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子離れとは?:イマドキに ”難しい” と言われるワケ
子離れとはどんなこと?
子どもに構わないことなのかな・・?
と気になったことはありますか?
子育てのゴールは「子どもの自立」だと言われてます。
そのためには、子どもの「親離れ」だけでなく、親の「子離れ」も大事です。
でも、イマドキではそれが ”難しい” “よく分からない” とのご相談もいただきます。
子離れとは、できるだけ子どもに口を出さないようにするのでいいんでしょうか?
でも子どもを見てると、まだまだ親の手が必要なところもあるし・・
どこに手を出していいのか、どこからはマズイのか、迷うことも多いんです。
そうですね。
子離れとは、親が子どもの自立する力を尊重して、子どもを個人として認めて接するようになることです。
子どもが自分でできることには干渉せずに見守るのもその一つですね。
子離れは、子どもが個人として自立するためには必要です。
親がいつまでも子どもの世話を焼きすぎれば、子どもの「自分で感じて考えて行動する力」が育たなくなってしまいます 😐
ただ、「人間の子離れ」には生物学的な難しさもあるんです。
そしてイマドキでは、社会環境の変化から、以前よりも子離れが難しくなっているとも言われています。
ではご一緒に、特に思春期の子育てで大事な「子離れ」と「イマドキの思春期の子離れの難しさ」についてみてみましょう!
知っていれば、ふと迷った時のガイドにもなります。
目次
子離れとはどんなこと?
まずは「子離れとはどんなことなのか」を始めに押さえておきましょう 😉
子離れとは、「子どもの成長とともに、親が保護者とのしての役割を手放して、子どもを個人として扱うようにすること」です。
ポイントは「子どもの成長とともに」「役割を手放す」というところです。
人間の子どもは長い時間をかけてゆっくりと成長していきます。
他の哺乳類と比べても、人間の子どもの成長スピードは遅いんです。
人間の幼少期と思春期はチンパンジーと比べて約2倍の長さがあると言われてます。
人間はかなり複雑で高度な脳を持っているだけに、その脳が完成するまでには25~30年もかかります。
はい、そしてその完成までには、身体・心・頭へのさまざまな体験刺激と学習が必要です。
人間が「一人では生きていけない赤ちゃん」から「自立した個人」になるまでには、複雑な脳を持っている分だけ、多くの学びと時間がかかります。
生存の全てを親に頼っている状態から、一人で社会的・経済的・精神的自立ができるようになるまでには、長い時間をかけての成長が必要です。
その長い時間での成長に従って、親の「保護者としての役割」としての、具体的な行動も徐々に変わっていきます。
子離れは子どもの成長とともに進みます。
生まれたばかりの赤ちゃんは、栄養をとるのも排泄の後片付けも、大人の手を借りることが必要な、一人では生きていけない存在です。
親としては、子どもの生きるための欲求を全て「察して」「解決」しなければなりません。
そう、ホント大変でしたよね 🙂
でもそんな赤ちゃんでも、ちゃんと生きる力を持っています。
本能として「光や音などの刺激に対して色んな動きをする仕組み」がDNAに備わっているんです。
その発達の仕組みに促されて、子どもの「好奇心」が立ち上がり、子どもは夢中で身体を動かします。
そして時にはぶつけたり、ころんだりしながらも、やがて一人で上手に歩けるようにもなっていきます。
既にそこまでの間でも、親は子どもの欲求を察しても、代わりに解決することを少しずつ手放していくことが必要になってます。
例えば赤ちゃんが少し離れたところにある物を掴もうとしている時に、いつでも親がそれを察して、代わりに渡してしまってたら、赤ちゃんが自分の身体をなんとか動かそうともがくチャンスを奪うことになってしまいます。
そうなると、赤ちゃんの身体(筋肉や神経系など)の発達や心(やる気など)も育たなくなってしまうんです。
そうなんです。
親は「今の子どもの欲求を満たす」ことだけでなく、「子どもの成長」も視野に入れることが大事なんですね。
