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「自分が嫌い、もう疲れた」子どもに言われた時の親の対応
「自分が嫌い、もう疲れた!」
そんなことを子どもから言われたら、親としてはドキッとしちゃいますね 😯
そんな時には、慌ててなんとかしようと「良いところもあるじゃない!と言ってみたり、何を言ったらいいのかわからないのでただ黙ってた。。。というのはアルアルです。
子どもがそう言う時には、「嫌になっちゃう!」という気持ちを吐き出したいだけの場合もありますが、そうではなく、もっと適切な対応が必要な場合もあります。
子どもからのメッセージを受け止めて、活かしていく対応のコツのご紹介です。
その時私は焦って頭が真っ白になったんですが、子どもの顔を見たら割と明るい感じだったので、「どうしたの?」と聞くことができました。
「まあ、色々あってね」という返事で、その場は終わったんですが、またそういうことがあったらどう対応しようかと、その後ずっと気になってます。
子どもの言葉は、単語だけでは言いたいことがよく分からない時もありますね。
「自分が嫌い!もう疲れた」という同じ言葉でも、「もう嫌になっちゃう 🙄 」という気持ちを吐き出すための場合もあれば、自己嫌悪が強くなっている場合や、鬱っぽくなっている場合など、様々あります。
言葉だけでなく、子どもの様子も見分けて対応していきましょう!
そうですね。
では、それぞれの場合別に、対応のコツを見ていきましょう
目次
知っておきたい!子どもに「自分が嫌い」と言われた時の親のNG対応
子どもが「自分が嫌い」という時には
(1) 自分の気持ちを出したい時
(2) 自己嫌悪が強くなっている時
(3) より深刻で鬱っぽくなっている時
の3パターンがあります。
それぞれでの対応のコツがありますが、
まずはどの状況でも共通する、親のNG対応を抑えておきましょう!
[1] 否定する
「そんなことないよ」
「なんでそんなこと言うの」
「自分のこと嫌いって言っちゃだめでしょ」
「なにネガティブになってるの」
などと、反射的に否定するのはNGです。
どの場合でも、せっかく子どもが自分の気持ちを表現したのに、頭から否定してしまうと、それで信頼関係が切れてしまいます。
より詳しい話を聞くこともできない関係では、その後に大きく影響します。
ネガティブにどう対応したらいいのかわからない時にやってしまいがちですが、子どもが自分で話していくうちに、自分の気持ちを整理できて、自分で解決できることもあるものです。
まずはその表現をただ受け止めるところから始めましょう!
(音がティな時の対応は次に詳しくありますし、いざとなったら当カレッジもあります!)
[2] すぐに解決しようとする アドバイスや親が動く
子どもが自分の気持ちを詳しく話さないうちに、勝手に詳しい内容や子どもが望んでいることを想像して、アドバイスをしたり、親が「じゃあ、先生に連絡して上げる」などと勝手に解決しようとすることはNGです。
状況や子どもの意図をしっかり聞いて、子どもが何を望んでいるのかがわかってから、必要な場合のみアドバイスや具体的なサポートを提案するのがおすすめです。
「しっかり話を聞いてもらった」ことや「自分の頭や心が整理できた」という体験は自己肯定感に繋がります。
[3] 過剰に大変なこととして扱う
「自分が嫌い」と言われたことを過剰に受け止めすぎて、深刻に「何があったの?」と探ろうとしたり「そんなになるなんてかわいそう」と大げさに扱ってしまうのはNGです。
子どもが気軽に自分の気持ちを表現できなくなってしまいます。
始めはニュートラルにしっかり話を聞くのがおすすめです。
また、親がすぐに動揺して大げさに扱ってしまうと、子どもが「親はこう言えば関心を持ってくれる」と受け取ってしまい、親の前ではわざとマイナスなことを言うようになることもあります。
ちょっとしたことで「自分が嫌い」「もう疲れた」「生きてても面白くない」などなど。
それを言うと親が機嫌を取ってくれたり、オロオロすると「影響を与えている感」が持てるという、まずいパターンに行ってしまうことがあるんです。
それらの言葉は100%嘘ではないのですが、親がオロオロして気を使ってくれることを期待して、そういう言葉を選ぶようになるのです。
まずはニュートラルに話を聞いて、共感も落ち着いて表現するのがおすすめです!
