不登校からの再登校!7割に起きている”逆戻り”を防ぐ注意点

不登校から再登校できそうだ!となってくると、子どもを応援してきたお母さん・お父さんも嬉しいものです。

ただ、「再登校さえできれば」と思いすぎてしまうと
子どもの身体・心・頭の状況や環境が十分でない場合には
また逆戻りすることも多いんです 😯 

実は再登校した7割以上が、その後のどこかで不登校に逆戻りしている、と言われています。

 

子どもにとってもチャレンジである再登校は、その後の楽しい学校生活のリスタートにしたいですね 🙂 

今回はそのために知っておきたい注意点についてです。

 

お母さん
うちの子も最近は「学校に行ってみようかな」と言うようになりました。

私もその言葉に期待しちゃって
「今日は行くかしら」とソワソワしてしまいます。

あんまりプレッシャーを掛けるのも良くないですよね。

親として、このタイミングでは、
どう対応したらよいでしょうか

 

お子さんに、だいぶエネルギーが溜まってきたようで、良かったですね!

回復期の後半か再活動期に入ったようです 🙂 

 

この時期の親の対応は
実際に子どもが行動しやすいように
子どもの身体・心・頭と環境を整える
ことが大事なポイントになります。

せっかく「行こうかな」と
意欲が湧いてきたのに

身体がうまく動かなかったり
行ったら刺激が強すぎた・・

なんてことになったらもったいないですね 😐 

そんな状態が続くと
せっかくの「行きたい」が
「嫌だな」「無理かも」としぼんでしまいます。

実は、不登校から再登校した子の
7割以上がまたどこかで不登校に逆戻りしているのです。

 

お母さん
えっ、そんなに!

 

はい、再登校してすぐに不登校に逆戻りするパターンもありますが
多いのは

例えば中学で不登校から再登校できたのに
数年後に高校や大学で不登校にまたなってしまう。。

という、パターンです。

 

お母さん
ええ~っ、そんなこともあるんですね

 

はい、不登校の間に
土台から整えておけば
逆戻りすることはないのですが

表面的な”再登校”を目指すと
そういうことが起きやすいのです。

 

お母さん
それは嫌ですね

ぜひ、逆戻りしない再登校にしたいです!

 

はい、ではご一緒に
再登校の時期の大事な注意点について見てみましょう!

 

お母さん
よろしくお願いします!

 

「再登校」さえできれば・・・には要注意!

不登校=学校に行ってないこと
として、
「不登校は登校さえできれば解決する」
と思い込んでいると

「とにかく子どもを登校させよう」に
一生懸命になってしまいます。

 

大事なのは
不登校=
子どもの心身のエネルギー量がストレス量より少ない状態

だと知っていることです。

この捉え方があれば
しっかり子どもの心身のエネルギー量を上げられるので
再登校しても
日々のストレスに負けてしまって逆戻り・・
ということが起きません!

 

お母さん
なるほど!
子どものエネルギー量が少ないままで再登校しても
また日々のストレス量を下回ってしまうんですね

 

そうなんです。

なので「再登校」を目標にし過ぎて
子どものエネルギー量がまだ十分でないのに
「とにかく登校を!」としてしまうと

例え登校してもちょっとしたことで
ものすごくダメージを受けてしまったり

やがてまた頭痛や腹痛や朝起きられない・・
ということが起きるんです 😐 

 

すぐに不登校に逆戻りする場合もありますし
その後に受験や環境が変わったことなどで
またエネルギー不足になって不登校になってしまうことが多いのです。

 

お母さん
確かに、一度不登校になった子が
またどこかで不登校とか出社できなくなる・・という話も聞きます。

7割以上とはかなりですね

 

はい、それだと本当にもったいないですね。

再登校で大事なのは
「再登校すること」ではなく
その後も楽しく登校し続けられる状態になること」です。

 

当カレッジで逆戻りにならないのは
しっかり心身のエネルギーを
土台から上げるからです。

 

より詳しく言えば
その後も自分らしく楽しく活動ができる状態になること」を
目標としています。

「その子の望む未来に登校が必要であれば
登校はその中の活動の一つになる」
という捉え方でサポートしています。

 

ポイントは心のエネルギーだけでなく
身体のエネルギーもしっかり上げることです。

 

心だけ「行きたい」となっても
身体のエネルギーが不足していると
「行きたいけど行けない」という状態になってしまいます。

そしてそれが続くと
「どうせ行けないし」と
諦めてしまうことも起こります 😯 

 

