理不尽を受け入れられない!:そのしんどさから抜け出す方法

 

「こんな理不尽は受け入れられない!」と言いたくなる時ってありますね。

そんな時に「耐えるしかない」「怒ってはいけない」だと、いつまでもしんどくなってしまいます。

「社会に出たら理不尽だらけ」と大人はよく言いますが、実はイマドキの思春期にも理不尽からのストレスは多いです 😐 

 

お母さん
うちの子も今、学校での理不尽を受け入れられなくて苦しんでいます。

部活で理不尽に怒られたり言われたことで傷ついてしまったようで。。

どうサポートしたら抜け出せるのか分からなくて私も困っています

 

実は不登校のきっかけが「理不尽なことへのストレス」というのはとても多いんです。

学校のルールや先生の生徒への接し方、友達の言動、部活の顧問の言動や先輩ルールなど、大人が思っている以上に、学校生活では「理不尽だ!」と子どもが感じることはたくさんあります。

 

そしてその「理不尽さ」への対処の仕方がわからないと「ただ我慢する」になりがちです。

そこから子どもが心身のエネルギー切れになってしまうことが今はとても多いんです 😐 

 

お母さん
そう、私も子どもの話を聞いていると「理不尽だ!」と思うんですが、それにどう対処したらいいか・・を上手に伝えられないんです

 

はい、お気持ちはよくわかります。

ではご一緒に、理不尽を受け入れられないしんどさを手放す方法について見ていきましょう!

 

お母さん
はい、ぜひ知りたいです!

思春期の「理不尽を受け入れられないしんどさ」

よく「大人の対応」といいますが、まだ大人未満の思春期には、理不尽を許せない気持ちが強いです。

 

思春期には「こうあるべき」という理想を追求したい欲求が強くなります。

大人になると、つい「これはこういうものだから」で済ませがちなところにも、思春期の子は「それはおかしい。理屈に合わない」と心を動かします。

この欲求は本能的なもので、思春期にそのような強い思いが湧くからこそ、社会が変革するきっかけが生まれます。

 

さらにイマドキでは情報化社会なので、「他ではこうしている」「他にもこんなやり方がある」ということがわかりやすくなっていますので、簡単に「そんなものだから」と受け止めるのも難しくなっています。

 

しかし一方では、まだまだ学校や部活では、「ルールだから従うように」「大人や目上の言うことだから従うように」というプレッシャーがかなり強いこともあります。

先生や指導者によっては、昔ながらの理不尽で一方的なやり方を今でも「正しい」として、押し付けて来る場合もあります。

大人のチェックの入らない「先輩ルール」でも、詳しく聞いてみるとあきれてしまうようなものも多々あります

(学校では必ず先輩が見つけるよりも先に先輩を見つけて、先に頭を下げていなくてはならない。。 😯

実際、気をつけていたのにできないことがあって、先輩に学年ごと校舎裏に呼び出されて叱られてしまい、それから学校に行くのが怖くなってしまった子もいました)

 

また、子どもたちも、小中学生でもかなり様々な考え方や行動パターンを持っています。

家庭ごとの考え方や価値観もかなり多様化している影響だと考えらます。

 

思春期の始めの頃には「自分と同じ」仲間を強く求めるようになりますが、反面「自分とは違う」子には攻撃的になる子もいます。

そんな子が、考え方や行動の仕方が自分とは異なる子には理不尽な態度をとってくることもあるんです 🙁 

 

お母さん
子どもは子どもなりに、いろんな理不尽に出会うんですね

 

そうなんです。

子どもはそのような場面に出会った時に、「理不尽を受け入れられない」という強い思いがあるのに、どう対処したらいいのか分からないと、かなりしんどくなってしまいます。

だからこそ、思春期には理不尽への対処の仕方を手に入れることがとても大事なんです。

理不尽を受け止める3つのポイント

「理不尽を受け入れられない」というしんどさから抜け出すには、しっかりと「理不尽への対処法を身につける」=

「理不尽を受け入れられるようになる」ことが大事です。

 

お母さん
理不尽を受け止めるってどうすることですか?