私は自分がうまく対応できるか不安なので、[2][3]になりそうなので、気をつけます!
知っていると落ち着いて対応できますね 😉
では、まず「嫌になっちゃう」という気持ちを出したいだけの時について見てみましょう!
(1)「嫌になっちゃう!」という気持ちを出したい時と親の対応
子どもが自分の中の気持ちを、外に表現できることはとても大事です。
一人ごとだとしても、お母さん・お父さんがそばにいる時にその気持ちを出せるのは、安心感や信頼関係があってこそです 🙂
子どもの様子(顔色、目線、動作、その後の言葉や行動など)を見ながら、「どうしたの?」と落ち着いた声をかけます。
親のほうが過剰に深刻になったり、慌ててしまうと、「そんなつもりじゃなかったのに」と次から子どもは自然な気持ちを表現することをためらってしまうかもしれません。
この段階では、できるだけニュートラルに「話を聞くよ」という姿勢をしめすことでOKです。
それでも「まあ、色々あるんだ」くらいで自分から話さない場合には、「いつでも話を聞くよ」というメッセージを伝えておけば十分です。
今後自分だけでは手に負えないことがあった時に、話しやすくなります。
もし子どもが「実は・・」と話してきたら、まずはしっかり話を聞きます。
アドバイスは、話が終わって求められてからでよいですし、できれば子どもが自分で「こうしよう」と見つけられるのがベストです。
気持ちを出したいだけの時には、話していくうちに子どものイライラ・モヤモヤが発散されたり、状況の整理がつくことも多いです。
特にアドバイスを必要とせずに、自分で「スッキリした」となることもよくあります。
話の途中で受けたアドバイスが、もし有効なものだったとしても、それよりも「自分の話を最後まで聞いてもらったという体験と感覚」の方がずっと子どもには重要なプレゼントになります 🙂
(2)自己嫌悪が強くなっている場合:そうなる理由と親の対応
自己嫌悪が強い「自分が嫌い」には、ある日突然なるものではないですね。
引き金になるものと、そうなりやすい土台の両方が揃った時に、「自分が嫌い」と自己嫌悪が強くなります。
よくあるのは、引き金だけをなんとかしようとしてしまうことですが、自己嫌悪が強くなりやすい土台も必ずチェックするのがおすすめです。
自分が嫌いになる引き金はストレスの蓄積です。
なりやすい土台は、小さい頃からの体験や思い込みや行動パターンや身体の状況です。
より詳しく見てみましょう
「自分を嫌いになる引き金」と「なりやすい土台」のそれぞれで、ピンと来たものを御覧ください。
そして、
「なりやすい土台」でピンときたものがない方、そしてその他がピンときた方も、「4)思春期ならではの身体・心・頭」は必ずチェックしてみて下さい!
自分を嫌いになる引き金
自分を嫌いになりやすい土台
学校の勉強や受験、部活や習い事のパフォーマンスなど、自分なりに頑張っても、望むような結果がなかなかでないことも、残念ながらありますね。
自分なりに頑張ったのに結果がついてこない時には「あんなに頑張ったのに」とがっかりするものです 😐
実はその頑張り方をさらに自分にあうものにリフォームすれば、どんどん結果もついてくることが多いのです。
でも人は、自分が知っている3つくらいのパターンを試してうまくいかないと「何をやってもだめなんだ」「努力しても自分はダメ」と思い込みやすいのです。
「頑張ったかどうか」と「結果を出せるかどうか」は別のことなのですが、「頑張ったからには良い結果が欲しい」と思うのも人情ですね。
私もやっぱりそれでがっかりしたりします 😐
ただ、一流のアスリートたちのインタビューなどでよく分かりますが、高い目標を達成できる人たちは「私がダメなんじゃなくて、もっと良いやり方があるはず」という発想を持っています。
つまり「良いやり方さえわかれば、もっと望む結果を出せる」と捉えているのです。
自惚れではなく、「自分がダメかどうかを考える」よりも「もっと良いやり方を探す」ことで、望む結果に近づいていくのです。
もしお子さんが「頑張っても結果が出ない」と悩んでいる時には、意識を「結果を出せない自分」から「結果を出せる方法を探す」にシフトさせてあげるのがおすすめです!