身体のエネルギーは
ただ休んでいれば
使わない分ある程度は溜まるのですが

根本的には
やりたいことをするために十分に活動できるだけのエネルギーを自分で作れる身体」に
なることが大事です。

私たちは自分の体で
精米活動をするためのエネルギーを作っています。

 

ただ休んで溜まった分だけだと
使い切ってしまったら
またエネルギー不足になってしまいます。

 

エネルギーを十分に作れる身体は
家庭でできることで作れます。

ピンときた方は
講座個人セッションをご活用ください。

 

最も気をつけたい!再登校まぢかの親のNG対応

まず、再登校が始まる前の
「学校に行こうかな」と
子どもがいい出す頃は

動き出しのための大切な時期です。

この時期のNG対応には気をつけましょう!

 

 

A: とにかく登校させようとする
子どもの言葉に飛びついて
「もう行けるんだ!」と思ってしまうとハマってしまいます。

「今日は行くかな」と期待してしまい
行かないとイライラして
「いつから行くの」
「行くって言ってたよね」
などはNGです。

 

「行こうかな」「行きたい」という気持ちと
「実際に行けるだけの心身のエネルギー量がある」かどうかは別になります。

 

「行こうかな」と言い出したのは
だいぶエネルギー量も増えてきているサインですが

まだ実際に動ける=登校までには
足りてないこともあります。

 

優しい子は親の期待に応えようと
無理をしながら登校することもありますが

まだエネルギー不足なので
ちょっとしたことに傷ついたり
ものすごく疲れてしまい

逆に「登校はしんどい」と
マイナスイメージを持ってしまうこともあります。

 

登校のハードルが上がってしまいますし
そんな状態が続くとエネルギー切れにもなるので
もったいないですね。

 

子どもが「行こうかな」と言っても
しばらくは静かに見守るのがおすすめです。

 

実際に、本当にエネルギーが溜まってきたら
子どもは自分から動き出します。

それまでは少し待って
さらに心身のエネルギーを溜めるのがおすすめです。

 

お母さん
そうなんですね

ものすごく期待しちゃったけど
子どもが行けない・・の繰り返しで
私も疲れる毎日です。

そもそも「まだ行けるとは限らない状態」だと
思うようにすれば
もっと気楽に過ごせそうです

 

そうですね。

もうちょっと!という所まで来た!
捉えると
ちょっと余裕を持って待てるようになります 🙂 

 

B: 「明日行く」という言葉に過剰に期待する

よく「明日は登校する」と言うのに
実際は登校できない・・という子もいます。

子どももガッカリですし
親もガッカリしちゃいますね。

がっかりするのは自然です!

 

ただその場合は、
まだ子どものエネルギーが十分ではない
と捉えるのがおすすめです。

 

そして、そのようなことが
何度も続くようであれば
エネルギーを貯め直す方法を見直したり
子どもが気になっていることの有無を
チェックするタイミングです。

より詳しくはこちらもどうぞ
不登校の子が『明日学校に行く』と言う時:親が知っておくといいこと

 

C: 生活リズムが乱れたままで、登校できるという言葉を当てにする

夜ふかしを続けていても
自分が行きたい遊びがある日には
ちゃんと起きられる

という子が
再登校を急に始めることがあります。

 

そのまま継続的に朝から行けるのならばよいのですが
久しぶりの再登校をした日には
疲れたり興奮して
また夜遅くまでゲームをしてしまうことも起きがちです。

そうなると次の日から
しばらくダラダラしたり
またゲーム三昧の日に戻ってしまうのです。

 

たまの遊びに行くならば
その日だけ起きて
その後はまた好きなように過ごせますが

登校を継続するとなると
生活リズムを登校できるように
整えることが必要になります。

 

いつまでも朝遅く起きて
行ける授業だけに参加するのを繰り返すと

「今更このラクな生活を変えたくない」となり

好きな時だけしか行かなくなることもあるのでご注意です!

 

お母さん
登校を口に出しはじめた時期は
無理に引っ張らないことが大事なんですね

まだまだしっかりエネルギーを溜めることを優先します

 

はい、あとちょっとです。

もし、起立性調整障害などで
朝早く起きづらいけれど

登校は始めたい場合には
行ける時間から登校するのがおすすめです。

そして同時に
起立性調整障害も改善していくことも忘れずに!

 

起立性調整障害は
家庭でできるアプローチで改善します。
参考:朝起きられない子どもにはご注意!思春期の睡眠不足には危険がいっぱい!

