「不登校は母親が原因」と言われたら!:親子で望む未来に舵を切る方法

 

「不登校は母親が原因」という言葉を、未だに耳にします。

この言葉は母親を苦しめて、さらに子どもの回復や自己肯定感にもマイナスな影響を与えます。

今回は、そんな言葉から影響を受けること無く、お母さんも子どもも幸せになるための情報をお伝えいたします。

 

お母さん
この前「不登校は母親が原因だから」と言われて、それがずっと頭の中から離れません。

確かに子どもが小さい頃は感情的になって強く叱ったことも何度もありましたし、
不登校になる前にもっと早くに子どもからのSOSに気づいてあげられなかったことなど、
思い当たることもあるんです。

子どもの不登校が私のせいなら、どう取り返したらいいのかと毎日悩んでいます

 

そんなことを言われたら本当にお辛いですね 😐 

ただこの世には、毎日を完璧な対応で過ごせる親なんていないものです。

 

どんなに、そうなろうと努力してきたとしても
あとから振り返れば
「あの時にはああすればもっと良かった」と
思うことがあるのがアタリマエです。

特に、新しいことを知ったり学んだりすれば
それまでの自分よりも成長しますので
その前の自分が不十分に思えるものです。

 

私もまさにそうでした!

子どもが不登校になって
自分の日常を改めて振り返りました。

そしてあれこれ改善すべきことをたくさん見つけて
それだけでも、かなりがっかりしたものです。。。

そして同じように
「私がこんなに至らなかったことが
子どもの不登校の原因になっていたのかも」と
苦しい思いをしていました。

そんな時に
「不登校は母親が原因」なんて言われたら
特大の錘を付けられたように
更にズブズブ沈んじゃいますね
(T_T)

 

しかし、今なら私は
声を大にして言えます!

「不登校という状態」には、一つだけの要因ではなりません。

「不登校は母親が原因」だというのは間違いです!

 

そもそも不登校は

「その子の心身のエネルギー状態の総和」が
「その子の受けているストレスへの対応に必要な総和量」よりも
少なくなってしまった時になる「状態」

です。

つまり「エネルギー量が不足しがち」という状況があって
そこに「ひきがね」になるできごとが重なって
最終的に「不登校という状態」になるのです。

 

母親の意識してない関わり方や姿勢が
子どもの心身のエネルギーを上げるのと
逆に働くことも現実にはあります。

ただ、子どもの心身のエネルギー不足は
さまざまな要因で決定されるので
「不登校は母親が原因」とは言えないのです。

 

その子の遺伝的な体質と気質もありますし

命ができてから以降の
栄養摂取や運動やコミュニケーションを含めた体験刺激
その結果何を学習したか(=思い込み)

さらに社会的な環境

子どもの身体・心・頭に影響があり

その総和でその子の今のエネルギー状態が決まるのです。

 

お母さん
だから、似たような環境で似たような刺激を受けても
一人一人の反応やエネルギー状態が違うから
不登校になる子もいれば
ならない子もいるんですね

 

そうなんです。

母親は一般的には
子どもと接する時間が最も長く
また生物学的な絆も強いので

影響力は大きいと言えますが

子どもの全てを支配したり
決定できるわけではありません。

 

子どもは家庭外からも刺激を受けますし
(テレビやネット・ゲームも含みます)

特に思春期になれば
学校や友達関係からの刺激もかなり大きなウエイトを占めます。

他の要因を無視して
「不登校は母親が原因」と決めつけるのは間違いです。

 

お母さん
まあ!
ちょっと肩の荷が下りました・・

母親は子どもに影響は与えているけど、不登校は母親が原因とは言えないんですね

 

そうなんです。

逆に、母親も父親も
子どもに大きな影響を与えられる存在として
子どもの回復に向けて
必要な影響を多種多様に与えられるところに
大きな可能性があります!

特に不登校になると
子どもは家にいる時間が増えるので
家族の影響を受ける割合が増えるからです。

 

それでも
回復するのは子ども自身の力でであり
母親・父親はそれに影響を与えたり
サポートすることは多いにできますが
子どもの回復を思い通りに決めることはできませんね 😉 

 

お母さん
自分か不登校の原因だから、なんとか取り戻さなくちゃと思ってました!