 

はい、理不尽を受け入れるポイントは3つです

 

 

(1) 理不尽はいくらでもあることを知っておく

実際、しんどい子どもに多いのは
「こんな理不尽を受け入れられない!」と
理不尽があることをいつまでも認められずにいる」という状態です。

 

この状態にハマると、ずっと「そんな事があってはならないのに、なぜそうなるんだ」「自分ばかり、なぜそんな目にあうのか」とぐるぐる考え続けてしまいます。

お困りから抜け出すには、「現在地」と「目的地」が分かれば良いのですが、この状態では「現在地」を認めようとしないので、いつまでもその状態から抜け出せなくなってしまうんです 😐 

 

現実の世界では、理不尽なことは、どこにでも、誰にでも山のようにあります。

・必要がないと思われるルール

・必要以上に感情的に関わる

・言うことがコロコロ変わる

・やたら嘘をついたり、意地悪をしてくる

・何でも人のせいにしてくる

・関係のないストレスをぶつけてくる、いいがかり

・立場の上下と人としての価値を混同する

・人格攻撃や関係のない話まで出してくる

・抽象的なことばかり言ってくる(何をどうしてほしいと具体的に言わずに、ダメ出しだけ)

・自分の都合ばかり要求してくる・・・

 

どれも出会うのは嫌ですね
(><)

それでも、大なり小なりどんな人でも、されたり見たりした経験があるのではないでしょうか

 

「理不尽」とは「理屈に合わないこと」で、「そうされるだけの納得できる理屈がない」と感じることです。

つまり自分に「こうあるべき」「これが正しい」があるのに、それに反することをされた時に、理不尽だと感じるんです。

 

ところが人は目的や立場や、価値観の優先順位の付け方で「こうあるべき」が違ってきます。

また、その時の心身の状態やコミュニケーション力や、そもそも「他のやり方を知らないのでできない」だけで不適切な行動をしていることもあったりします 😯 

 

お母さん
人の行動って、思ったより色んな要因が影響しているんですね

 

例えば友達の家ではゲームが使い放題でも、自分の家では21時までというルールが有ることもありますね。

前者では「子どもの自由」が最優先で、後者では「時間管理力を育てる」が今の優先なのかもしれません。

 

「今を自由にしたい」子は前者に大賛成なので、後者のルールは「理不尽」だと思うこともあるでしょう。

反対に、受験生なら前者の家庭で兄弟が深夜まで騒ぐのを「こんな環境で勉強しなくちゃならないのは理不尽」だと思うかもしれません。

 

・・ここまでのお話は「だから理不尽なことをされてもしょうがない」のではなくて、「誰にでも、自分からすれば理不尽なことはしょっちゅうあるのが現実」だというお話です。

 

「理不尽が受け入れられない」にとどまってしまうと、理不尽な現実に向き合うことができないままで、ずっと引き込も続けることになってしまいます。

人は本来一人では生きていけない生き物ですから、それでは人生が回りません。

 

だからこそ、社会は様々な考え・目的・価値観・心身の状態、技術の人の集合体だから「自分にとって理不尽なことはしょっちゅうある」という現実は子どものうちに必ず覚えておきたいことなんです。

 

真っ直ぐな子ほど、家庭や学校で教わった「こうあるべき」を唯一無二の正しさだと信じ切ってしまうこともあり、そうじゃない現実を理不尽だと受け入れられなくなることがあります。

「こうあるべき」も様々あるし、人は時と場合によっては感情や身体の状態にひっぱられてしまうこともあるということは、子どものうちに知っておきたいことです。

 

できるだけリアルな人やドキュメンタリー、本、映画などで様々な考えがあることに触れられるといいですね。

TED(動画)などもおすすめです

 

幸子さん
ちょと余談ですが、常に親が先回りして過干渉にしすぎると、子どもはそれが当然だと思うようになることがあります。

そうなると、成長とともに一人で乗り越えなくてはならない少し難しい課題に出会った時に、自分でやれなくて諦める。。となることも多いのですが、最近は「私が困るなんて理不尽だ」と逆ギレっぽくなる子も居たりします。

 

自分で考えさせて失敗も経験させて、自然の結末から学ぶ体験をさせることは大事ですね

(2) その「理不尽」について振り返る

「理不尽は受け入れられない!」と思ったら、自分が期待はずれに怒っていることはそのまま受け入れましょう

すぐに「我慢」をかぶせるのは一番まずいです。

 

怒りを受け止めるというのは、感情を爆発させるのではなく、自分で自分がムッとしたり怒っていることに気づけばOKです。

感情が爆発しそうな時には、ひとまず深呼吸か、その場を離れるのがオススメです。

 

そして怒りの裏にある自分の期待=自分の理屈について振り返ってみましょう。

①自分は相手の何に対して怒っているんだろう
 言い方などの態度なのか、コミュニケーションの内容なのか

②自分の理屈 ~~べき、~~が正しい はなんだろう?

