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怒りと悲しみを感じたら。大事なチャンスに変えるコツ
怒りと悲しみは、悩みのタネになることもありますが、どちらもとても大事な感情です。
怒りと悲しみを感じた時こそ、我慢したり飲み込まれるのではもったいない!
どちらもちゃんと大切にすることで、自分と他人をより知るチャンスに変えられます 🙂
最初は他愛もないことからだったんだけど、謝るのも腹が立つし・・
この気持をどうしたらいいのかわからないんです 🙁
思春期の友達関係では、いろんなことがありますね。
いつもぴったり仲良しというわけには行かないと思いますが、そのやり取りを通して、自分のことや相手のことを感じたり、考えたりするチャンスにもできます。
でも、なんでこうなっちゃったんだろうと思うと悲しくなってきますし、相手の子への怒りもまだあるんです。
それで仲直りができなくて・・・
はい、その気持は私もよく分かります 😉
そういう時には、もう少し、自分の気持ちとコミュニケーションをとってみるのがオススメです ♡
感情は行動するためのエネルギーで、必ず目的を持ってます。
それに気づくと『本当はどうしたいのか』などがスッキリ見えてきます 🙂
特に怒りと悲しみは、とても大事な感情ですから、今回はそれについてお話してみましょう。
付き合い方を知りたいです 🙂
怒りってどんな気持ち?
昔から人間の感情には、5大感情(喜怒哀楽怨)とか8つの基本感情(喜び・信頼・恐れ・驚き・悲しみ・嫌悪・怒り・期待)など、さまざまな分類がありました。
それだけ、人は ”感情” に興味を持っていたのでしょう。
振り回されることも多かったのかも知れませんね
(^_-)
そのいろんな分類のなかに、必ず出てくるのが「喜び・怒り・悲しみ」という3つの感情です。
この3つはどれもとてもパワーがありますね。
感情は何かの刺激が合った時に感じる、目的を持ったエネルギーです。
喜びは「それをもっと味わいたい」という感情です。
怒りは「嫌だから変えたい」という立ち向かう感情で、悲しみは自分が期待していたのとはマイナス方向に違ったことへの感情です。
もしその期待と違った現実が自分で変えられないものならば(恋人との別れなど)、悲しみをしっかり味わうことで、やがてその現実を受け入れることができるようになっていきます。
そうなんです。
今回はこのなかで悩みのタネになりやすい、怒りと悲しみについて見ていきましょう。
そうなんです。
怒りはパワーがあるだけに、そのエネルギーをちゃんと使わないと、困ったことも起きがちです。
怒りに巻き込まれてしまうと起きやすいこと
①できごとを変えるのでなく、相手を傷つけてしまう
②状況や相手に「~~された」という被害者意識を持ち続ける
③状況や相手を変えられない場合に、そんな自分を責めて傷つけてしまう
そうですよね~、私にもいっぱいあります
(^^)>
①②③は混じってることが多いですが、「①相手を傷つける」が一番起きやすいですね。
本来怒りはその出来事ーー例えば相手が言った一言が嫌だったーーに向けて湧いた「変えたい」という気持ちのはずなんです。
ところが怒りのパワーは強いので、怒りに任せてしまうと、その一言の話ではなく、今と関係のない前の出来事まで持ち出したり、相手の人格を攻撃してしまうことも起こります。
言葉もトゲトゲと、わざと相手を傷つける言葉を選んでしまうこともあるでしょう。
そうなんです。
それに感情は感情に反応するので、怒りは相手の怒りを呼び覚ましてしまいます。
