子どもが伸びる褒め方は?思春期の子育てで知っておきたい勇気づけ

 

子どもが伸びる褒め方をご存知ですか?

思春期の子育てでこそ、子どもの褒め方がとても重要です。

 

お母さん
子どもは褒めて伸ばしましょうって、よく聞きます。

でも、褒めて伸ばすって頭ではなんとなくイメージできるんですが、子どもが思春期にもなると、実際にやろうとしてもなんだかうまくいかないんです。

どこを褒めればいいのかよくわからないし、うちの子はすぐに調子に乗るタイプなので、褒めたらそこで満足しちゃわないかと気になります

 

はい、漠然としたイメージが分かっていても、いざやろうとするとスムーズに動けないことって、子育てでも色々ありますね。

そんな時には、より具体的なコツがわかると心強いです。

 

そしてまだ、日本では「褒める」のがあまり得意でない人も多いです。

今の大人の世代は、その前の世代からあまり褒められていないので、「褒められた体験」が少ないことも影響しているかもしれません 😉 

 

ただ、そんな日本の思春期の子育てでこそ、「子どもを褒める」こととその「褒め方」がとても重要なんです。

 

お母さん
褒め方が大事なんですね!

 

はい、そうなんです。

お母さん・お父さんとしては子どもを伸ばそうと褒めてるつもりでも、その褒め方次第では逆の影響を与えてしまうこともあるんです。

それではもったいないですね 😐 

 

世界でも低い、日本の子どもたちの自己肯定感をしっかり育てるためには、「子どもが伸びる褒め方」が大事です。

ではご一緒に、子どもが伸びる褒め方について見てみましょう!

 

お母さん
はい、知りたいです!

 

「子どもが伸びる褒め方」と「子どもがしぼむ褒め方」とは?

褒めるというのは、相手のことを認める行為です。

褒められた方は、自分のことを認められれば嬉しくなります。

嬉しくなればもっと同じ気持ちを味わいたいと思うので、その褒められたことをもっとしようとします

 

また、他者に認められたことで自信になり、自己肯定感が上がります。

自信がつき、自己肯定感が上がると、考え方が前向きで積極的になるので、色んなことにやる気を出してチャレンジしたり、自分の気持や考えを外に表現するようにもなります。

 

また、褒めてくれたのは「自分に関心を持って、肯定的に捉えてくれた」ことなので、その人に対して信頼感も持つようになります。

 

お母さん
なるほど、褒めるって、いい影響がいろいろあるんですね!

 

はいこのように、「褒める」ことで子どもに伸びる力を与えられるんですが、ここで一つ知ったおきたいポイントがあります。

褒めるのは、子どもに「子どもを認めている」気持ちが伝わることですが、実はその時に「子どもの何について関心を持ったり認めているのか」によって、子どもへの影響も大きく変わってくるんです。

 

お母さん
え、何に関心を持ってのかって、どういうことですか?

 

はい、親が褒める時に関心を持ったり認めているのが

*子どもの行為の結果

*子どもの努力や意欲

のどちらかなのか・・というところが大事なんです。

 

褒めている方はあまり意識していなくても、この2つでは、子どもへの影響が大きく変わってきます

 

お母さん
まあ、この2つを意識して褒めたことってなかったです。

どちらかと言えば、子どもがやったことの結果について褒めてたことが多いです

 

はい、親御さんも「褒められた経験」も「子育てのコツを習う経験」もまだまだ少ないかも知れません。

そうなるとどうしても、子どもの「結果」について褒めることが多くなりがちです。

「結果」は目に見えてわかりやすいですし、良い結果ならお母さん・お父さんだって嬉しいので、どうしてもそれについて褒めたくなりますしね
(^^)

 

お母さん
はい、子どもが勉強やスポーツでいい結果を出せば嬉しいです

それを褒めちゃいけないんですか?

 

結果を褒めてはいけないわけじゃないんです。

ただ、子どものことでも、その結果ばかり褒めてしまうと、子どもが「結果を出すこと」ばかりにこだわるようになってしまうのが問題なんです。

 

『いい成績ですごいね』

『入賞するなんて偉い!』

と気持ちを素直に表現して、一緒に喜び合うのは特別にまずいことではありません。

 

でも、その結果ばかり口にしてしまうと、子どもはかえって不安になるんです。

 

お母さん
え、それはどういうことでしょう?

