思春期の情緒不安定:親ができる対処法!状況見極めチェックつき

 

思春期には情緒不安定になりやすさがあります。

ただそれが一時的な揺らぎであればよいのですが
時には不登校や思春期うつなどの入り口になってしまうこともあります。

あれもしかしたら?という時には
早めに適切な対処をすれば
サクッと改善します!

 

お母さん
うちの子は、思春期になってから情緒不安定だなと思うことが増えています。

イライラしたり、突然涙を流したり
そうかと思うとケロッと笑っていたりしています。

最初は思春期で反抗期だからかなと
見守ってきたのですが
最近不安定さが増しているようで心配なんです。

 

思春期になると気持ちの変化が激しくなりますものね。

ただ、思春期の子どもは
柔軟で変化に対応する力もあるのですが

一定以上のストレスを受けると
途端にガクッと落ち込んだり鬱っぽくなることもあります。

 

お母さん
そうですよね。

ママ友にも、子どもの様子を見ていたら
あれよあれよと鬱っぽくなって
不登校になったと言っている人もいます。

このままだともっとひどくなるのでは?
そうなったらどうしよう 🙁 
・・と私も不安になって
夜なかなか寝つけないことがあるんです。

 

それはお辛いですね 😐 

でもご安心くださいね。

ガクッと悪くなる前に
必要な対処ができれば
より簡単に前よりも良い状態になる
チャンスにもできるんです!

 

では、思春期の情緒不安定についてと
親として家庭でできる対処法について
ご一緒に見てみましょう

 

お母さん
はい、ぜひ知りたいです!

 

思春期には情緒不安定になりやすさがある

思春期は、それまでとは違う
子どもの成長の大事な段階です。

そして10歳~20代後半までと
時期も長いです。

 

もちろん、人間が必ず通る成長期なので
心身ともに健やかであれば
その成長はゆらぎながらもめざましく進みます。

良い思春期を過ごすと
その子の身体・心・頭の可能性を最大化することができます。

その後の人生に大きな影響がある時期でもあるんです。

 

しかし一方、
思春期には身体・心・頭が
それぞれ別のスピードで発達するために
バランスを崩しやすい傾向があります。

そして、この3つは互いに影響し合っているので
どこかに大きなゆがみがあるままだと
3つとも、本来の状態から大きく崩れてしまうことも起こります。

 

お母さん
そうなんですね!

身体は身体、心や考え方とは
あまり関係が無いと思っていました 😯 

 

そう思っていらっしゃる方も多いです 🙂 

ただ、生物の身体・心・頭は全てつながっているんです。

 

そして今の子どもたちの心身には
大きく、早く変わっている環境もかなり影響を与えています。

 

それでは、今の思春期の情緒不安定さについてみてみましょう

 

今の思春期の情緒不安定さに影響を与えるもの

(1)身体

(2)心と頭

(3)イマドキの環境

 

(1)身体

思春期の変化はまず身体から始まります。

 

お母さん
生理が始まったり
背が伸びたり
体つきが変わりますね。


はい、そうなると

①ホルモンバランスの変化
②前頭葉の発達がゆっくり進む
③発達するためのエネルギーを大量に必要とする
④成長する身体を作るための材料を大量に必要とする
⑤”自分”がわからなくなる

ことが起こります。

 

①ホルモンバランスの変化
思春期になると第二次性徴が始まるので
性ホルモンや成長ホルモンが急激に活発化します。


それらは脳の神経伝達物質(セロトニンやドーパミン)に影響を与えます。

これらの神経伝達物質は
心・頭の安定ややる気、不安感などにも
大きく関わっています。

 

お母さん
だから、思春期には情緒不安定になりやすいんですね


はい、それも大きな要因です 🙂 

そしてセロトニンなどは気分・感情だけでなく
睡眠リズムや食欲にも影響します。

それらが乱れれば
情緒不安定にもつながりますね。

 