親の保護者としての役割は
①子どもの安全と欲求を満たす
②精神的・社会的・経済的な成長と自立を促す
の2つの側面があるんです。
親は赤ちゃんがどう動いても安全な環境を作りながらも、赤ちゃんが自分で身体を思い通りに動かそうと色々やってみるのを見守るのが「子離れ」の第一歩です。
このように、親に見守られながら好奇心で行動範囲を広げていくことで、子どもは様々な体験ができるので、それを通して身体や心や頭を成長させていきます。
そしてその成長度合いを見極めながら、徐々に子どもの欲求を「察して」「代わり解決する」のを控えていくのが「子離れ」のステップです。
未熟な子どもにわざわざやらせるよりも、親がやってしまう方がサクサク進むので、子離れは親にとってじれったいこともありますね。
それでも親が徐々に子どもが自分でやれる機会を増やすことで、子どもに「自分でやる力」が育ちます。
その子が今挑戦していることをできるだけ見守って応援するのが子育て・子離れのステップです。
思春期だから見守るんじゃないんですね
ただ、思春期には特に「見守る」が大事だと言われるのにもワケがあります。
それについては後ほど見ていきましょう 🙂
子どもはいつでも「自分でやりたい」という欲求や好奇心・興味を成長のための本能として持っています。
その欲求があるからこそ、新しいことに挑戦し、身体・心・頭に色んな刺激を受けて成長します。
なので子どものその欲求を大事にしながら、子どもの行動と「安全」や「社会的なルール」とのバランスを見ていくのが親の役割になります。
バランスが大幅に崩れないならば、多少の失敗が予測できる時でも、親が先回りして簡単には手を出さずに、子どもにやらせてみることも大事です。
そして「これは危ない」という時には、子どもにストップをかけて、改めて考えさせるのも親の役目です。
子どもの行動力はどんどん育っていきますが、自分の行動の「周りへの影響」や「自分の未来への影響」について考えられる力は、かなりゆっくり育ちます。
(参考:脳科学で納得!イマドキの思春期には子育てにコツが必要なワケ)
子どもがそれらをある程度自分で考えられるようになるまでは、親は何度も教えなくてはならないことも多いです。
後始末が親に回ってくることも多いですから、大変です。
時には「何度言っても分からない!」と腹が立つこともありますね
(^^:)
ただ、だからといって子どもなりの行動を制限し過ぎると、そもそもの「子どものやる気」=好奇心と興味が発動できなくなってしまいます。
そうなると子どもの「興味を持って体験して学ぶ」という成長サイクルが回らなくなってしまいます。
体験せずに「こうなったら~~になる」と考えさせるのも大事ですが、それを本当に理解するためには、ある程度の数の「自分でやってみた体験」があることも欠かせません。
友達と叩いたり叩かれたりの経験が全くない子には、どこまでやったらお互いが「痛み」を許容できなくなるのかが、いくら考えてもわからないのと同じです。
少し「やり過ぎた」経験があってこそ、どのあたりで止めるべきかという予測も立てられるようになります。
なので、親は子どもの「成長する力」を信じて、多少の失敗は経験させる覚悟も必要です。
子どもは「自分でやってみる」ことで、やり方も学びますし、失敗との付き合い方も学べます。
いつまでも親が先回りして準備して「やり過ぎ」や「失敗」の経験が不足してしまうと、「やり過ぎること」や「失敗」を過剰に恐れるようにもなってしまいます。
”加減”を掴むには、「やらな過ぎ」だけではなく、「やり過ぎ」や「失敗」も必要です。
ただ、お母さん・お父さんがそう心がけてても、子どもが思春期になってくると、その「手を出さない」の加減が一段難しくなってきます。
次は「思春期子育ての子離れの難しさ」についてみてみましょう
思春期の子離れの難しさ
子育ては、その子の今の状態を見ながら、親が子どもの欲求を「察して代わりに解決する」のを徐々に手放していく子離れのステップとも言えます。
子どもの「やってみたい」という好奇心を大事にしながら、多少の失敗を許容しつつも、「周りへの影響」や「未来への影響」を考慮する力も育つように促していくのが親の役目です。