 

次は、いよいよ再登校がリアルになったタイミングでの注意点について見てみましょう!

 

逆戻りしない再登校のための7つの注意点!

 

1)再登校のタイミング

「再登校は子どものタイミングで決めましょう」
という言葉を聞きますが
それには注意も必要です。

子どもにまるっと投げてしまうのでは
まだ回復途中・成長途中の子どもには荷が重すぎることがあります。

 

もちろん、親が勝手に
「行きなさい」
「行ったら?」と
誘導するのは違います。

 

ただ。大事なのは
自分の未来にも良い判断をできる状態に子どもがなっていることです。

例えば
怖がりなのにそこに対してのサポートがないと
子どもはずっと怖がりで
必要なチャレンジができません。

怖がりは本能の部分なので強力です。

ただ見守っているだけでは
怖がりから抜け出せないこともあるのです。

そんな状態の子に
「自分のタイミングで登校すること」
を期待するのは難しいです。

 

また、自分のやりたいことしかやらない生活を続けていたら
規制のある学校生活や集団生活
または家の外に出るのはおっくうになります。

その状態の子に
「自分のタイミングで登校しなさい」でも
なかなか現実的な登校は難しいです。

 

また、心身のエネルギーが
半端に溜まっただけの子の場合には
数回は行けても
継続的に通常登校して
楽しく過ごす・・というのは難しいものです。

 

逆に、子どもの心身のエネルギーが
十分に溜まっていれば
子どもは本来狭い家でじっとしているのは退屈なので
徐々に外に向かって動きたくなるものです。

ゲーム、スマホ、PCの使い放題にしなければ
退屈してくるのが元気な証拠です。

 

ある程度心身のエネルギーが溜まってくれば
何かのきっかけ
例えば:友達が誘ってくれた
参加しやすい行事がある
などから再登校するようになります。

 

実際、再登校からの逆戻りの理由の
半数以上が「無気力」です。

その他「友人関係」「勉強」
「生活リズムの乱れ」
等が挙げられていますが

どれも心身のエネルギーが十分であれば
乗り越えやすくなります。

 

また、不登校になった引き金がある場合には
それに対しての乗り越える手段を
子どもに持たせることも大事です。

例えば友達関係、部活の人間関係、
勉強方法、怖がり、
感覚の過敏性(騒がしい、匂い、雰囲気が苦手など)

どれも、家庭でできる
具体的な対策がありますので
再登校前にクリアにしておくことは大事です。

ピンときた方は講座個人セッションでご相談ください

 

お母さん
対策があるんですね!

よかった~

 

2)再登校の仕方

再登校が最もスムーズに行くのは
登校日数を増やすことから始める」方法です。

まず「学校という場所に行く」ことを
増やすところから始めます。

 

クラスに行ければよいですが
難しければ
先生に会って出席をもらったり
(小中学校は先生に会うと欠席にはなりません)

特別教室や保健室から始めるのもOKです。

 

怖がりがまだ残っている子は
早朝や遅くに先生と昇降口や
自転車置き場などで会うというパターンもあります。

 

学校によって
対応できる範囲がかなり違うので
詳しく相談してみることをおすすめします。

他の学校ではこのような事例もある、と話したら
対応してくれた、ということもあリます。

 

心身のエネルギーを増やすことを続けていれば
学校に行くことに慣れるにつれて
徐々に行動範囲も広がっていきます。

 

中には、登校するならば
朝から最後までいないとダメだ、と
強く思い込んでいる子もいます。

そのような場合には
身体の回復度合いを見ながら

1日行ったら数日休むなどして
心身のエネルギーを溜めながら進めます。

 

ある程度同じペースで行けるようになったら
少しずつ回数か滞在時間を増やしていきます。

 

お母さん
なかなか一気に行かないんですね

 

はい、始めはゆっくり少しずつの方が
のちのち早く回復します。

ある程度まで行ったら
子どもは自分で3段抜かしなどして
あっという間に
通常ペースになることもあります。

そうなれば自分の力で再登校を完了させたので
逆戻りすることはありません 🙂 

 

3)勉強のリカバリーと登校のバランス

不登校の期間がある程度ある場合には
勉強のリカバリーも必要になりますね。

 

再登校が先になる子もいれば
勉強が先になる子もいます。

どちらもでも良いのですが
最終的にはどちらも必要になります。

 