そして一方
②前頭葉の発達がゆっくり進む
ので

感情的になっている自分を客観的に捉えたり
今の行動がこの先にどう影響するか、などと
考える力が育つのが遅いんです。

なので、特に思春期の始め(10~15歳)には
感情・気分に振り回されることからの
情緒不安定になりやすさがあります。

 

また、思春期になると
③発達するためのエネルギーを大量に必要とする
④成長する身体を作るための材料を大量に必要とする

ようになります。

これらは主に
「食べたもの」が材料ですから

大人と同じ種類・量・バランスの食事では不足します。

 

お母さん
えっ、大人と同じものを
たくさん食べればいいと思ってました!

 

身体の材料になるものやエネルギーを作る素材は
一般的に言われている
「バランスの良い食事」とは異なります。

また、どうしてもコンビニの物など
保存が利くものは
糖質が多くなりがちです。

 

糖質が悪いわけではないですが

身体の材料やエネルギーを作るものを
ちょっと意識して
多く摂ることが思春期には必要なんです。

 

実際、当カレッジではそれで
全員のお子さんが元気になったり
成長がめざましく進むようになります。

たまに「もういいかな」と
中途半端にやめてしまう子がいますが
必ず改善が止まって
そこからゆっくり逆戻りしてしまいます。

でも、またそこから再開すると
ちゃんと改善し始めるので
やはり思春期の身体が求めているものがあることがわかります。

 

お母さん
まあ、それは知りませんでした!

後で、うちの子に必要なものをもっと詳しく教えてください

 

はい、もちろんです!

 

身体のエネルギー不足になると
やる気があっても
身体がついてこないので

結局思い通りに動けなくて
気分も自己肯定感も下がります

 

また、身体の各構成要素を作る材料が不足すると
リサイクル材料で新陳代謝するので
身体の全細胞が弱くなってしまいます。


そこから、食欲がない、眠れない
腹痛・頭痛・生理痛・成長痛も起きやすくなります。

 

お母さん
そうつながっているんですね

 

そしてもう一つ
⑤”自分”がわからなくなるというのは

小さい頃には
「これが自分の身体だ」と思っていたのに

ある日気づいたら
胸が膨らんでいたり
夢精が起きたりなど

「自分の身体が
これまでとは違うものに勝手になる」

が起きることです。

 

その変化に戸惑って
「じゃあ、自分って何?」と
不安定になることも
思春期にはあるんです。

 

お母さん
あらかじめ、思春期の成長について
必要な知識を持っておけるといいですね

 

(2)心と頭

思春期は自立する力をつける時期です。

なので、思春期になると
子どもの関心は、親・家庭から
同世代の友達に移っていきます。

 

ただ、まだお互いに未熟同士なので
コミュニケーションや価値観のすれ違いで
傷つくこともよくあります 😐 

 

そんな時には家庭・親が
子どもの戻り場所なので
そこが安全基地になっているかがとても重要です。

居場所がないと
傷を癒やしにくいです。

 

お母さん
何でもない時には
親なんて気にもかけないのに
時々勝手に甘えてくることもありますね

思い返せば
私も中高生ではそうだったかも

 

はい、私もです 🙂 

そして親を邪険にして
それに罪悪感を持ったり
自己コンロール力に自信を失ったりするのも
思春期アルアルです。

 

また、思春期には
成績・受験・容姿・部活のパフォーマンスなどで
評価判断・順位付けされる機会が増えます。

常に成長を求められる時期でもあります。

誰でも良い評価ばかりではないので
へこむこともありますね。

そこから前向きに立ち直れるか、が
鍵になります。

 

自分の中でも視野が広がるので
自分と世界に高い理想を持つようになりますが

「今すぐそれが叶わない」となると
落ち込んだり怒りを持つのも思春期です。

 

でも、「自分で考えて自分で決めて行動したい」という
欲求も強いので
適切な人に相談できず
同じように悩んでいる友達や
ネットに落ちている記事を頼ることもあります。

それで良い展開になればいいのですが
確率はあまり高くはありません。

 

また一人でぐるぐる考えすぎ
心と頭が疲弊してしまうことも起きがちです。

 

お母さん
なるほど~、心当たりあります。

思春期って心が動きやすいのに
刺激もいっぱい何ですね。

親も子どもも、思春期が
このような時期だと知っていると
落ち込む度合いも少なくなりそうです。

 

そうなんです!