何でもやり方は星の数ほどあります。
そして最も早いのはその道の専門家に相談することです。
「どんな場合もたった一つの答えの先生」ではなく、あなたの状況や希望をしっかり聞いてくれる専門家ならば、あなたにピッタリの役立つ方法をいくつか選択肢として提供してくれるはずです。
当カレッジもぜひご活用下さい 🙂
思春期には「個人としての自分はどんな人間なんだろう」と「同じ世代と群れを作りたい」が最大の関心事になります。
なので、同じ世代の子と自分を、何においてもしょっちゅう比べています。
そして密かに自分のほうが良い、と思うとホッとして嬉しく楽天的になりますし、自分のほうがイマイチだと思った時には、どんより落ち込んで悲観的になる・・・をしょっちゅうやっています。
さらに思春期になると、学校・塾・部活・習い事、どの場面でも、成績や受験、パフォーマンスでどんどん評価・順位付けされることも増えてきます。
健康的な場合にはそんな環境のなかで、自分をより良いと思う方向に変化させる工夫をしていくのですが、なかには周りの子の、それぞれ自分により良い、と思うところばかりを見つけて(=自分が負けてるというところばかり見つけて)はとても落ち込んでしまう子もいます。
例えばAさんには自分より良いところもあれば、自分のほうが良いところもあるのですが、Aさんの良いところ、Bさんのよいところ、Cさんの良いところ・・・ばかりみて、自分が良いところに意識がいかないのです。
その場合には落ち込みやすい土台がかなり強いと言えます。
こういう場合に「人と比較しない」「完璧主義をやめる」とアドバイスしても、あまり効果はありません。
「それができるくらいなら苦労してない」のです。
基本「==しないようにする」というアドバイスは有効ではないのです。
一人の人には必ず良いところもイマイチなところもある、と気づかせたり、
「じゃあ、Aさんの良いところを参考にするとしたら、何ができる?」と工夫や
「Aさんみたいだったら良いのに」→「こうなりたい」という期待に意識を向けさせることなどができます。(このあと、より詳しくでてきます 🙂
また、勉強や部活や習い事のパフォーマンス以外の価値(優しい、面白い、アイデア豊富など)は、社会に出たらちゃんと評価を受けますし、実際にとても役立つ長所です。
子どもに長所について、そのような話をしてあげるのもよいですね。
日頃からの勇気づけや仕事を頼むのもおすすめで、これも後ほど触れていきます。
思春期になると高い理想を持つようになります。
この傾向があるために、世界に新しいイノベーションが起こせるのです。
ただ、その高い理想を実現するには、具体的な計画と実行力・継続力が必要なのですが、まだ思春期だと「今すぐ理想通りじゃない自分や世界」に落ちこんでしまうこともよくあります。
まず、高い理想が描けるのはとても素晴らしい能力です!
はじめにそれを伝えてから、「その理想に近づくには何から始めればよいか?すぐできることは?」と意識の向き先を変えてが得るのがおすすめです。
そして同時に「千里の道も一歩から」「マラソンも一歩一歩の積み重ねでものすごい距離のゴールまで行くんだよ」などと勇気づけていきます。
今すぐどうにかしないと嫌だと言うようでも、そんなことを笑顔で繰り返していくとやがて自分でも考え始めるようになります。
容姿などの、自分の努力で今すぐ変えられないことに執着する場合には(整形したいなど)、今の年齢での整形は数年後に成長したらバランスが乱れることのリスクについて話して、「より成長して安定してから考えよう」ということを伝えた上で、「自分が嫌いになりやすい土台」を整える方に注力するのがおすすめです。
この場合のより詳しいサポート方法は、思春期最幸家族講座や個人セッションで、個別に役立つ情報をしっかりお伝えしています。
思春期の、特に始めの中学生頃は身体・心・頭の不安定さがあり、一方でまだ情報不足(世間知らず)もありますので、ショックな出来事があると自分でその状況を自分なりに理解して意味づけてしまうこともよく起こります。
友達関係も小さい頃よりも密で複雑になりますし、お互いの個性が不十分にぶつかりあいやすく、コミュニケーション力も発達途中です。
例えば話しかけてもそっけなくされた場合に、
すぐに「自分を嫌いなんだ」と思い込んで、