休んだ期間が長かった子や
その前から苦手な科目があった子は
計画的にその抜けを埋めることも必要です。

基本はその子が好きで取り組みやすい科目
本人がやりたいと思う科目から
始めるのがおすすめです。

 

子どもだけでは
自分の状況を把握したり
(何から取り組めばよいのかなど)

どのように勉強するとよいかを見つけにくいので
できれば短期間で良いので
プロの手を借りるのがおすすめです。

集団塾よりも
個別に、その子の個性を見てくれて
その子に向いている学習方法を提案してくれるところがベストです。

特に発達の抜けがある場合には
勉強方法によって
かなり学習効率は変わります。

 

また、同時に発達のぬけも埋めておく
よりスムーズに学習ができるようになります。

発達のぬけ・学習方法については
個別差がかなりありますので
思春期に最幸家族になる講座個人セッションでお問い合わせください

 

4)友達関係の対応

思春期の子どもにとって、同年代の子との関係はとても大事です。

家族の中の一員から、外に向かって同年代と群れを作る移行期だからです。

なので、簡単に
「そんなの気にしなければいいのに」はNGです。

 

まず、一般的な「みんな」が気になります。

「みんながどう思われるのか
どう見られるのが怖い」こともあります。

そのような場合には
どう見られたいのかやどう思われたいのかを聞いて

恐れていることもその後で聞いてみます。

 

これは心身のエネルギー量との関係があるところなので
まだ十分にエネルギー量がないと
気にしたり、怖がる度合いが強くなります。

そのような場合には無理せずに
エネルギーを溜めながら
本人ができるところまでのチャレンジにとどめます。

 

エネルギーが溜まってくると
自分から、先程の話をしただけで
「でもやっぱ、登校してみる」となります。

 

大事なのはその子の心身のエネルギー量なのです。

 

他にも、今まで仲良かった子が
休んでいる間に別の子といる様になっていることがあります。

 

お互いにあっさりしていると
そのまま加わって楽しく過ごすのですが

本人が気を配ったり
相手が「どう声をかけたらいいのかわからない」というタイプだと
お互いにきっかけだ掴めずに
居場所がないな~となってしまうこともあります。

 

それでも子どもの心身のエネルギーが
しっかりあれば
一人でしばらく過ごしたりしながら
やがて、その子または他の子と仲良くなったりします。

特に行事やグループ学習から
徐々に打ち解けていくことが多いです。

 

お母さん
子どもの心身のエネルギーがしっかりあれば
ストレスにも負けずに
乗り越えていけるようになるんですね

 

そうなんです。

再登校を始めたばかりの頃は
まだエネルギー量とストレス量のバランスがとても大事です。

再登校が始まってからも
心身のエネルギーはしっかり溜めていきましょう!

 

5)心ない言葉への対応

再登校を始めた頃には

「なんで休んでたの?」とか

小学生くらいだと
「ズル休みだったの?」などと
声をかけられることもあります。

小学生くらいだと
ただ思ったことを口にしているだけですが
子どものエネルギーが少ないと
それを結構気にしてしまい

そこからまた学校にいけなくなることも起こります。

 

もちろん
子どもの年齢に応じて
「ただ不思議に思ったんじゃないかな。
でも言われ嫌だったね」と
慰めたり

場合によっては先生から
病気のようにお休みが必要な状態だったと
クラスに説明してもらってもよいでしょう。

 

言葉でショックを受けても
それで登校できなくなるようであれば
再度しっかりエネルギーを溜め直すことが必要な状態です。

焦らず心身のエネルギーを溜めていきましょう。

 

また、これは本当にあったことですが
中学生が再登校して
ある教科の先生にわからないことを尋ねたら

「学校を休んでいた人に説明しません」

と、驚くべき返事が返ってきたことがあります。

 

今どきそんな対応をする人が先生をやっているなんて!と

私もかなり驚きましたが
担任の先生に
本人の学習意欲を大切にして欲しいと
お伝えしてもらいました。

どの場所にも
いろいろな人がいるものですね。。

 

幸い、その子はしっかりエネルギーが溜まっていたので
ショックでしたが

ちゃんと私にもこう言われたと話してくれて
「それは先生の対応が間違っている」
と伝えた私の言葉にもうなづいて

その後ちゃんと勉強も続けて今では
元気な社会人です
(^^)/

 

学校に「こうして欲しい」ということがあれば
モンペのように一方的に要求するのではなく

ちゃんと要望として伝えることは
この時期には大事です。

 