やがて思春期が始まると子どもは、さらに一段「自分でやりたい」「親と距離を置きたい」という思いが強くなります。
それは自立のための大事な「親離れ」の本能なんですが、残念ながら特に中学生ころには、その思いが強く出過ぎることもあります。
急に親と話をしなくなったり、親が今まで通りに接することを嫌がることも珍しくありません。
いわいる反抗期です 😉
ついこの前まで何でも話してくれたり甘えてたのに、突然ある日からそっけなくなることもあるので、親としては少し寂しさもありますね。
でもそんな時期には、「思春期になったのね」と受け止めて、親の方からは距離を詰めないのがオススメです。
親もこれまでよりは一歩引いたところから、子どもが自分なりに思春期の様々な課題(勉強、進路選択、友達関係、部活、受験、性との付き合い方など)に取り組む姿を見守るのが一番です。
反抗期でも子どもは時々自分から寄ってくるときもありますが、そんな時には子どもなりの用事(甘えたい、相談があるなど)があるので、そのまま受け止めるのがオススメです。
ただ、この時期は子どもは感情は激しくなるし、身体は大人びてくるので行動力は増しますし、一人で行動することも増えてきます。
でも一方ではまだ脳の「前頭葉」がそれに見合うだけ発達していないので、自分の行動の「周りへの影響」や「自分の未来への影響」を考える力は未熟です。
(参考:脳科学で納得!イマドキの思春期には子育てにコツが必要なワケ)
そのために、その場の感情に引きづられて行動してしまったり、できごとの解釈が不適切なこともよくあります。
例えば友達との単なるコミュニケーションのすれ違いを、お互いが「自分を好きじゃないからだ」と勝手に解釈してしまうことから、ドンドンこじらせてしまう・・ということなどもしょっちゅう起こります。
それでも、そんな体験もすることで、子どもは傷つくこともありますが、やがて友達との付き合い方も身につけていきます。
親としては、どんよりしている子どもを見てるのは辛いものですが、すぐに「代わりに解決しよう」「代わりに処理しよう」としないことも大事です。
子どもの様子をしっかり見て、子どもが落ち込んだままなのか、自分で体験から学んで成長していけるのかを見極めるのが役割です。
これは子どもが体調を崩した時に「このまま見守っていて大丈夫なのか、家でできることで十分なのか、治療などの特別な手当てが必要なのか」を親が見極めるのと同じです。
心や考え方の悩みだとしても、「子どもが自分で解決する」「親がなんとかする」だけにこだわらずに、もし必要な時には専門家につなげる・つながることも忘れないでくださいね。
子どもの悩みをこじらせたり長期化するのを防げます。
そして最終的には子どもが困った時に「自分で解決できることなのか、専門家に相談すべきことなのか」を自分で判断できるようになることがゴールです。
このように、思春期になると子どもは本能的に「親離れ」をしようとします。
ところが、人間の場合には親には本能としての「子離れ」時期がない!というのが大事なポイントです。
そのために、親子ですれ違いが生じやすいんです。
親は本能で自然に子離れが始まらないので、意識して子離れをするのが大事なんです。
動物には子離れ時期というのがあって、それが来たら親が子どもを追い出すという話は聞きますけど。
そうなんです。
動物は、ある日突然親が子どもを追い払うという「子離れ」を本能として持ってます。
それまで無償の愛情を惜しみなく与えていたのに、ある日突然親が子どもを追い払うようになります。
子どもは突然のことにとまどうのですが、親の方は絶対に譲りません。
子どもが自分の視界から消え去るまで、徹底的に追い出します。
そうなんです。
そして一度始まったら、きっぱりと完全に行います。
でも人間は本能的には子どもの「親離れ」が主導です。
ところが人間の場合は、子どもから「離れ」が始まる上に、そこできっぱり関係性が切れるわけでもありません。
人間の思春期では、まだ親が経済的・社会的・精神的にサポートする必要もありますし、子どもも時には親の愛情を確認するために自分から寄ってくることもよくあります。