でも私が何をしたら取り戻せるのかもわからなくて・・
迷路にハマっていた感じです

 

「不登校は母親が原因」と言われると
「もっとできたことがあったんだ」と悩む母親は
それを真正面から受け取ってしまいがちですね。

次は、なぜそんなことを言う人がいたり
お母さんも受け取りがちになるのかについてみてみましょう

「不登校は母親が原因」の裏にあるものとは

「不登校母親が原因」と未だに言う人がいたり
それをお母さんも受け取ってしまいやすいのは
以下のようなものがまだ日本には残存しているからです。

 

 

A) 家庭のことは母親が責任を持つものという考え方
共働きでも同じように捉えている人が多いのは
日本の特徴の一つです。

若い世代はずいぶんと変わってきていますが
まだまだそんな人も多いです。

そのような人は同時に
「父親は家庭運営には関係ない、責任がない」と捉えます 🙄 

 

お母さんが専業主婦の場合でも
「家庭運営の実行を主に担当している人」であって
家庭の運営の主体は母親・父親両方です。

責任は双方が持っています。

 

B) 母親への神格化
「良い母親であれば、子どもは健全に育つはず」
という抽象的な信仰のもとに
「不登校は健全な子どもではなく、それは母親の育児の失敗」
だという、トンデモ理論です。

母親が子どもの全てをコントロールできる」と
不登校は失敗だ
という間違った前提があります。

「早く学校に来させてください」と言われたら
そこには
「母親なら子どもを動かせるでしょう」
という前提があります。

「そんなことができるなら、とっくにやってる!」と
思うのがアタリマエです。

 

そして
「不登校」は喜ばしいことではもちろんないですが
「失敗」でもありません。

 

病気や怪我のように
「乱れた状態」
「本来の状態からずれた状態」
になっているだけで、
適切な対応で回復できます。

 

むしろ
「エネルギー量が不足しがち」という土台を整えれば
なる前よりもずっと良い状態になるチャンスにできます!
\(^o^)/

 

また、日本では期待される家事のレベルが世界でも高いです。

家事も子育ても、理想の母親像のようでないと
批判される傾向もまだまだ残っています。

お母さんはハードルが高すぎる理想像にしんどいのです。

 

お母さん
母親の過保護や過干渉とか
放任や管理し過ぎ、感情的対応などが
不登校の原因だという話も聞きました。

 

はい、それらは子どもの成長して自立しようとする力にマイナスに働きます。

なので、気づいたらリフォームするのがおすすめです!

 

ただ、「だから不登校の原因は母親だ」と単純に言うのは間違っています。

そもそも全てにおいて、「〇〇のせい」と決めつけて責めることは百害あって一利なし!

自分でも他の人でも何かを責めてると、自分が今できることをしようとしなくなってしまいます 😐 

それよりも、周りの大人はその子の身体・心・頭と環境の全てをよく見て、必要なところを整えることが回復につながります。

 

お母さん
『母親が、もっと早くに子どものSOSに気づいていれば、不登校までにならなかったのに』と言われて
「そうだな」と思ったこともあります

 

子どものSOSサインには、誰が気づいてもよいのです。

これも「誰かのせい」という、先に進めない話になっちゃいますね。

 

そしてSOSに周りの大人が気付けないのは
「不登校についての情報が不足している」という社会的な課題でもあります。

子ども、特に思春期について、
身体・心・頭の全体の特徴と成長のために必要なこと

教わるチャンスは
子どもも大人も
残念ながらあまりないのです 😐 

 

もちろん「反抗期の子には親の方からうるさく言わない」などの情報は役に立ちます。

しかし、それで不登校を予防したり
傾向を早期発見できるか、
SOSを解消できるかと言えば
別の角度からの情報がないと不十分です。

 

思春期子育てのポイントを
身体・心・頭の全てを踏まえて分かっていると
そこから子どもがずれた時に
「あれ?」と早期に気づけますし
どこを整えればよいかがわかります。

ポイントが分かってないと、子どもの状態が乱れていても気づきにくいんです。

 

お母さん
たしかにそうですね!