親子で思春期について知っているだけでも
無駄なすれ違いはうんと減ります 🙂 

お互いの情緒の安定にもつながりますね☆

 

(3)イマドキの環境

上記のような思春期の特徴に加えて
イマドキの社会環境は
親世代の頃とは大きく違います。

 

多すぎる情報
→ 価値観の多様化と情報リテラシー不足
  本当に価値ある情報にたどり着けず
  煽るような情報で
  イライラしたり不安になりやすい

デジタルによる脳疲労
→ 前頭葉が育ちにくくなっている
  そのため気分・感情に巻き込まれやすい

睡眠不足、栄養不足、運動不足、生活リズムの乱れ
→ 心身の健康だけでなく
  成長発達も含めて乱れやすい
  そのために気分・感情も下がったり
  恐怖やマイナス思考になりやすい。

 

お母さん
環境的に
より情緒不安定になりやすいんですね

 

はい、これらは親世代には今ほど
大きな影響はなかったものです。

また、同じ変化を体験しても
大人になってから受ける影響と
成長中の思春期に受ける影響は違います。

 

お母さん
子どもの方が影響大きいですね・・

 

はい、そしてとても重要なのは
親世代が今の世代の
社会環境の変化とその影響に気づきにくいところです。

そこから親子関係が乱れて
子どもの情緒不安定につながっていることもあります。

 

人は誰でも
自分の”当たり前”をなかなか疑わないものです。

特に、自分がやって
良い結果だったことは
今のその子にも良いはずだ、と思いやすく

子どもにはそのやり方だと
うまくいっていないことに気づきにくい
のです。

 

例えば、良かれと
自分はよく分かっているとの思いから

自分が成功した勉強方法などの
”やり方”を細かく指示したり
受験そのものを昔の感覚で捉えてしまうことも起こります。

 

コミュニケーションの仕方では
子どもの考えや感情を考慮せずに一方的で、
脅すか餌で動かそうとしてしまうことも起きがちです。

そしてそれで良い影響が出てないことには気づきません
(最適な方法だと思っているので)

 

以前は子どもが「嫌だな」と思っても
大人の言うことは聞くものだという
社会的な共通認識がありましたし

他の方法を子どもは知らなかったのもあります。

また、社会の変化がゆっくりだったので
親世代のやり方が
子ども世代にも通用していたところもありました。

 

でも、イマドキの子たちはネットに
たくさんの価値観ややり方があることも

親が知らないこともたくさんあることも知っています。

 

ネット情報を駆使すれば
親を屁理屈で圧倒することもできます。

実際、特にデジタル使用ルールについては
子どもに主張権を握られがちです。

 

様々な社会環境が急に変化しているので
忙しい大人が
今起きていることの全てを
把握する必要は無いですが

重要な案件については
子どもの言うことの根拠を
親も確認することは大事です。

(疑う、というと言うよりも確認です)

どう対応すれば良いか迷った時には
個別にご相談くださいね。

 

お母さん
大人になると毎日忙しいけど
どこか同じような日々になりがちです。

子どもや社会が
私たちの頃とは違ってきてることは
忘れないように、ですね

今の子どもたちが
より情緒不安定になりやすいのが分かりました!

 

状況チェック。子どもがこんな状態なら要注意!

