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アドバイスはいらない⁉:思春期の子どもの「相談」6つのパターン
子供から相談された時にアドバイスをしたら、『そんなのいらない』って言われたことはありますか?
そんな時にかつての私は「なによ、せっかく!素直じゃないんだから」とバトルモードになっていました 🙁
実は思春期の子供の「相談」には6つのパターンがあったんです!
子供から相談されたので、絶対に良いアドバイスをしたそうなんですが、その後子供がそれをちっともやろうとしないんですって。
アドバイスがいらないなら、相談に来るな!って喧嘩になったようです。
実は私もよくありました
確かにうちの子って、あまり人のアドバイスを聞かないんですよね
「相談」に来たとしても、お子さんが求めているものはアドバイスじゃない、他のことだったりもするんです 😉
実は思春期の「相談」には6種類あります。
それぞれでお子さんが求めているものが違うんです。
親御さんがそれを分かっていると『せっかく相談したのに』『せっかくアドバイスしたのに 』っていう、残念なすれ違いもなくなります
知りたいです❣
目次
思春期の子供の「相談」6パターン
思春期になると子供は親と距離を置こうとするので、小さい頃のようには親の近くに来ないようになりますね。
私も子供が思春期になった頃から、子供が「今日の出来事」などをだんだん話してくれなくなったので、ちょっとさみしい気持ちになっていました。
それでもたまに子供の方から寄って来る時もあったので、そんな時には「お、何か用事かな」と、ちょっと嬉しくなってました 🙂
そこで子供が自分の状況を話してくれたり、親の意見を聞いてきたりしたら、はりきって『それはこういうことじゃない?』『だから~~するといいよ!』なんて、言っていたんですが・・・・
子供は「ふ~ん」なんて面白くなさそうな顔になったり、時には『そうじゃない』と言われたこともありました 🙄
今思えば「アドバイスはいらないのに・・」っていうパターンだったようです
(><)
その時に知っていたかった思春期の子供の相談、6パターンはこちらです。
思春期の子供の「相談」6パターン
(1)気持ちを聞いてほしいだけ
(2)参考意見がほしいだけ
(3)自分で解決したいから整理と情報だけ欲しい
(4)ネガティブで頭がいっぱい
(5)気を引きたい。関心を持って欲しい
(6)詳しい人としてのアドバイスを求めている場合
(1)気持ちを聞いてほしいだけ
子供が自分の周りの出来事や状況について話してきた時に、それがちょっとネガティブなことだとしても、子供はそれを「親にどうにかして欲しいとは思っていない」ことがあります。
「答えを求めての相談」というよりも、その出来事についての自分の気持ちを聞いて欲しいだけ、という場合もよくあるんです。
はい、この「誰かに気持ちを受け止めてもらいたい」という思いは「感情のコミュニケーション」を求める人の本能的な欲求です。
この欲求が満たされることによって、その子の「人とつながる力」が育ちます。
自分の気持ちを受け止められた、という思いが、自己肯定感にも繋がります。
詳しくはこちらのブログもどうぞ
子供のコミュニケーション能力は家庭でこそ上げられる
はい、そうなんです。
なので、お子さんがちょっとネガティブな話をした時には、すぐにアドバイスをするのではなく、まずはしっかり話と気持ちを最後まで聞ききってあげるといいですね。
私達は子供がポジティブな話をしてきた時には「それは良かったね」「嬉しいね」と気持ちを受け止めてあげやすいのですが、なぜか、ネガティブな話題になると、すぐに「解決しなくては!」と思う傾向があるようです。
*勉強したのに、思ったより点数がとれなかった
*友達にこんなことを言われて嫌だった
子供からそんな話をされたら、かつての私のように『勉強方法を変えてみたら?』『あなたがその前になにか言ったんじゃない?』・・なんてつい「原因を見つけて解決しよう」としたくなっちゃう方もいらっしゃるかもしれません。
「子供が困っているのなら、助けたい!」という親心?ですね~
でも、そんな時の思春期の子供は「自分ではどうしようもないから、親にアドバイスを貰いたい」とは思っていないことがほとんどです。
とりあえず気持ちを聞いてもらって、スッキリしたかっただけなのに、そこでアドバイスをもらってもありがたくないものですね 🙁
子供が求めているのは「気持ちを受け止めてもらう」という感情のコミュニケーションです。
でも、「こうしたらいい」というアドバイスは情報のコミュニケーションになります。
よかれ、という思いからでも、求めているものと出しているものが大きく違ってしまいますね。
よくある、こんな不毛なすれ違いは減らしたいですね
そうか、コミュニケーションって2種類あるんですね。
あまり意識したことがなかったです
傾向として男の人は「情報のコミュニケーション」が得意な方が多いので、子供の気持ちを聞くよりもアドバイスを先にしてしまうことが多いようです。
子供のため、という気持ちなんですけど、「解決しなくちゃ」と思うようです。
ここで気持ちを聞くっていうのは、その子の気持ちを「そうだそうだ」と言ってあげることですか?