「何もしてないはずなのに。嫌われる自分には価値がない」と思って落ち込んだということが起こります。
(これは実例で、実は相手の子に家庭での大きな問題が起きていて、気もそぞろで日々を送っていたということが後ほど分かりました)
成長途中の思春期では、友達関係がうまくいかなかったり、人前で怒られたり笑われたり、納得いかないことを強いられたりなどのショックな出来事があると、かなりのダメージを受けます。
そしてその状況から自分形に頑張っても状況を打破できない、リカバリーできない場合には、自己肯定感が傷ついて、リカバリーできない自分がとても嫌になることがあります。
このような大きな引き金がある場合には、子どもの話をしっかり聞いて、本当の解決すべきポイントを見つける事が大事です。
友達関係がうまくいかなかった時には、何が起きているのかの把握と、どういう関係になりたいのか、をさらに見ていきます。
必要ならば、役立つコミュニケーションのコツを手に入れるのもおすすめです。
今後の長い人生にも役立ちます。
コミュニケーションが苦手な場合には、裏に発達の抜けが隠れていることも多々ありますが、それも改善できますのでご安心下さい。
怒られたり、笑われた時には、何が子どもにダメージとなったかを丁寧に探します。
勉強に自信がないので笑われたことが猛烈にショックだったとか、大きな声で怒られることがとても怖いとか、本当の課題と対応策を見つけます。
土台の方に弱さがある場合も多いので、そちらのチェックもしていきます。
必要な対応がそれぞれ違うから、慌てずに見極めることが大事ですね
そうなんです。
そして次の土台の方も必ずチェックしてみてくださいね
もともと自己肯定感が低い子は、「自分が嫌い、もう疲れた」になりやすいです。
はい、色々な説明もできますが
「今の自分はマイナスもプラスもあるけど、今のそういう自分を受け入れて、ここからもっと望む自分になったり、色々あってもなんとかなるだろう!」
という感覚が持てれば自己肯定感がある、と言えます。
「自分はマイナスばっかり」
「自分は必要とされてない」「居ても居なくても変わらない」
「自分は頑張って結果を出さないとならない」
「頑張ってもうまくいくとは思えない」
「人に助けてもらわないとできない」
「どうせ」「だめだ」「私なんて」「なんで自分は。。」
これらのような感覚に乗っ取られていたら、どれも自己肯定感が低いと言えますね。
思春期には全世界的に一時自己肯定感が低くなります。
ただ日本以外の国は、そのごゆっくりと自己肯定感がまた上がっていくのですが、日本の子どもたちの自己肯定感はなかなか上がらないのが寂しいところです。
日本という単位で見ると、「謙遜の文化」「ダメ出しの文化」「我慢の文化」が影響していると言われています。
実際、自分の長所を自分で言葉にしたり、「自分が好き」と言うと「変わった子」だと思われることもまだまだ多いですね。
子どもが、自分の親が謙遜で「うちの子はできが悪くて(引っ込み思案で、臆病でなどなど)。オタクのお子さんはいいですね」というのをそばで聞いていて、「自分はできが悪くて良くないんだ(引っ込み思案なんだ、臆病なんだ)」と思いこむことは、今でも結構多いです。
また「よリ良くなるには、悪いとこを減らす」という発想が「良いところを伸ばす」よりも強い傾向も残ってます。
そのためにに、ダメ出しは得意でも「褒めたらすぐに調子のるのが心配で」子どもを褒められない親御さんも多いです。
それでも実際にやってみると、子どもを適切に勇気づけることはとても良い結果になるので安心されます。
さらに自分の欲求を出すことを「わがまま」と言われてしまうこともあります。
ワガママと自分の欲求を表現することは別のことなのですが。
自分の欲求を何でも抑え込んで我慢ばかりしていると、まず日々tが楽しくないですし、やがて自分の気持もわからなくなってきます。
実はコーチングで自分が本当に好きなことを見つけると、どの子でもとてもイキイキして自分のことを好きになります。
自分の欲求を見失うのは、その逆が起こる。。ということです。
また他にも、自己肯定感が育たない理由としては
●他人の顔色を見る(「気を配る」の行き過ぎ)
→ 人に振り回されて、自分側からなくなり自分を嫌いになる
●過保護・過干渉で自分で自分の課題を乗り越えた、という経験がないので自信がない