もともと人は感情的になっている時には、脳の前頭葉という「理論的になる」「相手の立場に立つ」部分があまり働けなくなってしまいまうす。
特に思春期には、この前頭葉という部分の成長がゆっくりなので、15歳くらいまでは、敏感で激しい感情に見合うだけ育っていないことがよくあります。
そうなると、どうしても感情に引っ張られやすくなることもあるんです。
これは日頃から知っておくと、役立つポイントです。
(参:脳科学で納得!イマドキの思春期には子育てにコツが必要なワケ)
お互いが怒りに巻き込まれてしまうと、本当に大事な話ができない・通じない状態になってしまいますね。
怒りのパワーに巻き込まれてしまうと、その一言を訂正してもらえばよかった話が、お互いの関係性まで壊すことになりかねないんです。
そして「②被害者意識」は、怒りを感じても、期待したように状況を変えられなかったりすると起こります。
本来怒りという感情は、感じて6秒後が一番ピークだと言われてます。
怒りを感じても、それについて更に考えなければ、6秒でとりあえずカーッとなった状態からは抜けられるんです。
そんな短いんですか
なので、怒りを感じたら、6秒くらいは黙っているか、深呼吸する、他の場所に行く、頭の中で歌を歌う・・・などが有効です 😉
ところが私達は怒りに飲み込まれると、どんどん頭で「私は傷つけられた」「あれもこれも」と考え始めてしまいやすいもの。
そうなると、常に怒りを再生産している状態になってしまうんです。
そうなんです。
そしてその怒りを感じても、状況を変えられない場合には、「変えられない」ことに対してまた怒りが湧いてしまいます。
この行き場のないエネルギーは2つの方向に向かいます。
一つがこの、ずっと「相手のせいでこうなった」と怒りエネルギーを沸かせ続ける方向です。
そしてもう一つが、③の自分を責める方向です。
ちゃんと状況を変えられない、相手に伝えられない自分に対しての怒りです。
また、①の怒りに任せて相手を傷つけてしまった後に、「あんな事を言うつもりじゃなかったのに」と自分を責める場合もあります。
①は関係性を壊すので怖いんですが、②③も良いことが起きません。
行き場のない怒りネルギーは自分の内側に溜まります。
そうなると知らないうちに怒りが自分の表情や言動ににじみ出てしまったり、身体に溜まって健康を損なうこともあるんです。
そういえばいつも怒ってるような大人っていますね。
そうですね。
自分でも気が付かないうちに、いっぱい怒りを溜め込んでいるのかもしれません。
そんな風に、怒りはそのエネルギーをちゃんと使わないと、自分でも気づかないうちにイライラしたり、身体に影響が出てしまうこともあるんです。
じゃあ、その「怒りのエネルギーをちゃんと使う」ってどういうことですか?
怒りってなんだろう?
それを見ていくためにはまず、「怒り」ってどんなエネルギー=感情なのかをみてみましょう。
怒りを感じる時って何が起きているでしょうか?
怒りを感じるのは「自分がないがしろにされた」「気に入らないことをされた」など、「自分が期待していたこととマイナス方向に違うこと」が起きた時ですね。
怒りはその「期待と違うこと」を「変えよう」とするための強いエネルギーなんです。
状況を変えるには、それなりのエネルギーが必要ですから、怒りのエネルギーは強いんです。
そしてここでは、この「自分が期待していたこと」というのが大事です。
自分の期待が基準になってるから、同じことがあっても、そもそもの期待してることが違うと怒らないこともあるんですね 😯
怒りっぽい人と、なかなか怒らない人は ”期待していること” が違うのかも知れませんね!
そうなんです、花子さん、すごいですね!
