにも親御さんにも起きません。
まずは親御さんが「不登校は心身のエネルギ切れ」だとわかり、それを乗り越えるにはどうしたら良いかという具体的な情報をえられれば、ずっと安心してお子さんのサポートができます。
例えば足を大骨折して入院することになったとしても「この子が弱い」とは思わないはずです。
骨が弱いか、身体の使い方が上手くないか、たまたまのアクシデントかなど、「その子自身の弱さ」とは別に捉えるはずです。
不登校も同じです。
見えないメンタルばかりをほじくられやすいですし、身体のエネルギー状態も見えませんので、わかりにくいだけなんです。
このワケが、実は最も多いです
(T_T)
少し前までの日本では「子どもは親に絶対服従」「親は会社や共同体に絶対服従」という文化がありました。
子どもや個人の気持ちや納得感は注意が払われなかったのがアタリマエだったのです。
また、「学校は黙って話を聞く場所で先生のいうことは絶対」
「部活の指導者は絶対」という考えもありましたし、
まだまだそんな文化が残っているところさえあります。
人が一番「教育」されるのは、何度も繰り返された言葉や行動です。
それは無意識の奥深くへと染み込んでいきます。
私も親になってから、自分は子ども時代にものすごく嫌だった親にされた言動を、知らない間に自分がやっていたことに気づいて愕然としてことがあります 😯
それくらい、特に幼少期に「繰り返された言動」は染み込んでいるのです。
ただ、ご安心くださいね♡
どんなに染み込んでいる言動も、意識をして新しい言動パターンを繰り返すと、やがて必ず新しいものがアタリマエになりますので
\(^o^)/
始めは難しいと思うことがあるのは当然ですが、かならず置き換えることができるのです。
人は自分がやってもらってなかったこと(知らないこと)をやろうとする時に一番ハードルが高いと感じます。
そういう時のコツは、肯定形の置き換える言動を具体的に決めておくことです。
「過干渉という子どもの気持ちや納得感を無視することはしないように」ではなく、「まず子どもの気持ちを聞いてからにする」などの、自分がしっくりくるキャッチフレーズを決めておくのがおすすめです!
コロナでみんなが外出できなかった時期には、子どもからの「親がうるさすぎてしんどい」という声が最も多く寄せられました。
どうしても不安な環境で他にエネルギーを持って行けず、家の中で子どもの言動が目に入ってしまうと、あれこれ干渉してしまいますね。
通常の日常でも、子どもの状態は日々の変化チェックは欠かせませんが、それだけに注目しすぎると親子共々つらくなってしまうので、例えば今子どもが不登校のようなお困り状態だとしても、親御さんも「自分だけの時間」を持つのがおすすめです。
気持ちの切り替えもできますので、お互いに良い影響が生まれます。
・・今思えば、私も親に過干渉されて育ってきました。
でも自分は「そんなもんだ」とか「親も私を思って言ってくれているんだし」でなんとか過ごせてきたんです。
だから私も「過干渉なのかな」とは思いながらも、一方では「まあいっか」とも思ってました
ただ、今の社会環境も子どもも自分とは違いますよね
私もバージョンアップしたいです!
はい、もちろんです!!
次はそのためのコツを見てみましょう
(^^)
過干渉な親をやめるための3つのコツ
まず、一度ご自分がよくやってしまう過干渉行動を一つ書き出します。
そしてそれを別の、「本当はこうしたい」に書き換えてみます。
①「察して解決する」を「子どもが言葉で頼んで、自分で解決できるように役立つ情報を与える」へ
②「すぐにアドバイスする」を「子どもが自分で解決方法を見つけられるように関わる」へ
③「まず自分が聞きたいことを聞こうとする」を「子どもが話したいことを聞く時間を持つ」へ
④「頭ごなしの行動指示」を「子どもが納得感を持てるように関わる」へ
⑤「失敗させないようにする」を「多少の失敗はさせてみる。失敗から学ばない時には学べるように関わる」へ
⑥「思ったことをすぐに言う」を「本心が伝わりやすい言い方を使ってみる」へ
⑦「わが子のことは何でもわかっている」を「子どもは日々変わる」へ
(他にも新しい行動パターンはいくつもありますので、ピンときた方は)お問い合わせください)
こんな風に変えたい、というものに一度書き換えます。
一つずつでOKです!