なんとなく最近元気がない・・とは気づいてたのですが
子どもに何が起きているのかとか
どう子どもに関わればいいのかがわからなくて
そのままにしてました。

そしたらある日から学校に行きたくないって、なってしまって。。

 

はい、私もそんな時期がありました。

それに「元気がなくなってきている」と気づいても
「じゃあ、どうしたらいいか」がわからないと怖いので

しっかり子どの様子を観察して
「乱れ」を客観的に見つけることができなくなります。

 

「このまま元気になってくれれば」と
願うだけになってしまうのです。

 

お母さん
どこからでもちゃんと回復できるって
知っていることが大事ですね

知らないと怖くて、子どもをちゃんと見れないです

 

C) 家庭以外の要因を無視する傾向

子どもが不登校というエネルギー不足になったら
「エネルギー量が不足しがち」という土台
「エネルギーを使いすぎている課題」
両方をチェックします。

 

土台の方は
家庭が大きな影響を持っている傾向はありますが
(だからこそ、家庭でリフォームできるんです!)

どちらも家庭外から大きな影響を受けていることもあります。

 

例えば
★野菜に含まれている栄養が地球規模で減っていたり
★学校や部活の環境が威圧的すぎたり
★塾でストレスを感じていたり
★友達関係がうまく行かないなど
色々なことが考えられます。

 

同じクラスや同年代の他の子達は
エネルギー不足になったり
不登校になっていないから
家庭のせいだ、ということではなく

同じような毎日を過ごしているようで
子どもも一人ひとり違う身体で
違う行動・感情・思考をしています。

兄姉弟妹でも違います。

 

そして一人の子どもでも
その時々でもエネルギー状態は変わります。

特に思春期は大成長期なので
バランスをとりにくかったり
環境からの外的なストレスも多い時期です。

 

ニュートラルにその子の身体・心・頭と環境を
チェックして
必要な対応をとることで回復します!

 

D) 情報不足

先ほど「SOSに気付けない」
また「気づいても怖くて必要な対応ができない」でも
でてきましたが

思春期の身体・心・頭についてのポイントを知っていない
状況を悪化させてしまったり

身体・心・頭のどれかだけが原因だと思いこんでしまうことがあります。

 

そうなると、自分が知らない原因には対応できないので
原因探しの逃げ場として
「やっぱり母親が原因じゃないか」と
なってしまっていることが
実はけっこう多いのです。

 

母親の方も子どもの回復を願って
やれることはやろう!としても

何が起きていてどうしたらいいのかが
具体的に分からないと

何も出来ずに悶々とするばかりで
「私のせい・・・」となってしまうことも多いです
(T_T)

 

お母さん
社会的に古くからある考え方とか
情報不足とか・・

色々なことから「原因は母親」と
言われたり
受け入れられたりしちゃうんですね

 

そうなんです。

同じように不登校という状態も色々な要因が重なってなっているのです。

そして、その子の状況に合わせて
必要なところに必要な対応があれば
ちゃんと本来の生きる力が取り戻せます!

 

お母さん
なるほど~

色々日頃からもやもやしていたことが
スッキリできました!

もう、引っ張られずにいられそうです

 

不登校では、原因探しの沼には入らない!

このように、不登校という状態になるには
様々な原因がある可能性があります。

 

学業、友人関係、自己評価、完璧主義
高い自己欲求、家庭環境の影響、
死へのショック、ハラスメント
友人関係、いじめ
環境が変わったことへのショック
身体のエネルギー不足
(栄養、睡眠、生活リズムの乱れ)
発達のぬけ
やる気が出ない、集中できない
板書や文章を読むのが苦手
思いを言葉にするのが苦手
ネット情報に振り回される
デジタル過多の生活
学歴へのプレッシャー
頭痛、腹痛、朝起きられないなどの体調不良・・
考えすぎ、失敗への恐怖
対人恐怖、コミュニケーションの苦手
気持ちが切り替えられない・・・

 

