たった1年で、ずっと求めら続けるコーチになる!「思春期コーチ™養成講座」も募集中です!
嫌なことから逃げる子供:親のできること・しないこと
嫌なことから逃げる子供を見ていると、「いつもそうだと将来困らないかな」と親としては心配になりますね
子供を思うからこそです。
ただ、そんな時に『嫌なことから逃げてはいけない』と子供に言うのでは、逆効果になることもあるのでご注意です 😯
親としては、嫌だからやらない・・が当たり前になってしまうと、逃げ癖がついてしまうのではないかと気になります。
夫は「嫌なことから逃げてはいけない」と子供に言うのですが、あまり響いてはないようです
はい、その親としてのお気持ちはわかります
(^^;)
親にはこれまでに「始めは嫌だなと思ったことでも、やれたので自信になった」「自分の可能性が広がった」「成長できた」という体験があるので、
「嫌だからと簡単に逃げてばかりだとそんな成功体験が持てないのでは?」
「可能性も広がらないのでは?」
と気になりますね。
たしかに「嫌なことから逃げる」は癖になりやすいので、「嫌」に簡単に引っ張られてばかりではもったいないし、リスクもあります。
ただもう一方で「嫌なことから逃げてはいけない」と子供に思い込ませるのも、別のリスクがあるんです。
ご一緒に、子供が嫌なことから逃げる時について詳しく見ていきましょう!
お子さんの生きる力が育ってほしい!という親御さんの気持ちが上手く伝わる方法も見つかります
(^^)
目次
嫌なことから逃げるのは悪いこと?
アドラー心理学では自分が取り組むべきできごとを「自分の課題」と呼びます。
自分の行動の結果が直接自分に降り掛かってくることです。
例えば子どもが行きたい学校を受験するために成績を上げるとか、友達とどう付き合うかなども子どもの課題です。
自分の課題には色々ありますが、いつも意欲を持って取り組めればいいのですが、時には「難しそう」「やりたくない」「嫌だな」と思うこともありますね。
はい、私もしょっちゅうあります 😳
そんな「嫌だな」というのはその時の気持ち・感情です。
感情は行動するためのエネルギーなので、「嫌」は「対象から遠ざかりたい、遠ざけたい」エネルギーですから、感じたままに行動すれば「逃げる」のは自然な行動です。
でも「自分の課題」ならば、ただその場の感情に流されるのではなく、どう取り組むかを自分で決める必要があります。
それには一度自分の状態を整えてから(参考:自分の機嫌を取る方法)
・今嫌なのは○○だから
・それならば、〇〇以外の方法で課題ができないか
・この課題は今すぐやらなくても、もっと他のことをやってからのほうがうまくいく
などと思い返してみることで、必ずヒントが見つかります
このような、「嫌だ」という気持ちにすぐにそれに巻き込まれずに、少し先の未来を意識したり、視野を広く考える力は赤ちゃんにはありません。
脳の成長と経験の積み重ねで育つ力です。
特に思春期は「感情が激しくなるが、脳のコントロールセンターの前頭葉はそれに見合うほど成長していない」時期なので、「嫌」という感情に引っ張られてしまうことも起きがちです。
参考:脳科学で納得!イマドキの思春期には子育てにコツが必要なワケ
つい、思春期になると身体も大きくなるし、本人も一人前のことを言い始めるので、「大人と同じ」のように思いがちですが、彼・彼女たちはまだまだ成長途中です。
「嫌だ!」と思った時にはそれを無視したり我慢するのではなく、少し意識して落ち着いてから、「少し未来の自分にとっても、今逃げるのが一番良いのか」と思い返す練習ができると、思春期にこそ前頭葉がしっかり育ちます。
とにかく「嫌なことから逃げるのはダメ」だと感情を我慢させても前頭葉は育ちませんし、嫌だという感情が溜まるだけで心身に影響が出たり、自分の感情を感じられなくなるかということも起こります 🙁
