アドラー心理学の「自然の結末」からの学びは放っておいてもできますか?
こんにちは。
いよいよ今年もあと2日ですね。
今日はお正月用品をどっさり仕入れてきました 🙂
さて、子どもがいつまでも
同じ失敗を繰り返している時のお話です。
みどりさん
『自分で自分のやったことから
どうしたら良いのかと
見つけ出してくれれば一番いいんですけど』
私
『そうですね。
なるべく、それができるように
子どもなりの試行錯誤を待つのは
とても大事なことですね』
みどりさん
『ただ、ず〜っと待っていても
状況が変わらない時も
ありませんか?』
私
『はい、そういうことも
よくあると思います。
しばらく見守った後ならば
大人から話しかけてみたら
良いのだと思っています。
あまりイライラしたり不安で
大人が居るよりも
子どもなりの考えや気持ちを
聞いてみるのもいいのではないでしょうか』
みどりさん
『確かに、子どもに聞いてみると
大人が想像していたこととは
違うことがよくありますよね。
この前上の子が、数学について
ちっとも成績が改善しないので
もう塾にでも行かそうかな、と
話しかけてみたんです。
そしたら今学校の先生に
問題集を見てもらっているから
それでも今度のテストでダメだったら
塾にでも行くかな、と自分でも考えていたそうです。
外から見えているのは
今までと変わらない様子だったから
そんなことしているんだ、
とちょっと驚きました』
ここでちょっと解説です。
子どものやり方に任せて
その結果から子どもが自分で学んで
現状を切り抜けていけたら一番いいですよね。
それをアドラー心理学では
「自然の結末から学ぶ」と言います。
ただ、子どもが自分なりに
「この結末は良くないな」と思って
変えようとしていても
まだ結末を実際に変える、というところまで
行っていないという段階もあります。
『学んではいるけれど
結末を変えられてはいない』という状況ですね。
みどりさんのご長男も
まだ試行錯誤中のようです 😀
みどりさんは、話をきいみてたら
ご長男が努力していることがわかって
安心したので、もう少し見守りを続けられるそうです。
子どもが自分で結末を変えようと
思ってはいても
現実がまだ変わっていないケースは
その他にも結構あるようです。
一つは、子どもなりに
結末を変えようとは思っていても
まだ有効な選択肢が見つかっていない場合です。
子どもの話を聞いてみて
そのような状態に居るのであれば
大人からの選択肢の提案が必要かどうかを
尋ねてみるのが良いかな、と思います。
ここでの注意ポイントは
子どもが選択肢も自分で見つけたいのに
大人が「これが正解よ!」とばかりに
押し付けてしまわないようにするところです。
時に子どものすることは
大人からするとじれったいことも多いですよね。
それでもこの
「自分でやりたい」という気持ちが
とても強い子、というのは案外多いものです。
特に思春期は、その試行錯誤で
生きる力を育てる時期なので
ここは大人が一呼吸置きたいところです。
大人からすれば
「いい結果になることが大事」でも
子どもにとっては
「自分で決めた。選んだ」
というところを一番大事にしたいと
思っている子はたくさんいます。
特にそれまでに、子どもが何かで
うまく行かなかった体験がある場合
大人は「いい結果にならないと
子どもがまた傷つくのでは?」と
思いがちですが
子ども本人は
「自分で良い結果を作り上げた」ことで
自己信頼、自己肯定感を上げたいと
思っていることがよくあります。
子どもが大人にどう関わってほしいのかは
子どもに尋ねるのが一番です。
まずは子どもなりの頑張りをねぎらってから
子どもの考えを聞いてみましょう
(^^)
ただ、緊急課題だったり
子どもだけではどうしても
有効な方法が見つからないなあと思う時には
「大人の選択肢提案が必要だと思う」ことを
大人がプレゼンする必要もあるでしょう。
この場合については
「論理的結末に切り替える」に続きます。
合わせて読みたい記事:
素直になれない子どもにどう関わったらいいの?と悩む時には
追伸:
我が家の年末年始は
明日のお昼から食べるものが決まっています。
かつてはその材料を山ほど
早くから買い溜めていたのですが
この頃は元日からもお店が開くので
なんだかのんびりしちゃいます。
*驚きのセルフケア「リセット」を学んでみませんか
*お茶会で気軽にお話してみませんか
(満員御礼、終了しました)
今週のテーマのブログです
① 子どもがいつまでも同じ失敗を繰り返しているときの関わり方
② 子どもが自分で解決することを待つ
④ 「論理的結末」に切り替える場合もあります
⑤ 気を引くためにまずいことをしています
⑥ いくら待っても変わらない時には