でもついつい私達は、「こんな事があったんだから、私が怒るのがアタリマエ」「できごとのせい、相手のせいで私は怒らせられた」と思ってしまいます。
ところが実は「自分の期待」が先にあって、それが基準になって、現実に反応しているんです。
私も相手の子に「あんな事は言わないでほしかった」と言うのがあります。
仲直りはしたいけど、それがずっと引っかかってるんです。
そうなんですね。
花子さんはご自分の引っかかってるところが分かっているのは素晴らしいです 😉
でも、一人で思い出して怒ってた時は、「あんな事言うなんでひどい!」としか思ってませんでした。
そう、怒りはとても強いエネルギーなので、本当に気になっている「期待してたのと違った」という悲しみをちゃんと感じるのを中断させてしまうんです。
悲しみは「期待していたのと違った現実」を受け入れるための気持ちです。
ちゃんと悲しみに目を向ければ、自分が何を期待していたのかも分かります。
でも怒りにばかり気を取られて、悲しみをちゃんと感じないと、自分が本当に期待していたこともわからないままですし、期待と違った現実を受け入れることが難しくなってしまうんです。
そうなんです。
そして怒りに巻き込まれて、とにかく相手に腹が立って、自分の正しさを主張したり、相手を傷つけることが目的になってしまいがちなんです。
でも本当は怒りの前には、「相手にもっとこうあってほしかった」という「期待通りじゃなかったという悲しみ」が先にあるんです。
怒りは、その「期待通りじゃなかったので悲しい、がっかりした」という自分の気持ちを伝えたりして、相手の行動や状況を変えてもらうことが目的の、悲しみがあってこそ湧く感情なんです。
でも怒ってる時は、自分が悲しんでるなんて気づかないです
そうですね。
怒りは「現状を変えよう」と戦う=行動する強いエネルギーなので、悲しいという気持ちを麻痺させてしまいます。
それに傷つけられた、というを認めるのには勇気もいります。
それよりは「私が正しいのに相手が間違ってる」と責めるほうが自分の傷を見なくても済む、というところもありますね。
誰でも自分の悲しみに向き合うのは辛いので、無意識で避けたいんです。
怒りにはエネルギーがありますが、悲しみは落ち込む気持ちになっちゃいます。
そして悲しみは怒りよりも長く続く感情なので、よけいに向き合いたくないのも人情です。
でも、怒ってばかりで相手を傷つけたり「相手のせいだ」と恨んだり、自分を責めたりしても、本当に欲しいもの「こうであって欲しい」という自分の期待はかなわないままになっちゃいます。
「悲しみ」も置いてきぼりになって、ずっとそこに居続けてしまうんです 🙁
自分の悲しみと向き合うのはちょっと辛いことですが、それでも怒りに任せてしまい、相手や状況との関係性がさらに悪くなったり、自分を責めたりするよりはずっと「自分らしく」いられます。
本当に自分が望んでいることもわかります。
そうなんです。
それが分かってこそ、「どうなりたいのか」がはっきりするので、怒りのエネルギーの向き先も自分が本当に望むものに使えるようになります 🙂
怒りのエネルギーをちゃんと使う
私達は期待通りじゃなかった時には傷つきます。
なんでこんなことをされなきゃならないんだろう・・
もう少し気遣いをしてくれてもいいのに・・
なぜ何度言っても分かってくれないんだろう・・
そんな時には「この状況を変えなくちゃ」と怒りの気持ちが湧いてきます。
でも、その根っこには「わかって欲しい」「大切にして欲しい」という気持ちが叶わなくて悲しいという気持ちがあるんです。
怒りを感じた時には巻き込まれるのではなく、一度落ち着いてから「自分が何で傷ついたのか」「本当はどうしてほしいと期待していたのか」というところに立ち戻ってみるのがおすすめです。
自分の本当に望むものがわかれば、相手や状況とどう付き合って行きたいのかも分かります。
強い怒りを感じたときのステップ
1)自分の怒りに気づく
2)6秒以上、怒りを再生産するのをやめる。
とりあえず黙っている、タイムを取る、深呼吸する、頭の中で好きな歌やペットを思い出す・・・などをやってみる。
3)自分が何を期待していたのかに気づいて、しばらく悲しみをただ感じ尽くす。
これが期待と違っていた現実を受け入れる時間になります。
4)悲しみを十分に感じてから、これから相手や状況とどうしていきたいのかに気づく
5)そのために必要なことがあればやってみる
相手に自分の気持ちを伝える、信頼できる人にどうしたらいいのか相談するなど。
