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不登校の原因がわからない⁉それでもちゃんと解決します!
不登校の原因がわからない。
それじゃあいつまでたっても解決しないのでは?と心配で・・
そんなお悩みが今週のテーマです。
でもどんなにお子さんに聞いてもその原因がわからないんですって。
毎晩優しく「なんで行けないのかな~」と聞いているようですが・・・
でも特にはっきとした理由も言わず、ただ家でゴロゴロしているお子さんを見ていると、ただのサボりかも・・という気もしてきて、親として登校するよう強く促すべきなのか、またわからなくなるって困ってます 🙁
そうですよね〜
学校に行かない!なんてことが起きたら「なぜ?」と、まずその原因を聞きますよね。
「いじめ」や「勉強がわからない」などの、はっきりした原因がわかれば、それを解決するための手が打てます 🙂
でもそこで原因がわからないとなると、「どうしたらいいの?」「この先どうなるの?」と不安が膨らんでしまうかもしれません。
ところが不登校の場合には、本人に聞いたり周りに尋ねてみても、「なぜ不登校になっているのか?」の原因がはっきりしないケースが、実は珍しくないんです。
そうなんです。
でも人には「不安なことや嫌なことは特に、その原因を知りたがる」という強い本能があります。
良いことはその原因がわからなくても困ったことは起きませんが、嫌なことはすぐに解決して抜け出したいですものね。
そして原因がわかれば、この先同じことが起きないように予防することもできますね。
だから、お子さんの不登校の原因がわからないままだと、どんどん不安になってしまい、もっと熱心に原因を追求したくなる気持ちもわかります 😉
でも、ここでお母さん・お父さんが不安のあまり『なんで行きたくないの?』『何が嫌なの?』と原因探しにハマってしまうと、知らないうちに状態を悪化させてしまうことも多いんです。
1 なぜ原因探しが危険なのか
2 原因の分からない不登校になるわけ
3 原因がわからない不登校への接し方
について、ご一緒に見てきましょう!
目次
原因探しで不登校がこじれる5つの危険
不登校の原因がわからない時に、それでもずっと原因探しをしてしまうと、事態をさらにこじらせてしまいます。
今までにあった事例からその理由を5つご紹介します。
原因探しで不登校がこじれる5つの理由
① 子どもがエネルギーをなくす
② 学校が嫌なところになる
③ 子どもの性格や親の育て方の話になって行き詰まる
④ 関わるべき原因を見逃す
⑤ 長期化の理由になる
①子どもがエネルギーをなくす
『なんで学校に行けないの?』いう言葉は、言っている人からすればただ理由を知りたいからでも、言われた方は「行けないこと」を責められているように感じます。
私達も誰かに『なんで、それやらないの?』と言われたら、ただ理由を聞かれてるだけとは受け取りにくですね。
どことなく「やらないなんて・・」というニュアンスを受け取ってしまいます 🙁
子どもが不登校になっている時には、その理由がどこにあるかは別にして、子ども自身は「学校に行けるだけのエネルギーがない状態」です。
その「行けない」ことを責められていると感じたら、エネルギーが湧くどころか反対に、罪悪感や葛藤でさらに低下するばかりです。
『わからない』と言っているのにさらに『なんで?』『なんで?』聞き続けても、新しく理由を思い出すことはないでしょうから、子どもはどんどん追い詰められるだけになります。
しっかりとした専門家なら、解決に向かう具体的なアイデアをくれるでしょう
②学校が嫌なところになる
人は誰でも「なんで?」と聞かれると答えたい!と思うものです。
だから自分の不登校の原因が分からなくても、聞かれたら子どもは「何が嫌なんだろう?」と学校でのできごとの「嫌なこと探し」を始めます。
そうなると「あの嫌だったできごとのせいだろうか」「そういえばこんな嫌なこともあった」と、あれこれ「学校であった嫌だったこと」を思い出してしまいます。
そうなると、本当は学校に原因がない不登校の場合でも、学校が嫌なイメージと結びついてしまい、ますます登校が負担になってしまいます。
不登校になっている時には、心・身体・頭のバランスが崩れている状態なので、不要なダメージは与えないことが大事です。
③子どもの性格や親の育て方の話になって行き詰まる
具体的な不登校の原因がわからないのに、いつまでも原因を探してしまうと、最後には「子どもの性格」か「親の育て方」という抽象的で反論しにくいものに、責任をかぶせるしか行き場がなくなります。
今だに「不登校は心が弱いから」なんて言う人がいますが、誰だって「嫌なことから逃げたい」と思うのは自然ですし、それがなくて死ぬまで立ち向かうのではかえって危険です 😯
大事なのは子どものエネルギー切れを回復させてから、その子が望む未来に向かえるようにすることです。
それに親だって100%完璧な子育てをしてきたと言える人なんていませんよね。
誰もされたこともないですし
(  ̄っ ̄)
大事なのは「正しい子育てをしているかどうか」よりも、その子の状態を整えて、さらに元気になるように導くことです。
性格や育て方が悪いとなると、あれもこれも悪いのかと「良いところ無し」の泥沼にハマります 😯
原因探しよりも具体的な未来とそこへ進む具体的な方法を見つけることにフォーカスしましょう♡
④関わるべき原因を見逃す
とにかく原因を見つけてなんとかしよう!と思いすぎると、目立つ一つのことに目を奪われてしまい、本当に大事な解決すべき課題に目が向かなくなることがあります。
不登校の原因は一つであることの方が稀で、ほとんどのケースでは、いくつかの原因が複合しています。
不登校のきっかけに見えるできごとが、一番重要な原因とも限りません。
どこから手を付けていくと有効なのかを判断することも大事です。
そのために解決すべき課題なら扱う、というスタンスで行きましょう!