実際にメモして手帳に貼ったり、スマホの待ち受けのどこかに見えるようにするのもオススメです!
ポイントは「やめたい」という否定形から「こうなりたい」という肯定形にするところです!
本当にしたいことがはっきり分かると、脳はそこに向けて動き始めます 😉
次は、実際の行動を変えます。
まず始めには、今まで無意識でやっていた行動パターンを続けない、やめるということを目指しましょう。
やめたいのに過干渉になる時には、感情的になって眼の前のことだけに夢中になっている状態です。
「眼の前のことさえ良くなれば良い」となる習性があります。
そうなると「今のダメ出し」がこの先にどう影響するのかとか、「私がダメだと思われたくないから」がこの先子どもにどう影響するのかなどは頭から抜けてしまうのです。
(後で後悔するのに・・となるのはこれが理由です 🙄 )
なので、自分の中に「ムカッ」「ピリピリ 👿 」「なんか言いたい」「やってあげたい」を自分の中に感じたら、まず1回深呼吸です!!
そして次にゆっくりと、「1」で置き換えた言葉を頭に浮かべます。
そうすれば、過干渉行動はそこでやめられます。
今まで無意識でやっていた行動パターンをやめるのは、どこかで今までとは違うことをやって、行動の流れを断ち切るのが一番です。
いきなり「望む行動」に置き換えなくてもいいんです。
まずは、今のパターンをやめる、から始めると、徐々にそれに慣れてきます。
そうすると、次の新しい目的のための行動ができる余裕も生まれます。
その場ですぐに、うまい言葉が見つからなくてもいいんです。
それはタイムを取って、もっと落ち着いてからで構いません。
「過干渉をしなかった」「やめられた」が徐々に増えていければバッチリです!!
子育てについて新しい事を知ると、「今までのやり方はなんだったんだ」と自分を責めたくなることがあるかも知れません。
私も未だに、昔の自分を思い出しては「消しゴムで消したい」と唸る?ことがあります 🙁
ただ、罪悪感と後悔は煮ても焼いても食べられませんし、まずいです
「あの時の自分は精一杯だった」と一声自分にかけて、前を向くのが誰にとってもベストな対応です。
そして新しい行動パターンを一つづつ、自分のペースで自分のものにしていきましょう♡
そして、新しい行動パターンを身に着けたり、子どもの目線になって「待つ」こととは、とても大切なのですが、
いつも頑張ったり「待つ」ばかりだと、お母さん・お父さんだって疲れます。
特に子どもが不安定な時ほど、お母さん・お父さんも「自分だけの時間」を持つように心がけてみてくださいね。
頑張っている御自分を十分に労って下さい 🙂
人をサポートするには、ある程度のエネルギーがサポートする側にも必要です。
「私が頑張ればなんとかなるはず」と「頑張り信仰」は手放して、エネルギーチャージもしてくださいね。
過干渉はよくない!やめなくちゃ!と必死にならずに、リラックスつしながら小さな行動を繰り返す方が、ずっと早くに新しい行動が自然にできるようになります。
はい、どなたでもできますよ~
また、もし「行動の置き換え」など、自分だけで2ヶ月やってみても状況が好転しなければ、何事においても新しい情報を入れることが必要だというサインです。
ちょっとしたコツがわかるとぐんと簡単に進めます。
特にお母さんは「子育ては母親の責任」という呪文に縛られやすいので、一人で頑張りすぎないよう、気をつけてくださいね。
御自分を健やかに保つためにも、専門家に繋がってくださいね
「一人じゃない」という思いからも、子供に余裕を持って接することができる容易なります
(^^)
これまでの事例
「過干渉の親をやめたい」は、結構よくあるご相談です。
これまでのいくつかの事例をご紹介します。
Aさん
子どものことが気になってしょうがなくて、あれこれ言ってしまう。
子どもにはうるさがられているのは感じているので、自分でも止めたい。
⇒ 実際のお子さんはとても優秀なのに、「ダメ出し」が多すぎたために自己肯定感が低くなっていました。
