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思春期の脳は未完成
思春期の子どもは大人になる途中です。
親としては何に気をつけて
見守ればいいのか、、、についてのお話です。
思春期の特徴の一つが
”感情的”であることです。
10代になる前はおとなしかった子も
思春期になると、涙もろくなったり
イライラ、怒りっぽくなったりします。
それまでと人が変わったように
感じることもありますね。
それが、ホルモンと
脳の発達の仕方の影響である、と
科学的にわかってきたのは
実はここ最近のことなのです!
思春期になると、性ホルモンが
大人の体を作るために
大量に分泌されるようになります。
それは子どもの身体では
それまでには経験をしていない事態です。
自分の身体の変化に戸惑うのですが
性についてはオープンに語られにくいので
個体差について知りたいことも
うまく知ることができずに
一人で悶々としてしまいがちになります。
そんなことに加えて、
性ホルモンが気分をコントロールする
脳内物質と関連していたり
感情をコントロールする大脳辺縁系で
特に活発に働くので
思春期の感情は不安定になりがちです。
さっきまで笑っていたのに
急に不機嫌になる、ということも
よく起こります。
また、自分の気分が不安定だ
ということでさらに不安になったりもします。
今までと違うし、
自分だけが変なのか、と
思い悩むこともあります。
そして、ここがポイントなのですが
脳は後ろから前に向かって
成熟していくのです。
脳の後ろ側は運動パターンや
視覚や他の感覚、動作についてを
司っていて
こちら側から成熟していきます。
成長とともに、子どもが
自分の身体を使いこなせるようになって
複雑な運動ができるようになるのは
よくご存知のことと思います。
ところが脳の成長は、前の方は
とてもゆっくり進んでいくのです。
20歳になっても完成度は80%で
一番前にある『前頭葉』はまだ成熟度が低く
他の領域のつながりも未完成なんです!
人によっては30歳でようやく
つながりが完成することもあるそうです。
大学生になってもまだ成長中なのです!
つまり、思春期の子どもの脳の中は
まだ成熟途中で、脳の中での
つながりも未完成ということなのです!
前頭葉は容積では脳の40%を占め、
その比率は他のどの動物より高いです。
そして、なんと前頭葉は
行動の計画と決定、判断、洞察を
担っている部位なのです。
衝動のコントロールをしています。
自分のことを客観的に見たり
危険やリスクを評価する能力は
この前頭葉の働きです。
「おとな」の振る舞いは
前頭葉から来ているんですね。
ところがこの領域はゆっくり
発達していくので、
思春期ではまだ脳が完成していない状態
アンバランスな状態だ、
ということです。
ホルモンの働きで
感情が活発になっているのに
自分をコントロールする部分が
未完成な状態であるということで
結局表に出ている状態としては
「感情の起伏が激しくイライラしがち
衝動的でカッとしやすい。」
前頭葉が完成している大人から見れば
「あまりにも感情的」だったり
「ちょっと考えたら分かりそうなことが
わからない」
ということが起きるわけです。
そこで
「子どものことが理解できない」
「考えていることがわからない」
「育て方が悪かった?」
となりがちですが、
それらは
思春期特有の前頭葉の未熟さと
脳内のつながりの弱さが
原因であることも多いわけです。
身体は大人びてきますが
内側ではまだまだ未完成なのが
思春期です。
外から見たら
「できるはず」のことが
「できない」ことでもあったりします。
まずは、大人が
そういう思春期の特徴を知って
必要に応じて子どもにも
話しておくことが大事です。
子どもも
「自分だけが変なわけではない」
と安心することもあるでしょう。
「思春期は時間管理が苦手」に続きます
追伸:
愛犬は小さい頃から知っている
ご近所さんに会うと
嬉しそうに走っていきます。
犬同士でも、昔なじみは特別なんですね 🙂
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④ 思春期の睡眠管理
⑤ 思春期の「助けて」
⑥ 思春期は「眼と耳」でサポートしましょう
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