ネガティブな気持ちでも、否定したりすぐに励まそうとせずに、子供が安心できるような、落ちついた雰囲気で聞いてあげられたら、バッチリです!
子供にネガティブな言葉が多い時には、こちらのブログもご参照ください
子どものネガティブをなんとかしたい!と思った時には
(2)参考意見がほしいだけ
時には子供が何かについての意見を、親に求めてくる場合もありますね。
そうなると親はすぐにアドバイスをしたくなりますが、実はそんな場合でも、子供は「答え」を与えてもらいたいと思っているのではないことも多いんです 😯
「最終的な答え」を求めているのじゃなくて一つの情報として、親の意見も聞いていることが多いんです。
それはイマドキの子供は、小さい頃から大量の情報に触れているので、何についても「答えが一つではない」ということを知っているからです。
色々なやり方があって、そのなかから自分にあうものを選べば良いんだということを知っているんです。
イマドキでは、なんでもネットでどんどん検索して、そのなかからどれかを選ぶというのがアタリマエです。
なので、「色々な考えややり方を探す。そしてそのなかから自分にあうものを選ぶ」子が増えています。
大人の意見を聞く時も、「お母さんならどう考えるんだろう」「お父さんならどうする?」という一つの情報として、聞いてくることも多いです。
そんな時に大人がはりきって「絶対これがいいから!」とアドバイスをしても、その勢いが子供に伝わらないこともあったりします。
「そっちから意見を聞いてきたのに、なんでやらないの⁉」と、大人はアドバイス通りにやらない子に文句を言いたくなっちゃいますね 🙄
でも子供の方はもっと多くの情報の中から自分で選びたいと思っているので、ここは残念!すれ違いなんです
(><)
大人は、特に自分がうまく行ったことについては、子供にもそのままやってほしいと思うことがあります。
子供が安全に成功するように、という思いからなんですが、イマドキの子供にとってはそれが窮屈に感じることも多いです。
特にイマドキは思春期の子供の環境と好みが大きく変わっているので、「とにかくこれが良いから」では納得しないことがよくあります。
親としては「素直じゃないなあ」と文句の一つも言いたくなりますが、「自分で納得して選ぶ」という姿勢は大切にしてあげたいですね。
これからの時代はとても沢山のモノや情報の中から、自分に合うものを選ぶことが必要な時代です。
親や先生から安全な答えをもらう姿勢では、うまくいかないことも増えてしまいます。
子供の「自分で選びたいという意欲」は上手手に育てていきましょう♡
(3)自分で解決したいから整理と情報だけ欲しい
子供が自分の困っている状況について「相談」をしてきても、「親に解決して欲しい」とは思っていないこともあります。
「自分で解決するのを手伝って欲しい」という場合です。
誰でも自分が困ってなかなか抜け出せない時には、客観的に状況が見えないものです。
そんな時には頭の中だけでぐるぐる考えているよりも、言葉にしたりして一度自分の外に出してみると、色々気づくことも出てきます。
一人で紙に書き出してみるのもいいのですが、誰かに聞いてもらう方が視野が広がります。
「ここはどうなの?」などの自分以外の視点から気づいた質問をしてもらうことで、自分だけでは気づかなかったことに気づけるようになるものです。
コーチングでは、それをプロの技術で行うものです。
かなり込み入ったように思える状況でも、相談者の持っている情報を整理して、時に専門的な知識も提供することで、相談者さんが自分で納得の行く行動を見つけるのをお手伝いします \(^o^)/
コーチのようなプロの技術でなくても、お母さん・お父さんにしっかり自分の現状や気持ちを聞いてもらうことで、子供が自分の頭を整理できて、また自分で動き出せるようになることもよくあります。
そのような時に子供が望んでいるのは「頭の整理」と「自分以外の視点」です。
やはり、子供の「自分で考えたい」という意欲は大事に育てたいですね。
子供が「自分で解決したい」という意欲がある時に、頭からアドバイスを押し付けられると、子供からすれば「自分では解決できないだろうと思われている感じ」になります。
自分を過小評価されている感じがします。
それが続くと、子供は自分の考えに自信を持つことが難しくなってしまいます。
あまりアドバイスを押し付けられると、自分がコントロールされているように感じることもあるでしょう。
親からすれば「確実に安全にうまくやってほしい」という気持ちからなのに、伝わってしまうメッセージが子供のためにならないのでは、もったいないですね 🙁
子供が困難な状況にいるように思えても、ここは一呼吸置いてみましょう!