このように、思春期には
情緒不安定になりやすさがありますが
心身健康であれば

その不安定さから
いろいろなことを体験して学んで
子どもはその時代で生きる力を学んでいきます。

 

ただ、もともと身体の力が弱かったり
気持ちや考え方がマイナスよりだったり

または、引き金になるような強いストレスや
受けたストレスの総和が大きすぎると

思春期の子どもの心身の健康が損なわれてしまいます。

 

そうなると、身体の不調になる子もいますし
精神や情緒が不安定になる子も出てきます 😐 

 

一定以上に状態が悪くなると
そこから回復するのが
自力では難しくなります。

できればその前に
その子に必要な対処をしたいですね。

 

子どもの情緒状態チェックポイント

 

✔感情の波が激しくなる

✔理由なく涙を流すことがある

✔急に怒り出したり、人を責める

✔絶望感を口にする
「どうせ」
「いまさら」
「結局だめ」など

✔笑わなくなる

✔集中力の低下

✔物事を決められない

✔約束の時間を守れない

✔動きがなくなる

 ☑片付けられなくなる

 ☑風呂に入らなくなる

 ☑食欲がなくなる

 ☑全体的にだらしなくなる

 ☑友達と連絡しなくなる

 ☑デジタルしかやらなくなる

 ☑家の外に出なくなる

 ☑家族以外の人に会うのを嫌がる

✔すぐに疲れる

✔身体症状の併発

 腹痛、頭痛、生理痛、成長痛など。

 眠れない、起きられない。

✔妹弟、ペットに当たるようになる

✔物を投げる、壊す

✔暴力的な動画をよく見るようになる

✔自傷行為

✔上記が2週間以上続いていて、改善している様子が見えない

✔学校生活に支障が出てきている

 

もしこれらが複数見られたら
ただ見守っているだけでなく
必要な対処をいたしましょう!

 

気をつけて!逆効果の親のNG対応

以下の対応は逆効果や
急激な悪化につながることがあるのでご注意です!

 

1)軽く扱う

思春期は不安定なのが当たり前として
子どもの状態に向き合うことなく

「それよりも」
「そんなことよりも」と
ほかのことに目を向けようとするなど

あえて状況を軽く扱おうとするのはNGです。

 

どんな重篤な状態でも
最初から重篤だったわけではなく

まだ軽度のうちに
適切な手当がなかったために重篤化します。

先ほどのチェックポイントが
複数当てはまったら
早めに子どもの状態に向き合って
必要な対処をするのがおすすめです。

 

2)マイナス感情を否定する

子どものイライラや落ち込みに対して

「もっと明るく考えたら?」

「そんなこと気にしなければいいじゃない」

「もっと頑張ってみたら?」

などと
マイナス感情を否定したり
漠然と「頑張れ」というのはNGです。

 

マイナス感情があることを認めるのが
怖い、ということもありますが

それに飲み込まれなければ
ただ表現することが
マイナス感情のリリースに役立ちます。

 

コミュニケーションのプロではない親御さんは
根掘り葉掘り
「何で気にしているのか」と聞くのではなく

「今悲しいんだね」とマイナス感情を受け止めるところからOKです。

愛する子どもには
マイナス感情から抜け出してほしいので
つい、否定をしたり
親が解決しようと焦ってしまうこともありますが

(↑ 両方とも私自身が経験済み 😳 )

まずは、ただ受け止めることこそ
一番始めに必要です。

 

お母さん
これは気づかなかったです。

なんとか励まそうとしてました。

まず受け止める、ですね。

 

3)親が不安をあらわにする

「そんなマイナス思考でどうするの」

「鬱になるわよ」

「この先どうするの」

など、親の不安を子どもにぶつけるのはNGです。

 

そもそも情緒不安定な時には
マイナスな情報を拾いやすいんです 😯 

親子で不安を増幅し合ってしまうのは
一緒に池で溺れるようなものです。

不安になったら
しっかり捕まれるところにつながってから
適切な方法で
子どもに「大丈夫だよ」と手を伸ばしましょう。

 

4)比較する

心身健康な大人でも
誰かと自分を比較されるのは
気分が良いものではありません。

ましてや

「○○さんはもっと辛いことが
あったけど頑張った」

「お父さんもできない教科も
馬が合わない人もいたけど乗り越えた。
おまえもできるはず」

などと言われて

「じゃあ、自分はもっと頑張ろう」

などと、勇気が出る人はいないものです。

 

励ましたい気持ちは
効果のある勇気づけで表現しましょう!