これらは
「エネルギー量が不足しがち」という土台と
「エネルギーを使いすぎている課題」です。

まだまだありますが
複数が影響しあっているケースがほとんどです。

 

上記の中で
不登校になってから起きたために
それが登校を長引かせる原因になっていることもあります。

お母さん
色々と、たくさんあるんですね

 

はい、こうやって挙げてみると
多くて迷いそうですが

当カレッジでは身体・心・頭からみて
どこから、どう対応すると
その子が自分らしく回復するのかを
見分けるプロの技術があります。

 

それに沿って
ご家庭でできることも具体的にわかります 🙂 

 

それを進めていくことで
子どもが本来持っている
「生きる力」
「バランスを取り成長する力」を発揮できるようになるのです。

 

本当に対応すべき原因に
必要なだけ対応することが

それまで長引いていた不登校から抜け出して
子どもが本来の力を発揮できるようになる大事なポイントです

不登校では特に
なるべく早くに相談すると
回復も早いです。

 

情報不足のままで
「不登校の原因は私」だと思ってしまうと

私がなんとかしなくちゃ」と
罪悪感で急き立てらますし
他の人には極力隠そうとしたくなります。

 

そうなると一人で頑張ろうとして
視野が狭くなり、方向性を見失うことが多いです。。。

 

その結果
罪悪感からや、子どもの機嫌を損ねるのが怖くて
子どもに必要な時にも「No]が言えなくなったり

逆に過剰に子どもを管理して
「登校させようとする」などのパターンにもはまります 😐 

実際にこのような対応になったことで
回復期で年単位で停滞したり
迷走状態になっているご家庭はかなり多いのです。

 

「不登校は母親が原因」は
お母さんを苦しめて
不登校をこじらせる原因になりえます。

必要な情報をしっかり手に入れて
不要な影響を与えることからは
サッサとおさらばいたしましょう!

 

不登校からの回復に向けて、母親・父親ができること

子どもが不登校になると
お母さん・お父さんの役割が増えて
影響が大きくなりますね。

不登校になれば
子どもは家にいる時間が長くなりますし
学校や塾などとの連携は
お母さん・お父さんが窓口になるからです。

 

お子さんの回復に向けての対応は
必要なことに絞って
必要なタイミングで行っていきましょう!

 

 

1)まず、自分が落ち着く

子どもに必要な対応を、必要な分だけするには
まずご自分が落ち着くことです。

子どもが不登校になれば
親としては大きなショックです。

それは当たり前のことなので
ゆっくりと深呼吸をしながら
具体的に状況と対応を説明できる専門家につながってください。

「~~論」や「~~学によると」でも
「相談に乗った数が多い」のでもなく
現実的に回復実績が多い」専門家がおすすめです。

 

具体的に起きていることと
必要な対応や回復までの道筋が分かると
お母さん・お父さんもかなり落ち着けます。

 

2)子どもに安全基地を与える
子どもはエネルギーを溜め直すために
家で身体と心を整えます。

それが適切にできるようになるには
家は安全基地であることが
子どもに伝わることが大事です。

 

そのために役立つのは
・何が起きていて、どうするのかを伝える
・病者の役割をなるべく早くに伝える
・それらを肯定的なコミュニケーションで行う
ことです。

詳しくはこちらもご参照ください

「安全基地」の誤解!知らずに不登校や発達をこじらせていませんか

 

3)子どもの土台と引き金への対応を順番に行う

不登校という心身のエネルギー不足を解消するには

「エネルギー量が不足しがち」という土台と
「エネルギーを使いすぎている課題=ひきがね」

の2つをチェックします。

 

そして、子どもの回復計画に沿って
必要な対応を採っていきます。

 

ショック期、安静期、回復期、再活動期

 

子どものどの回復段階でも

肯定的な伝わるコミュニケーション

身体のエネルギーを積極的にためる
(ただ何もしないのでは、十分には溜まりません)

勇気づけなどで心のエネルギーを溜める

は大事です。

 

そして回復期以降には

不要な思い込みがあればリフォームする
(学校が怖い、自分はダメだなど)

必要な技術があれば手に入れる
(コミュニケーション方法や効果的な勉強方法など)

も進めます。

 

不登校からの回復段階では
それぞれで必要な対応が違います。

 

時期に合わせた対応は、とても大事です!