これらの場合も、自己肯定感は育ちません。
たしかに過保護・過干渉だと「自分は望むものを楽に手に入れられるのがアタリマエ」という感覚が持てることもあるのですが、思春期にもなってくると親から離れて行動することが多くなるので、自分が考えて、行動・工夫・努力しないと望む結果が手に入らないことが増えてきます。
たとえば勉強でも、中学以降は親の言う通りでは成績が伸びなくなることも多いです。
今はもっと効率の良い勉強方法や、自分に合う勉強方法を個別に手に入れる子が多い時代です。
また、「自分は望むものを楽に手に入れられるのがアタリマエ」なのに他の人は親のように自分を優先して動いてくれないので「思い通りに手に入らない現実」にどう対応したらいいのかが練習不足で、わからなくなる・・・ということになるんです。
例えば親は自分が黙っていても察してくれて何かを用意してくれても、友達や先生は自分から要求を出してお願いしないとなりません。
時には自分が相手を優先することが必要な場合も出てきます。
それがうまくできずに友達関係がこじれたり、自分が嫌いになって不登校までなってしまうことも実際にはあるのです。
私も心配性なので気をつけます
もともと自己肯定感が低いと、ちょっとしたこともマイナスに捉えやす居ので、自分を嫌いになりやすくなりますのでご注意です。
小さい頃から人と安心して繋ががれるという感覚が持てないと、同年代と群れを作りたい思春期には、なかなかうまく友達と繋がりにくいので、「自分が嫌い」になりやすいです。
人と安心して繋がれる感覚は
●自分の話をしっかり聞いてもらった体験が少ない
●親の関心を十分に向けられてないと感じている
と育ちにくくなります。
実際に親が愛情を持ってなかった、話を聞かなかったかどうかではなく、子どもがそう感じたかどうか、がポイントです。
*親がテキパキしていて、さっさと行動してしまうタイプ
*親自身が自分の気持にあまり注意を払わないタイプ(なにかしてあげることが愛情)
*他に手のかかる子どもや介護、仕事があって親が忙しかった場合
などで子どもが「自分は関心を寄せられてない」と感じていた状況です。
このような場合には、今からでも、一日5分だけでも、その子だけのための時間を持つと、とても効果的です。
スマホをやめて、5分だけその子だけと向き合います。
またその時には、「その時どう思ったの?」と気持ちを聞いたり、「どこが好きなの?面白いの?」とその子が興味のあることについて聞くのもおすすめです!
忙しいと、「あれこれやっているから、大事に思っていることなんて伝わっているはず!」と大人は思ってしましますが、小さい子は大人が忙しい理解していても、「やっぱり自分も大切にされていると感じたい」という欲求があります。
それでも、思春期からでも十分に満たせますので、ご安心下さいね 🙂
小さい頃からできることが多かった子は、あまり助けてもらったり手伝ってもらうという経験が多くないために、思春期になって課題が難しくなっても「助けてもらう」のが苦手だったりします。
また、「ねばならない」という思考で「我慢強い子」は、一人で「我慢して頑張る」が癖になっていることがあります。
我慢強い子は、自分の気持ちを抑えるのが得意なのですが、行き過ぎて自分の気持ではなく、「べき」で行動する癖がついていることが多いのです。
このような子たちは「自分一人でやる」ことに過剰に価値を感じます。
中には「誰かに助けてもらったら負けたように感じる」と言う子もいます 😯
思春期になると子どもの課題は多方面に広がるので、「一人でやる」「我慢する」では乗り越えにくいこともでてきます。
そんな時に「一人で演る」「我慢する」というこれまではうまく行っていたパターンしかないと、それがうまく通用しなくなった時に「「やらなければならないことができない自分」になってしまうので、「自分が嫌い」になりやすいのです。
そのような土台がある子には、まず「ねばならない」が本当に自分のやりたいことなのかをチェックできるように関わるとことからです。
この「ねばならない」が強すぎると「自分を嫌い」になった時に「自分を好きにならなくちゃ」とまた頑張ろうとして、ぐるぐる思考になりやすいので気をつけたいところです。
自分の気持にアクセスできるようになったら、それを言葉にするところからのスタートです!