 

先程「褒められれば、もっとそれが欲しくなる」というお話をしましたが、残念ながら結果というのは子どもがいつもコントロールできるものではないからです。

「褒められれば、もっとそれが欲しくなる」のに、結果を手に入られるかどうかは自分で決められないので、不安になるんです。

 

「結果」には自分という要素だけでなく、相手やその時の環境など、色んな要素が絡んできます。

どんなに頑張っても良い結果が出ないこともありますし、自分ではイマイチだったと思っても、他と比べて良い評価を得ることもあります。

受験もスポーツもそうですね。

どんなスーパーマンでもできるのは、良い結果を目指して努力することだけなんです
(^^)

 

でも、親が結果ばかりに大きな関心を寄せて褒めてしまうと、親がそんなことを意識していなくても、子どもは「次も同じような結果じゃないと満足できない」「同じような結果を出さないとならない」と結果を強く意識してしまいます。

次も同じような結果を出さないと自分はすごくない・偉くないと証明してしまうことになるし、親もがっかりさせてしまう・・・無意識でそんなことを感じるんです。

でも結果は自分だけではコントロールできないだけに、それがかなりのプレッシャーになってしまうんです。

 

お母さん
そういえば、優勝を目指しているときは良かったけれど、一度優勝してからの方がプレッシャーがあって苦しかった・・ってスポーツなどでも聞きますね

 

はい、自分でもコントロールしきれない結果に意識が向くとそうなりますよね。

結果ばかり褒めてしまうと、子どもはそのプレッシャーが苦しかったり、次うまくやれなかったらどうしよう・・と不安になるので、ものごとを進んでやろうとしなくなるというデーターもあります。

 

お母さん
いい結果が出るかわからないから、いっそ始めからやらないんですね 😯 

やる気がしぼんじゃってます

 

はい、自分が確実にやれることしか手を出さなくなってしまうんです。

親としてはただ良い結果を褒めているだけなので、『なんでこの子は次のチャレンジをしないんだろう?』と不思議に思うこともあるんですが、その裏には「結果の褒めすぎ」が起きていることはよくあります。

 

もう一つの「子どもの努力や意欲」に関心を寄せて褒めた場合もみてみましょう。

こちらの「努力や意欲」は、子どもが自分でコントロールできます。

「褒められたら、もっとそれが欲しくなる」気持ちに、自分で応えることができるんです。

 

人はやってみれば成果や成長が見られるものには意欲が持てます

子どもはより努力したり、やってみよう!と行動するようになっていきます。

そうなれば自然に、結果が良くなる確率も上がります

 

それに、もし努力や工夫しても良い結果が出ない場合でも、「努力すること」や「意欲」に意識が向いていれば、「次はどう改善しようか」と次へのチャレンジも自然に行われます。

へこたれずにチャレンジすれば、いつか良い結果も生まれます
(^^)

 

お母さん
こちらの方は子どもを伸ばす褒め方ですね!

 

そうですね (^^)

アメリカの心理学者キャロルドゥエックさんのある実験をご紹介しましょう。

子どもを平均的に3つのグループに分けてクイズを出し、①頭がいいと褒める②何も言わない③頑張ったねと声をかけると対応を変えたそうです。

 

次に子どもたちに「もう少し難し問題」か「先ほどど同じレベルの問題」を提示したところ・・・

結果は驚くべきものでした!

「もう少し難しい問題」にチャレンジしたいと意欲を見せた子は、①が35%、②が55%、③が90%だったんです。

 

お母さん
結果に意識を向けて子どもを頭が良いと褒めた方が、何も言わないよりチャレンジしなくなっちゃったんですね!

 

はい、そしてさらに次に難し問題を出して、その続きを家でやっても良いよと伝えたところ、③の子たちは家でやる!と意欲を見せたのに対して、①の子たちは意欲を見せないどころか、実際はやっていなかったのにやったと嘘をついた割合が40%もあったそうです。

 

お母さん
うわ~、これほどとは!

何気なく結果を褒めて、子どもにすごいね❣ってばかり言ってましたが、子どものやる気を削いじゃってた可能性がありますね~

気をつけなくちゃ!!