4)で、相手ともう関わらなくてもいいと心の底から思えば、怒りの気持ちも必要がなくなるので消えてしまいます。
そして4)で何か相手に自分の気持ちを伝えたいなどの思いがあるならば、それに向けて行動してみるのがオススメです。
状況を変えるために湧いたエネルギーを上手に使えるようになります。
自分の期待と望むことがわかったら、必要な場合には相手にも伝えてみましょう。
日本人は特に、自分の気持ちを伝えるのが苦手なことも多いですね。
しばらく我慢していて、こらえきれなくなってキレる・・というパターンがまだまだ多いです。
昔は狭いコミュニティのメンバーで居ることも多かったので「察し合う」ことがある程度できましたし、美徳でした。
我慢しているうちに察してもらえることも多かったのでしょう。
でも今では人によって「期待していること」「アタリマエだと思っていること」が本当にまちまちです。
黙っていたらお互いの期待を察し合うのが難しくなってきています。
自分も相手も傷つけずに、自分の思いを伝えるコミュニケーションの仕方は知っていたほうがいいでしょう。
(参考:相手も自分も傷つけない言い方)
怒りと悲しみと上手に付き合う
そうですね。
私達はついつい、怒りに巻き込まれたり、反対に悲しみや怒りなどのマイナス感情を感じてはいけない・・と思うこともあります。
でも、どんな感情も自分にとっては大事なもので、それぞれに目的があります。
怒りは期待どおりでない状況を変えるのが目的。
悲しみは自分が傷ついた現実を受け入れるのが目的です。
怒りや悲しみを感じちゃいけないと思う必要はないんです。
それどころかどちらも「自分の期待」が基準になっているので、怒りや悲しみを感じた時は、自分の期待に気づくチャンスでもあるんです!
なんでもない時って、人は自分が何を期待しているのか、何をアタリマエだと思っているのか、何を大事にしているのかって、あまり気づかないものですから
(^^)
そして怒りや悲しみを通して、自分の大事にしているものと、相手の大事にしているものの違いに気づくこともできるんです。
ムカッとした時には、すぐに自分の大事にしているものや相手の大事にしているものに気づきにくいものですね。
それでも、自分が怒っていることに気づけたら、そこから期待と悲しみにも気づけて、自分と相手の違いに気づくこともできますね。
自分はそれをとっても大切だと思っているけど、相手が悪気なく、それに気づいていないこともあるものです。
そういう時にはこちらの気持ちを伝えれば、相手もわかってくれて、それからは大切にしてくれることもあるでしょう。
前よりお互いの事がわかって、より仲良くなれることもあります。
また、いくらちゃんと伝えても、なかなか分かってくれないこともあるかも知れません。
そういう時にはより伝わりやすいコミュニケーションの仕方に変えたり、お互いが大切にしていることも違いを踏まえて、相手とどうなりたいのかと決めることもできますね
(^_-)
今までは「~~された」とばっかり思っていましたが、自分でこれからを決められると思うと、なんだか気持ちが全く変わります!
そうですね。
自分の人生の主人公に戻った気もちになりますね
(^^)
怒りと悲しみについて知っているといいこと:終わりに
いかがでしたでしょうか
今回は怒りと悲しみについて知っているといいことをお伝えしました。
本当は私、友達に自分の趣味をバカにされたように感じて傷ついてたんです。
同じように好きじゃなくてもいいけど、もっと認めるような言い方をしてほしかったんです。
・・そしてやっぱり、友達とはこれからも仲良くしたいので、まずはその事も含めて、相手の子に伝えてみようと思います!
あ~なんだかスッキリしました!!!
それでも相手の子が尊重してくれなかったら、またその時、どうしたいのかと考えてみます。
多分大丈夫だと思うんですけどね 😉
♡♡あとがき♡♡
人の大事にしているものって、それぞれ違います。
そしてそれに気づかないで、自分の大事にしているものも、相手の大事にしているものも、うっかりないがしろにしちゃうこともあるものです。
でもお互いにムッとした時でも、自分の素直な気持ち気づいて伝えあっていけば、より分かりあえますし、違いを認め合うこともできるようになっていきます。
思春期はいろんな考え方や価値観の違いに戸惑いながらも、自分が「大事にするもの」を見つけていく時期です。
怒りや悲しみを感じたら、そんなチャンスに変えることができるんです
(^^)/
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