⑤長期化の理由になる
原因探しにとらわれていると、「原因がわからないからどうしようもない」と、さじを投げた状態になることがあります。
それで不登校が長期化しているケースは少なくはありません 🙁
そちらの方が望む未来まで、ずっと早く到着します。
始めに状況を把握することは大事ですが、いつまでも『なぜ?』と過去の原因を探し続けるよりも、望む未来に目を向けましょう。
では次に、なぜ原因が分からない不登校になるのか?について見てみましょう!
なぜ原因が分からない不登校になるの?
大人からすれば不思議に思える、原因がわからない不登校ですが、思春期にそれが多いのには2つの大きな理由があります。
原因がわからない不登校が起こる2つの原因
(1)エネルギー切れは、色々な原因が重なっても起こる
(2)思春期の子どもは自分の身体の感覚や気持ちとうまくつきあえない
(1)エネルギー切れは、色々な原因が重なっても起こる
不登校というのは「登校を続けるだけのエネルギーがない状態」です。
そしてエネルギー切れになるのは、大きなダメージを受けたからという場合もありますが、子どもが自分で気づかないうちに、様々なダメージが積み重なったのでエネルギーが無くなってしまったということもよくあります。
① 友達との人間関係
② 先生との関係
③ クラスの雰囲気に馴染めない
騒がしい、落ち着かない、テンポが合わないなど
④ 勉強が思い通りに行かない
⑤ 部活でのパフォーマンスが上がらない
⑥ 夜更かし生活からの体調悪化
⑦ 思春期の身体の変化に対するとまどい
他の人との違いが気になる、恥ずかしいなど
⑧ 急激な身体の成長での体調不調
⑨ 身体・心・頭のバランスの崩れ
考えているように身体が動かなかったり、感情がついていかないような場合のストレス
⑩ 忙しすぎたことでのガス欠
⑪ 家庭に不安がある
ゆっくり休めなくてストレスの解消ができない、夫婦間の問題の責任を感じてるなど
⑫ 自分や環境についての理想と現実のギャップ
⑬ 恋愛、性愛での悩み
⑭ 将来や進路への不安
・・・
ざっと上げただけでも、思春期の子どもにはストレスになることが色々あります。
もちろん大人だって色々あるのですが、思春期の子どもは感情が揺れ動きやすいのと、見えている世界が大人よりずっと狭いので、目の前の課題について一つ一つ「大事なこと」と受け取りがちです。
真面目な子ほど勉強も友達も部活も塾も・・と色々なことで頑張ろうとします。
(”良い子”や勉強も部活も頑張るのが良いこと!と推奨される環境では特にそうなります)
成長していくと自分なりに優先順位をつけたり、要領も良くなっていきますが、まだ中学生頃には色々なことを頑張ろうとし過ぎてしまい、最終的にエネルギー切れになることがあるんです。
そうなると本人からすれば「ただ一生懸命に生活しているだけ」だったので、不登校の原因を聞かれても自分でも答えることができません。
そこへ『なんで?』と尋ね続けられると、混乱や罪悪感でエネルギーが低下してしまいます。
ついつい「いじめ」や「怠け」など、不登校では心の問題を探そうとしてしまいますが、思春期は身体も大きく変化する時期なので、身体のバランスの崩れから朝起きられなくなって始まる不登校も多いんです。
(2)思春期の子どもは自分の身体の感覚や気持ちとうまくつきあえない
もうひとつの、原因がわからない不登校が起こる理由は「思春期の子どもは自分の身体の感覚や気持ちと、うまくつきあえないことがあるから」です。
思春期は身体・心・頭がどんどん変化成長する時期なのですが、それぞれの成長スピードも違いますし、お互いのつながりもあまり良くありません。
それで自分の身体の感覚や気持ちに気づかずに、かなりハードに頑張ってしまい、ある日突然エネルギー切れになって登校できなくなる・・・というケースは、今まで私がお会いしてきたなかでも少なくありません。
また反対に、自分の身体の感覚や感情にとても敏感なタイプの子もいます。
私の感覚では、最近はこちらのケースがかなり増えているように感じています。
このタイプの子は、自分の身体の感覚や感情によく気づいてしまうので、登校するといろいろな刺激を受けて疲れてしまうんです。
他の人からすれば気にならない「大声」や「がさつな態度」などが気になってしょうがないということもあります。
これらは「感覚」「感情」なので、『頑張って感じないようにしなさい!』という根性論では解決になりません 😉