とにかく「嫌なことから逃げてはいけない」「我慢しなさい」と子どもに言うのではなく、子どもが自分の前頭葉を使って、自分の嫌という気持ちのワケに目を向けたり、目の前の嫌なこととどう付き合うかを決めるを練習させて、その力を育てることが大事なんです。
人には自分の課題に取り組む「勇気」がある
また、生理学から見ると人のストレスへの反応は大きく3つあります。
ⅰ 取り組む
ⅱ 逃げる
ⅲ 引きこもる・現実逃避
このなかで、生理学的に人が一番初めにやろうとするのは「ⅰ取り組む」だと言われています。
この取り組むには「自分一人で頑張る」だけでなく、「自分が主体的になって他の人の手も借りる・頼む」も含まれます。
つまり、人には本来自分の課題に取り組もうとする力=アドラー心理学で言うところの「勇気」があるんです。
でも、本人がそのⅰ取り組むが難しそうだと思った場合には、ⅱの逃げるを使おうとします。
そしてそれも難しい場合には最後のⅲの引きこもる・現実逃避という状態になっていくんです。
「逃げる」と「引きこもる」は同じだと捉えられることがありますが、実はその2つはかなり違う状態です。
「引きこもる」からの回復には適切なサポートを必要とすることが多いです。
「Ⅱ逃げる」には「とにかく今は取り組まない」というだけで、戦略的に一度時間をとって作戦を練り直したり、実力や体力をつけたり、人に相談したりすることも含みます。
自分の準備ができたら、またi取り組むに帰るつもりで逃げるのもアリです。
取り組もうとする意欲はありますから
そうなんです。
とにかく逃げて、一息ついて復活したらまた意欲が湧くこともありますしね 🙂
ただ闇雲になんとかしようともがき続けるよりも、一度逃げて時間と場所を変えることで自分がずっといい状態になれるのであれば、「逃げる」も大いに役立ちます。
いい状態になってから、必要な時にはまた自分の課題に取り組めるなら、そちらのほうがずっと成長や自信に繋がります
(^^)
それに、自分にとって重要な課題でないならば、何でもかんでも正面から取り組まずに「選んで逃げる」ことも必要です。
たくさんの「やったほうがいいこと」だらけのイマドキの思春期には、自分で「取り組むこと」と「逃げること」を適切に選べるようになることが大事です。
「嫌なことから逃げてはいけない」と言うだけだと、子どもなりに「逃げる」を選ぼうとしているワケが置き去りになってしまい、ただ「我慢して頑張れ」と強制されるのと同じです。
無理して頑張り続けてしまうと、いつか心身のエネルギーが枯渇してしまい、ある日突然Ⅲ引きこもる・現実逃避になることもあります 😐
大きなストレスにであったり場合や不登校の場合にも、「ⅱ逃げる」という状態で居られると、本来の力を取り戻すのが早くなります。
「逃げる」のも必要な選択肢だと認めることが大事です。
「嫌なことから逃げるのはダメ」「他の子と同じようにしなくては」「不登校は恥ずかしい」などと扱うことで「ⅱ逃げる」を「ⅲ引きこもる・現実逃避」に追いやってしまいますので、気をつけたいところです
ただ、逃げるは癖になるって言うのも気になります
「嫌なことから逃げる」は行動の癖になりやすい
そうですね 🙂
このストレスへの3つの対応のパターンは、使う頻度が高いものが強化されていきます。
本来は「ⅰ取り組む」から始めるはずが、今までの体験から
*逃げたら楽でうまく行った
*自分が逃げても変わりに人にやってもらえた
*自分にはやれる力がない
*失敗してはいけないから、逃げれば失敗もない
などと強く学習してしまうと、十分に「ⅰ取り組む」をしなくなって、本来なら自分で対応を選択するはずの自分の課題でも、さっさと「ⅱ逃げる」を選んでしまうことがあるんです。
そうやって「逃げる」ばかりだと成功体験も積めないので、どんどん「逃げるほうが楽」「誰かがやってくれる」「自分はやれない」「失敗が怖い」が強化されるばかりになります。
