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中学生はブレーキの弱いスピードカー?
おはようございます。
鹿児島から東京に帰ってきました。
17日のセミナーの感想を
参加者の方がfacebookで
楽しくシェアしてくださっていて
とても嬉しいです!!
さて、中学生男子のこの時期ならではの
特長についてのお話しです。
その前に、思春期の男女を問わずの
特長についてまずお話しますね。
ちょっと難しい用語も出てきますが
大枠がつかめれば大丈夫です!
おおよそ10歳前後になると
それまではおとなしくしていた
性ホルモンが急激に体内を流れ始めます。
性的にも大人になる準備ですね。
そして、そのホルモンを
受ける受容体が集まっているのが
脳の大脳辺縁系という部分です。
そこは感情・自律神経・記憶
そしてストレスへの対処をする
場所なのです。
つまり、感情・自律神経・記憶
ストレス処理に関わっている部分が
ものすごく活発に
刺激を受け始めちゃうんです。
なので、思春期になると
感情を感じたり、物事を記憶したり
自律神経コントロールや
ストレス対処が大量に敏感に
行われることになるんです。
感情のアップダウンが激しくなり
さっきまで笑いあっていたのに
あっという間に泣きそうになったり、
猛烈に喧嘩をしていたりしますね。
気分が激しく変わったりするのは
こういうことが影響しているんですね。
このような生理的な発達によって
思春期には
豊かな感情、感性を持ったり
この時期に記憶したことは
ずっと年をとっても
覚えていられるくらいしっかり学べる
という良いこともあるのですが、
ここで、困ったこともあります。
脳の発達する仕組として
後ろから前に発達する、という
ことがあるのです。
そして脳一番前にあるのが
前頭葉と言われる部分です。
実はここが、何かを客観的に見たり
まとめたり、制御したりする
能力を司どっているんですね~。
つまり、思春期になると沢山刺激を受けて
感情や記憶が活発になり
自律神経やストレス対処も
せっせと行われているのですが
それらの沢山の情報を
自分でまとめる、制御するという機能が
実は一番育つのが遅い
というわけなんです。
この部分が育ち終わるのは遅く
20歳になっても80%しか
完成していないと言われています。
20歳になっても
大学生になっても
まだまだ発達途中というわけなんです。
豊かに感情を感じながら
新しいことを学習していても
その情報をつなぎあわせて考えたり
自分の日常に使えるように
なってくるためには、
前頭葉の発達とそこへのつながりの
両方が大事なんですが、
その肝心の前頭葉の発達が遅いわけです。
でも、中学生頃から性ホルモンの分泌が
盛んになってきますから
実は中学生時代は
この脳内の発達のバランスと
つながりが一番悪い状態である、
ということなんです。
どうでしょうか?
ちょっと想像しただけで
脳内が大変なことになっていそうですよね。
ご存知のように、感情は
行動を促すエネルギーになります。
感情的に何かをしようとする力が
強くなるけれど
それを理性で抑えて
冷静に考え直すとか
他の視点から見る、という能力が
感情が突然豊かになった分
比較すると小さくなってしまうわけです。
車に例えてみると
ぐっとアクセルを踏み込む力と
それによって出るスピードが大きくなったけれど
ブレーキの力がそれを
制御するのに追いついていない、
という感じです。
バランスが釣り合ってなくて
キケンなんです。
なので、感情的になってしまうと
大人からみると
「まさか?!」
「他の方法もあるのに!!」と
思ってしまうようなことを
どーんとしてしまったりするわけです。
そして、中学生時代では
自分の感情などを言葉にする力が
男子はなぜか女子よりも
ゆっくり育ちます。
これはどこの国のデータでも同じです。
高校生になる頃にようやく
男女差が極めて小さくなります。
かつて、中学生の頃に同級生の男子が
幼く思えたっていう記憶はありませんか?
そのようなこともあって
自分の感情を言葉にして外に出せない分
ストレスとして抱え込んでしまうことが
実は男子には起こりがちなんですね。
また、ストレス耐性を上げる
エストロゲンというホルモンは
女性ホルモンなので
男子には極めて少ないのです。
そんな風に性能のアンバランスな
中学生男子について
まだまだお話していきますよ~ 😉
追伸:
セミナーのご感想で
「面白かった」
「誰かに話したい」
といただくと、講師冥利に尽きますわ (^^)
今週のテーマのブログです
① 中学生男子の育てかた
③ キミはひとりじゃない
④ 恥ずかしいけどちゃんと知ろうね
⑤ 寝る子は育つ、育つために寝る
⑥ 今の中学生、かつての中学生
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