6)親の接し方

再登校が始まったら、親としても
「大丈夫かな」
「このまま登校できますように!」
と、ハラハラするのも当然ですね。

ただ、それを表に出しすぎると
ただでさえチャレンジ中の子どもに
プレッシャーになってしまいます。

 

「今日はどうだったんだろう」と
あれこれ聞き出そうとしたり
顔色をうかがうような対応はNGです。

親のピリピリや心配を
子どもに背負わせてしまうのは
荷が重いです。

 

家ではなるべくリラックして
明るく過ごせると
登校時のオンとオフの切り替えが出来て
早く心身のエネルギーも溜まります。

勇気づけや笑顔などで
安全と愛情が伝わるメッセージ
サラッとたくさん与えるのがおすすめです。

 

親が再登校の注意点を知っていれば
心配や焦りを感じたとしても
それを一度脇に置くことも出来ます。

なるべくどっしり、明るく居るれるとよいですね。

「不登校だった子」として扱わずに
今チャレンジ中の子」として見ていきましょう。

 

また、子どものリラックスを大切にしながらも
子どもがチャレンジを続けられるように
サポートしていきます。

ちょっと登校を迷っている時には
気持ちをしっかり聞いたり
「どうだったら良いのか」などと
視点を変えられるヒントをあげるのものおすすめです。

 

そこから子どもが
自分で工夫できることを見つけて

さらに進めるようになることも多いです。

 

気を使いすぎて
「無理しないで」
「大丈夫?」
「何が嫌なの?」はNGです。

参照:「無理しないで」という言葉にはご用心!言われた子どもに起きること

 

7)心身のエネルギーを溜め続ける

不登校=
子どもの心身のエネルギー量がストレス量より少ない状態

なので、子どもの心身のエネルギー量を
しっかり上げることが

完全回復、いえ
本来持っている力を発揮できる状態になるための鍵になります。

 

現実の社会では
自分にとって都合の良いことばかりではないので

どうしても色々なストレスを体験します。

ストレスそのものには善悪もなくて
ストレスを自分で乗り越えると
ストレス耐性がついてきます。

重いバーベルを徐々にも持ち上げられるような
筋力がつくのとにていますね
😉

 

ストレスを乗り越えるには

新しいストレスも加えた
受けているストレス総和量よりも

自分の心身のエネルギー量が上回っていることが必要です。

 

日々の生活をしながら
あるストレスに集中して取り組めるだけの「余裕」があれば

ストレスの重要度を見極めたり
(構わなくていいものは頬って置くなど)
他の選択肢を柔軟に見つけられたり
人に協力してもらえたりして

うまくそのストレスに対応できます。

 

そして本人がそうできると
ストレス耐性が上がります。

 

どうしても、不登校からの再登校は
中断していた生活を再開するので

子どもにとっては
それなりにストレスフルなチャレンジです。

 

何もない頃に
継続して毎日登校していた時よりも
緊張したり
勉強や人間関係のリカバリーに
エネルギーを使います。

 

学校の先生から
「問題なく、楽しそうにやっていますよ」
と言われても
本人はとても一生懸命に頑張っているということもあるものです。

 

なので、再登校時には
とてもたくさんのエネルギーを使います。

その分の補給と
さらにエネルギーが溜まるようなサポートは
必ず継続するのがおすすめです。

 

当カレッジでは
身体・心・頭でエネルギーを自ら作れるように
土台から整えていきます。

発達のぬけや鬱っぽさが
なくなっていくのはその影響です。

 

そしてお子さんが
水からエネルギーを作れるようになる注意点を
登校後も継続していけば
逆戻りすることはありません。

 

それでも、毎年一家族くらい
ちょっと登校できるようになったからと
すぐにやめてしまう方がいらっしゃいます。

だいたい2ヶ月くらいしてから
また子どもが動けなくなったという連絡が来るので
お尋ねすると
「実は、もういいかとやめていた」
という話になります。。

 

それでもまたそこから再開すると
ちゃんと元気になりますので
やっぱり再登校後もしばらくは
しっかりエネルギーを溜めるサポートが必要だとわかります。

 

ある程度しっかり再登校が軌道にのれば
「自分で復帰できた」と
「もう同じことにはならない」
という自信ができるので

さらにたくましくなっていきます。

 

お母さん
なんとなく「登校すれば終わり」と思ってましたが
再登校時もまだ
子どもの様子を見ながらですね

 

はい、子どもが骨折して入院した時のように捉えていただければと思います。

入院中もただ好きなようにずっと過ごすのではなく
回復に従って
適切なリハビリが必要ですし

退院してからも
日常生活に慣れるまでは
大事な注意点は守りながら過ごします。

そうやってしっかり骨がくっつけば
以前よりも丈夫になることもあるんです。

 

お母さん
ああ、退院がゴールでもないし
退院したら終わりじゃないってことですね

とてもよく分かりました!