上手に自分の感覚・感情と付き合う個別の方法を身に着けたり、感覚過敏の裏に隠れていることのある「発達の抜け」などに手当をしていくと楽になっていきます 🙂
原因はメンタル、原因は身体と決めつけずに、全ての面からチェックすることが必要です。
思春期には大人や小さい子どもとは違うところがいっぱいあります。
特に、感覚や気持ちって外から見えませんから、他の人は気づきにくいですよね。
ご本人も言葉にしにくいところです
原因がわからない不登校への接し方
お子さんと落ち着いて話してみても、不登校の原因がわからない場合には、次のステップをふんでみてください。
原因がわからない不登校への接し方
「1」安全基地の確保
「2」お子さんのエネルギーをためる方向に関わる
「3」専門家につなぐ
「1」安全基地の確保
エネルギー切れで動けなくなっているとしても、子ども自身にも「学校にいけなくなった」ということはショックなできごとです。
「今までできていたことができなくなった」「他の人ができていることができなくなった」と、自分のことを責めたり恥ずかしく思うことはよくあります。
しかし「エネルギー切れで止まれる」というのは、生き残るための大事な本能です。
最後の最後までエネルギーを使い果たしてしまったら大変ですものね
(「不登校は恥ずかしい?生きるための行動です」もご覧ください)
自分責めが一番エネルギーを失います。
まずは子ども自身が「自分は今そういう状態だ」と受け入れられるように、お母さん・お父さんが先に「この子は今は学校に行けない状態だ」ということを、そのまま受け止めてあげてください。
状態を受け止めるというのは、それを「良いこと」と認めるのとも違います。
良い、悪いの評価をせずに、「そういう状態になっている」ことを一つの事実として受け止めるということなんです。
つわりや出産がひとりひとり違うように、環境とそれに対する感じ方は本当にひとりひとりで違うのが当たり前です。
お子さんが不登校になったら、それはもちろん驚かれると思いますが、周りの人からも「恥ずかしいこと」「困ったこと」とばかり扱われてしまうと、ご本人はさらに辛くなってしまいます 🙁
外の世界にはいろいろな人がいるので「不登校なんて」という人もいるかも知れませんが、お家の中ではそういう雑音から遮断してあげて、安全基地を確保してあげてください。
まずお子さん自身が「自分は今、学校に行けない状態なんだ」ということをただ受け止められるのが第一歩です。
そしてエネルギーが溜まるとようやく、「この先どうしようか」と考えられるようになります 🙂
お母さん・お父さんのショックとドキドキもあると思います。
そこはちょっと踏ん張って、子どもに向けないで、他の信頼できる大人に癒やしてもらいましょう♡
「2」お子さんのエネルギーをためる方向に関わる
登校できるエネルギーがない状態だということを受け止めたら、次はお子さんにエネルギーが溜まるように関わっていきましょう。
お子さんに休息が必要だとわかるように伝えたり、日々の生活リズムを整えてぐっすり眠れるようにしたり、楽しい話をするのもいいですね。
小さい頃に家族で体験した面白かったことについて話したり、お子さんが好きなことについての話をじっくり聞いてあげるのもオススメです。
子どもが落ち着いてエネルギーが溜まってくると「本当はどうなりたいのか」「そのために何ができるのか」と考えられる状態になります。
その時に具体的にできることがわからない場合には、信頼できる人の意見も参考にしてください。
でも大事なのは子どもの状態が、これからに向かって考えたり行動できるまで回復することです。
そして、この段階で一つ重要なご注意ポイントがあります。
それは子どものエネルギーを回復させるということは、「なんでも子どもの好きなようにさせるのではない」ということです。
「子どもが好きなことをするのが一番」と思い込んでしまって、好きなだけゲームやネットをやらせたり、どこまでも夜更かしを認めてしまっては、後々回復する時に大変な思いをすることになります。
生活リズムを改善するには時間がかかりますし、ゲームやネットには依存させる力があるので要注意です。
ブルーライトの刺激も脳の安定には向きません。
一度手に入れた快楽を手放すのは大人でも難しいものです。
(参考:なぜ今思春期の子育てにはコーチング力が必要なのか:見守るだけで大丈夫?)