これまでも出てきましたように、思春期になると、「自分と同年代」がとても気になって近づきすぎたり、比較しすぎたりして落ち込むことも増えてきます。
また、学校でも成績や受験、部活で評価されることも急に増えます。
高い理想を持ちやすい思春期には、自分より優れている仲間にや、理想に遠い自分にショックを受けることもよくあります。
身体の成長にも個体差が強く出る時期なので、自分の外観や成長速度が期待通りでないと「自分が嫌い」となりやすいです。
さらに、思春期になると、身体・心・頭が、それぞれバラバラのスピードで急速に発達していきます。
性ホルモンの影響で、脳の感情や好奇心を司る部分が活発になりますが、それを長期的に判断して行動を制御する脳の前頭葉という部分の発達がゆっくりなので、特に中学生の頃は子どもは感情的・衝動的になります。
その時に「自分を嫌いになる引き金」が引かれると、受けた感情的なショックの強さと、状況を冷静に分析する力のバランスが悪いために、短絡的に「自分が嫌い」になりやすいこともあります。
また、身体も成長期のために、成長のためのエネルギーや成長する身体の成分を作るための栄養素が大量に必要になりますが、現代社会ではそれらが不足しやすい傾向もあります。
それらが不足すると、身体がもろくなったり(怪我や疲れやすい、朝起きられなくなる)、精神的に不安定になりやすくなります。
その結果、「自分が嫌い」になりやすい傾向が生じます。
思春期の前は赤く元気だったのに、とか、特にショックになることもなかったのに「自分が嫌い」と言い出した・・場合には、この「思春期ならではの身体・心・頭」の乱れから来ていることが多いです。
実際に子どもたちを身体・心・頭からみていくと、みんな本来の元気さ・明るさを取り戻して、「自分が好き」になるんです!
これは、これまでの数100人の子どもたちが見せてくれた事実です!
子どもは胎児の頃から日々成長して来ますが、途中でその発達に抜けが生じることがあります。
「発達のぬけ」というとちょっと怖いようですが、実は神経系の発達のことで、知能の発達とは別のものですし、誰にでも発達の抜けは多少にかかわらずあるものです。
実際に全く抜けのない子というのは0と言っても良いくらいで、全員に多少の抜けはあるのですが、それがお困りになっているわけではなく、ちょっとした「匂いが敏感」とか「運動苦手」とか「不器用」くらいになっていることがほとんどです。
しかし、最近は社会環境の変化の影響から、その神経系の発達の抜けが大きい子が増えてきています。
抜けがかなり大き子は、幼稚園や保育園、または小学校入学時に気づかれます。
でも、その段階では特に抜けが目立つことはない子でも、思春期になると抜けが表に出てきてお困りにつながることがあるんです。
例えば
★疲れやすい、朝起きづらいなどの身体の不調
★匂い、光、音、人混み、ザワザワした雰囲気などへの感覚過敏
★落ち込みやすい、マイナス思考、怖がり、不安が強い
★コミュニケーションや人と関わることが苦手
などが小さい頃からある子もいれば、思春期になってから出てくる子もいます。
これらから、「自分が嫌い」や不登校になる子もとても多いのです。
でもご安心ください!
発達の抜けも、いつからでもどんな状態からでも抜けを埋めていくことができます。
ピンと来た方は、充実した別対応で成果を出している思春期最幸家族講座や個人セッションをご活用下さい 🙂
あまり意識したことがなかったのですが、お話を聞いてよく分かりました
はい、ここは個体差がかなりあるところです。
でも、どれもちゃんと改善する方法がありますので、ご安心下さいね 🙂
では、自己嫌悪が強くなっている子どもへの親の対応のまとめです。
自分が嫌いで自己嫌悪が強くなっている子への親の対応のまとめ
「1」信頼関係を築く
「子どものことは分かっている」と思い込まずに、まずは子どもの言い分・気持ちを最後まで聞ききるのがおすすめです!
人は自分の話を聞いてくれる人の話を聞きます。
評価判断せずに聞いてくれると分かったら、子どもも自分が本当に分かって欲しいことを言えるようになります。
「2」感情を認める
子どもの悔しい、悲しい、寂しい、惨めだ・・というマイナス感情をただ認めましょう。
つい、大人は「マイナス感情は良くない、元気に明るくさせなくちゃ!」と、子どものマイナス感情の表出にうろたえてしまうこともあるものです。
私も以前はそうでした!