 

特に回復期になったのに
いつまでも安静期のように対応するのは逆効果です。

回復期は
やがて社会に戻ってストレスを受けても
しなやかに対応できるようになるために
「ストレスを乗り越えるための、適切な練習」が不可欠です。

 

このような
対応の時期と順番を間違えると
不登校がこじれやすいので要注意です

 

詳しくはこちらのブログもご参照ください

「学校に行けない」が続く理由は 、行けなくなった理由とは別!知らずに増やしていませんか⁉

 

4)学校や塾、コーチとの窓口になる

子どものサポートには、学校や塾との連携も必要になります。

学校や塾には
「どうしたらいいのか」とただ相談するよりも

ご家庭なりのゴールや
ってほしいことを具体的に示して
意見交換や協力体制を作る方が
ずっとうまくいきます。

家庭ごとに
子どもの状態や目指すゴール
受験などの締め切り時間も違います。

そこを明確にせずに丸投げしても
学校も塾もピッタリの対応をするのは
難しくなります。

 

特に回復期以降は
子どもが復帰しやすくなるような
学校との交渉も必要になります。

 

難しそう・・と思われたら
思春期最幸家族講座個人セッションもご活用ください。

お子さんの状況と回復への見通しや
ご家庭のゴールを明確にしたり

学校や塾への適切な協力要請の仕方や
伝わるコミュニケーションなども
ご提案します。

 

これまでも実際の学校との面談の場に
参加した経験も多いですが

良い協力関係が作れると
その後がとてもスムーズに進みます 🙂 

 

5)お母さん・お父さんの心身のエネルギーを整える

不登校から子どもが十分に回復して
笑顔で学校生活を継続して楽しむようになるまでには
時間がかかることもあります。

 

自分だけのことならば
自分が今何かを張れるのですが

「子どもを待つ」のは
なかなかしんどいこともあるものです 😉 

 

どうしても
「とにかく子どもを回復させよう」と
ご自分のことを後回しにしがちですが

サポートする人には心身の余裕も必要です。

 

ぜひ、お子さんとは無関係な
ご自分のための時間を必ず取られることもおすすめします。

ご自分を安心させたり
喜ばせたり
休ませる時間があると

お子さんへの対応も余裕が持てます。

 

その結果、お子さんの回復も早まるのは
これまでに数多くみてきた事例からも言えることです
(^_-)

 

また、お子さんの話を自然にできる
安心・安全な場も持てると更に良いでしょう。

これに関する注意点は
前に進んでいる人たちと関わる」ことです。

 

似たような悩みを抱えていても
解決の方向に進んでいない人達に囲まれてしまうと

「悩んでるのは自分だけじゃない」とは思えますが

だんだん「解決しなくてアタリマエ」のような
気分になってしまいます。

そのようなグループの中で
自分だけ解決する方向に進み続けようとするのは
難しくなることもありますので。

 

実際に進んでいる人たちと接していると
この先どうなっていくのかなどの
良いイメージも持てます。

それがさらにお母さん・お父さんの
余裕になるので
良い展開になっていきます 🙂 

 

「不登校の原因は母親」からの回復事例

ご家族のご承認を得て、ある事例をご紹介します。

 

Aさんの娘さんは、中学生になってから不登校になりました。

 

始めに相談したところから

『見守りましょう。
全て子どもの好きなようにさせてストレスを与えてはいけません。
子供の心のエネルギーを溜めるのです』

と言われたので、なんでも子どもの言う通りにしていました。

 

不登校になったばかりの頃は
家で寝てばかりだったお子さんも
やがて少しエネルギーが溜まるようになったのですが

その間ネットで
「不登校は母親が原因」という記事を読み

『私がこうなったのはお母さんのせいだ』と
言うようになりました。

 

そして色々な要求を出して
「お母さんのせいでこうなっている」と
繰りかえすようになったのです。

 