参考:子どもが伸びる褒め方は?思春期の子育てで知っておきたい勇気づけ

 

5)見守るとして何もしない

もし、子どもの状態が悪かったら怖いので
何もなかったことにしたい

自分の関わりで
子どもが悪化したらどうしよう

このまま回復するはず、と信じたい・・

 

そんな気持ちから
いつまでたっても「見守って」しまうと

子どもは悪化してしまうことがあります。

チェックポイントが複数あてはまったら
適切な対処を始めましょう。

 

6)メンタルだけでなんとかなると考える

子どもの状態がそれほど悪くなければ
勇気づけや頭の整理を手伝うと
子どもは情緒不安定からすっと抜け出すこともあります。

ただ、月単位で情緒不安定が続いている
受けたショックや疲労が大きい場合には

身体から整える方が
10倍以上早く回復します。

10ヶ月と1ヶ月
その9ヶ月で時間で子どもが失う物は大きいです。

 

ここまでに見てきたように
思春期のホルモンバランス
身体と脳、自我の発達段階が
子どもの情緒に大きな影響を持つからです。

 

また、「回復までの早さ」は
大人が考えているよりも重要です。

思春期の子どもの1ヶ月は
大人の1年のようなものです。

勉強や人間関係の変化がずっと早い上に
その子の状況や希望にかかわらず
同級生と同じスピードで
学年や学校を進まなければならないという状況もあります。

将来の選択肢が狭まる状態になることは
できるだけ避けたいですね。

 

また、思春期の子どもでは
「ただ話を聞いてもらう」だけでは
根本解決にはならないことの方が多いです。

 

子どもはまだ自分を客観的に説明する力が成長途中です。

それなのに「何でも話して」と言われても
役立つことを言えない・・・と
逆に苦しくなることもあります。

 

さらに子ども、特にイマドキの子は
すぐに「結果が出るかどうか」を判断しようとします。

話を聞いてもらうだけで
「前より具体的に何かが良くなった感じ」
が得られなければ
大人のように、とりあえず続けようとは思いません。

 

当カレッジでは
1回で課題が全部解決しないケースでも

「これなら解決に向かいそう」と
思えるセッションを提供しているので

継続率が高いのです。

 

7)対処療法に頼りすぎる

☆その場の状態を良くすること

☆根本的な解決

どちらも大事なのですが
対処療法(その場の状態を良くすること)だけでは
根本解決には手が届きません。

 

例えば

*イライラしたら深呼吸する

*悲しくなったら好きな音楽を聴く

はその時の状態を
ちょっと改善してくれるかもしれません。

 

でも、それだけを続けても
その子の根本原因
(身体・心・頭・環境)は整えられていないままです。

わずかな刺激が入ったら
また情緒不安定になる可能性が高い状態が続きます。

不登校や鬱が
高確率で繰り返されるのには
このような状況があります。

子どもの身体・心・頭・環境を整えよう!家庭だからこそできること

思春期の情緒不安定は
身体・感情・思考と環境が
相互に影響し合って起こる複合的なものです。

 

身体だけを整えても...
栄養バランスを整えて運動をさせても
認知の歪みがあれば感情は安定しません。

感情だけを整えても...
感情をコントロールする方法を教えても
身体の不調があれば継続できません。

思考だけを整えても...
ポジティブシンキングを教えても
ホルモンバランスが乱れていれば効果は限定的です。

 

だからこそ、身体・心・頭・環境をチェックして
必要なところから整えることが
最も効果的で早道なんです。

 