でも、子どもの感情を親が解決しなくてもよいのです。
親が子どもにあるマイナス感情をしっかり受け止めることで、子ども自身も自分のマイナス感情をしっかり受け止めて、向きエア得るようになります。
「3」本当はどうなりたいのか、に意識を向けるようにする
子どもが自分の感情を安心して出して少し落ち着いたら、次は「自分が嫌い」な状況が、「本当はどうなら良いと自分が期待しているのか」について、子どもの意識が向けるように導きます。
「自分がダメで嫌い」から、「自分はどう思っているのか」に意識の向き先をシフトします。
その時に「無理だ」「できない」という枠は一度完全に脇に置きます。
自分の言葉で、本当に自分が望んでいるものを表現できると、ただ「イヤダイヤダ」と思っている状態とは大きく違ってきます。
実現可能なものはどうすればいいのか、と考えることができるようになりますし、自分では直接変えられないことについては「今の自分ができること」を探るようにします。
また、自分の中に「本当はこうしたい」けれど「〇〇も気になっている」という葛藤がある場合には、無理に一つを選ばせるのではなく、それをそのまま丁寧に扱っていきます。
時間をずらしたり、両方が手に入る方法を見つけたり、他のことで代用できたり・・など、さまざまな解決策も見つけられます。
葛藤の統合や、自分の期待に対してできることが、親子でアイデア出しをしてもうまくいかない場合には、ぜひ当カレッジにご相談下さい!
あなたの状況にぴったりの選択肢をいくつか提案させていただきます。
「4」日頃からできること
具体的な「引き金」への対応とともに、土台を整えるのに役立つ、以下の「日常でできること」がオススメです!
◯勇気づけ
ちょっとした子どものできてることや、工夫、良いと思えたことなどを言葉にしてサラッと伝えます
大事なのは「ダメなところばかりじゃなくて、いつもちゃんと関心を持ってるよ。見てるよ」というメッセージが伝わることです。
関心を寄せられている存在であることは自己肯定感に繋がります。
「褒めて動かそう」という下心ではなく、本当に「いいな」と思うことをさらっと伝えるのがポイントです!
◯本人の課題で、ちょっと頑張ればできそうなことはチャレンジを促す
「自分が嫌いなかわいそうな子だから」と、本人がやるべきことを親が代わりにやってしまったり、気晴らし二と好きなことばかりさせてしまうと、結局本人の自己肯定感を下げてしまいます。
ハードルが高すぎるチャレンジはNGですが、ちょっと頑張ればできることはやってみるように促すことでチャレンジできたら、それがその子の自信になります。
◯身体を整えることが最優先だと教える
どんなにやる気があっても、身体がついてこないと「できない」ので、子どもの自己肯定感はかなり下がってしまいます。
「できない」事がある時に、全てを子どもの「やる気」や「メンタル」だけで捉えてしまうと、いつまでも改善しないだけでなく、子どもと親の信頼関係も崩れてしまいます。
まずは子ども自身が、自分の身体を整えるためには栄養・睡眠・生活リズムが大事だということを分かるように伝えるのがおすすめです。
やがて大学や就職で、親元を離れた後も、身体から崩れることがなくなります。
◯子どもに仕事(役割)を与える
思春期は、自立のための準備をする時期です。
家でいつまでも「お客様」状態だと、自立する力はつきません。
なにかの家事を分担して、できたらちゃんと勇気づけるのがおすすめです。
アドラー心理学では幸せの三原則として「自分が好き」「人は信じられることがある」「自分は何かの役に立っている」を挙げています。
「自分が嫌い」と思っていても、「自分は何かの役に立っている」があると、そこから自信もついてきます。
◯愛情が伝わるコミュニケーション
親としては子どもへの愛情があるからこそ、あれこれ頑張っているのだから、子どもも分かるはず、理解しているはず・・と思うのですが
子どもは「愛情を感じる」ことが大事なのです。
また、親子でも夫婦でも兄弟でも、「愛情を感じやすいコミュニケーションパターン」は異なります。
「これで分かるはず」と思い込まずに、子どもの反応をみながら、適切なコミュニケーションの仕方を見つけていきましょう
当カレッジのブログにも、たくさんのコミュニケーションパターンが、状況別にありますのでお役立て下さい。
そうなんです。
ちょっとしたことを意識してみるだけで、子どもの反応が大きく違ってきて、親子関係も良好になったり、子どもが自身を取り戻して元気になったという事例は、思春期最幸家族講座にはたくさんあります。