すぐにアドバイスをせずに、子供の「工夫して乗り越える力」を育てるために、子供なりの考えが出てくるのを待ってみましょう。
情報を整理してあげた後はすぐにアドバイスをするのではなく、「ここまで話してみてどう思う?」などの質問をしてあげるのがオススメです。
子供はその質問で、自分でまた新しいことに気づきます。
より詳しい「引き出す会話」は、講座やコーチングセッションでもお伝えしています☆
(4)ネガティブで頭がいっぱい
子供が「どうしたらいいの!」と「相談」してきたのに、せっかく伝えたアドバイスどおりに行動しない時には、子供がまだ行動できる段階にないことがあります。
子供の気持ちが乱れたままで、まだ本当に「解決するために考える」という状態でない場合です。
何かショックな事が起きた時に人はテンパってしまうことがあり、その状態でしっかり考えたり、合理的に行動するのは難しいことがあるんです。
人は誰でも慌てたり、「嫌だ」「怖い」という思いが強すぎると、落ち着いた判断ができなくなります。
私もかつて、家の中でゴキちゃんを発見した!と思った瞬間に、手元のコップの水をバシャッと、速攻かけてしまったことがあります。
『お母さん、何やってるの』と家族に笑われてよく見たら服の切れ端だった・・・というオチがつきました(*^^*)>
「ゴキちゃんだったら嫌過ぎる!」と思った瞬間から、全く冷静じゃなかったです
こういう状態の時には、とにかく本人を落ち着かせることが大事です。
子供が「相談」に来たようでも、まだ気持ちが混乱しているような場合には、とにかく「家の中は安心安全」「親は味方である」ということを伝えていきましょう。
友達とのトラブルや不登校の始まりの時期などは、子供も強いショックを受けていることがあります。
そのような状態の時には、「どうすればいい」と聞いてくることもありますが、そんな時にはアドバイスよりも、まずは「家族は味方」だということを伝えて、落ち着かせることを優先させるのがおすすめです。
混乱したままでは、どんなにいいアドバイスも、そのとおり実行することができないし、そもそも頭の中にちゃんと入っていかないものです。
すごく混乱している時には、何が起きたのかを説明することさえ難しいこともあります。
そんな時にはとにかく家族が味方になって、子供を落ち着かせることを優先してください。
始めにちゃんと落ち着けることで、子供も早く回復します。
子供の「どうしたらいいの」にひっぱられないことが大事なときもあるんですね
(5)気を引きたい。関心を持って欲しい
いつもネガティブな「相談」を持ちかけてくるけれど、アドバイスをしても実行しないような場合には、子供に親の関心を引きたい欲求があることもあります。
「相談の中身の解決」よりも、「とにかく気を引きたい」ために話しかけてくるような状況になります。
人は良いことで人の関心を引けないと思った場合には、ネガティブなことをいい続けることででも、関心をひこうとすることがあるんです。
人は誰でも自分に関心を持ってほしいものです。
自分の存在を気にかけてもらえてないと思う時ほど、辛いものはありません。
これは、親がそれなりに子供に注意を払っているときでも、子供の方の「関心を持ってもらいたい欲求」がより強い場合でも起こります。
また、親の表現方法と子供の受け取り方がうまくマッチしていない場合もあります。
他にも、家庭以外の場面(学校や習い事)で子供が自信をなくしたり、友達関係で不安を感じたり時に、親の関心を強く求めることもあります。
「自分には安全基地がある」と思いたくなるからです。
このような状態の見分け方は、子供が精神的に安定しているかどうかを見てきましょう。
表情や食欲・睡眠、日ごろ使う言葉などをチェックしてみるのがおすすめです。
そして、もしそのような元気がない状態が見つかったら、すぐにその原因を探るよりも、いつもよりもたっぷり愛情を表現してみてくださいね。
不安な時には心が敏感になっています。
「心が弱い」とか評価判断されると、それだけで傷つきます。
まずは子どもが求める愛情と安全がここにあることを、言葉や態度で伝えてみてくださいね♡
原因探しや解決は、その後からでも大丈夫です!