③それは相手にも理解できること?
 伝えれば相手の態度も変わるだろうか?

 

また、相手の理屈についても意識を向けてみます

④相手は何を目的に、何を大事にしてそうやっているのだろう?

⑤自分でやってることの目的をわかっているのだろうか?
 ただ感情に流されているだけ?

 

どれも複数の可能性を考えてみるのがおすすめです。

重大な出来事の場合には、5つ以上は挙げてみましょう。

 

怒りにかられている状態だと、答えが「〇〇に決まってる!!!」になりがちです。

でも、ちょっとだけ落ち着いてからやってみると、他の可能性も見つかることもあったりします。

 

怒りで思い込みから相手に突進してしまうと、感情的な対立になってしまって、後々リカバリーに苦労することもありますので、大事な課題ほど、落ち着いて振り返る時間を持つのがおすすめです。

 

自分だけでは考えがまとまらない時などは、信頼できる人に相談するのも大事です。

 

①~⑤を振り返ることで、次の自分の対処が決められます。

 

素直な子や優しい子は、自分がとても傷ついた時でも、これらの振り返りをせずに、すぐに「自分にも落ち度があった」「相手にもなにかの理由があるんだろう」などと考えてしまう傾向があるのでご用心です!

そうやって処理する癖がついてしまうと、現実をニュートラルに捉えられなくなり、結局次のステップの「対処を決める」でスッキリできなくなってしまいます 😐 

しっかり「理不尽を受け止める」には、このステップは大事です。

 

また、すぐに「私が我慢すれば」という我慢グセにもご用心です!

日本では我慢と努力が混同されていることもまだあります。

 

でも、本当は嫌だと思いながらの「我慢」は自分の幸せにも成長にもつながらないですし、ストレスになって自分の心身のエネルギーを落とします。

自分は我慢しているという犠牲者の立場になることで、いつかその借りを返してもらいたい・返してもらって当然だと思うようになるか、自分はそう扱われる存在だと自己肯定感を失うかのどちらかにもなってしまいます
(T_T)

 

それに「自分が我慢していればいつかわかってくれるはず」というのも一方的な思い込みで、「忖度を求めている」のと同じです。

特にこれからの子どもは、自分の思いは自分で伝えることが大事です。

 

さらに自分が我慢して何も言わずにその理不尽を受け入れていることは、相手に「この接し方でOK」というメッセージだと受け取られることの方が圧倒的に多いです。

相手はそのまま同じことを続けます。

不登校の子どもの理不尽な言動を受け入れすぎるのも同じです。

理不尽をしてる人の為にも、しっかり対応を選んで、時には「それはやめて」と伝えることが大事です。

 

大事な出来事だったり、自分の心が大きく動いた時こそ、「きっと相手にもなにか善意があったんだろう」と驀然させて終わらせずに、しっかり向き合いましょう。

 

③~⑤の相手が関わってくる部分で考えた答えは、あくまで自分の考えなので、現実とは違うかもしれません。

相手に確認したい時には確認するのがオススメです。

 

ただ、状況と相手によっては確認できないこともあるでしょう。

その時には信頼できる人に相談しながら、「自分なりの答え」を出しておいて、次のステップに進みます

 

(3) 理不尽への対処を自分で決める

(2)で「理不尽」について振り返ったら、それをもとに自分がこの「理不尽」にどう対処するかを決めます。

大事なのは「理不尽はどこにもあるから我慢」とか「目をつぶるのが大人の対応」と思い込まずに、「理不尽への対処の仕方」を自分で選ぶということです。

 

理不尽への対処の仕方は大きく3つあります。

 

どれを選ぶかは、①~⑤を踏まえて

(A) 相手とこの先どうなりたいのか

(B) 自分の時間と労力と得られる対価が見合うか

で決めます。

 

①~⑤で「現在地」がわかるので、あとは「目的地」と「コスト」が分かればやることが決まります!

 

①スルーする、特別なアクションを起こさない

相手やこの「理不尽」を変えようと自分が行動して、得られそうな結果に対して自分の時間と労力をかける価値がないと思う場合には、それ以上関わらないでスルーするという選択もできます。

 

お母さん
それは、我慢とは違うんですか?