より「逃げる」を繰り返し続ける方向に進んでしまいます 😯
そしてさらにまずいことには、「ⅱ逃げてばかりの子」は「ⅰ取り組んでうまく行った」という体験が少ないので、「逃げられない状況」になると簡単に「ⅲ引きこもる・現実逃避」に行きやすくなってしまうんです。
そして動物の場合には「ⅲ引きこもる・現実逃避」から「ⅱ」「ⅰ」へ戻りやすいんですが、人間は「ⅲ引きこもる・現実逃避」しながら自分を責めたり嫌な可能性についてぐるぐる思考をしてしまうので、戻るのには手間がかかります
(T_T)
その逃げグセがつくのが心配なんです
「嫌なことから逃げる」のは選択肢として有効なことがあるけれど、そればかりだと「逃げグセ」がついては子どもの本来の可能性が伸ばせなくなってしまいます。
大事なのは子どもが自分の課題に取り組む勇気を持てることと、取り組む課題を自分で選べるようになることです。
瞬間的な「嫌」に流されるのではなく、「嫌」だと感じた気持ちのワケに意識を向けてそれを紐解きながら、目の前の課題が自分にとってどんな優先順位と重要性があるのかで、「今しっかり取り組む」「軽く取り組む」「一度逃げてから取り組む」「逃げる=やらない」などと、仕分ける力を育てていくことが大切です。
今の思春期の子どもたちは、親世代よりも「やること」がかなり多いです。
勉強や部活、塾、習い事、学校から要求される「やること」も多いですし、SNSや動画・ネットサーフィンなどの「やりたいこと」もいっぱいあります。
どんどん新しく興味を引くことが大量にでてきます。
これからますますその傾向は強くなるでしょう
そんな時代では、『自分の「好き嫌い」を大切にしながらも、自分の課題にどう取り組むかを決める力』が大事なテーマになっています。
そう言えば、本来「取り組む」を始めにやるはずなのに、逃げたがるようになってしまうのには、どうしてですか
嫌なことから逃げるが癖になりやすいワケ
はい、好奇心と自立への意欲が強くなる思春期には、本来は「自分でいろんなことをやりたい」「自分のことは自分でなんとかしたい」という意欲が盛んになる時期です。
ところが以下のようなことがあると、「嫌なことから逃げる」が最も馴染みのある行動パターンになっているので、それいがの行動をとりくにくなってしまうことがあるんです。
これらのワケは一つだけでなく、いくつかが影響しあっていることもあります。
子どもがもともと怖がりや臆病、慎重な場合には、なかなか「自分の知らないこと」や「難しそうなこと」に手を出しずらいことがあります。
そうなると「やってみたらできた」という体験が少なくなるので、「次も大丈夫」と思えるまで時間がかかります。
そんな子どもをそばで見ているうちに、親がじれったくなって②子供を急かしたり、③「こうすればああすれば」と言ってしまったり「代わりにやってしまう」ことが重なると、さらに子どもは後ずさりするようになってしまい、「取り組む」よりも「逃げる」を多用するようになることも起こります。
また、「失敗しないように」「大丈夫?」という声がけも、もともと慎重な子はそこから「失敗」という不安要素に意識が向かってしまうので、結果自分ではやらずに逃げる(やらないと積極的な失敗にはならないので)という方向に行ってしまうこともあります。
心配性な大人は気をつけたいところです。
親がさっさと行動できるタイプだとしても、子どもの方はとてもマイペースでゆっくり端ということもあります。
忙しい毎日では、その子のゆっくりペースに付き合うのも大変なので、つい親や兄姉が急かしたり、③助言をしたり代わりにやってしまう・・ということも起きがちです。
そうなるとその子は自分の成功体験が積めないので自信も付きませんし、何より自分のペースを少し早くしてみるという練習も自分からできません。