 

再登校の一つの事例

中学生のA君のお母さんがご相談にいらしたのは
不登校になってから
数カ月後のことでした。

その間、
どう対応していいのかわからなかったので
スマホ・ゲームはやり放題の状態でした。

Aくんの不登校は
特に理由が見つからないということでした。
=思春期のエネルギー不足

 

A君にお母さんがコントロールされていた状態だったので
(お母さんは寄り添っているという自覚でした)

親子関係を取り戻すことと
病者の役割を共有してもらうことにしました。

生活リズムや睡眠・食事なども見直しです。

 

始めは
「唯一の楽しみを取り上げるのか」と
反発していたA君でしたが

お母さんのしなやかな軸を持った対応と

身体へのアプローチで
エネルギーが溜まって行くに従って

自分からゲーム・スマホの使用時間を
減らすようになりました。

 

外に遊びに出かけたがるようになったので
この先どうなりたいのか、
という話ができるようになったタイミングで

それに従った行動の優先順位について
お母さんと話し合いました。

 

その後は本来の行動力を発揮して
特別教室への登校から

クラスの友達に
特別教室にも遊びに来てもらい
話したり
時には勉強の進み具合を教えてもらいながら

やがてクラスにも戻っていきました。

 

A君は友達とワイワイするのが大好きだったので
友達と一緒に
クラスに戻るというのは
彼が選りました。

 

特別教室にいる間に
「あまりに勉強ができないと
友達に恥ずかしいから」と
個人塾にもしばらく通い
ある程度自信をつけてからクラスに戻りました。

 

A君のケースでは
私は直接A君と話しませんでしたが
お母さんとは密に連絡をしながら進めてくださって
2ヶ月で完全復帰となりました。

 

お母さんはその後のご様子も時々
弾むような笑顔でお知らせくださいますが
とても元気にA君は受験勉強もしているそうです
\(^o^)/

再登校のパターンはとてもたくさんあります。

その子の身体・心・頭の状況や環境で決まります。

その子の「どうなりたい」が、もちろん最優先です!
(^^)

 

不登校からの再登校!7割に起きている”逆戻り”を防ぐ注意点:おわりに

お母さん
不登校は、学校に行けば終わり!だと思っていました。

でも、ただ「行くだけ」でなく
「その後も楽しく継続できること」が大事だと聞いて、ハッとしました。

つい目の前のことばかり気にしてました

 

幸子さん
不登校は子どもにも親にもショックですから
ショックを受けると視野もせまくなっちゃいます。

そんな時こそ
深呼吸しながら
本当に役立つ情報を手に入れられるといいですね。

お母さん・お父さんが落ち着けると
お子さんにも良い影響が届きます 🙂 

 

お母さん
はい、今回色々な事がわかったので
だいぶ落ち着いて子どもにも対応できそうです。

今からでもうちは心身のエネルギーを溜めることを
やってみようと思います!

 

幸子さん
ええ、ぜひやってみてくださいね

その変化を感じられると
お母さんもお子さんも
さらに「本当に良くなる!」と実感できるので
より回復も早まります

 

お母さん
わぁ、それは楽しみです!

 

 

♡♡あとがき♡♡

不登校の回復期から再活動期は、とてもその子の個性が出るところです。

不登校になるまでのエネルギー不足になった状況も

「ある出来事で大きなエネルギーを奪われたケース」や
「思春期の成長期に必要なエネルギーが作れなかったケース」も
「もともと発達の抜けがあって、それが思春期に表面化したケース」など

多くのパターンがあります。

 

それらの要因への対応と
すでに思春期になっているので「考え方の癖」「行動の癖」への対応と
受験や進学への対応も
考慮する必要もあります。

なので、個別対応がどうしても必要になります。

 

ちょっと難しそうですが
ちゃんと状況を仕分けて
その子に必要なサポートがあれば

どんな状況からでもいつからでも
ちゃんと本来の良さを発揮できるようになりますので
ご安心くださいね

 

子どもには大人よりも
ずっと強い「成長したい力」があります。

それを信じて
楽しみにサポートしていきましょう
\(^o^)/

 

 

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