 

はい、いわいる我慢とは違います。

我慢とは、「本来はこうじゃないのに・・という思いを不燃焼のままで抱えつつ、耐え忍ぶ」ということですね。

自分の気持ちと行動が一致していません。

この我慢は心身のエネルギーを無駄につかってしまう、もったいないやり方です。

 

一方の「自分で決めてスルーする」は、「自分がそれに関わる時間と労力がもったいないので放おって置く」という選択を自分の意志ですることです。

 

かつてドラゴン桜(昔のバージョン)で、受験生の一人が警察に理不尽な容疑で捕まったという描写がありました。

確か第5話です。

 

警察でいくら事情を説明してもダメで、残された選択は、冤罪だと主張して48時間拘束されるか、始末書を書いて前科がつかずに5分でここで出るかというものでした。

するとその高校生は始末書を書くことを選んで、48時間勉強することを選んだんです!

勉強して結果を出して、今までの疑われ体質を変えてやる!という思いからの選択でした。

 

その選択を自分ならするかどうかは別にしても、人の時間と労力はとても重要なんだと衝撃を受けたお話です
(^^)

時間と労力の投資で未来が決まります。

 

もちろん冤罪を受け入れたくない!という思いが強い場合には、そちらを選ぶのも同等にアリです。

時間と労力よりも大事なことも人にはそれぞれの場面であるからです。

 

「瞬間的な正しさ」だけを闇雲に追求するのでなくて、「自分が得られる結果」とそれに費やす自分の時間と労力にも目を向けることが大事です。

一番もったいないのは、「正しさ」だけで鼻息荒く取り掛かって、途中で「こんなはずじゃなかった」「大変すぎる」と嫌になってしまうパターンです 🙄 

 

また、「今すぐアクションを起こさなくても、後で取り組む」という選択もあります。

「後で」が社会人になってから・・ということもあるでしょう。

 

いずれにせよ、自分で納得して「今の最善」として選んだ対処の方法は、ただの我慢とは違います。

自分がスルーするという選択で何を大事にするのか、その先で何を手に入れるのかを掴んでの選択です。

自分の中の葛藤が最小限になるので、無駄なエネルギー漏れも、自己肯定感のだだ下がりもなくなります。

 

もちろん、途中で「やっぱりなんとかしよう」と変わってもOKです。

自分なりの「今の最善」を積み重ねていきましょう

 

②相手と交渉する

相手との関係性を変えたい、対応を変えて欲しいという思いが強い場合には、相手と交渉する=コミュニケーションをすることを選べます。

 

日本人はどうしても「自分の意見を言う」「相手に要求する」「断る」を「関係性に波風を立てる」ことだと捉えがちです。

また、「その行為」や「その言葉」への話を、人格否定と混同してしまうこともあります。

 

相手を攻撃したり、ただ否定するのでは相手とのいい関係は築けませんが、実際は主張すべきことを上手に伝えることで、以前よりよい関係になることもあるんです 🙂 

 

その際は「媚びない・キレない・意地を張らない」に気をつけて、「私主語」で落ち着いたトーンで話せばOKです。

相手のタイミングと状態が整っているかもチェックすれば、バッチリです!

 

「自分にも悪いところがある」「自分は成績が悪いから」「容姿が・・」とかいう理由は不要です。

「自分の悪いところ」が関係している話であれば、それについても「これをこう改善する」と伝えればOKです。

 

上手な伝え方が分からない時には、コーチにもご相談くださいね!

コーチはコミュニケーションのプロなので、役立つコツをいっぱいお伝えします。

 

理不尽について相手とコミュニケーションをする場合には

*説明する力

*質問をする力

*反論する力

が育つといいですね。

 

育てていく場合には、この順番で練習するのがオススメです。

先程の①~⑤と相手との未来や自分のコストについて考えるのは、慣れてくればうんと短時間でできるようになります。

そうなれば、最後の「反論する力」も育つので、理不尽なことが起きたその場で上手に対処できるようにもなります。

 

状況によっては、相手と交渉する時には信頼できる第三者に立ち会ってもらうのもオススメです。

あれこれ意見を言う人よりも、当事者同士で話が進んでいく様子を見届けてもらえる人がいいでしょう。

重要な話の場合には、後から「言った言わない」にならないようにすることも、理不尽に対処する時には気を配っておくのがおすすめです。

 