人間の子どもの「親離れ」は、時間をかけてゆっくりと進むので、少し分かりにくいですね。
それでもやっぱり子どもの自立のためには、親は子どもから「親離れのサイン」が出たら、意識して子どもからさらに一段手を離すことが必要です。
親がそれをわかってないと、「何よ急に偉そうに。まだまだ色々一人でできないのに」って思っちゃいますね
そうですね 🙂
思春期で子どもの親離れが始まっても、親が子離れできないパターンもいくつかあります。
かつてはそれでもOKだったのに、イマドキだから子離れが難しくなっているパターンもありますから、次はそれを見てみましょう。
思春期に子離れが進まないパターン
子どもが思春期になって親離れを始めても、親の子離れが進まないパターンもあります。
どのパターンも親は無意識でやってます。
それでも、こんなパターンがあると知っていれば、気づいて手放すのにも役立ちます
(^_-)
ピンときたところからお読みください。
思春期に子離れが進まないパターン
①子どものことは分かっているパターン
②心配が愛情になっているパターン
③指示が愛情になっているパターン
④子育てが自分のアイデンティになっているパターン
①子どものことは分かっているパターン
小さい頃から毎日一緒に十年以上も過ごしてきた。
いっぱい世話も話もしてきたんだから、子どものことは分かってる・・という思いを親が手放せないと、子離れが進まないこともよくあります。
特に母親は、子どもはかつては自分の身体の一部だったという感覚もずっと持ってます。
どこか「自分の分身」みたいな感覚を持ちやすいので、感じ方や考え方も「自分と似てるはず」と思いやすいんです。
「子どものことはよく分かっている」と思いやすいので、いつまでも「子どものために」なるだろうと「察して代わりに解決する」のを手放せないこともよくあります。
実際は思春期になれば「子どものために察してやってあげたこと」が、子どもには不評なこともよくあります。
「よく分かっているはず」の子どもが、親とは違う感じ方や考え方を持っているからです。
これは着るものなどの好みの違いだけでなく、「困った状況」になった時に望む未来が親子で違っている場合にも起きることです。
でもそんな不評体験があったとしても、親の「子どものことは分かっている」という思いが強すぎると、子どもの気持ちや考えが自分とは違うということには意識を向けずに、「せっかくやったのに、文句を言うなんて 😡 」と「子どもの態度が悪い。反抗期かしら」と受け止めてしまうんです。
はい、実は私もこんなことは何度もありました 😳
特に子どもにお困りがあった時には、自分が良いと思う”結末”に向かって「こうすればいいじゃない」と、今思えば先走っておりました。
子どもは子どもなりの考えがある、別の人格なんだって、もちろん頭では分かってたつもりでした。
でも「望んでることから違う」とまで、腹の底から思いっきり認めるのは難しかったんです
(^^;)>
しばし時間はかかりましたが、「子どもはとっても可愛いけれど、自分とは別の人格なんだ」と腹の底から思いきれたところから、親子関係もすんなりと好転していきました。
でも、私もあまり自分が親から気持ちや考えを聞いてもらったことはないです。
そうですよね~、私もです。
ただ、それでもそれなりに上手く行ってたのは、かつては「こうすれば安全」「こうなれば幸せ」という、みんなで共通して持っていたものがあったからなんです。
例えば、「良い学校 ⇒ 良い会社 ⇒ 良い結婚 ⇒・・・」
「良い」の基準がみんなで共有されていたんです。
だから子どもも、親や周りのように行動するのがアタリマエだし、「安全で幸せ」への近道だったんです。
親もいちいち子どもの気持ちや考えを聞かなくても「間違いのない方向」に進めている実感もありました。
ところがイマドキでは社会環境もとても変わりましたし、これからもどんどん変わっていきます。
「こうすれば安全」も「こうなれば幸せ」も、一つの基準では測れなくなってしまいましたし、「学校」も「働き方」も「性や家庭」も様々な選択肢があるようになりました。
人によって感じる「幸せ」もそれぞれで異なります。