いつまでものんびりペースを抱えたままになりますし、「自分のペースだと他の人に嫌がられるから自分はやらない」と「逃げる」を多用することにもなってしまいます 😐
親が忙しかったりもともと行動がテキパキしていたりすると、子どもにやらせるよりも早いからと、いろんなことを先回りしてしまうことがあります。
赤ちゃんの頃の子どもは自分の要求を言葉にして依頼する事ができないので、親が察して変わりに要求を満たす・・というのが親の大事なお仕事でした。
親が変わりに赤ちゃんの欲求を満たすと、赤ちゃんの笑顔で親は癒やされていました。
しかし本来は、そのパターンをただ繰り返すのではなく、親が徐々にその子がやれる範囲を増やすように勇気づけたり練習をさせながら、少しずつ「親が察する」「代わりに取り組む」を手放して、子どもに自分の課題を返していくようにシフトさせていきます。
なんと行っても子育てのゴールは子どもの自立です。
自分の課題は自分で取り組むや逃げるなどと行動を起こして、その結果も自分で負えるるようになるのが自立です 😉
ところが親が忙しかったり、行動力があったり、子どもの言葉数が少ない方だったりすると、「親が察して変わりにやるのを手放して子どもに課題を返すチャンス」を見失ってしまうことがあります。
特に人間には他の動物のように親の方に「子離れの本能」がないので、いつまでも必要以上の世話をし続けてしまうことがあるんです。
子どもへの関わり方は親が長年やり続けてきたことなので、日々の中で当たり前過ぎていることが多いです。
なので、子どもの成長とともに「もっと子どもに返せる課題がある」と気づきにくいところもありますが、とても大事なポイントです。
具体的な接し方について習うこともなかなかないですし、他の家庭の親子関係も見えにくいものです。
当カレッジの子育てコミュニティで、他の人の話や方法を具的に聞いて気づかれる方も多いです
(^^)
子どもが「嫌」とか「欲しい」という言葉や態度を示せば、すぐに親がそれに反応してお膳立てをするというパターンをいつまでも繰り返してしまうと、子どもはただ楽しているだけのように見えますが、実は「自己肯定感」も育たなくなってしまうんです。
何かを自分で決めた、工夫してやれた、乗り越えられた、その結果を引き受けられたという体験から生まれる「自信」をつけるチャンスが持てないからです。
そうなると客観的にはできるように思えることでも、すぐに「自分がやらなくてもいいはず」と逃げるようになってしまいます。
最近は子育てで「子どもの気持ちを大切にしよう」と言われることも多いので、小さい頃から「嫌ならやらなくていい」と言われて育つ子も増えています。
大人の方は自分の体験から、そう言いながらも「自分にとって大事なことのためには、嫌なこともやらなくてはならない場面もある」ことを知っているのですが、残念ながら小さい子どもにはそこまではわかりません。
のびのび育っていたはずなのに、ある日突然学校や習い事で「嫌でもやらなくちゃいけないこと」に出会って、裏切られた気持ちになる子が最近は増えています。
そこから「逃げる」を多用するようになってしまう子もいるんです。
思春期になっても子どもは大人よりも具体的な体験が少ないことや、先を見越す力が発達途中であること、その時の感情に引っ張らやすいことも大人が忘れないこともオススメです。
子どもは慎重でペースが遅いタイプですし、私がじっとしていられない方なので、どんどん話を進めたりアドバイスしてました。
気づかないうちに、そんな影響を与えてたとはショックです〜
今から挽回できますか?
子育ての、特に思春期子育てのコツなんてなかなか習うこともないですから、私も後から知ってびっくりしたことだらけです 😯
それでも思春期の子育てでは、親子の根本的な信頼関係は必ずあるし、いつからでもまだまだリスタートできます!