自分でできる工夫をする

なんとかしたいけれど、相手とはすぐに交渉できない。。

そんな時には自分でできる工夫をするという対処法があります。

 

例えば、信頼できる人にここまでの状況や自分の気持ちを整理してもらったり、①~⑤や「どうなりたい」やコストについても引き出すのを手伝ってもらうこともできます。

 

また、このままスルーもしたくないが、相手との交渉が難しそうな場合には、「相手との距離を取る」という方法もあります。

グループ替えやクラス替えは、先生に協力してもらえれば可能です。

 

また、今のコミュニティ以外にも、自分の居心地の良いコミュニティを複数持つというのもおすすめです。

イマドキでは、コミュニティによって、「主流」になっている考え方や価値観がかなり違います。

一つのコミュニティだけではしんどい場合でも、自分の居心地の良いコミュニティが別にあれば、少々の理不尽はスルーできるということもあります。

 

また、より距離を置くために、自分が環境を変える・・という選択肢もあります。

今のコミュニティでの居心地が悪すぎる場合には、思い切って別のコミュニティに移るのも一つの手です。

 

ただ、「今が嫌だから別のところなら何でも良い」とか「とにかく別のところに行けばなんとかなる」と焦らないことは大事です。

できるだけ候補のコミュニティでの雰囲気や価値観を調べて、自分に合いそうなところを選ぶのがおすすめです。

 

また、さきほどの「自分のコミュニケーション力を磨く」は、どのパターンだとしてもとても有効です。

どんな場に行っても、自分の思いを上手に伝えたり、人の話をしっかり聞ける力は、自分の人生を豊かにします
(^o^)/

 

お母さん
理不尽への対処法って、思っていたよりたくさんあるんですね!

我慢するか文句を言うしかないと、漠然と思っていました。

いくつかあって、自分で選べる・・となると、自分のやれることがあるんだと元気が出ます

 

幸子さん
そうなんです!

自分のやれることはたくさんあって、自分でその中からベストなものを選べる!と思えることが実はとても大事なんです。

自分が「~~される」「~~しかない」という立場だと思うと苦しくなりますが、未来を自分が決められるということが、自己肯定感に繋がります

理不尽が受け入れられない子に親のできること

ではここでは、理不尽が受け入れられなくてしんどい子どもへの親のサポートのコツをまとめてみましょう。

 

(1)嫌だという思いを否定せずに聞く

まずは子どもの「理不尽で嫌だ」という気持ちを否定せずに、最後まで聞いてみるのがおすすめです。

気持ちはしっかり表現するとそれだけで随分楽になります。

 

親はつい「処理しよう」「悩みを終わらせよう」として、子どもが気持ちを十分に表現しきらないうちに、「こうすればいい、ああすればいい」と言ってしまうことがあります。

「嫌だ!」という気持ちが高ぶっている時には、「こうすればいい」という理屈はあまり頭に入っていかないものです。

むしろ「わかってくれない」と思われてしまいます。

せっかくの親の気持ちも届かずになるのはもったいないですね。

 

また、穏便にしようとして「あなたも悪かったんじゃないの」とか「相手にも事情があるのでは」とかぶせるのもNGです。

理不尽への振り返りは、子ども自身ができるようになるのが一番です。

そのためにも、一度しっかり気持ちをリリースすることが大事です。

 

他にも「世の中はそんなものだから仕方ない」「理不尽にばかり目を向けずに、前を向いて生きるべき」というのもNGです。

何でも見て見ぬ振りをするのが”大人の対応”でなく、向き合うべきできごともあります。

子どもが理不尽な現実に向き合って自分で対応を選ぶ力が育ちませんし、大事な自己肯定感が下がるばかりです。

 

ちょっとしたことに自分の目線からだけで「理不尽だ」と言い続けるのは、ただの不平不満ですが、自分の気持が動いた時こそ、その裏にある「自分の理屈」を見直したり、相手との関係性を見直すチャンスにしちゃいましょう!