当カレッジでは
その子自身と環境をみて
最も有効なところから対処していきます。

 

専門家として
脳科学や発達の知識
栄養や睡眠、生化学、神経生理学
行動学、心理学、環境学などなどの

多くの角度からの専門知識を踏まえて
個別に見極めるので
改善が早く確実に進みます。

 

まずは、ご家庭ですぐにできる対処法です。

 

「1」身体への対処法

生活リズム、睡眠、食事、運動の乱れをリセットします。

 

色々な経緯から
「好きなように」過ごさせたり
「好きなだけ」デジタルという生活になっていることもありますね。

その場合には
まずそこから整えます。

できるだけ
元気な頃の日常と同じ生活リズムに
近づけていきます。

 

始めは子どもの抵抗があっても
親がしっかりとした指針を持って関わり続けると
必ず子どもも本来の状態に戻るようになります。

本来の状態だからこそです。

 

少しずつでも身体が整ってくると
子どもの情緒も安定して
適度に前向きになってきます。

 

眠れない、朝起きられない場合
食べられない場合
特定の症状が続く場合
デジタルがやめられない場合

それぞれにも個別の対処法があります。

 

そして、それらについての
話し合いが難しい場合には
その親子関係から整える方法もあります。

 

どんな状況でも、いつからでも
まずは「整えよう!」
「本来の状態戻ろう」と

親御さんが決めるところからのスタートです。

親御さんの進む意欲が定まれば
必ずそこに道ができます。

 

「2」心と頭への対処法

お子さん自身が
今の自分の気持ちや状況を客観的に把握して

「整えよう!」という気持ちになることからをまず目指します。

 

小さい頃のように
親が怒っても効果は無いですし

自分事だと思っていないと
「自分の好きなようにさせてくれないと
お母さんの望む回復をしてあげない」
などと言い出すことも起きてきます。

本末転倒ですね 😯 

 

そのために必要なのは
コミュニケーション力です。

☆勇気づけ
☆伝わるコミュニケーション力
☆子どもの感情と思考の整理のサポート
☆子どもがネガティブ表現もできる環境

で、子どもの情緒不安定さを解消できます。

 

文章で見ると難しそうですが
実際にはいくつかのポイントを押さえれば
うまくいきます!

当カレッジのブログにも
たくさんのコツをご紹介しています。

どれが我が子に当てはまるのかと迷ったら
個別にご相談くださいね。

 

さらには、
お子さんのストレスの元になっている課題
(人間関係や成績アップ術など)を
具体的に解消する方法を伝えるか

または、お子さん自身が
見つけられるようにサポートできればベストです。

 

当カレッジでは
お子さんが直接セッションを受けられる場合には直接

受けられない場合には
お母さんをサポートしています。

 

思春期最幸家族講座個人セッションでは

・信頼関係の再構築

・適切な、課題の分離の仕方

・子どもの思考・感情の整理サポートのコツ

・子どもの自主性を育てる関わり方

・お子さんの友達関係や勉強課題のサポート方法

などなど、具体的な方法をお伝えしています。

 

お子さんの個性に合う
コミュニケーションのコツを踏まえれば
うまく進みますのでご安心くださいね。

 

「3」環境への対処法

もしご家庭に

*子どもへの過度な期待
(絶対に~~でなければならない、など)

*感情を認めない雰囲気

*逆に子どもの気分に大人が振り回されている

*大人の不安が強すぎる

*子どもへの過干渉・過保護がやめられない

*家中の生活リズムの乱れ

*大人の中でも意見の食い違いがかなりある

などがあって
それが子どもに影響している場合には
まずは家という環境を整えるのも有効です。

 

思春期の子どもにとって
家庭が安全基地になっていることは
情緒面でとても重要です。

 

悩む場合には
ブログの活用や個別にご相談くださいね。

 