休んでいてつまらないから好きなものを買って欲しいとねだるケースもあります。
この場合には、何かを買ってあげることで、本当にその子が満足して、長期的に気持ちが上向くきっかけになるかどうかがポイントです。
「学校に行けなくて辛いから、なんでも好きなようにしてもいい」という方程式は成り立ちません。
でも親御さんがバランスを見て「お子さんがエネルギーをとりもどして、自分が行こうと思えばいつでも行ける状態になるのが目標」だと忘れずに舵取りはしたいですね。
学校に行けない時は自分の思う通りに体や心が動かない状態です。
そのコントロールを失った感じを取り戻そうと、子どもが家の中で家族の誰かを言葉や暴力でコントロールしたがったり、自分の思いのままにゲームやネットなどをしたり、好きなだけ起きていたがることもよくあります。
かえって二次・三次のダメージになりますから、このような状態の時にはすぐに専門家にご相談ください。
(参考:なぜ今思春期の子育てにはコーチング力が必要なのか:見守るだけで大丈夫?)
「3」専門家につなぐ
安全な場所でしばらく休んでも子どもの状態が上向かない時には、専門家に相談するのが一番です。
どんなに長期化している不登校でも、必要な関わりをしていくと子どもの元気は取り戻せます。
しかし、できる限り早いうちに必要なサポートをするのが一番です。
それは身体の病気と同じす。
病気の時も、ただ家で休んでいるうちに自然治癒力が発揮されてどんどん回復するのならいいのですが、そうじゃない時にはこじらせる前にお医者さんにかかりますよね。
不登校も同じで「家族だけでなんとかしよう」と思わずに、回復していると言い切れない状態なら、できるだけ早いうちに、事態を動かせる専門家につなぐのがオススメです。
時間があとになるほど、二次・三次の状態から回復するのに何倍も技術と時間が必要になります。
しっかりした専門家に相談するのに、早すぎて失敗することはないですから、できる限り早めに相談してくださいね〜
不登校の原因がわからない時のポイント
不登校になったら、子どもも親もショックですよね。
そして、そんなショックを受けた時には、まずは落ち着くことが一番です。
事態をこじらせないためには、ショック状態のままで突っ走らないことが大事です。
そのためには『不登校は原因がわからなくても解決する』と知っておくと役立ちます。
子どもがエネルギーがない状態で、自分でそれをまとめていくのは難しいです。
ここを舵取りするのは大人のお役目になります。
今の学校に再び登校するかどうかは、その大きな流れの中で考えていきましょう。
不登校というのは、何かで自分のエネルギーが枯渇して、自由に学校に行けない状態です。
ショック状態から落ち着いて、エネルギーが溜まっていくと、子どもは必ずまた再び動き出せるようになります。
この段階まで来ると「本当はどうなりたいのか」や「どう行動したらそれが叶うのか」などを一緒に話し合うことができます。
子どもに不登校の原因を聞いてもよくわからない時には、周りの人や専門家から情報を集めることに切り替えるのがオススメです。
終わりに:不登校の原因がわからない時
いかがでしたでしょうか
今回は「不登校の原因がわからない時」というテーマでした。
不登校というと焦ってしまいますが、原因がわからなくても解決するとわかって安心しました!
友達にも教えます。
きっと安心して、楽になると思います 🙂
不登校となって原因がわからないと、親ならやっぱり心配になりますよね。
でも原因がわからなくても、不登校は解決できると知っていると落ち着けます。
いい流れになると思います 😀
♡♡追伸♡♡
うまくいかないことがあると、私達は自然に「なぜうまくいかないんだろう?」とつぶやいてしまいます。
私も気がついたら心の中で、そう言っていることがよくあります (^^)>
自然に出る口癖が自分の意識の向き先を決めてしまうので、ここは気をつけたいところです。
原因探しは改善点を見つけるのには役立ちますが、しばし考えてもわからない時には、望む未来に目を向けたり、他の人のアイデアを聞いてみる方がずっと話が進みます。
色んな場面でやってみてくださいね〜
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