Aさんは普通のお母さんですから
それまでの子育てで
全てを完璧に出来たわけではありません。

自分の記憶をひっくり返して
「心当たりがある」と
自分でも思われてしまいました。

 

それからは罪悪感でいっぱいになり
償わなければならない
許してもらわなければならない、と
思うようになったのです。

 

お子さんの顔色を常に伺うようになってしまい

お子さんの方も
中途半端な回復のままだったので

そんな関係のままで
二人で家の中で過ごすことがずっと続いていました。

 

お子さんも回復しきれない自分に
感じているイライラを
お母さんにぶつけるように
さらにワガママを言うようになり

お母さんはそれを受け入れることで
子どもが許してくれることを期待していました。

 

でも、お子さんのイライラは
お母さんをコントロールすることでは
根本解決にはなりません。

そこでますます強くお母さんを責めたり
わがままがエスカレートするばかりでした。

 

そんなタイミングで当カレッジにご相談がありました。

まずこの関係性を整えることに取り組むことが必要でした。

 

もし、過去に「あれはまずかった」と
心から思うことがお母さんにある場合には

一度真剣に謝って
あとはそれ以降の御自分を整えましょう、とお伝えしました。

 

始めは
娘さんに許してもらうことに
こだわっていたAさんでしたが

何度かセッションを重ねるうちに
やがて
「許すのは娘さんの課題」だということがわかり
娘さんへの対応を適切なものに変えていかれました。

 

過去にどんな失敗対応?があったとしても
今必要なことは娘さんにしっかり伝える。

それとこれは別だと分けたことで
Aさんの中の
「自分は手に入れたい未来」が
やがてぶれない軸になっていきました。

 

Aさんがぶれずに居られるようになったことで
始めは娘さんも反発が一時激しくなりましたが

やがて無理難題を言うことが減っていきました。

 

二人のコミュニケーションが良好になったことから
娘さんも自分の回復に必要なことに
取り組むようになったので

やがて娘さんは
本来の明るい前向きな長所を
素直に発揮するようになっていきました。

 

その後娘さんは
しっかりと回復して高校にも復学し

望む大学に合格して
今はご自分のやりたい専門科目を楽しんでいます。

 

『不登校は私のせい」という言葉を
そのまま受け入れていましたが

そこから自分で抜け出せたことが
本当に転機になりました

今は
その時には想像できなかったくらい
幸せです。』

と先日も
近況報告とともに
メッセージを頂いて

私も心から嬉しくて
思わずぬいぐるみと踊ってしまいました
\(^o^)/

 

『不登校は母親が原因』と言われたら!おわりに

お母さん
「不登校は母親が原因」と言われて、過去の自分が至らなかったことを数え上げては、苦しくなっていました。

自分の至らなかったところを改善するのは大事ですが

それに囚われて
急いで挽回しようと焦ってしまうのには
気をつけます!

 

幸子さん
真面目で頑張りやさんのお母さんほど
責任を感じてしまいます。

でも、すべての失敗で大事なのは
それを未来に活かすことです。

お母さんもお子さんも望む未来に向かって舵を切りましょう!

 

お母さん
はい、今日は
気になってたことが聞けてスッキリしたので
「不登校は母親が原因」とはきっぱりおサラバできました!

 

 

♡♡あとがき♡♡

子育てでも、失敗はつきものです。

失敗はない方が良いのはもちろんですが
「自分」として「その子」を「その時代」の「その環境」で育てた人はこれまでにも誰もいないのです。

初めてのことには失敗があっても当然です。

そしてその失敗を他人が責めることも出来ません。

 

殆どは、良くないと気づかないでやっていたり
または
他の方法を知らないので
今のやり方を繰り返しているというパターンです。

 

大事なポイントを知って

そのために役立つやり方が分かれば

誰もわざわざ失敗方法を続けたりはしないのです。

 

今は情報の多い時代です。

自分に本当に必要な情報を手に入れて
必要な分だけやってみましょう!

いつからでも、どんな状況からでも
何度でも
私たちは自分の最幸未来へと舵を切ることが出来ます
\(^o^)/

 

 

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