 

(2)何を大切にしているのかを引き出す

子どもの気持ちが落ち着いたら、「理不尽だ」と思っている裏にある「期待」や「~~べき」という理屈を引き出してみましょう。

また、「何の成約もなかったら、本当は相手とどうなりたいのか」ということを聞いてみるのもオススメです。

 

人は「~~された」と怒っている時には、その裏にある自分の期待に気づきにくいこともあります。

自分の感情に巻き込まれ続けてしまうと、本当に望む未来のための行動ができません。

 

マイナス感情を感じたときこそ、その裏にある自分の期待に来づけるようになると、その感情に巻き込まれてしまうことはなくなって、マイナス感情からも自分の望む未来に進めるようになります。

参考:怒りと悲しみを感じたら。大事なチャンスに変えるコツ

 

(3)理不尽は世の中に多数あることを教える

これは日頃から伝わっていれば一番いいのですが、「だからみんな我慢している」とか「だからしょうがない」という流れにするのではなく、「なぜ自分だけ」とかにこだわっている場合には、このタイミングでサラッと伝えるのも効果的です。

 

世の中には異論目的や立場・考え方がある。

だから残念ながらも、これからも「理不尽だ!」と感じることにはたくさん出会うでしょう

だからこそ、自分でしっかり対処する方法を覚えよう!

という流れにするのがおすすめです
(^^)

 

(4)自分が対応を選べることを教える

理不尽の対処には複数のパターンがあることと、選び方のコツをぜひ伝えてみてください。

「どれにするかは自分で選べる」というところが大事です。

 

子どもの周りの人が似たような出来事で、どのような対処をしているのかなども話題にしてみるのもオススメです。

 

どんな対応であれ、現実的な対応を自分で考えて選んでやってみることで、その子の体験と学びが増えて、成長に繋がります
(^^)

 

(5)コミュニケーション力を磨かせる

子どもが相手と交渉する時には、コミュニケーションの仕方がとても重要になります。

 

人は一人では生きていけない生き物なので、コミュニケーション力はとても重要なんですが、残念ながらコミュニケーション力を育てる方法を学ぶチャンスは、学校では正式にはほとんどありません。

 

色んなタイプの友達や先生がいるので、実践の場としてはとてもいいのですが、例えば数学の公式のような基本を学ぶ場がないのは残念なところです。

みんな自分の家族や周りの人のコミュニケーションスタイルをなんとなく真似て使っているのがほぼほぼのところです。

ご自分が習ったことがないので、子どもに教えることを思いつかない大人も多いです 🙂 

 

でも実際は、子どもはちょっとしたコツを覚えると、自由に応用して使いこなせる力を持っています。

セッションでもコミュニケーションのコツを伝えたら、あっという間に色んな場面で使いこなせるようになる子も多いです。

 

お母さん・お父さんからもぜひ「こういう聞き方・伝え方は役立つよ」というのを教えてみてください。

実際に「交渉」をやってみせるのも効果的です!

 

このブログでも色んなコミュニケーションのコツをご紹介していますので、どんどんお役立ていただければ嬉しいです。

例:「言い返せない」は変えられる!5つのワケと役立つコツ

より詳しくは、思春期・最幸家族講座でもみっちりお伝えしています
(^^)/

理不尽を受け入れられない!そのしんどさから抜け出す方法:おわりに

お母さん
理不尽への対処法が3つあるって意識したことがなかったです 🙂 

うちの子も、「なんで理不尽なことが起きるんだろう」というところで止まってしまっているので、ぜひ抜け出し方を伝えます!

私も自分の周りの「理不尽」にやってみます!

 

幸子さん
はい、ちょっとしたコツを知っているだけで、うんと未来が変わることがあります。

お子さんの笑顔もいっぱい増えますように
(^^)/

 

 

♡♡あとがき♡♡

「理不尽だ!」「受け入れられない!」って思うことは色々ありますね。

人の場合もありますし、社会のシステムとか天災なども。

 

自分一人では無力だ~と思うこともありますが、「やっぱり変えたい」という思いでよくよく振り返ってみると、ものすごく微力でも、自分でもやれることがあるのが見つかったりします。

 

私も日々ニュースで思春期にまつわる問題を目にすると、「これは社会全体の問題だ」「今すぐなんとかできないかなー」と思うことも多いです。

特にコロナの影響もあって、不登校やお悩みも増えてます・・・

 

そんな状況をいきなり大きく変えることはできない微力な存在としてのもどかしさはしょっちゅう感じながらも、自分が思春期の子育てで自分が困った時に知ってたらよかったな~、こんな風に相談したり学べるところがあったらよかったな~と思うことの発信・ご提供をコツコツやるのが自分の今できることだと捉えてます。

どこかでどなかたのお役に立つことがあるのではと願ってます
\(^o^)♡♡♡

 

 

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