そんな社会環境のなかで「自分の幸せ」を増やすには、自分で「自分が心地よいもの」を見つけて増やすことが大事です。
瞬間的な快楽ではなくて、自分が幸せだな~とあとから思い出しても感じられる心地よさです。
これからは幸せに生きるには、子どもが「自分が心地よいと感じる力=選ぶ力」と、「それを手に入れる力=行動力と人とつながる力」を身につけるのが必要な時代です。
小さい頃からコマーシャルやネットを見て、「色んな心地よさ」があることを既に知っているイマドキの子どもたちは、「自分が心地よいかどうか」にはとても敏感です。
「嫌なこと」への拒否感も強いです。
まずそんな感覚の違いから、「安全に」「みんなと同じに」と思いがちな大人たちとはズレが生じやすくなっています。
そしてその子どもたちの「自分が心地よいものを感じる力」を生きる力に育てるには、「自分で手に入れる力」を育てることが、ますます重要になっているんです。
そうなんです。
だからこそ、子どもなりの気持ちや考え方を尊重して、その上でそれを子どもが現実化するという行動の練習をたくさんやらせることが必要になっています。
だからこそ、親が「子どものことは分かってる」からと、良かれと思って「察して代わりに解決しよう」としてしまうと、子どもやイマドキの社会とのすれ違いが生じてしまうんです。
そして、自分の気持ちを大切にする子とは大事な親子の関係性が悪くなってしまいます。
親は「子どものため」と思っていても、子どもからすれば、抑えようのない自分の気持ちや考えを尊重されないのですから 😐
そして優しかったり、言葉で自分の気持ちを十分に表現できない子の場合には、自分の気持ちや考えを諦めてしまうことも起こります。
「聞いてもらえない」「どうせ無駄」・・
自己肯定感も下がりますし、やる気も失ってしまうのでは、あまりにも残念です 🙁
どちらにしても親の「子どものため」という思いが、逆方向に働いてしまいます
(T_T)
このパターンは親が無意識で「アタリマエ」だと思ってることが基なので、なかなか気づけないことも多いです。
子どもに関わることは「分かっている」と思い込まずに、少し気をつけて子どもの気持ちや意見も聞くようにしてみるのがオススメです。
最終的には子どもが自分で納得して結論が出せるのを目指しましょう
(^^)
②心配が愛情になっているパターン
子どもが辛い思いをすることや失敗を心配する気持ちが親にいつまでも強すぎると、子離れが進まなくなってしまいます。
なんとかしなくちゃ!と焦ります。
はい、そのお気持はわかります。
小さい頃からリスクを「察して解決する」を、繰り返して守ってきたんですものね。
子どもには笑顔で居て欲しいと思うのは親としてはアタリマエです。
ただ、親の役割には2つありました。
今の子どもの安全と欲求を満たすだけでなく、それを子どもが自分でやれるように促すというものです。
そうですね、どちらの笑顔も大事です。
今ばかりに意識を向けて「とにかく解決しよう」だけだと、子どもの自立という長い時間をかけてのゴールが見失われてしまいます。
やがてこの子は自立して、その先には自分が人を育てる側にも回るんだという未来のイメージも忘れないようにしたいです。
子どもにはそこまで成長する力があることを信じて、多少の失敗や痛みは経験させるのも親の役目だと思い切るのがオススメです。
子どもが①原状回復②謝る③再発防止の3つが、少し頑張ればできるくらいのことであれば、失敗の可能性があっても挑戦させてみてもいいラインとしています。
また、心配は「愛情表現」ではなく「呪い」だという言葉もあります。
未来には素晴らしく良いことも起こる可能性のあるのに、ネガティブな可能性ばかりを強調することにもなるからです。
『大丈夫なの?』
『無理なんじゃない?』
という言葉でネガティブイメージをいつも強調されてれば、子どもにもそんなイメージ癖がついちゃいます。
良いことが起きる未来を思い描きずらいので、やる気も出ませんし、行動する前からめんどくさがったり怖がったりになってしまいます。
特にイマドキの子は嫌なことへの拒否感も強いので、「嫌なことはやらない」になりやすいのでご注意です!