ここから最幸家族に進んで行きましょう
嫌なことから逃げるのが癖になっている子供に親のできること
(1) 子どもに意欲がある場合には、応援するポジションに入る
子どものペースがゆっくりでも、やり方が稚拙に見えたとしても、わずかでも子どもに「やる気」が見られた時には、親は応援するポジションに入るのがおすすめです。
子どものコースの中に入って親がプレイするのではなく、コースの外から子どものやる気を育てていきましょう
せっかく小さなことでも子どもが自分でやろうという意欲が見えたのに、親がコースの中に入って子どもを後ろから押したり、前から引っ張ろうとしてしまうと、親にはもう子どもの細かな表情などが見えなくなってしまいます。
一度外からレースを応援してみると、子どもが工夫する姿も頑張る様子も違う角度から見られます。
もたもたしているようでもツボを抑えた行動をしていたり、失敗しても自分なりにリカバリーしていることにも気がつけます 🙂
今までずっとあれこれ手や口を出していた場合には、始めは「子どもが失敗したらどうしよう」と心配が先立つかも知れません。
でも実際は、失敗したら終わりなんてことは殆どないものです。
親の「見守る勇気」を発揮するチャンスです。
親のハラハラが強い場合には、小さなことから子どもだけに任せてみるのがおすすめです
例えば今まで親が調べて良いと思った結果を子どもに勧めていたような場合には、子ども自身に「調べるところから」やってみるように励ますことから子どもの課題を返していくこともできます
(^^)
失敗は成功のもとといいますが、自分で考えて決めたことが失敗した場合には、次はどこを改善しようかと考えることもできます。
他の人がお膳立てしてくれたことは、なぜその行動が必要なのかやどこどうを改善したらいいのかがわからないので、「ただ失敗した」という思いだけが残ります。
成功しても「なぜこの行動が必要なのか」や「次に似たようなことをする場合には何を優先して考えればいいのか」もわからないので、応用も効きませんし、自己肯定感も上がりません。
親も頑張った割には報われない結果になるし、子どもも成長しないのでは、お互いにもったいないですね
(T_T)
子どもの小さな「自分でやろう」という意欲を育てていくと、やがて自分の体験から子どもにも自信がつくので、「取り組むこと」がちょっとずつでも増えていきます。
それはやがて、「嫌だ」という気持ちに流されずに「今ガッツリ取り組む」「軽く取り組む」「一度逃げる」「逃げる」などを使い分けられるようにもなることにもつながっていきます
(^^)
(2) 子どもが「嫌なことから逃げるという癖」を手放せるようなサポートをする
ここでのゴールは「子どもが”嫌”という自分の気持ちのワケに目を向けたり、目の前の嫌なこととどう付き合うかを決めるを練習させて、その力を育てること」でした。
なので、まずは「嫌」という気持ちに子どもが自分で向合えるようにサポートするところからです。
子どもが「嫌だからやらない」と言い始めた時に「嫌っていうのは?」と声をかけてみます。
シンプルな言葉がおすすめです。
思春期でも子どもの言葉は、よく聞いてみると、嫌なのは「めんどくさいから」「難しそうだから」「わからないから」「前にやってみたけどできなかったから」などと、親が思っていたのと違う答えが返ってくることも多いものです。
子どもが気になっているポイントが具体的に分かったら
・より長期的に捉えてみる
・より広い視野で捉えてみる
・他の方法が沢山あることをわかるように話す
・子どもの情報不足を補う
・高すぎる理想を現実とすり合わせるサポートをする
・0か100かではなく、既にOKな部分もあることに気づかせる
・うまくやれてた過去の自分の体験や、他人の体験を参考にできることに気づかせる
・専門家から情報をもらえることを伝える
・より効果的な調べ方を伝える
などなど、いろんな方向にコミュニケーションを進められるようになります。
そうやって一つの「嫌だから逃げる」という行動パターン以外にも、自分にはできることがたくさんあると気づけば、子どもも徐々に変わっていきます。
まずは子どもに子どもの課題を返すんだ!と決めて、その上で子どもが自分の課題に取り組めるために必要な具体的なサポートをすれば、徐々に子どもも「自分でできる」と思えるようになりそうですね