(6)詳しい人としてのアドバイスを求めている場合
子どもが親を、「なにかの専門家」「自分よりよく知っている人」としてみて、アドバイスを求めて「相談」してくる場合があります。
このような時には、親は「子どもに求められている♡」と嬉しくなりますね。
それでついすぐにアドバイスをしたくなるところですが・・・
これを子供の「自分で選ぶ力」を育てるチャンスにしてみませんか?
まずしっかり子供の話と気持ちを聞ききってから、親がアドバイスをする前に、子どもなりのアイデアを聞いてみるのがオススメです。
大人からすれば、ツッコミどころ満載のアイデアでも、まずは「そうかそうか」と聞いてきましょう。
少しでも良い所があれば、勇気づけるのも忘れずに 🙂
ここは時間を少しとっても、丁寧にいくつかアイデアを子供に出させてみるのがオススメです。
「もう思いつかないな」と思ったところから頑張ってひねり出すアイデアに、実はいいものが見つかったりするんです (^_-)
そしてできたらその子供のアイデアをベースに、親の専門的アドバイスを付け加えていきましょう。
そうすることで子供は、自分の考える力に自信を持てるようになっていきます 😀
でも、ここはちょっとだけでも時間をかけてみるのがおすすめです。
なんでも「育てる」のには時間が必要だったりします 😉
また、最終的にアドバイスをする場合には、「とにかくこれがいいんだ」というよりも、それが効果的である理由も一緒に伝えられるといいですね。
子供がその理由を応用して、自分でも色々と考えられるようになっていきます。
子供にアドバイスをする時のコツ
ではここで、子供にアドバイスをする時のコツをまとめてみましょう。
子供が相談してきた時のアドバイスのコツ
①子供が求めているものを見極める
②子供の話を聞ききる
子供の話を最後まで聞くと、子供が求めているものもわかります。
話を聞いている時には途中で評価判断はせずに、ふむふむと聞いていきましょう。
話しているうちに、アドバイスを求めていた子供でも、自分でいいアイデアを見つけることもあります。
③子供のアイデアを聞く
子供がアドバイスを求める場合でも、まずは子供なりのアイデアを聞いてみましょう。
言葉にするうちに、より良いものになることもあります。
④アドバイスをする
それが効果的である理由とともに、アドバイスを伝えましょう。
この時に大事なのは、一つの意見として伝えることです。
イマドキは色々な「正解」があることを前提にしていきましょう。
また、子供がそのアドバイスを聞いたからといって、そのまま実行しなくてもいいと言うスタンスも大事です。
どんなにいいアドバイスでも、その通りやるかどうかを選ぶのは、相手だということもお忘れなく(^_-)
その自由があるからこそ、またわからないことがある時に、子供は親のアドバイスを参考にするようになります。
親の役立つ経験を伝えられなくなるのは、もったいないですもんね
「アドバイスはいらない⁉」のおわりに
いかがでしたでしょうか
思春期の子供の「相談」の6つのパターンをご紹介しました。
相談しに来たのに素直じゃないな~って思ってたんですが、そういう思いも大切にしたいと思えるようになりました。
夫にも話してみます。
プリプリもおさまるかも (^^)
お子さんとのコミュニケーションが楽しくなるといいですね!
♡♡あとがき♡♡
誰にでも「人の役に立ちたい」という気持ちってありますね。
それで愛する我が子が何か困っているようならば、つい親としてはアドバイスをしたくなっちゃいます。
ただ、思春期の子供は生きる力をモリモリ育てているところです。
その勢いも大切にしたいです 😀
もちろん大人の経験や考えは大事な情報なので、子供に伝えていくことも大事です。
それが本当の意味で、子供の生きる力になるように伝えられるといいですね
(^^)/
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