「安全に・確実に」という親の思いが、裏目に出ちゃうのでは、あまりにももったいないですね。
もし、子どものやることにリスクを感じた場合には、「成功確率を上げる方法」や「そのリスクへの対策」に子どもの意識を向けるように言葉をかけてみてください。
何をするにも思い通りに行かないリスクは必ずあります。
だからといってそれを避けて「やらない」という選択ばかりだと、子どもは「自分でやってみて体験から学ぶ」というサイクルで成長できなくなってしまいます。
柔道だってまず受け身(失敗した時のダメージを減らす)練習から始まります 🙂
「何もしなければ今まで通り」だと思っていても、イマドキの変化の早い時代では、「何もしない」のでは取り残されることにもなっちゃいます。
それにイマドキは何についても数多くの情報もありますし、もし失敗してもリカバリーの方法だってたくさんあります。
そして以前よりも「失敗」がダメージにならない時代です。
就活でも、留年や不登校が問題視されるのではなく、その体験から何を学んだかが問われる時代です。
「安全」や「みんなと同じ」にこだわって、そこから外れるのを心配するよりも、子どもが自分らしく、たくましく生きる力を育てるのを応援していきましょう!
③指示が愛情になっているパターン
親が知っている「正しいやりかた」にこだわって、子どもに細かく指示しようとすることで、子離れが進まなくなるケースもあります。
このパターンももちろん、親の「正しいやり方」でやれば子どもが確実にうまくやれるから・・という愛情がベースになってます。
でも、残念ながらイマドキでは、それが裏目に出てしまうことの多いパターンなんです。
子どもが小さい頃は子どもの欲求も、シンプルでわかりやすいので、親の指示通りで概ねうまくいくことが多いです。
それでも子どもが思春期にもなってくると「自分らしくやりたい」という気持ちも高まりますし、イマドキでは同じことをするにも新しいツールややり方も、どんどん出てきてます。
勉強でもスポーツでもそうですね。
半年もすれば一番効果的な「やり方」や「ツール」が入れ替わっていることも珍しくはありません。
どんな分野においてもトップで活躍している人たちは、新しいツールについてもよく知っていて、ピンときたものは意欲的に試します。
そして子どもはどちらかというと「今まで通り」よりも「新しいこと」や「刺激が強いこと」をやりたがります。
それはとても大切な意欲なんですが、親が「安全」「確実」にこだわると、その意欲を削いでしまうことになるんです 😐
どちらかというと「今までうまくやってきた」大人ほど、自分の成功体験を基に子どもにも細かく指示します。
もちろん、それがうまく行くことも多いんですが、「他にももっと良いものがあるかもしれない」という姿勢も忘れないようにするのがオススメです。
子どもにアドバイスをする時には「その他のアイデアはある?」と一言付け加えてみるのがオススメです!