 

幸子さん
はい、「褒めて伸ばす」は大事なことですが、それは「叱って行動させる」という古いやり方では子どもの自主性が育たないことへの反省から出てきた言葉です。

でも、「ただ褒めれば子どもは伸びる」のではなくて、褒め方が大事なんです。

子どもを伸ばす褒め方にはコツがあるんです 🙂 

子どもの何について関心を持って褒めるのか次第で、大きく子どもへの影響も変わります

 

子どもを伸ばす勇気づけ

ここで「勇気づけ」という言葉をご紹介しますね。

「勇気」というのは、自分が取り組むべきことにチャレンジしようという意欲ややる気のことです。

 

人は誰でも本来、そんな勇気を持っています。

赤ちゃんの頃は誰でも勇気でいっぱいです。

自分の好奇心に従って、色んなものに手を出したり、動きをするうちに成長していきます 🙂 

 

ところがなにかの出来事から、「自分には無理」とか「自信がない」と私達は途中でその勇気を見失ってしまうことがあります。

そんな時に、周りの人が「あなたには勇気があるんだよ」と思い出させるのが勇気づけです。

 

お母さん
勇気づけっていう言葉は聞いたことがありますが、つけるって言うから、親などが励ましたりして、エネルギーを与えるんだと思ってました

 

この言葉はアドラー心理学の言葉で、encouragement が英語の単語ですが、日本語では「勇気づけ」と訳されています。

勇気を持ってない人に勇気を渡すのではなく、本来持っている勇気を発揮できるように思い出させることなんです。

 

ここまで

*「子どもを褒めるのは子どもを認めること」なので、子どもの自信や自己肯定感が育ったり、相手との信頼関係が育つ。

*そしてそのためには、子どもの行為の結果だけでなく、努力や工夫なども褒めることが大事・・

というお話をしてきました。

 

つまり、子どもの努力や意欲などを褒めるのは、「子どもが自信と自己肯定感をもって、人とのつながりにも安心してチャレンジができるようになる」ので、勇気づけになるんです。

 

お母さん
ああ、そうですね!

 

そして同じように子どもを勇気づけるには、子どもの工夫や意欲を褒めるだけでなく、

(1) 子どもの行為や意欲・考えなどをそのまま喜ぶ気持ちを伝える

(2) 子どもの存在そのものが嬉しい気持ちを伝える

というのも勇気づけになります。

 

(1) 子どもの行為や意欲・考えなどをそのまま喜ぶ気持ちを伝える

子どもがいつもはなかなかしない勉強を、サクッと早めにしたような時に、ただそれを見つけて「今日はもう終わったのね!」とお母さんが嬉しいと思った気持ちをただ表現する

子どもがお皿を洗ったのでお母さんが楽になって嬉しいと思った気持ちを「洗ってくれて楽になった~」と表現する

・・・などと、『頑張ったね』と評価的に言うのではなく、ただ子どもから感じた「嬉しい」「助かる~」などの親の気持ちを表現するのも、子どもにとっての勇気づけになります。

 

お母さん
たしかに、親に喜んでもらったら、気が向いたらまたやろうかなって気にもなりますね

 

はい、そうですね。

でもこの言葉をかける目的は、嬉しい気持ちを分かち合いたいから伝えよう・・・という気持ちですることが大事です。

子どもが「自分は他人を喜ばせられる」ということで自信をもつので、自己肯定感が上がるんです。

そしてお母さん・お父さんが自分のちょっとした行為や意欲に関心を持ってくれたことも、自己肯定感アップに繋がります。

 

もしこれが「こう言えばまたやるだろう」と、子どもを操作する目的からならば、思春期の子どもはすぐにそれを嗅ぎつけて反発しますのご注意です
(^^)

お母さん・お父さんの「あなたからこんないい影響を受けたよ」という本心が伝わることがポイントです♡

 

幸子さん
ここで気をつけたいもう一つのことは、「お母さん、これが好き」と、自分の好き嫌いをあまり全面に押し出すと、子どもがお母さんの好き嫌いを忖度するようになってしまうところです。

好き嫌いは個人的な感情なので、あまり多用しないのがおすすめです

 

(2) 子どもの存在そのものが嬉しい気持ちを伝える

子どもの自信と信頼関係を育てる勇気づけにはもう一つ、「子どもが今ここにいること」自体を嬉しいと思う気持ちを伝えるというのもあります。

子どもが何かの結果を出したからでも、何か努力ややる気を出したからでも、嬉しいことをしたからでもなく、ただ「その子が今ここにいること」を嬉しいと思う気持ちを伝えることです。

 

自分の存在を無条件で受け入れられている、喜ばれている・・・という実感は何よりも自己肯定感の基礎になり、自信と人に対する安心の元になります。

親からすれば、我が子がどんなに困ったちゃんでも、根底には可愛いという気持ちがあるものですが、残念ながら子どもの方はそれをしっかりつかめていないことも多いです。

 

特に思春期の子どもは「自分には価値があるんだろうか」と不安になることがよくあります。

また、何か悩みがある時や自分の思い通りに物事が行っていない時ほど、「自分なんて居なくていい」と思いつめてしまうのも思春期です。

そんな時に自分の存在そのものに関心を持って認めているという言葉をかけてもらうのはとても大きな救いになります。

 

とはいえ日本では、そんな表現はなかなか一般的でないので、欧米の人のように『I love you] とかを自然に言うのは難しいこともありますよね。

それでも『あなたが居てくれて嬉しいな』とか『大好き』『大切に思っている』とさらっと勇気を出して言ってみるのはどうでしょう?