それについて詳しくお母さんと見ていくうちに、お母さんに本気で「過干渉を止める」決意ができました。
ご自分の「人の役に立ちたい」という思いをお子さん以外に向ける方法も見つけて、よりイキイキとされて、お子さんにも余裕を持って関われるようになりました。
お子さんは難関大学にも合格して、自分らしい自信も取り戻されました。
Bさん
ご両親ともお子さんに関わることが大好きすぎて、頼んでいないのにあれこれ、思いついたことを「これもいいんだって」と勧めることがとても多くありました。
そして一つのことに取り組んで、しばらく続けてみることが難しく、常に新しいものを加えたりアレンジしたりが続いていました。
一方お子さんは話そうとする意欲もなく、元気がない状態でした。
⇒ 徐々にお子さんの気持ちを引き出すように「待つ」ことを増やしていき、同時に「あれもこれも」もしないようにと行動を変えていかれました。
その後元気になったらお子さんは、自分のペースでとても良く喋る子だったので私もびっくりしました 🙂
Cさん
お子さんが小さい頃からとても主張が強いタイプだったので、お母さんは長年ほとほと手を焼いていました。
お子さんが無理な要求をしてきり、不適切な行動をとった場合に、お母さんもすぐに感情的になって大声を出し合ってしまうのですが、結局最後はお母さんが子どもの言うことを聞く・・という、過干渉と甘やかしの混在した状態になっていました。
⇒ 家の中で何が起きているのかを客観的に捉えられるようになって、お母さんがご自分の反応を少しずつ変えていきました。
お母さんの反応が変わるとお子さんの反応も少しずつでも変わることに気づかれてからは、より熱心に取り組まれて、最終的にはお互いの気持を穏やかに聞けるようになり、お子さんの成績もぐんと上がりました。
自分だけじゃないし、変えられるとわかって嬉しいです
「過干渉の親をやめたい」と思った時に大事な3つのコツ:終わりに
そして自分が過干渉になるワケもいくつか思いあたることがあったので、「過干渉をする自分は駄目と、ただ自分を責める」というパターンからも抜け出せました
あとは新しい習慣をやってみます!
自分責めをしながら自分を変えようとするのは辛いものです。
「本当に望む未来に行く」ことをイメージして、ご自分のペースでやってみてくださいね♡
気負わずに、ちょっとした変化を見つけながらやってみます
♡♡あとがき♡♡
どんな親御さんでも、【その年令のその子】を育てるの初めてなので、どうしたらいいのか迷うことはたびたびありますよね。
特に自分と違うタイプの子や違う性の子には、対応に戸惑うことも多いものです。
また、同じ性だと「自分と同じはず」「似てるはず」と思いやすいのですが、ある日「私とは全く違う」と気づいてショックを受けることもあったりします。
どちらのパターンでも、「理解できない」「なぜ違うのか分からない」「なんでそうなるの」で思考停止になることが一番まずいです。
もともと親子でも全く違う個体だと思いきれるかどうかが一つの山場?になったりします 🙂
物理的にも一心同体だった時期のある母親には特に難しく感じることもありますが、そう思いきれるようになったならば、それは子どもとの適切な距離がとれるようになったというサインです。
距離が近すぎると、自分が相手の領域に侵入しているかどうかもわからなくなってしまいます。
でも少し距離を離してみると、子ども全体をある程度客観的に捉えやすくもなります。
人間には子離れの本能がないですし、ゆっくり徐々に距離を離していきながらも、最近は特に教えるべきことも増えているという、子育てには以前よりも高度な技が必要とされています。
だからこそ、難しく一人で抱え込まないで、新しい、今に役立つ情報に目を向けて過ごしましょう
子育てが以前よりも高度化しているからこそ、みんなで知恵と情報をシェアしていく時代です
(^^)/
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