思いがけない発想が子どもから出たりすることもあったりします。
親子でバージョンアップするのも楽しいです
(^^)
④子育てが自分のアイデンティになっているパターン
子どもがいる人は、人生において「子ども」は自分の幸せの、とても大事な一要素です。
子どもが幸せなら親もそれで幸せを感じます。
それでも一人の人の人生には「健康」「自己成長」「お金」「趣味」「友達」「仕事などの他者への貢献」などなどの、他の幸せの要素もありますね。
ところが子育ての、特に初めには、親は自分の時間やお金や趣味も友達関係も後回しにせざるを得ない時期があったりします。
そして子どもの成長はかなりゆっくりペースですから、親がそこから自分の幸せの色んな要素を充実させるのも、ゆっくりになってしまうことも起こります。
そうなると人は無意識で自分の現状を肯定化したがりますから、「子育てこそが自分のアイデンティティ」だと思いむこともあったりします。
また、まだまだ社会的に「子どものことはいくつになっても親の責任」という風潮や「子どもが居るなら子育てを全ての中心にすべき(特に母親は)」という考え方もあるのが現実です。
日本では要求される家事レベルが高いと言われますが、さらに子どもの学歴や就職先で単純に「子育ての評価」をされることも多いので、特に母親は「子育てを頑張らなくては」と思わされることも多いです。
そんなこんなで「子育てこそが自分のアイデンティティー」になってしまうと、親は「自分の存在をかけて」子育てを頑張ることになってしまいます。
親自身にもかなりのプレッシャーにもなるし、「失敗」は許されなくなります。
そんな恐れを持ったままでは、子育てを楽しむことも難しいですし、子どもも伸びやかに育つこともできませんね 😯
自分でなんとかしなくちゃ、という思いも強くなるので、他の人を頼りにくくもなってきます。
そして人生の他の要素を諦めている人は「自分のことは後回し」にすることも多いです。
そしてそれを美徳だとする風潮も今でも0ではありません。
でも、そんな親がちゃんと「自分の幸せ」を追求してない姿を見ていれば、子どもも無意識で「自分だけ幸せになってはいけないのでは?」と思うものなんです。
または「自分が親の期待に応えれば親は幸せになる」と思い込むこともあります。
子どもも自分の幸せを後回しにするんです。
子どもへの思いが、子どもの幸せの障壁になってしまうのでは、あまりにももったいないですね。
そして「子育てこそが自分のアイデンティティー」になってると、「子育てが終わること」を無意識に恐れることも起こりえます。
子どもが親離れをする時期が始まると、より子どもをそばに置こうとし始めます。
はい、でも無意識でやってしまうことなんです。
例えばそれが子どものことを何でも知っておきたいという方向に向く人もいます。
子どもが思春期になっても、学校や塾での出来事などを細かく聞かないと落ち着かないというタイプです。
知ってても子どもの代わりに問題を解くことはできないんですが、とにかく子どもに関することは知っておきたいそうです。
そうなると、子どもも何をするのにも「親に話す」のが前提なので、何をする時にも「親はどう反応するだろう」と気になります。
自分の気持や考えで何かを決めるのも難しくなってしまいます。
自立しているとは言えないですね
(T_T)
また他の誰かの悪口を子どもに聞かせるタイプもいます。
「共通の敵」を作ることで、子どもとのつながりを強くしておきたいタイプです。
子育てはとても大事なことですし、喜びもたくさんありますが、望まない出来事やその後始末もたっぷりあったりします。
そんな時に余裕を持つためにも、「子育ては大事な幸せの一部」だと時々思い出してみるのがオススメです。
そして親も「自分の人生の幸せ」を最大限に目指しましょう!
それが子どもも安心して幸せになる近道です。
『子離れとは?』の終わりに
いかがでしたでしょうか
子離れについてと、イマドキの思春期で難しいと言われるワケをご紹介しました。
だから親も意識して子離れするのが大事なんですね。
うちの子も一人で大きくなったような顔をするなぁと思ってましたが、そんな態度もある意味大事だったんですね。
そう思えば、余裕を持って子どもにも関われそうです。
でも、知っていれば大丈夫です!
♡♡あとがき♡♡
子どもの親離れはゆっくりと進みます。
兄弟でもその子によって、親の手を放せるところとまだサポートが必要なところが混在してるのが普通です。
そしてイマドキは社会が複雑に早く変化しているだけに、子どもだけでは解決できない課題が増えているという一面もあります。
親が情報を集めたり、整理するのが必要なことも、進路選択や健康についてもあったりします。
その時々で、親が手を離せるところとサポートするところを見極めるのが大事です。
もしそんな見極めで迷ったら、「子育て」を重く捉えて一人で抱え込まずに、サクッと専門家にご相談くださいね。
役立つコツがわかります。
これからは「専門家とうまくつながる」力は、子どもにとっても大事です
(^^)/
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