言われなれていない子どもは『何か用事を頼みたいの?』とか『キモい』とか言うかも知れませんが、その後ただニコニコしていいれば、子どもも安心してその言葉を受け取ります。

しつこくしないのもポイントです
(^_-)

 

また、ハグやマッサージなどのふれあいで、愛情を伝えるという方法もあります。

 

身体に触れられるのに抵抗のある子も多いですが、案外マッサージという形を取れば、思春期男子でも『またやって』と頼んでくる子も多いです。

そんなことから親子の信頼関係が復活したり、不登校の子が元気になったという事例もたくさんあります。

 

お母さん
子どもを大切に思う気持ちなんて、当たり前過ぎて、言葉にして言ったことなんてなかったです

考えてみれば、子どもにかけてるのって、ダメ出しか事務連絡がほとんどですね。

ちょっとやってみようかしら。

どんな反応をするか、楽しみです♡

 

子どもを伸ばす褒め方は、勇気づけになっていればいいんです。

お母さん・お父さんがかけた言葉によって、子どもに元気が出たようならば、それは「子どもを伸ばす言葉がけ」です。

 

お母さん
なるほど~、そう捉えれば、子どもを褒めるのも難しくなさそうです。

でも、まだなんとなく子どもを褒めるのに抵抗もあるんです

 

子どもを褒めるの抵抗がある時

「子どもを褒めるのが良いと聞いてても、なかなか自分は褒められない」というご相談はよくいただきます。

そこにはこんなワケがあることが多いです。

 

 

1)自分が褒められてきていない

自分が褒められてきていないと、どこかでその行動と意味を学ばないと、自然にできるようにはならないのもアタリマエです

 

今のお母さん・お父さん世代の親御さんたちの世代は子育てで「良い・効果的」とされていたことが今とは大きく違っていまたから。

 

そもそもアジアでは昔から、子どもは家に所属するものという認識だったので、子どもの気持ちとか人権への配慮はされないのが普通でした。

1980年代までは子どもへの肉体的・精神的な「暴力」も「愛のムチ」と容認されていたんです。

今では同じことが「虐待」だと認定されることでも、アタリマエにされていたので、そんな中では「子どもを褒める」のは賞罰の一環として行われていたことでした。

結果で子どもを判断して褒めることはあっても、努力や存在に声をかけられたり褒められたりするということはとても少なかったんです。

 

今は社会の常識も、求められる生きる力も変わってきています。

今できなくても大丈夫!

子どもの生きるチカラを伸ばす褒め方を練習してみてくださいね。

始めはぎごちなくても、すぐにやれるようになることは、今までの多くのセッションや講座のみなさんが見せてくださった事実です
(^^)/

 

)悪いところ直すのが教育だと思っている

どうしても、学校のテストなどで「間違いを直すと100点になる」という体験を繰り返してきたことで、子どもにダメ出しをして直させれば、子どもが100点になるというイメージを持っていることがあります。

 

ところが「人」というのはどうなったら100点になるのかわからない存在なので、いくら間違い=欠点を直しても、限度なく欠点は見つかります。

 

そしてまた、人はいいところはスルーできても、まずいところはその100倍くらい印象深く記憶する生き物なので、どうしても親は子どもの欠点が目に付きます。

 

子どもをもっと100点に近づけたい

そうすれば子どもが幸せになるはず・・

と思うのですが、現実は欠点ばかりに注目していると、子どものやる気も失われるばかりです
(T_T)

 

特に社会が変わったイマドキでは、子どもが幸せになる道は「長所を伸ばし、欠点はある程度まで頑張ったらあとは人の力を借りる」という方向になっています。

 

長所を伸ばすには、その子の好き得意、やる気や工夫、存在を認めて伸ばすのが一番です。

 

3)謙遜は美徳と思ってる

謙遜が美徳だと思い込んでいると、自分のことが褒められません

そうなると他人のことも心から褒められないものです。

 