はい、子どもが「それなら自分もやれそう」と思えるようになるのを具体的にサポートすることが、とても大事で有効です。
そのためには一度子どもの目線にたってみるのがおすすめです。
目線が揃うと、子どもに必要なことも見つけやすくなります
また、親が声をかけても、子どもがすぐに乗ってこないこともあるものです。
そんな時には、何度もさらっと声がけを繰り返していくと、子どもが自分のタイミングで話に乗ってくることも多いです。
このような、より詳しく話を引き出すコツは思春期最幸家族講座でもたっぷりお伝えしていますので、ピンときた方はご活用下さい
今までかなり子どもの課題を肩代わりしてきて、子どもの嫌なことから逃げる癖が強くなっている場合には、親が応援に回ろうとすると、子どもが拗ねたり不機嫌になることもあります。
それでもそんな時には子どもの機嫌を取るのではなく、「あなたならできる」という姿勢で応援するポジションからブレずにいると、徐々に子どもも変わっていきます。
関係性はお互いで作るものなので、片方が変われば、もう片方も変わらずを得ないのです。
ブレずに、子どもの力を信じていきましょう
(^^)
子どもの「嫌なことから逃げる」癖がとても強い場合には、その裏に「怖さ」が隠れている場合があります。
元々の性格として怖がりがとても強い場合や、何かの体験から怖がりになってしまった場合、思春期の栄養不足で隠れていた「怖がり」が表に強く出てくる場合などがあります。
「怖がり」が強いと、始めは小さなことが怖かったのに、どんどん避ける対象を拡大してしまう傾向があります。
例えば 隣の犬に吠えられて怖かった → 犬が怖い → 動物が怖い → 人の大声が怖い → 人が怖い・・・となってしまうことがあるんです 😯
怖がりが強いと、より避ける対象を広げることで、危険を回避できる可能性が上がるからです。
色々回避することが増えると生活は不自由になってしまうのですが、怖がりが強い子にとっては、そちらの方が「安全」で安心なので、なかなか自分からは「不便だから変えよう」とは思わないので、扱いが難しいところです。
このようなケースでは、心や頭に働きかけるだけでなく、身体へのアプローチがとても有効です。
身体の状態が整ってくると、本来の「自分でやってみよう」という意欲も少しずつ湧いてきます
(^^)
また、子どもの「好きなこと」を応援して、そこから行動を広げていくのもおすすめです。
誰でも『好き』という気持ちがあれば、多少の困難にも取り組みます。
そこから成功体験を積んでいくと、怖がりの子の世界も広がりやすくなります
(^^)b
嫌なことから逃げる子供:終わりに
ちょっとショックでしたけど、これからできることもわかったので、早速やってみようと思います!
私も自分でも経験があります 😐
それがわかった時にはショックでしたが、その時からリスタートできるのも家族だからこその強みでもあります。
今までも多くのご家族がそこから笑顔を取り戻していかれた事例もいっぱいあります。
「嫌」という気持ちを持つのは良くないとも、どこかで思っていたようです。
色々気づけてよかったです
♡♡あとがき♡♡
親は子どもに行動を変えるように注意することがありますが、子どもの行動はなかなかすぐには変わらないことも多いです。
新しい行動が身につくまでには
「変えようと思う」→「やってみる」→「たまにうまくいく」→「うまくいくことが増える」→「アタリマエにやれる」
というステップが必要だからです。
つい「やるって言ったのにやらない」と大人はイラッとすることもありますが、このステップの途中で子どもが諦めてしまわないように、勇気づけると、早くステップも進みます。
子どもの生きる力を育てたり、親自身が新しいことにチャレンジする時には、お日様のような暖かさも大事ですね
温かい応援があれば、始めは難しいと思えた新しい行動も、必ず自然に身につく時が来ます。
新しい世界が広がって、可能性の蕾も膨らみます
(^^)/
合わせて読みたい記事:
やりたくないことから逃げる:「何もしない」とセルフ・ハンディキャッピング
話を聞かない子どもにはどうしたらいいの?思春期だからと諦めないで