まずは子どもが「話を聞ける状態」を作りましょう
さて、反抗期の子どもの
上手な叱り方についてのお話その2です。
(その1はこちらです)
子どもが大失敗をした時に
大人として叱りたいことってありますよね。
その目的は「この先に子どもが
同じような状況になっても
自分で考えてより良い行動ができるようになること」です。
モチロン子どもの成長を
願ってのことなのですが
どうもうまく子どもに受け取ってもらえない・・
そんな時のうまく叱るコツってなんでしょう?
私はまず最初に
大人の伝えたいことを
子どもにしっかり聞いてもらう準備を
とても大事にしています 😀
いくら良いことを言っていても
子どもが聞く耳を持っていないと
なんにもなりませんよね
話しを始める時にまず
子どもが話を聞ける状態を作ることを大事にしています。
そのためには、毅然としてはいても
できるだけ穏やかに話を切り出すことが有効です。
それは、人は誰でも
新しい情報を理解して受け止めるには
「今は危険ではない」と感じていることが
どうしても必要だからなんです。
「今危険」な時には、誰でも
「逃げる」か「戦う」かという反応が
脳の最優先事項になってしまいます。
これは生物学上の
生き残りのための反応なのでものすごく強力です。
「今危険」だと感じていると
逃げるか/戦うかにエネルギーが集中されます。
それ以外のことについては
充分なエネルギーを回すことが
できない状態になるのです。
「今危険」だと感じていると
話されている内容よりも
「どうやってこの場を切り抜けよう」
だけが重要関心事項になってしまうのです 😕
大失敗をした時には基本
「怒られる」と既に
子どもは身構えている状態ですね。
例え自分がしでかしたことだと
反省の気持ちがあったとしても
叱られるとわかっていれば
「嫌だな」でいっぱいになっているでしょう。
早くこの場が終わらないかな、と
過剰防衛になりがちです。
話をちゃんと聞かずに
キレるのも引きこもるのも
過剰防衛の反応です。
かつては
「脅して何かを教え込む」ことが有効だ
と言われていたこともありましたが
それは
「恐怖を与えてある反射行動をさせる」だけになります。
そうやってある行動が身についても
なぜその行動が必要なのかを
本人が理解していることにはなりませんね。
なので、応用も利きませんし
恐怖を与えた人のことを
恨むことにつながります。
良い関係性なんて必要がなくて
反射的な画一行動が求められる
軍隊などではいい方法だったかもしれません 🙄
子どもの大失敗に対して
大人だって怒りが湧くこともあると思います。
ただ、その勢いのまま
子どもを叱ってしまうことは
子どもの頭と心に
本当に必要なことが届かなくなってしまいます 🙁
「怒り」は元々、望ましくない状況を
変えていくための行動を促すエネルギーです。
怒りが湧いてきた時には
一度深呼吸などして
「ここからどういう状況に変えていきたいのか」を
イメージしてみるといいかもしれませんね。
本当に望むゴールを思い出すと
適した行動がしやすくなります。
子どもが大失敗をした時に
「重要なことじゃないふり」をしたり
機嫌をとったりすることは
モチロン必要ではありませんよね。
ただ、子どもに伝えたいことを
受け取れる状態になってもらうためには
まず話の始めに
「君を責めることが目的じゃない」
ということと
「「失敗の後始末」と
「今後の対策」について
一緒に話していく場だ」ということを
子どもにしっかり伝えられることが
うまく叱るための第一のコツになると思います。
先生
『なるほど。
まずは子どもの”聞ける”状態作りからですね:-D 』
「自分なりの考え」に続きます。
合わせて読みたい記事:
「怒られるのが怖い」を絶対にそのままにしてはいけないワケと抜け出し方
追伸:
昨日掘りたてのたけのこをいただきました!
掘りたてたけのこはアクもなくて甘いです。
美味しいたけのこ汁をタントいただきました♡
今週のテーマのブログです
① 思春期の子どもの上手な叱り方のコツ
③ 思春期の「自分なりの考え」を尊重して育てていきましょう
④ まず子どもから「自分の思い」を話してもらいましょう
⑤ 「引き出す関わり」で子どもの力を育てましょう
⑥ 「子どもを叱る」のは大人のお仕事