思春期の情緒不安定の3つの改善事例

ケース1:毎朝泣いていた中2女子

Aさん(中2女子)は毎朝学校に行く前に泣き崩れて
帰宅後も些細なことで感情が爆発する状態でした。

母親に「死にたい」と言うことも週に何度かありました。

 

まず食事改善と、セロトニン分泌を促す軽運動から始めました。

最初はセッションを拒否していたので
お母さんに、彼女が感じたことを言葉にできるようにサポートしてもらいました。

 

やがて、「完璧主義」だったのが
頑張り屋さんなところは残しつつ
結果フォーカスから工夫にフォーカスになりました。

泣く回数が週1回程度から、月一へと徐々に減っていくとともに
明るくなり学校で友達との会話も楽しめるようになりました。

将来は美術大学を希望していて
今は学校以外の習い事も楽しめています。

 

ケース2:暴言ばかりの中3男子

B君(中3男子)は家族全員に暴言を吐き
物を投げることが週に数回ありました。

身体へのアプローチから始めて
やがて自分も本当は暴れたくない、
という言葉が出てくるようになりました。

 

そこで怒りの表現方法を学んで
練習を繰り返したことで
自信がついてきました。

 

自分から親に
これまでの暴言・暴力を謝ることもできて
将来の夢を語るようになりました。

自分の夢に向かって
頑張った受験にも受かり
今は高校で生徒会長をしています 🙂 

 

ケース3:引きこもりがちだった高1女子

Cさん(高校1女子)は
1年生の6月頃から
真っ暗にした自室にこもって
家族との会話もありませんでした。

高校生だったので
単位取得も必要なので
まずは身体へのアプローチをすぐに開始してもらいました。

主に睡眠と栄養の改善で
通学できる身体になるところからです。

 

その結果、徐々にリビングに来て
家族と話すことも増えてきて

本当は高校を続けたい、という希望も言えるようになりました。

 

単位の計算をしながら
徐々に登校回数を増やしていき
学校とも密に連絡を取りながら
なんとかその学年で進級できることになりました。

新しい第2学年では
すっかり心身が健康になってのスタートとなりました。

 

きっかけとなった友達関係の自信のなさも
コミュニケーション練習で克服して
今は楽しい高校生活を送っています。

 

お母さん
どのお子さんも心身ともに元気になって良かったですね

ご家族も安心されたでしょうね 🙂

 

思春期の情緒不安定:終わりに

お母さん
子どもの情緒不安定に
なぜそうなっているのか
どうしたらいいのか分からなくて
毎日不安でいっぱいでした。

でも今日は
そうなるにも理由があって
その理由を除けば抜け出せると分かって
気持ちがとても落ち着きました。

分かるって大事ですね。

 

幸子さん
お役に立てて良かったです。

 

お母さん
今日は子どもの様子を再度詳しくチェックしてみます。

また個別に詳しくご相談させてください。

希望が見えてうれしいです

 

幸子さん
はい、お待ちしていますね

 

 

♡♡あとがき♡♡

思春期は身体・心・頭・環境が
大きく変化する時期なので

柔軟さとともに
バランスの崩しやすさもあります。

 

情緒不安定など
本来のバランスが崩れた時には

そのバランスの崩れには
どこから対処すると
最も早く確実に改善するかを
見極めるのが

思春期の専門家の仕事でもあります。

 

特にイマドキでは
情緒の問題が
身体や環境要因から来ていることが
とても多いです。

情緒だから
メンタルや考え方ばかりで
解決しようとすると

対処療法になってしまうこともあります。

 

なるべく早くに
根本的な改善ができると

再発率が高いと言われる情緒の問題でも
再発のリスクがなくなります。

 

根本解決をすることで
今後も自分は
何に気をつけたらいいのかが
分かるからです。

 

悩んだ経験を経たのなら
その後ずっと
お子さんにもご家族にも
笑顔で過ごしてもらいたいと
心から願っています。
(^^)/

 

 

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