そして子どもが自分のことを褒めたりすれば、ものすごく抵抗したくなってしまいます 😯 

子どもに「でもあなたは~~ができてないじゃない」なんて、勇気くじきもしちゃいそうです。

 

もしそんな気持ちがあることに気づいたら、まずご自分を褒めるところから始めてみるのがオススメです
(^^)/

 

4)褒めるところが見つからない

これも「欠点を直す」のが癖になっている方に多いです。

 

人はどうしても、良いところは気がついてもそのままスルーするのですが、欠点やまだまだのところは強く記憶してしまいます。

それは良いと頃は放って置いても危険がないけれど、欠点などは手を打たないと危険な場合があるからです。

どうしても欠点を強く意識してしまうのは、ある意味人の本能です。

 

それに加えて長年の「欠点を指摘して直す」という行動パターンが癖になっている場合には、目の前にたくさん子どもの良いところや成長があっても、それを見逃してしまうことがあります。

よっぽと「すごい」「素晴らしこと」「えらい」こと以外は気が付かない、褒める対象外だと見逃してしまいやすいんです。

 

ここで思い出してみたいのは、子どもを伸ばす褒め方では、子どもの自信がついたり、自分は人から関心を持たれている存在なんだと感じられれるのが大事だったことです。

なので、誰か他の人と比べたら大したことでなくても、その子の成長がちょっとでも感じられればそれを言葉にすれば良いんです。

むしろ、お母さん・お父さんがほんの小さな成長でも自分に関心を持って見てくれているからこそ気づいてくれたということが、その子の大きな自信になります。

 

「その子」に関心を持って毎日短時間でも見つづけてみると、今まで見逃していたその子ならではの良さや成長を、びっくりするほどたくさん見つけられます
(^^)

 

5)褒めたら調子にのるのが心配

褒めたら調子に乗る子っていますね。

それでも、たとえ調子に乗ったとしても、その子がやる気や自信を持って行動できればいいんです。

 

気になるのは、調子に乗りすぎて自分を過大評価したり、他人を見下したりするようになることではないでしょうか

 

思春期の子どもは同じくらいの年頃の子と自分をとても比べます。

そしてどちらが上なのか・・ということにこだわる時期もあります。

自分を周りと比べることで、「自分」という存在を知りたい時期だからです。

 

特に狭い学校社会だけの中で生活していると、「成績」や「部活の結果」「容姿」「モテるかどうか」などの少数の価値観で自分と少数の周りを比べては自他の評価をしたがることもよくあります。

 

やがて成長していけば、世の中にはいろんな価値や多彩な人がいることに目が開けていくので、そんな窮屈さからも抜け出しますが、小学校高学年~中学生くらいまではそんなことも多いです。

 

なので、その子を他者と比べて褒めるのは百害あって一利なしです。

奮起させようと、他の子のことを引き合いに出しても、いい結果にはならないので、その子自身の成長に光を当てるのがオススメです。

 

また、褒められた子どもが調子に乗って木に登るようならば、自分でちゃんと降りてこれるかを見守ってみましょう。

 

自分で「まずい」と気がついて、自分で降りてこられて、地面に足がつければそれで良し。

多少登りすぎて、自分で落ちても、大怪我でなければ良し。

自分で「まずい」と気が付かずに、木に登ったままで危険そうならば、声をかけて危険だということに気づかせてみればいいでしょう。

声をかけても危険領域に行くようならば、しっかり叱るのもアリです。

 

基本的には結果ばかりを褒めていると、子どもは木に登ります

褒め方が勇気づけになってれば、子どもは多少木に登っても、危険なまで上がることはありません。

 

6)社会に出たら結果で判断されるのが心配

社会に出たら、どんなに努力をしても結果がついてこなければ認められない。

それなのに、家で努力や頑張りを褒めてたら、甘えた根性になるのではないか・・というのは、特にお父さんからお聞きするご心配です。

 

もちろん、社会に出て自分がサービスを提供する側になれば、「やる気はあった」とか「頑張ったのに」では通用しませんね。

結果を出してこそ、その対価をいただけます。

 

そしてそんな社会では、必ず自分でどんなに頑張っても、望むような結果が出せないことがあります。

このブログの前の方で出てきたように、結果は誰にもコントロールできないことだからです。

 

だからこそ、望まない結果が出てしまった時に、そこでへこたれてしまうのではなく、工夫していく意欲が必要になります。

まずい結果にへこたれてそこで行動をやめてしまっては、望む結果が出せなくなるからです。

 