長期的な視点で、子育てのコツを知っていると、お悩みが生じたり拡大するリスクがうんと減らせます。
(3) より深刻で鬱っぽくなっている時と親の対応
子どもが「自分が嫌い」とより深刻に言う、鬱っぽくなっている状態の時には、対応のコツは「自己嫌悪月置くなっている時」と基本的には同じですが、「自分が嫌いになる土台」の乱れがより大きいので、そこからしっかり整えていることが必要な状態です。
もちろん、大きな「引き金」があった場合もそうなりますが、鬱のような状態になったり、不安症や自由に動けなくなる、怖がりになる、不登校になるなどの場合には、土台の乱れを整えることが回復には必須になります。
土台の乱れがそれほどない場合には、大きなショックがあっても、長期に鬱のような状態になることはほぼないのです。
鬱、不安症、自由に動けない、怖がり、不登校などのお困りが強い状況になっている場合には、その状況に合わせたサポートが必要です。
「待っていればそのうち」とか「好きにさせていたら自分から治るはず」と思い込まないで、早めの相談がおすすめです。
早めの適切なサポートが回復をうんと早めます。
もしこの状態が長期化してしまうと、子どもが「どうせ自分はもうみんなとは違う」と思い込んでしまったり、進路選択で不本意な選択肢しか選べなかったりすることもあり、子どもの未来に多大な影響が出てしまいます。
子どもの場合には、大人の場合よりも、できるだけ早めに必要なサポートをすることが大事です。
そして子どもの場合は、適切なサポートさえあれば、大人より早く本来の良い状態になる力もあるんです!
そうなんです。
時々「子どもに関することはどうするのかは子ども自身に選ばせる」という話を聞くことがありますが、それは子どもの状態によります。
子どもが判断材料を十分に理解していて、その上で落ち着いて、将来も見据えて検討して決められる状態ならばそれが最も良いのはアタリマエです。
ただ、子どもの自己肯定感が下がっていたリ、マイナス思考に偏っていたり、または現実をリアルに把握できない状態だったり、目先のことにだけとらわれやすい状態ならば、まずはその状況を手当をしながら、適切に判断できる状態にまですることが優先です。
特に進路選択などの重要事項は、タイムリミットまで子どもの状態を良くしていって、決断するのがおすすめです!
今聞いておいてよかったです
「自分が嫌い、もう疲れた!」終わりに
その時はそれでそれで済んだのですが、その後も「また言われたらどうしよう」ととても不安になってました。
今日は、色々なパターンと、それぞれでどう対応したらいいのかがわかったので、かなり落ち着くことができました!
対応のコツを知っておけば、慌てて逆効果になることもしなくてすみますし、落ち着いて話を聞けます。
親が明るく、ニュートラルに子どものマイナス感情を受け止めてあげられれば、
子どもも自分のマイナス感情をただ受け止められるので、
そこから「どうしようかな」と前に進めるようになります。
いい方向に展開しやすくなります
そして今日は、家のことでも抱え込まずに、なるべく早く相談しよう!と思いました
思春期は特に成長期なので、その機会をバネにして、うんと成長することもよくあります!
❤❤あとがき❤❤
思春期の子どもの言葉はわかりにくいことが多いものです。
わざとの匂わせではないのですが、本当に言いたいことが言葉どおりはないこともよくあります。
私は「思春期のルビ語」と呼んでいます。
子どもの言葉の上に、本音をルビをふった上で、理解する必要がある場面も多いのです 🙂
「自分が嫌い、もう疲れた!」と子どもに言われたら焦ってしまいがちですが、まずは子どもの話を聞く姿勢を見せて、子どもの状況を見極めるのがおすすめです。
子どもの状況を想像して「分かった」と思い込まずに、状況を見極められれば、あとは適切な対応をしていけばOKです。
「もっと前向きになれば」とか「自分を好きになって」などのアドバイスは逆効果になることがほとんどです。
そういうことを知っていれば、良かれと無駄にこじらせてしまったり、親が不安から解決を焦ることも起きません 😉
当カレッジのブログにはたくさんの、実際のセッションからの役立つ情報が公開されています
ぜひお役立て下さい
笑顔の最幸家族が増える世界を願っています!
(^^)/
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