たった1年で、ずっと求めら続けるコーチになる!「思春期コーチ™養成講座」も募集中です!
子どもが失敗した時に一番最初に大人がすることとは
さて、反抗期の子どもの
上手な叱り方についてのお話その4です。
(その1はこちらです)
大失敗をした思春期の子どもを
うまく叱ることで
この先その子が自分で考えて
より良い行動ができるようになってもらいたいですね。
そのためには
思春期の子どもの「自分なりの考え」を
大切に扱うことが一つのコツになります 😀
子どもが大喧嘩とか校則大違反などの
大失敗をした時に
まず一番最初にすることは
「子ども自身がこのできごとついて
どう考えているのか、どう感じているのか」
を子どもに話してもらうことです。
これは本当に重要なことだと思っています。
大人から見れば
大失敗なのは自明の理でも
まず子どもの「自分なり」を
ここから丁寧に扱っていくと
全く違うことが起きてきます 😀
子どもがその事態を
① 自分が引き起こしたことで
② それにはこういう理由があって
③ 今反省している
とうまく話せたら
話は次の段階
・失敗の後始末
・今後の対策
についてなっていきますね。
まず①②③について、子どもの考えを
うまく引き出すのが「叱る」の第一歩です。
「叱る」つもりで
「責める」「怒る」になってしまうのは
この段階での大人のふるまい方次第かと思います 🙁
子どもの考えや気持ちを充分に聞かずに
大人が
「君やったことは悪いことだ」と語り
「どうするつもりだ」と言うのでは
それは「叱っている」のではなく
「責めてる」または「怒っている」のです。
もし子どもが
「自分のせいじゃない」
「それには理由がある」と思っていたら
一方的に言われても反発しか起きませんよね。
そこから反論しようとしても
「生意気」ととられないように言うのはとても難しいでしょう。
そんな状況では
頑張って本当のことを言うよりも
早くこの場を終わらせることを願います。
この事態から何かを学ぶという
せっかくのチャンスが失われてしまいます 🙁
また、子どもが
「確かに自分が失敗した」
と思っている時にも
大人が一方的に話してしまうと
子どもを萎縮させ、過剰防衛態勢になるだけです。
大人が
「このたびはとても残念だ」
「私もがっかりしている」
と表現することは必要でも
先に十分に話を聞かないのでは
「責める」「怒る」になってしまいます。
「叱る」の目的
「子どもがこの先には
同じ失敗をしないように
自分で考えられるようになること」のために
①②③の確認はとても大事です。
もし①②③のどれかが
大人の理解とずれていることがわかれば
それを調整するチャンスになるからです。
②の「理由」と③の「気持ち」は
子どもの「考え方」がわかるところです。
もし、それが大人から見て
未成熟だ、と思うようであれば
より良い考え方に気づかせるチャンスにできます!
ここが「叱る」で一番大事なところです。
重要なのは本人の気付きを引き出していくことです。
古い学校教育のように
大人が「正解」を言うことで
教えたつもりになっていても
結局本人が「たしかにそうだ」と
思わなければそれを使うことはしませんよね。
勉強と同じですね 😉
腹落ちしていないものは
いざという時には使えないものです。
先生
『こちらが思いを尋ねても
子どもがうまく話せないことって
結構あるんです』
私
『そうですね 😀
そういう時には子どもの言葉を
ひとつひとつ批判せずに
ゆっくりと関わることが大事になりますね。
また、とても重要なことは
子どもに
”わからない”という答えでも良い
とするところだと思います。
思春期のうちは
うまく自分の思いを言葉にできなかったり
本当になぜそうしたのかわからないことって
よくありますよね。
大人としては
パキパキ言葉にしてくれた方が
うんと楽なのですが (^^)』
先生
『子どもが”わからない”となったら
どう対応したら良いでしょう?』
私
『わからないというのは
②の理由についてがほとんどかと思います。
そういう時には
失敗場面でその時に起きていたことを
事実として順番に
少し細かく思い出しながら
言葉にしてもらうことがおすすめです。
話が進むうちに
大人に、時には子ども本人にも
何ができごとのポイントなのかが見えてきます』
「引き出す関わり」に続きます
合わせて読みたい記事:
「怒られるのが怖い」を絶対にそのままにしてはいけないワケと抜け出し方
追伸:
秋田との県境の方に行ってきました。
鳥海山の雪解け水が
素晴らしい滝や湧き水になっているところです。
丸沼様という古代からある湧き水です。
水深3.5mのエネラルドグリーンの
沼の底に沈んでいる枯木が
写真で見えるでしょうか
とてもきれいで感動しました〜 😀
今週のテーマのブログです
① 思春期の子どもの上手な叱り方のコツ
② まずは子どもが「話を聞ける状態」を作りましょう
③ 思春期の「自分なりの考え」を尊重して育てていきましょう
⑤ 「引き出す関わり」で子どもの力を育てましょう
⑥ 「子どもを叱る」のは大人のお仕事