その工夫する意欲を、社会に出たら、自分で自分に沸かせられるようになることが大事なんです。

そのために、思春期にはまずお母さん・お父さんから、結果だけでなく、工夫や意欲に意識を向けることをしてもらって、子どもは体験して覚えることが必要なんです。

 

結果が望みどおりでない時に、へこたれた気持ちになるのはある意味自然です。

それでもそこからまた勇気を取り戻せるかどうかが大事です。

 

子どもは何度も自然に親から繰り返しやってもらったことを、アタリマエに自分の中に取り入れていきます。

ちょっとした失敗を自己評価に結びつけやすい思春期にこそ、お母さん・お父さんに自分の機嫌をとってもらうのではなく、サラッと頑張りや意欲に意識を向けてもらうことで、やがて自分でもそこに意識を向けて、自分の機嫌も意欲も整えられるようになることが大事です。

 

お母さん
わー、よくわかりました!

子どもが落ち込んでいると、機嫌を取ろうとしちゃってましたが、大事なのは子どもが自分の努力や意欲に意識を向けられるようにして、子どもが自分で機嫌をして、また立ち上がれるようになることなんですね。

なんだかとってもスッキリしました!!

 

7)褒めたつもりだったのに、子どもからいい反応が返ってこなかった

お母さん・お父さんが頑張って褒めたつもりでも、子どもがいい反応を返してこないこともあるでしょう。ん。

そうなると、お母さん・お父さんもどう褒めたら良いのか?とわからなくなっちゃうかもしれません。

 

そんな時には、結果を褒めていないかと、その子に合うタイミングや言葉の選び方、表現の仕方になってないかとチェックしてみるのがオススメです。

 

例えば

・時間が立ってから褒めたので、子どもの気持ちが冷めてしまっていた

・くどく褒めたので子どもが嫌になった

ということもあるでしょう。

 

思春期には、みっちり褒められるよりも、サラッと声をかけられる方が受け取りやすい子が多いです。

 

また、子どもの気質によっては「自分ではまだまだ!」と思ってやる気を出しているところなのに『すごく頑張ったね』と言われと「わかってもらってない」と感じるタイプも居ます。

 

家族講座セッションでは、子どもの気質によるコミュニケーションのコツを詳しくお伝えしていますが、ポイントは子どもの反応です。

子どもの反応を見ていれば、それがその子にとっての勇気づけになる褒め方になっているかどうかわかります。

真面目な方は「正しい褒め方かどうか」を気にされますが、大事なのは子どもへの影響です。

 

どうも良い反応でないと感じたら、違うことをしてみれば良いんです。

バリエーションは星の数ほどありますから
(^_-)

 

子どもが伸びる褒め方は?終わりに

お母さん
子どもを褒めるって、難しいとか、嫌だな~って思う気持ちがありました。

でも、色々スッキリしたので、自分の気持もラクに褒められそうです。

 

幸子さん
わぁ、それは良かったです!

お母さんがモヤモヤしながら頑張って褒めても、子どもにはそのモヤモヤが読み取られちゃうので、うまく行かなくなってしまうでしょう。

無理に褒めるのではなく、素直な心から「いいな!」と思った気持ちを子どもと分かち合える時にこそ、それが子どもを伸ばすことに繋がります。

 

お母さん
はい、なんだか早く子どもを褒めたくなりました

 

 

♡♡あとがき♡♡

社会環境が変化してきたことで、子育てにも少しコツが必要なことも増えてます。

せっかく子どもを褒めたつもりでも、その褒め方次第で、子どもの意欲を知らないうちに削いでしまってるのでは、あまりにももったいないですね 🙁 

コツを知っていると役立ちます。

 

また反面、子育てでは「いつも〇〇するのが正しい」とか「△△は間違っている」とかいうことではなく、その時の状況とその子の個性などに合っているかどうかを、その時々でお互いの反応を見ながら体験を重ねていくことが大事だとも実感しています。

 

時には思っていたのと違う反応を子どもがすることもあるでしょう

そんな時にも「失敗した!」と落ち込みすぎずに、「う~ん、このコツを役立てるには何をどうアレンジしたらいいんだろう?」とまた次の作戦を考えられれば大丈夫!

家族ならではのところは、失敗してもまた次もその次もあることです。

どんどん試行錯誤してみてくださいね♡

 

アレンジの仕方で迷ったら、専門家に相談もしてみてください。

実例をたくさん解決してきた専門家ならば、コツやアレンジの仕方もいっぱい情報がありますから
(^^)

 

 

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